JPH077451Y2 - 出隅用先埋材 - Google Patents

出隅用先埋材

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JPH077451Y2
JPH077451Y2 JP1985180789U JP18078985U JPH077451Y2 JP H077451 Y2 JPH077451 Y2 JP H077451Y2 JP 1985180789 U JP1985180789 U JP 1985180789U JP 18078985 U JP18078985 U JP 18078985U JP H077451 Y2 JPH077451 Y2 JP H077451Y2
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JP1985180789U
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JPS6289407U (ja
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隆夫 内藤
篤人 高梨
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Fujisash Co Ltd
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Fujisash Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、カーテンウォールの方立を、建物の出隅部分
に取り付けるために使用する建物のスラブに固着される
先埋材に関するものである。
〔従来の技術〕
第6図乃至第8図に従来技術を示す。このうち、第6図
はカーテンウォールの取付部分を示すものであって、カ
ーテンウォールの方立(1)を取り付けるためには、ま
ず、建物のスラブ(2)の先端部に、ナット(3)を裏
面に溶着等で固着した金属製の先埋材(4)を埋め込ん
でおき、ファスナー(5)をボルト(6)により、先埋
材(4)のナット(3)に螺着して固定し、更にファス
ナー(5)にブラケット(7)をボルト(8)により固
定し、ブラケット(7)に方立(1)をボルト(9)に
より固定している。
ファスナー(5)、ブラケット(7)のボルト貫通部分
はそれぞれ長孔となっており、建物に対する方立の位置
調整が可能となっている。
この際、建物のスラブ端部の直線部分には第7図に示す
L字状のアングル材に穿孔加工をした先埋材(10)を用
いているが、スラブ端部の出隅部分には、通常第8図に
示すような先埋材(11)が用いられている。即ち、この
先埋材(11)は直線部分に用いられたと同様のアングル
材(12),(12)の接合部を45°に切断して2部材と
し、これらの切断面を突合わせて溶接し、出隅部分に適
合する形状に形成して使用している。尚、第8図中、
(13)はボルト用の貫通孔であって、裏面にはナット
(図示せず)が溶着されている。又、(14)はスラブの
コンクリート打込み時の空気抜き孔である。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、従来の先埋材は、製造工程において、ま
ず45°にアングル材を切断し、次いで切断面を突合わせ
て溶接するため、溶着個所の肉が盛り上り、このため先
埋材の上面を完全な水平面にすることが困難であり、こ
のためファスナー(5)等の取付部材のねじれやズレを
生じることがあった。
又、先埋材の強度を維持するために先埋材の上面と裏面
の両面から溶接を行なった場合は上面の溶接部分をアン
グル材の上面と面一になるように仕上げ作業が必要であ
った。そのために、従来の先埋材を製作するには、 所定長さにアングルを切断する。
アングル端部を45°に切断する。
切断面を突合わせて溶接する。
上面が完全な平面かどうか検査をする。
穿孔加工をする。
ナットを溶着する。
の多くの工程が必要であり、コスト高になると共に、不
良品の発生も避けられなかった。
又、実願昭52-92890号(実開昭54-20511号公報)のマイ
クロフイルムに記載されている従来技術中には、カーテ
ンウォールのスラブへの部材取付け部における先埋材の
基盤部にナットが固着された構成が開示されている。
しかし、この先行技術は、スラブ端部の直線部における
アンカープレートと支持ボルトとスリーブナットとの構
成であって、スラブの出隅部用のものではないため、出
隅部の問題点の解決にはならなかった。
更に、特開昭57-178054号公報に記載されたファスナー
が知られている。しかし、このファスナーはスラブの出
隅部における埋込部材ではなかった。その上、このファ
スナーは肉厚金属製の前部と後部と垂下板とからなる一
体的に形成されたファスナーであった。しかも、コンク
リートの埋め込みに際し、コンクリートの流れ込みを防
ぐために周囲にスライド用弾性材等を装填して使用する
ものであり、かつ、ファスナー金物前部直下と垂下板と
は埋め込まれるものではなく、従って部材全体が埋め込
まれることを前提とするための空気抜き用孔も不要であ
った。更に、出隅部として使用するものではないので、
ボルト通し用の透孔も1箇しか設けられていなかった。
本考案は、上記の多くの問題点を解決するためになされ
たもので、出隅部分の先埋材に必要な上面の平面保持効
果と強度とを更に向上させると共に、製作時の工程の簡
略化を計ることのできる出隅用の先埋材を提供すること
を目的としたものである。
〔問題点を解決するための手段〕
上記した目的を達成させるために、本考案は、建物出隅
にカーテンウォールのコーナー方立(1)を、ブラケッ
ト(7)、ファスナー(5)及びボルト・ナット等の固
定具を介して取り付けるための先埋材(15)において、 前記先埋材(15)を、建物のスラブ(2)の出隅上面に
配設される略正方形の基盤部(16)と、この基盤部(1
6)の隣り合う2つの垂下片(17),(17)とで構成
し、さらに、基盤部(16)上には、垂下片(17),(1
7)と基盤部(16)との稜角近傍に空気抜き孔(21)
と、この空気抜き孔(21)よりも中央部にはファスナー
締結用のボルト(6)の貫通孔(18)を複数個設け、 これらの貫通孔(18)の基盤部裏面には前記ボルト
(6)締結用のナット(19)を固着したものである。
〔作用〕
即ち、本考案は、上記の構成によって、出隅用先埋材と
して最も必要な基盤部を水平面として保持することがで
きる構造を得ることができると共に、先埋材としての十
分な強度を保持することができる。
しかも、製作に当っては略正方形の鉄板を切欠き、穿
孔、及び折曲げの加工をするだけの製造工程によって、
スラブコーナーの出隅部に取り付ける基盤部分が完成し
て作業性に極めて優れると共に、一枚の板材の加工品に
より作られているので、先埋材の上面は完全に平面が保
たれる。
従って、先埋材作成後の検査が簡略化されると共に、先
埋材自体に溶接加工がないのでファスナーと先埋材とが
しっかりと結合して、強度性を十分保持することができ
る。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を第1図乃至第4図を参照しなが
ら詳細に説明する。
第1図乃至第4図は、本考案に係る先埋材(15)を示
す。先埋材(15)は一片の略正方形の金属板からなり、
略正方形の基盤部(16)とこの基盤部(16)の隣り合う
2つの垂下片(17),(17)とで構成されている。即
ち、略正方形の基盤部(16)の隣り合う垂下した2辺か
らは、後述するように、スラブの外面に合わせて直角に
折り曲げられた垂下片(17),(17)が形成されてい
る。
前記基盤部(16)上には、後述する空気抜き孔(21)よ
りも中央部に、2個所にボルト孔(18),(18)があけ
られ、裏面には長ナット(19),(19)が溶着されてい
る。この長ナット(19)の底は、コンクリートが流入し
ないように底板(20)により塞がれている。
又、基盤部(16)上の先端近く、即ち、前記垂下片(1
7),(17)と基板部(16)との稜角近傍にはコンクリ
ート流入時の空気抜き孔(21)が設けられている。
上記先埋材(15)は、次の順序で形成される。即ち、先
埋材(15)は、第4図に示すように、一枚の略正方形の
金属板材(22)を加工成形することにより作成されるの
であるが、まず、スラブ(2)の出隅端部に当接すべき
位置、即ち、前記稜角となるべき折曲線(24a),(24
a)の交点(P)を中心として、この支点(P)から板
材(22)の外端部につながる交差線を切取線(23),
(23)として略正方形に形成された余白部(28)を切欠
き、更に、前記折曲線(24a),(24a)である切取線
(23)の延長線(24)を下方へ折り曲げて2片の垂下片
(17,17)を形成する。これによって、基盤部(16)と
2片の垂下片(17),(17)とが形成される。
前記基盤部(16)の前記稜角の近くには前記のように空
気抜き孔(21)を形成し、更に空気抜き孔(21)よりも
中央部にボルト(6)用の貫通孔(18),(18)を穿設
する。次いで基盤部(16)裏面の貫通孔(18),(18)
対応個所にボルト(6)締結用の長ナット(19)を溶着
して完成させる。
この切欠き、折曲げ、打抜きはプレス機械により一挙動
で行なうことも可能であるが、それぞれ独立の工程とし
てもよく、孔はドリルにより穿孔することもできる。
完成後の先埋材(15)は、第8図に示す従来の先埋材と
同様にスラブへの埋め込み、方立の取り付けのためのフ
ァスナーの取り付けを行なうことができる。
尚、第5図(a),(b)に示すように、第1実施例の
埋込材(15)の基盤部(16)と垂下片(17),(17)を
少し変形させて使用することも可能である。
〔考案の効果〕
以上の説明から明らかなように、本考案は、前記のよう
な構成であって、前記先埋材(15)を、建物のスラブ
(2)の出隅上面に配設される略正方形の基盤部(16)
と、この基盤部(16)の隣り合う2つの垂下片(17),
(17)とで構成し、さらに、基盤部(16)上には、垂下
片(17),(17)と基盤部(16)との稜角近傍に空気抜
き孔(21)と、この空気抜き孔(21)よりも中央部には
ファスナー締結用のボルト(6)の貫通孔(18)を複数
個設け、これらの貫通孔(18)の基盤部裏面には前記ボ
ルト(6)締結用のナット(19)を固着したので、出隅
用先埋材として最も必要な基盤部を水平面として保持す
ることが出来る構造を得ることができると共に、先埋材
としての十分な強度を保持することができる。
又、製作に当っては、略正方形の鉄板を切欠き、穿孔、
及び折曲げの加工をするだけの簡単な製造工程によっ
て、スラブコーナーの出隅部に取り付ける基盤部分を完
成させることができるので、作業性に極めて優れると共
に、一枚の板材の加工品により作られているので、先埋
材の上面は完全に平面が保たれる。
従って、先埋材作成後の検査が簡略化されると共に、先
埋材自体に溶接加工がないのでファスナーと先埋材とが
しっかりと結合して、強度性を十分保持することができ
る。
このため、加工時間の短縮と共に、不良品の発生を無く
すこともできて、製品のコストダウンにも寄与すると共
に、本考案の先埋材は、その形状を従来の先埋材と同様
の形状としたために、カーテンウォールの方立を取り付
けるためのファスナーの構造などは従来と全く同様のも
のを使用することができる、などの多くの効果を有する
ものである。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第4図は、本考案に係る出隅用先埋材の実施
例であって、第1図は平面図、第2図は同上のA−A線
断面図、第3図は斜視図、第4図は加工工程を示す説明
図、第5図(a),(b)は変形例を示す斜視図であ
る。第6図は方立取付部分の説明図、第7図はスラブ端
部の直線部分に用いられる先埋材、第8図は従来のスラ
ブ端部の出隅用先埋材を示す斜視図である。 (1)……方立、(2)……スラブ、(3)……ナッ
ト、(4),(10),(15)……先埋材、(5)……フ
ァスナー、(6),(8),(9)……ボルト、(7)
……ブラケット、(11)……直線部の先埋材、(12)…
…アングル材、(13)……ボルト孔、(14)……空気抜
孔、(16)……基盤部、(17)……垂下片、(18)……
貫通孔、(19)……ナット、(20)……底板、(21)…
…空気抜き孔、(22)……板材、(23)……切取線、
(24)……延長線、(28)……余白部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】建物出隅にカーテンウォールのコーナー方
    立(1)を、ブラケット(7)、ファスナー(5)及び
    ボルト・ナット等の固定具を介して取り付けるための先
    埋材(15)において、 前記先埋材(15)を、建物のスラブ(2)の出隅上面に
    配設される略正方形の基盤部(16)と、この基盤部(1
    6)の隣り合う2つの垂下片(17),(17)とで構成
    し、さらに、基盤部(16)上には、垂下片(17),(1
    7)と基盤部(16)との稜角近傍に空気抜き孔(21)
    と、この空気抜き孔(21)よりも中央部にはファスナー
    締結用のボルト(6)の貫通孔(18)を複数個設け、 これらの貫通孔(18)の基盤部裏面には前記ボルト
    (6)締結用のナット(19)を固着した ことを特徴とする出隅用先埋材。
JP1985180789U 1985-11-26 1985-11-26 出隅用先埋材 Expired - Lifetime JPH077451Y2 (ja)

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JPS6289407U JPS6289407U (ja) 1987-06-08
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5436492Y2 (ja) * 1977-07-13 1979-11-05
JPS57178054A (en) * 1981-04-27 1982-11-02 Mitsui Constr Scene cast concrete structure

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JPS6289407U (ja) 1987-06-08

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