JPH077438U - 釣り用リール - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 釣り用リールにおいて、二種類の釣り糸を巻
けるようにすることによって、釣りの現場で状況に合わ
せて容易に、釣り糸を選択できる釣り用リールを提供す
る。 【構成】 釣り用リール本体（１）には、仕切板（２
Ａ）で２つの巻き取り部（５）、（６）に分けられたド
ラム（２）を有する。釣り糸（イ）、（ロ）をそれぞれ
の巻き取り部に均一に巻き取るために、ガイド軸（１
０）と、ガイド（４）をドラムの前に設ける。又、巻き
取られた釣り糸を固定するために、ドラムの仕切板にス
リット（７）を数組設けたことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ドラム（２）が中間部に、円周に設けた仕切板（２Ａ）により２つ の巻き取り部になるので、あらかじめ釣る魚の大きさ、等によりそれぞれの巻き 取り部に、異なった太さの釣り糸を巻いておき、釣りの状況に合わせてどちらか の釣り糸を選択する。 また釣りの途中で状況が変化した時、又は合わなかった とき等、その場でもう一方の釣り糸を使用する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、釣り用リールのドラムは、一つの巻き取り部のドラム構造が大半で、高 級なものにドラムを交換できるものも知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の技術で述べたもののうち前者においては、あらかじめ前日までに釣る魚 の大きさ、種類、釣る場所等を考慮して、あらかじめドラムに釣り糸を選んで巻 いて釣り場にいくが、釣り状況が違っていた場合、現場で巻き直す時、時間と器 具が必要となるなど、釣果に影響し精神的にもダメイジがあるなどの問題点を有 していた。

【０００４】 又、後者においては、別の釣り糸を巻いたドラムを、釣る場所で交換するため 、時間がかかる、部品を紛失する等の問題点がある。

【０００５】 本考案は、従来の技術のゆうするこのような問題点に、鑑みてなされたもので あり、その目的とするところは、釣り用リールに２種類のつりいとを同時にセッ ト出来る装置を提供しょうとするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案における釣り用リールは、一つのドラム（２ ）に仕切板（２Ａ）を一体で設け、仕切板（２Ａ）で分けられた巻き取り部（５ ６）を設ける。

【０００７】 中空の一面が開放された滑り軸（１１）を、ドラム（２）の前面に配する。 滑り軸（１１）の中に、回転するガイド軸（１０）を配する。ガイド軸（１０ ）には、ドラム（２）の巻き取り部（５）、（６）に相対するガイドみぞ（１０ Ａ）、（１０Ｂ）を設ける。

【０００８】 滑り軸（１１）の外にガイド（４）を配する。ガイド（４）に取りつけられた ガイドピン兼用のネジ（３）をガイド溝（１０Ａ）又は、（１０Ｂ）の溝に合わ せネジ込み固定する。

【０００９】 ガイド（４）と滑り軸（１１）は、回転しない角型等の形状にする。 又、ドラム（２）に設けた仕切板（２Ａ）の外周を一段細くして、２本一組ス リット（７）を外周に数組設ける。

【００１０】 釣り糸（イ）、（ロ）をドラム（２）の巻き取り部（５）（６）にそれぞれ巻 く。釣り糸（イ）はガイド（４）に設けられた穴に通し釣りに使う。一方の釣り 糸（ロ）はドラム（２）の巻き取り部（５）に巻かれているが、糸の端はスリッ ト（７）にはさみ折り返し固定する。 本考案は、以上の構成よりなる釣り用リールである。

【００１１】

【作用】

本考案は、一つのドラム（２）を仕切板（２Ａ）で２つの巻き取り部になるの で、２種類の釣り糸を巻、釣りの現場で状況に合わせて釣り糸を選択することが できる。

【００１２】

【実施例】

実施例について、図を参考に説明する。図１〜５は本考案の釣り用リールの外 観図、詳細図である。

【００１３】 図１より概略構造を説明する。本体（１）には、竿取りつけ座（９）が一体に取 りつき、ドラム（２）、ハンドル（８）が他の部品を介して取りついている。又 図５より、滑り軸（１１）、ガイド軸（１０）が他の部品を介してとりついてい る。

【００１４】 ドラム（２）は、円筒の両側にツバと、中間部に仕切板（２Ａ）を設けて釣り糸 が巻けるようにしたものである。

【００１５】 ドラム（２）は、ハンドル（８）にて回転する基本的な構造にになっている。

【００１６】 ガイド（４）は、釣り糸（イ）又は、（ロ）をドラムの巻き取り部（５）、又は （６）に均一に巻き取るもので、その装置は、図５を参照にして説明する。 中空の一面が開放された滑り軸（１１）を、ドラム（２）の前面に配し本体（ １）に固定されている。その上にガイド（４）が嵌められている。ガイドは回転 しないように滑り軸（１１）と一体で、角型等の形状、又は回り止め等の構造に する。

【００１７】 ガイド軸（１０）は、中空の一面が開放された滑り軸（１１）の中に入れ、ハン ドル（８）で回転する構造になっている。

【００１８】 ガイド軸につけられたガイド溝（１０Ａ）、（１０Ｂ）は、軸に螺旋の溝を切り その端の部分を折り返し溝を切り一本の螺旋溝としたものである。

【００１９】 ガイド（４）につけられた、ガイドピン兼用のネジ（３）のピン先を、一本の螺 旋溝として形成されたガイド溝（１０Ａ）、又は（１０Ｂ）に位置させる

【００２０】 ガイド軸（１０）が、ハンドル（８）で回転させられると、ガイド溝に位置した ネジ（３）の先が螺旋溝に沿って横移動を行い、連続することによってガイド（ ４）は往復運動をする。ガイド（４）の穴に通った釣り糸（イ）、又は（ロ）は 、ドラムの巻き取り部（５）又は（６）に均一に巻き取ることが出来る。

【００２１】 ラセン溝で形成されたガイド溝（１０Ａ）、（１０Ｂ）はドラムの巻き取り部（ ５）、（６）に相対して設けておく。

【００２２】 ガイド（４）のセット位置を変更する時は、ガイドピン兼用のネジ（３）を弛め 、適切なガイド溝（１０Ａ）又は（１０Ｂ）の位置に滑らせ、ガイドピン兼用の ネジの先端がガイド溝にはまるようにネジ（３）を締めて、ガイド（４）にネジ （３）を固定する。

【００２３】 以上の構造により、釣り糸（イ）、（ロ）はドラムの巻き取り部（５）、（６） にそれぞれ巻かれる。図１のように釣り糸（イ）は釣りに使用される時、釣り糸 （ロ）の端は、仕切板（２Ａ）の外周に２本一組のスリット（７）の１本のスリ ットに挟み、隣の溝（５）に出ないように折り返しもう一つのスリットに挟んで 固定する。

【００２４】

【考案の効果】

本考案は、上述のとおり構成されているので、次に記載する効果を奏する。

【００２５】 請求項１のドラムは、２つの巻き取り部になっているため２種類の釣り糸を巻 いておくことができる。

【００２６】 釣り糸をそれぞれのドラムに、平均的に巻き取るための装置として、１本のガ イド軸に螺旋の溝２列設けたことによって、釣り糸が正確に巻き取る事ができる

【００２７】 ２列のガイド溝に対して１個のガイドを、ガイドピン兼用のネジを弛めて、簡 単に任意の位置に移動して使うことができる。

【００２８】 ドラムに２種類の釣り糸を巻き、釣りの現場で１種類の釣り糸を使う時、もう １つの釣り糸がほどけて絡む等の問題があるため、もう１つの釣り糸を仕切板の スリットに挟んで折り返し固定する事で、この問題を防ぐことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の斜視図である。

【図２】図１の斜視図を、前から見た正面図で釣り糸
（イ）を使用している状況図である。

【図３】図２と同じく正面図であり、釣り糸（ロ）を使
用している状況図である。

【図４】ドラムの斜視断面図で、スリット（７）を説明
したものである。

【図５】ガイド（４）の取りつけ状態を説明した分解要
部斜視図である。

【符号の説明】

イ、ロ 釣り糸 １ 本体 ２ ドラム ２Ａ 仕切板 ３ ガイドピン兼用のネジ ４ ガイド ５、６ 巻き取り部 ７ スリット ８ ハンドル ９ 竿取りつけ座 １０ ガイド軸 １０Ａ、１０Ｂ ガイド溝 １１ 滑り軸

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 本体（１）に取りつけたハンドル
   （８）と連動して、ドラム（２）を回転自在に取りつけ
   た釣り用リールにおいて、ドラム（２）の中間部にスリ
   ット（７）を設けた仕切板（２Ａ）を設けることによっ
   て、２個の巻き取り部（５）、（６）を構成し、本体
   （１）のハンドル（８）と連動して回転するガイド軸
   （１０）にガイド溝（１０Ａ）、（１０Ｂ）を直列に２
   つ設け、このガイド溝（１０Ａ）、（１０Ｂ）に対応し
   て左右に移動するガイド（４）を、ガイド軸（１０）に
   滑り軸（１１）を介して摺動自在に取りつけたことを特
   徴とする釣り用リール。
2. 【請求項２】 仕切板（２Ａ）の外周部を薄く形成
   し、この薄く形成した外周部に２本一組とするスリット
   （７）を外周に対し直角方向に複数組設けたことを特徴
   とする請求項１記載の釣り用リール。