JPH0774370A - ピエゾデバイス - Google Patents

ピエゾデバイス

Info

Publication number
JPH0774370A
JPH0774370A JP22081393A JP22081393A JPH0774370A JP H0774370 A JPH0774370 A JP H0774370A JP 22081393 A JP22081393 A JP 22081393A JP 22081393 A JP22081393 A JP 22081393A JP H0774370 A JPH0774370 A JP H0774370A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diaphragm
thin film
piezo
cantilever
thickness
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP22081393A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuteru Kimura
光照 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP22081393A priority Critical patent/JPH0774370A/ja
Publication of JPH0774370A publication Critical patent/JPH0774370A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Micromachines (AREA)
  • Pressure Sensors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】ダイアフラムやカンチレバなどの薄い薄膜を実
効的に厚くし、その厚みを容易かつ高精度に制御できる
安価なピエゾデバイスを提供するを目的とする。 【構成】ダイアフラムやカンチレバなどの薄膜に凹凸を
形成して、実効的に厚みを大きく見せて、凹凸部のそれ
ぞれの表面付近にピエゾ素子を形成し、薄膜が曲がった
ときにピエゾ素子が大きな伸び縮みを生じるようにして
いる。高感度で安価な圧力センサや加速度センサなどが
提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ピエゾ効果を利用した
圧力センサ、加速度センサや超音波デバイスなどに利用
されるピエゾデバイスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のピエゾ効果を利用した圧力センサ
や加速度センサにおいては、圧力や加速を検出するの
に、単結晶シリコン(Si)薄膜のダイアフラムやカン
チレバの支持部付近の単結晶Si薄膜表面に高濃度ホウ
素添加ピエゾ抵抗素子を形成し、圧力や加速により薄膜
が曲がったとき、このSi薄膜がある程度の厚み(例え
ば、20μm厚)を持たせてあるため、Si薄膜表面に
形成したピエゾ抵抗素子が曲げの方向に依存して伸び、
または、縮むので、そのピエゾ抵抗素子の抵抗値が変化
し、この抵抗値の変化を圧力や加速に対応させるものが
あった。このように、ピエゾ抵抗素子は薄膜の厚みが重
要で、高感度にするには20μm程度の厚みが必要であ
る。この厚みの制御を容易にするため、p形シリコン
(Si)基板に厚みを制御したn形エピタキシャル成長
をして、このエピタキシャル成長層をダイアフラムやカ
ンチレバとする例があるが、高価なセンサとなるという
問題があった。このためダイアフラムやカンチレバを単
結晶Si薄膜で形成する場合、単結晶Siチップの裏面
からの異方性エッチャントでエッチングし、ダイアフラ
ムやカンチレバの厚みが必要な厚みになったときにエッ
チングを停止する、と言う方式を採用していた。しか
し、この場合はダイアフラムやカンチレバの厚みにバラ
ツキが生じ、高精度の圧力センサや加速度センサを提供
できないという問題があった。
【0003】従来、薄板を曲げに対して強くするため
に、薄板を凹凸に形成した波形トタンや本出願人の発明
である「橋架構造昇温体」(特許出願公告 平成3年第
072945号)で薄膜橋架構造のマイクロヒータに凹
凸を形成したという例があったが、いづれも薄板の曲げ
強度を大にさせる目的で構成されており、本発明のよう
な曲げによる凹凸表面付近の伸び縮みを積極的に利用す
るものではなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明では、ピエゾ効
果を利用したピエゾデバイスに利用される宙に浮いた構
造のダイアフラムやカンチレバなどの実際には極めて薄
い薄膜を、実効的に厚くなるように構成し、ダイアフラ
ムやカンチレバなどの曲げに対して大きなピエゾ効果が
現われるようにして、薄膜の膜厚を、容易に、かつ、高
精度に制御できるようにすると共に、量産化可能なため
安価なピエゾデバイスを提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明では、ダイアフラ
ムやカンチレバなどの実際には極めて薄い薄膜を、実効
的に厚くなるように構成し、圧力センサや加速度センサ
などのセンシング部となるダイアフラムやカンチレバな
どが曲がったときに、それらに形成したピエゾ抵抗素子
や圧電素子などのピエゾ素子に大きな伸び縮みを生じさ
せるために、例えば、Si単結晶基板の表面付近に形成
されるダイアフラムやカンチレバなどに凹凸を形成し、
それらの凹部や凸部の表面付近にピエゾ素子を形成する
ようにしている。凹部や凸部の深さや長さ、及びそれら
の方向や幅などの形状によりピエゾデバイスの感度が調
整できる。
【0006】
【実施例1】図1は、本発明のピエゾデバイスをダイア
フラム形圧力センサとして、実施したときの一実施例を
示す断面図で、図2の平面図におけるXーXからみた横
断面図である。この実施例に基づいて作成方法やそれぞ
れの機能などについて説明すると次のようである。先
ず、(100)面を持ち、約10Ω・cmのn形Si基
板(1)を熱酸化し、約0.1μm厚のSiO2膜を形
成する。その後、1mm角のダイアフラム(6)になる
べき領域に、そのダイアフラムを支持することになる正
四角形のSi基板支持部の各辺から対辺に向かって延
び、ダイアフラム(6)の中央付近では途切れる幅20
0μm、深さ20μmで200μm間隔の2本の溝をフ
ォトリソグラフィにより形成する。更に、このとき正四
角形のダイアフラム(6)の4角付近と中央部付近にも
正四角形の溝を形成しておく。尚、これらの溝部は、製
作工程の終了後には、ダイアフラム(6)の凹部(2)
となり、ダイアフラム(6)領域で溝にならない領域は
ダイアフラム(6)の凸部(3)となる。次に上記の凸
部(3)となる領域と凹部(2)となる領域のうち、正
四角形の各辺から対辺に向かって延びている部分で、正
四角形のSi基板支持部からダイアフラム(6)にかけ
ての一部分に、ホウ素Bの細長い高濃度拡散領域(例え
ば、幅50 m m、長さ200 m m、深さ1 m m)を
形成して、これらをピエゾ抵抗素子(10a、10b;
11a、11b;20a、20b;21a、21b)と
する。次に、SiO2膜を除去して、n形Si基板
(1)全面にオキシナイトライド薄膜(4)のCVD薄
膜を3μm厚程度に形成した後、ピエゾ抵抗素子にオー
ム性のAu/Cr電極(30a、31a;30b、31
b;・・・)を形成する。最後に凹凸を持つダイアフラ
ム(6)を形成するために、n形Si基板(1)の裏面
からSiの異方性エッチャントであるヒドラジン水溶液
を用いて正四角形のエッチング溝(5)を形成する。こ
のSiの異方性エッチャントには、ピエゾ抵抗素子とな
るホウ素B添加の細長い高濃度拡散領域とオキシナイト
ライド薄膜(4)とは、ほとんどエッチングされず、n
形Si基板(1)の表面側ではダイアフラム(6)とし
て残る。各電極からのリード線は、ダイアフラム(6)
の形成後に引き出せばよい。
【0007】以上のようにして形成した圧力センサに適
用したピエゾデバイスは、ダイアフラム(6)それ自体
は3μm厚程度であるにもかかわらず、約20μm程度
の凹凸をもち、ダイアフラム(6)が圧力によりたわみ
変形したときには、例えば、凸部に形成したピエゾ抵抗
素子(10a、10b;・・・)が伸びたとき、凹部に
形成したピエゾ抵抗素子(20a、20b;・・・)
は、縮むように働き、その程度が大きくなる。
【0008】上述の実施例では、本発明のピエゾデバイ
スをダイアフラム形の圧力センサに適用した場合であっ
たが、ここでは図示しないが、同様に凹凸部にピエゾ抵
抗素子をもつ橋架構造薄膜やカンチレバ形の振動センサ
や加速度センサに適用することもできることは明らかで
ある。
【0009】叉、上述の実施例では、ピエゾ抵抗素子を
用いたが、その代わり、例えば、ZnO薄膜などの圧電
性の薄膜をスパッタ形成し、ポーリング処理を施し、圧
電素子として用いることもできる。
【0010】本発明のピエゾデバイスは、本実施例に限
定されることはなく、本発明の主旨および作用・効果が
合うならば如何様にも変形してもよい事は、もちろんの
ことである。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のピエゾデ
バイスは、ダイアフラムやカンチレバなどの実際には極
めて薄い薄膜を、ここに凹凸を形成し、実効的に厚くな
るように構成し、それらの凹凸部にピエゾ素子を形成し
てあるので、ダイアフラムやカンチレバなどが曲がった
ときに大きな伸び縮みが生じることとなり、ダイアフラ
ムやカンチレバなどの薄膜の機械的強度が大きくなるば
かりでなく、センサとしては感度も大きくなるという効
果がある。半導体のマイクロマシーンニング技術を用い
て形成できるので、微細で精度のよい宙に浮いた薄膜構
造、特に、膜厚の精度がよく、容易に大量生産できるの
で安価となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のピエゾデバイスをダイアフラム形圧力
センサに適用したときの一実施例の横断面図で、図2の
平面図のXーXからみたものである。
【図2】図1に示したダイアフラム形圧力センサの平面
図である。
【符号の説明】
1 n形Si基板 2 凹部 3 凸部 4 オキシナイトライド薄膜 5 正四角形のエッチング溝 6 ダイアフラム 10a、10b 凸部に形成したピエゾ抵抗素子 20a、20b 凹部に形成したピエゾ抵抗素子 30a、31a;40a、41a 電極

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】宙に浮いた構造の薄膜にピエゾ素子を形成
    して、前記薄膜の曲げの変化に応答するようにしたピエ
    ゾデバイスにおいて、前記薄膜に凹凸が形成され、その
    凹面、凸面またはそれらの両面にピエゾ素子が形成され
    てあり、前記薄膜の曲げに対して実効的な厚みが大きく
    なり、前記ピエゾ素子に大きな伸び縮みが生じるように
    構成したことを特徴とするピエゾデバイス。
JP22081393A 1993-09-06 1993-09-06 ピエゾデバイス Pending JPH0774370A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22081393A JPH0774370A (ja) 1993-09-06 1993-09-06 ピエゾデバイス

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22081393A JPH0774370A (ja) 1993-09-06 1993-09-06 ピエゾデバイス

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0774370A true JPH0774370A (ja) 1995-03-17

Family

ID=16756968

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22081393A Pending JPH0774370A (ja) 1993-09-06 1993-09-06 ピエゾデバイス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0774370A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009119840A1 (ja) * 2008-03-27 2009-10-01 京セラ株式会社 加速度センサ素子、加速度センサ装置、および加速度センサ素子の製造方法
US20110120234A1 (en) * 2008-11-28 2011-05-26 Bernard Controls Method for assessing the seal of a servomotor housing
JP2013003020A (ja) * 2011-06-17 2013-01-07 Tdk Corp マイクロヒータ素子

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009119840A1 (ja) * 2008-03-27 2009-10-01 京セラ株式会社 加速度センサ素子、加速度センサ装置、および加速度センサ素子の製造方法
JP5345134B2 (ja) * 2008-03-27 2013-11-20 京セラ株式会社 加速度センサ素子、および加速度センサ装置
US20110120234A1 (en) * 2008-11-28 2011-05-26 Bernard Controls Method for assessing the seal of a servomotor housing
US8402818B2 (en) * 2008-11-28 2013-03-26 Bernard Controls Method for assessing the seal of a servomotor housing
JP2013003020A (ja) * 2011-06-17 2013-01-07 Tdk Corp マイクロヒータ素子

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7508040B2 (en) Micro electrical mechanical systems pressure sensor
US4812199A (en) Rectilinearly deflectable element fabricated from a single wafer
KR20090005629A (ko) 혈압측정용 압력 센서 및 그 제조방법
CN108931321B (zh) 梁-岛-膜一体化谐振式压力传感器结构及制造方法
TW200902429A (en) Pressure transducer diaphragm and method of making same
JPH0774370A (ja) ピエゾデバイス
JP2001267588A (ja) 静電容量型半導体センサおよびその製造方法
JPS6376483A (ja) 半導体加速度センサの製造方法
JPH10163505A (ja) 半導体慣性センサ及びその製造方法
JP3433227B2 (ja) 流速センサ素子、流速センサ、流速センサ素子の製造方法、流速センサの製造方法、及び流速計測方法
JPH10178183A (ja) 半導体慣性センサ及びその製造方法
JPH0443226B2 (ja)
JP2001021401A (ja) 熱式空気流量計
JP3161057B2 (ja) 振動型センサの振動子
JPH10239345A (ja) 半導体センサ
JP4590791B2 (ja) センサの製造方法
JP2001066208A (ja) 半導体圧力測定装置とその製造方法
JPH09126922A (ja) 圧力センサ
JP2851049B2 (ja) 半導体センサ
JPH055750A (ja) 半導体加速度センサ
KR0155140B1 (ko) 실리콘 가속도 센서의 제조방법
JP2003017711A (ja) 半導体センサの製造方法
JP3287287B2 (ja) 歪み検出素子及びその製造方法
JPH04304679A (ja) 圧力センサ
JPH0964378A (ja) ダイアフラム構造の半導体素子