JPH0964378A - ダイアフラム構造の半導体素子 - Google Patents

ダイアフラム構造の半導体素子

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JPH0964378A
JPH0964378A JP21911095A JP21911095A JPH0964378A JP H0964378 A JPH0964378 A JP H0964378A JP 21911095 A JP21911095 A JP 21911095A JP 21911095 A JP21911095 A JP 21911095A JP H0964378 A JPH0964378 A JP H0964378A
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JP
Japan
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diaphragm
crystal silicon
single crystal
carbide layer
silicon carbide
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Withdrawn
Application number
JP21911095A
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English (en)
Inventor
Takayoshi Awai
崇善 粟井
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ダイアフラムの破壊を防止するとともに、高耐
圧のダイアフラム構造を半導体素子を提供する。 【解決手段】枠状の支持部1が単結晶シリコン基板をエ
ッチングして形成され、支持部1の上面に単結晶炭化シ
リコン層4がエピタキシャル成長により結晶成長されて
いる。支持部1によって支持されるダイアフラム3が中
空部2の天井部を構成しており、ダイアフラム構造が形
成されている。ここで、ダイアフラム3を形成する単結
晶炭化シリコン層4の炭素濃度を、支持部1との接合面
からダイアフラム3の上面にかけて徐々に増加させるこ
とにより、ダイアフラム3に発生する内部応力を低減さ
せている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダイアフラム構造
の半導体素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、図3(a),(b)に示すよ
うなダイアフラム構造の半導体圧力センサが知られてい
る。このような半導体圧力センサは、支持部1と、単結
晶シリコン基板を裏面からエッチングすることにより形
成された凹部9と、凹部9の天井部を形成するダイアフ
ラム3と、ダイアフラム3の上面に形成されたピエゾ抵
抗素子5と、配線6を用いてピエゾ抵抗素子5に接続さ
れる電極7とを備えている。ここで、支持部1とダイア
フラム3とは単結晶シリコン基板から一体的に形成され
ている。即ち、単結晶シリコン基板を水酸化カリウムを
用いた異方性エッチングにより裏面側からエッチングす
ることにより中央部に厚さ20〜50μmの凹部9が形
成され、凹部9の天井部を構成するダイアフラム3及び
ダイアフラム3を支持する支持部1が形成される。ま
た、支持部1は台座8に固定されており、ダイアフラム
3の上面には歪みを検知するためのピエゾ抵抗素子5が
設けられている。
【0003】ここで、ダイアフラム3に圧力が加えられ
るとダイアフラム3が撓み、その撓みをダイアフラム3
の上面に設けられたピエゾ抵抗素子5が電気抵抗の変化
に変換して圧力を検出している。従って、ダイアフラム
3の膜厚が薄い程、同じ圧力に対してダイアフラム3の
撓み量が大きくなるので、半導体圧力センサの圧力感度
は高くなる。即ち、半導体圧力センサの圧力感度はダイ
アフラム3の膜厚の2乗に反比例する。
【0004】このような半導体圧力センサは、半導体の
微細加工技術を利用して製造することができるため小型
化が容易であり、且つ、大量生産が可能であるので低コ
スト化を図ることができるという利点がある。ところ
が、上述の構造の半導体圧力センサでは、単結晶シリコ
ン基板を裏面側からエッチングすることにより凹部9及
びダイアフラム3を形成しているので、ダイアフラム3
の膜厚を制御するために、エッチング深さとエッチング
速度とに基づいてエッチング時間を算出し、所定のエッ
チング時間で単結晶シリコン基板のエッチングを停止し
ていた。しかしながら、単結晶シリコン基板のエッチン
グ速度は、水酸化カリウム等のエッチング液の液温に敏
感に依存し、しかも、単結晶シリコン基板自体の厚さに
もバラツキがあるので、形成されたダイアフラム3の膜
厚にバラツキが生じる可能性がある。前述したように上
記構造の半導体圧力センサの圧力感度はダイアフラム3
の膜厚の2乗に反比例するので、圧力感度にバラツキが
発生する可能性があるという問題点があった。
【0005】そこで、このような問題点を解決するため
に、図4(a),(b)に示すような構造の半導体圧力
センサが提案されている。このような半導体圧力センサ
は、単結晶シリコン基板から成る枠状の支持部1と、単
結晶炭化シリコン層4から成り支持部1によって支持さ
れるダイアフラム3と、ダイアフラム3の上面に形成さ
れたピエゾ抵抗素子5とを備えている。
【0006】ここで、単結晶シリコン基板の上面に単結
晶炭化シリコン層4を堆積させ、単結晶炭化シリコン層
4の上面に熱拡散或いはイオン注入等の方法により不純
物をドープしてピエゾ抵抗素子5を形成する。さらに、
単結晶シリコン基板を下面からエッチングして枠状の支
持部1を形成する。この時、中空部2は単結晶シリコン
基板を貫通して単結晶炭化シリコン層4に達するが、単
結晶炭化シリコン層4は化学的に安定なのでエッチング
されずに残る。この結果、支持部1によって支持され、
中空部2の天井部を構成するダイアフラム3が形成され
る。従って、この製造方法では、単結晶シリコン基板の
上面に堆積される単結晶炭化シリコン層4の膜厚を制御
することによりダイアフラム3の膜厚を制御しているの
で、単結晶シリコン基板のエッチング時間を管理して膜
厚を制御する必要はない。従って、ダイアフラム3の膜
厚を精度良く制御できるとともに、ダイアフラム3の一
層の薄膜化を図ることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の半導体圧力
センサでは、支持部1を単結晶シリコン基板から形成
し、支持部1によって支持されるダイアフラム3を単結
晶炭化シリコン層4から形成している。このように支持
部1とダイアフラム3とが異なる材料から形成されてい
るので、それらの接合面で材料的に不連続となり、ダイ
アフラム3に内部応力が発生し、ダイアフラム3が破壊
されるという問題点があった。
【0008】本発明は上記問題点に鑑みて為されたもの
であり、ダイアフラムの内部応力を低減し、ダイアフラ
ムの破壊を防止するとともに、高耐圧のダイアフラム構
造の半導体素子を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、単結晶シリコン基板から成る枠状の支
持部と、支持部の上面に形成された単結晶炭化シリコン
層から成るダイアフラムとを備え、ダイアフラムを形成
する単結晶炭化シリコン層の炭素濃度を、ダイアフラム
と支持部との接合面からダイアフラムの上面にかけて徐
々に増加させることにより、ダイアラムに発生する内部
応力を低減することができ、ダイアフラムの破壊を防止
することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本実施形態を用いる半導体圧力セ
ンサを図面を参照して説明する。図1(a),(b)及
び図2に、本実施形態を用いる半導体圧力センサの構造
を示す。このような半導体圧力センサは、中空部2と、
単結晶シリコン基板から成る枠状の支持部1と、中空部
2の天井部を構成するように支持部1の上面に堆積され
た単結晶炭化シリコン層4から成るダイアフラム3と、
ダイアフラム3の上面に形成されたピエゾ抵抗素子5と
を備えており、ダイアフラム3は支持部1によって支持
されており、支持部1は台座8に接合されている。ま
た、ピエゾ抵抗素子5には、拡散抵抗からなる配線6が
接続されている。さらに、配線6は中空部2の外側まで
延長され、その端部に電極7が設けられている。ここ
で、ダイアフラム3を形成する単結晶炭化シリコン層4
の炭素濃度は、支持部1とダイアフラム3との接合面か
らダイアフラム3の上面にかけて徐々に増加している。
【0011】さて、上記のような構造の半導体圧力セン
サの製造工程について以下に説明する。まず、例えば3
00μmの厚さの単結晶シリコン基板の上面に、反応ガ
スとしてジクロルシランとメタンの混合ガスを用い、メ
タンガスの濃度を徐々に増加させてエピタキシヤル成長
させることにより、シリコンと炭素の組成比が徐々に変
化する単結晶炭化シリコン層4を結晶成長させる。即
ち、単結晶シリコン基板と単結晶炭化シリコン層4との
接合面から単結晶炭化シリコン層4の上面に向かって、
炭素濃度が徐々に増加する。
【0012】続いて、単結晶炭化シリコン層4の上面に
ボロンを選択的に熱拡散させて、圧力を検出するための
ピエゾ抵抗素子5を形成する。ここで、ボロンの表面濃
度は例えば1.0×1018/cm3 とする。さらに、単
結晶炭化シリコン層4の上面にボロンを選択的に熱拡散
させて、配線6をピエゾ抵抗素子5から単結晶炭化シリ
コン層4上面の中空部2の外側の位置まで形成する。こ
こで、ボロンの表面濃度は例えば1.0×1020/cm
3 とする。
【0013】さらに続けて、ダイアフラム3の上面に、
電子ビーム蒸着法でアルミニウム層を形成する。形成時
の基板温度は例えば100〜200℃とする。このアル
ミニウム層をホトリソグラフィー工程で所定形状にパタ
ーン化して、配線6の端部に電極7を形成する。このよ
うにして、単結晶シリコン基板上に単結晶炭化シリコン
層4を堆積させ、この単結晶炭化シリコン層4の上面に
ピエゾ抵抗素子5と配線6及び電極7を形成した後、単
結晶シリコン基板を裏面側から水酸化カリウムで異方性
エッチングすることにより、中空部2は単結晶シリコン
基板を貫通して単結晶炭化シリコン層4に達し、単結晶
シリコン基板から成る枠状の支持部1が形成されるとと
もに、化学的に安定な単結晶炭化シリコン層4はエッチ
ングされずに残り、ダイアフラム3が形成される。この
ようにして、ダイアフラム3が中空部2の天井部を構成
し、支持部1によって支持されるダイアフラム構造が形
成される。
【0014】ダイアフラム3は、ダイアフラム3を形成
する時のエッチング液では殆どエッチングされないの
で、支持部1の上面に堆積された単結晶炭化シリコン層
4の膜厚を制御することにより、ダイアフラム3の膜厚
を精度良く制御することができ、例えば、ダイアフラム
3の膜厚を5μm以下に制御することも可能である。こ
こで、ダイアフラム3を単結晶炭化シリコン層4から形
成し、その炭素濃度を支持部1との接合面からダイアフ
ラム3の上面に向かって徐々に増加させることにより、
ダイアフラム3に発生する内部応力を低減することがで
きるので、ダイアフラム3の破壊を防止することができ
る。また、単結晶炭化シリコン層4は単結晶シリコン層
等に比べて破壊応力が大きいので、高耐圧の用途にも使
用することができる。
【0015】
【発明の効果】請求項1の発明は上述のように、単結晶
シリコン基板から成る枠状の支持部と、支持部の上面に
形成された単結晶炭化シリコン層から成るダイアフラム
とを備え、ダイアフラムを形成する単結晶炭化シリコン
層の炭素濃度を、ダイアフラムと支持部との接合面から
ダイアフラムの上面にかけて徐々に増加させることによ
り、ダイアフラムに発生する内部応力を低減化でき、ダ
イアフラムの破壊を防止することができるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本実施形態を示す半導体圧力センサの上
面図である。 (b)同上の半導体圧力センサの断面図である。
【図2】同上の半導体圧力センサの一部省略した断面図
である。
【図3】(a)一従来例を示す半導体圧力センサの上面
図である。 (b)同上の半導体圧力センサの断面図である。
【図4】(a)別の従来例を示す半導体圧力センサの上
面図である。 (b)同上の半導体圧力センサの断面図である。
【符号の説明】
1 支持部 2 中空部 3 ダイアフラム 4 単結晶炭化シリコン層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】単結晶シリコン基板から成る枠状の支持部
    と、前記支持部の上面に形成された単結晶炭化シリコン
    層から成るダイアフラムとを備え、前記ダイアフラムを
    形成する単結晶炭化シリコン層の炭素濃度が、前記ダイ
    アフラムと前記支持部との接合面から前記ダイアフラム
    の上面にかけて徐々に増加することを特徴とするダイア
    フラム構造の半導体素子。
JP21911095A 1995-08-28 1995-08-28 ダイアフラム構造の半導体素子 Withdrawn JPH0964378A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010025843A (ja) * 2008-07-23 2010-02-04 Denso Corp 圧力センサ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Effective date: 20021105