JPH0774168A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH0774168A
JPH0774168A JP15922693A JP15922693A JPH0774168A JP H0774168 A JPH0774168 A JP H0774168A JP 15922693 A JP15922693 A JP 15922693A JP 15922693 A JP15922693 A JP 15922693A JP H0774168 A JPH0774168 A JP H0774168A
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film
oxygen
tin
etching
laminated wiring
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JP15922693A
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Shingo Kadomura
新吾 門村
Koyo Kamiide
幸洋 上出
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 Al系積層配線膜のバリヤメタルの一部に酸
素を含む窒化シリコン膜を用いてバリヤ性を高め、かつ
異方性形状を有する配線パターンを形成する。 【構成】 Al系積層配線膜の構成を、Ti膜5、Ti
N−Ox 膜6、TiN膜等からなる酸素拡散防止膜7、
Ti−Al合金膜8a、および高温スパッタリング法で
成膜されるAl−1%Si膜9の積層系とする。上記酸
素拡散防止膜7を介在させることで、高温スパッタリン
グ時のTiN−Ox 膜6からTi−Al合金膜8aへの
酸素の熱拡散を防止する。 【効果】 Al系積層配線膜のエッチング中にTi−A
l合金膜8aから酸素が放出されないので、カーボン系
側壁保護膜が除去されることがなく、したがってAl−
1%Si膜9のサイドエッチを抑制できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、チタン(Ti)系バリ
ヤメタルとアルミニウム(Al)系材料膜からなる積層
配線膜を用いて微細な配線部が構成されてなる半導体装
置に関し、特にエッチング時における配線パターンの断
面形状の劣化を防止可能な積層配線膜の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体装置の配線材料としては、
Ti系バリヤメタルとAl系材料膜との積層配線膜が一
般的に用いられるようになっている。このTi系バリヤ
メタルの構成もデザイン・ルールの微細化に伴って複雑
化しており、近年ではTi/TiN(窒化シリコン)/
Ti系、あるいはTi/TiON(酸窒化シリコン)/
Ti系等の3層構造のものが知られている。
【0003】ここで、基板と接触する側のTi膜は、低
抵抗のオーミック・コンタクトを達成し、また基板との
密着性を確保する働きがある。この上に積層されるTi
N膜またはTiON膜は、十分なバリヤ性を確保するた
めに設けられている。これは、TiとAlとの合金化反
応が比較的容易に進行するために、Ti膜単独ではバリ
ヤメタルとしての機能を果たし得ないからである。Ti
ON膜はTiN膜の粒界に酸素を偏析させることによ
り、TiN膜よりもさらに高いバリヤ性が付与されたも
のである。
【0004】さらに、Al系材料膜と接触する側のTi
膜は、Al系材料膜の均一な成膜を可能とする働きがあ
る。これは、Al系材料膜の成膜方法として近年、高温
スパッタリング法が採用されていることとも関連があ
る。高温スパッタリング法とは、スパッタリング中の基
板温度を500〜600℃付近に維持することにより、
基板表面におけるAl粒子の表面マイグレーションを促
進し、Al系材料膜の段差被覆性を改善する方法であ
る。特に、開口径が0.5μm以下と微細、かつアスペ
クト比が1を越えるような接続孔の埋め込みに有効であ
る。この方法において、Al系材料層の下にAl系材料
との濡れ性に優れるTi膜を設けておくと良好な埋め込
みが可能となることが、たとえば1989年IEEE/
IRPS,p.210〜214に報告されている。この
場合のTi膜は、Al系材料膜と反応しながらこれを接
続孔の底部へ引き込んでゆくものと考えられている。
【0005】特に表面モホロジーが粗く、Alとの濡れ
性に劣るTiON膜を用いる場合には、この上にTi膜
を積層することが特に有効である。
【0006】ところが、この高温スパッタリングをSi
基板内の拡散層に臨むコンタクト・ホールの埋め込みに
適用した場合には、バリヤメタルの一部にTiON膜を
用いたとしても、未だバリヤ性が不足するといった問題
が生じてきた。これは、基板が高温加熱されているため
にTiON膜内におけるAlの粒界拡散が防止し切れな
いためであり、Alスパイクによるリーク電流の増大を
招く結果となっている。
【0007】この対策として、上記TiON膜の代わり
に表面を酸化したTiN膜(以下、TiN−Ox 膜と称
する。)を用いることが提案されている。すなわち、図
4(a)に示されるように、たとえばSiOx 層間絶縁
膜21上にTi膜22、TiN−Ox 膜23、Ti膜2
4の3層からなるバリヤメタルを形成する。ここで、先
のTiON膜が、O2 とN2 を含む雰囲気中でTiの反
応性スパッタリングを行うことにより成膜され、TiN
柱状晶の粒界に酸素を含む構造を有するのに対し、上記
TiN−Ox 膜23は、TiN膜を酸素雰囲気中でアニ
ールすることにより形成され、その少なくとも表層部は
完全にSiOx されてTiOx となっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのTi
N−Ox 膜の採用は、バリヤメタルとAl系材料膜から
なる積層配線膜のドライエッチングに新たな問題をもた
らす結果となった。この問題について、図4および図5
を用いて説明する。図4(b)は、図4(a)に示した
Ti/TiN−Ox /Ti系のバリヤメタル上にAl−
1%Si膜25が成膜された状態を表している。ここ
で、上記Al−1%Si膜25は高温スパッタリング法
により成膜されるので、成膜の初期にはAlがバリヤメ
タルの最上層側のTi膜24と反応する。この結果、両
者の境界に柱状晶構造を有するAl−Ti合金膜24a
が形成される。
【0009】しかし、この合金化反応の進行と同時に、
上記Al−Ti合金膜24aには加熱条件下で大量の酸
素が取り込まれてしまう。これは、図中の短い矢印で示
されるように、下層側のTiN−Ox 膜23の少なくと
も表層部に存在するTiOxからAl−Ti合金層24
aへ向けて、酸素が熱拡散を起こすからである。
【0010】このAl−Ti合金膜24aへの酸素の取
り込みは、後工程のドライエッチングにおいて、Al−
1%Si膜25の深刻な形状異常を引き起こす原因とな
っている。図5(a)は、前述のように成膜されたAl
−1%Si膜25の表面にTiON等からなる反射防止
膜26を薄く形成した後、フォトリソグラフィを行って
レジスト・マスク27をパターニングした状態を示して
いる。ここで、Ti膜22から反射防止膜26に至るま
での材料膜をまとめて積層配線膜mと称することにす
る。
【0011】上記積層配線膜mを、BCl3 /Cl2
の一般的な塩素系混合ガスを用いてエッチングすると、
図5(b)に示されるように、レジスト・マスク27の
分解生成物に由来する炭素系ポリマー等がパターン側壁
面に堆積して側壁保護膜28を形成するため、Al−1
%Si膜25のエッチングは異方的に進行する。しか
し、エッチングが進行して図5(c)に示されるように
Al−Ti合金膜24aが露出し始めると、ここに取り
込まれていた大量の酸素が放出され(図中、短い矢印で
示す。)、露出面近傍の側壁保護膜28を除去してしま
う。
【0012】すると、Alに対して本来極めて反応性の
高いCl* が、側壁保護作用の失われたパターンの側壁
面に集中し、図5(d)に示されるように大きなサイド
エッチ部29を生じてしまう。
【0013】一般にドライエッチングの分野において、
オーバーエッチング時に過剰となったラジカルに起因し
てサイドエッチが生ずる現象は、良く知られたところで
ある。ところが、上述の場合は、その原因がエッチング
・ガスの側ではなく被エッチング材料膜の側にあり、ジ
ャストエッチング時に既にサイドエッチが生じてしまう
という不都合さを抱えている。
【0014】そこで本発明は、この問題点に鑑み、バリ
ヤ性、密着性に優れることはもろちん、ドライエッチン
グ時にかかる断面形状の異常を招くことのない配線部を
有する半導体装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上述の問題
の原因が被エッチング材料膜の側にある以上、積層配線
層の構成を見直す必要があると考えた。しかし、優れた
バリヤ性を考慮するとTiN−Ox 膜は使わざるを得な
い。そこで、TiN−Ox 膜の上層側にAl系材料膜方
向への酸素の拡散を防止する材料膜を設けることが有効
であると考え、本発明を提案するに至った。
【0016】すなわち本発明の半導体装置は、バリヤメ
タルとAl系材料膜とが基板上にこの順に積層された積
層配線膜を用いて配線部が構成されてなり、このバリヤ
メタルを、TiN−Ox 膜と、その上層側に配される酸
素拡散防止膜とを少なくとも含む構成としたものであ
る。ここで、上記酸素拡散防止膜は、最終的にはAl系
材料膜方向への酸素の到達を妨げれば良いので、TiN
−Ox 膜とAl系材料膜との中間であって、しかも隣接
する材料層間の界面における密着性等に悪影響を及ぼさ
ない位置に配置することができる。
【0017】前記Al系材料膜は、高温スパッタリング
法により成膜することができる。
【0018】また、前記酸素を含有する窒化チタン膜
は、窒化チタン膜を酸素雰囲気中でアニールすることに
より形成することができる。
【0019】ここで、積層配線膜の実用的な構成を考え
ると、上記酸素拡散防止膜をTiN−Ox 膜のすぐ上に
積層することが最も簡便である。特に好適な積層配線膜
の構成としては、Ti膜、TiN−Ox 膜、酸素拡散防
止膜、Ti系材料膜、およびAl系材料膜が基板上にこ
の順に積層された構成を挙げることができる。ここで、
上記チタン系材料膜は純粋なTi膜であってももちろん
構わないが、この上に高温スパッタリング法によりAl
系材料膜を成膜する場合には、成膜過程で必然的に両者
の界面にて合金化反応が起こり、Al−Ti合金膜が形
成される。
【0020】さらに、前記酸素拡散防止膜としては、T
iN膜、チタン・タングステン(TiW)合金膜、タン
グステン(W)膜の少なくともいずれかを用いることが
好適である。
【0021】
【作用】本発明では、積層配線膜のバリヤメタルにおい
てTiN−Ox 膜、特にTiN膜を酸素雰囲気中でアニ
ールして形成されたTiN−Ox 膜が用いられ、かつそ
の上層側に酸素拡散防止膜が配されているので、高いバ
リヤ性を確保しつつ、TiN−Ox 膜からAl系材料膜
の方向への酸素拡散を防止することができる。TiN,
TiW,およびWは、優れた酸素拡散防止機能を有して
おり、酸素拡散防止膜として用いるに好適である。この
酸素拡散防止膜の採用により、積層配線膜のエッチング
中でもAl系材料層のエッチング領域の近傍から酸素が
大量に放出されることがなくなり、側壁保護膜の除去が
起こらず、これに起因するサイドエッチの進行が抑制さ
れる。
【0022】一般に物質の拡散は加熱条件下で促進され
るので、上述のようなTiN−Ox膜からの酸素拡散
は、基板が高温スパッタリングのような高温プロセスを
経ることにより助長される。しかし、本発明では酸素拡
散防止膜が酸素の拡散を阻止するので、たとえ高温スパ
ッタリングが行われても従来のような不利益は生じな
い。
【0023】特に、積層配線膜の構成をTi膜/TiN
−Ox 膜/酸素拡散防止膜/Ti系材料膜/Al系材料
膜とした場合には、Si基板に対する低抵抗オーミック
・コンタクトの達成、優れたバリヤ性、Al系材料膜に
対する優れた密着性、Al系材料膜の段差被覆性の向上
等が同時に実現され、極めて信頼性の高い配線部を提供
することができる。
【0024】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例について説明
する。
【0025】実施例1 本実施例では、酸素拡散防止膜としてTiN膜を用いた
半導体装置の一構成例について説明する。図1に、かか
る半導体装置の基板コンタクト部の構成を示す。これ
は、Si基板1内に形成された不純物拡散領域2に臨ん
でSiOx 層間絶縁膜3に開口されたコンタクト・ホー
ル4が、Al系積層配線膜Mのパターンにより埋め込ま
れた様子を示している。
【0026】ここで、上記Al系積層配線膜Mは、下層
側から順に、基板とのオーミック・コンタクトをとるた
めのTi膜5、高いバリヤ性を得るためのTiN−Ox
膜6、このTiN−Ox 膜6からの酸素拡散を防止する
ためのTiN膜からなる酸素拡散防止膜7、以上の3種
類の膜からなるバリヤメタルと主要な配線材料膜との間
で両者の密着性を確保しているAl−Ti合金膜8a、
主要な配線材料層であるAl−1%Si膜9、およびフ
ォトリソグラフィの解像度の向上に寄与するTiON反
射防止膜10が積層されたものである。
【0027】このように、TiN−Ox 膜6とAl−T
i合金膜8との間に酸素拡散防止膜7が介在されている
ことで、Al−Ti合金膜8aへは酸素がほとんど含有
されていない。したがって、Al−1%Si層系積層配
線膜Mをエッチングする際にも従来のようなサイドエッ
チが生ずることがなく、図示されるように良好な異方性
形状を有するパターンが得られている。
【0028】次に、上述のAl系積層配線膜Mの形成方
法について、図2を参照しながら説明する。図2の参照
符号は図1と共通であるが、ここでは図示を簡略化する
ために、SiOx 層間絶縁膜3の平坦部上で起こる現象
を取り扱う。図2(a)は、SiOx 層間絶縁膜3上に
厚さ約30nmのTi膜5、厚さ約70nmのTiN−
x 膜6、厚さ約50nmのTiN膜からなる酸素拡散
防止膜7、および厚さ約70nmのTi膜8が成膜され
た状態を示している。ここで、上記Ti膜5,8はTi
ターゲットとArガスを用いた通常のスパッタリング
法、酸素拡散防止膜7はN2 雰囲気中における反応性ス
パッタリング法によりそれぞれ成膜した。また、TiN
−Ox 膜6は、酸素拡散防止膜7と同条件による反応性
スパッタリング法で成膜されたTiN膜を、20%O2
雰囲気下で500℃,1時間アニールすることにより形
成した。
【0029】なお、DCマグネトロン・スパッタリング
装置を用いた場合の上述の各材料膜の成膜条件の一例
は、以下のとおりである。Ti膜5,8の成膜条件 Ar流量 40 SCCM ガス圧 0.67 Pa DC電力 4 kW 基板温度 150 ℃酸素拡散防止膜7(TiN膜)の成膜条件(TiN−O
x 膜6の原料のTiN膜も同じ) Ar−60%N2 流量 50 SCCM ガス圧 0.67 Pa DCパワー 8 kW 基板温度 150 ℃
【0030】次に、一例として下記の条件で高温スパッ
タリングを行い、Al−1%Si膜9を成膜した。使用
したターゲットの組成はAl−1%Siである。 Ar 40 SCCM ガス圧 0.67 Pa DCパワー 10 kW 基板温度 570 ℃ この過程では、上記Ti膜8の表面でAlのマイグレー
ションが促進されることにより、図2(b)に示される
ように段差被覆性に優れるAl−1%Si膜9が形成さ
れ、図示されない領域においては良好なコンタクト・ホ
ールの埋込みがなされた。これに伴ってTi膜8はAl
と反応し、Al−Ti合金膜8aに変化した。
【0031】かかる高温加熱条件下では、TiN−Ox
膜6から酸素が放出されるが、図中短い矢印で示される
ようにその大部分は酸素拡散防止膜7で遮断されるた
め、Al−Ti合金膜8a中への酸素の取り込みはほと
んど生じなかった。このようにして形成された積層膜を
微細加工寸法にてパターニングするためには、反射防止
膜が必要である。前出の図1に示したTiON反射防止
膜10は、O2 とN2 の両方を含む雰囲気中でTiター
ゲットの反応性スパッタリングを行うことにより形成し
た。
【0032】以上のプロセスにより、Al系積層配線膜
Mを形成した。
【0033】このようにして形成されたAl系積層配線
膜Mは、エッチング特性も良好であった。この様子を図
3を参照しながら説明する。図3(a)は、Al系積層
配線膜Mの上に所定のパターニングを経てレジスト・マ
スク11が形成された基板の状態を示している。
【0034】この基板を、RFバイアス印加型有磁場マ
イクロ波プラズマ・エッチング装置にセットし、Alエ
ッチング用の一般的なガス組成であるBCl3 /Cl2
混合ガスを用い、上記Al系積層配線膜Mをエッチング
した。 BCl3 流量 60 SCCM Cl2 流量 90 SCCM ガス圧 1.3 Pa マイクロ波パワー 850 W(2.45 GH
z) RFバイアス・パワー 80 W(2 MHz) このエッチング過程では、図3(b)に示されるよう
に、レジスト・マスク11の分解生成物に由来する炭素
系ポリマー等がパターン側壁面に堆積して側壁保護膜1
2を形成するため、Al−1%Si膜9のエッチングは
異方的に進行する。この状態は、従来とは異なり、Al
−Ti合金膜8aが露出しても変化しない。それは、A
l−Ti合金膜8aから酸素が放出されないので、側壁
保護膜12が除去されることなく異方性の達成に寄与し
続けるからである。
【0035】さらに、その下の材料膜のエッチングも引
き続き異方的に進行し、最終的には図3(c)に示され
るように、サイドエッチを生じず、良好な異方性形状を
有するAl系積層配線膜Mのパターンを形成することが
できた。
【0036】実施例2 本実施例は、酸素拡散防止膜の構成材料として、TiW
を用いた例である。本実施例で構成される半導体装置の
構成は、酸素拡散防止膜7として前述のTiN膜に替え
て約50nmのTiW膜を用いたこと以外は、実施例1
と同じである。
【0037】ここで、上記TiW膜の成膜条件の一例を
以下に示す。使用したターゲットの組成はTiWであ
る。 Ar 40 SCCM ガス圧 0.67 Pa DCパワー 6 kW 基板温度 570 ℃ このTiW膜も良好な酸素拡散防止効果を示し、Al−
Ti合金膜8aにおける酸素の取り込みが抑制された。
【0038】このようにして構成されたAl系積層配線
膜Mのエッチングは、実施例1とは異なり、塩素系ガス
のみ用いるのでは難しい。それは、TiW膜を構成する
Wの塩化物の蒸気圧が低く、フッ素系のエッチング種が
必要となるからである。そこで、本実施例ではエッチン
グ工程を(i)TiON反射防止膜10、Al−1%S
i膜9、Al−Ti合金膜8aをエッチングする第1段
階、(ii) TiW膜からなる酸素拡散防止膜7をエッチ
ングする第2段階、および(iii) TiN−Ox 膜6とT
i膜5をエッチングする第3段階に分け、第1段階と第
3段階は実施例1と同じ条件、第2段階は一例として下
記の条件で行った。
【0039】 SF6 流量 40 SCCM N2 流量 10 SCCM ガス圧 1.3 Pa マイクロ波パワー 850 W(2.45 GH
z) RFバイアス・パワー 100 W(2 MHz) なお、このエッチング条件は、酸素拡散防止膜7をW膜
で構成した場合にも適用することができる。
【0040】本実施例においても、Al−Ti合金膜8
aのエッチング中に酸素が放出されないため、良好な異
方性形状を有する配線パターンを得ることができた。
【0041】以上、本発明を2例の実施例にもとづいて
説明したが、本発明は上述の実施例に何ら限定されるも
のではなく、Al系積層配線膜の構成、各材料膜の膜
厚、成膜条件、使用する成膜装置の種類、エッチング条
件、使用するエッチング装置の種類等が適宜変更可能で
あることは、言うまでもない。
【0042】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明を適用すればAl系積層配線膜におけるバリヤ性を向
上させ、かつエッチング時の異方性形状の劣化を防止す
ることができる。したがって、高温スパッタリングのメ
リットを活かしながら、微細でかつ信頼性の高い配線部
を再現性良く形成することが可能となる。
【0043】本発明は微細なデザイン・ルールにもとづ
いて設計され、高集積度および高性能を有する半導体装
置の製造に極めて好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置の基板コンタクト部の構造
を示す模式的断面図である。
【図2】上記半導体装置におけるAl系積層配線膜の成
膜工程の一部を示す模式的断面図であり、(a)はTi
膜、TiN−Ox 膜、酸素拡散防止膜、およびTi膜が
順次成膜された状態、(b)は高温スパッタリング法に
よりAl−1%Si膜が成膜された状態をそれぞれ表
す。
【図3】本発明におけるAl系積層配線膜のエッチング
特性を説明するための模式的断面図であり、(a)はエ
ッチング開始前のAl系積層配線膜上にレジスト・マス
クが形成された状態、(b)はエッチングの途中状態、
(c)はエッチングが終了した状態をそれぞれ表す。
【図4】従来のAl系積層配線膜の成膜工程の一部を示
す模式的断面図であり、(a)はTi膜、TiN−Ox
膜、およびTi膜が順次成膜された状態、(b)は高温
スパッタリング法によりAl−1%Si膜が成膜される
際にTiN−Ox 膜から酸素拡散が生じた状態をそれぞ
れ表す。
【図5】従来のAl系積層配線膜のエッチング特性を説
明するための模式的断面図であり、(a)はエッチング
開始前のAl系積層配線膜上にレジスト・マスクが形成
された状態、(b)はエッチングの途中状態、(c)は
Al−Ti合金膜から酸素が放出されている状態、
(d)はエッチングが終了し、Al−1%Si膜にサイ
ドエッチが生じた状態をそれぞれ表す。
【符号の説明】
1 ・・・Si基板 2 ・・・不純物拡散領域 3 ・・・SiO2 層間絶縁膜 4 ・・・コンタクト・ホール 5 ・・・Ti膜 6 ・・・TiN−Ox 膜 7 ・・・酸素拡散防止膜 8 ・・・Ti膜 8a・・・Al−Ti合金膜 9 ・・・Al−1%Si膜 10・・・TiON反射防止膜 M ・・・Al系積層配線膜 11・・・レジスト・マスク 12・・・側壁保護膜

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バリヤメタルとアルミニウム系材料膜と
    が基板上にこの順に積層された積層配線膜を用いて配線
    部が構成されてなる半導体装置であって、 前記バリヤメタルは酸素を含有する窒化チタン膜と、そ
    の上層側に配される酸素拡散防止膜とを少なくとも含む
    ことを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記アルミニウム系材料膜は高温スパッ
    タリング法により成膜される材料膜であることを特徴と
    する請求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記酸素を含有する窒化チタン膜は、窒
    化チタン膜を酸素雰囲気中でアニールすることにより形
    成される材料膜であることを特徴とする請求項1または
    請求項2に記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記積層配線膜は、チタン膜、酸素を含
    有する窒化チタン膜、酸素拡散防止膜、チタン系材料
    膜、およびアルミニウム系材料膜が基板上にこの順に積
    層されてなることを特徴とする請求項1ないし請求項3
    のいずれか1項に記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記酸素拡散防止膜が窒化チタン膜、チ
    タン・タングステン合金膜、タングステン膜から選ばれ
    る少なくとも1種類の材料膜であることを特徴とする請
    求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の半導体装
    置。
JP15922693A 1993-06-29 1993-06-29 半導体装置 Withdrawn JPH0774168A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100358063B1 (ko) * 1999-08-04 2002-10-25 주식회사 하이닉스반도체 반도체 소자의 캐패시터 제조 방법
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