JPH0773749A - 低インピーダンスケーブル - Google Patents
低インピーダンスケーブルInfo
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- JPH0773749A JPH0773749A JP5220925A JP22092593A JPH0773749A JP H0773749 A JPH0773749 A JP H0773749A JP 5220925 A JP5220925 A JP 5220925A JP 22092593 A JP22092593 A JP 22092593A JP H0773749 A JPH0773749 A JP H0773749A
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01B—CABLES; CONDUCTORS; INSULATORS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR CONDUCTIVE, INSULATING OR DIELECTRIC PROPERTIES
- H01B7/00—Insulated conductors or cables characterised by their form
- H01B7/30—Insulated conductors or cables characterised by their form with arrangements for reducing conductor losses when carrying alternating current, e.g. due to skin effect
- H01B7/303—Conductors comprising interwire insulation
Landscapes
- Insulated Conductors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 三相電力用ケーブルのインピーダンスを低く
すると共に端末処理を容易にする。 【構成】 三相電力用ケーブルの各相を複数本の絶縁線
心21、22、23で構成し、これらの絶縁線心を適切
な相配順R、S、T層で複数の層に配列し、各層毎に同
心円状に撚り合わせて構成する低インピーダンスケーブ
ル20における各層の絶縁線心21、22、23が同方
向に撚り合わされ、且つ各層の撚りピッチ長が夫々各層
の層心径に対して略等しい倍率に設定されている構造と
したものである。
すると共に端末処理を容易にする。 【構成】 三相電力用ケーブルの各相を複数本の絶縁線
心21、22、23で構成し、これらの絶縁線心を適切
な相配順R、S、T層で複数の層に配列し、各層毎に同
心円状に撚り合わせて構成する低インピーダンスケーブ
ル20における各層の絶縁線心21、22、23が同方
向に撚り合わされ、且つ各層の撚りピッチ長が夫々各層
の層心径に対して略等しい倍率に設定されている構造と
したものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、三相電力用の多心型の
低インピーダンスケーブルに関する。
低インピーダンスケーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】三相電力用の低圧のケーブル線路におい
て線路の電圧降下を小さくするため低インピーダンスケ
ーブルが用いられている。用途としては、長距離線路、
負荷力率の悪い線路、大型クレーン電源線路、大型ポン
プモータ電源線路等がある。低インピーダンスケーブル
には、同軸型、多心型、フラット型の3つのタイプがあ
る。
て線路の電圧降下を小さくするため低インピーダンスケ
ーブルが用いられている。用途としては、長距離線路、
負荷力率の悪い線路、大型クレーン電源線路、大型ポン
プモータ電源線路等がある。低インピーダンスケーブル
には、同軸型、多心型、フラット型の3つのタイプがあ
る。
【0003】三相同軸型(共心型)低インピーダンスケ
ーブルは、図1に示すように第1導体1、第2導体2、
第3導体3の各導体を、補強心4の回りに同心的に第1
絶縁体5、第2絶縁体6を介して同心円状に配置し、第
3導体3の外側に第3絶縁体7を同心的に形成し、その
外側にシース8を施したドーナツ状の構造とされてい
る。この同軸型低インピーダンスケーブルは、その平均
リアクタンスが同じ導体サイズの3心ケーブルの30〜
20%程度と小さい。
ーブルは、図1に示すように第1導体1、第2導体2、
第3導体3の各導体を、補強心4の回りに同心的に第1
絶縁体5、第2絶縁体6を介して同心円状に配置し、第
3導体3の外側に第3絶縁体7を同心的に形成し、その
外側にシース8を施したドーナツ状の構造とされてい
る。この同軸型低インピーダンスケーブルは、その平均
リアクタンスが同じ導体サイズの3心ケーブルの30〜
20%程度と小さい。
【0004】また、多心型の低インピーダンスケーブル
は、三相の各相を複数本の絶縁線心で構成し、それらの
絶縁線心を適切な相配順例えば、R、S、T相の順序で
繰り返しとなるような配列で撚り合わせたものである。
図2は、12心型の低インピーダンスケーブルを示し、
R、S、T相の絶縁線心10、11、12を、各相1本
当て都合3本撚り合わせて中心部に配置し、その周囲に
R、S、T相の絶縁線心10、11、12を各相3本当
て都合9本、R、S、T相の繰り返しとなるような配列
で介在物13と共に第1層とは逆方向に撚り合わせて2
層構造とし、その外周に押えテープ14を巻回し、シー
ス15を被覆しものである。中心部の第1層とその周り
の第2層とは、層間の相互インピーダンスをキャンセル
させるために撚り方向を異ならせ、2層間の任意の線心
間距離を等しくしてある。この多心型低インピーダンス
ケーブルは、そのリアクタンスが同じ導体サイズの3心
ケーブルの25%程度と小さい。この種の多心型低イン
ピーダンスケーブルは、例えば、特開昭56−6711
1号公報に開示されている。
は、三相の各相を複数本の絶縁線心で構成し、それらの
絶縁線心を適切な相配順例えば、R、S、T相の順序で
繰り返しとなるような配列で撚り合わせたものである。
図2は、12心型の低インピーダンスケーブルを示し、
R、S、T相の絶縁線心10、11、12を、各相1本
当て都合3本撚り合わせて中心部に配置し、その周囲に
R、S、T相の絶縁線心10、11、12を各相3本当
て都合9本、R、S、T相の繰り返しとなるような配列
で介在物13と共に第1層とは逆方向に撚り合わせて2
層構造とし、その外周に押えテープ14を巻回し、シー
ス15を被覆しものである。中心部の第1層とその周り
の第2層とは、層間の相互インピーダンスをキャンセル
させるために撚り方向を異ならせ、2層間の任意の線心
間距離を等しくしてある。この多心型低インピーダンス
ケーブルは、そのリアクタンスが同じ導体サイズの3心
ケーブルの25%程度と小さい。この種の多心型低イン
ピーダンスケーブルは、例えば、特開昭56−6711
1号公報に開示されている。
【0005】また、フラット型ケーブルは、図3のよう
に平型のケーブルであり、導体16を複数本並列に配置
して絶縁体17で被覆し、その外側にシース18を施し
て形成したフラットな絶縁電線19を、三層重ねて三相
用に形成した構造とされている。このフラットケーブル
は、三相の導体間の幾何空間距離が丸形電線よりも小さ
く、そのリアクタンスが40%程度と小さい。
に平型のケーブルであり、導体16を複数本並列に配置
して絶縁体17で被覆し、その外側にシース18を施し
て形成したフラットな絶縁電線19を、三層重ねて三相
用に形成した構造とされている。このフラットケーブル
は、三相の導体間の幾何空間距離が丸形電線よりも小さ
く、そのリアクタンスが40%程度と小さい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、同軸型
低インピーダンスケーブルは、ケーブル導体が、同心円
状に配置されているために三相間にインピーダンスの不
平衡が20%程度あり、この不平衡を±5%以下に減ら
すために2条布設とする(1条の相順を中心導体から
R、S、T相とし、もう1条をT、S、R相として接続
する)ことが多い。このためケーブルの構造上、その端
末処理は、各導体の絶縁処理が複雑であり、高度な技術
を必要とする。更に、同心円状に導体と絶縁体とを交互
に配置するために、その製作工程は、複雑であり、高コ
ストとなるという問題がある。
低インピーダンスケーブルは、ケーブル導体が、同心円
状に配置されているために三相間にインピーダンスの不
平衡が20%程度あり、この不平衡を±5%以下に減ら
すために2条布設とする(1条の相順を中心導体から
R、S、T相とし、もう1条をT、S、R相として接続
する)ことが多い。このためケーブルの構造上、その端
末処理は、各導体の絶縁処理が複雑であり、高度な技術
を必要とする。更に、同心円状に導体と絶縁体とを交互
に配置するために、その製作工程は、複雑であり、高コ
ストとなるという問題がある。
【0007】また、多心型低インピーダンスケーブル
は、三相のリアクタンスはバランスしているが、リアク
タンスが同サイズの3心ケーブルの25%程度にしか小
さくならないために力率の極端に悪い負荷への電源ケー
ブルとしては、電圧降下が大となり、不適である。リア
クタンスを更に小さくすべく線心数を多くして多層構造
にすると、従来の各層交互撚りでは、ケーブルの可撓性
や端末の線心相別けの作業が悪化する等の問題がある。
は、三相のリアクタンスはバランスしているが、リアク
タンスが同サイズの3心ケーブルの25%程度にしか小
さくならないために力率の極端に悪い負荷への電源ケー
ブルとしては、電圧降下が大となり、不適である。リア
クタンスを更に小さくすべく線心数を多くして多層構造
にすると、従来の各層交互撚りでは、ケーブルの可撓性
や端末の線心相別けの作業が悪化する等の問題がある。
【0008】また、フラット型ケーブルは、ケーブルの
構造上、三相間にインピーダンスの不平衡が±30%程
度あり、近接する制御ケーブルに電磁誘導を与えたり、
曲がり部分の布設が困難である等の問題がある。本発明
は上述の点に鑑みてなされたもので、三相電力用として
多数の絶縁線心を複数の層に配列して、各相のリアクタ
ンスが小さく、可撓性に優れ、しかも、端末の相別け作
業が容易な多心型の低インピーダンスケーブルを提供す
ることを目的とする。
構造上、三相間にインピーダンスの不平衡が±30%程
度あり、近接する制御ケーブルに電磁誘導を与えたり、
曲がり部分の布設が困難である等の問題がある。本発明
は上述の点に鑑みてなされたもので、三相電力用として
多数の絶縁線心を複数の層に配列して、各相のリアクタ
ンスが小さく、可撓性に優れ、しかも、端末の相別け作
業が容易な多心型の低インピーダンスケーブルを提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明によれば、三相電力用ケーブルの各相を複数本
の絶縁線心で構成し、且つこれらの絶縁線心を適切な相
配順で複数の層に配列して各層毎に同心円状に撚り合わ
せて構成する多心型の低インピーダンスケーブルにおい
て、前記各層の絶縁線心が同方向に撚り合わされ、且つ
各層の撚りピッチ長が夫々各層の層心径に対して略等し
い倍率に設定されている構成としたものである。
に本発明によれば、三相電力用ケーブルの各相を複数本
の絶縁線心で構成し、且つこれらの絶縁線心を適切な相
配順で複数の層に配列して各層毎に同心円状に撚り合わ
せて構成する多心型の低インピーダンスケーブルにおい
て、前記各層の絶縁線心が同方向に撚り合わされ、且つ
各層の撚りピッチ長が夫々各層の層心径に対して略等し
い倍率に設定されている構成としたものである。
【0010】
【作用】各層の絶縁線心が、全て同じ方向に、且つ異な
るピッチ長で撚り合わされていることにより、十分に撚
りが施され、任意の2つの層の線心間距離がどれも等し
くなる。また、各層内では、各相の線心がリアクタンス
のバランス良く配置されるため、リアクタンスが各相等
しくなり、同サイズの3心ケーブルに対して(1/各相
の絶縁線心数)と極めて小さくなり、インピーダンスが
最小となる。
るピッチ長で撚り合わされていることにより、十分に撚
りが施され、任意の2つの層の線心間距離がどれも等し
くなる。また、各層内では、各相の線心がリアクタンス
のバランス良く配置されるため、リアクタンスが各相等
しくなり、同サイズの3心ケーブルに対して(1/各相
の絶縁線心数)と極めて小さくなり、インピーダンスが
最小となる。
【0011】
【実施例】以下本発明の一実施例を添付図面に基づいて
詳述する。図4において多心型低インピーダンスケーブ
ル20は、例えば、三相電力用の48心のケーブルで、
R、S、T相の絶縁線心21、22、23を、1相当た
り16心ずつ第1層から第4層まで4層に亘り同心的に
配列されて形成されている。絶縁線心21は、図5に示
すように導体25がポリエチレン等の絶縁体26により
被覆されて形成されており、導体25の断面積は、例え
ば、14mm2 とされている。他の絶縁線心22、23も
絶縁線心21と同様に形成されている。
詳述する。図4において多心型低インピーダンスケーブ
ル20は、例えば、三相電力用の48心のケーブルで、
R、S、T相の絶縁線心21、22、23を、1相当た
り16心ずつ第1層から第4層まで4層に亘り同心的に
配列されて形成されている。絶縁線心21は、図5に示
すように導体25がポリエチレン等の絶縁体26により
被覆されて形成されており、導体25の断面積は、例え
ば、14mm2 とされている。他の絶縁線心22、23も
絶縁線心21と同様に形成されている。
【0012】ケーブル20は、中心の第1層にR、S、
T各相1本当て都合3本の絶縁線心21〜23が一方向
例えば、右方向に介在27と共に撚り合わされている。
そして、この第1層の3本の絶縁線心の撚りピッチ長
は、当該第1層の層心径に対して所定の倍率例えば、当
該層心径の20倍のピッチ長とされている。この第1層
の周りにはR、S、T相の絶縁線心21、22、23
が、各3本当て都合9本、適切な相配順例えば、R、
S、T相の繰り返しとなるような配列で同心的に配置さ
れており、且つ、第1層と同じ方向に介在27と共に撚
り合わされて第2層が形成されている。そして、この第
2層の9本の絶縁線心の撚りピッチは、第1層と同様に
当該層心径の20倍とされている。第2層の層心径は、
第1層の層心径よりも大きく、従って、第2層の撚りピ
ッチは、第1層の撚りピッチよりも長くなる。
T各相1本当て都合3本の絶縁線心21〜23が一方向
例えば、右方向に介在27と共に撚り合わされている。
そして、この第1層の3本の絶縁線心の撚りピッチ長
は、当該第1層の層心径に対して所定の倍率例えば、当
該層心径の20倍のピッチ長とされている。この第1層
の周りにはR、S、T相の絶縁線心21、22、23
が、各3本当て都合9本、適切な相配順例えば、R、
S、T相の繰り返しとなるような配列で同心的に配置さ
れており、且つ、第1層と同じ方向に介在27と共に撚
り合わされて第2層が形成されている。そして、この第
2層の9本の絶縁線心の撚りピッチは、第1層と同様に
当該層心径の20倍とされている。第2層の層心径は、
第1層の層心径よりも大きく、従って、第2層の撚りピ
ッチは、第1層の撚りピッチよりも長くなる。
【0013】この第2層の外側にR、S、T相の絶縁線
心21、22、23が、各相5本当て都合15本前記
R、S、T相の繰り返しとなるような相配順で同心的に
配列されており、且つ、第2層と同じ方向に介在27と
共に撚り合わされて第3層が形成されている。そして、
この第3層の15本の絶縁線心の撚りピッチは、第2層
と同様に当該層心径の20倍とされている。従って、第
3層の撚りピッチは、第2層の撚りピッチよりも長くな
る。
心21、22、23が、各相5本当て都合15本前記
R、S、T相の繰り返しとなるような相配順で同心的に
配列されており、且つ、第2層と同じ方向に介在27と
共に撚り合わされて第3層が形成されている。そして、
この第3層の15本の絶縁線心の撚りピッチは、第2層
と同様に当該層心径の20倍とされている。従って、第
3層の撚りピッチは、第2層の撚りピッチよりも長くな
る。
【0014】そして、この第3層の外側にR、S、T相
の絶縁線心21、22、23が、各相7本当て都合21
本前記R、S、T相の繰り返しとなるような相配順で同
心的に配列されており、且つ、第3層と同じ方向に介在
27と共に撚り合わされて第4層が形成されている。そ
して、この第4層の21本の絶縁線心の撚りピッチは、
第3層と同様に当該層心径の20倍とされている。従っ
て、第4層の撚りピッチは、第3層の撚りピッチよりも
長くなる。そして、この第4層の外側に押えテープ28
が巻回され、最外側にシース29が施されて断面円形に
形成されている。
の絶縁線心21、22、23が、各相7本当て都合21
本前記R、S、T相の繰り返しとなるような相配順で同
心的に配列されており、且つ、第3層と同じ方向に介在
27と共に撚り合わされて第4層が形成されている。そ
して、この第4層の21本の絶縁線心の撚りピッチは、
第3層と同様に当該層心径の20倍とされている。従っ
て、第4層の撚りピッチは、第3層の撚りピッチよりも
長くなる。そして、この第4層の外側に押えテープ28
が巻回され、最外側にシース29が施されて断面円形に
形成されている。
【0015】即ち、ケーブル20は、絶縁を施したR、
S、Tの3相の絶縁線心21〜23が、適切な相配順例
えば、前記R、S、T相の繰り返しとなるような配列
で、第1層から第4層までの4層に同心的に、各相当た
り16本ずつ48本配列されている。そして、各層の撚
りピッチ長は、夫々各層の層心径に対して略等しい倍率
とされ、且つ各層の撚り方向が同一方向とされ、一括シ
ース29が施されて形成されている。従って、ケーブル
20は、第1層から第4層までの各層の撚りピッチ長が
異なっており、各層の撚りピッチは、第1層、第2層、
第3層、第4層とその層径が大きくなるに伴い長くな
る。
S、Tの3相の絶縁線心21〜23が、適切な相配順例
えば、前記R、S、T相の繰り返しとなるような配列
で、第1層から第4層までの4層に同心的に、各相当た
り16本ずつ48本配列されている。そして、各層の撚
りピッチ長は、夫々各層の層心径に対して略等しい倍率
とされ、且つ各層の撚り方向が同一方向とされ、一括シ
ース29が施されて形成されている。従って、ケーブル
20は、第1層から第4層までの各層の撚りピッチ長が
異なっており、各層の撚りピッチは、第1層、第2層、
第3層、第4層とその層径が大きくなるに伴い長くな
る。
【0016】ケーブル20は、第1乃至第4層が、夫々
異なったピッチ長で同方向に撚られているために、十分
に撚りが施され、長手方向に見ると、任意の2つの層の
線心間距離がどれも等しくなり、各層内では各相の線心
がリアクタンスのバランス良く配置されている。ケーブ
ル20は、リアクタンスが各相等しく、しかも、1相当
たり16心あるために、リアクタンスが同サイズ導体の
3心ケーブル(CV3×14mm2 )の1/16となる。
また、1相当たりの導体断面積が等しいケーブル(例え
ば、CV3×200mm2 、CV3×250mm2 )と比べ
ても、そのリアクタンスは、7%程度と極めて小さくな
る。
異なったピッチ長で同方向に撚られているために、十分
に撚りが施され、長手方向に見ると、任意の2つの層の
線心間距離がどれも等しくなり、各層内では各相の線心
がリアクタンスのバランス良く配置されている。ケーブ
ル20は、リアクタンスが各相等しく、しかも、1相当
たり16心あるために、リアクタンスが同サイズ導体の
3心ケーブル(CV3×14mm2 )の1/16となる。
また、1相当たりの導体断面積が等しいケーブル(例え
ば、CV3×200mm2 、CV3×250mm2 )と比べ
ても、そのリアクタンスは、7%程度と極めて小さくな
る。
【0017】このケーブル20の端末即ち、第1層から
第4層までの各層の48本の絶縁線心21、22、23
は、R、S、Tの各相に16本ずつ相別されて纏めら
れ、夫々圧縮端子30、31、32に接続される。この
とき、第1乃至第4層までの各層の絶縁線心が同じ方向
に撚り合わされているために、線心の相別けが容易とな
る(図6)。
第4層までの各層の48本の絶縁線心21、22、23
は、R、S、Tの各相に16本ずつ相別されて纏めら
れ、夫々圧縮端子30、31、32に接続される。この
とき、第1乃至第4層までの各層の絶縁線心が同じ方向
に撚り合わされているために、線心の相別けが容易とな
る(図6)。
【0018】表1に本発明に係る低インピーダンスケー
ブルの構造寸法を示し、表2に電気特性を示す。
ブルの構造寸法を示し、表2に電気特性を示す。
【0019】
【表1】
【0020】
【表2】
【0021】尚、上記実施例においてはケーブルの線心
数を48本とした場合について記述したが、これに限る
ものではなく、三相の倍数3n本(n≧16)として、
60心、75心、90心の多芯としてもよい。例えば、
60心の場合には、各相当たり20本の絶縁線心を、中
心部の第1層から第4層まで、順次6、12、18、2
4本適切な相配順例えば、前記R、S、T相の繰り返し
となるように順次配列する。75心の場合には、各相当
たり25本の絶縁線心を、中心部の第1層から第5層ま
で、順次3、9、15、21、27本前記R、S、T相
の繰り返しとなるように配列する。同様に90心の場合
には、各相当たり30本の絶縁線心を、中心部の第1層
から第5層まで、順次6、12、18、24、30本前
記R、S、T相の繰り返しとなるように配列する。
数を48本とした場合について記述したが、これに限る
ものではなく、三相の倍数3n本(n≧16)として、
60心、75心、90心の多芯としてもよい。例えば、
60心の場合には、各相当たり20本の絶縁線心を、中
心部の第1層から第4層まで、順次6、12、18、2
4本適切な相配順例えば、前記R、S、T相の繰り返し
となるように順次配列する。75心の場合には、各相当
たり25本の絶縁線心を、中心部の第1層から第5層ま
で、順次3、9、15、21、27本前記R、S、T相
の繰り返しとなるように配列する。同様に90心の場合
には、各相当たり30本の絶縁線心を、中心部の第1層
から第5層まで、順次6、12、18、24、30本前
記R、S、T相の繰り返しとなるように配列する。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、三
相電力用として多数の絶縁線心を、多層に配列して各層
共同方向に、且つ各層毎に層心径に応じて撚りピッチ長
を変えて撚ったことにより、リアクタンスが、同じ導体
サイズの3芯ケーブルの6〜3%と極めて小さくなり、
従って、力率の悪い負荷、高周波電力送電に使用しても
電圧降下が少なく、低圧大型電動機の長距離の動力ケー
ブル、計算機用電源等の高周波の多い電力電送用ケーブ
ル、高周波電力電送用ケーブルとして広く適用すること
ができる。また、各層の絶縁電線が同じ方向に撚られて
いるために可撓性に優れており、しかも、端末処理にお
ける相別け作業が容易であり、端末処理が容易となる。
しかも、十分に撚回させることが可能となり、この結
果、インピーダンスのアンバランスが極めて小さくなっ
て実質的に無くなり、不要な電磁誘導も無くなる等の優
れた効果がある。
相電力用として多数の絶縁線心を、多層に配列して各層
共同方向に、且つ各層毎に層心径に応じて撚りピッチ長
を変えて撚ったことにより、リアクタンスが、同じ導体
サイズの3芯ケーブルの6〜3%と極めて小さくなり、
従って、力率の悪い負荷、高周波電力送電に使用しても
電圧降下が少なく、低圧大型電動機の長距離の動力ケー
ブル、計算機用電源等の高周波の多い電力電送用ケーブ
ル、高周波電力電送用ケーブルとして広く適用すること
ができる。また、各層の絶縁電線が同じ方向に撚られて
いるために可撓性に優れており、しかも、端末処理にお
ける相別け作業が容易であり、端末処理が容易となる。
しかも、十分に撚回させることが可能となり、この結
果、インピーダンスのアンバランスが極めて小さくなっ
て実質的に無くなり、不要な電磁誘導も無くなる等の優
れた効果がある。
【図1】従来の同軸型低インピーダンスケーブルの線心
配列構造図である。
配列構造図である。
【図2】従来の多心型低インピーダンスケーブルの線心
配列構造図である。
配列構造図である。
【図3】従来のフラット型ケーブルの線心配列構造図で
ある。
ある。
【図4】本発明に係る低インピーダンスケーブルの一実
施例を示す線心配列構造図である。
施例を示す線心配列構造図である。
【図5】図4の低インピーダンスケーブルの絶縁線心の
断面図である。
断面図である。
【図6】図4の低インピーダンスケーブルの端末処理部
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
20 低インピーダンスケーブル 21〜23 絶縁線心 25 導体 26 絶縁体 27 介在 28 押えテープ 29 シース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 笠間 一郎 東京都江東区北砂1−19−16−201 (72)発明者 小島 健一 神奈川県横浜市戸塚区前田町516−1 A −607 (72)発明者 波多野 佳則 千葉県袖ヶ浦市福王台3−4 (72)発明者 石井 秀和 千葉県市原市五井6479−11
Claims (1)
- 【請求項1】 三相電力用ケーブルの各相を複数本の絶
縁線心で構成し、且つこれらの絶縁線心を適切な相配順
で複数の層に配列し、各層毎に同心円状に撚り合わせて
構成する多心型の低インピーダンスケーブルにおいて、 前記各層の絶縁線心が同方向に撚り合わされ、且つ各層
の撚りピッチ長が夫々各層の層心径に対して略等しい倍
率に設定されていることを特徴とする低インピーダンス
ケーブル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5220925A JPH0773749A (ja) | 1993-09-06 | 1993-09-06 | 低インピーダンスケーブル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5220925A JPH0773749A (ja) | 1993-09-06 | 1993-09-06 | 低インピーダンスケーブル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0773749A true JPH0773749A (ja) | 1995-03-17 |
Family
ID=16758707
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5220925A Pending JPH0773749A (ja) | 1993-09-06 | 1993-09-06 | 低インピーダンスケーブル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0773749A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1993
- 1993-09-06 JP JP5220925A patent/JPH0773749A/ja active Pending
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