JP2523482Y2 - 多対ケーブル - Google Patents

多対ケーブル

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JP2523482Y2
JP2523482Y2 JP40238290U JP40238290U JP2523482Y2 JP 2523482 Y2 JP2523482 Y2 JP 2523482Y2 JP 40238290 U JP40238290 U JP 40238290U JP 40238290 U JP40238290 U JP 40238290U JP 2523482 Y2 JP2523482 Y2 JP 2523482Y2
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利明 森
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昭和電線電纜株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は遮蔽層付き多対ケーブル
の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に電子機器端末間、特にコンピュー
タ間のインターフェース信号接続には、対撚線を多数使
用した図3に示すような多対ケーブルが使用されてい
る。この多対ケーブル10は、導線12を絶縁体14で
被覆した線芯(コア線)15,15を対撚した対撚絶縁
線17を中心に3組配して第1層Aを形成し,その外側
に8組の対撚絶縁線17を配して第2層Bを形成し,そ
の外側に14組の対撚絶縁線17を配して第3層Cを形
成してなる25組の対撚絶縁線17,17,…,17か
らなる3層巻きの対撚絶縁線群26の外側に、押え巻き
テープ(絶縁介在層)25を巻回し、その上に編組から
なる遮蔽層18を設け、その外側にシース層19を設け
た構成となっている。
【0003】一般にこの種の多対ケーブル10の特性イ
ンピーダンスZ0 は、導線12の直径をd,導線12間
の距離をBとすれば(図4参照)まず2本撚線の特性イ
ンピーダンスZA を(1)式で求めて、
【0004】
【数1】
【0005】次に多対ケーブル10の特性インピーダン
スZ0 を(2)式で求める。
【0006】 Z0 =[0.65−0.3exp(−0.22n)]ZA [Ω] ……(2)但し、 n:対数(N≧2) ZA :遮蔽のない2本撚線(対撚線16)の特性インピ
ーダンス すなわち、特性インピーダンスZ0 は、導線12,12
間の距離Bと絶縁体14の比誘電率εe により増減する
といえる。
【0007】そこで、この多対ケーブル10の導線12
の径を28AWG,コア線15の外径を0.58mmすれ
ば、表1に示すように、
【0008】
【表1】
【0009】特性インピーダンスZ0 は40〜60Ωと
なる。
【0010】具体的には、遮蔽層18に近い第3層Cの
対撚絶縁線17の特性インピーダンスZ0 が40〜50
Ω,中心の第1層Aの対撚絶縁線17の特性インピーダ
ンスZ0 が45〜55Ω,第2層Bの対撚絶縁線17の
特性インピーダンスZ0 が55〜60Ωとなっている。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】近年、例えばスモール
・コンピュータシステム(SCSI)インターフェース
規格,すなわち、高インピーダンス ZX =100±10[Ω]が規格化されて、多対ケーブ
ル10の特性インピーダンスZ0 をこの規格に合うよう
に高インピーダンス化する必要にせまられている。 し
かしながら、近年各装置間の接続は、小型コネクタ(ハ
ーフピッチコネクタ)接続が主流であり、これを実現す
るために線芯(コア線)15の直径を細くする必要があ
る。
【0012】SCSIインターフェース規格は、表2に
示すように
【0013】
【表2】
【0014】導体直径d=28AWG(0.8mm2 )以
上、 特性インピーダンスZ0 =100±10[Ω]、コア線
外径=0.9mm以下、対撚線数25対と定められてい
る。ところが、上記表1に示すように多対ケーブル10
を、導体12径dを28AWG,コア線15の径を0.
9mmとしても、特性インピーダンスZ0 は、70〜80
Ωにしかならない。つまり、直径を細径化すると、特性
インピーダンスZ0 が小さくなってしまい、これを防ぐ
ために、絶縁体14の誘電率をεe 小さくする(発泡度
を上げる)と、コア線15の強度が低下してしまい、上
記多対ケーブル10の構成では、充分な電気特性(イン
ピーダンスマッチングがとれる)及び機械的強度を満足
するSCSIインターフェース規格等、高インピーダン
スをもつ多対ケーブル10を提供できないという不都合
があった。
【0015】
【考案の目的】本考案は、上記従来例のもつ不都合を改
善し、比較的簡単な構成で充分な電気特性及び機械的強
度を持つ高インピーダンス化された多対ケーブルを提供
することを、目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】そこで本考案では、中心
介在の外側に2本のコア線を対撚りした対撚線を複数本
配して第1の対撚線層を設け、その外側に第2の対撚線
層を設けて2層構造の対撚線層を形成し、その外側に絶
縁介在層,遮蔽層及びシース層を順次設けるという構成
を採り、これによって前記目的を達成しようとするもの
である。
【0017】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図1及び図2に基
づいて説明する。
【0018】ここで上記従来例と同一の構成部材には同
一の符号を付すものとする。
【0019】図1に示す多対ケーブル1は、中心部に介
在3を設けその外側に25対の対撚絶縁線17,17,
…,17を2層巻きした対撚絶縁線群24を設け、その
外側に押え巻層20,遮蔽層18,シース層19を設け
た構成となっている。
【0020】この対撚絶縁線群24は、具体的には、導
線12を絶縁体14で被覆した線芯(コア線)15を2
本並べて対撚したもので、介在3の上に9対の対撚絶縁
線17を設けて内側層2を形成し、その上に16対の対
撚絶縁線17を設けて外側層4を形成した2層構造にな
っている。
【0021】前記介在3はポリエステル(PE),ポリ
ポロピレン(PP)等の吸湿性が少なく、誘電率εe
小さな材質を撚合せたもので、撚合せ時にクッションの
効果も果たす。コア線の15の絶縁体14は、ポリエチ
レン(PE),ポリポロピレン(PP)等の低誘電率の
材料を発泡させて、低誘電率εe 化した構成となってい
る。また、絶縁介在層20は、ポリエステル系、ナイロ
ン系の不織布テープ(0.2mm 〜0.5mm 厚)を重ね巻きし
たもので、遮蔽層18は編組で形成されている。
【0022】図2は、本実施例に係る他の実施例を示す
もので、図1に示す多対ケーブル1と略同等の構成であ
るが、押え巻層20と遮蔽層18との間に第2のシース
層21を設けて、2つのシース層を持つ構造としたこと
を特徴としている。
【0023】本実施例は、以上のように構成されている
ので、内側層2が介在3と隣接し、また、外側層4が遮
蔽層18と離れる構成(すなわちアースから離す)を実
現でき、しかも、内側層2,外側層4は全周をコア線1
5で囲まない構成なので、静電容量を小さくでき、結果
として多対ケーブル1の特性インピーダンスZ0 の低下
を防止でき、上記従来例と同様、導体12径dを28A
WG,コア線15の径を0.9mmとすれば特性インピー
ダンスZ0 を90Ω以上を容易に実現でき、110Ωの
多対ケーブル1を提供できる。また、絶縁介在層20
は、断熱効果があるため押出しによるシース層19形成
時の熱による対撚絶縁線群24の変形を防止できる。な
お、図2に示す多対ケーブル5によっても、略同一の効
果が得られる。
【0024】
【考案の効果】本考案は以上のように構成されているの
で、これによると、比較的簡単な構成で、電気特性及び
機械的強度を低下させることなく高インピーダンス化さ
れた多対ケーブルを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る多対ケーブルの断面構
成図。
【図2】本考案の他の実施例に係る多対ケーブルの断面
構成図。
【図3】従来例に係る多対ケーブルの断面構成図。
【図4】図3の一部を構成する対撚線の説明図。
【符号の説明】
1………多対ケーブル 2………内側層 3………介在 4………外側層 5………多対ケーブル 12……導線 14……絶縁体 15……コア線 17……対撚絶縁線 18……遮蔽層 19……シース層 20……絶縁介在層 24……対撚絶縁線群

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】中心介在の外側に2本のコア線を対撚りし
    た対撚線を複数本配して第1の対撚線層を設け、その外
    側に第2の対撚線層を設けて2層構造の対撚線層を形成
    し、その外側に絶縁介在層,遮蔽層及びシース層を順次
    設けたことを特徴とする多対ケーブル。
JP40238290U 1990-12-27 1990-12-27 多対ケーブル Expired - Lifetime JP2523482Y2 (ja)

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JP40238290U JP2523482Y2 (ja) 1990-12-27 1990-12-27 多対ケーブル

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JP40238290U JP2523482Y2 (ja) 1990-12-27 1990-12-27 多対ケーブル

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JPH0492321U JPH0492321U (ja) 1992-08-11
JP2523482Y2 true JP2523482Y2 (ja) 1997-01-22

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JPH0492321U (ja) 1992-08-11

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