JPH058827U - 多対ケーブル - Google Patents

多対ケーブル

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JPH058827U
JPH058827U JP5513891U JP5513891U JPH058827U JP H058827 U JPH058827 U JP H058827U JP 5513891 U JP5513891 U JP 5513891U JP 5513891 U JP5513891 U JP 5513891U JP H058827 U JPH058827 U JP H058827U
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JP
Japan
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layer
twisted
twisted pair
wire
wires
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Pending
Application number
JP5513891U
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English (en)
Inventor
利明 森
Original Assignee
昭和電線電纜株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】比較的簡単な構成で伝送品質を低下させること
無く高インピーダンス化できる多対ケーブルを提供する
ことを、目的とする。 【構成】図1に示す多対ケーブル1は、細線3a,3
a,…,3aを7本撚りした導線2を絶縁体4で被覆し
た線芯(コア線)5,5を対撚した対撚絶縁線17を、
まず中心部に2本の絶縁介在6,6と2組の対撚絶縁線
17とを配して第1層Aを形成し、その外側に8組の対
撚絶縁線17を配して第2層Bを形成し,その外側に1
5組の対撚絶縁線17を配して第3層Cを形成してなる
25組の対撚絶縁線17,17,…,17からなる3層
巻きの対撚絶縁線群25の外側に、不織布からなる押え
巻きテープ(絶縁介在層)3を巻回し、その上に編組か
らなる遮蔽層8を設け、その外側にシース層9を設けた
構成となっている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は多対ケーブルの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に電子機器端末間、特にコンピュータ間のインターフェース信号接続には 、対撚線を多数使用した図3に示すような多対ケーブルが使用されている。 この多対ケーブル10は、細線3a,3a,…,3aを7本撚りした導線2を 絶縁体4で被覆した線芯(コア線)5,5(図4参照)を対撚した対撚絶縁線1 7を中心に3組配して第1層Aを形成し,その外側に8組の対撚絶縁線17を配 して第2層Bを形成し,その外側に14組の対撚絶縁線17を配して第3層Cを 形成してなる25組の対撚絶縁線17,17,…,17からなる3層巻きの対撚 絶縁線群26の外側に、押え巻きテープ(絶縁介在層)7を巻回し、その上に編 組からなる遮蔽層8を設け、その外側にシース層9を設けた構成となっている。 一般にこの種の多対ケーブル10の特性インピーダンスZ0 は、導線12の直 径をd,導線12間の距離をBとすれば(図2参照)まず2本撚線の特性インピ ーダンスZA を(1)式で求めて、
【0003】
【数1】
【0004】 次に多対ケーブル10の特性インピーダンスZ0 を(2)式で求める。
【0005】 Z0 =[0.65−0.3exp(−0.22n)]ZA [Ω] ……(2)但し、 n:対数(N≧2) ZA :遮蔽のない2本撚線(対撚線17) の特性インピーダンス すなわち、特性インピーダンスZ0 は、導線12,12間の距離Bと絶縁体1 4の比誘電率εe により増減するといえる。
【0006】 近年、例えばスモール・コンピュータシステム(SCSI)インターフェース 規格,すなわち、高インピーダンス ZX =100±10[Ω]が規格化されて、多対ケーブル10の特性インピーダ ンスZ0 をこの規格に合うように高インピーダンス化する必要にせまられている 。 SCSIインターフェース規格は、表1に示すように
【0007】
【表1】
【0008】 になっている。
【0009】 近年、ハーフピッチコネクタ等が開発され、高密度配線ケーブルが主流となり つつあり、それにともないコア線外径は細径化の傾向にある。下記表に従来の多 対ケーブルの仕様及び特性インピーダンスZ0 の値を示す。
【0010】
【表2】
【0011】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、[表2]に示す多対ケーブルはいずれも伝送品質に最も重要な 値である特性インピーダンスZ0 に関し、「SCSI規格」を満たすことができ ない。その主な原因は、押え巻きテープ(絶縁介在層)7が紙テープで厚さ 0.05 [mm] と薄いため、遮蔽層8に最も近い第3層Cの14組の対撚絶縁線17 ,17,…,17の特性インピーダンスZ0 が遮蔽層8の影響を受けて、対撚絶 縁線群26の平均特性インピーダンスZ0 の値を下回り、最も低い値となること にある。また、最も特性インピーダンスZ0 の値が高い内側の第1層Aの対撚絶 縁線17の特性インピーダンスZ0 と第3層Cの14組の対撚絶縁線17の特性 インピーダンスZ0 との差が10[Ω]以上となり、各対間の特性インピーダン スZ0 のばらつきが大きく、伝送品質が低下するという不都合があった。
【0012】
【考案の目的】
本考案は、上記従来例のもつ不都合を改善し、比較的簡単な構成で伝送品質を 低下させること無く高インピーダンス化できる多対ケーブルを提供することを、 目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
そこで本考案では、中心部に介在を設け、その外側に導体を絶縁部材で被覆し たコア線を2本対撚りした対撚線を複数対配し、その外側に不織布からなる絶縁 介在層,遮蔽層及びシース層を順次設けるという構成を採り、これによって前記 目的を達成しようとするものである。
【0014】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図1に基づいて説明する。 ここで上記従来例と同一の構成部材には同一の符号を付すものとする。 図1に示す多対ケーブル1は、細線3a,3a,…,3aを7本撚りした導線 2を絶縁体4で被覆した線芯(コア線)5,5(図4参照)を対撚した対撚絶縁 線17を、まず中心部に2本の絶縁介在6,6と2組の対撚絶縁線17とを配し て第1層Aを形成し、その外側に8組の対撚絶縁線17を配して第2層Bを形成 し,その外側に15組の対撚絶縁線17を配して第3層Cを形成してなる25組 の対撚絶縁線17,17,…,17からなる3層巻きの対撚絶縁線群25の外側 に、不織布からなる押え巻きテープ(絶縁介在層)3を巻回し、その上に編組か らなる遮蔽層8を設け、その外側にシース層9を設けた構成となっている。 前記押え巻きテープとしての不織布3は、低誘電率,低吸湿性に優れたポリエ ステル系,ポリエチレン系,ポリプロピレン系の材質で、厚さは0.1 〜0.4 [mm] , テープ巾は20〜80[mm], 目付(g/m 2 )/厚さ(mm)の値Mが、150以上, 250以下を使用するとよい。これはMの値が400以上の通常使用されている 不織布であると、硬くクッション性がなく対撚絶縁線17に巻回したとき、コア 線15を変形させてしまうからである。 また、不織布3の重ね(ラップ)率は40[%](2/5ラップ)〜75[% ](3/4ラップ)とし、巻厚を0.3[mm] 以上に設定するとよい。更に、コア線 5の絶縁体4を架橋発泡ポリエチレン又は、発泡ポリプロピレンを用いて、誘電 率εr =1.5 〜 2.3と低い値にして、特性インピーダンスZ0 を高くするように なっている。 なお、この絶縁体4に難燃部材を混合させてもよい。
【0015】
【表3】
【0016】 [表3]は、25対多対ケーブル使用し、押え巻きテープとして、紙テープ、 厚さ0.05[mm],巾25[mm],25 [%]ラップ,巻厚0.05〜0.1[mm] の場合と、不織 布、厚さ0.2[mm] ,巾50[mm],60 [%]ラップ,巻厚0.4 [mm]の場合の対撚線線 17の第1,2層A,Bと第3層Cの平均特性インピーダンスZ0 と全層の平均 特性インピーダンスZ0 とを比較したもので、後者のほうが全層の平均特性イン ピーダンスZ0 が前者に比べ7[Ω]上昇し93[Ω]となり、「SCSI規格 」を満たし、しかも第1,2層A,Bと第3層Cとの特性インピーダンスZ0 の 差は5[Ω]と小さくできる。
【0017】 一方、[表4]は本実施例の特性を示し、特性インピーダンスZ0 は93[Ω ]となり、「SCSI規格」に適合する多対ケーブル1を提供できる。
【0018】
【表4】
【0019】 本実施例は以上のように構成されているので、特性インピーダンスZ0 を高特 性インピーダンス化できるとともに、対撚線線17の層間の特性インピーダンス Z0 の差を小さくできるので、伝送品質がよく、しかも不織布3は柔らかいので コア線5を変形させること無く、断熱効果に優れているので、シース工程による コア線5の熱変形も防止できる。
【0020】
【考案の効果】
本考案は以上のように構成されているので、これによると、比較的簡単な構成 で伝送品質を低下させること無く高インピーダンス化できる多対ケーブルを提供 できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る多対ケーブルの断面構
成図。
【図2】本実施例および従来例のコア線の説明図。
【図3】従来例の多対ケーブルの断面構成図。
【図4】本実施例及び従来の多対ケーブルの対撚絶縁線
の説明図。
【符号の説明】
1………多対ケーブル 2………導体 3………押え巻きテープ 4………絶縁体 5………コア線 6………介在 8………遮蔽層 9………シース層 17……対撚絶縁線 25……対撚絶縁線群

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】撚線導体に被覆を施した信号線を2本対撚
    りしてなる対撚線を複数組有し、これらを多層状態に集
    合させ、同心円状の各層を各々撚合わせて総撚りして対
    撚線群を形成し、その外側に絶縁介在層,遮蔽層及びシ
    ース層を順次設けた多対ケーブルにおいて、撚線導体,
    対撚線,各層の総撚り方向を各々同一方向撚りとすると
    とともに、各線を各々撚り返しなしの撚りとしたことを
    特徴とする多対ケーブル。
JP5513891U 1991-07-16 1991-07-16 多対ケーブル Pending JPH058827U (ja)

Priority Applications (1)

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JP5513891U JPH058827U (ja) 1991-07-16 1991-07-16 多対ケーブル

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JP5513891U JPH058827U (ja) 1991-07-16 1991-07-16 多対ケーブル

Publications (1)

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JPH058827U true JPH058827U (ja) 1993-02-05

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ID=12990421

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002216549A (ja) * 2001-01-17 2002-08-02 Hitachi Cable Ltd インターフェースケーブル及びその製造方法
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