JPH0773533B2

JPH0773533B2 - 人工の指の爪の製造方法

Info

Publication number: JPH0773533B2
Application number: JP33698090A
Authority: JP
Inventors: 優子奈良岡
Original assignee: 優子奈良岡
Priority date: 1990-11-30
Filing date: 1990-11-30
Publication date: 1995-08-09
Anticipated expiration: 2010-08-09
Also published as: JPH04200503A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は自然の指の爪のカーブに適合するように輪郭を
定めた、写真捺印した人工の指の爪の製造方法および製
造装置に関する。

精巧にデザインされた指の爪は女性に非常に人気があ
る。このようなデザインは女性の自然の指の爪上に精密
で複雑な多色デザインを描く“フィンガーネイルアーチ
スト（fingernail artist）”によって考案される。時
には、単一デザインまたはシーン（scene）が10本の指
の爪の全セットまで及び。しかし、10本の指の爪のセッ
トに１種類のシーンを手で描くことは非常に時間を要
し、費用がかかる。

単純な色とデザインで装飾された人工の指の爪を自然の
指の爪上に接着することによって、あまり費用のかから
ない「デザイナーフィンガーネイル（designer fingern
ail）」が得られる。一般に、このような人工の指の爪
は平坦であり、自然の指の爪上にプレスして接着した場
合にのみ爪の輪郭を有する。しかし、もし人工の指の爪
が自然の指の爪のカーブと同じようなカーブを描くな
ら、人工の指の爪は自然の指の爪により良好に接着す
る。

従って、複雑な多色写真デザインを有し、自然の指の爪
に一層良く適合するように輪郭を定められた、経済的な
人工の指の爪は依然として切望されている。

複雑で、美的に好ましい写真画像を有する人工の指の爪
群を捺印する方法を提供することが、本発明の目的であ
る。

写真画像を有する人工の指の爪を捺印する、費用のかか
らない方法を提供することが、本発明の他の目的であ
る。

自然の指の爪上により効果的に適合し、接着するように
写真捺印された人工の指の爪の輪郭を定める方法を提供
することが、本発明のさらに他の目的である。

指の爪の全部にまで及んで単一デザインを有する輪郭を
定められた人工の指の爪のセットを提供することが、本
発明のさらに他の目的である。

本発明の１実施態様に従って簡単に説明すると、本発明
は人工の指の爪上に写真画像を形成する方法を提供す
る。画像は写真材料のフィルムの指の爪の形状の部分上
に捺印される。捺印された部分上に透明なプラスチック
材料を積層する。積層された捺印部分はヒトの指の爪の
カーブに適合するように輪郭を定める。人工の指の爪の
完全な一組上に、捺印された写真画像によって単一デザ
インが及ぶことになる。上記写真実施態様は写真画像を
含む人工の指の爪の製造装置を包含する。半硬質写真フ
ィルムの指の爪の形状の部分に画像を写真捺印する手段
を備える。プラスチックフィルムを指の爪の形状の部分
上に積層する。カーリングプレス（curling press）は
指の爪の形状の部分に複合曲面（compound curvature）
を与える。カーリングプレスは、その横軸と縦軸とに沿
って凸曲面（convex curvature）を有する上部要素を有
する。指の爪の形状の部分に熱を与える加熱要素を上部
要素に取付ける。カーリングプレスはさらに、その横軸
と縦軸に沿って凹曲面（concave curvature）を有する
下部要素を含む。指の爪の形状の部分を挿入して加熱し
た場合に、指の爪の形状の部分が上部要素と下部要素の
曲面と同様な複合曲面を得るように、上部要素と下部要
素とを共にプレスするための手段を備える。指の爪の形
状の部分の捺印部分を過剰な熱の蓄積から保護するため
に、下部要素に弾性ヒートシンク（heat sink）を取り
付ける。本発明の上記実施態様では、複数の指の爪の形
状の部分にまで及ぶ、フィルムの表面上に単一の比較的
大きな画像を捺印する。すべての指の爪の形状の部分上
にプラスチックフィルムを積層する。カーリングプレス
によってすべての指の爪の形状の部分に複合曲面を形成
し、フィルムから指の爪の形状部分を打ち出して、捺印
された人工の指の爪を形成する。

第１図はヒトの指１と親指２の表面において自然の指の
爪に取付けた捺印された写真画像４を有する１組の人工
の指の爪３を例証する。単一シーンが全部の人工の指の
爪３にまで及ぶ。第２、2A、３、４および５図は人工の
指の爪３の一組の製造方法を説明する。

第２図の点線によって示すように、コダック社（KODA
K）製のデュラフレックス（DURAFLEX）4023エスター（e
star）ベース写真フィルム５上に最初に指の爪の形状の
部分3Aの輪郭を描く。この材料は9mil厚さである。（コ
ダック製のデュラトランス（DURATRANS）写真フィルム
も用いることができる。デュラトランス材料はエスター
ベース写真フィルムであり、7mil厚さである。また、フ
ジ（FUJI）HR写真フィルムも用いることができる。）次
に、全シーン４を指の爪の形状部分3Aを含むフィルム５
上に写真捺印する。単一シーンまたは絵が４本の指の爪
と親指部分3Aとの一組にまで“及ぶ”ことが好ましい。

写真画像を捺印した後に、約3mil厚さの透明なプラスチ
ック層７をフィルム５の捺印された表面上に積層する。
層７は画像４の明確な目視を可能にし、画像４を摩擦ま
たは水分による損傷から保護する。

第４図に説明するように、捺印され積層された平らな、
人工の指の爪の形状部分3Aを含むシート５を次に適当な
カーリング・プレス10に挿入して、捺印され積層された
部分3Aの各々に自然の指の爪の曲線と同様な輪郭を与え
る。カーリングプレス10は複数の上部要素（この中の１
個のみを示す）と、矢印16の方向に下方に、指の爪３に
圧力を及ぼすために用いられる。複数の対応下部要素12
とを有する。上部要素11には加熱要素（図示せず）が含
まれる。約1/4inch/厚さのシリコーンゴムから成る弾性
ヒートシンク層18を下部要素12に取付けて、プラスチッ
ク層７を過剰な熱蓄積から保護する。

人工の指の爪の部分3Aをカーリングプレス10ににって約
35ポンド／平方インチの圧力を与えながら約175゜F〜188
゜Fの範囲内の温度に約30〜45秒間加熱することによっ
て、人工の指の爪の部分3Aの輪郭を最も効果的にかつ永
久的に定めることができる。188゜Fより高い温度はプラ
スチック層７を損傷することがある。

カーリング・プレス10は自然の指の爪の曲線に対応する
複合曲面を与える。第2B図は指の爪部分3Aの横軸Ａ−Ａ
と縦軸Ｂ−Ｂとを示す。軸Ａ−Ａに沿った複合曲面は第
４図に示す形状を有し、端部22は図示するように殆んど
垂直である。指の爪の形状部分3Aの部分の曲率半径はこ
れを取り付ける予定の指の爪の曲率半径よりも小さく、
指の爪の形状部分の第2B図のラインＡ−Ａに沿った円周
が指の爪の形状部分を同様に取付ける予定の自然の指の
爪の同様な円周よりもやや大きいので、端部22は指のあ
ま皮（cuticle）内に適切に押し込まれ、自然により近
い外観を生ずる。軸Ｂ−Ｂに沿った複合曲面は第５図に
示した形状を有し、丸い先端はその外側の積層面に対し
て凸状わん曲する。従って、指の爪部分3Aの爪の根元に
近い部分に沿った曲面はほぼ円筒形であり、指の爪部分
3Aの先端部分の曲面はほぼ球面である。

指の爪の形状部分3Aをプレス10によって成形した後に、
第2A図に示すように、材料５から切り抜く。この時点
で、捺印され、積層され、切り抜かれた各指の爪３は、
第４図と第５図の横断面図と縦断面図に示すような複合
曲面を有し、これらを順序通りに配列すると、“つなが
りのある”画像がこれらの上に現われる。

この人工の指の爪３は自然の指の爪に一般的な指の爪用
の接着剤によって取り付けられる。人工の指の爪の曲面
はこれらの人工の指の爪が自然の指の爪に密接に適合
し、より良く接着すること、および丸い先端部分が自然
の曲面を有することを保証する。

【図面の簡単な説明】

第１図は自然の指の爪に取り付けられた本発明の写真捺
印された人工の指の爪の平面図である。第２図は写真材料上に輪郭を描いた指の爪の形状部分の
平面図である。第2A図は写真材料から切り抜いた、第２図の輪郭を定め
られた指の爪の形状部分の平面図である。第2B図は本発明の人工の指の爪の平面図であり、この人
工の指の爪の複合曲面を説明するために有用である。第３図は第2A図に示した指の爪の形状部分上に積層した
透明なプラスチック層の断面図である。第４図はカーリング・プレス内の人工の指の爪の断面図
である。第５図は第４図のライン５−５に沿った断面図である。１…ヒトの指;2…親指;3…人工の指の爪;4…写真画像;5
…写真フィルム;7…プラスチック層

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】（ａ）半硬質写真フィルム片の指の爪の形
状部分上に画像を写真捺印する工程；（ｂ）捺印された部分上に透明なプラスチックフィルム
を積層する工程；および（ｃ）指の爪の形状部分が自然の指の爪のカーブに適合
するように、指の爪の形状部分の輪郭を定める工程から成る写真画像を含む人工の指の爪の製造方法。
【請求項２】フィルム中の複数の指の爪の形状部分まで
画像が及び、且つ輪郭を定める工程が各指の爪の形状部
分をカーリングプレスの対応上部要素とカーリングプレ
スの対応下部要素との間でプレスすることを含む請求項
１記載の方法。
【請求項３】プレス工程中に、写真フィルム片の指の爪
の形状部分を加熱することを含む請求項２記載の方法。
【請求項４】写真フィルム片の指の爪の形状部分を少な
くとも175゜F（約79.4℃）に加熱することを含む請求項
３記載の方法。
【請求項５】写真フィルム片の指の爪の形状部分を30〜
45秒間加熱することを含む請求項４記載の方法。
【請求項６】指の爪の形状部分を188゜F（約86.7℃）未
満の温度に加熱することを含む請求項４記載の方法。
【請求項７】透明プラスチックフィルムがカーリングプ
レスの下部要素に対してプレスされるように、カーリン
グプレスの上部要素内の加熱要素によって指の爪の形状
部分を加熱することを含む請求項３記載の方法。
【請求項８】積層された面を過剰な熱の蓄積から保護す
るために、写真フィルム片の指の爪の形状部分の積層さ
れた面を弾性ヒートシンクに対してプレスすることを含
む請求項７記載の方法。
【請求項９】工程（ａ）が写真フィルム片の５個の指の
爪の形状部分まで及ぶシーンを捺印することを含み、工
程（ｂ）が写真フィルム片の全表面に積層することを含
む請求項１記載の方法。
【請求項１０】工程（ｃ）が指の爪の形状部分の爪の根
元に近い部分のほぼ円筒形曲面と先端部分のほぼ球面と
を含む、指の爪の形状部分の複合曲面を形成することを
含む請求項１記載の方法。
【請求項１１】（ａ）半硬質写真フィルム片の指の爪の
形状部分上に画像を写真捺印する工程；および（ｂ）指の爪の形状部分が自然の指の爪のカーブに適合
するように、指の爪の形状部分の輪郭を定める工程から成る写真画像を含む人工の指の爪の製造方法。
【請求項１２】（ａ）半硬質写真材料片の指の爪の形状
部分上に画像を写真捺印する工程；および（ｂ）捺印された面上に透明なプラスチックフィルムを
積層する工程から成る写真画像を含む人工の指の爪の製造方法。
【請求項１３】画像を写真捺印された写真フィルムの半
硬質層と捺印された画像上に積層された透明プラスチッ
ク層との組合せから成り、自然の指の爪のカーブに適合
するようにフィルムの輪郭が定められた人工の指の爪。
【請求項１４】人工の指の爪の根元に近い部分にほぼ円
筒形の曲面と人工の指の爪の先端部分にほぼ球面とを含
む複合曲面を有するようにフィルムの輪郭が定められた
請求項13記載の人工の指の爪。
【請求項１５】（ａ）半硬質写真フィルム片の指の爪の
形状部分上に画像を写真捺印する工程；（ｂ）捺印された部分上に透明なプラスチックフィルム
を積層する工程；（ｃ）指の爪の形状部分が自然の指の爪のカーブに適合
するように、指の爪の形状部分の輪郭を定める工程；お
よび（ｄ）工程（ｃ）後にフィルムから指の爪の形状部分を
打ち抜く工程によって製造される人工の指の爪。
【請求項１６】半硬質写真フィルムの指の爪の形状部分
から写真画像を含む人工の指の爪を製造する装置であっ
て、（ａ）指の爪の形状部分上に画像を写真捺印する手段；（ｂ）指の爪の形状部分の画像上に積層される透明なプ
ラスチックフィルム；および（ｃ）指の爪の形状部分に複合曲面を与えるためのカー
リングプレスの組合せからなり、該カーリングプレス
が：（ｉ）縦軸を有し、縦軸の近位部分に沿って凸状のほぼ
円筒形曲面と指の爪の形状部分の先端部分において凸状
のほぼ球面とを有する上部要素；（ii）指の爪の形状部分に熱を供給するために上部要素
に取り付けられた加熱要素；（iii）その縦軸に沿って凹状曲面を有する下部要素；（iv）上部要素と下部要素との間で指の爪の形状部分を
プレスして加熱した時に、指の爪の形状部分が上部要素
と下部要素との曲面と同様な複合曲面を得るように、上
部要素と下部要素とを一緒にプレスする手段；および（ｖ）指の爪の形状部分の捺印された部分を過剰な熱の
蓄積から保護するために下部要素に取り付けられた弾性
ヒートシンク層を含む、前記装置。