JPH07186596A - メガネレンズへの箔押方法 - Google Patents
メガネレンズへの箔押方法Info
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- JPH07186596A JPH07186596A JP34782093A JP34782093A JPH07186596A JP H07186596 A JPH07186596 A JP H07186596A JP 34782093 A JP34782093 A JP 34782093A JP 34782093 A JP34782093 A JP 34782093A JP H07186596 A JPH07186596 A JP H07186596A
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- lens
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 所定の曲率面を有するメガネレンズの表面へ
所定の光透過率を有する光透過性箔を所望の形状にピン
ホールや皺等の発生もなく均一に綺麗に熱圧着すること
ができるメガネレンズへの箔押方法を提供する。 【構成】 所定の曲率面を有するメガネレンズ1の表面
上部に、メガネレンズ1として使用可能な程度の光透過
率を有する光透過性箔が付着した箔押用の箔フィルム5
を位置させ、そして、その上から空気や皺等の発生を排
除し易い星形形状等の押圧面4aを有するシリコンラバ
ー4を加熱した状態にして、メガネレンズ1の表面へ押
圧することにより、前記メガネレンズ1の表面中央部を
含む表面部位へシリコンラバー4の押圧面4aの形状と
略同一形状の星形形状等に光透過性箔を熱圧着する。
所定の光透過率を有する光透過性箔を所望の形状にピン
ホールや皺等の発生もなく均一に綺麗に熱圧着すること
ができるメガネレンズへの箔押方法を提供する。 【構成】 所定の曲率面を有するメガネレンズ1の表面
上部に、メガネレンズ1として使用可能な程度の光透過
率を有する光透過性箔が付着した箔押用の箔フィルム5
を位置させ、そして、その上から空気や皺等の発生を排
除し易い星形形状等の押圧面4aを有するシリコンラバ
ー4を加熱した状態にして、メガネレンズ1の表面へ押
圧することにより、前記メガネレンズ1の表面中央部を
含む表面部位へシリコンラバー4の押圧面4aの形状と
略同一形状の星形形状等に光透過性箔を熱圧着する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、メガネレンズへの箔押
方法に関するものであり、特に、所定の曲率面を有する
メガネレンズの表面へ所定の光透過率を有する光透過性
箔を所望の形状に熱圧着する箔押方法に関するものであ
る。
方法に関するものであり、特に、所定の曲率面を有する
メガネレンズの表面へ所定の光透過率を有する光透過性
箔を所望の形状に熱圧着する箔押方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、実公昭59−9205号公報
に記載の如く、メガネの透視部に反射型ホログラムを配
するという考案は存在しているが、実際には実施されて
おらず、僅かに、約5mm角程度の非光透過性の一般箔押
用箔をメガネレンズの縁にワンポイントとして熱圧着す
る程度でしか実施されていない。
に記載の如く、メガネの透視部に反射型ホログラムを配
するという考案は存在しているが、実際には実施されて
おらず、僅かに、約5mm角程度の非光透過性の一般箔押
用箔をメガネレンズの縁にワンポイントとして熱圧着す
る程度でしか実施されていない。
【0003】なぜならば、メガネの透視部であるメガネ
レンズの表面が平坦な平面状であれば、ローラ方式等の
箔押手法で簡単に対処できるが、通常のメガネレンズの
表面は所定の曲率面となっているために、このような曲
率面を有するメガネレンズの表面全面にホログラム箔等
を均一に綺麗に熱圧着することは、技術的にはかなり困
難であり、実際には実施できないというのが実状であ
る。
レンズの表面が平坦な平面状であれば、ローラ方式等の
箔押手法で簡単に対処できるが、通常のメガネレンズの
表面は所定の曲率面となっているために、このような曲
率面を有するメガネレンズの表面全面にホログラム箔等
を均一に綺麗に熱圧着することは、技術的にはかなり困
難であり、実際には実施できないというのが実状であ
る。
【0004】つまり、所定の曲率面を有するメガネレン
ズの曲面に箔押を施す場合には、公知のローラ方式の線
加圧による箔押方法を採用することが困難である。ま
た、上下方向の加圧による箔押方法では、レンズ曲面と
箔押用の箔フィルムとの間に空気が入るために、この空
気を同時に圧着することにより発生する気泡の影響を受
け、レンズ曲面に沿って箔フィルムを完全に密着させた
状態で箔の転写ができないので、所謂ピンホールが発生
し易い。しかも、平面状の箔押用の箔フィルムをレンズ
曲面の上に載せてレンズ全面に亘って箔押を施す場合に
は、レンズ中心部から周囲に向って放射状の皺ができ易
いために、レンズ曲面の周囲には複数の皺ができる。
ズの曲面に箔押を施す場合には、公知のローラ方式の線
加圧による箔押方法を採用することが困難である。ま
た、上下方向の加圧による箔押方法では、レンズ曲面と
箔押用の箔フィルムとの間に空気が入るために、この空
気を同時に圧着することにより発生する気泡の影響を受
け、レンズ曲面に沿って箔フィルムを完全に密着させた
状態で箔の転写ができないので、所謂ピンホールが発生
し易い。しかも、平面状の箔押用の箔フィルムをレンズ
曲面の上に載せてレンズ全面に亘って箔押を施す場合に
は、レンズ中心部から周囲に向って放射状の皺ができ易
いために、レンズ曲面の周囲には複数の皺ができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、所定の
曲率面を有するメガネレンズの表面全面にホログラム箔
等を熱圧着する場合には、レンズ曲面とホログラム箔と
の間に空気が入り、ピンホールができるとともに、レン
ズ曲面の周囲に皺が入ったりするために、メガネのレン
ズとして使用することはできなかった。これは、従来、
メガネレンズの表面にホログラム箔等を熱圧着する場合
には、レンズの外観形状に近い略円形状にレンズ全面に
亘って光透過性箔等を貼着することに起因する不具合で
もあった。
曲率面を有するメガネレンズの表面全面にホログラム箔
等を熱圧着する場合には、レンズ曲面とホログラム箔と
の間に空気が入り、ピンホールができるとともに、レン
ズ曲面の周囲に皺が入ったりするために、メガネのレン
ズとして使用することはできなかった。これは、従来、
メガネレンズの表面にホログラム箔等を熱圧着する場合
には、レンズの外観形状に近い略円形状にレンズ全面に
亘って光透過性箔等を貼着することに起因する不具合で
もあった。
【0006】しかし、実際にメガネレンズの表面にホロ
グラム箔等の模様入りの光透過性箔を熱圧着した場合、
メガネ使用者の眼球からメガネレンズを透して見える像
は、これらの模様によって影響を及されないし、メガネ
レンズ表面の眼球中心部に相当する表面中央部を含む表
面の一部にのみ光透過性箔を熱圧着しただけの場合に
も、該メガネレンズを透して見える像には殆ど影響がな
く、むしろ、デザイン的にも面白く、変化があって、見
る人の視覚を楽しませてくれるといった別の利点が考え
られる。
グラム箔等の模様入りの光透過性箔を熱圧着した場合、
メガネ使用者の眼球からメガネレンズを透して見える像
は、これらの模様によって影響を及されないし、メガネ
レンズ表面の眼球中心部に相当する表面中央部を含む表
面の一部にのみ光透過性箔を熱圧着しただけの場合に
も、該メガネレンズを透して見える像には殆ど影響がな
く、むしろ、デザイン的にも面白く、変化があって、見
る人の視覚を楽しませてくれるといった別の利点が考え
られる。
【0007】また、立体像ホログラム箔は製作費が最低
でも数百万円要し、立体像ホログラム箔をメガネレンズ
に使用することは極めて高価になるために、実施するの
に適していなかった。しかし、全面柄のホログラム箔は
立体像ホログラム箔に比べ約1/10程度の価格で製作
でき、コスト面で有利であるために、全面柄のホログラ
ム箔の有効利用が望まれていた。
でも数百万円要し、立体像ホログラム箔をメガネレンズ
に使用することは極めて高価になるために、実施するの
に適していなかった。しかし、全面柄のホログラム箔は
立体像ホログラム箔に比べ約1/10程度の価格で製作
でき、コスト面で有利であるために、全面柄のホログラ
ム箔の有効利用が望まれていた。
【0008】そこで、本発明は、所定の曲率面を有する
メガネレンズの表面へ所定の光透過率を有する光透過性
箔を所望の形状にピンホールや皺等もなく均一に綺麗に
熱圧着することができるメガネレンズへの箔押方法の提
供を課題とするものである。
メガネレンズの表面へ所定の光透過率を有する光透過性
箔を所望の形状にピンホールや皺等もなく均一に綺麗に
熱圧着することができるメガネレンズへの箔押方法の提
供を課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる
メガネレンズへの箔押方法は、所定の曲率面を有するメ
ガネレンズの表面上部に所定の光透過率を有する箔押用
の光透過性箔フィルムを位置させ、加熱した所定形状の
押圧面を有するシリコンラバーを前記メガネレンズの表
面へ押圧し、前記メガネレンズの表面中央部を含む表面
部位へ前記シリコンラバーの押圧面形状と同一形状に光
透過性箔を熱圧着するものである。ここで、所定の曲率
面を有するメガネレンズとしては、単なる透明レンズの
みならず、着色された偏光性レンズであっても構わな
し、度付きのメガネレンズであってもよい。メガネレン
ズの材質は合成樹脂であっても、或いは、ガラスであっ
てもよい。光透過性箔の光透過率は、メガネレンズとし
て使用可能な程度の光透過率以上である。また、シリコ
ンラバーの押圧面は、星形、楕円形、四角形等の所望の
形状や、任意のマークや文字等を採用することができる
が、光透過性箔を加熱圧着する際に空気等を排除し易い
形状がよい。
メガネレンズへの箔押方法は、所定の曲率面を有するメ
ガネレンズの表面上部に所定の光透過率を有する箔押用
の光透過性箔フィルムを位置させ、加熱した所定形状の
押圧面を有するシリコンラバーを前記メガネレンズの表
面へ押圧し、前記メガネレンズの表面中央部を含む表面
部位へ前記シリコンラバーの押圧面形状と同一形状に光
透過性箔を熱圧着するものである。ここで、所定の曲率
面を有するメガネレンズとしては、単なる透明レンズの
みならず、着色された偏光性レンズであっても構わな
し、度付きのメガネレンズであってもよい。メガネレン
ズの材質は合成樹脂であっても、或いは、ガラスであっ
てもよい。光透過性箔の光透過率は、メガネレンズとし
て使用可能な程度の光透過率以上である。また、シリコ
ンラバーの押圧面は、星形、楕円形、四角形等の所望の
形状や、任意のマークや文字等を採用することができる
が、光透過性箔を加熱圧着する際に空気等を排除し易い
形状がよい。
【0010】請求項2の発明にかかるメガネレンズへの
箔押方法は、所定の曲率面を有するメガネレンズの表面
上部に予め所定形状にした所定の光透過率を有する箔押
用の光透過性箔フィルムを位置させ、前記メガネレンズ
の表面全面形状の押圧面を有する加熱したシリコンラバ
ーを前記メガネレンズの表面全面へ押圧し、前記メガネ
レンズの表面中央部を含む表面部位へ光透過性箔を熱圧
着するものである。ここで、所定の曲率面を有するメガ
ネレンズとしては、上記請求項1の発明と同様に単なる
透明レンズのみならず、各種のメガネレンズに応用で
き、材質も合成樹脂であっても、或いは、ガラスであっ
てもよい。光透過性箔の光透過率は、メガネレンズとし
て使用可能な程度の光透過率以上である。また、箔押用
の光透過性箔の形状も、上記請求項1の発明と同様に所
望の各種の形状を採用することができるが、光透過性箔
を加熱圧着する際に空気等を排除し易い形状がよい。
箔押方法は、所定の曲率面を有するメガネレンズの表面
上部に予め所定形状にした所定の光透過率を有する箔押
用の光透過性箔フィルムを位置させ、前記メガネレンズ
の表面全面形状の押圧面を有する加熱したシリコンラバ
ーを前記メガネレンズの表面全面へ押圧し、前記メガネ
レンズの表面中央部を含む表面部位へ光透過性箔を熱圧
着するものである。ここで、所定の曲率面を有するメガ
ネレンズとしては、上記請求項1の発明と同様に単なる
透明レンズのみならず、各種のメガネレンズに応用で
き、材質も合成樹脂であっても、或いは、ガラスであっ
てもよい。光透過性箔の光透過率は、メガネレンズとし
て使用可能な程度の光透過率以上である。また、箔押用
の光透過性箔の形状も、上記請求項1の発明と同様に所
望の各種の形状を採用することができるが、光透過性箔
を加熱圧着する際に空気等を排除し易い形状がよい。
【0011】
【作用】請求項1の発明のメガネレンズへの箔押方法に
よれば、シリコンラバーの押圧面の形状により、箔押用
の光透過性箔フィルムとメガネレンズとの間の空気をシ
リコンラバーの押圧面のない端部方向に簡単に排除で
き、所定の曲率面を有するメガネレンズの表面中央部を
含む表面部位へ、シリコンラバーの押圧面形状と同一形
状に所定の光透過率を有する光透過性箔をピンホールや
皺のない状態でレンズ曲面に沿って熱圧着できる。
よれば、シリコンラバーの押圧面の形状により、箔押用
の光透過性箔フィルムとメガネレンズとの間の空気をシ
リコンラバーの押圧面のない端部方向に簡単に排除で
き、所定の曲率面を有するメガネレンズの表面中央部を
含む表面部位へ、シリコンラバーの押圧面形状と同一形
状に所定の光透過率を有する光透過性箔をピンホールや
皺のない状態でレンズ曲面に沿って熱圧着できる。
【0012】請求項2の発明のメガネレンズへの箔押方
法によれば、箔押用の光透過性箔フィルムの形状によ
り、箔押用の光透過性箔フィルムとメガネレンズとの間
の空気を光透過性箔フィルムのない縁方向に簡単に排除
でき、所定の曲率面を有するメガネレンズの表面中央部
を含む表面部位へ、所定の光透過率を有する所定形状の
光透過性箔をピンホールや皺のない状態でレンズ曲面に
沿って熱圧着できる。
法によれば、箔押用の光透過性箔フィルムの形状によ
り、箔押用の光透過性箔フィルムとメガネレンズとの間
の空気を光透過性箔フィルムのない縁方向に簡単に排除
でき、所定の曲率面を有するメガネレンズの表面中央部
を含む表面部位へ、所定の光透過率を有する所定形状の
光透過性箔をピンホールや皺のない状態でレンズ曲面に
沿って熱圧着できる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明をする。
図1は本発明の一実施例であるメガネレンズへの箔押方
法の工程を示す概略断面図である。
図1は本発明の一実施例であるメガネレンズへの箔押方
法の工程を示す概略断面図である。
【0014】図1の(a)に示すように、このメガネレ
ンズへの箔押方法では、まず、所定の曲率面を有するプ
ラスチック製のメガネレンズ1を金属製の下型部材2の
上面に載置し、金属製の上型部材3に取付けられた所定
の弾性を有するシリコンからなるシリコンラバー4をメ
ガネレンズ1の上方に所定の間隔を隔てて位置させ、メ
ガネレンズ1とシリコンラバー4との間に箔押用の箔フ
ィルム5を位置させる。この箔フィルム5はポリプロピ
レンやテトロン等の透明な薄膜フィルムに所定の光透過
率を有する光透過性箔を付着させ、その光透過性箔の裏
面に熱によって融解する熱圧着用の接着剤等が塗布され
た箔押用の光透過性箔フィルムである。なお、この光透
過性箔の光透過率は、メガネレンズとして使用可能な程
度の光透過率以上である必要がある。シリコンラバー4
には、例えば、星形のような所定形状の押圧面4aが刻
設されている。このシリコンラバー4の押圧面4aの形
状は、箔押の際に空気等を排除し易い形状となってい
る。そして、シリコンラバー4を予め約180(度C)
程度に加熱した状態にしておく。
ンズへの箔押方法では、まず、所定の曲率面を有するプ
ラスチック製のメガネレンズ1を金属製の下型部材2の
上面に載置し、金属製の上型部材3に取付けられた所定
の弾性を有するシリコンからなるシリコンラバー4をメ
ガネレンズ1の上方に所定の間隔を隔てて位置させ、メ
ガネレンズ1とシリコンラバー4との間に箔押用の箔フ
ィルム5を位置させる。この箔フィルム5はポリプロピ
レンやテトロン等の透明な薄膜フィルムに所定の光透過
率を有する光透過性箔を付着させ、その光透過性箔の裏
面に熱によって融解する熱圧着用の接着剤等が塗布され
た箔押用の光透過性箔フィルムである。なお、この光透
過性箔の光透過率は、メガネレンズとして使用可能な程
度の光透過率以上である必要がある。シリコンラバー4
には、例えば、星形のような所定形状の押圧面4aが刻
設されている。このシリコンラバー4の押圧面4aの形
状は、箔押の際に空気等を排除し易い形状となってい
る。そして、シリコンラバー4を予め約180(度C)
程度に加熱した状態にしておく。
【0015】次に、図1の(b)に示すように、シリコ
ンラバー4を下方に下げ、メガネレンズ1の上面にシリ
コンラバー4の押圧面4aで箔フィルム5を押圧する。
この押圧時間は数秒(1〜10秒)程度である。このと
き、シリコンラバー4の端部4bとメガネレンズ1の上
面との間には所定の隙間を有しているので、シリコンラ
バー4の端部4bに位置する箔フィルム5はメガネレン
ズ1の上面には押圧されない。
ンラバー4を下方に下げ、メガネレンズ1の上面にシリ
コンラバー4の押圧面4aで箔フィルム5を押圧する。
この押圧時間は数秒(1〜10秒)程度である。このと
き、シリコンラバー4の端部4bとメガネレンズ1の上
面との間には所定の隙間を有しているので、シリコンラ
バー4の端部4bに位置する箔フィルム5はメガネレン
ズ1の上面には押圧されない。
【0016】この後、図1の(c)に示すように、再び
シリコンラバー4を上方に引離すことにより、シリコン
ラバー4の押圧面4aによって押圧された箔フィルム5
の箔部分のみがメガネレンズ1の表面に箔押部5aとし
て熱圧着される。
シリコンラバー4を上方に引離すことにより、シリコン
ラバー4の押圧面4aによって押圧された箔フィルム5
の箔部分のみがメガネレンズ1の表面に箔押部5aとし
て熱圧着される。
【0017】こうして、メガネレンズ1の上面にシリコ
ンラバー4で箔フィルム5を加熱圧着することにより、
箔フィルム5の接着剤が融解し、光透過性箔がメガネレ
ンズ1の表面に熱圧着され、メガネレンズ1の表面には
シリコンラバー4の押圧面4aに応じた形状の箔押部5
aが形成される。一方、箔フィルム5には箔押部5aと
同一形状の箔抜部5bとして透明なフィルムのみが残
る。
ンラバー4で箔フィルム5を加熱圧着することにより、
箔フィルム5の接着剤が融解し、光透過性箔がメガネレ
ンズ1の表面に熱圧着され、メガネレンズ1の表面には
シリコンラバー4の押圧面4aに応じた形状の箔押部5
aが形成される。一方、箔フィルム5には箔押部5aと
同一形状の箔抜部5bとして透明なフィルムのみが残
る。
【0018】この際、シリコンラバー4の押圧面4aの
曲率をメガネレンズ1の曲率よりも若干大きい曲率にす
ることにより、メガネレンズ1の頂部から次第に周囲方
向に箔フィルム5が圧着されるので、メガネレンズ1の
表面と箔押部5aとの間に空気が入らないように光透過
性箔を熱圧着することができる。しかも、この場合、メ
ガネレンズ1の表面全面に光透過性箔を熱圧着するので
はなく、シリコンラバー4の所定形状の押圧面4aのみ
による部分的な熱圧着となるために、シリコンラバー4
の押圧面4aの端部4bからピンホール等の原因となる
空気を円滑に排除できるとともに、箔押部5aの周囲に
皺等が発生しない。
曲率をメガネレンズ1の曲率よりも若干大きい曲率にす
ることにより、メガネレンズ1の頂部から次第に周囲方
向に箔フィルム5が圧着されるので、メガネレンズ1の
表面と箔押部5aとの間に空気が入らないように光透過
性箔を熱圧着することができる。しかも、この場合、メ
ガネレンズ1の表面全面に光透過性箔を熱圧着するので
はなく、シリコンラバー4の所定形状の押圧面4aのみ
による部分的な熱圧着となるために、シリコンラバー4
の押圧面4aの端部4bからピンホール等の原因となる
空気を円滑に排除できるとともに、箔押部5aの周囲に
皺等が発生しない。
【0019】このように、本実施例のメガネレンズへの
箔押方法は、まず、所定の曲率面を有する合成樹脂製の
メガネレンズ1の表面上部に、メガネレンズ1として使
用可能な程度の光透過率を有する光透過性箔が付着した
箔押用の箔フィルム5を位置させ、そして、その上から
空気等を排除し易い星形形状等の押圧面4aを有するシ
リコンラバー4を加熱した状態にし、メガネレンズ1の
表面へ押圧することにより、前記メガネレンズ1の表面
中央部を含む表面部位へ星形形状等に光透過性箔をピン
ホールや皺等のない状態で熱圧着するものである。
箔押方法は、まず、所定の曲率面を有する合成樹脂製の
メガネレンズ1の表面上部に、メガネレンズ1として使
用可能な程度の光透過率を有する光透過性箔が付着した
箔押用の箔フィルム5を位置させ、そして、その上から
空気等を排除し易い星形形状等の押圧面4aを有するシ
リコンラバー4を加熱した状態にし、メガネレンズ1の
表面へ押圧することにより、前記メガネレンズ1の表面
中央部を含む表面部位へ星形形状等に光透過性箔をピン
ホールや皺等のない状態で熱圧着するものである。
【0020】図2は本実施例のメガネレンズへの箔押方
法をわかりやすく説明するために、図1の(a)のメガ
ネレンズ1、箔フィルム5、シリコンラバー4をメガネ
レンズ1の斜め下方から見た状態を示す斜視図である。
つまり、この箔押方法においては、シリコンラバー4の
押圧面4aの形状が空気を排除し易い星形形状になって
おり、箔フィルム5とメガネレンズ1との間の空気はシ
リコンラバー4の押圧面4aのない端部4bの縁方向に
簡単に排除することができる。特に、シリコンラバー4
の押圧面4aのない端部4bのうち、メガネレンズ1の
表面中央部の頂点に近い部位から空気は排除される。ま
た、この箔押方法では、メガネレンズ1表面上の限られ
た部分にのみ光透過性箔を熱圧着し、メガネレンズ1の
周辺部においては僅かしか光透過性箔を熱圧着しないの
で、平面状の箔フィルム5をシリコンラバー4の押圧面
4aと所定の曲率を有するメガネレンズ1との間に挟み
込んでも、箔押部5aの周囲には皺が寄らない。
法をわかりやすく説明するために、図1の(a)のメガ
ネレンズ1、箔フィルム5、シリコンラバー4をメガネ
レンズ1の斜め下方から見た状態を示す斜視図である。
つまり、この箔押方法においては、シリコンラバー4の
押圧面4aの形状が空気を排除し易い星形形状になって
おり、箔フィルム5とメガネレンズ1との間の空気はシ
リコンラバー4の押圧面4aのない端部4bの縁方向に
簡単に排除することができる。特に、シリコンラバー4
の押圧面4aのない端部4bのうち、メガネレンズ1の
表面中央部の頂点に近い部位から空気は排除される。ま
た、この箔押方法では、メガネレンズ1表面上の限られ
た部分にのみ光透過性箔を熱圧着し、メガネレンズ1の
周辺部においては僅かしか光透過性箔を熱圧着しないの
で、平面状の箔フィルム5をシリコンラバー4の押圧面
4aと所定の曲率を有するメガネレンズ1との間に挟み
込んでも、箔押部5aの周囲には皺が寄らない。
【0021】したがって、この箔押方法を採用すること
により、所定の曲率面を有する合成樹脂製のメガネレン
ズ1の表面中央部を含む表面部位へ、シリコンラバー4
の押圧面4a形状と略同一形状に所定の光透過率を有す
る光透過性箔をピンホールや皺のない状態でレンズ曲面
に沿って熱圧着できるので、光透過性箔が均一に綺麗に
熱圧着できる。
により、所定の曲率面を有する合成樹脂製のメガネレン
ズ1の表面中央部を含む表面部位へ、シリコンラバー4
の押圧面4a形状と略同一形状に所定の光透過率を有す
る光透過性箔をピンホールや皺のない状態でレンズ曲面
に沿って熱圧着できるので、光透過性箔が均一に綺麗に
熱圧着できる。
【0022】なお、本実施例では合成樹脂製のメガネレ
ンズに光透過性箔を熱圧着する場合について説明した
が、同様の方法により、ガラス製のメガネレンズにも光
透過性箔を熱圧着できる。この場合は、ガラス製のメガ
ネレンズの表面に接着剤等をコーティングして、その上
から光透過性箔を熱圧着する。
ンズに光透過性箔を熱圧着する場合について説明した
が、同様の方法により、ガラス製のメガネレンズにも光
透過性箔を熱圧着できる。この場合は、ガラス製のメガ
ネレンズの表面に接着剤等をコーティングして、その上
から光透過性箔を熱圧着する。
【0023】さらに、本方法を採用すれば、シリコンラ
バー4の押圧面4aに任意の彫刻を施すことも可能であ
るとともに、メガネレンズ1の上面に多少の歪等があっ
ても、シリコンラバー4自体が有する弾力性により歪等
を吸収できるので、光透過性箔の転写を円滑に行なうこ
とができる。また、光透過性箔の転写後に硬化コーティ
ングを施せば、転写後のメガネレンズ1と熱圧着された
光透過性箔の表面硬度が増すので、長期間の使用に耐え
得るメガネレンズとなる。
バー4の押圧面4aに任意の彫刻を施すことも可能であ
るとともに、メガネレンズ1の上面に多少の歪等があっ
ても、シリコンラバー4自体が有する弾力性により歪等
を吸収できるので、光透過性箔の転写を円滑に行なうこ
とができる。また、光透過性箔の転写後に硬化コーティ
ングを施せば、転写後のメガネレンズ1と熱圧着された
光透過性箔の表面硬度が増すので、長期間の使用に耐え
得るメガネレンズとなる。
【0024】こうして出来上ったメガネレンズ1の表面
は、図3のようになる。図3は本実施例のメガネレンズ
への箔押方法により製造されたメガネレンズの一例を示
す斜視図及び正面図である。
は、図3のようになる。図3は本実施例のメガネレンズ
への箔押方法により製造されたメガネレンズの一例を示
す斜視図及び正面図である。
【0025】つまり、図3に示すように所定の曲率面を
有するメガネレンズ1の表面中央部を含む表面の一部を
所定の光透過率を有する箔熱圧着部1bとし、他の部分
は箔無し部1aとしたメガネレンズ1となる。このよう
に、メガネレンズ1の表面は箔無し部1aと星形形状の
箔熱圧着部1bとに分かれ、箔熱圧着部1bはメガネレ
ンズ1表面の眼球中心部に相当する表面中央部を含むレ
ンズ表面の一部のみとなるが、メガネに使用した場合
に、該メガネレンズ1を透して見える像には殆ど影響が
ない。むしろ、箔熱圧着部1bの形状の意外性により、
デザイン的に面白く、変化があって、見る人の視覚を楽
しませてくれるといった利点があり、ファッショングラ
スとしての利用度が増す。特に、ホログラム等の模様入
りの光透過性箔を使用すれば、光透過性箔の形状のみな
らず、模様による変化も楽しむことができるので、一段
と装飾性が増し、デザインの幅が増す。しかも、全面柄
のホログラム箔を使用すれば、立体像ホログラム箔に比
べてコスト面で有利であり、安価なメガネレンズを提供
できるので、実施に適する。
有するメガネレンズ1の表面中央部を含む表面の一部を
所定の光透過率を有する箔熱圧着部1bとし、他の部分
は箔無し部1aとしたメガネレンズ1となる。このよう
に、メガネレンズ1の表面は箔無し部1aと星形形状の
箔熱圧着部1bとに分かれ、箔熱圧着部1bはメガネレ
ンズ1表面の眼球中心部に相当する表面中央部を含むレ
ンズ表面の一部のみとなるが、メガネに使用した場合
に、該メガネレンズ1を透して見える像には殆ど影響が
ない。むしろ、箔熱圧着部1bの形状の意外性により、
デザイン的に面白く、変化があって、見る人の視覚を楽
しませてくれるといった利点があり、ファッショングラ
スとしての利用度が増す。特に、ホログラム等の模様入
りの光透過性箔を使用すれば、光透過性箔の形状のみな
らず、模様による変化も楽しむことができるので、一段
と装飾性が増し、デザインの幅が増す。しかも、全面柄
のホログラム箔を使用すれば、立体像ホログラム箔に比
べてコスト面で有利であり、安価なメガネレンズを提供
できるので、実施に適する。
【0026】なお、図3のメガネレンズ1の表面の箔熱
圧着部1bは、上述のような箔押方法によって形成され
ているので、ピンホールや皺のない状態で均一に綺麗に
熱圧着されている。つまり、シリコンラバー4の押圧面
4aは箔熱圧着部1bと同一の形状であり、光透過性箔
が熱圧着される際に、箔熱圧着部1bとメガネレンズ1
との間の空気は箔熱圧着部1bと箔無し部1aとの境目
のうちレンズ表面中央に位置する頂点に近い部分である
切込部1cから排除される。しかも、箔熱圧着部1bは
周辺部に向うにつれて次第に面積が狭くなっているの
で、光透過性箔が熱圧着される際に、空気が排除されず
に残る虞れもない。したがって、箔熱圧着部1bはメガ
ネレンズ1の曲面に沿って完全に密着した状態で熱圧着
されているので、ピンホールや皺等がない。また、メガ
ネレンズ1表面上の中央部近傍の限られた一定の部分の
みが箔熱圧着部1bとなっており、メガネレンズ1の周
辺部は殆ど箔無し部1aであり箔熱圧着部1bは極めて
少ないので、熱圧着により光透過性箔が円滑に転写さ
れ、周囲に皺のない箔熱圧着部1bとなっている。
圧着部1bは、上述のような箔押方法によって形成され
ているので、ピンホールや皺のない状態で均一に綺麗に
熱圧着されている。つまり、シリコンラバー4の押圧面
4aは箔熱圧着部1bと同一の形状であり、光透過性箔
が熱圧着される際に、箔熱圧着部1bとメガネレンズ1
との間の空気は箔熱圧着部1bと箔無し部1aとの境目
のうちレンズ表面中央に位置する頂点に近い部分である
切込部1cから排除される。しかも、箔熱圧着部1bは
周辺部に向うにつれて次第に面積が狭くなっているの
で、光透過性箔が熱圧着される際に、空気が排除されず
に残る虞れもない。したがって、箔熱圧着部1bはメガ
ネレンズ1の曲面に沿って完全に密着した状態で熱圧着
されているので、ピンホールや皺等がない。また、メガ
ネレンズ1表面上の中央部近傍の限られた一定の部分の
みが箔熱圧着部1bとなっており、メガネレンズ1の周
辺部は殆ど箔無し部1aであり箔熱圧着部1bは極めて
少ないので、熱圧着により光透過性箔が円滑に転写さ
れ、周囲に皺のない箔熱圧着部1bとなっている。
【0027】次に、本発明の他の実施例について説明す
る。図4は本発明の他の実施例であるメガネレンズへの
箔押方法の工程を示す概略断面図である。
る。図4は本発明の他の実施例であるメガネレンズへの
箔押方法の工程を示す概略断面図である。
【0028】図4の(a)に示すように、本実施例の場
合にも上記実施例と同様に、まず、所定の曲率面を有す
る合成樹脂製のメガネレンズ1を下型部材2の上面に載
置し、上型部材3に取付けられたシリコンラバー14を
メガネレンズ1の上方に所定の間隔を隔てて位置させ、
メガネレンズ1とシリコンラバー14との間に箔押用の
箔フィルム15を位置させるが、本実施例の場合には箔
フィルム15は予め星形等の形状に切断されており、こ
の予め星形等の形状にした箔フィルム15を位置させ
る。この箔フィルム15の形状は、箔押の際に空気等を
排除し易い形状となっている。また、本実施例では、シ
リコンラバー14の押圧面14aはメガネレンズ1の表
面全体を押圧可能な形状となっている。そして、シリコ
ンラバー14を上記実施例と同様に予め加熱状態にして
おく。
合にも上記実施例と同様に、まず、所定の曲率面を有す
る合成樹脂製のメガネレンズ1を下型部材2の上面に載
置し、上型部材3に取付けられたシリコンラバー14を
メガネレンズ1の上方に所定の間隔を隔てて位置させ、
メガネレンズ1とシリコンラバー14との間に箔押用の
箔フィルム15を位置させるが、本実施例の場合には箔
フィルム15は予め星形等の形状に切断されており、こ
の予め星形等の形状にした箔フィルム15を位置させ
る。この箔フィルム15の形状は、箔押の際に空気等を
排除し易い形状となっている。また、本実施例では、シ
リコンラバー14の押圧面14aはメガネレンズ1の表
面全体を押圧可能な形状となっている。そして、シリコ
ンラバー14を上記実施例と同様に予め加熱状態にして
おく。
【0029】次に、図4の(b)に示すように、シリコ
ンラバー14を下方に下げ、メガネレンズ1の上面全面
にシリコンラバー14の押圧面14aを押圧して、箔フ
ィルム15を押圧する。この箔フィルム15は予め星形
等の所定の形状になっているので、箔フィルム15の上
からメガネレンズ1の上面全面にシリコンラバー14の
押圧面14aで押圧しても、箔フィルム15とメガネレ
ンズ1との間の空気は箔フィルム15のない縁方向に排
除できる。
ンラバー14を下方に下げ、メガネレンズ1の上面全面
にシリコンラバー14の押圧面14aを押圧して、箔フ
ィルム15を押圧する。この箔フィルム15は予め星形
等の所定の形状になっているので、箔フィルム15の上
からメガネレンズ1の上面全面にシリコンラバー14の
押圧面14aで押圧しても、箔フィルム15とメガネレ
ンズ1との間の空気は箔フィルム15のない縁方向に排
除できる。
【0030】この後、図4の(c)に示すように、再び
シリコンラバー14を上方に引離し、フィルム部15b
のみを剥すことにより、箔フィルム15の箔部分のみが
メガネレンズ1の表面に箔押部15aとして熱圧着され
る。なお、当然のことながら、剥離されるフィルム部1
5bもメガネレンズ1の表面の箔押部15aと同一の形
状である。
シリコンラバー14を上方に引離し、フィルム部15b
のみを剥すことにより、箔フィルム15の箔部分のみが
メガネレンズ1の表面に箔押部15aとして熱圧着され
る。なお、当然のことながら、剥離されるフィルム部1
5bもメガネレンズ1の表面の箔押部15aと同一の形
状である。
【0031】こうして、メガネレンズ1の上面にシリコ
ンラバー14で箔フィルム15を加熱圧着することによ
り、箔フィルム15の接着剤が融解し、メガネレンズ1
の表面には箔フィルム15の形状に応じた箔押部15a
が形成される。
ンラバー14で箔フィルム15を加熱圧着することによ
り、箔フィルム15の接着剤が融解し、メガネレンズ1
の表面には箔フィルム15の形状に応じた箔押部15a
が形成される。
【0032】なお、本実施例においても上記実施例と同
様に、シリコンラバー14の押圧面14aの曲率をメガ
ネレンズ1の曲率よりも若干大きい曲率とすることによ
り、メガネレンズ1の表面と箔押部15aとの間に空気
が入らないように光透過性箔を熱圧着することができ
る。しかも、所定形状の箔フィルム15のみによる熱圧
着となるので、箔押部15aにピンホールができず、箔
押部15aの周囲に皺等が発生しない。
様に、シリコンラバー14の押圧面14aの曲率をメガ
ネレンズ1の曲率よりも若干大きい曲率とすることによ
り、メガネレンズ1の表面と箔押部15aとの間に空気
が入らないように光透過性箔を熱圧着することができ
る。しかも、所定形状の箔フィルム15のみによる熱圧
着となるので、箔押部15aにピンホールができず、箔
押部15aの周囲に皺等が発生しない。
【0033】このように、本実施例のメガネレンズへの
箔押方法は、まず、所定の曲率面を有する合成樹脂製の
メガネレンズ1の表面上部に、メガネレンズ1として使
用可能な程度の所定の光透過率を有する光透過性箔が付
着した箔押用の箔フィルム15を予め空気等を排除し易
い星形形状等に切断した状態で位置させ、そして、その
上からメガネレンズ1の表面全面と同一形状の押圧面1
4aを有する加熱したシリコンラバー14をメガネレン
ズ1の表面全面へ押圧することにより、前記メガネレン
ズ1の表面中央部を含む表面部位へ光透過性箔を熱圧着
するものである。
箔押方法は、まず、所定の曲率面を有する合成樹脂製の
メガネレンズ1の表面上部に、メガネレンズ1として使
用可能な程度の所定の光透過率を有する光透過性箔が付
着した箔押用の箔フィルム15を予め空気等を排除し易
い星形形状等に切断した状態で位置させ、そして、その
上からメガネレンズ1の表面全面と同一形状の押圧面1
4aを有する加熱したシリコンラバー14をメガネレン
ズ1の表面全面へ押圧することにより、前記メガネレン
ズ1の表面中央部を含む表面部位へ光透過性箔を熱圧着
するものである。
【0034】したがって、本実施例においても、箔フィ
ルム15を予め空気等を排除し易い星形等の形状にした
ことにより、箔フィルム15とメガネレンズ1との間の
空気は箔フィルム15のない縁方向に簡単に排除するこ
とができ、メガネレンズ1表面上の限られた一定の部分
にのみ箔フィルム15を熱圧着することになるため、箔
押部15aにはピンホールができず、箔押部15aの周
囲には皺ができない。このため、所定の曲率面を有する
合成樹脂製のメガネレンズ1の表面中央部を含む表面部
位へ、星形形状に所定の光透過率を有する光透過性箔を
レンズ曲面に沿って熱圧着できるので、レンズ曲面と光
透過性箔との間に空気が入ったり、光透過性箔の周囲に
皺が出来ることなく、光透過性箔が均一に綺麗に熱圧着
できる。
ルム15を予め空気等を排除し易い星形等の形状にした
ことにより、箔フィルム15とメガネレンズ1との間の
空気は箔フィルム15のない縁方向に簡単に排除するこ
とができ、メガネレンズ1表面上の限られた一定の部分
にのみ箔フィルム15を熱圧着することになるため、箔
押部15aにはピンホールができず、箔押部15aの周
囲には皺ができない。このため、所定の曲率面を有する
合成樹脂製のメガネレンズ1の表面中央部を含む表面部
位へ、星形形状に所定の光透過率を有する光透過性箔を
レンズ曲面に沿って熱圧着できるので、レンズ曲面と光
透過性箔との間に空気が入ったり、光透過性箔の周囲に
皺が出来ることなく、光透過性箔が均一に綺麗に熱圧着
できる。
【0035】なお、本実施例においても、合成樹脂製の
メガネレンズに光透過性箔を熱圧着する場合について説
明したが、同様の方法により、ガラス製のメガネレンズ
にも光透過性箔を熱圧着できる。
メガネレンズに光透過性箔を熱圧着する場合について説
明したが、同様の方法により、ガラス製のメガネレンズ
にも光透過性箔を熱圧着できる。
【0036】こうして出来上ったメガネレンズ1の表面
も、やはり図3のようになり、メガネに使用した場合
に、箔熱圧着部1bの形状の意外性により、デザイン的
に面白く、変化があって、見る人の視覚を楽しませてく
れる。当然、ホログラム等の模様入りの光透過性箔を使
用することも可能であり、全面柄のホログラム箔を使用
すれば、安価なメガネレンズ1となる。
も、やはり図3のようになり、メガネに使用した場合
に、箔熱圧着部1bの形状の意外性により、デザイン的
に面白く、変化があって、見る人の視覚を楽しませてく
れる。当然、ホログラム等の模様入りの光透過性箔を使
用することも可能であり、全面柄のホログラム箔を使用
すれば、安価なメガネレンズ1となる。
【0037】ところで、上記説明では、メガネレンズ1
に星形形状に光透過性箔を熱圧着する場合について説明
したが、光透過性箔の熱圧着形状は必しも星形形状に限
定されるものではない。しかしながら、光透過性箔を加
熱圧着する際に空気等を排除し易い形状とするのがよ
く、レンズの中央部位近傍においては光透過性箔が完全
に熱圧着され、レンズの外縁付近では熱圧着される光透
過性箔ができるだけ少なくなるような形状が望ましい。
図5は本発明のメガネレンズへの箔押方法により製造さ
れたメガネレンズの他の各例を示す正面図である。
に星形形状に光透過性箔を熱圧着する場合について説明
したが、光透過性箔の熱圧着形状は必しも星形形状に限
定されるものではない。しかしながら、光透過性箔を加
熱圧着する際に空気等を排除し易い形状とするのがよ
く、レンズの中央部位近傍においては光透過性箔が完全
に熱圧着され、レンズの外縁付近では熱圧着される光透
過性箔ができるだけ少なくなるような形状が望ましい。
図5は本発明のメガネレンズへの箔押方法により製造さ
れたメガネレンズの他の各例を示す正面図である。
【0038】例えば、図5の(a)に示すように、メガ
ネレンズ1の表面中央部に周囲を鋸形にした箔熱圧着部
10bを形成し、他の表面部分を箔無し部10aにして
もよいし、(b)に示すように、メガネレンズ1の表面
中央部に周囲が所定の曲線からなる長形の熱圧着部11
bを形成し、他の表面部分を箔無し部11aにしてもよ
い。更には、(c)に示すように、メガネレンズ12の
表面中央部にラグビーボール形の熱圧着部12bを形成
し、他の表面部分を箔無し部12aにしてもよい。要す
るに、メガネレンズ1の表面中央部を含む表面部位へ所
定形状に光透過性箔を熱圧着するものであればよく、光
透過性箔の熱圧着形状は任意の形状を採用できる。しか
しながら、デザイン的な面白さを考慮すれば、見る人の
視覚を楽しませてくれる意外性のある形状を採用するこ
とが好ましい。これらの場合も、単なる透過性箔だけで
なく、ホログラム等の模様入りの光透過性箔を使用すれ
ば、より奇抜なデザインのメガネレンズ1となる。当
然、図5で示した形状以外の形状でもよく、任意のマー
クや文字等を光透過性箔で構成してもよく、例えば、プ
ロサッカーのJリーグのマークや文字、プロ野球の球団
のシンボルマークや文字、所定のアルファベットや漢字
等でもよい。
ネレンズ1の表面中央部に周囲を鋸形にした箔熱圧着部
10bを形成し、他の表面部分を箔無し部10aにして
もよいし、(b)に示すように、メガネレンズ1の表面
中央部に周囲が所定の曲線からなる長形の熱圧着部11
bを形成し、他の表面部分を箔無し部11aにしてもよ
い。更には、(c)に示すように、メガネレンズ12の
表面中央部にラグビーボール形の熱圧着部12bを形成
し、他の表面部分を箔無し部12aにしてもよい。要す
るに、メガネレンズ1の表面中央部を含む表面部位へ所
定形状に光透過性箔を熱圧着するものであればよく、光
透過性箔の熱圧着形状は任意の形状を採用できる。しか
しながら、デザイン的な面白さを考慮すれば、見る人の
視覚を楽しませてくれる意外性のある形状を採用するこ
とが好ましい。これらの場合も、単なる透過性箔だけで
なく、ホログラム等の模様入りの光透過性箔を使用すれ
ば、より奇抜なデザインのメガネレンズ1となる。当
然、図5で示した形状以外の形状でもよく、任意のマー
クや文字等を光透過性箔で構成してもよく、例えば、プ
ロサッカーのJリーグのマークや文字、プロ野球の球団
のシンボルマークや文字、所定のアルファベットや漢字
等でもよい。
【0039】また、上記説明で述べた所定の曲率面を有
するメガネレンズは、単なる透明レンズのみならず、着
色された偏光性レンズであっても構わないし、度付きの
メガネレンズであってもよい。特に、暗系色で着色され
た偏光性レンズの場合には、ホログラム等の模様が鮮明
に現われるので、デザイン的に面白い。メガネレンズの
曲率についても、一定の曲率に限定されるものではな
く、任意の曲率に対しても応用可能であり、漸次曲率が
変化する曲面のメガネレンズの場合にも適応できる。但
し、この場合はシリコンラバーの押圧面の曲率を該メガ
ネレンズの表面に応じた曲率とする必要がある。
するメガネレンズは、単なる透明レンズのみならず、着
色された偏光性レンズであっても構わないし、度付きの
メガネレンズであってもよい。特に、暗系色で着色され
た偏光性レンズの場合には、ホログラム等の模様が鮮明
に現われるので、デザイン的に面白い。メガネレンズの
曲率についても、一定の曲率に限定されるものではな
く、任意の曲率に対しても応用可能であり、漸次曲率が
変化する曲面のメガネレンズの場合にも適応できる。但
し、この場合はシリコンラバーの押圧面の曲率を該メガ
ネレンズの表面に応じた曲率とする必要がある。
【0040】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明のメガネ
レンズへの箔押方法は、所定の曲率面を有するメガネレ
ンズの表面中央部を含む表面部位へ、シリコンラバーの
押圧面形状と略同一形状に所定の光透過率を有する光透
過性箔をレンズ曲面に沿って熱圧着でき、レンズ曲面と
光透過性箔との間の空気を円滑に排除できるとともに、
レンズ周辺に通常できる皺の発生を防止できるので、光
透過性箔をピンホールや皺のない状態で均一に綺麗に熱
圧着できる。
レンズへの箔押方法は、所定の曲率面を有するメガネレ
ンズの表面中央部を含む表面部位へ、シリコンラバーの
押圧面形状と略同一形状に所定の光透過率を有する光透
過性箔をレンズ曲面に沿って熱圧着でき、レンズ曲面と
光透過性箔との間の空気を円滑に排除できるとともに、
レンズ周辺に通常できる皺の発生を防止できるので、光
透過性箔をピンホールや皺のない状態で均一に綺麗に熱
圧着できる。
【0041】請求項2の発明のメガネレンズへの箔押方
法は、所定の曲率面を有するメガネレンズの表面中央部
を含む表面部位へ、所定の光透過率を有する所定形状の
光透過性箔をレンズ曲面に沿って熱圧着でき、レンズ曲
面と光透過性箔との間の空気を円滑に排除できるととも
に、レンズ周辺に通常できる皺の発生を防止できるの
で、光透過性箔をピンホールや皺のない状態で均一に綺
麗に熱圧着できる。
法は、所定の曲率面を有するメガネレンズの表面中央部
を含む表面部位へ、所定の光透過率を有する所定形状の
光透過性箔をレンズ曲面に沿って熱圧着でき、レンズ曲
面と光透過性箔との間の空気を円滑に排除できるととも
に、レンズ周辺に通常できる皺の発生を防止できるの
で、光透過性箔をピンホールや皺のない状態で均一に綺
麗に熱圧着できる。
【図1】本発明の一実施例であるメガネレンズへの箔押
方法の工程を示す概略断面図である。
方法の工程を示す概略断面図である。
【図2】図1のメガネレンズ、箔フィルム、シリコンラ
バーをメガネレンズの斜め下方から見た状態を示す斜視
図である。
バーをメガネレンズの斜め下方から見た状態を示す斜視
図である。
【図3】本発明のメガネレンズへの箔押方法により製造
されたメガネレンズの一例を示す斜視図及び正面図であ
る。
されたメガネレンズの一例を示す斜視図及び正面図であ
る。
【図4】本発明の他の実施例であるメガネレンズへの箔
押方法の工程を示す概略断面図である。
押方法の工程を示す概略断面図である。
【図5】本発明のメガネレンズへの箔押方法により製造
されたメガネレンズの他の各例を示す正面図である。
されたメガネレンズの他の各例を示す正面図である。
1 メガネレンズ 1a,10a,11a,12a 箔無し部 1b,10b,11b,12b 箔熱圧着部 2 下型部材 3 上型部材 4,14 シリコンラバー 4a,14a 押圧面 5,15 箔フィルム 5a,15a 箔押部 5b 箔抜部 15b フィルム部
Claims (2)
- 【請求項1】 所定の曲率面を有するメガネレンズの表
面上部に所定の光透過率を有する箔押用の光透過性箔フ
ィルムを位置させ、加熱した所定形状の押圧面を有する
シリコンラバーを前記メガネレンズの表面へ押圧し、前
記メガネレンズの表面中央部を含む表面部位へ前記シリ
コンラバーの押圧面形状と同一形状に光透過性箔を熱圧
着することを特徴とするメガネレンズへの箔押方法。 - 【請求項2】 所定の曲率面を有するメガネレンズの表
面上部に予め所定の形状にした所定の光透過率を有する
箔押用の光透過性箔フィルムを位置させ、加熱したシリ
コンラバーを前記メガネレンズの表面全面へ押圧し、前
記メガネレンズの表面中央部を含む表面部位へ光透過性
箔を熱圧着することを特徴とするメガネレンズへの箔押
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34782093A JPH07186596A (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | メガネレンズへの箔押方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34782093A JPH07186596A (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | メガネレンズへの箔押方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07186596A true JPH07186596A (ja) | 1995-07-25 |
Family
ID=18392820
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34782093A Pending JPH07186596A (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | メガネレンズへの箔押方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07186596A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012128458A (ja) * | 2005-04-04 | 2012-07-05 | Essilor International (Compagnie Generale D'optique) | 光学レンズ上に平坦なフィルムを適合するための装置、および前記装置を用いて光学レンズを機能的にするための方法、並びにそのようにして得られた光学レンズ |
WO2017130997A1 (ja) * | 2016-01-29 | 2017-08-03 | コニカミノルタ株式会社 | 光学素子の製造方法 |
CN107144897A (zh) * | 2017-06-27 | 2017-09-08 | 昆山三景科技股份有限公司 | 制备半反射半透射镜的设备及半反射半透射镜的制备方法 |
CN114347638A (zh) * | 2021-12-31 | 2022-04-15 | 宜宾轩驰智能科技有限公司 | 一种曲面玻璃印刷机 |
-
1993
- 1993-12-24 JP JP34782093A patent/JPH07186596A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012128458A (ja) * | 2005-04-04 | 2012-07-05 | Essilor International (Compagnie Generale D'optique) | 光学レンズ上に平坦なフィルムを適合するための装置、および前記装置を用いて光学レンズを機能的にするための方法、並びにそのようにして得られた光学レンズ |
WO2017130997A1 (ja) * | 2016-01-29 | 2017-08-03 | コニカミノルタ株式会社 | 光学素子の製造方法 |
CN107144897A (zh) * | 2017-06-27 | 2017-09-08 | 昆山三景科技股份有限公司 | 制备半反射半透射镜的设备及半反射半透射镜的制备方法 |
CN114347638A (zh) * | 2021-12-31 | 2022-04-15 | 宜宾轩驰智能科技有限公司 | 一种曲面玻璃印刷机 |
CN114347638B (zh) * | 2021-12-31 | 2023-09-19 | 宜宾轩驰智能科技有限公司 | 一种曲面玻璃印刷机 |
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