JPH0772721A - 導電制御部材 - Google Patents

導電制御部材

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Publication number
JPH0772721A
JPH0772721A JP5159695A JP15969593A JPH0772721A JP H0772721 A JPH0772721 A JP H0772721A JP 5159695 A JP5159695 A JP 5159695A JP 15969593 A JP15969593 A JP 15969593A JP H0772721 A JPH0772721 A JP H0772721A
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JP
Japan
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group
parts
copolymer
polymerization
roller
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Application number
JP5159695A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Horiuchi
博視 堀内
Shuichi Maeda
修一 前田
Takayuki Ota
隆之 太田
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 下記一般式〔I〕で示される繰り返し単位
と、片末端に重合性ビニル基又はビニリデン基を有する
ポリエステルマクロモノマーから誘導される繰り返し単
位とを含む共重合体(P)、及び/又は下記一般式〔I
I〕で示される繰り返し単位と、片末端に重合性ビニル
基又はビニリデン基を有するポリエステルマクロモノマ
ーから誘導される繰り返し単位とを含む共重合体(Q)
を少なくとも表面に含有することを特徴とする導電制御
部材。 【化1】 (R1 は水素原子またはメチル基、Xaは陽イオン基ま
たは陰イオン基を有するイオン性残基である。) 【化2】 (R2 は水素原子またはメチル基、Xbはパーフルオロ
アルキル基含有基である。) 【効果】 電気抵抗の耐環境性特に湿度の依存性が少な
く、表面に導電性成分がブリードアウトすることなく長
期にわたって安定した電気抵抗を保持できかつ表面弾力
性に富む高分子化合物を主成分とする導電制御部材を得
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真装置の現像ロー
ラ、転写ローラ、クリーニングブレード、クリーニング
ローラ、給紙ローラ等に用いられる導電制御部材に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真装置例えば普通紙複写機或いは
レーザープリンター、LEDプリター、液晶プリンタ
ー、ファクシミリ等に現像ローラ、転写ローラ、クリー
ニングブレード、クリーニングローラ、給紙ローラ等が
用いられている。これらのローラ、ブレード材料の特性
として電気抵抗値が重要である。例えば現像ローラにつ
いては現像ローラ上の現像剤を適切に摩擦帯電させて、
感光体上の静電潜像を現像させないと、十分な画像濃度
を持つカブリの無い良好な画像が得られない。現像剤と
現像ローラの摩擦帯電特性に、現像ローラの電気抵抗値
が大きく影響をあたえるので電気抵抗値の制御が不可欠
である。
【0003】転写ローラについても、適切な電気抵抗値
を持たないと用紙への現像剤の転写効率が悪くなり濃度
が低下したり、カブリが多い画像になる。また、クリー
ニングブレード、クリーニングローラ、給紙ローラ等は
電気抵抗値が高いほど、現像剤、感光体、紙等との摩擦
により帯電し、この摩擦による電荷が蓄積することによ
る静電気で感光体への未転写トナーの異常付着、紙の重
走送り等が生じ、安定した動作が不可能となる。甚だし
い場合は空気中での放電現象が起きて装置の電気回路系
に影響を与える。
【0004】これらの対策として、上記したローラ、ブ
レード等の材料の電気抵抗値を制御することが行われて
いる。具体例としては、 1.現像ローラに関しては、適当な電気抵抗値にするた
めに、表面を酸化処理したり、表面粗度を調節した金属
ローラ等を使う。 2.クリーニングブレード、クリーニングローラに関し
ては、ブレード、ローラのゴム材料(例えばウレタンゴ
ム等)に導電性添加物を加えたり、導電性被膜をゴム材
料にコーティングする。 3.給紙ローラ、転写ローラに関しては、ゴム或いは樹
脂製等の給紙ローラに導電性添加物を加えたり、導電性
の被膜をゴム材料にコーティングする。 等の方法が行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この様な方法で電気抵
抗値を制御する時の問題として、例えば、現像ローラに
関しては、金属ローラを前記した1の方法で処理して一
定の電気抵抗値に制御するには製造工程が複雑となりコ
ストがかかる。また環境特に湿度の影響で金属ローラは
電気抵抗値が大きく変化し、特に高電気抵抗の現像剤を
用いるときは金属ローラの電気抵抗値の変動により現像
剤と現像ローラの摩擦帯電性が変化し、現像ローラ上に
現像剤の凝集やゴースト現象を生じて画像濃度や画質に
大きく影響を与える。
【0006】また感光体と現像ローラの間隙を小さくし
て現像する場合、金属ローラは表面硬度が高いため現像
剤に混入した異物等が間隙に挟まれた時に、感光体表面
に傷を付けやすい。特に表面硬度が低い有機感光体を使
用した時は問題となる。又、クリーニングブレード、ク
リーニングローラ、給紙ローラ、転写ローラに関して
は、ゴム或いは樹脂等に加えた導電性添加物が経時的
に、ブレード或いはローラ表面にブリードアウトしてく
る為に電気抵抗値が徐々に変化して初期の良好な導電特
性を保つことが困難となる。更にクリーニングブレー
ド、クリーニングローラ、転写ローラの場合は、長時間
電子写真装置を使用しないで放置したときにブレード表
面にブリードアウトした導電性添加物が感光体の表面に
付着し感光体の電気抵抗を低下させて、画像上にブレー
ドやローラ痕跡を生じさせる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討し
た結果、特定の共重合体を用いることにより、電気抵抗
の耐環境性特に湿度の依存性が少なく、表面に導電性成
分がブリードアウトすること無く長期に渡って安定した
電気抵抗を保持でき且つ表面弾力性に富む導電制御部材
が得られることを知得して本発明に至った。即ち本発明
の要旨は下記一般式〔I〕で示される繰り返し単位と、
片末端に重合性ビニル基又はビニリデン基を有するポリ
エステルマクロモノマーから誘導される繰り返し単位と
を含む共重合体(P)及び/又は下記一般式〔II〕で示
される繰り返し単位と、片末端に重合性ビニル基又はビ
ニリデン基を有するポリエステルマクロモノマーから誘
導される繰り返し単位とを含む共重合体(Q)を少なく
とも表面に含有することを特徴とする導電制御部材。
【0008】
【化7】
【0009】(R1 は水素原子またはメチル基、Xaは
陽イオン基または陰イオン基を有するイオン性残基であ
る。)
【0010】
【化8】
【0011】(R2 は水素原子またはメチル基、Xbは
パーフルオロアルキル基含有基である。)以下本発明を
詳細に説明する。本発明の導電制御部材を現像ローラに
用いる場合は感光体と接触あるいは非接触で回転して用
いられる。現像ローラ材として使われる導電制御部材は
比較的表面の硬度が低い弾性体であるゴム材例えば、N
BR、EPDM、シリコン、ネオプレン、ウレタンゴム
或いは天然のゴム材等が使われこれらのゴムに本発明の
共重合体を練り込むか或いは表面部材に本発明の共重合
体を含有させる。
【0012】抵抗率としては練り込んだ場合は10-2
1014Ωcm、好ましくは1〜10 12Ωcm、更に好ま
しくは10〜1010Ωcmが望ましい。表面部材に用い
た場合は10-1〜1014Ωcm、好ましくは1〜1010
Ωcmが望ましく、膜厚としては通常0.01μ〜10
00μが好ましく、より好ましくは0.1μ〜500μ
が良い。
【0013】クリーニングブレード或いはクリーニング
ローラとして用いる場合は、感光体と接触して用いられ
る。クリーニングブレード或いはクリーニングローラ材
として使われる導電制御部材は比較的表面の硬度が低い
弾性体であるゴム材、例えば、NBR、EPDM、シリ
コン、ネオプレン、ウレタンゴム或いは天然のゴム材等
が使われ、これらのゴムに本発明の共重合体を練り込む
か或いは表面部材に本発明の共重合体を含有させる。
【0014】抵抗率としては練り込んだ場合は102
1014Ωcm、好ましくは104 〜1012Ωcm、更に
好ましくは106 〜1010Ωcmが好ましい。表面部材
に用いた場合は102 〜1014Ωcm、好ましくは10
4 〜1012Ωcmが望ましく、膜厚としては通常0.0
1μ〜500μが好ましく、より好ましくは0.1μ〜
100μが良い。
【0015】転写ローラとして用いた場合は用紙を挟ん
で感光体に密着して回転するように用いられる。感光体
と用紙を介して密着させる必要から比較的表面硬度が低
い弾性体であるゴム材例えば、NBR、EPDM、シリ
コン、ネオプレン、ウレタンゴム或いは天然のゴム材等
が使われ、これらのゴムに本発明の共重合体を練り込む
か或いは表面部材に本発明の共重合体を含有させる。
【0016】抵抗率としては練り込んだ場合は102
1015Ωcm、好ましくは104 〜1012Ωcm、更に
好ましくは106 〜1010Ωcmが望ましく、表面部材
に用いた場合は103 〜1014Ωcm、好ましくは10
5 〜1010Ωcmが望ましい。表面部材の膜厚としては
通常0.01μ〜1000μが好ましく、より好ましく
は0.1μ〜500μ、更に好ましくは0.5μ〜10
0μが良い。
【0017】給紙ローラは、用紙を感光体へ搬送する役
目を行なう。前記の転写ローラと同様のゴム材等が使わ
れている。これらのゴムに本発明の共重合体を練り込む
か表面部材に本発明の共重合体を含有させる。抵抗率と
しては練り込んだ場合は102 〜1015Ωcm、好まし
くは104 〜1012Ωcm、更に好ましくは106 〜1
10Ωcmが望ましく、表面部材に用いた場合は103
〜1014Ωcm、好ましくは105 〜1010Ωcmが望
ましい。
【0018】表面部材の膜厚としては通常0.01μ〜
1000μが好ましく、より好ましくは0.1μ〜50
0μ、更に好ましくは0.5μ〜100μが良い。図1
は本発明に関する複写装置或いはプリンター装置の概略
の一例を示す。1は感光体ドラマである。形状はドラム
状、シート状等何でも良い。2は帯電器で、コロナ帯電
器、ローラ帯電器、ブラシ帯電器等形状は何でも良い。
【0019】3は露光装置で、原稿の像、或いはレー
ザ、LED等の光を書込む装置である。4は現像ローラ
を含む現像器で、感光体上の静電潜像を内部に磁極を持
った磁性ローラ、内部に磁極を持たない非磁性ローラ等
に担持させた現像剤所謂トナーで可視画像化する装置で
ある。
【0020】5は転写器で感光体上に現像化されたトナ
ー像を紙に転写する装置である。コロナ転写器、ローラ
転写器、ブラシ転写器等形状は何でも良い。6はクリー
ニング装置でクリーニングブレード、クリーニングロー
ラ、クリーニングブラシ等形状は何でも良い。7は給紙
カセットでこのカセットから給紙ローラによって用紙を
感光体に搬送する装置である。
【0021】8は定着器で用紙に転写された現像剤を紙
に定着する装置である。この例では熱定着ローラをしめ
す。本発明の導電制御部材で用いられる前記一般式
〔I〕で示される繰り返し単位及び片末端に1個の重合
性ビニル基又はビニリデン基を有するポリエステルマク
ロモノマー(以下、単に「マクロモノマー」という)か
ら誘導される繰り返し単位を含む共重合体(以下、「共
重合体P」という)は、通常、下記一般式〔V〕で表わ
されるビニル単量体とマクロモノマーとを、通常のラジ
カル開始剤の存在下に共重合させることによって得られ
る。
【0022】
【化9】
【0023】一般式〔V〕で表されるビニル単量体につ
いて以下、詳述する。一般式〔V〕中、R1 は水素原子
またはメチル基を表し、Xaは陽イオン基または陰イオ
ン基を有するイオン性残基を表し、特に4級アンモニウ
ム塩または金属塩を有するイオン性残基が好ましい。一
般式〔V〕で表されるビニル単量体は、従来公知のラジ
カル重合性モノマーである。斯かるビニル単量体として
は、アニオン性またはカチオン性のイオン性残基を有す
るビニル単量体、または、重合後に容易にイオン性基を
導入し得るビニル単量体であれば特に制限はない。
【0024】カチオン性基を有するビニル単量体として
は、例えば、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジプ
ロピルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジイソプロ
ピルアミノ(メタ)アクリレート、ジブチルアミノエチ
ル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノプロピル(メ
タ)アクリレート、ジエチルアミノビニルサルファイ
ド、ジエチルアミノエチルビニルエーテル、ビニルベン
ジル−N,N′−ジメチルアミン、ビニルピリジン、ビ
ニルキノリン等の含窒素モノマーの4級化物などが挙げ
られる。
【0025】上記の4級化反応は、公知の手法により、
第3級アミノ基に4級化剤を作用させて行うことが出来
る。4級化剤としては、塩化水素、臭化水素、硫酸など
の無機酸やベンジルクロライド、ベンジルブロマイド、
メチルクロライド、メチルブロマイド等が挙げられる。
4級化反応は、共重合の前後のいずれの段階で行っても
よい。
【0026】アニオン性基を有するビニル単量体として
は、例えば、(メタ)アクリル酸、α−クロル(メタ)
アクリル酸、ビニルスルホン酸、スルホン化スチレン、
2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、
スルホメチル(メタ)アクリレート、2−スルホエチル
(メタ)アクリレート、3−スルホエチル(メタ)アク
リレート、3−スルホプロピル(メタ)アクリレート、
アリルスルホン酸、1−フェニルビニルスルホン酸、ア
シッドホスホオキシエチル(メタ)アクリレート、3−
クロロ−2−アミドホスホオキシプロピル(メタ)アク
リレート、アシッドホスホオキシプロピル(メタ)アク
リレート等のカルボキシル基、スルホン酸基、リン酸基
を有するビニル系単量体、または、これらのアルカリ金
属塩、アンモニウム塩、もしくは、ジメチルアミン、ト
リエチルアミン、トリエタノールアミン等の有機アミン
塩、テトラブチルホスホニウム塩などが挙げられる。
【0027】一般式〔V〕で表されるビニル単量体とし
て、金属塩又は有機塩を使用する場合は、相当するモノ
マーを直接重合に供してもよいが、重合した後に中和を
行ってもよい。イオン性残基を有する単量体として、特
に好ましい単量体は、ジメチルアミノエチル(メタ)ア
クリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、ジプロピルアミノエチル(メタ)アクリレート等の
ジアルキルアミノ(メタ)アクリレートの4級アンモニ
ウム塩および(メタ)アクリル酸の金属塩である。
【0028】前記マクロモノマーとは、重合体部分(高
分子鎖部分ともいう。)の1つの末端に重合性ビニル基
又はビニリデン基を有する高分子化合物をいう。高分子
鎖部分は、ビニル系単量体その他の種々の単量体の重合
体であって、その数平均分子量が1,500〜20,0
00の範囲のもの、好ましくは3,000〜15,00
0の範囲のものが良い。このマクロモノマーの高分子鎖
部分の数平均分子量が小さすぎると、この高分子鎖部分
をもつ帯電防止成分とバインダー樹脂との相溶性が低下
し、十分な帯電防止効果が得られない。一方、大きすぎ
ると、目的とする帯電防止性や撥水性を得るために
〔V〕のビニル単量体を多量使用することが必要とな
る。その結果、コスト高を招くので好ましくない。
【0029】マクロモノマーの重合体部分を構成するビ
ニル系単量体としては、アクリル酸、またはメタクリル
酸もしくはこれらの炭素数が1〜10の範囲のアルキル
エステル類、スチレン、α−メチルスチレン、o−、m
−、もしくはp−ビニルトルエン、これらの混合物、ハ
ロゲン化スチレン、α−、もしくはβ−ビニルナフタレ
ン等のビニル化合物が挙げられる。中でもアクリル酸ま
たはメタクリル酸等のアルキルエステル類、特にメチル
メタクリレートが好適である。
【0030】マクロモノマーは、その重合体部分の1つ
の末端に、結合した1個の重合性ビニル基を有すること
が必須である。重合性ビニル基を全く有しない場合は、
共重合させることができず、また2個以上の重合性ビニ
ル基を有する場合は、〔V〕を共重合させる際に、架橋
が生じるので好ましくない。重合性ビニル基としては、
本発明で用いる〔V〕と共重合しうるものであればよ
い。中でも、アクリル基、メタクリル基、スチリル基等
が共重合性に優れているので好適である。
【0031】マクロモノマーの重合体部分がビニル系単
量体の重合により形成される場合はラジカル重合、また
はアニオン重合によって製造される。ラジカル重合によ
る場合は、過硫酸塩、ベンゾイルパーオキサイド、ジ−
t−ブチルパーオキサイド等の有機過酸化物、アゾビス
イソブチロニトリル等のアゾ化合物、その他通常、用い
られるラジカル開始剤を用いるか、また熱重合すること
によってビニル系単量体を重合させて、マクロモノマー
の重合体部分を形成する。その際、連鎖移動剤を使用し
て数平均分子量を調整する。この時連鎖移動剤としてカ
ルボキシル基、水酸基等の反応性官能基を有する化合物
を用いることによって、重合体部分の末端に重合性ビニ
ル基を定量的に導入することができる。即ち、連鎖移動
剤は、重合体部分の片末端に結合して、重合を停止さ
せ、その結果、反応性官能基を有する連鎖移動剤が重合
体部分の末端に結合した重合体部分が形成される。この
重合体部分を、重合性ビニル基を有する化合物と反応さ
せることによって、本発明に用いられるマクロモノマー
が得られる。
【0032】反応性官能基を有する連鎖移動剤として
は、ヒドロキシエチルメルカプタン、ヒドロキシプロピ
ルメルカプタン等の、ヒドロキシアルキルメルカプタン
類、チオグリコール酸、メルカプトプロピオン酸等が挙
げられる。また上記、重合性ビニル基を有する化合物と
しては、アクリル酸、メタクリル酸、およびこれらの塩
化物、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレ
ート等が挙げられる。
【0033】マクロモノマーの重合部分をアニオン重合
によって製造する場合は、重合開始剤として、n−ブチ
ルリチウム、sec−ブチルリチウムに代表されるアル
キルアルカリ金属化合物を用いる。この場合、重合体部
分の数平均分子量は、重合開始剤の使用量によって調節
できる。アニオン重合による時は、重合体部分の末端に
リチウム等のアルカリ金属が結合した、いわゆるリビン
グポリマーが得られるので、これに所望の重合性ビニル
基を含有するハロゲン化合物、たとえば、アクリルクロ
ライド、メタクリルクロライド、クロロメチルスチレン
等を反応させることによって、本発明に用いられるマク
ロモノマーが得られる。
【0034】好ましいマクロモノマーは、重合体部分が
ポリエステルで構成されたポリエステルマクロモノマー
である。代表例として下記一般式〔VI〕、〔VII 〕で表
わされるマクロモノマーが挙げられ、これらは各々の単
独でも混合でも使用できる。
【0035】
【化10】
【0036】一般式〔VI〕で表わされるポリエステルマ
クロモノマーにつき詳述する。式中、R3 は2価の脂肪
族炭化水素基であり、好ましくは分岐、または直鎖に炭
素数1〜20、好ましくは3〜8の脂肪族炭化水素基で
ある。具体的には、後述するラクトン化合物の開環重合
によるポリエステルの脂肪族炭化水素基に相当し、好ま
しい具体例は、
【0037】
【化11】
【0038】が挙げられる。R4 は水素原子またはメチ
ル基であり、mは1〜8の整数であり、好ましくはエチ
レン基、プロピレン基、ブチレン基等である。ポリエス
テル構造の重合度を表すnは、通常2〜200である
が、他の樹脂に混合する際の親和性の点より好ましくは
2〜100さらに好ましくは2〜50である。
【0039】一般式〔VI〕のポリエステルマクロモノマ
ーのうち好ましいものとしては以下のものが挙げられ
る。
【0040】
【化12】
【0041】ポリエステルマクロモノマー〔VI〕の製造
は、通常、以下のように行なう。すなわち、
【0042】
【化13】
【0043】(R4 及びmは、前記一般式〔VI〕と同
義)で示される化合物を開始剤として
【0044】
【化14】
【0045】(R3 は、前記一般式〔VI〕と同義)で示
されるラクトン化合物を開環重合して一般式〔VI〕で表
わされたポリエステルマクロモノマーを得る。前記、開
始剤として好ましくは、ヒドロキシエチルアクリレー
ト、ヒドロキシメタクリレート、ヒドロキシプロピルメ
タクリレート、ヒドロキシブチルメタクリレート等が挙
げられる。また、ラクトン化合物としては、炭素数3〜
8のラクトンが好ましく、ε−カプロラクトン、β−メ
チル−δ−バレロラクトン、β−エチル−β−バレロラ
クトンが特に好ましい。
【0046】この反応は、通常触媒の存在下で行われる
が、触媒としては、ラクトンの開環重合に用いられる公
知の触媒、例えば硫酸、リン酸等の鉱酸、リチウム、ナ
トリウム、カリウム等のアルカリ金属、n−ブチルリチ
ウム等のアルキル金属化合物、チタンテトラブトキシド
のような金属アルコキシドなどを用いることができる。
【0047】この反応は、無溶媒でも行なえるが、場合
により溶媒を用いても良い。溶媒としては、トルエン、
キシレン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケト
ン、テトラヒドロフラン、クロロホルム、四塩化炭素な
どが使用できる。反応条件は、0℃から200℃の間の
温度で10分から30時間の反応時間で好適に行なえ
る。
【0048】一般式〔VII 〕で表わされるポリエステル
マクロモノマーにつき詳述する。〔VII 〕式中のR
5 は、アルキル基またはアラルキル基である。特に、炭
素数1〜20が好ましい。R6 は、2価の脂肪族炭化水
素基であり、好ましくは分岐、または直鎖の炭素数3〜
8の脂肪族炭化水素基である。具体的には、後述するラ
クトン化合物の開環重合によるポリエステルの脂肪族炭
化水素基に相当し、好ましくは、〔VI〕式中のR3 にお
いて好ましい具体例として記載した基が挙げられる。、
7
【0049】
【化15】 または−CO−であって、R9 は2価の炭化水素基、カ
ルボニル基、または
【0050】
【化16】 であり、R10は2価の炭化水素基である。)
【0051】
【化17】
【0052】の−O−を隣接してウレタン結合を形成し
ている。ここでR11は炭素数1〜20のアルキル基、水
素原子またはハロゲン原子を示し、aは1〜4の整数で
あってベンゼン環へのR11の結合の数を表わし、bは1
〜10の整数である。R8 は、水素原子またはメチル基
であり、R7 が−CO−NH−基を有する場合は、好ま
しくはメチル基である。
【0053】ポリエステル構造の重合度を表すPは、通
常2〜200であるが、他の樹脂に混合する際の親和性
の点より好ましくは2〜100、さらに好ましくは2〜
50である。上述のポリエステルマクロモノマー〔VII
〕のうち好ましいものとしては以下のものが挙げられ
る。
【0054】
【化18】
【0055】
【化19】
【0056】ポリエステルマクロモノマー〔VII 〕の製
造は、通常、以下の2工程よりなる。すなわち、第1の
工程で、R5 −OH(R5 は、前記一般式〔VII 〕と同
義)で示されるアルコール化合物を開始剤として
【0057】
【化20】
【0058】(R6 は、前記一般式〔VII 〕と同義)で
示されるラクトン化合物を開環重合して、下記のポリエ
ステルアルコールを得る。
【0059】
【化21】
【0060】開始剤であるR5 −OHとして好ましく
は、メタノール、n−ブタノール、n−ヘキサノール、
n−オクタノール、2−エチルヘキサノール等が挙げら
れる。また、ラクトン化合物としては、炭素数3〜8の
ラクトンが好ましく、ε−カプロラクトン、β−メチル
−δ−バレロラクトン、β−エチル−δ−バレロラクト
ンが特に好ましい。
【0061】この反応の触媒、溶媒、温度等の条件は、
ポリエステルマクロマー〔VI〕を得る際の開環重合と同
様に行なえる。ここで繰返し単位の数Pは開始剤とラク
トン化合物のモル比によってコントロールすることがで
き、2〜約200程度である。次に第2工程は、生成し
た前記ポリエステルアルコールと以下に示す一般式〔VI
II〕の化合物あるいは一般式〔IX〕の化合物とを反応さ
せる工程よりなる。
【0062】
【化22】
【0063】(式中、R9 は前記一般式〔VI〕中の定義
と同様で、好ましくは、
【0064】
【化23】
【0065】が挙げられる。ただし、R8 ,R11,a,
bは前記一般式〔VII 〕と同義である。)
【0066】
【化24】
【0067】(R8 は前記一般式〔VII 〕と同義であ
り、R12はハロゲン原子あるいは炭素数1〜8のアルコ
キシ基またはアシロキシ基である。)前記一般式〔VII
I〕の具体例としては、たとえば
【0068】
【化25】
【0069】等を挙げることができ、また前記一般式
〔IX〕の具体例としては、たとえば
【0070】
【化26】
【0071】等を挙げることができる。前記ポリエステ
ルアルコールと前記一般式〔VIII〕の化合物との反応は
ウレタン結合生成反応であり、これらを等モル反応させ
ればよい。反応は無触媒でも進行するが、反応速度を速
めるため、ジブチルスズジラウレート、ジブチルスズジ
オクトエート、ジブチルスズメルカプチドのようなスズ
触媒を用いてもよい。
【0072】また前記ポリエステルアルコールと前記一
般式〔IX〕の化合物との反応は縮合反応あるいはエステ
ル交換反応であり、やはりこれらを等モル反応させれば
よい。縮合反応を採用する場合ハロゲン化水素が副生す
るため、3級アミンのような脱酸剤を用いてもよく、不
活性ガス気流下で行なってもよい。エステル交換反応を
採用する場合は塩酸や硫酸等の鉱酸、亜鉛、カルシウ
ム、マグネシウム等の金属塩、チタンテトラブトキシド
等の金属アルコキシドなど公知のエステル交換触媒を用
いてもよい。
【0073】これらの反応は触媒を用いてもよい。溶媒
としてはトルエン、キシレン、メチルエチルケトン、メ
チルイソブチルケトン、テトラヒドロフラン、クロロホ
ルム、四塩化炭素などが使用できる。反応条件は0℃か
ら200℃の間の温度で30分から50時間の反応時間
で好適に行える。一般式〔V〕で表わされるビニル単量
体とマクロモノマーとの共重合は、通常のラジカル重合
法で容易に行うことが出来る。ラジカル重合開始剤とし
ては、アゾ化合物、過酸化物などを通常、0.1〜10
重量%添加し、反応温度0〜200℃、反応時間は1〜
24時間で好適に重合できる。また、重合度を調節する
ために、アルキルメルカプタン等の連鎖移動剤を使用す
ることも出来る。重合法は、ラジカル重合で通常採用さ
れる、塊状重合、溶液重合、乳化重合、懸濁重合などの
何れの重合法を採用してもよい。
【0074】ビニル系単量体〔V〕とマクロモノマーの
比率は、通常、重量比で10対90ないしは90対1
0、好ましくは、20対80ないし80対20の範囲で
ある。ビニル系単量体〔V〕の比率が、小さくなりすぎ
ると、性能が発現しにくくなり、また、マクロモノマー
の比率が小さすぎると、他の樹脂との親和性が悪くなる
ため好ましくない。
【0075】ビニル単量体〔V〕とマクロモノマーとの
共重合においては、更に別のラジカル重合性のビニル単
量体を存在させ共重合することもできる。該ラジカル重
合性のビニル単量体としては、スチレン、α−メチルス
チレン、メチルメタクリレート、メチルアクリレート、
ブチルメタクリレート、ブチルアクリレート、酢酸ビニ
ル、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、塩化ビニ
ル等が挙げられる。この場合上述したのと同様の通常の
ラジカル重合法で容易に行うことができる。
【0076】この場合、ビニル単量体〔V〕とマクロマ
ーと別のラジカル重合性のビニル単量体の比率は、重量
比で10〜90対90〜10対0〜80で良いが性能の
発現及び他の樹脂の親和性の点より20〜80対80〜
20対0〜60の範囲がより好ましい。得られた共重合
体Pは、メチルエチルケトン/メタノール(7/3)混
合溶媒を使用し、濃度0.5g/dl、温度25℃の条
件下に測定した極限粘度ηinhが0.02以上とする
ことが好ましい。共重合体の極限粘度が低すぎる場合
は、高分子量化したことによる利点が失われ、樹脂基材
から共重合体がブリードアウトし易くなり性能が低下す
る。
【0077】共重合体Pは、場合に応じて前記一般式
〔IV〕で示される繰り返し単位及びマクロモノマーから
誘導される繰り返し単位を含む共重合体(以下、「共重
合体Q」という)と併用する。共重合体Qは、通常、下
記一般式〔X〕で表わされるビニル単量体とマクロモノ
マーとを、通常のラジカル開始剤の存在下に共重合させ
ることによって得られる。
【0078】
【化27】
【0079】一般式〔X〕中、R2 は水素原子またはメ
チル基を表し、Xbは炭素数4〜20のパーフルオロア
ルキル基含有基を表す。一般式〔X〕で表されるビニル
単量体は、従来公知のラジカル重合性パーフルオロアル
キル基含有基ビニル単量体である。パーフルオロアルキ
ル基含有基ビニル単量体としては、例えば、下記のポリ
フルオロアルキル基含有(メタ)アクリレートが挙げら
れる。
【0080】
【化28】 CF3(CF2)4 CH2 OCOC(CH3)=CH2 CF3(CF2)6(CH2)2 OCOCH=CH2 (CF3)2 CF(CF2)5(CH2)2 OCOCH=CH2 CF3(CF2)7(CH2)7(CH2)4 OCOCH=CH2 CF3(CF2)4 CH2 CH2 OCONHCH2 CH2
COC(CH3)=CH2 CF3(CF2)7 SO2 N(C3 7) (CH2)2 OCOC
H=CH2 CF3(CF2)7 SO2 N(C3 7) (CH2)2 OCOC
(CH3)=CH2 CF3(CF2)7 CONH(CH2)2 OCOCH=CH2 CF3(CF2)7 CONH(CH2)2 OCOC(CH3)=
CH2 H(CF2)10CH2 OCOCH=CH2 CF2 Cl(CF2)10CH2 OCOCH=CH2
【0081】また、パーフルオロアルキル基含有基ビニ
ル単量体としては、例えば、下記のポリフルオロアルキ
ル基含有ビニルエーテルが挙げられる。
【0082】
【化29】CF3(CF2)8 CH2 CH2 OCH2 CH3
OCH=CH2 (CF3)2 CF(CF7)CH2 CH2 OCH=CH2 (CF3)2 CF(CF2)7 CH2 CH2 OCH2 CH2
OCH=CH2 CF3(CF2)5 CH2 CH2 OCH=CH2 H(CF2)10CH2 CH2 OCH=CH2
【0083】更にまた、パーフルオロアルキル基含有基
ビニル単量体としては、例えば、下記のポリフルオロア
ルキル基置換(α−メチル)スチレン、CHF=C
2 、CHCI=CFCl、CHF=CF2 、CF2
C(CF3 2 、CF3 CH=CH2 、C3 7 CH=
CH2 等の含フッ素ビニルモノマーが挙げられる。
【0084】
【化30】
【0085】本発明において、特に好ましいパーフルオ
ロアルキル基含有基ビニル単量体は下記のパーフルオロ
(メタ)アクリレートである。下記の式中、qは6〜1
0の整数を表す。
【0086】
【化31】
【0087】共重合体Qの製造に用いられるマクロモノ
マーは、前記共重合体Pに用いたマクロモノマーと同種
のものが使用でき、好ましいマクロモノマーはポリエス
テルマクロモノマー、特に一般式〔VI〕、〔VII 〕で表
わされるポリエステルマクロモノマーである。一般式
〔X〕で表わされるビニル単量体とマクロモノマーとの
共重合は、通常のラジカル重合法で容易に行うことが出
来る。ラジカル重合開始剤としては、アゾ化合物、過酸
化物などを通常、0.1〜10重量%添加し、反応温度
0〜200℃、反応時間は1〜24時間で好適に重合で
きる。また、重合度を調節するために、アルキルメルカ
プタン等の連鎖移動剤を使用することも出来る。重合法
は、ラジカル重合で通常採用される、塊状重合、溶液重
合、乳化重合、懸濁重合などの何れの重合法を採用して
もよい。
【0088】ビニル系単量体〔X〕とマクロモノマーの
比率は、通常、重量比で10対90ないしは90対1
0、好ましくは、20対80ないし80対20の範囲で
ある。ビニル系単量体〔X〕の比率が、小さくなりすぎ
ると、性能が発現しにくくなり、また、マクロモノマー
の比率が小さすぎると、他の樹脂との親和性が悪くなる
ため好ましくない。
【0089】ビニル単量体〔X〕とマクロモノマーとの
共重合においては、更に別のラジカル重合性のビニル単
量体を存在させ共重合することもできる。該ラジカル重
合性のビニル単量体としては、スチレン、α−メチルス
チレン、メチルメタクリレート、メチルアクリレート、
ブチルメタクリレート、ブチルアクリレート、酢酸ビニ
ル、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、塩化ビニ
ル等が挙げられる。この場合上述したのと同様の通常の
ラジカル重合法で容易に行うことができる。
【0090】この場合、ビニル単量体〔X〕とマクロマ
ーと別のラジカル重合性のビニル単量体の比率は、重量
比で10〜90対90〜10対0〜80で良いが性能の
発現及び他の樹脂の親和性の点より20〜80対80〜
20対0〜60の範囲がより好ましい。共重合体Qをメ
チルエチルケトン/メタノール(7/3)混合溶媒に
0.5g/dlとなるよう溶解し、25℃で測定した極
限粘度ηinhは、0.02以上が好ましい。ηinh
が低すぎる場合は、高分子量化したことによる利点が失
われ、ブリードアウトしやすくなる。
【0091】なお、本発明で用いる共重合体Pは、各種
バインダー樹脂に混練することにより、樹脂の電気抵抗
値を下げ、表面部材として優れた帯電特性を発揮する。
また、共重合体Pを支持部材に塗布する場合は、以下に
述べるような熱可塑性、ウレタン硬化型、または紫外線
硬化型のバインダー樹脂100重量部に本発明の共重合
体Pを0.1〜200重量部混合した樹脂組成物を溶液
として塗布すれば、両者が均一に相溶ないしは、分散し
た塗膜が得られ、塗膜としての強度、密着性に秀れたも
のを得ることができる。
【0092】共重合体Qを併用する場合は、共重合体P
100重量部に対して共重合体Qを0.1〜20重量
部、特に0.5〜10重量部混合することが好ましい。
共重合体P、共重合体Q及びバインダー樹脂を用いる場
合、各成分の含有量は共重合体P10〜90重量%、共
重合体Q0.1〜10重量%及びバインダー樹脂5〜9
0重量%が好ましい。
【0093】上記の熱可塑性樹脂としては、溶媒に可溶
であれば特に制限はなく、本発明の共重合体組成物を塗
布する樹脂基材の種類に応じて適宜選択すればよい。熱
可塑性樹脂の具体例としては、ポリ塩化ビニル、ポリエ
ステル、ポリアミド、ポリアクリル酸エステル、ポリウ
レタン等が挙げられる。塗膜性能として、より高い強
度、耐薬品性などが要求される共重合体組成物の場合
は、バインダー樹脂として熱硬化性樹脂の使用が効果的
である。すなわち、ウレタン工業で一般に使用されるポ
リオール類に本発明の共重合体組成物を混合し、更に、
イソシアナート化合物を含む硬化剤と混合させた後、樹
脂基材に塗布し、硬化、乾燥すれば、より耐摩耗性に優
れた耐久性の高い塗膜を形成させることが出来る。この
際、ウレタン工業で一般に使用される溶媒および硬化触
媒などの添加剤を使用してもよい。
【0094】また、塗膜性能として、速乾性で高い硬度
が要求される共重合体組成物の場合は、バインダー樹脂
として紫外線硬化樹脂の使用が効果的である。すなわ
ち、公知の紫外線硬化型樹脂組成物に本発明の共重合体
組成物を配合し、樹脂基材に塗布後、常法に従って紫外
線で硬化させることにより、短時間で表面性のよい塗膜
を形成させることが出来る。紫外線硬化型樹脂として
は、特に制限はなく、例えば、ブチルアクリレート、テ
トラヒドロフルフリルアクリレート、ビニルピロリドン
等の単官能モノマー、ポリウレタンアクリレート、ポリ
エステルアクリレート等の多官能オリゴマーが挙げられ
る。
【0095】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
するが本発明はその要旨を超えない限り以下の実施例に
よりなんら制限されるものではない。なお、下記参考
例、実施例中単に「部」とあるのはいずれも「重量部」
を意味するものとする。
【0096】 参考例A ポリエステルマクロモノマーの合成 撹拌翼、還流冷却器を備えた反応器にε−カプロラクト
ン22.8部を加え、140℃に加熱した。これに2−
ヒドロキシエチルメタクリレート26部とオクチル酸ス
ズ0.03gとハイドロキノンモノメチルエーテル0.
02部を10分で加え、140℃で6時間加熱反応し
た。この物の水酸基価は55.4KOHmg/g、酸価
は0.07KOHmg/gであった。
【0097】H−NMRを測定し、以下のような構造の
ポリエステルマクロモノマーが得られたことを確認し
た。
【0098】
【化32】
【0099】 参考例B ポリエステルマクロモノマーの合成 撹拌翼、滴下ロート及びガス導入口を備えたフラスコを
乾燥窒素で十分置換した後、2−ヒドロキシルメタアク
リレート13部と金属ナトリウム0.4部を仕込み、撹
拌して金属ナトリウムを溶解させた。次にこのフラスコ
を40℃のオイルバスに浸漬し、撹拌しながらβ−メチ
ル−δ−バレロラクトン100部を滴下ロートより滴下
した。1時間後、撹拌を停止し、フラスコの内容物を取
り出し、クロロホルム745部に溶解した。この溶液を
500部の脱イオン水中に投入し、洗浄を行い、クロロ
ホルム層を分液した。この洗浄をもう一度繰り返した
後、クロロホルム溶液から減圧下に溶媒を留去し、無色
透明のポリエステルマクロモノマーを得た。このものの
水酸基価は58.1KOHmg/g、酸価は0.04K
OHmg/gであった。
【0100】生成物のIRスペクトルとH−NMRを測
定し、以下のようなマクロモノマーが得られたことを確
認した。
【0101】
【化33】
【0102】参考例C ポリエステルアルコールの合成 撹拌翼、滴下ロート及びガス導入口を備えたフラスコを
乾燥窒素で十分置換した後、2−エチルヘキサノール
5.7部と金属ナトリウム0.1部を仕込、撹拌して金
属ナトリウムを溶解させた。次にこのフラスコ40℃の
オイルバスに浸漬し、撹拌しながらβ−メチル−δ−バ
レロラクトン50部を滴下ロートより滴下した。1時間
後、撹拌を停止し、フラスコの内容物を取り出し、精製
したクロロホルム745部に溶解した。この溶液を50
0部の脱イオン水中に投入し、洗浄を行い、クロロホル
ム層を分液した。この洗浄をもう一度繰り返した後、ク
ロロホルム溶液から減圧下溶媒を留去し、無色透明のポ
リエステルアルコールを得た。この物の水酸基価は5
8.6KOHmg/g、酸価は、0.03KOHmg/
gであった。
【0103】 参考例D ポリエステルマクロモノマーの合成 撹拌翼、還流冷却器を備えた反応器に(C)で合成した
ポリエステルアルコール20.00部、m−イソプロペ
ニル−α,α′−ジメチルベンジルイソシアナート4.
25部、ジブチルスズジオクトエート(1%トルエン溶
液)0.12部を仕込み、80℃に加温して、9時間反
応を行った。生成物のIRスペクトルとH−NMRを測
定し、以下のような構造のポリエステルマクロモノマー
が得られたことを確認した。
【0104】
【化34】
【0105】参考例E ポリエステルアルコールの合成 β−メチル−δ−バレロラクトンをε−カプロラクトン
とする以外、参考例Cと同様の方法で、ポリエステルア
ルコールを得た。この物の水酸基価は、56.78KO
Hmg/g、酸価は、0.50KOHmg/gであっ
た。
【0106】 参考例F ポリエステルマクロモノマーの合成 (E)で合成したポリエステルアルコールを使用し、m
−イソプロペニル−α−α′−ジメチルベンジルイソシ
アナートの仕込み量を4.11部とする以外、参考例D
と全く同様にして、カプロラクトンをベースとするマク
ロモノマーを合成した。
【0107】
【化35】
【0108】参考例G
【表1】 参考例(F)で合成したポリエステルマクロモノマー 10.02部 パーフルオロヘキシルアクリレート 17.94部 n−ブチルアクリレート 4.41部 t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート 0.30部 及び酢酸ブチル32.3部を仕込み、窒素気流下で、1
05℃で7時間重合した。重合後、溶媒をエバポレート
しさらに65℃で減圧乾燥した。ここで得られた共重合
体のηinhは0.13dl/gであった。
【0109】参考例H バインダー樹脂の合成
【表2】 撹拌翼、還流冷却器、ガス導入口を備えたフラスコに メタクリル酸メチル 200部 メタクリル酸ブチル 200部 アゾビスイソブチロニトリル 6.1部 及びテトラヒドロフラン1223部を仕込み、窒素気流
下で、65℃で7時間重合した。重合後、溶媒をエバポ
レートしさらに65℃で減圧乾燥した。収率はほぼ10
0%であった。
【0110】参考例I
【表3】 撹拌翼、還流冷却器、ガス導入口を備えたフラスコに 参考例(F)で合成したポリエステルマクロモノマー 10.0部 メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロライド10.0部 アゾビスイソブチロニトリル 0.2部 及びイソプロピルアルコール40部を仕込み、窒素気流
下で、70℃で8時間重合した。重合後、反応液をヘキ
サン中に投入し、生成物を析出させ乾燥した。収率は8
3%であった。ここで得られた共重合体のηinhは
0.15dl/gであった。
【0111】参考例J
【表4】 撹拌翼、還流冷却器、ガス導入口を備えたフラスコに 参考例(D)で合成したポリエステルマクロモノマー 40.0部 メタクリル酸 17.0部 アゾビスイソブチロニトリル 0.6部 及びイソプロピルアルコール85部を仕込み、窒素気流
下で、70℃で8時間重合した。重合後、イソピロピル
アルコールを留去し、減圧乾燥した。ηinhは0.1
1dl/gであった。
【0112】この生成物20部の生成物をメチルエチル
ケトン/メタノールの9/1混合溶媒200部に溶解
し、KOHの5%メタノール溶液41.6部を添加し
て、室温で1時間撹拌した。反応後、溶媒を減圧で留去
し、22部の生成物を得た。
【0113】実施例1
【表5】 撹拌翼、還流冷却器、ガス導入口を備えたフラスコに 参考例(D)で合成したポリエステルマクロモノマー 10.0部 メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロライド10.0部 アゾビスイソブチロニトリル 0.2部 n−ドデシルメルカプタン 0.4部 及びイソプロピルアルコール40部を仕込み、窒素気流
下で、70℃で7時間、さらに95℃で2時間重合し
た。重合後、イソプロパノールを留去し、減圧乾燥し
た。ここで得られた共重合体のηinhは、0.15d
l/gであった。
【0114】この共重合体1部と塩化ビニル系樹脂粉末
(三菱化成ビニル社製P−500)9部をメチルエチル
ケトン/メタノールの9/1混合液に、濃度10wt%
となるように溶解した。この溶液をガラス板上にキャス
トし、70℃で6時間乾燥し、厚さ70μのブレンドフ
ィルムを得た。このフィルムの体積抵抗値は2.1×1
7 Ωcmであった。
【0115】次にこの表面部材塗布液に、芯材1として
8mm径のステンレス棒を使用し、支持部材として導電
性EPDMゴム(108 Ωcm)を使用した12mm径
のローラを浸漬し、引上げることにより乾燥後の膜厚が
10μとなるように表面部材を設けた。そして市販のプ
リンターの現像ローラの替りに、この導電性部材を用
い、有機感光体を使用して評価した結果、感光体表面の
傷はほとんど見られず、高電気抵抗の現像剤を用いた場
合、現像剤の凝集やゴースト現象もみられず良好な画像
濃度と画質が得られた。
【0116】実施例2
【表6】 実施例1で用いたフラスコに 参考例(D)で合成したポリエステルマクロモノマー 10.0部 メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロライド10.0部 アゾビスイソブチロニトリル 0.2部 及びイソプロピルアルコール25部を仕込み、窒素気流
下で、70℃で7時間、さらに95℃で2時間重合し
た。重合後、イソプロパノールを留去し、減圧乾燥し
た。ηinhは、0.15dl/gであった。次に実施
例1と同様にして塩化ビニル系樹脂とのブレンドフィル
ムを作成した。得られたフィルムの体積抵抗値は1.8
×107 Ωcmであった。この共重合体を使用して、実
施例1と同様にして表面部材を設けた。そして市販のプ
リンターの現像ローラの替りに、この導電性部材を用い
て、有機感光体と組合せて評価した結果、感光体表面の
傷はほとんど見られず、高電気抵抗の現像剤を用いた場
合でも、現像剤の凝集やゴースト現象も生じず、良好な
画像濃度と画質が得られた。
【0117】実施例3
【表7】 実施例1で用いたフラスコに 参考例(D)で合成したポリエステルマクロモノマー 40.0部 メタクリル酸 17.0部 アゾビスイソブチロニトリル 0.6部 及びイソプロピルアルコール85部を仕込み、窒素気流
下で、70℃で8時間重合した。重合後、イソプロパノ
ールを留去し、減圧乾燥した。ηinhは、0.11d
l/gであった。
【0118】この生成物20部メチルエチルケトン/メ
タノール7/3混合溶媒200部に溶解し、KOHの5
%メタノール溶液41.6部を添加して、室温で1時間
撹拌した。反応後、溶媒を減圧で留去し、22部の生成
物を得た。次に実施例1と同様にして、塩化ビニル系樹
脂とのブレンドフィルムを作成した。得られたフィルム
の体積抵抗値は1.8×108 Ωcmであった。この共
重合体を使用して、実施例1と同様にして表面部材を設
けた。そして市販のプリンターの現像ローラの替りに、
この導電性部材を用いて、有機感光体と組合せて評価し
た結果、感光体表面の傷はほとんど見られず、高電気抵
抗の現像剤を用いた場合でも、現像剤の凝集やゴースト
現象も生じず、良好な画像濃度と画質が得られた。
【0119】実施例4 実施例1で合成した共重合体とポリビニルブチラール樹
脂(積水化学 エスレックBMS)を2/8の混合比で
エタノールに溶解し、濃度10wt%の溶液を調整し
た。この溶液から、実施例1と同様にして70μのフィ
ルムを作成した。このフィルムの体積抵抗値は2.1×
107 Ωcmであった。
【0120】次に、実施例1と同様にして表面部材を設
けた。そして市販のプリンターの現像ローラの替りに、
この導電性部材を用いて、有機感光体と組合せて評価し
た結果、感光体表面の傷はほとんど見られず、高電気抵
抗の現像剤を用いた場合でも、現像剤の凝集やゴースト
現象も生じず、良好な画像濃度と画質が得られた。
【0121】実施例5 実施例1で合成した共重合体とポリエステル樹脂(東洋
紡 バイロン200)を1/9の比率でテトラヒドロフ
ラン/メチルエチルケトン/メタノール 60/30/
10混合溶媒に溶解し、濃度10wt%の溶液を調整し
た。この溶液から、実施例1と同様にして70μのフィ
ルムを作成した。このフィルムの体積抵抗値は3.3×
105 Ωcmであった。次に、実施例1と同様にして表
面部材を設けた。そして市販のプリンターの現像ローラ
の替りに、この導電性部材を用いて、有機感光体と組合
せて評価した結果、感光体表面の傷はほとんど見られ
ず、高電気抵抗の現像剤を用いた場合でも、現像剤の凝
集やゴースト現象も生じず、良好な画像濃度と画質が得
られた。
【0122】実施例6 実施例1で合成した共重合体のメチルエチルケトン/メ
タノール(7/3)溶液(樹脂固形分10wt%)0.
5部とウレタンアクリレート系紫外線硬化型樹脂PR−
202(50%メチルエチルケトン溶液、三菱化成社
製)4.5部を混合し、樹脂固形分23wt%の溶液を
得た。この溶液をガラス板上にキャストし120W/c
mの紫外線ランプを12秒間照射して硬化させた70μ
のブレンドフィルムを得た。このブレンドフィルムの体
積抵抗値は2.5×106 Ωcmであった。
【0123】その後実施例1において、ローラを浸漬し
引きあげた後に紫外線で硬化させた以外は同様にして表
面部材を設けた。そして市販のプリンターの現像ローラ
の替りに、この導電性部材を用いて、有機感光体と組合
せて評価した結果、感光体表面の傷はほとんど見られ
ず、高電気抵抗の現像剤を用いた場合でも、現像剤の凝
集やゴースト現象も生じず、良好な画像濃度と画質が得
られた。
【0124】実施例7
【表8】 撹拌翼、還流冷却器、ガス導入口を備えたフラスコに 参考例(A)で合成したポリエステルマクロモノマー 10.0部 メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロライド10.0部 アゾビスイソブチロニトリル 0.2部 n−ドデシルメルカプタン 0.4部 及びイソプロピルアルコール40部を仕込み、窒素気流
下で、70℃で8時間重合した。重合後、反応液をヘキ
サン中に投入し、生成物を析出させ乾燥した。収率は8
3%であった。ここで得られた共重合体(P−1)のη
inhは0.15dl/gであった。
【0125】次に、
【表9】 参考例(A)で合成したポリエステルマクロモノマー 10.02部 パーフルオロヘキシルアクリレート 17.94部 n−ブチルアクリレート 4.41部 t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート 0.30部 及び酢酸ブチル32.3部を仕込み、窒素気流下で、1
05℃で7時間重合した。重合後、溶媒をエバポレート
しさらに65℃で減圧乾燥した。ここで得られた共重合
体(Q−1)のηinhは0.13dl/gであった。
【0126】上記で得た共重合体P−1を3部と共重合
体Q−1 0.1部と塩化ビニル系樹脂粉末(三菱化成
ビニル社製P−500)7部をメチルエチルケトン/メ
タノールの9/1混合液に、濃度10wt%となるよう
に溶解した。この溶液をガラス板上にキャストし、70
℃で6時間乾燥し、厚さ70μのブレンドフィルムを得
た。このフィルムの体積抵抗値は5.1×107 Ωcm
であった。
【0127】次に、ウレタン系熱可塑性エラストマー
(武田バーディシェウレタン工業(株)、商品名エラス
トランC−80A)を用い、射出成型により成型したク
リーニングローラを、前記表面部材塗布液に浸漬し、引
上げることにより乾燥後の膜厚が10μとなるようにし
て、導電性表面部材を設けた。そして市販のプリンター
のクリーニングローラの替りにこの導電性クリーニング
ローラを用い、有機感光体を使用して、40℃、300
時間放置した後、評価した結果、感光体表面への付着物
は見られず、クリーニングローラ痕跡のない良好な画像
が得られた。
【0128】実施例8
【表10】 実施例7で用いたフラスコに 参考例(B)で合成したポリエステルマクロモノマー 10.0部 メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロライド10.0部 アゾビスイソブチロニトリル 0.2部 及びイソプロピルアルコール25部を仕込み、窒素気流
下で、70℃で7時間、さらに95℃で2時間重合し
た。重合後、イソプロピルアルコールを留去し、減圧乾
燥し共重合体(P−2)を得た。ηinhは0.17d
l/gであった。
【0129】次に、
【表11】 参考例(B)で合成したポリエステルマクロモノマー 10.02部 パーフルオロヘキシルアクリレート 17.94部 n−ブチルアクリレート 4.41部 t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート 0.30部 及び酢酸ブチル32.3部を仕込み、窒素気流下で、1
05℃で7時間重合した。重合後、溶媒をエバポレート
しさらに65℃で減圧乾燥した。ここで得られた共重合
体(Q−2)のηinhは0.13dl/gであった。
【0130】実施例7の共重合体(P−1)3部、共重
合体(Q−1)0.1部の代わりに、上記で得た共重合
体(P−2)3部、共重合体(Q−2)0.1部を使用
する以外は実施例7と全く同様にしてブレンドフィルム
を作成した。得られたフィルムの体積抵抗値は2.5×
108 Ωcmであった。この共重合体を使用して、実施
例7と同様に表面部材を設けた。
【0131】そして、実施例7と同様に、市販のプリン
ターのクリーニングローラの替りにこの導電性クリーニ
ングローラを用い、有機感光体を使用して、40℃、3
00時間放置した後、評価した結果、感光体表面への付
着物は見られず、クリーニングローラ痕跡のない良好な
画像が得られた。
【0132】実施例9
【表12】 実施例7で用いたフラスコに 参考例(A)で合成したポリエステルマクロモノマー 40.0部 メタクリル酸 17.0部 アゾビスイソブチロニトリル 0.6部 及びイソプロピルアルコール85部を仕込み、窒素気流
下で、70℃で8時間重合した。重合後、イソプロピル
アルコールを留去し、減圧乾燥し共重合体(P−3)を
得た。ηinhは、0.18dl/gであった。
【0133】次に、
【表13】 参考例(A)で合成したポリエステルマクロモノマー 10.02部 パーフルオロヘキシルアクリレート 17.94部 n−ブチルアクリレート 4.41部 t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート 0.30部 及び酢酸ブチル32.3部を仕込み、窒素気流下で、1
05℃で7時間重合した。重合後、溶媒をエバポレート
しさらに65℃で減圧乾燥した。ここで得られた共重合
体(Q−1)のηinhは0.13dl/gであった。
【0134】実施例7の共重合体(P−1)3部、共重
合体(Q−1)0.1部の代わりに、上記で得た共重合
体(P−3)3部、共重合体(Q−1)0.1部を使用
する以外は実施例7と全く同様にしてブレンドフィルム
を作成した。得られたフィルムの体積抵抗値は2.0×
108 Ωcmであった。この共重合体を使用して、実施
例7と同様に表面部材を設けた。
【0135】そして、実施例7と同様に、市販のプリン
ターのクリーニングローラの替りにこの導電性クリーニ
ングローラを用い、有機感光体を使用して、40℃、3
00時間放置した後、評価した結果、感光体表面への付
着物は見られず、クリーニングローラ痕跡のない良好な
画像が得られた。
【0136】実施例10
【表14】 撹拌翼、還流冷却器、ガス導入口を備えたフラスコに 参考例(D)で合成したポリエステルマクロモノマー 10.0部 メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロライド10.0部 アゾビスイソブチロニトリル 0.2部 n−ドデシルメルカプタン 0.4部 及びイソプロピルアルコール40部を仕込み、窒素気流
下で、70℃で7時間、さらに95℃で2時間重合し
た。重合後、イソプロピルアルコールを留去し、減圧乾
燥した。ここで得られた共重合体(P−4)のηinh
は0.15dl/gであった。
【0137】次に、
【表15】 参考例(D)で合成したポリエステルマクロモノマー 10.02部 パーフルオロヘキシルアクリレート 17.94部 n−ブチルアクリレート 4.41部 t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート 0.30部 及び酢酸ブチル32.3部を仕込み、窒素気流下で、1
05℃で7時間重合した。重合後、溶媒をエバポレート
しさらに65℃で減圧乾燥した。ここで得られた共重合
体(Q−3)のηinhは0.13dl/gであった。
【0138】実施例7の共重合体(P−1)3部、共重
合体(Q−1)0.1部の代わりに、上記で得た共重合
体(P−4)3部、共重合体(Q−3)0.1部を使用
する以外は実施例7と全く同様にしてブレンドフィルム
を作成した。得られたフィルムの体積抵抗値は1.5×
108 Ωcmであった。この共重合体を使用して、実施
例7と同様にして導電性表面部材を設けた。
【0139】そして市販のプリンターの転写ローラの替
りにこの導電性転写ローラを用い、有機感光体を使用し
て、40℃、300時間放置した後、評価した結果、感
光体表面への付着物は見られず、転写ローラ痕跡のない
良好な画像が得られた。
【0140】実施例11
【表16】 実施例7で用いたフラスコに 参考例(F)で合成したポリエステルマクロモノマー 10.0部 メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロライド10.0部 アゾビスイソブチロニトリル 0.2部 及びイソプロピルアルコール25部を仕込み、窒素気流
下で、70℃で7時間、さらに95℃で2時間重合し
た。重合後、イソプロピルアルコールを留去し、減圧乾
燥して共重合体(P−5)を得た。ηinhは0.15
dl/gであった。
【0141】次に、
【表17】 参考例(F)で合成したポリエステルマクロモノマー 10.02部 パーフルオロヘキシルアクリレート 17.94部 n−ブチルアクリレート 4.41部 t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート 0.30部 及び酢酸ブチル32.3部を仕込み、窒素気流下で、1
05℃で7時間重合した。重合後、溶媒をエバポレート
しさらに65℃で減圧乾燥した。ここで得られた共重合
体(Q−4)のηinhは0.13dl/gであった。
【0142】実施例7の共重合体(P−1)3部、共重
合体(Q−1)0.1部の代わりに、上記で得た共重合
体(P−5)3部、共重合体(Q−4)0.1部を使用
する以外は実施例7と全く同様にしてブレンドフィルム
を作成した。得られたフィルムの体積抵抗値は4×10
8 Ωcmであった。この共重合体を使用して、実施例7
と同様にして表面部材を設けた。
【0143】そして市販のプリンターの転写ローラの替
りにこの導電性転写ローラを用い、有機感光体を使用し
て、40℃、300時間放置した後、評価した結果、感
光体表面への付着物は見られず、転写ローラ痕跡のない
良好な画像が得られた。
【0144】実施例12
【表18】 実施例7で用いたフラスコに 参考例(D)で合成したポリエステルマクロモノマー 40.0部 メタクリル酸 17.0部 アゾビスイソブチロニトリル 0.6部 及びイソプロピルアルコール85部を仕込み、窒素気流
下で、70℃で8時間重合した。重合後、イソプロピル
アルコールを留去し、減圧乾燥して共重合体(P−6)
を得た。ηinhは、0.11dl/gであった。
【0145】次に、
【表19】 参考例(A)で合成したポリエステルマクロモノマー 10.02部 パーフルオロオクチルアクリレート 19.54部 n−ブチルアクリレート 4.41部 t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート 0.30部 及び酢酸ブチル32.3部を仕込み、窒素気流下で、1
05℃で7時間重合した。重合後、溶媒をエバポレート
しさらに65℃で減圧乾燥した。ここで得られた共重合
体(Q−5)のηinhは0.13dl/gであった。
【0146】実施例7の共重合体(P−1)3部、共重
合体(Q−1)0.1部の代わりに、上記で得た共重合
体(P−6)3部、共重合体(Q−5)0.1部を使用
する以外は実施例7と全く同様にしてブレンドフィルム
を作成した。得られたフィルムの体積抵抗値は9×10
7 Ωcmであった。この共重合体を使用して、実施例7
と同様にして表面部材を設けた。
【0147】そして市販のプリンターの転写ローラの替
りにこの導電性転写ローラを用い、有機感光体を使用し
て、40℃、300時間放置した後、評価した結果、感
光体表面への付着物は見られず、転写ローラ痕跡のない
良好な画像が得られた。
【0148】実施例13
【表20】 撹拌翼、還流冷却器、ガス導入口を備えたフラスコに 参考例(A)で合成したポリエステルマクロモノマー 10.0部 メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロライド10.0部 アゾビスイソブチロニトリル 0.2部 n−ドデシルメルカプタン 0.4部 及びイソプロピルアルコール40部を仕込み、窒素気流
下で、70℃で7時間、さらに95℃で2時間重合し
た。重合後、イソプロピルアルコールを留去し、減圧乾
燥した。ここで得られた共重合体のηinhは、0.2
1dl/gであった。
【0149】次に実施例7と全く同様にして、ブレンド
フィルムを作成した。得られたフィルムの体積抵抗値は
1.8×108 Ωcmであった。この共重合体を使用し
て、実施例7と同様にして表面部材を設けた。そして市
販のプリンターの転写ローラの替りにこの導電性転写ロ
ーラを用い、有機感光体を使用して、40℃、300時
間放置した後、評価した結果、感光体表面への付着物は
見られず、転写ローラ痕跡のない良好な画像が得られ
た。
【0150】実施例14
【表21】 実施例7で用いたフラスコに 参考例(B)で合成したポリエステルマクロモノマー 10.0部 メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロライド10.0部 アゾビスイソブチロニトリル 0.2部 及びイソプロピルアルコール25部を仕込み、窒素気流
下で、70℃で7時間、さらに95℃で2時間重合し
た。重合後、イソプロピルアルコールを留去し、減圧乾
燥した。ηinhは、0.17dl/gであった。
【0151】次に実施例7と全く同様にして、ブレンド
フィルムを作製した。得られたフィルムの体積抵抗率は
3.5×108 Ωcmであった。この共重合体を使用し
て、実施例7と同様にして表面部材を設けた。そして市
販のプリンターの転写ローラの替りにこの導電性転写ロ
ーラを用い、有機感光体を使用して、40℃、300時
間放置した後、評価した結果、感光体表面への付着物は
見られず、転写ローラ痕跡のない良好な画像が得られ
た。
【0152】実施例15
【表22】 実施例7で用いたフラスコに 参考例(A)で合成したポリエステルマクロモノマー 40.0部 メタクリル酸 17.0部 アゾビスイソブチロニトリル 0.6部 及びイソプロピルアルコール85部を仕込み、窒素気流
下で、70℃で8時間重合した。重合後、イソプロピル
アルコールを留去し、減圧乾燥した。ηinhは、0.
18dl/gであった。
【0153】この生成物20重量部をメチルエチルケト
ン/メタノール7/3混合溶媒200部に溶解し、KO
Hの5%メタノール溶液41.6g重量部を添加して、
室温で1時間撹拌した。反応後、溶媒を減圧で留去し、
22重量部の生成物を得た。次に実施例7と全く同様に
してブレンドフィルムを作製した。得られたフィルムの
体積抵抗率は1.2×108 Ωcmであった。更に実施
例7と同様にして、表面部材を設けた。
【0154】そして市販のプリンターの給紙ローラの替
りにこの導電性給紙ローラを用い、有機感光体を使用し
て、連続して500枚コピーした後、評価した結果、紙
の重走送りは発生せず、ローラ表面の目視観察で何らの
変化も認められなかった。
【0155】実施例16 参考例(I)で得られた共重合体3部と参考例(G)で
得られた共重合体0.1部及び参考例(H)で重合した
バインダー樹脂7部をメチルエチルケトン/メタノール
の9/1混合液に濃度10wt%となるように溶解し、
#8のバーコーターを用いてポリエチレンテレフタレー
トシート(三菱化成社製)上(厚み2mm)に塗布し
た。このシートを120℃で2分間加熱して溶媒を乾燥
した後、表面抵抗値を測定しこところ7.5×108 Ω
/□であった。次に、実施例7と同様にして表面部材を
設けた。
【0156】そして市販のプリンターの給紙ローラの替
りにこの導電性給紙ローラを用い、有機感光体を使用し
て、連続して500枚コピーした後、評価した結果、紙
の重走送りは発生せず、ローラ表面の目視観察で何らの
変化も認められなかった。
【0157】実施例17 参考例(I)で得られた共重合体3部と参考例(G)で
得られた共重合体0.1部のメチルエチルケトン/メタ
ノールの9/1混合液(濃度10wt%)1.5部とウ
レタンアクリレート系紫外線硬化型樹脂PR−202
(50%メチルエチルケトン溶液、三菱化成社製)3.
5部を混合し、この溶液を#5のバーコーターでABS
樹脂シート上(モンサント化成社製)に塗布し、120
W/cmの紫外線ランプを12秒間照射して硬化させ
た。表面抵抗値を測定したところ7.0×108 Ω/□
であった。
【0158】その後実施例7において、ローラを浸漬し
引きあげた後に紫外線で硬化させた以外は同様にして表
面部材を設けた。そして同様に画像を評価した結果カブ
リのない良好な画像が得られた。また潜像保持部材のピ
ンホールに対しても電荷がリークした時に発生する黒い
帯状の画像欠陥が発生しなかった。そして市販のプリン
ターのクリーニングローラの替りにこの導電性クリーニ
ングローラを用い、有機感光体を使用して、40℃、3
00時間放置した後、評価した結果、感光体表面への付
着物は見られず、クリーニング痕跡のない良好な画像が
得られた。
【0159】実施例18 参考例(J)で得られた共重合体3部と参考例(G)で
得られた共重合体0.1部及び参考例(H)で重合した
バインダー7部をメチルエチルケトン/メタノールの9
/1混合液に濃度10wt%となるように溶解し#8の
バーコーターを用いてナイロンシート(三菱化成社製)
上(厚み2mm)に塗布した。表面抵抗値を測定したと
ころ8.0×108 Ω/□であった。次に、実施例1と
同様にして表面部材を設けた。そして市販のプリンター
の現像ローラの替りに、この導電性部材を用いて、有機
感光体を組合せて評価した結果、感光体表面の傷はほと
んど見られず、高電気抵抗の現像剤を用いた場合でも、
現像剤の凝集やゴースト現象も生じず、良好な画像濃度
と画質が得られた。
【0160】実施例19 実施例18でポリエチレンテレフタレートシートの代わ
りにエポキシ樹脂(ビスフェノールA型エポキシ樹脂、
油化シェルエポキシ製)を用いた以外は実施例18と同
様の方法で塗布し、乾燥させた。表面抵抗を測定したと
ころ、7.8×108 Ω/□であった。
【0161】次に、実施例1と同様にして表面部材を設
けた。そして市販のプリンターの現像ローラの替りに、
この導電性部材を用いて、有機感光体と組合せて評価し
た結果、感光体表面の傷はほとんど見られず、高電気抵
抗の現像剤を用いた場合でも、現像剤の凝集やゴースト
現象も生じず、良好な画像濃度と画質が得られた。
【0162】実施例20 実施例10で合成した共重合体P−4と共重合体Q−3
とポリエステル樹脂(東洋紡 バイロン200)を3/
0.1/7の比率でテトラヒドロフラン/メチルエチル
ケトン/メタノール 60/30/10混合溶媒に溶解
し、濃度10wt%の溶液を調整した。この溶液から実
施例1と同様にして70μのフィルムを作成した。この
フィルムの体積抵抗値は4.0×105 Ωcmであっ
た。次に、実施例1と同様にして表面部材を設けた。そ
して市販のプリンターの現像ローラの替りに、この導電
性部材を用いて、有機感光体を組合せて評価した結果、
感光体表面の傷はほとんど見られず、高電気抵抗の現像
剤を用いた場合でも、現像剤の凝集やゴースト現象も生
じず、良好な画像濃度と画質が得られた。
【0163】実施例21 実施例10で合成した共重合体P−4と共重合体Q−3
とポリビニルブチラール樹脂(積水化学 エスレックB
MS)を3/0.1/7の混合比でエタノールに溶解
し、濃度10wt%の溶液を調整した。この溶液から、
実施例7と同様にして70μのフィルムを作成した。こ
のフィルムの体積抵抗値は7.8×107 Ωcmであっ
た。
【0164】次に、実施例7と同様にして表面部材を設
けた。そして市販のプリンターのクリーニングローラの
替りに、この導電性クリーニングローラを用い、有機感
光体を使用して、40℃、300時間放置した後、評価
した結果、感光体表面への付着物は見られず、クリーニ
ングローラ痕跡のない良好な画像が得られた。
【0165】比較例1 芯材として6mm径のステンレス棒を使用し、支持部材
として導電性EPDMゴム(108 Ωcm)を使用した
12mm径のローラ、表面部材を無しにした現像ローラ
を得た。そして市販のプリンターの現像ローラの替り
に、これを用い、有機感光体と組合せて評価した結果、
高抵抗の現像剤を用いた場合、現像剤の凝集やゴースト
現像が生じ、画像濃度と画質が劣った。
【0166】比較例2 芯材として6mm径のステンレス棒を使用し、支持部材
として導電性EPDMゴム(108 Ωcm)を使用した
12mm径のローラ、表面部材低分子イオン性導電剤を
含有したクリーニングローラを得た。そして市販のプリ
ンターのクリーニングローラの替りに、これを用い有機
感光体と組合せて40℃、300時間放置した後、評価
した結果、目視観察で導電性添加物の感光体へのブリー
ドアウトが見られ、画像上にクリーニングローラ痕跡が
みられた。
【0167】
【発明の効果】この様に本発明に従って、現像ローラ、
クリーニングローラ、転写ローラ、給紙ローラ等の部材
に特定の共重合体とバインダー樹脂を含有する導電性表
面部材を用いることにより、電気抵抗の耐環境性特に湿
度の依存性が少なく、表面に導電性成分がブリードアウ
トすることなく長期にわたって安定した電気抵抗を保持
できかつ表面弾力性に富む高分子化合物を主成分とする
導電制御部材を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 電子写真方法の概念説明図
【符号の説明】
1 感光体ドラム 2 帯電器 3 露光装置 4 現像器 5 転写機 6 クリーニング装置 7 給紙カッセト 8 定着器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式〔I〕で示される繰り返し単
    位と、片末端に重合性ビニル基又はビニリデン基を有す
    るポリエステルマクロモノマーから誘導される繰り返し
    単位とを含む共重合体(P)、及び/又は下記一般式
    〔II〕で示される繰り返し単位と、片末端に重合性ビニ
    ル基又はビニリデン基を有するポリエステルマクロモノ
    マーから誘導される繰り返し単位とを含む共重合体
    (Q)を少なくとも表面に含有することを特徴とする導
    電制御部材。 【化1】 (R1 は水素原子またはメチル基、Xaは陽イオン基ま
    たは陰イオン基を有するイオン性残基である。) 【化2】 (R2 は水素原子またはメチル基、Xbはパーフルオロ
    アルキル基含有基である。)
  2. 【請求項2】 前記片末端に重合性ビニル基又はビニリ
    デン基を有するポリエステルマクロモノマーから誘導さ
    れる繰り返し単位が、下記一般式〔III 〕で示される繰
    り返し単位及び/又は下記一般式〔IV〕で示される繰り
    返し単位であることを特徴とする請求項1記載の導電制
    御部材。 【化3】 (式中、R3 は2価の脂肪族炭化水素基、R4 は水素原
    子またはメチル基、nは2〜200の整数、mは1〜8
    の整数である。) 【化4】 (式中、R5 はアルキル基またはアラルキル基、R6
    2価の脂肪族炭化水素基、R7 は 【化5】 または−CO−であって、R9 は2価の炭化水素基、カ
    ルボニル基、または 【化6】 であり、R10は2価の炭化水素基で、R8 は水素原子ま
    たはメチル基、Pは2〜200の整数である。)
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JPH08245925A (ja) * 1995-03-14 1996-09-24 Toshiba Corp 塗料組成物、現像装置および現像装置の製造方法
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