JPH0772195B2 - ミクロビスポラから単離された新規エンドセリンレセプター拮抗剤 - Google Patents
ミクロビスポラから単離された新規エンドセリンレセプター拮抗剤Info
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- JPH0772195B2 JPH0772195B2 JP4009593A JP959392A JPH0772195B2 JP H0772195 B2 JPH0772195 B2 JP H0772195B2 JP 4009593 A JP4009593 A JP 4009593A JP 959392 A JP959392 A JP 959392A JP H0772195 B2 JPH0772195 B2 JP H0772195B2
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Description
【0001】本発明はエンドセリン(endothelin) のレ
セプター拮抗剤の分野に属する。エンドセリン(ET−
1)自体は21アミノ酸からなる内皮由来の強力な血管
収縮ペプチドである。細胞外Ca2+ の存在下又は非存在
下でエンドセリンにより誘導される並はずれて長い血管
収縮は、このペプチドの作用が正常及び異常生理条件下
で血圧調節にかなり影響を与えていることを示唆してい
る。後で更に記載するように、エンドセリンは他に多く
の生理学的効果も有し、このためそのレセプターと結合
する拮抗剤は役に立つ薬理学的性質及びそれに対応した
治療効果を有すると予想される。
セプター拮抗剤の分野に属する。エンドセリン(ET−
1)自体は21アミノ酸からなる内皮由来の強力な血管
収縮ペプチドである。細胞外Ca2+ の存在下又は非存在
下でエンドセリンにより誘導される並はずれて長い血管
収縮は、このペプチドの作用が正常及び異常生理条件下
で血圧調節にかなり影響を与えていることを示唆してい
る。後で更に記載するように、エンドセリンは他に多く
の生理学的効果も有し、このためそのレセプターと結合
する拮抗剤は役に立つ薬理学的性質及びそれに対応した
治療効果を有すると予想される。
【0002】エンドセリンははじめにブタ大動脈内皮細
胞を培養した培地から精製された;ヤナギサワら,19
88年,ネーチャー(Nature),第332巻,第411−
415頁。更にエンドセリンの活性の研究が下記のよう
な論文で記載されていた:−タカギら,1988年,バ
イオケミカル・アンド・バイオフィジカル・リサーチ・
コミュニケーションズ(Biochem. Biophys. Res. Commu
n.),第157巻,第1164−1168頁 − スギウラら,1989年,バイオケミカル・アンド
・バイオフィジカル・リサーチ・コミュニケーション
ズ,第158巻,第170−176頁 − ミラーら,1989年,ジャーナル・オブ・クリニ
カル・インベスティゲーション,第83巻,第317−
320頁〔Miller et al. (1989) J. Clin. Inve
st.,83,317−320 − デュポン・バイオテック・アップデート(Du Pont
Biotech Update) 1990年 − ワーナーら,1989年,ジャーナル・オブ・カル
ジオバスキュラー・ファーマコロジー,第13巻,補巻
第5号,S85−S88〔Warner et al. (1989)
J. Cardiovasc. Pharmacol.,13(Suppl.5),S85
−S88〕 − ヨシザワら,1990年,サイエンス(Science),
第247巻,第462−464頁 − ブーソ・ミットラー(Bousso-Mittler) ら,198
9年,バイオケミカル・アンド・バイオフィジカル・リ
サーチ・コミュニケーションズ,第162巻,第952
−957頁 − サイトーら,1989年,ハイパーテンション(Hy
pertension) ,第14巻,第335−336頁 − トミタら,1989年,ニューイングランド・ジャ
ーナル・オブ・メディシン(New Engl. J. Med.),第3
21巻,第1127頁 − クリハラら,1989年,ジャーナル・オブ・カル
ジオバスキュラー・ファーマコロジー,第13巻,補巻
第5号,S13−S17 − スギウラら,1989年,バイオケミカル・アンド
・バイオフィジカル・リサーチ・コミュニケーション
ズ,第161巻,第1220−1227頁
胞を培養した培地から精製された;ヤナギサワら,19
88年,ネーチャー(Nature),第332巻,第411−
415頁。更にエンドセリンの活性の研究が下記のよう
な論文で記載されていた:−タカギら,1988年,バ
イオケミカル・アンド・バイオフィジカル・リサーチ・
コミュニケーションズ(Biochem. Biophys. Res. Commu
n.),第157巻,第1164−1168頁 − スギウラら,1989年,バイオケミカル・アンド
・バイオフィジカル・リサーチ・コミュニケーション
ズ,第158巻,第170−176頁 − ミラーら,1989年,ジャーナル・オブ・クリニ
カル・インベスティゲーション,第83巻,第317−
320頁〔Miller et al. (1989) J. Clin. Inve
st.,83,317−320 − デュポン・バイオテック・アップデート(Du Pont
Biotech Update) 1990年 − ワーナーら,1989年,ジャーナル・オブ・カル
ジオバスキュラー・ファーマコロジー,第13巻,補巻
第5号,S85−S88〔Warner et al. (1989)
J. Cardiovasc. Pharmacol.,13(Suppl.5),S85
−S88〕 − ヨシザワら,1990年,サイエンス(Science),
第247巻,第462−464頁 − ブーソ・ミットラー(Bousso-Mittler) ら,198
9年,バイオケミカル・アンド・バイオフィジカル・リ
サーチ・コミュニケーションズ,第162巻,第952
−957頁 − サイトーら,1989年,ハイパーテンション(Hy
pertension) ,第14巻,第335−336頁 − トミタら,1989年,ニューイングランド・ジャ
ーナル・オブ・メディシン(New Engl. J. Med.),第3
21巻,第1127頁 − クリハラら,1989年,ジャーナル・オブ・カル
ジオバスキュラー・ファーマコロジー,第13巻,補巻
第5号,S13−S17 − スギウラら,1989年,バイオケミカル・アンド
・バイオフィジカル・リサーチ・コミュニケーション
ズ,第161巻,第1220−1227頁
【0003】米国特許第4,810,692号明細書で
は55185RP及び59451RPと表示される2種
のみの免疫抑制シクロデプシペプチドについて開示して
おり、それらは更に一般的な式で表示されるが、それに
はその式で特定されない多数の立体異性体を含んでい
る。55185RP及び59451RPは第4,81
0,692号特許明細書において様々な化学/物理デー
タで特徴付けられているが、それにもかかわらずそれら
は本発明の環状デプシペプチドI、II及びIII と異なる
特定されない立体異性体であることが見出された。この
ように本発明は、たとえ4,810,692特許の一般
式に属するとしても、上記特許で単離どころか示唆すら
なされておらず、4,810,692特許で開示された
場合と異なる微生物で産生される立体異性体である化合
物I、II及びIII に関する。更に、化合物I、II及びII
I は4,810,692特許の化合物群に関しては開示
されていない、強力なエンドセリンレセプター拮抗活性
を有しており、それに基づきそれらは区別することがで
きる。更に、本発明の2種の立体異性体II及びIII は有
意の免疫抑制活性を有していないようであるが、これは
アッセイ法の違いによるかも知れない。
は55185RP及び59451RPと表示される2種
のみの免疫抑制シクロデプシペプチドについて開示して
おり、それらは更に一般的な式で表示されるが、それに
はその式で特定されない多数の立体異性体を含んでい
る。55185RP及び59451RPは第4,81
0,692号特許明細書において様々な化学/物理デー
タで特徴付けられているが、それにもかかわらずそれら
は本発明の環状デプシペプチドI、II及びIII と異なる
特定されない立体異性体であることが見出された。この
ように本発明は、たとえ4,810,692特許の一般
式に属するとしても、上記特許で単離どころか示唆すら
なされておらず、4,810,692特許で開示された
場合と異なる微生物で産生される立体異性体である化合
物I、II及びIII に関する。更に、化合物I、II及びII
I は4,810,692特許の化合物群に関しては開示
されていない、強力なエンドセリンレセプター拮抗活性
を有しており、それに基づきそれらは区別することがで
きる。更に、本発明の2種の立体異性体II及びIII は有
意の免疫抑制活性を有していないようであるが、これは
アッセイ法の違いによるかも知れない。
【0004】要約すると本発明はエンドセリンレセプタ
ー拮抗剤として活性な3種の新規環状デプシペプチド
(I、II及びIII )に関する。本発明はミクロビスポラ
(Microbispora) sp.MA6857,ATCC5514
0を培養して発酵ブロスから化合物を単離することによ
る3種の新規環状デプシペプチド(I、II及びIII )の
製造方法に更に関する。本発明は新規微生物株ミクロビ
スポラ sp.MA6857,ATCC55140にも関す
る。
ー拮抗剤として活性な3種の新規環状デプシペプチド
(I、II及びIII )に関する。本発明はミクロビスポラ
(Microbispora) sp.MA6857,ATCC5514
0を培養して発酵ブロスから化合物を単離することによ
る3種の新規環状デプシペプチド(I、II及びIII )の
製造方法に更に関する。本発明は新規微生物株ミクロビ
スポラ sp.MA6857,ATCC55140にも関す
る。
【0005】本発明はエンドセリン(ET−1)に起因
する又は関連した喘息、高血圧、腎不全、特に虚血後腎
不全、シクロスポリン腎毒性、血管痙攣、大脳及び心臓
虚血、心筋梗塞又は内毒素ショックの治療方法に関する
が、その方法はかかる治療の必要な患者に3種の新規シ
クロペプチド(I、II又はIII )のうち1種の治療有効
量を投与することを特徴とする。
する又は関連した喘息、高血圧、腎不全、特に虚血後腎
不全、シクロスポリン腎毒性、血管痙攣、大脳及び心臓
虚血、心筋梗塞又は内毒素ショックの治療方法に関する
が、その方法はかかる治療の必要な患者に3種の新規シ
クロペプチド(I、II又はIII )のうち1種の治療有効
量を投与することを特徴とする。
【0006】本発明は更に、3種の新規シクロペプチド
(I、II又はIII )のうち1種の治療有効量と薬学上許
容されるキャリアを含有する、エンドセリン(ET−
1)に起因する又は関連した喘息、高血圧、腎不全、特
に虚血後腎不全、シクロスポリン腎毒性、血管痙攣、大
脳及び心臓虚血、心筋梗塞又は内毒素ショック治療用の
医薬組成物にも関する。
(I、II又はIII )のうち1種の治療有効量と薬学上許
容されるキャリアを含有する、エンドセリン(ET−
1)に起因する又は関連した喘息、高血圧、腎不全、特
に虚血後腎不全、シクロスポリン腎毒性、血管痙攣、大
脳及び心臓虚血、心筋梗塞又は内毒素ショック治療用の
医薬組成物にも関する。
【0007】以下本発明を詳細に説明する。本発明によ
れば、下記式のエンドセリンレセプター拮抗剤環状デプ
シペプチドが提供される:
れば、下記式のエンドセリンレセプター拮抗剤環状デプ
シペプチドが提供される:
【化2】
【0008】プロトン核磁気共鳴 (1H NMR) 前記式の3種の環状デプシペプチドに関するプロトン核
磁気共鳴(1H NMR) スペクトルは図1−3で示されてい
る。スペクトルはバリアン(Varian) XL400NMR
スペクトロメーターにおいてDMSO−d6 中400 M
Hzで記録した。化学シフトは内部標準として2.49pp
m の溶媒ピークを用いてゼロppm のテトラメチルシラン
(TMS)に対応させたppm で示されている。便宜上、
データは下記表でも示されている。
磁気共鳴(1H NMR) スペクトルは図1−3で示されてい
る。スペクトルはバリアン(Varian) XL400NMR
スペクトロメーターにおいてDMSO−d6 中400 M
Hzで記録した。化学シフトは内部標準として2.49pp
m の溶媒ピークを用いてゼロppm のテトラメチルシラン
(TMS)に対応させたppm で示されている。便宜上、
データは下記表でも示されている。
【0009】 表 1 400 MHz で記録された DMSO-d6中30℃における 環状デプシペプチドIの1H NMRa,b 残 基 Hα Hβ Hγ NH 芳香環 D-Ala 4.22 dq 1.29d(3H) − 7.81 d − J=7.5 J=7.5 J=7.5 D-allo 4.62 t 5.18 dq 0.84d(3H) 8.81 d − -Thr J≒9.5 J=10, 6.5 J=6.5 J=9 L-Phe 4.71 ddd 3.06 dd − 8.10d 7.1-7.34 (10H) J=5,8.5, J=5, 13.5 J=8.5 10.5 2.92 dd J=-10.5,-14 D-Phe 4.33 dt 2.99 dd − 7.80d 7.1-7.34 (10H) J=5.5,8 J=-8,-14 J=7.5 2.90 dd J=5.5,-14 D-DHPG 5.22 d − − 7.94d 6.07d (2H)c J=8 J=8 J=2 6.11 tc J=2 D-DHPG 5.22 d − − 8.39d 6.02d (2H)c J≒10 J=9.5 J=2 6.09 tc J=2 ピロール − − − 11.32br.m 6.05 m 6.80 m 6.87 m ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ a,b,c 表3以後参照
【0010】 表 2 400 MHz で記録された DMSO-d6中30℃における 環状デプシペプチドIIの1H NMRa,b 残 基 Hα Hβ Hγ NH 芳香環 D-Ala 3.94 dq 1.32d(3H) − 8.17 d − J=5,7.5 J=7.5 J=5 D-allo 4.45 t 4.96 dq 1.11d(3H) 8.60 d − -Thr J≒9.5 J=10, 6.5 J=6.5 J= ≒8 L-Phe 4.79 ddd 3.02 dd − 8.12d 7.15 m(5 H)c J=5,9, J=5, 13.5 J=9 10 2.88 dd J=10.5,13.5 D-Phe 4.50 dt 3.04 dd − 8.62d 7.29 m(2 H) c J=6,9 J=6,13.5 J= ≒8.5 7.22 m(2 H) c 2.94 dd 7.04 m(1 H) c J=9,13.5 D-DHPG 5.44 d − − 7.78d 6.23d (2 H) J=9 J=9 J=2 6.15 t J=2 D-DHPG 5.25 d − − 8.27d 6.17d (2 H) J=8 J=8 J=2 6.20 t J=2 Cl- − − − 12.16br.s 6.04 d ピロール 6.87 d J=4 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【0011】 表 3 400 MHz で記録された DMSO-d6中30℃における 環状デプシペプチドIII の1H NMRa,b 残 基 Hα Hβ Hγ NH 芳香環 D-Ala 4.22 dq 1.31d(3H) − 7.81 d − J=7.5 J=7.5 J=7.5 D-allo 4.62 t 5.18 dq 0.85d(3H) 8.82 d − -Thr J≒9.5 J=10, 6.5 J=6.5 J=9.5 L-Phe 4.72 ddd 3.07 dd − 8.15d 7.1-7.33(5H) J=4.5,8.5, J=4.5,13.5 J=8.5 10.5 2.89 dd J=10.5,13.5 D-Phe 4.33 dt 2.98 dd − 7.79d 7.1-7.33(10H) J=5.5,8 J=8,13.5 J=8 2.89 dd J=5.5, 13.5 D-DHPG 5.23 d − − 6.08d 6.08d(2H)c J=8 J=8 J=2 6.12 t c J=2 D-DHPG 5.23 d − − 8.39d 6.03d (2H)c J≒10 J=10 J=2 6.10 t c J=2 Cl- − − − 〜12.15br.s 6.87 d ピロール 6.02 d J=4 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ a カップリング定数±0.2Hz b 他の指摘のないがきり、すべての化学シフト共鳴は
1プロトン強度に相当し、内部標準としてδ2.49の
溶媒ピークを用いてppm で示されている。 c 特定は相互交換できる。 略記:前記表1、2及び3において、下記略記が用いら
れた:s=シングレット; d=ダブレット; t=ト
リプレット; m=マルチプレット; br =ブロード
1プロトン強度に相当し、内部標準としてδ2.49の
溶媒ピークを用いてppm で示されている。 c 特定は相互交換できる。 略記:前記表1、2及び3において、下記略記が用いら
れた:s=シングレット; d=ダブレット; t=ト
リプレット; m=マルチプレット; br =ブロード
【0012】カーボン13核磁気共鳴(13C NMR) 環状デプシペプチドII及びIII を更に特徴付けるため、
13C NMR スペクトルもバリアンXL400スペクトロメ
ーターにおいて30℃でDMSO−d6 中100 MHzで
記録され、化学シフトが内部標準として39.5ppm の
溶媒ピークを用いてゼロppm のテトラメチルシラン(T
MS)と比較したppm で示されている。スペクトルピー
クは以下で示されている:
13C NMR スペクトルもバリアンXL400スペクトロメ
ーターにおいて30℃でDMSO−d6 中100 MHzで
記録され、化学シフトが内部標準として39.5ppm の
溶媒ピークを用いてゼロppm のテトラメチルシラン(T
MS)と比較したppm で示されている。スペクトルピー
クは以下で示されている:
【0013】化合物II13C NMR 化学シフト:
【化3】
【0014】化合物III 13C NMR 化学シフト:
【化4】
【0015】立体化学 環状デプシペプチドI、II及びIII は部分的もしくは全
部の加水分解により得られた個々のアミノ酸又はこれら
アミノ酸の誘導体のクロマトグラフィー及び質量スペク
トル測定を、純正の対照標準品と比較して調べたとこ
ろ、下記式で示された立体化学を有している:
部の加水分解により得られた個々のアミノ酸又はこれら
アミノ酸の誘導体のクロマトグラフィー及び質量スペク
トル測定を、純正の対照標準品と比較して調べたとこ
ろ、下記式で示された立体化学を有している:
【化5】 1H/13C NMR 広範囲相互関係から得られかつ化合物I、I
I及びIII のアミノ酸配列決定に用いられたデータは下
記式で示される:
I及びIII のアミノ酸配列決定に用いられたデータは下
記式で示される:
【化6】
【0016】全部で3種のシクロペプチドI、II及びII
I は同様の基本配列を有し、各1当量のD−allo−Th
r、D−Ala、L−Phe、D−Phe、5−クロロピロー
ルカルボン酸(又はIにおいてピロールカルボン酸)+
2当量のジヒドロキシフェニルグリシン(DHPG)を
含む。Phe残基は一方のみのPhe 残基を含むメタノリシ
ス産物に基いて区別された。DHPG残基の決定はモデ
ル化合物としてフェニルグリシン及びチロシンを用いて
行った。双方のDHPG残基はより活性な化合物I及び
III においてはD配置を有する。化合物IIはD及びL−
DHPGの双方を含み、これらの残基はD−Alaメチル
共鳴よりもD−allo−Thrメチル共鳴の化学シフトにお
いて大きなバリエーションを示す 1H NMR データに基づ
いて配列中で区別された。
I は同様の基本配列を有し、各1当量のD−allo−Th
r、D−Ala、L−Phe、D−Phe、5−クロロピロー
ルカルボン酸(又はIにおいてピロールカルボン酸)+
2当量のジヒドロキシフェニルグリシン(DHPG)を
含む。Phe残基は一方のみのPhe 残基を含むメタノリシ
ス産物に基いて区別された。DHPG残基の決定はモデ
ル化合物としてフェニルグリシン及びチロシンを用いて
行った。双方のDHPG残基はより活性な化合物I及び
III においてはD配置を有する。化合物IIはD及びL−
DHPGの双方を含み、これらの残基はD−Alaメチル
共鳴よりもD−allo−Thrメチル共鳴の化学シフトにお
いて大きなバリエーションを示す 1H NMR データに基づ
いて配列中で区別された。
【0017】アミノ酸エナンチオマーはDHPG以外は
標準参照アミノ酸と共にα−メチルベンジルイソチオシ
アネート(AMBI)法を用いて区別した。D及びL−
チロシンとD及びL−フェニルグリシンがDHPGのモ
デルとして用いられた。すべてのケースにおいて、L−
エナンチオマーが対応D−エナンチオマーよりも早く溶
出した。各ケースで観察された6ピークの大体の定量が
下記表4で示されている。 表 4 AMBI誘導体の大体の定量 化合物 D-allo-Thr D-Ala L-DHPG D-DHPG L-Phe D-Phe I 0.9 * 1.0 0.3 1.8 1.3 1.4 II 0.8 1.0 1.0 1.3 1.4 1.3 III 0.8 1.0 0.4 1.7 1.6 1.6 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ * D-Ala=1.0に対応させた値
標準参照アミノ酸と共にα−メチルベンジルイソチオシ
アネート(AMBI)法を用いて区別した。D及びL−
チロシンとD及びL−フェニルグリシンがDHPGのモ
デルとして用いられた。すべてのケースにおいて、L−
エナンチオマーが対応D−エナンチオマーよりも早く溶
出した。各ケースで観察された6ピークの大体の定量が
下記表4で示されている。 表 4 AMBI誘導体の大体の定量 化合物 D-allo-Thr D-Ala L-DHPG D-DHPG L-Phe D-Phe I 0.9 * 1.0 0.3 1.8 1.3 1.4 II 0.8 1.0 1.0 1.3 1.4 1.3 III 0.8 1.0 0.4 1.7 1.6 1.6 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ * D-Ala=1.0に対応させた値
【0018】約12及び13分間で観察された2ピーク
はDHPGエナンチオマーとして同定される。化合物I
及びIII トレースは全く同様であって、2当量の13分
エナンチオマーを含む。他方、成分IIは約1当量の各エ
ナンチオマーを含む。これらのトレースは異なる単離物
の一連の加水分解産物において再現性がある。I及びII
I において約12分で観察されたピークは13分目の主
なる2当量ピークが酸加水分解中部分的ラセミ化したこ
とに起因する。GC−MSでは Thr及びallo−ThrがT
MS誘導体としてそれらのm/z218/219フラグ
メントイオンの比率に基づき区別されうることから、al
lo−Thrの同定が実証された。メタノール性HCl で化合
物II及びIII を処理すると他の成分とともにフラグメン
ト allo-Thr--Phe--Ala--DHPG--DHPG(Meエステル)が得
られたが、その配列はMS−MSで確認された。これら
ペプチドフラグメントの酸加水分解産物のAMBI分析
は、II及びIII の双方がallo−ThrとAlaの間にD−P
heを含むことを示した。それらのNMRスペクトルが類
似することから、これらのPhe残基はI及びIII で同一
である。
はDHPGエナンチオマーとして同定される。化合物I
及びIII トレースは全く同様であって、2当量の13分
エナンチオマーを含む。他方、成分IIは約1当量の各エ
ナンチオマーを含む。これらのトレースは異なる単離物
の一連の加水分解産物において再現性がある。I及びII
I において約12分で観察されたピークは13分目の主
なる2当量ピークが酸加水分解中部分的ラセミ化したこ
とに起因する。GC−MSでは Thr及びallo−ThrがT
MS誘導体としてそれらのm/z218/219フラグ
メントイオンの比率に基づき区別されうることから、al
lo−Thrの同定が実証された。メタノール性HCl で化合
物II及びIII を処理すると他の成分とともにフラグメン
ト allo-Thr--Phe--Ala--DHPG--DHPG(Meエステル)が得
られたが、その配列はMS−MSで確認された。これら
ペプチドフラグメントの酸加水分解産物のAMBI分析
は、II及びIII の双方がallo−ThrとAlaの間にD−P
heを含むことを示した。それらのNMRスペクトルが類
似することから、これらのPhe残基はI及びIII で同一
である。
【0019】エンドセリン活性及びそのレセプター結合
に拮抗する効果 エンドセリン(ET−1)と2種の密接に関連した生物
活性ペプチドET−2及びET−3は哺乳動物組織に広
く分布しており、それらは少なくとも2種の異なるエン
ドセリンレセプターサブタイプと結合することにより非
管及び管組織において様々な生物学的応答を誘導するこ
とができる。平滑筋、神経及び心房部位に加えて、エン
ドセリンレセプターは胃腸、泌尿生殖、子宮及び胎盤組
織でもみられる。
に拮抗する効果 エンドセリン(ET−1)と2種の密接に関連した生物
活性ペプチドET−2及びET−3は哺乳動物組織に広
く分布しており、それらは少なくとも2種の異なるエン
ドセリンレセプターサブタイプと結合することにより非
管及び管組織において様々な生物学的応答を誘導するこ
とができる。平滑筋、神経及び心房部位に加えて、エン
ドセリンレセプターは胃腸、泌尿生殖、子宮及び胎盤組
織でもみられる。
【0020】エンドセリンは強力な血管収縮ペプチドで
あり、このためインビボで動脈圧−容量ホメオスタシス
に働いている。末梢のみならず冠状の血管抵抗もエンド
セリンで増加する。拍出量は減少するが、血漿レニン活
性は増加する。腎血流及び糸球体濾過速度は減少し、一
方心房性ナトリウム利尿因子、バソプレシン及びアルド
ステロンは増加する。
あり、このためインビボで動脈圧−容量ホメオスタシス
に働いている。末梢のみならず冠状の血管抵抗もエンド
セリンで増加する。拍出量は減少するが、血漿レニン活
性は増加する。腎血流及び糸球体濾過速度は減少し、一
方心房性ナトリウム利尿因子、バソプレシン及びアルド
ステロンは増加する。
【0021】本発明によれば、エンドセリンレセプター
の拮抗剤は血管形成後の表皮剥脱に続く再狭窄を防止又
は抑制する上でも有用と考えられる。このような表皮剥
脱は血管形成後の脈管内膜肥厚に起因しているが、これ
はエンドセリン放出増加により生じる。エンドセリンは
平滑筋及び繊維芽細胞とおそらく他のタイプの細胞に関
しても増殖因子として作用する。
の拮抗剤は血管形成後の表皮剥脱に続く再狭窄を防止又
は抑制する上でも有用と考えられる。このような表皮剥
脱は血管形成後の脈管内膜肥厚に起因しているが、これ
はエンドセリン放出増加により生じる。エンドセリンは
平滑筋及び繊維芽細胞とおそらく他のタイプの細胞に関
しても増殖因子として作用する。
【0022】エンドセリンは下垂体後葉で作用する神経
ペプチドでもあり、そこでは神経分泌ホルモンバソプレ
シン及びオキシトシンの放出を調節する。下垂体後葉か
ら放出されたエンドセリンは前記のような広範囲の作用
を有する循環ホルモンとしても作用する。これには内分
泌系、特に副腎に対する作用を含む。エンドセリンはエ
ピネフリンの血漿レベルを増加させる。したがって、エ
ンドセリンのレセプター拮抗剤である本発明の環状デプ
シペプチドI、II及びIII はエンドセリンがそのレセプ
ターに接近するのを全部又は一部阻止することにより前
記エンドセリンの様々な生理学的効果を防止、減少又は
調節する治療有用性を有する。
ペプチドでもあり、そこでは神経分泌ホルモンバソプレ
シン及びオキシトシンの放出を調節する。下垂体後葉か
ら放出されたエンドセリンは前記のような広範囲の作用
を有する循環ホルモンとしても作用する。これには内分
泌系、特に副腎に対する作用を含む。エンドセリンはエ
ピネフリンの血漿レベルを増加させる。したがって、エ
ンドセリンのレセプター拮抗剤である本発明の環状デプ
シペプチドI、II及びIII はエンドセリンがそのレセプ
ターに接近するのを全部又は一部阻止することにより前
記エンドセリンの様々な生理学的効果を防止、減少又は
調節する治療有用性を有する。
【0023】ミクロビスポラ sp.MA6857の発酵 本発明のシクロペプチドI、II及びIII は sp.MA68
57と名付けられた新規なミクロビスポラ株の培養物か
ら単離された。この微生物のサンプルはブダペスト条約
に従い12301パークローン・ドライブ,ロックビ
ル,メリーランド州20852のアメリカン・タイプ・
カルチャー・コレクション(ATCC)に1991年1
月17日付で寄託され、受理No. ATCC55140と
決定された。マクロ及びミクロの形態に基き、その微生
物は気中菌糸上の対胞子の形成を特徴とするミクロビス
ポラ属の1つである。しかしながら、この微生物はミク
ロビスポラ属の公知株とは異る分類学的及び他の特徴を
有し、新規と考えられる。したがって、ここではミクロ
ビスポラ sp.MA6857と表示された。
57と名付けられた新規なミクロビスポラ株の培養物か
ら単離された。この微生物のサンプルはブダペスト条約
に従い12301パークローン・ドライブ,ロックビ
ル,メリーランド州20852のアメリカン・タイプ・
カルチャー・コレクション(ATCC)に1991年1
月17日付で寄託され、受理No. ATCC55140と
決定された。マクロ及びミクロの形態に基き、その微生
物は気中菌糸上の対胞子の形成を特徴とするミクロビス
ポラ属の1つである。しかしながら、この微生物はミク
ロビスポラ属の公知株とは異る分類学的及び他の特徴を
有し、新規と考えられる。したがって、ここではミクロ
ビスポラ sp.MA6857と表示された。
【0024】微生物ミクロビスポラ sp.MA6857は
インドのコチンで採取された土壌サンプルから常法に従
い得られた培養物から単離された。更に多量のシクロペ
プチドI、II及びIII を供給する大規模培養バッチを作
成するため、250ml容三個のバッフル付エーレンマイ
ヤーフラスコ中の水性栄養培地ATCC50mlに冷蔵さ
れた又は解凍された凍結増殖性菌糸2mlを接種すること
により種菌を調製した。栄養培地ATCCは下記組成を
有する:
インドのコチンで採取された土壌サンプルから常法に従
い得られた培養物から単離された。更に多量のシクロペ
プチドI、II及びIII を供給する大規模培養バッチを作
成するため、250ml容三個のバッフル付エーレンマイ
ヤーフラスコ中の水性栄養培地ATCC50mlに冷蔵さ
れた又は解凍された凍結増殖性菌糸2mlを接種すること
により種菌を調製した。栄養培地ATCCは下記組成を
有する:
【0025】 ATCC グルコース 10.0g 可溶性デンプン 20.0g 酵母エキス 5.0g pHは CaCO3添加前に NaOH で N−ZアミンE 5.0g 7.0に調整する CaCO3 1.0g ビーフエキス 3.0g バクト−ペプトン 5.0g 産生培地に接種するのに充分な菌体を得るため、培養容
器を28℃でインキュベートし、220rpm で96時間
振盪した。産生培地として用いたSAM−4は培養物増
殖用の資化性有機栄養素源としてデキストリン、大豆粉
及びペプトンを含有していた。その組成は以下で示され
る:
器を28℃でインキュベートし、220rpm で96時間
振盪した。産生培地として用いたSAM−4は培養物増
殖用の資化性有機栄養素源としてデキストリン、大豆粉
及びペプトンを含有していた。その組成は以下で示され
る:
【0026】 SAM−4 デキストリン 50.0g 大豆粉 30.0g pHは CaCO3添加前に NaOH ディフコ(Difco)ペプトン 1.0g で7.0に調整する CaCO3 5.0g 蒸留水 1000ml 250ml溶のバッフルなしエーレンマイヤーフラスコ当
たり産生培地44mlに種培養物2ml/フラスコを接種
し、28℃でインキュベートし、220rpm で6〜10
日間振盪した。前記種培養物から、下記のような3種の
異なる産生培地を調製した:
たり産生培地44mlに種培養物2ml/フラスコを接種
し、28℃でインキュベートし、220rpm で6〜10
日間振盪した。前記種培養物から、下記のような3種の
異なる産生培地を調製した:
【0027】2E01−(250ml容バッフル付エーレ
ンマイヤーフラスコ当たりATCC培地50mlを解凍し
た凍結菌糸を接種し、28℃及び220rpm でインキュ
ベートすることにより得られた)4日間種培養物からの
細胞懸濁液2mlをSAM−4産生培地44mlに接種する
ために用い、28℃及び220rpm で10日間インキュ
ベートして回収した。
ンマイヤーフラスコ当たりATCC培地50mlを解凍し
た凍結菌糸を接種し、28℃及び220rpm でインキュ
ベートすることにより得られた)4日間種培養物からの
細胞懸濁液2mlをSAM−4産生培地44mlに接種する
ために用い、28℃及び220rpm で10日間インキュ
ベートして回収した。
【0028】3G01−(BAM−2寒天斜面からかき
取った細胞をATCC培地に接種することにより得られ
た)4日間種培養物からの細胞懸濁液2mlをSAM−4
産生培地44mlに接種し、6日間インキュベートして回
収した。種及び産生双方の培地は28℃及び220rpm
でインキュベートした。5L01 −(10%グリセロール中で保持された解凍凍
結菌糸をATCC培地に接種することにより得られた)
4日間種培養物からの細胞懸濁液2mlを用いSAM−4
産生培地44mlに接種し、回収前に10日間インキュベ
ートした。種及び産生双方の培地は28℃及び220rp
m でインキュベートした。
取った細胞をATCC培地に接種することにより得られ
た)4日間種培養物からの細胞懸濁液2mlをSAM−4
産生培地44mlに接種し、6日間インキュベートして回
収した。種及び産生双方の培地は28℃及び220rpm
でインキュベートした。5L01 −(10%グリセロール中で保持された解凍凍
結菌糸をATCC培地に接種することにより得られた)
4日間種培養物からの細胞懸濁液2mlを用いSAM−4
産生培地44mlに接種し、回収前に10日間インキュベ
ートした。種及び産生双方の培地は28℃及び220rp
m でインキュベートした。
【0029】培養物2E01及び3G01からシクロペ
プチドI、II及びIII の単離 2E01及び3G01培養物をプールし(全ブロス11
5ml)、メチルエチルケトンで抽出した。有機層をロー
ト(roto) エバポレーターにおいて真空下40℃以下で
フラッシュ蒸発させ(乾燥重量=89mg)、しかる後D
MSO 0.2mlに溶解し、1サンプルとしてワットマ
ン・パーティシル(Whatman partisil)10 ODS−
3カラム(0.94×50cm)上室温、5ml/min 、水
中アセトニトリル0−100%の勾配(0−10min ま
で0%;10−60min は0−100%(直線勾配)を
用いクロマトグラフィーを行った。1分間画分80画分
を集めてから、アセトニトリル200mlで洗浄した。画
分38−44はウシ大動脈組織を用いた 125I−ET−
1結合アッセイにおいて活性を示した。画分38−44
をプールし、前記のように蒸発させ(乾燥重量=16.
6mg)、メタノール/ジメチルスルホキシド(2:3)
の溶液0.25mlに溶解し、同様のカラムにおいて室温
で再クロマトグラフィーに付した。このとき水中メタノ
ール20−70%の勾配を用いた(20%で0−10mi
n ;直線勾配20−75%で10−65min ;直線勾配
75−100%で65−75min )。画分57−64は
活性を有しており、プールされた。これらの画分の分析
HPLC分析(ワットマン・パーティシル5 ODS−
3 0.46×10cm;40℃、流速1ml/min で50
%水性メタノール;215nmのUV吸収モニターにより
検出)を行い3種の活性成分を得た:58−59(1.
5mg)、60−61(4.5mg)及び63−64(1.
6mg)。更に、トリフルオロ酢酸/メタノール/ジクロ
ロメタン1:5:95を用いたE.メルクシリカゲル6
0F TLCプレート(10×20cm、0.2mm厚)に
より精製すると各ケースにおいて活性は原点に認められ
た。次いでワットマン・パーティシル10 ODS−3
(0.46×25cm)により40℃でこれら各活性原点
領域を精製し、各画分についてそれぞれ1ml/min で4
5%メタノール/水、50%メタノール/水、50%メ
タノール/水による均等溶出を行い、1min 画分を集め
た。結合データと分析HPLC(ワットマン・パーティ
シル5 ODS−3 0.46×10cm;40℃、流速
1ml/min でMeOH−H2O 45:55;215nmのUV吸
収モニターにより検出)で示される均質性から、画分1
3−17(0.25mg、成分I)、画分10−13
(3.2mg、成分II)及び画分17−19(0.64m
g、成分III )が活性を示した。UV、FT−IR及び
1H-NMR (CD3OD)データでは3種の成分が構造的に関連
していることを示した。
プチドI、II及びIII の単離 2E01及び3G01培養物をプールし(全ブロス11
5ml)、メチルエチルケトンで抽出した。有機層をロー
ト(roto) エバポレーターにおいて真空下40℃以下で
フラッシュ蒸発させ(乾燥重量=89mg)、しかる後D
MSO 0.2mlに溶解し、1サンプルとしてワットマ
ン・パーティシル(Whatman partisil)10 ODS−
3カラム(0.94×50cm)上室温、5ml/min 、水
中アセトニトリル0−100%の勾配(0−10min ま
で0%;10−60min は0−100%(直線勾配)を
用いクロマトグラフィーを行った。1分間画分80画分
を集めてから、アセトニトリル200mlで洗浄した。画
分38−44はウシ大動脈組織を用いた 125I−ET−
1結合アッセイにおいて活性を示した。画分38−44
をプールし、前記のように蒸発させ(乾燥重量=16.
6mg)、メタノール/ジメチルスルホキシド(2:3)
の溶液0.25mlに溶解し、同様のカラムにおいて室温
で再クロマトグラフィーに付した。このとき水中メタノ
ール20−70%の勾配を用いた(20%で0−10mi
n ;直線勾配20−75%で10−65min ;直線勾配
75−100%で65−75min )。画分57−64は
活性を有しており、プールされた。これらの画分の分析
HPLC分析(ワットマン・パーティシル5 ODS−
3 0.46×10cm;40℃、流速1ml/min で50
%水性メタノール;215nmのUV吸収モニターにより
検出)を行い3種の活性成分を得た:58−59(1.
5mg)、60−61(4.5mg)及び63−64(1.
6mg)。更に、トリフルオロ酢酸/メタノール/ジクロ
ロメタン1:5:95を用いたE.メルクシリカゲル6
0F TLCプレート(10×20cm、0.2mm厚)に
より精製すると各ケースにおいて活性は原点に認められ
た。次いでワットマン・パーティシル10 ODS−3
(0.46×25cm)により40℃でこれら各活性原点
領域を精製し、各画分についてそれぞれ1ml/min で4
5%メタノール/水、50%メタノール/水、50%メ
タノール/水による均等溶出を行い、1min 画分を集め
た。結合データと分析HPLC(ワットマン・パーティ
シル5 ODS−3 0.46×10cm;40℃、流速
1ml/min でMeOH−H2O 45:55;215nmのUV吸
収モニターにより検出)で示される均質性から、画分1
3−17(0.25mg、成分I)、画分10−13
(3.2mg、成分II)及び画分17−19(0.64m
g、成分III )が活性を示した。UV、FT−IR及び
1H-NMR (CD3OD)データでは3種の成分が構造的に関連
していることを示した。
【0030】培養物5L01からシクロペプチドI、II
及びIII の単離 培養物5L01(全ブロス2700ml、pH8.4)を希
HCl でpH7.2に調整し、メチルエチルケトン(380
0ml)で抽出した。不活性な水層は捨てた。活性な有機
層はロート−エバポレーターを用いて真空下40℃以下
でフラッシュ蒸発させ(乾燥重量1.34g;EC50=
25μlWBE/ml)、CH2Cl2中E.メルクシリカゲル
60(50g、40−63μm )のカラムにおいてCH2C
l2(180ml)、5%MeOH/CH2Cl2(5×100ml)、
10%MeOH/CH2Cl2(2×100ml及び200ml)及び
各200mlの20、30、50、100%MeOH/CH2Cl2
による段階的溶出でクロマトグラフィーを行った。HP
LC分析では画分8及び9(即ち、第二及び第三の10
%MeOH/CH2Cl2溶出液)に望ましい成分が存在したが、
これは 125I−ET−1/ウシ大動脈結合データ(90
0μlWBE/mlにおいて各々91及び74%阻害)に
より確認した。これらの画分はプールし、ロート−エバ
ポレーターを用いて真空下40℃以下でフラッシュ蒸発
させ、ワットマン・パーティシル10 ODS−3カラ
ム(2.21×25cm)において40−55−100%
MeOH/H2O 勾配溶出(40%で0−5min ;直線勾配4
0−55%で5−65min ;直線勾配55−100%で
65−120min )を用い40℃、流速15ml/min で
クロマトグラフィーを行った。1分間画分を集めた。分
析的HPLC(ワットマン・パーティシル5 ODS−
3 0.46×10cm;40℃、流速1ml/min でMeOH
−H2O 45:55;215nmのUV吸収モニターによる
検出)から画分41−46,51−55及び64−72
をプールした。これら画分のフラッシュ蒸発により化合
物I 8.8mgを得た(画分 )。
及びIII の単離 培養物5L01(全ブロス2700ml、pH8.4)を希
HCl でpH7.2に調整し、メチルエチルケトン(380
0ml)で抽出した。不活性な水層は捨てた。活性な有機
層はロート−エバポレーターを用いて真空下40℃以下
でフラッシュ蒸発させ(乾燥重量1.34g;EC50=
25μlWBE/ml)、CH2Cl2中E.メルクシリカゲル
60(50g、40−63μm )のカラムにおいてCH2C
l2(180ml)、5%MeOH/CH2Cl2(5×100ml)、
10%MeOH/CH2Cl2(2×100ml及び200ml)及び
各200mlの20、30、50、100%MeOH/CH2Cl2
による段階的溶出でクロマトグラフィーを行った。HP
LC分析では画分8及び9(即ち、第二及び第三の10
%MeOH/CH2Cl2溶出液)に望ましい成分が存在したが、
これは 125I−ET−1/ウシ大動脈結合データ(90
0μlWBE/mlにおいて各々91及び74%阻害)に
より確認した。これらの画分はプールし、ロート−エバ
ポレーターを用いて真空下40℃以下でフラッシュ蒸発
させ、ワットマン・パーティシル10 ODS−3カラ
ム(2.21×25cm)において40−55−100%
MeOH/H2O 勾配溶出(40%で0−5min ;直線勾配4
0−55%で5−65min ;直線勾配55−100%で
65−120min )を用い40℃、流速15ml/min で
クロマトグラフィーを行った。1分間画分を集めた。分
析的HPLC(ワットマン・パーティシル5 ODS−
3 0.46×10cm;40℃、流速1ml/min でMeOH
−H2O 45:55;215nmのUV吸収モニターによる
検出)から画分41−46,51−55及び64−72
をプールした。これら画分のフラッシュ蒸発により化合
物I 8.8mgを得た(画分 )。
【0031】 表 5 成分I 成分II 成分III tR (min) * 4.75 6.08 9.40 UV(MeOH) : λmax nm(E%) 209 (378.4) 213 (483) 212 (470.6) 270.5 (115) 274.5 (218.8) 273.5 (207.4) λmin nm(E%) 245 (53.9) 246 (64) 245.5 (72.2) FT-IR :** υmax cm-1 3287 3304 3304 1733 1734 1733 1668 1657 1662 1563 1607 1558 1521 1521 1519 * 分析HPLC:カラム−ワットマン・パーティシル
5 ODS−3 0.46×10cm;移動相−MeOH−H2
O 45:55、1ml/min 、40℃;検出−UV215
nm** パーキン−エルマー・モデル(Perkin-Elmer Model)
1750赤外線フーリエ変換スペクトル測定器;環境温
度においてセレン化亜鉛結晶上においたサンプル
5 ODS−3 0.46×10cm;移動相−MeOH−H2
O 45:55、1ml/min 、40℃;検出−UV215
nm** パーキン−エルマー・モデル(Perkin-Elmer Model)
1750赤外線フーリエ変換スペクトル測定器;環境温
度においてセレン化亜鉛結晶上においたサンプル
【0032】エンドセリンレセプター結合アッセイ結果 エンドセリンレセプターに対するシクロペプチドI、II
及びIII の結合を以下で詳細に記載されたアッセイに従
い調べた。それはアンバー (Ambar)ら,1989年,バ
イオケミカル・アンド・バイオフィジカル・リサーチ・
コミュニケーションズ,第158巻,第195−201
頁;ホーグら,1989年,フェブス・レターズ,第2
53巻,第199−202頁〔Khoog et al.(198
9)Febs Letters, 253、199−202〕で記載さ
れたアッセイと類似している。エンドセリン−1(ET
−1)はペプタイズ・インターナショナル(PeptidesIn
ternational)(ケンタッキー州ルイスビル)から購入
した。 125I−ET−1(2000Ci/mmol)はアマー
シャム(Amersham) (イリノイ州アーリントンハイツ)
から購入した。膜はラット海馬及びラット又は雌ウシ大
動脈から調製した。切り裂いた組織をブリンクマン・ポ
リトロン(Brinkman Polytron)〔セッティング10、ジ
ェネレーターPTA20TS(ニューヨーク州ウェスト
バリー)〕で7μg/mlペプスタチンA及び0.5μg
/mlロイペプチン含有の氷冷250 mM スクロース、5
0 mM トリス−HCl 、pH7.4中30秒間にわたり2回
ホモジナイズした。粗粒物質を750xgで10分間の遠
心により除去した。48,000xgで30分間の遠心に
より膜を上澄画分から沈降させた。膜ペレットをプロテ
アーゼ阻害剤含有の上記緩衝液に再懸濁した。これら懸
濁液を分けて−70℃で貯蔵した。125I−ET−1と
の結合試験は、12穴スカトロン(Skatron)(ノルウェ
ー、リア)セルハーベスターチューブストリップを用い
て0.1%牛血清アルブミン(BSA)含有pH7.5の
50 mM リン酸カリウム中で行った。 125I−ET−1
濃度は海馬の場合25pM、大動脈の場合150pMとし
た。サンプルをジメチルスルホキシド(DMSO)に溶
解した。サンプルの添加後、最終DMSO濃度は3%と
なった。最後に膜を加えて結合反応を開始させた。反応
混合液を37℃で30又は60分間インキュベートし
た。スカトロンセルハーベスターを用い、前もって2%
BSAに浸漬したガラス繊維フィルターパッドで濾過し
て結合反応を終結させた。パッド上のサンプルを直ちに
0.1%BSA含有150 mM NaCl で洗浄した。パッ
ドを打ち抜き、放射能をベックマン・ガンマ(Beckman
Gamma)5500ガンマカウンター(カリフォルニア州フ
ラートン)で評価した。非特異的結合は100 nM ET
−1の存在下で調べた。この結合アッセイの結果は下記
数値の表で示されている:
及びIII の結合を以下で詳細に記載されたアッセイに従
い調べた。それはアンバー (Ambar)ら,1989年,バ
イオケミカル・アンド・バイオフィジカル・リサーチ・
コミュニケーションズ,第158巻,第195−201
頁;ホーグら,1989年,フェブス・レターズ,第2
53巻,第199−202頁〔Khoog et al.(198
9)Febs Letters, 253、199−202〕で記載さ
れたアッセイと類似している。エンドセリン−1(ET
−1)はペプタイズ・インターナショナル(PeptidesIn
ternational)(ケンタッキー州ルイスビル)から購入
した。 125I−ET−1(2000Ci/mmol)はアマー
シャム(Amersham) (イリノイ州アーリントンハイツ)
から購入した。膜はラット海馬及びラット又は雌ウシ大
動脈から調製した。切り裂いた組織をブリンクマン・ポ
リトロン(Brinkman Polytron)〔セッティング10、ジ
ェネレーターPTA20TS(ニューヨーク州ウェスト
バリー)〕で7μg/mlペプスタチンA及び0.5μg
/mlロイペプチン含有の氷冷250 mM スクロース、5
0 mM トリス−HCl 、pH7.4中30秒間にわたり2回
ホモジナイズした。粗粒物質を750xgで10分間の遠
心により除去した。48,000xgで30分間の遠心に
より膜を上澄画分から沈降させた。膜ペレットをプロテ
アーゼ阻害剤含有の上記緩衝液に再懸濁した。これら懸
濁液を分けて−70℃で貯蔵した。125I−ET−1と
の結合試験は、12穴スカトロン(Skatron)(ノルウェ
ー、リア)セルハーベスターチューブストリップを用い
て0.1%牛血清アルブミン(BSA)含有pH7.5の
50 mM リン酸カリウム中で行った。 125I−ET−1
濃度は海馬の場合25pM、大動脈の場合150pMとし
た。サンプルをジメチルスルホキシド(DMSO)に溶
解した。サンプルの添加後、最終DMSO濃度は3%と
なった。最後に膜を加えて結合反応を開始させた。反応
混合液を37℃で30又は60分間インキュベートし
た。スカトロンセルハーベスターを用い、前もって2%
BSAに浸漬したガラス繊維フィルターパッドで濾過し
て結合反応を終結させた。パッド上のサンプルを直ちに
0.1%BSA含有150 mM NaCl で洗浄した。パッ
ドを打ち抜き、放射能をベックマン・ガンマ(Beckman
Gamma)5500ガンマカウンター(カリフォルニア州フ
ラートン)で評価した。非特異的結合は100 nM ET
−1の存在下で調べた。この結合アッセイの結果は下記
数値の表で示されている:
【0033】 表 6 ET−A及びET−Bレセプターに対する親和性 Ki(nM)vs.[125I]-ET-1 ラット大動脈 ラット海馬 (ET-A) (ET-B) 化合物I 100 200 化合物II 3000 3000 化合物III 200 500 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 本発明によれば、本発明の環状デプシペプチドI、II及
びIII はヒト療法においてエンドセリンに起因する又は
関連した喘息、高血圧、腎不全、特に虚血後腎不全、シ
クロスポリン腎毒性、血管痙攣、大脳及び心臓虚血、心
筋梗塞又は内毒素ショックの治療に有用であり、かかる
治療の必要なヒト患者に治療有効量の環状デプシペプチ
ドI、II又はIII を投与する。
びIII はヒト療法においてエンドセリンに起因する又は
関連した喘息、高血圧、腎不全、特に虚血後腎不全、シ
クロスポリン腎毒性、血管痙攣、大脳及び心臓虚血、心
筋梗塞又は内毒素ショックの治療に有用であり、かかる
治療の必要なヒト患者に治療有効量の環状デプシペプチ
ドI、II又はIII を投与する。
【0034】このような治療中に投与される具体的投薬
量は治療される具体的症状、投与経路、治療される患者
の年令、性別、体重及び一般的症状並びに短期又は長期
いずれの治療が考えられるかというようないくつかの因
子の結果である。それらを考慮にいれると、一般的事項
として、本発明の環状デプシペプチドI、II及びIIIは
1〜200mg/kg/day の投薬量で患者に経口投与さ
れ、0.5〜100mg/kg/day の投薬量で患者に非経
口投与されると述べることができる。
量は治療される具体的症状、投与経路、治療される患者
の年令、性別、体重及び一般的症状並びに短期又は長期
いずれの治療が考えられるかというようないくつかの因
子の結果である。それらを考慮にいれると、一般的事項
として、本発明の環状デプシペプチドI、II及びIIIは
1〜200mg/kg/day の投薬量で患者に経口投与さ
れ、0.5〜100mg/kg/day の投薬量で患者に非経
口投与されると述べることができる。
【0035】本発明はエンドセリンに起因する又は関連
した喘息、高血圧、腎不全、特に虚血後腎不全、シクロ
スポリン腎毒性、血管痙攣、大脳及び心臓虚血、心筋梗
塞又は内毒素ショック治療用の医薬組成物にも関し、そ
れは治療有効量の環状デプシペプチドI、II又はIII を
そのための薬学上許容されるキャリアと共に含有してい
る。本発明の医薬組成物が経口投与用、例えば錠剤であ
る場合、活性成分、即ち環状デプシペプチドI、II又は
III はタルク、植物油、ポリオール、ベンジルアルコー
ル、ガム、ゼラチン、デンプン及び他のキャリアのよう
な他の配合成分と組合せて用いられるが、それらはすべ
て当業界で周知である。本発明の医薬組成物が非経口投
与用である場合、活性成分が適切な液体キャリアに溶解
もしくは分散されるか、又はエマルジョンが適切な乳化
剤を用いて形成される。
した喘息、高血圧、腎不全、特に虚血後腎不全、シクロ
スポリン腎毒性、血管痙攣、大脳及び心臓虚血、心筋梗
塞又は内毒素ショック治療用の医薬組成物にも関し、そ
れは治療有効量の環状デプシペプチドI、II又はIII を
そのための薬学上許容されるキャリアと共に含有してい
る。本発明の医薬組成物が経口投与用、例えば錠剤であ
る場合、活性成分、即ち環状デプシペプチドI、II又は
III はタルク、植物油、ポリオール、ベンジルアルコー
ル、ガム、ゼラチン、デンプン及び他のキャリアのよう
な他の配合成分と組合せて用いられるが、それらはすべ
て当業界で周知である。本発明の医薬組成物が非経口投
与用である場合、活性成分が適切な液体キャリアに溶解
もしくは分散されるか、又はエマルジョンが適切な乳化
剤を用いて形成される。
【図1】化合物Iの 1H-NMR スペクトルを示す図であ
る。
る。
【図2】化合物IIの 1H-NMR スペクトルを示す図であ
る。
る。
【図3】化合物III の 1H-NMR スペクトルを示す図であ
る。
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 38/00 ABU ACD ACU C12N 1/20 A 8828−4B C12P 21/02 A 9282−4B //(C12N 1/20 C12R 1:01) (C12P 21/02 C12R 1:01) A61K 37/02 ABU ACD ACU (72)発明者 オットー デー.ヘンセンズ アメリカ合衆国,07701 ニュージャーシ ィ,レッド バンク,リヴァー プラザ, アレキサンダー ドライヴ 65 (72)発明者 ジェラルド エム.リーシュ アメリカ合衆国,08550 ニュージャーシ ィ,プリンストン ジャンクション,シャ ーブルック ドライヴ 10 (72)発明者 デボラ エル.ツィンク アメリカ合衆国,07728 ニュージャーシ ィ,マナラパン,ブレンヘイム ロード 37 (72)発明者 リーユアン フアング アメリカ合衆国,07060 ニュージャーシ ィ,ウォッチュング,ウィル レーン 33 (72)発明者 ディヴィッド エル.ウィリアムス,ジュ ニア アメリカ合衆国,19440 ペンシルヴァニ ア,ハットフィールド,ピーチ ツリー レーン 1545 (72)発明者 オルガ アール.ジェニロウド スペイン国,28006 マドリッド,カステ ロ 107
Claims (4)
- 【請求項1】 下記式の環状デプシペプチドであるエン
ドセリンレセプター拮抗剤: 【化1】 - 【請求項2】 ミクロビスポラ sp.MA6857、AT
CC55140を培養し、発酵ブロスから望ましい化合
物を単離することからなる、請求項1記載のエンドセリ
ンのレセプター拮抗剤である環状デプシペプチドの製造
方法。 - 【請求項3】 新規微生物株ミクロビスポラ sp.MA6
857、ATCC55140。 - 【請求項4】 請求項1記載の環状デプシペプチドI、I
I又はIIIの治療有効量と薬学上許容されるキャリアを含
有する、エンドセリンに起因する又は関連した喘息、高
血圧、腎不全、特に虚血後腎不全、シクロスポリン腎毒
性、血管痙攣、大脳及び心臓虚血、心筋梗塞又は内毒素
ショック治療用の医薬組成物。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US645535 | 1975-12-31 | ||
US64553591A | 1991-01-24 | 1991-01-24 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06135992A JPH06135992A (ja) | 1994-05-17 |
JPH0772195B2 true JPH0772195B2 (ja) | 1995-08-02 |
Family
ID=24589397
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4009593A Expired - Lifetime JPH0772195B2 (ja) | 1991-01-24 | 1992-01-23 | ミクロビスポラから単離された新規エンドセリンレセプター拮抗剤 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
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JP (1) | JPH0772195B2 (ja) |
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US5571821A (en) * | 1993-05-20 | 1996-11-05 | Texas Biotechnology Corporation | Sulfonamides and derivatives thereof that modulate the activity of endothelin |
US5594021A (en) * | 1993-05-20 | 1997-01-14 | Texas Biotechnology Corporation | Thienyl-, furyl- and pyrrolyl sulfonamides and derivatives thereof that modulate the activity of endothelin |
US5962490A (en) | 1987-09-25 | 1999-10-05 | Texas Biotechnology Corporation | Thienyl-, furyl- and pyrrolyl-sulfonamides and derivatives thereof that modulate the activity of endothelin |
US5591761A (en) * | 1993-05-20 | 1997-01-07 | Texas Biotechnology Corporation | Thiophenyl-, furyl-and pyrrolyl-sulfonamides and derivatives thereof that modulate the activity of endothelin |
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US5352800A (en) * | 1993-03-11 | 1994-10-04 | Merck & Co., Inc. | Process for the production of a novel endothelin antagonist |
US5374638A (en) * | 1993-03-19 | 1994-12-20 | Merck & Co., Inc. | Six membered ring fused imidazoles substituted with phenoxyphenylacetic acid derivatives used to treat asthma |
US5767310A (en) * | 1993-03-19 | 1998-06-16 | Merck & Co., Inc. | Phenoxyphenylacetic acid derivatives |
US5401745A (en) * | 1993-03-19 | 1995-03-28 | Merck & Co., Inc. | Quinazolinones substituted with phenoxyphenylacetic acid derivatives |
US5334598A (en) * | 1993-03-19 | 1994-08-02 | Merck & Co., Inc. | Six-membered ring fused imidazoles substituted with phenoxyphenylacetic acid derivatives |
US5420133A (en) * | 1993-03-19 | 1995-05-30 | Merck & Co., Inc. | Quinazolinones substituted with phenoxyphenylacetic acid derivatives |
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US6541498B2 (en) | 1993-05-20 | 2003-04-01 | Texas Biotechnology | Benzenesulfonamides and the use thereof to modulate the activity of endothelin |
US6613804B2 (en) | 1993-05-20 | 2003-09-02 | Encysive Pharmaceuticals, Inc. | Biphenylsulfonamides and derivatives thereof that modulate the activity of endothelin |
US6030991A (en) * | 1993-05-20 | 2000-02-29 | Texas Biotechnology Corp. | Benzenesulfonamides and the use thereof to modulate the activity of endothelin |
US6342610B2 (en) | 1993-05-20 | 2002-01-29 | Texas Biotechnology Corp. | N-aryl thienyl-, furyl-, and pyrrolyl-sulfonamides and derivatives thereof that modulate the activity of endothelin |
US5686478A (en) * | 1993-07-20 | 1997-11-11 | Merck & Co. Inc. | Endothelin antagonists |
US5538991A (en) * | 1994-09-14 | 1996-07-23 | Merck & Co., Inc. | Endothelin antagonists bearing 5-membered heterocyclic amides |
US5559135A (en) * | 1994-09-14 | 1996-09-24 | Merck & Co., Inc. | Endothelin antagonists bearing pyridyl amides |
US5977117A (en) | 1996-01-05 | 1999-11-02 | Texas Biotechnology Corporation | Substituted phenyl compounds and derivatives thereof that modulate the activity of endothelin |
US5958905A (en) | 1996-03-26 | 1999-09-28 | Texas Biotechnology Corporation | Phosphoramidates, phosphinic amides and related compounds and the use thereof to modulate the activity of endothelin |
US5804585A (en) * | 1996-04-15 | 1998-09-08 | Texas Biotechnology Corporation | Thieno-pyridine sulfonamides derivatives thereof and related compounds that modulate the activity of endothelin |
US5783705A (en) | 1997-04-28 | 1998-07-21 | Texas Biotechnology Corporation | Process of preparing alkali metal salys of hydrophobic sulfonamides |
US6432994B1 (en) | 1997-04-28 | 2002-08-13 | Texas Biotechnology Corporation | Sulfonamides for treatment of endothelin-mediated disorders |
KR20010034461A (ko) | 1998-01-28 | 2001-04-25 | 요시다 쇼지 | 시기능 장해의 예방 또는 치료제 |
US7566452B1 (en) | 1999-05-04 | 2009-07-28 | New York University | Cancer treatment with endothelin receptor antagonists |
PL197782B1 (pl) | 1999-12-31 | 2008-04-30 | Encysive Pharmaceuticals Inc | Sulfonoamidy, środek farmaceutyczny i zastosowanie sulfonoamidów |
WO2001068121A1 (fr) * | 2000-03-17 | 2001-09-20 | Ajinomoto Co., Inc. | Remedes contre des maladies allergiques |
CA2430934C (en) | 2000-12-01 | 2011-06-21 | Takeda Chemical Industries, Ltd. | A method of producing sustained-release preparations of a bioactive substance using high-pressure gas |
US7041657B2 (en) * | 2001-02-12 | 2006-05-09 | Marine Polymer Technologies Inc. | Compositions and methods for modulation of vascular structure and/or function |
GB0326632D0 (en) | 2003-11-14 | 2003-12-17 | Jagotec Ag | Dry powder formulations |
EP2611416B1 (en) | 2010-09-03 | 2015-08-19 | Pharmaterials Ltd. | Pharmaceutical composition suitable for use in a dry powder inhaler |
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---|---|---|---|---|
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-
1992
- 1992-01-15 CA CA002059380A patent/CA2059380A1/en not_active Abandoned
- 1992-01-16 EP EP92200111A patent/EP0496452A1/en not_active Withdrawn
- 1992-01-23 JP JP4009593A patent/JPH0772195B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP0496452A1 (en) | 1992-07-29 |
JPH06135992A (ja) | 1994-05-17 |
CA2059380A1 (en) | 1992-07-25 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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