JPH0771548A - 無段変速機の変速制御装置 - Google Patents

無段変速機の変速制御装置

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JPH0771548A
JPH0771548A JP22177793A JP22177793A JPH0771548A JP H0771548 A JPH0771548 A JP H0771548A JP 22177793 A JP22177793 A JP 22177793A JP 22177793 A JP22177793 A JP 22177793A JP H0771548 A JPH0771548 A JP H0771548A
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motor
reference position
sensor
position sensor
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裕 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ステップモータ等の変速アクチュエータを用
いて変速比を無段階に制御する無段変速機の変速制御装
置において、基準位置センサの異常時にあっても、良好
な発進性を確保すること。 【構成】 基準位置センサ異常判断手段eにより基準位
置センサcが異常と判断された時、変速アクチュエータ
初期化手段dが起動される前の状態まで変速アクチュエ
ータaを戻して通常の変速制御に処理を渡すセンサ異常
時変速制御手段fを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ステップモータ等の変
速アクチュエータを用いて変速比を無段階に制御する無
段変速機の変速制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、無段変速機の変速制御装置として
は、例えば、特開昭63−11436号公報に記載のも
のが知られている。
【0003】上記従来出典には、変速モータを使って変
速制御を行なう制御装置の場合、変速指令信号にノイズ
が入力されて誤差を生じると、この誤差が累積されて変
速指令信号と変速モータの実際の回転位置とが対応しな
くなくなり、変速制御精度を低下させることになる。
【0004】これを解決するために、変速基準位置セン
サからの信号と実際の変速指令信号との関係が予め設定
した関係にあるかどうかによりセンサ故障判断をし、セ
ンサ故障判断時、変速アクチュエータを最大変速比側ま
たは最小変速比側の機械的可動限界位置まで強制的に作
動させ、変速指令信号をこの位置に対応する状態に較正
する技術が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の無段変速機の変速制御装置にあっては、センサ故障
判断時、変速アクチュエータを最大変速比側または最小
変速比側の機械的可動限界位置まで強制的に作動させる
装置となっているため、変速基準位置センサ以外に機械
的可動限界位置まで達しているかどうかを確認するセン
サあるいはスイッチ等が必要となるし、変速アクチュエ
ータを最小変速比側(ハイ側)に駆動させて初期化を終
了し、通常の変速制御が開始されることになるが、この
場合、高速段発進となって運転性を損なう。
【0006】本発明は、上記課題に着目してなされたも
ので、その目的とするところは、ステップモータ等の変
速アクチュエータを用いて変速比を無段階に制御する無
段変速機の変速制御装置において、基準位置センサの異
常時、変速アクチュエータ初期化前の状態から制御を開
始し良好な発進性を確保することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の無段変速機の変速制御装置では、図1のクレー
ム対応図に示すように、変速指令信号によって作動する
変速アクチュエータaと、前記変速アクチュエータaに
よって駆動されその変位量によって変速比を制御する変
速比指令部材bと、前記変速比指令部材bが変速指令信
号を初期化する基準位置にあるかどうかを検出する基準
位置センサcと、前記基準位置センサcからのセンサ信
号により変速アクチュエータaを駆動させ、変速比指令
部材bをダウンシフト側あるいはアップシフト側に変位
させ、変位の途中でのセンサ信号の変化に基づいて変速
アクチュエータaの位置情報を初期化する変速アクチュ
エータ初期化手段dと、前記変速比指令部材bを所定量
変位させたのもかかわらず基準位置センサcからのセン
サ信号が変化しない時、基準位置センサcが異常である
と判断する基準位置センサ異常判断手段eと、前記基準
位置センサ異常判断手段eにより基準位置センサcが異
常と判断された時、変速アクチュエータ初期化手段dが
起動される前の状態まで変速アクチュエータaを戻して
通常の変速制御に処理を渡すセンサ異常時変速制御手段
fと、を備えていることを特徴とする。
【0008】
【作用】基準位置センサcの正常時には、変速アクチュ
エータ初期化手段dにおいて、変速比指令部材bが変速
指令信号を初期化する基準位置にあるかどうかを検出す
る基準位置センサcからのセンサ信号により変速アクチ
ュエータaを駆動し、この変速アクチュエータaの駆動
により変速比指令部材bをダウンシフト側あるいはアッ
プシフト側に変位させ、変位の途中でのセンサ信号の変
化に基づいて変速アクチュエータaの位置情報が初期化
される。そして、この初期化された変速アクチュエータ
aの位置情報に基づいて変速制御が行なわれる。
【0009】基準位置センサcの異常時には、基準位置
センサ異常判断手段eにおいて、変速アクチュエータa
により変速比指令部材bを所定量変位させたのもかかわ
らず基準位置センサcからのセンサ信号が変化しない
時、基準位置センサcが異常であると判断され、この基
準位置センサ異常判断手段eにより基準位置センサcが
異常と判断された時、センサ異常時変速制御手段fにお
いて、変速アクチュエータ初期化手段dが起動される前
の状態まで変速アクチュエータaを戻して通常の変速制
御に処理が渡される。
【0010】したがって、基準位置センサcの異常が判
断された場合には、変速アクチュエータ初期前の状態に
戻して通常の変速制御に処理を渡すことにより、高速段
発進となるようなことが防止され、良好な発進性が確保
される。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0012】まず、構成を説明する。
【0013】図2は本発明実施例の変速制御装置が適用
された無段変速機の動力伝達機構を示す。
【0014】この無段変速機は、フルードカップリング
12、前後進切換機構15、Vベルト式無段変速機構2
9、差動装置56等を有しており、エンジン10の出力
軸10aの回転を所定の変速比及び回転方向で出力軸6
6及び68に伝達することができる。
【0015】この無段変速機は、フルードカップリング
12と、回転軸13と、駆動軸14と、前後進切換機構
15と、駆動プーリ16(固定円錐板18、駆動プーリ
シリンダ室20、可動円錐板22等からなる)と、遊星
歯車機構17(サンギア19,ピニオン21,23、ピ
ニオンキャリア25、リングギア27等からなる)と、
Vベルト24と、従動プーリ26(固定円錐板30、従
動プーリシリンダ室32、可動円錐板34等からなる)
と、従動軸28と、前進用クラッチ40と、駆動ギア4
6と、アイドラギア48と、後進用ブレーキ50と、ア
イドラ軸52と、ピニオン54と、ファイナルギア44
と、ピニオン58,60と、サイドギア62,64と、
出力軸66,68等から構成されている。
【0016】図3に無段変速機の油圧制御装置を示す。
【0017】この油圧制御装置は、オイルポンプ10
1、ライン圧調圧弁102、マニアル弁104、変速制
御弁106、調整圧切換弁108、ステップモータ11
0(変速アクチュエータaに相当)、変速操作機構11
2、スロットル弁114、一定圧調圧弁116、電磁弁
118、カップリング圧調圧弁120、ロックアップ制
御弁122等を有しており、これらは互いに図示のよう
に接続されており、また、前進用クラッチ40、後進用
ブレーキ50、フルードカップリング12、ロックアッ
プ油室12a、駆動プーリシリンダ室20、従動プーリ
シリンダ室32とも図示の様に接続されている。
【0018】なお、図3の各参照符号は、次の部材を示
す。
【0019】ピニオン110a、タンク130、ストレ
ーナ131、油路132、リリーフ弁133、弁穴13
4、ポート134a〜e、スプール136、ランド13
6a〜b、油路138、一方向オリフィス138、油路
140、油路142、一方向オリフィス143、弁穴1
46、ポート146a〜g、スプール148、ランド1
48a〜e、スリーブ150、スプリング152、スプ
リング154、押圧部材158、油路164、油路16
5、オリフィス166、オリフィス170、弁穴17
2、ポート172a〜c、スプール174、ランド17
4a〜c、スプリング175、油路176、オリフィス
177、レバー178、油路179、ピン181、ロッ
ド182(変速比指令部材bに相当)、ランド182a
〜b、ラック182c、ピン183、ピン185、弁穴
186、ポート186a〜d、油路188、油路18
9、油路190、弁穴192、ポート192a〜g、ス
プール194、ランド194a〜e、負圧ダイヤフラム
198、オリフィス199、オリフィス202、オリフ
ィス203、弁穴204、ポート204a〜e、スプー
ル206、ランド206a〜b、スプリング208、油
路209、フィルタ211、オリフィス216、ポート
222、ソレノイド224、プランジャ224a、スプ
リング225、弁穴230、ポート230a〜e、スプ
ール232、ランド232a〜b、スプリング234、
油路235、オリフィス236、弁穴240、ポート2
40a〜h、スプール242、ランド242a〜e、油
路243、油路245、オリフィス246、オリフィス
247、オリフィス248、オリフィス249、チョー
ク形絞り弁250、リリーフバルブ251、チョーク形
絞り弁252、保圧弁253、油路254、クーラ25
6、クーラ保圧弁258、オリフィス259、リミット
スイッチ298(基準位置センサcに相当)。
【0020】次に、ステップモータ110及びソレノイ
ド224の差動を制御する電子変速制御装置300につ
いて説明する。
【0021】電子変速制御装置300は、図4に示すよ
うに、エンジン回転速度センサ301、車速センサ30
2、スロットル開度センサ303、シフトポジションス
イッチ304、タービン回転速度センサ305、リミッ
トスイッチ298、エンジン冷却水温センサ306、ブ
レーキセンサ307からの電気信号が入力される。
【0022】前記リミットスイッチ298は、変速操作
機構112のロッド182が変速比の最も大きい位置を
超えてさらに移動した時、すなわち、オーバストローク
領域においてオンとなるスイッチである。
【0023】電子変速制御装置300は、入力インター
フェース311、CPU(中央処理装置)313、基準
パルス発生器312、ROM314、RAM315及び
出力インターフェース316を有しており、これらはア
ドレスパス319及びデータパス320によって連絡さ
れている。
【0024】エンジン回転速度センサ301、車速セン
サ302及びタービン回転速度センサ305からの信号
は、それぞれ波形整形器308,309及び322を通
して入力インターフェース311に送られ、また、スロ
ットル開度センサ303からの電圧信号はAD変換器3
10によってデジタル信号に変換されて入力インターフ
ェース311に送られる。
【0025】前記基準パルス発生器312は、CPU3
13を作動させる基準パルスを発生させる。前記ROM
314には、ステップモータ110及びソレノイド22
4を制御するためのプログラム及び制御に必要なデータ
を格納してある。前記RAM315には、各センサ及び
スイッチからの情報や制御に必要なパラメータ等を一時
的に格納する。電子変速制御装置300からの出力信号
は増幅器317を介してステップモータ110に出力さ
れ、また、ソレノイド224に出力される。
【0026】次に、作用を説明する。
【0027】[変速制御及びロックアップ制御作動]図
5(イ) は電子変速制御装置300で行なわれる変速制御
作動及びロックアップ制御作動の概略の流れを示すフロ
ーチャートで、以下、各ステップについて説明する。
【0028】ステップ50では、ステップモータ110
のイニシャライズ処理が図5(ロ) に示すフローチャート
にしたがって行なわれる。
【0029】ステップ51では、変速制御及びロックア
ップ制御に必要な情報が読み込まれる。
【0030】ステップ52では、スロットル開度と車速
により目標タービン回転数を決めて変速比の制御を行な
う等、所定の変速制御処理プログラムにしたがって変速
制御が実行される。
【0031】ステップ53では、所定のロックアップ制
御処理プログラムにしたがってロックアップ制御が実行
される。
【0032】[ステップモータのイニシャライズ処理作
動]図5(ロ) は電子変速制御装置300で行なわれるス
テップモータ110のイニシャライズ処理作動の流れを
示すフローチャートで、以下、各ステップについて説明
する(変速アクチュエータ初期化手段d,基準位置セン
サ異常判断手段e及びセンサ異常時変速制御手段fに相
当)。
【0033】ステップ54では、前回の処理で読み込ま
れたリミットスイッチ298からのスイッチ信号LOW
SWが前のLOWSWとしてセットされる。
【0034】ステップ55では、リミットスイッチ29
8からのスイッチ信号LOWSWが読み込まれる。
【0035】ステップ56では、イニシャライズ終了フ
ラグによりイニシャライズ未処理かどうかが判断され
る。
【0036】ステップ57では、モータ位置情報がモー
タ位置情報=50と仮設定される。ここで、モータ位置
情報とは、変速制御を行なうにあたってのステップモー
タ110の基準位置となる情報で、この場合、最大変速
比(ロー側)でのモータ位置情報を0(ゼロ)とし、最
小変速比(ハイ側)でのモータ位置情報を100として
いるもので、このモータ位置情報=50とは中間変速比
位置を示す。
【0037】ステップ58では、リミットスイッチ29
8からのスイッチ信号LOWSWがonかどうかが判断
される。
【0038】ステップ59では、目標モータ位置が最小
変速比位置である目標モータ位置=100にセットさ
れ、この目標モータ位置=100にモータ位置情報(=
50)を一致させるためにアップシフト側にステップモ
ータ110が駆動される。
【0039】ステップ60では、リミットスイッチ29
8からのスイッチ信号LOWSWがoffからonに変
わった時かどうかが判断される。
【0040】ステップ61では、モータ位置情報がモー
タ位置情報=50にセットされる。ステップ62では、
イニシャライズ終了フラグがonとされ、モータイニシ
ャライズ処理が終了する。
【0041】ステップ63では、モータ位置が100に
なったかどうかが判断される。
【0042】ステップ64では、目標モータ位置が中間
変速比位置である目標モータ位置=50にセットされ、
この目標モータ位置=50にモータ位置(=100)を
一致させるためにダウンシフト側にステップモータ11
0が駆動される。
【0043】ステップ65では、イニシャライズ終了フ
ラグがonとされ、モータイニシャライズ処理が終了す
る。
【0044】ステップ66では、目標モータ位置が最大
変速比位置である目標モータ位置=0にセットされ、こ
の目標モータ位置=0にモータ位置情報(=50)を一
致させるためにダウンシフト側にステップモータ110
が駆動される。
【0045】ステップ67では、モータ位置が0になっ
たかどうかが判断される。
【0046】ステップ68では、目標モータ位置が中間
変速比位置である目標モータ位置=50にセットされ、
この目標モータ位置=50にモータ位置(=0)を一致
させるためにアップシフト側にステップモータ110が
駆動される。
【0047】ステップ69では、イニシャライズ終了フ
ラグがonとされ、モータイニシャライズ処理が終了す
る。
【0048】[モータ駆動処理]図6は電子変速制御装
置300で行なわれるステップモータ110のモータ駆
動処理作動の流れを示すフローチャートで、以下、各ス
テップについて説明する。
【0049】ステップ70では、目標モータ位置とモー
タ位置情報との偏差aが算出される。
【0050】ステップ71では、偏差aの符号が判断さ
れる。
【0051】ステップ72では、偏差aが正である場
合、1パルスだけステップモータ110を右に駆動させ
る指令が出力される。
【0052】ステップ73では、モータ位置情報が+1
だけ加算される。
【0053】ステップ74では、偏差aが負である場
合、1パルスだけステップモータ110を左に駆動させ
る指令が出力される。
【0054】ステップ75では、モータ位置情報が−1
だけ減算されるステップ76では、偏差aがa=0であ
る場合、ステップモータ110を停止させる指令が出力
される。
【0055】すなわち、ステップモータ110の駆動
は、目標モータ位置とモータ位置情報との偏差aをa=
0にする方向に駆動させることで行なわれ、目標モータ
位置とモータ位置情報を1パルスに相当する大きさを1
として数字で表した場合、偏差aの大きさがそのままス
テップモータ110に出力するパルス数になる。
【0056】[リミットスイッチ298の正常時]モー
タイニシャライズの開始時には、前回の走行での変速比
制御を終了した変速位置、つまり、車両停止時の変速比
であることで、通常、中間変速比より変速比が大きいロ
ー側位置をモータ位置とする状態である。
【0057】このモータイニシャライズの開始時、ま
ず、リミットスイッチ298からのスイッチ信号LOW
SWがoffであるため、図5のフローチャートで、ス
テップ57→ステップ58→ステップ66へと進む流れ
となり、ステップモータ110は目標モータ位置=0で
モータ位置情報=50という設定により、ダウンシフト
側に駆動される。
【0058】そして、この駆動の途中でリミットスイッ
チ298からのスイッチ信号LOWSWがoffからo
nへ変化すると、図5のフローチャートで、ステップ5
7→ステップ58→ステップ59へと進む流れとなり、
ステップモータ110は目標モータ位置=100でモー
タ位置情報=50という設定により、アップシフト側に
50パルス分駆動され、ステップ61でモータ位置情報
が50に設定されてイニシャライズ処理が終了する。
【0059】つまり、図7の正常時に示すような駆動と
なり、リミットスイッチ298の正常時には、ダウンシ
フト側にステップモータ110を駆動し、スイッチ信号
LOWSWがoffからonへ変化することで正常であ
ると判断され、正常であるとの判断時には、最大変速比
位置を基準として50パルス分アップシフト側に駆動し
た中間変速比位置まで戻した位置がモータ位置情報=5
0とイニシャライズ処理にて設定される。
【0060】したがって、実際の中間変速比の位置にス
テップモータ110がある時にモータ位置情報=50で
あるとセットされ、実際のモータ位置と制御で使うモー
タ位置情報とが一致することで、その後、精度の高い変
速制御が確保される。
【0061】[リミットスイッチ298のon異常時]
リミットスイッチ298のon異常時、リミットスイッ
チ298からのスイッチ信号LOWSWがonであるた
め、図5のフローチャートで、ステップ57→ステップ
58→ステップ59へと進む流れとなり、ステップモー
タ110は目標モータ位置=100でモータ位置情報=
50という設定により、アップシフト側に駆動される。
【0062】そして、この駆動の途中であるにもかかわ
らずリミットスイッチ298からのスイッチ信号LOW
SWがonのまま変化しないスイッチ異常時には、図5
のフローチャートで、ステップ59からステップ60→
ステップ63へと進む流れとなり、ステップ63ではモ
ータ位置がモータ位置=100であるかどうか、つま
り、モータ位置が100となるアップシフト側に50パ
ルス分駆動されたかどうかが判断され、ステップ63で
yesと判断されると、ステップ64で目標モータ位置
が目標モータ位置=50に設定され、この設定により逆
にダウンシフト側にステップモータ110が50パルス
分元の位置に戻るように駆動され、その位置をモータ位
置情報=50(ステップ57)として設定し、イニシャ
ライズ処理を終了する。
【0063】つまり、図7のon異常時に示すような駆
動となり、リミットスイッチ298のon異常時には、
アップシフト側にステップモータ110を駆動すること
で異常が判断され、異常判断時には、イニシャライズ処
理の開始位置まで戻した位置がモータ位置情報=50に
設定される。
【0064】したがって、イニシャライズ処理開始時に
中間変速比からオフセットした位置にモータ位置がある
場合には、そのオフセット分のモータ位置情報の誤差は
生じるが、少なくともイニシャライズ処理開始前の位置
まで戻しての低速段発進となることで発進時の運転性が
確保される。
【0065】[リミットスイッチ298のoff異常
時]リミットスイッチ298のoff異常時、リミット
スイッチ298からのスイッチ信号LOWSWがoff
であるため、図5のフローチャートで、ステップ57→
ステップ58→ステップ66へと進む流れとなり、ステ
ップモータ110は目標モータ位置=0でモータ位置情
報=50という設定により、ダウンシフト側に駆動され
る。
【0066】そして、この駆動の途中で正常であるなら
ばリミットスイッチ298からのスイッチ信号LOWS
Wがoffからonへと変化するが、この変化がないス
イッチ異常時には、図5のフローチャートで、ステップ
66からステップ67へと進む流れとなり、ステップ6
7ではモータ位置がモータ位置=0であるかどうか、つ
まり、モータ位置が0となるダウンシフト側に50パル
ス分駆動されたかどうかが判断され、ステップ67でy
esと判断されると、ステップ68で目標モータ位置が
目標モータ位置=50に設定され、この設定により逆に
アップシフト側にステップモータ110が50パルス分
元の位置に戻るように駆動され、その位置をモータ位置
情報=50(ステップ57)として設定し、イニシャラ
イズ処理を終了する。
【0067】つまり、図7のoff異常時に示すような
駆動となり、リミットスイッチ298のoff異常時に
は、ダウンシフト側にステップモータ110を駆動する
ことで異常が判断され、異常判断時には、イニシャライ
ズ処理の開始位置まで戻した位置がモータ位置情報=5
0に設定される。尚、開始位置が中間変速比からロー側
にオフセットした位置にある場合には、モータに駆動指
令が出力されていてもロッド182の端部が静止部材に
接触してロッド182のストローク限界となることで、
実際のモータ位置と制御で使うモータ位置情報とが一致
する。
【0068】したがって、リミットスイッチ298のo
ff異常時、少なくともイニシャライズ処理開始前の位
置まで戻しての低速段発進となることで発進時の運転性
が確保される。
【0069】次に、効果を説明する。
【0070】ステップモータ110を用いて変速比を無
段階に制御する無段変速機の変速制御装置において、イ
ニシャライズ処理開始時のリミットスイッチ298の信
号に基づきステップモータ110を駆動させてロッド1
82を変位させてもリミットスイッチ298からの信号
変化がない時、リミットスイッチ298が異常と判断さ
れ、このスイッチ異常判断時、イニシャライズ処理開始
前の状態までステップモータ110を戻して通常の変速
制御に処理を渡す制御を行なう装置としたため、リミッ
トスイッチ298の異常時、モータイニシャライズ処理
から変速制御へ移行しての発進時、ロー側の変速比によ
る発進となり、良好な発進性を確保することができる。
【0071】以上、実施例を図面により説明してきた
が、具体的な構成は実施例に限られるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加等があ
っても本発明に含まれる。
【0072】例えば、実施例では、無段変速機としてV
ベルト式無段変速機への適用例を示したが、変速アクチ
ュエータを用いるトロコイド式無段変速機にも適用する
ことができる。
【0073】実施例では、基準位置センサとして1つの
リミットスイッチを用いる例を示したが、2つのリミッ
トスイッチやストロークセンサを用いることもできる。
【0074】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明にあって
は、ステップモータ等の変速アクチュエータを用いて変
速比を無段階に制御する無段変速機の変速制御装置にお
いて、基準位置センサ異常判断手段により基準位置セン
サが異常と判断された時、変速アクチュエータ初期化手
段が起動される前の状態まで変速アクチュエータを戻し
て通常の変速制御に処理を渡すセンサ異常時変速制御手
段を設けた装置としたため、基準位置センサの異常時、
変速アクチュエータ初期化前の状態から制御を開始し良
好な発進性を確保することができるという効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の無段変速機の変速制御装置を示すクレ
ーム対応図である。
【図2】実施例の変速制御装置が適用された無段変速機
の動力伝達機構を示す図である。
【図3】実施例の変速制御装置が適用された無段変速機
の油圧制御装置を示す図である。
【図4】実施例の無段変速機の変速制御装置を示すブロ
ック図である。
【図5】図5(イ) は電子変速制御装置で行なわれる変速
制御作動及びロックアップ制御作動の概略の流れを示す
フローチャートであり、図5(ロ) は電子変速制御装置で
行なわれるステップモータのイニシャライズ処理作動の
流れを示すフローチャートである。
【図6】電子変速制御装置で行なわれるステップモータ
110のモータ駆動処理作動の流れを示すフローチャー
トである。
【図7】実施例装置で正常時,on異常時及びoff異
常時のステップモータのイニシャライズ処理を説明する
動作説明図である。
【符号の説明】
a 変速アクチュエータ b 変速比指令部材 c 基準位置センサ d 変速アクチュエータ初期化手段 e 基準位置センサ異常判断手段 f センサ異常時変速制御手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変速指令信号によって作動する変速アク
    チュエータと、 前記変速アクチュエータによって駆動されその変位量に
    よって変速比を制御する変速比指令部材と、 前記変速比指令部材が変速指令信号を初期化する基準位
    置にあるかどうかを検出する基準位置センサと、 前記基準位置センサからのセンサ信号により変速アクチ
    ュエータを駆動させ、変速比指令部材をダウンシフト側
    あるいはアップシフト側に変位させ、変位の途中でのセ
    ンサ信号の変化に基づいて変速アクチュエータの位置情
    報を初期化する変速アクチュエータ初期化手段と、 前記変速比指令部材を所定量変位させたのもかかわらず
    基準位置センサからのセンサ信号が変化しない時、基準
    位置センサが異常であると判断する基準位置センサ異常
    判断手段と、 前記基準位置センサ異常判断手段により基準位置センサ
    が異常と判断された時、変速アクチュエータ初期化手段
    が起動される前の状態まで変速アクチュエータを戻して
    通常の変速制御に処理を渡すセンサ異常時変速制御手段
    と、 を備えていることを特徴とする無段変速機の変速制御装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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