JPH0771284B2 - 双方向catvシステム - Google Patents

双方向catvシステム

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JPH0771284B2
JPH0771284B2 JP2285787A JP28578790A JPH0771284B2 JP H0771284 B2 JPH0771284 B2 JP H0771284B2 JP 2285787 A JP2285787 A JP 2285787A JP 28578790 A JP28578790 A JP 28578790A JP H0771284 B2 JPH0771284 B2 JP H0771284B2
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邦彦 関谷
幸男 高橋
秀朗 春山
和義 小澤
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株式会社シーエーティブイ基盤技術研究所
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【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明はFMやTV等の多チャネルの放送と、電話やファク
シミリ等の通信サービスとを同一伝送路上で実現する双
方向CATVシステムに関する。
(従来の技術) 近時、FMやTV等の多チャネルの放送と、電話やファクシ
ミリ等の通信サービスとを同一伝送路上で実現する双方
向CATVシステムの開発が種々進められている。この種の
双方向CATVシステムは、基本的には同軸ケーブルからな
る信号伝送路を周波数分割多重化(FDM)して実現され
る。
即ち、FDM方式による双方向CATVシステムの実現は、一
般的には1本の同軸ケーブルの伝送帯域を、上り信号伝
送用の帯域と下り信号伝送用の帯域とに周波数帯域分割
して行われる。この周波数帯域の分割の仕方は、例えば
上り信号伝送用の帯域の広さにより、 サブスプリット方式 (上り信号伝送用帯域;6〜50MHz,下り信号伝送用帯域;7
0〜300MHz以上) ミッドスプリット方式 (上り信号伝送用帯域;6〜108MHz,下り信号伝送用帯域;
168〜300MHz以上) ハイスプリット方式 (上り信号伝送用帯域;6〜222MHz,下り信号伝送用帯域;
250〜300MHz以上) として分類される。
ところが上記上り信号伝送用帯域について考察してみる
と、混入ノイズの影響を考慮した場合、現実的には30MH
z以下の帯域での安定した信号伝送が難しいという問題
がある。またこのような双方向CATVシステムでは、通
常、同軸ケーブルを敷設して構築される信号伝送路に対
して、所定の伝送路長(距離)毎に中継アンプが設けら
れる。この中継アンプには、通常、上り信号伝送用帯域
と下り信号伝送用帯域とを帯域分割する為の帯域分離フ
ィルタが組み込まれる。しかしこの帯域分離フィルタに
起因して、特に帯域分離される周波数辺りにおける信号
の群遅延が大きい。この為、この帯域分離する周波数帯
域部分を利用して高品質な信号伝送を行うことが難しい
という不具合がある。また前述した中継アンプの動作特
性に起因する帯域上の制約から、同軸ケーブルを介して
伝送可能な信号の伝送帯域の上限が450〜550MHz程度に
圧迫される等の不具合がある。
さて上記各スプリット方式での双方向通信について考察
してみると次のことが明らかとなる。
第5図は一般のCATVシステムとして広く普及している、
サブスプリット方式での帯域利用例を示している。この
方式は既存のFM・TV放送の再送信に適合させることを考
慮した方式であり、50MHz以下を上り信号伝送用の帯域,
70MHz以上を下り信号伝送用の帯域としている。尚、下
り信号伝送用の帯域では、70〜90MHzの帯域をFM放送用,
90〜108MHzをTV1〜3チャネルのTV放送用,170〜222MHz
をTV4〜12チャネルのTV放送用としてそれぞれ割当てい
る。
従ってこの場合、電話やファクシミリ等の通信サービス
を同一伝送路で実現するには、108〜170MHzまたは222〜
450MHzの周波数帯域を利用することが必要となる。しか
し上り信号伝送用の帯域としては、前述したように30MH
z以下の帯域では安定した通信が望めず、また帯域分離
フィルタによる群遅延歪を考慮すると、実際的には30〜
48MHzの帯域しか利用することができない。この帯域(3
0〜48MHz)は3TV放送チャネル分に相当する帯域であ
る。
ところがこの種の双方向CATVシステムでは、自主放送用
に1TV放送チャネル使用することがあり、また自動検針
等のデータ伝送サービス等も行うことを考慮すると、前
述した電話やファクシミリ等の通信サービスに利用でき
るのは高々1TV放送チャネルとなる。従って多くの端末
装置を収容して大規模な双方向通信サービスを実現する
には、上述したサブスプリット方式では甚だ通信容量が
少ないと云える。
この点、ミッドスプリッド方式によれば、上り信号伝送
用の帯域として13TV放送チャネル程度の周波数帯域を確
保することができる。従って或る程度の端末装置を収容
して双方向通信サービスを実現することが可能となる。
しかしこのミッドスプリット方式では、FM放送、および
TV1〜3チャネルのTV放送の為の周波数帯域(70〜108MH
z)を上り信号伝送用の帯域として用いることになるの
で、市販されている通常のFM受信機やTV受像機でFM・TV
放送を受信することができなくなる。従ってこれらのFM
・TV放送のサービスを行うには、放送局であるセンタ側
では、これらの放送波を高周波数帯域に変換して前記信
号伝送路(同軸ケーブル)を介して伝送し、FM受信機や
TV受像機が設けられる端末装置側では周波数コンバータ
を設け、上述した如く伝送されてくる高周波数帯域の放
送波を元の周波数帯域に戻すことが必要となる。しかし
個々の端末装置側に上述した周波数コンバータを設ける
には、システム的に問題がある。
ところで1TV放送チャネルを利用して64kbps単位のディ
ジタル回線交換サービスを行う技術が、例えば 『CATV型ネットワークにおけるディジタル統合通信方
式』 テレビジョン学会技術報告 vol.13,No.51,pp 1〜6 にて提唱されている。この方式は、QPSK変復調方式を利
用して8Mbps程度の伝送路を実現し、TDMA方式にて複数
の同時ディジタル通信を実現するものである。この方式
によれば、1TV放送チャネル当り100程度の通話チャネル
を確保することができる。従って呼率が[0.15],呼損
率が[0.01]程度であるとすれば、1TV放送チャネル当
たりに500〜600程度の加入者を収容することが可能とな
る。しかし現在サービスがなされているCATVシステムだ
けを捉えても、その加入者数は数万にも及び、これらの
加入者端末での電話やファクシミリ等の双方向通信を1T
V放送チャネル程度で賄うことは到底無理である。
(発明が解決しようとする課題) このように従来にあっては、CATVネットワークにおける
多チャネル放送サービスを犠牲にすることなく、同時に
双方向通信サービスを実現しようとすると、周波数帯域
上での制約から多くの通話チャネルを設定することがで
きないと云う問題がある。また1TV放送チャネル程度の
上り信号伝送用の帯域しか確保できないサブスプリット
方式において数万の双方向通信チャネルを実現するに
は、例えば幹線系をなす同軸ケーブルを100本程度を敷
設しなければならず、膨大なコストが掛かることが否め
ない。しかも通話チャネル数を多くすることを目的とし
て、前述したミッドスプリット方式を採用すると、既存
の放送サービスを市販のTV受像機で受信するには、端末
側にて個別に周波数コンバータを設けることが余儀なく
され、加入者に余分な負担が掛かると云う問題が生じ
る。
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、そ
の目的とするところは、端末装置側に周波数コンバータ
を設けることなく既存の多チャネル放送サービスをその
まま受信することができ、同時に大容量の双方向通信サ
ービスを実現することのできる双方向CATVシステムを提
供することにある。
[発明の構成] (課題を解決する為の手段) 本発明に係る双方向CATVシステムは、幹線系では大容量
の双方向通信サービスを実現する為の拾い伝送帯域を必
要とするが、個々の端末装置にとってはその端末装置に
対する双方向通信サービスが授受できればよく、それ程
広い伝送帯域を必要としないことに着目してなされたも
ので、 前記信号伝送路を前記センター設備に接続された幹線系
と、この幹線系から分岐されて前記端末装置に接続され
る支線系とに分離し、これらの幹線系および支線系にお
いて前記信号伝送を上り信号伝送帯域と下り信号伝送帯
域とを帯域分割する位置を、前記幹線系と支線系とで異
ならせ、 上記幹線系では双方向通信サービス用として広い伝送帯
域を確保し、端末装置の接続される支線系では通常のFM
・TV放送波をそのまま受信できるように、幹線系におけ
る特定の周波数帯域の下り伝送信号を支線系の特定の周
波数帯域に乗せ換え、同時に各支線系における特定の周
波数帯域の上り伝送信号を幹線系において夫々異なる特
定の周波数帯域に乗せ換えるようにしたことを特徴とす
るものである。
(作用) 本発明によれば、センター側に接続される幹線系にあっ
ては、双方向通信サービス用の上り信号伝送用の帯域、
および下り信号伝送用の帯域として広い帯域を確保して
いるので、幹線系をなす1本の同軸ケーブルで多くの加
入者を収容することが可能となる。しかも上記幹線系か
ら分岐されて個々の端末装置側に導かれる支線系にあっ
ては、伝送周波数の乗せ替えにより通常のFM・TV放送波
をそのまま受信可能な周波数配置とするので、端末装置
側では個別に周波数変換装置を設けることなしに前記FM
・TV放送波を受信することが可能となり、また個々の支
線系に収容される端末装置からの上り信号だけを取り扱
えば良くなる。この結果、総合的にシステムのコスト低
減を図り、実用性の高い大規模な双方向CATVシステムを
構築することが可能となる。
(実施例) 以下、図面を参照して本発明の一実施例に係る双方向CA
TVシステムについて説明する。
第1図は実施例システムの概略的な構成を示す図で、1
はセンター設備である。このセンター設備1は、自主放
送サービスを行うスタジオ設備や、通常のFM・TV放送を
受信してCATV網に再送信する一連の放送機器を含む放送
設備2を含んでいる。尚、この放送設備2としては、衛
星放送を受信し、これをCATV網に再送信する機能を含む
場合もあるが、本発明の主旨とは外れるのでその詳しい
説明については省略する。
また前記センター設備1には、CATV網における双方向通
信サービスとしての、電話およびファクシミリ等の回線
交換サービスを実現するディジタル交換機3が設けられ
る。このディジタル交換機3を介する双方向通信サービ
スはTDMA装置4を介して、例えば1TV放送チャネルに相
当する6MHz帯域を利用し、QPSK変調方式により8Mbpsの
伝送路を形成して、TDM(時分割多重)技術を利用して
実現される。このTDM技術により複数の加入者に対する
同時通信サービスが実現される。
このような放送設備2,ディジタル交換機3,TDMA装置4に
加えて、CATV網との接続点をなすヘッドエンド5を含め
て前記センター設備1が構築されている。
さて上記センター設備1のヘッドエンド5に接続される
CATV網の幹線系伝送路6は、所定長(所定距離)毎に同
軸ケーブル6a,6b,6c,6d,…を敷設し、これらの同軸ケー
ブル6a,6b,6c,6d,…を中継器7a,7b,7c,…にて結んで構
築される。これらの中継器7a,7b,7c,…は、CATV網を伝
送される信号の伝送損失を補償する中継アンプをそれぞ
れ備えると共に、幹線系6と支線系8とを結合する分岐
器等を具備したものである。
しかして上記各中継器7a,7b,7c,…の分岐器を介して幹
線系に接続される支線系8は、前記幹線系と同様に同軸
ケーブル8a,8b,8c,…を敷設して構築される。この支線
系8にも、前述した幹線系6と同様に所定の伝送路長毎
に中継アンプ機能を有する分岐器9a,9b,…がそれぞれ設
けられる。CATV網に加入した端末装置は、上記分岐器9
a,9b,…に網終端装置10を介して接続される。この網終
端装置10は加入者の宅内に設置され、FM・TV放送波と双
方向通信サービスとを分離または多重する機能を有す
る。
尚、11は通常のTV受像機であり、12はISDN電話機やG4フ
ァクシミリ等からなる通信端末装置である。また13はIS
DNにおけるS参照点をインタフェースとする内線バスで
ある。
このように実施例システムは、センター設備1と加入者
装置とを、幹線系6および支線系8とからなるCATV網を
介して接続して構築される。そして各加入者装置はセン
ター設備1から幹線系伝送路6,中継器(分岐器)7,支線
系伝送路8,網終端装置10を介してFM・TV放送等のサービ
ス提供を受ける。一方、上記支線系伝送路8から幹線系
伝送路6,センター設備1(ディジタル交換機3),幹線
系伝送路6,支線系伝送路8を介して双方向通信を実現す
るものとなっている。
さて第2図は上述した如く構築された実施例システムに
おける幹線系6および支線系8での帯域割当ての構造を
示している。
この第2図に示すように実施例システムでは、幹線系6
における上り信号伝送用の帯域として6〜108MHzを割当
て、また下り信号伝送用の帯域として170MHz以上を割当
てることで、前述したミッドスプリット方式による帯域
分割を実現している。特に上記上り信号伝送用の帯域の
うち、実際の通信サービスの上り信号伝送用として42〜
108MHzを使用するものとする。この場合、1TV放送チャ
ネルの帯域を6MHzとすると、上記42〜108MHzの上り信号
伝送用の帯域にて13TV放送チャネルを確保することが可
能となる。
一方、幹線系6における下り信号帯域としては、222〜3
00MHzの帯域を通信サービス用とし、上述した上り信号
帯域に対応した13TV放送チャネルを確保している。そし
て300〜338MHzを、サブスプリット方式において通常、7
0〜108MHzの帯域で利用されているFM放送およびTV放送
1〜3チャネルの乗せ換え用帯域とし、70〜108MHzの帯
域の上記FM・TV放送信号を周波数変換して伝送するもの
とする。尚、170〜222MHzの帯域には、TV放送4〜12チ
ャネルの信号をそのまま乗せるものとする。
これに対して支線系8は、上り信号伝送用の帯域として
10〜50MHzを割当て、また下り信号伝送用の帯域として7
0MHz以上を割当てることで、前述したサブスプリット方
式による帯域分割を実現している。そして前記幹線系6
にて300〜338MHzの帯域で伝送されてくる下り信号であ
るFM・TV放送を70〜108MHzの帯域に周波数変換して伝送
し、また170〜222MHzのTV放送として伝送されてくる下
り信号については、これをそのまま170〜222MHzの帯域
で伝送している。そしてこの支線系8では上り信号伝送
用の帯域として設定された10〜50MHzを利用して端末装
置からの上り信号を伝送し、これを周波数変換して前記
幹線系6における上り信号伝送用の6〜108MHzの帯域の
或るチャネルに乗せ換えている。
尚、幹線系6と支線系8との間での通信信号の帯域の乗
せ換えは、後述するように幹線系6と支線系8とを分岐
接続する中継器7a,7b,7c,…にて行われる。
上述した如く帯域分割された幹線系6から支線系8を介
する下り信号の伝送について、更に詳しく説明する。先
ずTV放送について述べる。
TV放送の1〜3チャネルの周波数帯域は90〜108MHz帯で
あり、またTV放送の4〜12チャネルの周波数帯域は170
〜222MHz帯である。CATVシステムでは、このようなTV放
送を受信してCATV網に再送信する。この際、センター設
備1における放送設備2では、幹線系6における伝送信
号の帯域割当てが上述した如く設定されていることか
ら、上記TV放送の1〜3チャネルの受信信号を周波数変
換して320〜338MHz帯に乗せ換え、これを幹線系6に送
信出力する。またTV放送の4〜12チャネルについてはそ
の受信信号を適切な送信レベルに増幅するだけで、170
〜222MHz帯にそのまま再送信する。
尚、70〜90MHz帯のFM放送については、その受信信号を
前述したTV放送の1〜3チャネルの場合と同様に周波数
変換し、これを300〜320MHz帯に乗せ換えて送信出力す
る。
このようにしてセンター設備1から幹線系6に送出され
た信号は、その伝送路における減衰(信号損失)を補償
するべく、所定の伝送距離間隔毎に設けられた中継器7
a,7b,7c…を介して伝送される。この際、中継器7a,7b,7
c…にそれぞれ組み込まれた分岐器を介して複数の支線
系8への分岐がなされる。尚、幹線系6と支線系8とを
接続する分岐器は、幹線系8の必要箇所に設ければ良い
ものであるが、ここでは中継器7a,7b,7c…が設けられる
位置に、同時に分岐器を設けることでシステム的な構成
の簡略化を図るものとしている。尚、分岐器の具体的な
構成については後述する。
しかしてこのような分岐器にて幹線系6から分岐された
信号は支線系8を介して伝送される。この際、分岐器で
は、TV放送4〜12チャネルの170〜222MHz帯の信号につ
いてはそのまま支線系8に伝送するが、320〜338MHz帯
の信号として伝送されているTV放送の1〜3チャネルに
ついては、周波数変換により90〜108MHz帯の信号に変換
して支線系8に乗せ換えて信号伝送する。また300〜320
MHz帯の信号として伝送されているFM信号については、7
0〜90MHz帯の信号に周波数変換して支線系8に伝送す
る。
そして支線系8に送出されたFM・TV放送の信号は、当該
支線系8に接続される十数個の分岐器を介して個々の加
入者に引き込まれ、網終端装置10にてFM・TV放送波と通
信サービス用の信号とに分離される。そしてFM・TV放送
波は市販の一般的なTV受像機11やFM受信機にて受信さ
れ、そのまま放送サービスの提供を受ける。
一方、通信サービス用の信号は、国際的な標準化が進め
られつつあり、例えばISDNの標準インタフェースに合せ
た形で、ディジタル電話機やG4ファクシミリ等の各種の
通信端末12が接続される。網終端装置10への通信端末12
の接続は、例えば最大8台の端末が接続可能なバス13を
介してなされる。
しかしてこれらの通信端末12を用いてなされる前記CATV
網を介する双方向通信サービスは、次のようにして実現
される。
この双方向通信サービスは、基本的にはTDMA技術を利用
し、例えば第3図に示すようなフレーム構成のデータ用
チャネルD(Dチャネル)と音声チャネル(Bチャネ
ル)を選択設定して行われる。
前記CATV網上での回線交換サービス(双方向通信サービ
ス)の実現は、先ず任意の端末装置からの発信要求を、
上り信号フレームの共通制御チャネルを利用してセンタ
ー設備1のディジタル交換機3に通知し、Dチャネルの
設定を要求をすることから開始される。ディジタル交換
機3はこの要求を受けたとき、空いているDチャネルを
探し出し、ここで捕捉したDチャネルのタイムスロット
番号を上記発信要求のあった端末装置に前記共通制御チ
ャネルを介して通知してDチャネルの設定を行う。
この例ではISDNのプロトコルを採用していることから、
以後、このDチャネルを使って発呼手順が進められる。
しかして相手端末への着信の通知は、下り信号フレーム
の共通制御チャネルを利用して、その着呼端末とその通
信に使用するDチャネルを指定することにより行われ
る。そして着呼端末へのDチャネルの指定が行われた後
には、このDチャネルを使って着呼手順が進められる。
これらの発呼手順および着呼手順は標準化された規定が
あるのでそれに従って行われる。
尚、Bチャネルの割付けも上述した発呼手順および着呼
手順中に、前記共通制御チャネルを利用して行われる。
このようにして[端末−交換機−端末]間にDチャネル
およびBチャネルをそれぞれ確保して上記端末間での回
線交換サービスが実現される。
さて支線系8は前述したように上り信号伝送用の帯域と
して10〜50MHzを割当て、また下り信号伝送用の帯域と
して70MHz以上を割当てている。この上り信号伝送用の
帯域における30〜36MHz帯は、例えば自主放送用の1TV放
送チャネルとして割り当てられ、また36〜42MHz帯は自
動検針等のデータ伝送サービス用の帯域として割り当て
られている。そしてここでは前述した電話やファクシミ
リ等の通信サービスに利用可能な帯域として42〜48MHz
帯の1TV放送チャネル分を割り当てている。尚、10〜30M
Hzの帯域については、幹線系6を含めた全体で用いられ
る共通の制御信号チャネル、例えば保守・運用の為の信
号チャネルとして利用するものとする。
しかして複数の支線系8において、その42〜48MHz帯を
介して端末装置からそれぞれ送出される上り信号は、幹
線系6の前述した如く設定された6〜72MHzの上り信号
伝送用の帯域に乗せ換えられてセンター設備1に伝送さ
れる。即ち、第4図に示すように各支線系8では、各支
線系8においてそれぞれ共通に42〜48MHzの帯域を利用
して上り信号を伝送している。これに対して幹線系6で
は、42〜108MHzの帯域を1チャネル当り6MHzとして、13
チャネルの通信サービスチャネルを設けている。前述し
た中継器7a,7b,7c,〜にそれぞれ組み込まれる分岐器
は、これらの支線系8の1チャネルを幹線系6の上述し
た通信サービスチャネルの中のいずれかの1チャネルに
周波数変換することで、その乗せ換えを実現している。
尚、この場合、或る1つの支線系8については、幹線系
6における同一の周波数帯域を利用することが可能であ
ることから、その支線系8については周波数変換による
帯域の乗せ換えを行う必要はない。
またここでは10〜30MHzの帯域を共通の制御チャネルと
していることから、支線系8へ乗せ換える際に周波数変
換はせずにそのまま乗せることとする。なお、情報の転
送方法としては、下り信号でポーリングし、上り信号で
応答するといった伝送手順が必要になってくる。
更にここでは各支線系8における1つのチャネルを幹線
系6の或る1つのチャネルに乗せ換えるものとして説明
するが、前述したようにここでの通信サービスがTDMA方
式を採用して行われることから、例えば幹線系8の或る
チャネルに通話容量の余裕があるような場合、複数の支
線系8の上り信号を幹線系6における同一の上りチャネ
ルに乗せ換えるようにすることも勿論可能である。
このようにして支線系8から幹線系6へと信号伝送帯域
の変換が行われて端末装置からセンター設備1に伝送さ
れた上り信号は、前記ディジタル交換機3にて回線交換
サービスがなされた後、通信サービスの為の下り信号伝
送用として設定された、例えば幹線系6および支線系8
の222〜300MHzの帯域を介して端末装置へと伝送され
る。これらの幹線系6および支線系8における222〜300
MHzの伝送帯域も、1チャネル当り6MHzとして、13チャ
ネルの通信サービスチャネルが設定されている。そして
幹線系6および支線系8の伝送帯域(下り信号用チャネ
ル)は同じ帯域が利用できるので、ここでは帯域の乗せ
換えは行われない。
以上のように本システムでは、センター設備1と端末装
置とを結ぶ伝送路を幹線系6と支線系8とに分け、幹線
系6における上り信号伝送帯域と下り信号伝送帯域とを
帯域分割する位置を支線系8とは異ならせ、上述したよ
うに信号伝送帯域を幹線系6と支線系8とで移動させる
ことにより、幹線系6では上り信号伝送用として広い帯
域を確保し、また支線系8では既存の放送波をそのまま
受信可能な帯域の信号として伝送するものとなってい
る。この結果、既存のCATVサービスをそのまま行いなが
ら、CATV網に収容可能な双方向通信サービス端末の数を
十分大きくして、大容量な双方向通信サービスを実現す
ることが可能となる。
尚、前述した幹線系6と支線系8とを接続する中継器7
での伝送信号の中継・分岐と帯域変換は、例えば第6図
に示すように構成される中継器7にて実現される。
第6図において、帯域分割・合成器21は、幹線系6を介
して伝送されてくる下り信号を分離するもので、分離さ
れた下り信号は増幅器22により所定の信号レベルまで増
幅されて、その信号伝送損失が補償される。その後、信
号伝送損失の補償がなされた下り信号は分岐器23に入力
されて幹線用と支線用とに分岐され、幹線用の下り信号
は前記帯域分割・合成器21と同様な帯域分割・合成器24
を介して次段の幹線系6へと中継出力される。また前記
分岐器23にて分岐された下り信号の一部は、周波数変換
回路25を介して後述するように所定の帯域変換が施され
る。この帯域変換が施された下り信号が前記帯域分割・
合成器21と同様な帯域分割・合成器26に導かれ、この帯
域分割・合成器26から支線系8へと出力される。
尚、幹線系6を介して伝送されてくる上り信号は、前記
帯域分割・合成器24を介して中継器7に取り込まれ、増
幅器27により所定の信号レベルまで増幅されて、その信
号伝送損失が補償される。そして前記帯域分割・合成器
21を介して幹線系6に送出される。また支線系8を介し
て伝送されてくる上り信号は、前記帯域分割・合成器26
を介して中継器7に取り込まれ、周波数変換回路28を介
して後述するような所定の帯域変換が施される。そして
帯域変換がなされた上り信号は、合成器29にて前記幹線
系6の上り信号に合成された後、前記増幅器27から前記
帯域分割・合成器21を介して幹線系6に送出される。
しかして幹線系6から支線系8への下り信号の帯域変換
を行う前記周波数変換回路25は、例えば第7図に示すよ
うに構成される。この周波数変換回路25は、帯域分割器
31にて下り信号中からFM放送およびTV放送波の帯域であ
る300〜338MHz帯域の信号を分離する。そしてこの帯域
分割器31にて分離された上記帯域の信号を掛算器32に導
き、発振器33から出力される所定周波数の搬送波と掛け
合わせて帯域変換し、その出力をローパスフィルタ34に
てフィルタリングすることで、前記300〜338MHz帯域の
信号を70〜108MHzの帯域の信号に変換する。このように
して帯域変換した信号と、前記帯域分割器31に分割さ
れ、適宜レベル調整された170〜300MHzの帯域の信号と
を帯域合成器35にて合成し、これを支線系6に出力する
如く構成される。
尚、上り信号用の周波数変換回路28についても、基本的
には上記周波数変換回路25と同様に構成される。しかし
この上り信号の周波数変換回路18では、帯域分割部にて
上り信号帯域の高域部分42〜48MHzの通信サービス用信
号を分離し、この信号を掛算器に導いて幹線系6の予め
定めた帯域に移動させる。上り用の信号を幹線系6のど
の帯域に移動するかについては、幹線系6のどの上り用
チャネルを用いるかによって決定され、掛算器の出力を
帯域制限することで帯域の乗せ換えが行われる。このよ
うにして帯域変換した上り信号と、前記帯域分割器にて
求められた低減出力信号(自動検針等の共通サービスに
用いられる信号)とを合成し、これを前記中継器7にお
ける合成器29に出力することで、幹線系6への伝達が行
われることになる。
以上のようにして中継器7を構成し、幹線系6と支線系
8との間で信号帯域の乗せ換えを行うことで、前述した
CATV網を介する大容量の双方向通信サービスを容易に実
現することが可能となる。
尚、本発明は上述した実施例に限定されるものではな
い。実施例では幹線系6として、所謂ミッドスプリット
方式を採用したが、幹線系6の帯域分割はこれに限定さ
れるものではない。例えばハイスプリット方式や任意の
周波数位置での帯域分割で、幹線系6を構成しても良い
ことは云うまでもない。これ故、幹線系6の通信サービ
ス用のチャネル数については、幹線系6の帯域分割の周
波数位置を適宜設定することで、加入者数に応じて適切
に選択することが可能である。
またここでは幹線系6と支線系8とを共に同軸ケーブル
で実現する例について説明したが、本発明は物理的な媒
体に依存することはない。例えば幹線系6を光ファイバ
で実現することも可能である。更に実施例ではCATVサー
ビスと双方向の通信サービスを一本の伝送路上に実現す
る例を示したが、通信サービスでなく映像による双方向
のローカルな自主放送として利用する場合にも有効であ
る。その他、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々
変形して実施することができる。
[発明の効果] 以上説明したように本発明によれば、加入者端末が接続
される支線系を、既存の放送波をそのまま受信可能な周
波数帯域として伝送するので、通常のTV受像機等をその
まま利用して放送サービスを受けることができ、端末毎
に周波数コンバータを取付ける等の負担が加入者に加わ
ることがないという効果がある。
また幹線系としては、既存の放送波の周波数帯域を移動
する処理が必要ではあるが、上り用信号帯域を広く設定
することができるので、その放送波のチャネル数を保存
しながら双方向の通信サービスを多くの加入者に提供す
ることが可能となる。ちなみに従来のサブスプリット方
式によれば数万の加入者を収容する場合、幹線系として
100本程度の伝送路を敷設することが必要であるが、本
発明によれば10本以下の幹線系を敷設するだけでCATV網
を構築することができ、そのシステムコストを大幅に削
減することができる等の実用上多大なる効果が奏せられ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る双方向CATVシステムの
全体的な概略構成を示す図、第2図は実施例システムに
おける幹線系と支線系での帯域割当ての構成例を示す
図、第3図はTDMA方式による通信サービスのフレーム構
成例を示す図、第4図は幹線系および支線系での帯域利
用の例を示す図、第5図はサブスプリット方式による帯
域利用の例を示す図である。 また第6図は本システムで用いられる中継器の構成例を
示す図、第7図は中継器における周波数変換器の構成例
を示す図である。 1……センター設備、2……放送設備、3……ディジタ
ル交換機、4……TDMA装置、5……ヘッドエンド、6…
…幹線系、7……中継器(分岐器)、8……支線系、9
……中継器(分岐器)、10……網終端装置、11……TV受
像機、12……通信端末。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】センター設備と端末装置とを接続する信号
    伝送路を帯域分割して双方向に信号伝送を行う双方向CA
    TVシステムにおいて、 前記信号伝送路を前記センター設備に接続された幹線系
    と、この幹線系からの分岐されて前記端末装置に接続さ
    れる支線系とに分離し、これらの幹線系および支線系に
    おいて前記信号伝送路を上り信号伝送帯域と下り信号伝
    送域とに帯域分割すると共に、 前記幹線系における上り信号伝送帯域と下り信号伝送帯
    域とを分割する周波数位置は、支線系における上り信号
    伝送帯域と下り信号伝送帯域とを分割する周波数位置よ
    りも高域側に設定し、 前記信号伝送路の幹線系は、FM・TV放送を行う為の前記
    支線系における下り信号伝送帯域の一部または全部を、
    前記支線系における下り信号伝送帯域よりも周波数の高
    い特定の周波数帯域に移動して下り信号伝送帯域を設定
    し、該幹線系における上り信号伝送帯域の幅を前記支線
    系における上り信号伝送系の幅よりも広く設定したこと
    を特徴とする双方向CATVシステム。
  2. 【請求項2】センター設備と端末装置とを接続する信号
    伝送路を帯域分割して双方向に信号伝送を行う双方向CA
    TVシステムにおいて、 前記信号伝送路を前記センター設備に接続された幹線系
    と、この幹線系からの分岐されて前記端末装置に接続さ
    れる支線系とに分離し、これらの幹線系および支線系に
    おいて前記信号伝送路を上り信号伝送帯域と下り信号伝
    送域とに帯域分割すると共に、 前記幹線系における上り信号伝送帯域と下り信号伝送帯
    域とを分割する周波数位置を、前記支線系における上り
    信号伝送帯域と下り信号伝送帯域とを分割する周波数位
    置よりも高域側に設定し、 前記支線系の上り信号伝送帯域は、各支線系における支
    線系特有のサービスに利用する第1の帯域と、全支線系
    における共通のサービスに利用する第2の帯域とを含ん
    で設定され、前記幹線系における上り信号伝送帯域は、
    前記全支線系における共通のサービスに利用する第2の
    帯域と、前記第1の帯域を介して伝送される各支線系に
    おける支線系特有のサービスに利用する信号の帯域をそ
    れぞれ移動した第3の帯域とを含んで設定されることを
    特徴とする双方向CATVシステム。
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