JPH0770971B2 - テレビ及びラジオ受信装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はテレビ及びラジオ受信装置に関する。

〔発明の概要〕

音声出力としてラジオ受信信号、ビデオ出力としてテレ
ビ受信信号を夫々導出する混合受信時に、テレビチャン
ネルのスキャン選局が自動的に行われるようにしたもの
であり、ラジオを聞きながら、テレビ番組のサーチが可
能になる。

〔従来の技術〕

テレビ及びラジオの受信機において、画面はテレビ映像
で音はラジオ音声と云ういわゆるミックス機能が付いた
ものがある。この機能により例えばFM放送番組と共に特
にストーリーの無い環境ビデオ映像等を楽しむことがで
きる。またラジオ放送を聞きながら、テレビ放送の見た
い番組をサーチすることもできる。

〔発明が解決しようとする問題点〕

ラジオ放送を聞きながらテレビ番組のサーチを行う場
合、チャンネル釦を一々操作する必要があり、不便であ
る。

本発明はこの不便さを解消することを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明のテレビ及びラジオ受信装置は、第１図に示すよ
うに、テレビ放送信号を選択受信するためのPLL回路10
を設けたテレビのフロントエンド回路４と、受信したテ
レビ放送信号からビデオ信号を復調するビデオ復調手段
（ビデオIF回路11）と、受信したテレビ放送信号からテ
レビ音声信号を復調するテレビ音声復調手段（サウンド
IF回路12、ステレオ復調回路13）と、ラジオ放送信号を
選択受信するためのPLL回路３を設けたラジオのフロン
トエンド回路５と、受信したラジオ放送信号からラジオ
音声信号を復調するラジオ音声復調手段（IF回路６、検
波器７、ステレオ復調回路８）と、複数の操作キー１に
接続されると共に、上記テレビとラジオの各フロントエ
ンドのPLL回路３、４に選局データを供給するコントロ
ーラ２とを備える。

上記コントローラ２は、上記複数の操作キー１のうちの
所定のキー（ミックス釦19）が操作されたとき、上記テ
レビ音声復調手段とラジオ音声復調手段のうちのラジオ
音声復調手段の出力を選択して導出させるよう制御す
る。同時に、コントローラ２は、テレビ放送の一連の選
局データを所定時間間隔で順次上記テレビのフロントエ
ンド回路10に設けられたPLL回路４に供給して一連の局
の放送ビデオ信号を導出させるよう制御する。

この構成により、混合受信状態にすると、ラジオを聞き
ながらスキャン選局による番組サーチが行える。

〔実施例〕

第１図は本発明の一実施例を示すTV・ラジオチューナの
ブロック図で、第２図はチューナの操作部を示す。この
操作部に連なる第１図のキーマトリックス回路１から得
られるキー操作出力は、マイクロプロセッサを備えるコ
ントローラ２に与えられ、コントローラ２内の不揮発性
プリセットメモリ2aから選局データが読出され、ラジオ
又はTVのPLL回路３又は４に導出される。なお選局デー
タはPLLループの分周比である。

ラジオ系では、選局データによって定まったPLL回路３
の発振周波数に基づいて、フロントエンド５にてIF変換
が行われ、IF出力は、ラジオ音声復調手段を構成する以
下の回路にてIF回路６を経て検波器７で検波され、更に
ステレオ復調回路８でＬ、Ｒの音声信号に分離されてス
イッチ回路９を経て導出される。

同様にTV系では、選局データによって定まったPLL回路
４の発振周波数に基づいてフロントエンド10にてIF変換
が行われ、ビデオ信号についてはビデオ復調手段を構成
するビデオIF回路11で増幅、検波が行われて、ビデオ信
号が導出される。また音声信号についてはテレビ音声復
調手段を構成する以下の回路に供給され、サウンドIF回
路12にて、増幅、検波が行われ、ステレオ復調回路13に
て、Ｌ、Ｒの音声信号に分離され、スイッチ回路９を経
て導出される。なお選局周波数、TV、FM、AMなどのバン
ド表示、受信レベル表示などは、表示器14において行わ
れる。

操作部には、第２図に示すように、選局プリセット釦1
6、TV、FM、AMのバンド切換釦17a〜17cが設けられてい
る。更にラジオの選局ダイヤルに相当する受信周波数の
アップ・ダウンキー18a、18bが設けられている。

更に、テレビ・ラジオの混合受信を行うためにミックス
（MIX）釦19が設けられている。また後述のようにミッ
クス釦19の操作に伴って行われるスキャン選局を停止さ
せるスキャン停止釦20が設けられている。

ミックス釦19を押すと、コントローラ２からスイッチ回
路９に制御信号Ｓが導出され、ステレオ復調回路８の出
力のラジオ受信出力がオーディオ出力としてアンプ部に
導出される。これと共に、第３図のフローチャートに示
すように、コントローラ２において、プリセットメモリ
2a内のテレビチャンネルの選局データが順次読出されて
PLL回路４に導出され、TVチャンネルスキャンが開始さ
れる。このスキャン選局により、ラジオ放送を聞きなが
ら、テレビ放送の番組内容をサーチすることができる。

チャンネルごとの画面表示時間は、第３図に示すように
予め定まった一定時間（例えば５秒）でよいが、任意の
時間幅を指定し得るように構成してもよい。この場合に
は、第２図のアップ・ダウンキー18a、18bを時間指定に
併用することができ、例えばアップキー18bを押すと、
基準５秒からキー操作ごとに１秒ずつ時間間隔が延び、
逆にダウンキー18aを押すと、時間間隔が縮む。この操
作により所望のスキャン時間間隔が得られる。

なおスキャン停止釦20を押すと、ストップ信号が出て、
その時点のスキャン位置で選局状態が固定される。また
見たい番組の時点で対応する選局釦を押せば、同様にス
トップ信号が出てスキャンが停止される。

〔発明の効果〕

本発明によると、テレビ放送のスキャン選局時には画像
情報により番組内容を知ればよく、テレビ音声のモニタ
が不要であり、短い周期で音声内容が変化することはか
えって耳障りであることに鑑み、テレビ及びラジオの混
合受信状態にする特定のキーを操作すると、音声として
ラジオ受信出力、画像としてテレビ受信出力が夫々導出
され、またテレビ映像については一連の局の放送ビデオ
信号を一定時間間隔で導出させるスキャン選局が自動的
に行われるようにしたので、ラジオ受信を中断せずにテ
レビ番組のサーチができ、非常に便利であると共に快適
に視聴することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を適用したテレビ／ラジオ受信装置の要
部ブロック図、第２図は操作部の正面図、第３図は混合
受信動作のフローチャートである。 なお図面に用いた符号において、 １……キーマトリックス回路 ２……コントローラ 2a……プリセットメモリ ３、４……PLL回路 ９……スイッチ回路 16……選局プリセット釦 19……ミックス釦 20……スキャン停止釦 である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】テレビ放送信号を選択受信するためのPLL
   回路を設けたテレビのフロントエンド回路と、 受信したテレビ放送信号からビデオ信号を復調するビデ
   オ復調手段と、 受信したテレビ放送信号からテレビ音声信号を復調する
   テレビ音声復調手段と、 ラジオ放送信号を選択受信するためのPLL回路を設けた
   ラジオのフロントエンド回路と、 受信したラジオ放送信号からラジオ音声信号を復調する
   ラジオ音声復調手段と、 複数の操作キーに接続されると共に、上記テレビとラジ
   オの各フロントエンドのPLL回路に選局データを供給す
   るコントローラとを備え、 上記コントローラは、上記複数の操作キーのうちの所定
   のキーが操作されたとき、上記テレビ音声復調手段とラ
   ジオ音声復調手段のうちのラジオ音声復調手段の出力を
   選択して導出させるよう制御すると共に、 テレビ放送の一連の選局データを所定時間間隔で順次上
   記テレビのフロントエンド回路に設けられたPLL回路に
   供給して一連の局の放送ビデオ信号を導出させるよう制
   御することを特徴とするテレビ及びラジオ受信装置。