JPH077050Y2 - 穴加工装置 - Google Patents

穴加工装置

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JPH077050Y2
JPH077050Y2 JP1989039505U JP3950589U JPH077050Y2 JP H077050 Y2 JPH077050 Y2 JP H077050Y2 JP 1989039505 U JP1989039505 U JP 1989039505U JP 3950589 U JP3950589 U JP 3950589U JP H077050 Y2 JPH077050 Y2 JP H077050Y2
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JP
Japan
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cylindrical hole
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cylindrical
inner circumference
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栄治 坂本
守 石原
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Toyoda Koki KK
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Toyoda Koki KK
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【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、工作物の同一面の近接する位置に設けた複数
の円筒孔内周を、各ステーションで中ぐり加工を行なう
穴加工装置に関するものである。
〈従来の技術〉 シリンダブロックのボア穴のように、同一面の近接する
位置に設けられた複数の円筒孔内周の中ぐり加工を行う
2ステーション2ヘッド形トランスファマシンの工作物
固定部を第4図に示す。このトランスファマシンは、工
作物Wの同一面の接近した位置に形成された4個の大径
の第1円筒孔50a,第2円筒孔50b,第3円筒孔50c,第4円
筒孔50d内周を、2つのステーションに設けられたそれ
ぞれ2本の回転する主軸の上下移動により、その主軸に
取り付けられたバイトで中ぐた加工を行なう。
その加工工程は、まず第1ステーション51にて主軸53と
主軸54により、第2円筒孔50b及び第4円筒孔50dの内周
を加工し、次に第2ステーション52に搬送して主軸55と
主軸56により、残りの第1円筒孔50aと第3円筒孔50cの
内周を加工する構成になっている。
〈考案が解決しようとする問題点〉 この構成により、第1ステーション51にて、第2円筒孔
50bは主軸53により真円に加工され、その後第2ステー
ション52において、その両隣りの第1円筒孔50aと第3
円筒孔50cの内周を加工される。しかし、第2ステーシ
ョン52で加工する際、第1円筒孔50aと第2円筒孔50bの
間及び第2円筒孔50bと第3円筒孔50cの間の材料の肉厚
が薄いため、主軸55と主軸56のバイトの回転の切削抵抗
による変形力の影響を受けて、第2円筒孔50bの開口面5
7付近が、第4図の二点鎖線で示されるように楕円に変
形してしまい、真円度の許容差をはずれてしまうという
問題が発生してしまう。
〈問題点を解決するための手段〉 本考案は上述した問題点を解決するためになされたもの
で、工作物を固定する固定部に、第1ステーションで加
工される円筒孔内周のうち第2ステーションで加工され
る円筒孔内周で挟まれた円筒孔内周を第1ステーション
の加工時に、第2ステーションの加工時に作用する変形
力に対して相殺する方向に歪ませる補助部材を設けたも
のである。
〈作用〉 第1ステーションにて第2円筒孔及び第4円筒孔の内周
を加工する時、前もって補助部材を例えば第2円筒孔の
近くに位置する工作物Wの円筒孔開口面の側面を押し当
てて、第2円筒孔を歪ませておく。その歪ませた状態で
第1ステーションにて真円に加工する。補助部材を外す
と、第2円筒孔の開口面付近は補助部材を押し当てた位
置を長径とする楕円になる。その状態で第2ステーショ
ンに搬送して、第2円筒孔の両隣りの第1円筒孔と第3
円筒孔の内周を加工する。その加工をする際、主軸と主
軸の回転方向を両主軸に設けられたバイトの回転による
切削抵抗の変形力が第2円筒孔の楕の長径方向にかかる
ようにし、その楕円の長径部が円筒孔内部方向に変形さ
れる。
〈実施例〉 以下本考案の実施例を図面に基づいて説明する。第1図
と第2図において、シリンダブロックからなる工作物W
は、同一面の接近した位置に4個の同一径の第1円筒孔
10a,第2円筒孔10b,第3円筒孔10c,第4円筒孔10dが開
口され、これらの円筒孔が開口している面を上面にし
て、各ステーション位置に搬送され、位置決めされる。
この工作物Wに開口される前記円筒孔内周の中ぐり仕上
げ加工を行うトランスファマシンは、2ステーション位
置でそれぞれ2本の主軸により加工するようになってい
て、第1ステーション1では、第2円筒孔10bと第4円
筒孔10dの内周を、それぞれ主軸11bと主軸11dの第1図
の矢印の向きの回転によって、それぞれの主軸に設けら
れたバイト12bと12dにより中ぐり仕上げ加工が行なわれ
る。また第2ステーション2では、第1円筒孔10aと第
3円筒孔10cの内周を、それぞれ主軸11aと主軸11cの第
1図の矢印の向きの回転によって、それぞれの主軸に設
けられたバイト12aと12cにより中ぐり仕上げ加工を行う
ようになっている。
そして、工作物Wを第1ステーション1及び第2ステー
ション2に案内するため、両ステーション下部に2本の
支持レール13,14が設けられ、工作物Wが支持レール13,
14に載り、水平方向に移動が可能にしている。また、移
動時の横方向のガイドとして、工作物Wの左右両側に
は、ガイドレール15,16が設けられている。
また、工作物Wを各ステーションに搬送する搬送装置と
して、各ステーションの側面を貫通して搬送バー17が回
転及び平行移動可能に設けられ、その搬送バー17に取り
付けられた搬送爪18a,18bが搬送バー17の回転により第
2図の2点鎖線の位置から実線の位置に回動して、工作
物Wの前面19と後面20の間に嵌合し、その状態で搬送バ
ー17が平行移動することにより、工作物Wが第1ステー
ション1から第2ステーション2に搬送される。
また各ステーションにおいて、工作物Wを位置決め固定
するため、工作物W下部の側面の3か所をクランパ21,2
2,23が設けられ、工作物Wが加工位置に搬送されるとシ
リンダ29,30の上下動により、クランパ21,22,23が回動
して工作物Wの下部を固定する。また工作物Wの円筒孔
開口面付近の4隅には、押圧部材24,25,26,27が設けら
れ、工作物Wが加工位置に搬送されると図略のシリンダ
の横移動によりこれら押圧部材24,25,26,27が工作物W
の当接面を押圧して、位置決めと加工時の振動防止を行
っている。
さらに第1ステーション1には、補助部材28が設けられ
ている。補助部材28の働きを第3図により説明すると、
まず第3図(a)に示すように、第1ステーション1に
おいて第2円筒孔10bと第4円筒孔10dの内周を加工する
前に、この補助部材28を工作物Wの円筒孔開口面の第2
円筒孔10b、すなわち第2ステーション2で加工される
円筒孔10a,10cで挟まれた円筒孔10b付近の側面に押し当
てることにより、第2円筒孔10bの開口面付近を補助部
材28により押された最も近い位置を短径とする略楕円形
断面に歪ませる。その状態で、第3図(b)に示すよう
に、第2円筒孔10bと第4円筒孔10dの内周を、主軸11b
と主軸11dに設けられたバイト12bと12dの矢印の向きの
回転により、真円に仕上げ加工される。仕上げ加工終了
後、補助部材28を工作物Wからはずすと、第3図(c)
に示すように、第2円筒孔10bの開口面付近は補助部材2
8により押された最も近い位置を長径とする略楕円形断
面になる。その後、前述の搬送装置により第2ステーシ
ョン2に移動されて、第3図(d)に示すように、第1
円筒孔10aと第3円筒孔10cの内周を、主軸11aと主軸11c
に設けられたバイト12aと12cの矢印の向きの回転によ
り、真円に仕上げ加工する。その第2ステーション2で
の加工において、主軸11aと主軸11cの回転方向を、第3
図(d)に示されるように第2円筒孔10bの開口面付近
に形成される略楕円形断面の長径位置から短径位置への
方向にすることにより、その略楕円形断面部は第1円筒
孔10aと第3円筒孔10cの内周の加工による切削抵抗の影
響を受けて、長径位置で円筒孔内部方向に変形する。結
果として第2ステーション2での加工を終えると、第3
図(e)に示すように、4個の円筒孔は、第2円筒孔10
bを含めて真円度の許容差内にはいる。
このように第1ステーション1で加工する時、前もって
補助部材28により第2円筒孔10bの近くの工作物Wの開
口面付近の端面を押し当てて歪ませた状態で加工するこ
とにより、その押し当てた部分が長径となる楕円に加工
され、第2ステーション2でその両隣りの第1円筒孔10
aと第3円筒孔10cの内周を加工する時のバイトの回転に
よる切削抵抗による変形力をその楕円の長径で受けるよ
うにすることにより、従来の加工では得られなかった第
2円筒孔10bの真円度の許容差を満足する形状に加工す
ることができるようになる。
〈考案の効果〉 以上述べたように、第1ステーションの加工時に、第1
ステーションで加工される円筒孔内周のうち第2ステー
ションで加工される円筒孔内周で挟まれた円筒孔内周を
前もって、第2ステーションの加工時に作用する変形力
に対して相殺する方向に歪ませて加工するようにしたの
で、大きな構造上の変更をすることなく、従来の加工で
は得られなかった第2ステーションで加工される円筒孔
で挟まれた円筒孔(第2円筒孔)の真円度の許容差を満
足する形状に加工することが可能になった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のトランスファマシンを示す図、第2図
は第1図のII-II線断面図、第3図は補助部材の作動説
明図、第4図は従来のトランスファマシンを示す図であ
る。 1……第1ステーション、2……第2ステーション、10
a……第1円筒孔、10b……第2円筒孔、10c……第3円
筒孔、10d……第4円筒孔、13,14……支持レール(ガイ
ド部材)、15,16……ガイドレール(ガイド部材)、17
……搬送バー、21,22,23……クランパ、24,25,26,27…
…押圧部材、28……補助部材、W……工作物。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】同一面の近接する位置に複数の円筒孔内周
    の加工部を有する工作物に対して、第1ステーションに
    て前記円筒孔内周を1つとびに中ぐり加工を行ない、第
    2ステーションにて前記第1ステーションで加工してい
    ない残りの前記円筒孔内周の中ぐり加工を行なう穴加工
    装置において、前記工作物を固定する固定部に、前記第
    1ステーションで加工される円筒孔内周のうち前記第2
    ステーションで加工される円筒孔内周で挟まれた円筒孔
    内周を前記第1ステーションの加工時に、第2ステーシ
    ョンの加工時に作用する変形力に対して相殺する方向
    に、歪ませる補助部材を設けたことを特徴とする穴加工
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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