JPH0770328A - 高吸水性樹脂粉末の造粒方法 - Google Patents

高吸水性樹脂粉末の造粒方法

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JPH0770328A
JPH0770328A JP25354993A JP25354993A JPH0770328A JP H0770328 A JPH0770328 A JP H0770328A JP 25354993 A JP25354993 A JP 25354993A JP 25354993 A JP25354993 A JP 25354993A JP H0770328 A JPH0770328 A JP H0770328A
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powder
parts
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Koji Kato
浩二 加藤
Kenichi Fukushima
健一 福島
Hiroyoshi Tsuchiya
裕義 土屋
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ゲル強度が大きく、粒度分布が適切な吸水性
樹脂の造粒方法を提供する。 【構成】 高吸水性樹脂粉末100重量部に対し無機粉
末0.1〜10重量部、水ガラスを固形分として0.1
〜5重量部及び前記樹脂粉末の含水率が30〜70%と
なるような量の水を混合し、次いで該混合物を乾燥させ
ることを特徴とする高吸水性樹脂粉末の造粒方法であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高吸水性樹脂粉末の造粒
方法に関する。さらに詳しくは本発明は造粒時の結合剤
バインダーに無機粉末及び水ガラスを使用することを特
徴とする。これにより得られた造粒物は適度な粒度分布
の物が得られかつ、造粒物のゲル強度が強く、また吸水
性樹脂本来の吸水性能が低下しない造粒物が得られる。
【0002】
【従来の技術】近年、高吸水性樹脂は紙おむつ、生理用
品などの衛生材料の吸水性向上剤、農・園芸用保水剤、
汚泥の凝固、土木の推進工事滑剤等に公的に用いられ
る。これらの中でも特に生理用品、紙おむつ等の衛生用
品の分野での高吸水性樹脂の需要が増大している。従来
アクリル系樹脂の高吸水性樹脂は一般に逆相懸濁重合、
水溶液重合によって重合体を合成した後、これをそのま
ま乾燥するか、または乾燥した後、粉砕することにより
製造されている。しかし上記の方法により製造された高
吸水性樹脂粉末は一般に粒度分布が広く微粉をかなりの
割合で含んでいるため、取扱い時に粉塵が発生しやすく
作業環境を悪化することがある。また微粉が多いと流動
性が悪くなるため移送、供給の際に設備のブリッジ形成
が起こりやすい等の問題がある。また衛生材料用途の場
合、微粉が製品化した紙おむつ等から脱落する恐れがあ
る。
【0003】これらの問題を解決する方法として微粉を
篩分けによりカットする方法、または樹脂を何等かの手
法で造粒して大粒径にする方法の2つの手段が用いられ
ている。前者の方法は経済的に不利である。後者の造粒
方法としての工業的手法には(1)有機溶剤及び界面活
性剤存在下無機粉末を添加する方法(特開昭62−13
2936号公報、特開平2−284927号公報、特公
平3−26204号公報)または、(2)水溶性高分子
化合物粉末またはその水溶液をバインダーとして樹脂に
添加混合する方法(特開昭63−154766号公報、
特開平2−30882号公報、特公平4−3411公
報、特公平4−3412公報)があげられる。
【0004】(1)の方法は有機溶剤使用に伴う製造時
の引火の危険性および乾燥不充分の場合には製品中に有
機溶剤が残存し人体に対する安全性に問題が生じること
がある。また安定的に均一な粒度の造粒物を得るのが困
難である。(2)の方法は有機溶剤使用の場合のような
安全性の問題はないが水溶性高分子化合物の添加により
吸水性樹脂本来の吸水性能が損なわれる。特に吸水速度
が低下する傾向がある。また(1)と同様に均一な粒度
の造粒物を得ることが困難である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記の問題を
解決したものであって、本発明による造粒法は適度な粒
径と狭い粒度分布を有する造粒物が得られる。したがっ
て特に紙おむつ、生理用品等の衛生材料用途に使用する
のに適した粒径および粒度分布の造粒物が高収率で得ら
れる。
【0006】
【課題を解決した手段】本発明は、 「1. 高吸水性樹脂粉末100重量部に対し無機粉末
0.1〜10重量部、水ガラスを固形分として0.1〜
5重量部及び前記樹脂粉末の含水率が30〜70%とな
るような量の水を混合し、次いで該混合物を乾燥させる
ことを特徴とする高吸水性樹脂粉末の造粒方法。 2. 高吸水性樹脂粉末と、無機粉末を混合し、つぎに
樹脂粉末100重量部に対しケイ酸ナトリウム固形分と
して0.1〜5重量部であり、樹脂粉末の含水率が30
〜70%となるように水を加えた水ガラスを加えて混合
し、ついで乾燥させることを特徴とする高吸水性樹脂粉
末の造粒方法。 3. 樹脂粉末の含水率が、添加水量/(樹脂粉末重量
+添加水量)×100で表わされる値である、1項また
は2項に記載された高吸水性樹脂粉末の造粒方法。」 に関する。即ち、本発明の高吸水性樹脂の造粒方法は高
吸水性樹脂粉末100重量部に対し、無機粉末0.1〜
10重量部、水ガラス(ケイ酸ナトリウム溶液)を無機
物固形分として0.1〜5重量部、及び前記吸水性樹脂
粉末の含水率が30〜70重量%となるような量の水を
混合し、次いで該混合物を乾燥させることを特徴とする
ものである。
【0007】
【作用】本発明により得られた吸水性樹脂粒子は吸水後
のゲル強度が大なので摩擦、衝撃によるゲルの崩壊が起
こり難いため衛生材料用途をはじめ各種用途に使用した
際、ゲルの耐久性が向上する。また水溶性高分子を結合
バインダーとして使用した場合のように吸水性樹脂本来
の吸水性能、特に吸水速度を低下させることがない優れ
た作用を奏する。具体的には高吸水性樹脂に一定量の無
機粉末及び一定量の水ガラスを混合し、然る後に乾燥さ
せる方法により上記目的が達成されるのである。つぎに
本発明を使用する材料を挙げて具体的にその作用を示し
て説明する。
【0008】〈高吸水性樹脂〉本発明の造粒方法が適用
される高吸水性樹脂粉末は特に限定されず、任意の高吸
水性樹脂に適用可能である。具体例としては、ポリアク
リル酸ソーダ等のアクリル酸塩系重合体架橋物、アクリ
ル酸エステル−酢酸ビニル共重合体架橋物のケン化物、
デンプン−アクリル酸塩グラフト共重合体架橋物、デン
プン−アクリロニトリルグラフト共重合体架橋物のケン
化物、無水マレイン酸グラフトポリビニルアルコール架
橋物が挙げられる。高吸水性樹脂粉末は、逆相懸濁重
合、水溶液重合の方法によって重合体を合成した後、そ
のまま乾燥し、または乾燥後、粉砕し、あるいは樹脂中
の官能基と反応性を有する2個以上の官能基を有する架
橋剤で表面架橋することにより一般に製造されるが、こ
れらの方法に限定されるものではなく、任意の方法によ
り製造されたものでよい。
【0009】〈無機粉末〉本発明においては、得られる
高吸水性樹脂造粒体に適度な強度を付与するために、ま
た造粒体の吸水速度を大きくするために、無機粉末を混
合する。本発明で使用可能な無機粉末としては、例えば
二酸化珪素、酸化アルミニウム、二酸化チタン、リン酸
カルシウム、炭酸カルシウム、タルク、リン酸マグネシ
ウム、硫酸カルシウム、珪藻土、ベントナイト、ゼオラ
イト、その他の金属酸化物等が挙げられる。特に二酸化
珪素、炭酸カルシウムが好ましい。これら無機粉末の粒
子径は、一般に100μm以下、特に10μm以下であ
ることが好ましい。無機粉末の添加量は、高吸水性樹脂
粉末100重量部に対して、一般に0.1〜10重量
部、好ましくは0.5〜5重量部である。無機粉末の添
加量が0.1重量部未満では吸水性樹脂粒子の結着効果
が不充分であり造粒物強度が弱くなる。10重量部以上
では経済的に不利でありまた適当な粒子径の物が得られ
なかったり吸水性能が低下する場合がある。
【0010】〈水ガラス〉水ガラスとはケイ酸ナトリウ
ム水溶液のことであり、一般式NaO・2SiO
nHOで示される。工業的には水溶液状にて市販され
ている。本発明による高吸水性樹脂粉末の造粒時には吸
水性樹脂粉末100重量部に対しケイ酸ナトリウム固形
分としての0.1〜5重量部、好ましくは0.5〜2%
になるように目的含水率となる必要な水にて予め希釈し
て使用する。0.1重量部未満では吸水性樹脂粒子の結
着効果が不充分であり造粒物強度が弱くなる。5重量部
以上では適当な粒子径の物が得られなかったり吸水性能
が低下する場合がある。
【0011】〈水分量〉本発明の方法において添加され
るべき水の量は、高吸水性樹脂粉末の性能によって左右
されるが、好適には、樹脂粉末の含水率〔含水率(%)
=添加水量/(高吸水性樹脂粉末重量+添加水量)×1
00〕が30%〜70%となるような量である。上記含
水率が30%未満では、造粒効率や造粒物強度が低下す
る場合があり、70%超過では、局所ブロックの発生、
乾燥効率の低下、造粒物の吸水性能の低下、等の問題が
生じる場合がある。
【0012】〈造粒(混合および乾燥)〉本発明の方法
によれば、高吸水性樹脂粉末、無機粉末、水ガラスおよ
び水をまず混合する。この混合のための装置としては、
2種以上の粉体、或いは粉体と液体を機械的に混合また
は分散出来るものであれば、任意の混合装置を使用する
ことが出来る。使用可能な混合装置の例としては、リボ
ンブレンダー、ヘンシェルミキサー、スーパーミキサ
ー、ナウターミキサー、パドル型混合機等が挙げられ
る。上記の場合によって得られた高吸水性樹脂粉末複合
体を、次に適当な含水率まで乾燥させるが、乾燥方法は
特に限定されるものではなく、高吸水性樹脂粉末、無機
粉末および水ガラスの機能を阻害しない方法ならばどの
よな方法で行ってもよい。乾燥に使用される装置として
は、パドル型乾燥機、ロータリー型乾燥機、流動層乾燥
機等が挙げられる。
【0013】
【実施例】以下実施例、比較例によって本発明を更に具
体的に説明するが、本発明はかかる実施例に限定される
ものではない。
【0014】製造例1 〔逆相懸濁重合によるパール状
ポリアクリル酸ソーダ架橋物の製造〕 アクリル酸124.5gを500ccビーカーに取り、
35℃以下の冷却下25%の苛性ソーダ水溶液193.
4gで中和し、70%部分中和されたアクリル酸モノマ
ーを得た。これに0.05gの過硫酸カリウム(KP
S)および0.03gのN,N′−メチレンビスアクリ
ルアミドを加え、よく混合し、調整液とした後、15分
間Nバブリングを行った。1リットル容量のセパラブ
ルフラスコにシクロヘキサン350gを入れ、ソルビタ
ンモノステアレート1.75gを溶解し、次いで20℃
にて、Nバブリングを15分間行った後、前記アクリ
ル酸部分中和モノマー調整液を撹拌下全量滴下した。次
いで50℃/時の昇温速度で系内を75℃に昇温し、さ
らに1時間75℃に維持して重合を完結させた後、バス
温を100℃にして、シクロヘキサンと水を共沸させ、
脱水した。得られた脱水ポリマー150gを1リットル
ナス型フラスコに入れ、これにシクロヘキサン180g
を加えてスラリーとした。このスラリーを撹拌しなが
ら、水28g及びジグリシドキシプロピルジメチルシロ
キサン1.2gを添加し、室温で30分間撹拌した。次
いで、105℃のバス中に30分間浸漬し、同バス温度
を保持しながら減圧して蒸発乾固させ、平均粒径140
μmで粒径分布は20#オーバー分 0%、20〜80
#分 15%、80#アンダー分 85%のパール状ポ
リアクリル酸ソーダ架橋物を得た。尚この樹脂の含水率
は約5%であった。
【0015】製造例2 〔静置水溶液重合によるポリア
クリル酸ソーダ架橋物の製造〕 製造例1と同様の操作により、部分中和アクリル酸/K
PS/N,N′−メチレンビスアクリルアミドの混合水
溶液を調製した。ポリエステルシートで完全に上面をシ
ールした平底ステンレス製バット(150mm×200
mm)の上面シートに孔をあけ、ゴム管を通して系内を
充分にN置換した。前記混合水溶液を前記バットに注
いでからバットを70℃の温浴に浸し、重合を行った。
約10分後に最高温度110℃を示した。以後、70℃
の温浴に浸した状態で2時間保持した後20℃まで冷却
して、シート状のアクリル酸塩系重合体架橋物(ポリア
クリル酸ソーダ架橋物)を得た。この重合体をバットか
ら取り出し、細片にした後、真空乾燥機にて90℃で約
3時間乾燥した。このようにして乾燥した細片を粉砕機
により粉砕し、40〜325メッシュの粒度のポリアク
リル酸ソーダ架橋物を分取りした。尚、この樹脂の含水
率は、約3%であった。
【0016】実施例1 製造例1で得た高吸水性樹脂100重量部に微粉末シリ
カ(富士デビソン化学製、サイロイド#63、平均粒径
6μm)1重量部をスーパーミキサーにより混合した。
次に市販の水ガラス(SiO/NaO 固形分50
%)2重量部(固形分として1重量部)を予め水35重
量部で希釈したものをパドル型混合機を用いて先の高吸
水性樹脂に滴下しながら混合した。これを続いてロータ
リーキルンにて、減圧下、100℃で1時間乾燥させ実
施例造粒物1を得た。造粒物の収率、性能等は表1に示
す。
【0017】
【表1】
【0018】(註) Sはサイロイド#63の略であ
る。
【0019】実施例2 実施例1の製造例1で得た高吸水性樹脂を使用する代わ
りに製造例2で得た高吸水性樹脂を使用する他は実施例
1と同様の方法で造粒物2を得た。
【0020】実施例3 実施例1の微粉末シリカ1重量部を使用する代わりに炭
酸カルシウム1重量部を使用する他は実施例1と同様の
方法で造粒物3を得た。
【0021】比較例1 実施例1の微粉末シリカ1重量部を使用してスーパーミ
キサーで混合するところを微粉末シリカを使用しない以
外は実施例1と同様の方法で比較造粒物1を得た。結果
は実施例1〜3に比較し未造粒物が多く平均粒径が小で
ある。また粉砕強度も小である。
【0022】比較例2 実施例1の水ガラスを使用しないで水のみ36重量部を
使用する他は実施例1と同様の方法で比較造粒物2を得
た。結果は比較例1と同様の傾向とを示す。
【0023】比較例3 比較例2の微粉末シリカ1重量部を使用する代わりに炭
酸カルシウム1重量部を使用する以外は比較例2と同様
の方法で比較造粒物3を得た。結果は比較例1と同様の
傾向とを示す。
【0024】比較例4 比較例2の微粉末シリカ1重量部を使用しない他は比較
例2と同様の方法で比較造粒物4を得た。結果は造粒率
20%とほとんど造粒せず。
【0025】比較例5 実施例1の水ガラス1重量部を使用する代わりにポリビ
ニルアルコール(けん化度88%、重合度700)1重
量部を使用する他は実施例1と同様の方法で比較造粒物
5を得た。結果は造粒率および平均粒径は高い。製品率
は低い。吸水能はやや低め、吸水速度がかなり低めであ
る。
【0026】比較例6 実施例1の水ガラス1重量部を使用する代わりに可溶性
デンプ1重量部を使用する他は実施例1と同様の方法で
比較造粒物6を得た。結果は比較例5と同傾向である。
【0027】上記製造例、実施例および比較例で得られ
た高吸水性樹脂粉末およびその造粒物につき、以下の測
定を行った。 〈造粒収率〉分級篩にて80#オーバー品の重量比を造
粒収率とした。 〈造粒粗粒率〉分級篩にて20#オーバー品の重量比を
造粒粗粒率とした。 〈造粒製品率〉分級篩にて80#オーバーかつ20#ア
ンダー品の重量比を造粒製品率とした。 〈未造粒率〉分級篩にて80#アンダー品の重量比を未
造粒率とした。 〈平均粒径μ〉造粒製品分(80#オーバーかつ20#
アンダー品)をロータップ型フルイ振とう器を用いて粒
度分布を測定し、積算で50重量%となる粒径を平均粒
径とした。 〈破砕強度〉造粒製品分(80#オーバーかつ20#ア
ンダー品)20gを内容積50ccの円筒形容器に入
れ、さらに直径10mmのプラスチック製ボール1個を
入れ、振とう器により5分間激しく振とうした後、造粒
品中の80#アンダー生成量の重量比率を破砕強度とし
た。
【0028】〈吸水能〉造粒物1gを400メッシュの
ナイロン袋(10cm×10cm)に入れ、1リットル
の0.9%生理食塩水に30分間浸漬する。30分後ナ
イロン袋を引上げ、15分水切り後、重量測定をし、ブ
ランク補正をして、造粒物1gが吸収した0.9%生理
食塩水の重量を吸水能とした。
【0029】〈吸水速度(常圧)〉図1に示す装置を用
いて測定した。造粒物 1.0g1を小穴のあいた支持
板2の上の不織布3上に置く。下面より0.9%生理食
塩水4を接触させた時に造粒物1が10分間に0.9%
生理食塩水を吸水する量を吸水速度(常圧)とした。図
1中の5は人工尿を入れたビューレットであり、9は空
気入口であって。栓6で封じられたビューレットの空間
部が減圧されるのを防止している。8と7はバルブであ
って、夫々空気量と尿量を調節する。常圧ではおもり1
1は用いない。
【0030】〈吸水速度(加圧)〉図1に示す装置を用
いて測定した。造粒物1 1.0gを小穴のあいた支持
板2の上の不織布3上に置く。さらに、周囲にガイド1
0を設け、造粒物におもり11(12g/cm相当)
をのせ、下面より0.9%生理食塩水4を接触させた時
に造粒物1が20分間に0.9%生理食塩水を吸水する
量を吸水速度(加圧)とした。
【0031】〈ゲル強度〉造粒物0.5gに純水100
gを吸水させ(200倍吸水)、吸水後のゲルをレオメ
ーター(不動工業製NMR−2002J型)にかけ、セ
ルがゲル中に入り込む時点の力をゲル強度とした。実施
例1〜3および比較例1〜6で得られた造粒物の造粒収
率、造粒品収率、造粒品粒径、破砕強度、吸水能、吸水
速度(常圧)、吸水速度(加圧)およびゲル強度および
製造例1、2で得られたポリアクリル酸ソーダ架橋物粉
末の吸水能、吸水速度(常圧)、吸水速度(加圧)およ
びゲル強度を上記の方法により測定した結果を表1に示
す。
【0032】
【発明の効果】本発明の造粒方法によれば、適当な粒径
を有し、粒度分布幅の狭い高吸水性樹脂造粒物が高収率
で得られる。また、実質的に有機溶剤を含まない系で造
粒するので衛生的で安全である。更に、造粒前後で高吸
水性樹脂の吸水性能の実質的低下は見られない。従っ
て、本発明の造粒方法により得られた製品は衛生用品、
農園芸用品などの種々の用途に好適に使用される。
【図面の簡単な説明】
【図1】造粒物の吸水速度を測定する装置の説明図であ
る。
【符号の説明】
1 造粒物(1g) 2 小穴のあいた支持板 3 不織布 4 0.9%食塩水 5 ビューレット 6 ゴム栓 7 バルブ 8 バルブ 9 空気入口 10 ガイド 11 おもり

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高吸水性樹脂粉末100重量部に対し無
    機粉末0.1〜10重量部、水ガラスを固形分として
    0.1〜5重量部及び前記樹脂粉末の含水率が30〜7
    0%となるような量の水を混合し、次いで該混合物を乾
    燥させることを特徴とする高吸水性樹脂粉末の造粒方
    法。
  2. 【請求項2】 高吸水性樹脂粉末と、無機粉末を混合
    し、つぎに樹脂粉末100重量部に対しケイ酸ナトリウ
    ム固形分として0.1〜5重量部であり、樹脂粉末の含
    水率が30〜70%となるように水を加えた水ガラスを
    加えて混合し、ついで乾燥させることを特徴とする高吸
    水性樹脂粉末の造粒方法。
  3. 【請求項3】 樹脂粉末の含水率が、添加水量/(樹脂
    粉末重量+添加水量)×100で表わされる値である、
    請求項1または2に記載された高吸水性樹脂粉末の造粒
    方法。
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