JPH0770048B2 - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH0770048B2
JPH0770048B2 JP21197887A JP21197887A JPH0770048B2 JP H0770048 B2 JPH0770048 B2 JP H0770048B2 JP 21197887 A JP21197887 A JP 21197887A JP 21197887 A JP21197887 A JP 21197887A JP H0770048 B2 JPH0770048 B2 JP H0770048B2
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magnetic
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magnetic recording
powder
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JP21197887A
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延之 青木
正樹 青木
英明 菰田
圭一 落合
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、たとえばオーディオテープ,ビデオテープ,
フロッピーディスク等において高密度記録を可能とする
磁気記録媒体に関する。
従来の技術 近年、AV機器やコンピューターなどに用いられる磁気記
録媒体はますます異録の高密度化,高性能化が要求さ
れ、記録密度の向上が望まれている。これまで磁気記録
といえば、記録媒体の長手(面内)方向に信号を磁気的
に記録する方式に限定されていた。しかし、従来の方式
では記録が高密度化するにつれて記録時の減磁作用が強
くなり高密度化には限界があるとされていた。
そこで最近これらの解決手段のひとつとして考えられて
きたのが、記録媒体の面に垂直な方向に記録する、いわ
ゆる垂直磁気記録方式であり、岩崎らによって提案され
た(たとえば、岩崎俊一;垂直磁化を用いた高密度磁気
記録;日経エレクトロニクス 1978年8月7日号、P100
〜111)。垂直磁気記録では記録が高密度になればなる
ほど記録媒体内に作用する減磁界が零に近づく性質があ
り、記録密度の大幅な向上が可能である。
上述の垂直磁気記録方式に適した記録媒体としては、記
録媒体の主面に垂直方向に磁化容易軸を有していること
が必須であり、たとえばコバルト−クロムなどの蒸着合
金薄膜やバリウムフェライト塗布媒体がある。特にバリ
ウムフェライト塗布媒体は、量産性の塗布型垂直磁気記
録媒体として期待されている(たとえば、特開昭60−19
3127号公報)。
発明が解決しようとする問題点 しかし、上述のコバルト−クロム合金薄膜は、垂直配向
性は良好であるが、磁気ヘッドとの接触時に生ずる摩耗
が激しく、しかも媒体自身が可とう性に劣るため、テー
プ・ヘッド間の走行性も非常に悪いとう欠点があった。
さらに従来用いられてきたバリウムフェライト塗布媒体
では、板状比(粒径dと粒子厚みtとの比d/t)が、小
さいものでは3から、逆に大きいものでは20までさまざ
まであり、前者では磁性粉の体積充てん率が上がるもの
の塗膜化工程中に磁性粉粒子間の相互作用により凝集化
し易く、垂直配向性が悪く、高記録密度化が可能な垂直
磁気記録媒体を得ることができなかった。また、後者で
は垂直配向性に優れるものの体積充てん率を上げること
ができず充分な再生出力を得ることができなかった。
問題点を解決するための手段 本発明は、前記問題点を解決するため、磁気記録媒体を
構成する磁性層を板状比が大きい六方晶系フェライト粉
より成る層と板状比が小さい六方晶系フェライト粉より
成る層の二層構造とした塗布型媒体を用いることによ
り、高密度化かつ高出力化に優れた高密度記録媒体が得
られることを見出した。
作用 発明者らは垂直配向性に優れた六方晶系フェライト粉と
高磁化で高充てん性に優れた六方晶系フェライト粉とか
ら成る二層媒体から優れた高密度記録媒体になることを
見出した。従来の長手記録方式に準ずる長波長領域で
は、媒体深層部まで書き込み,読み出し可能であること
から、高充てん性に優れた六方晶系フェライト粉から成
る磁性層を用い、一方高密度記録を達成しようとすると
大きい反磁界が生ずる短波長領域では、垂直配向性に優
れた六方晶系フェライト粉から成る磁性層により反磁界
が少なくできることを利用して浅層記録すれば、記録−
再生出力を低減することなく高記録密度化できる。つま
り、板状比の異なる六方晶系フェライト粉より成る本発
明の二層媒体において、板状比の大きい六方晶系フェラ
イト粉の垂直磁化成分が有効に利用できて短波長領域で
の再生出力が向上し、高密度記録に対応できるものとな
り、一方板状比の小さな六方晶系フェライト粉の面内磁
化成分が有効に利用できて長波長領域での再生出力は向
上する。
特に、磁性層の浅層に板状比の大きい六方晶系フェライ
ト粉を、深層に板状比の小さい六方晶系フェライト粉を
含有することが望ましい。
また、C/N比向上のためには六方晶系フェライト粉粒子
の粒径が0.05〜0.3μmであることが望ましい。
実施例 以下、本発明の一実施例について説明する。
まず、構成原子中の鉄の一部を銅−ジルコンで置換し水
熱沈殿法で得られた平均粒径0.15μm,粒子厚み0.03μm
(板状比5)のバリウムフェライト粉100部,塩化ビニ
ル−酢酸ビニル共重合体10部,ポリウレタンエラストマ
ー6部,オレイン酸2部,α−アルミナ3部,硬化剤4
部,メチルエチルケトン150部,トルエン100部,シクロ
ヘキサノン100部から成る組成物と上記と同一組成で磁
性粉を粒径0.10μm,粒子厚み0.05μm(板状比20)のバ
リウムフェライト粉に代えた組成物の2種類をそれぞれ
ニーダーおよびシェーカーを用いて合計20時間混合分散
して磁性塗料を作製した。この前記磁性塗料のうち、板
状比5のバリウムフェライト粉を用いた磁性塗料の下塗
り層用塗料として1μmフィルターで濾過後厚さ14μm
のポリエステルフィルム上に塗布し、乾燥した。磁気特
性測定のため一部サンプリング用に用いた。次に板状比
20のバリウムフェライト粉を分散した磁性塗料を上塗り
層用塗料として1μmフィルターで濾過後上記上塗り層
磁性層上に塗布し、N極とS極とが互いに対向した電磁
石の間を通して垂直配向した後乾燥し、5段スーパーカ
レンダーにより表面を平滑化し、所定の幅にスリットし
て磁気テープを作製した。磁気特性測定のため、下塗り
層のない上塗り層のみのサンプルも作製した。このテー
プを媒体面に垂直な方向のヒステリシスループと平行な
方向のヒステリシスループをVSM(振動試料型磁力計)
によって測定し、垂直配向性を評価した。次にこのテー
プの電磁変換特性を以下のように測定した。有効ギャッ
プ長0.2μm,トラック幅35μm,巻数20ターンのリングヘ
ッドを用い、VHSシステムを改造し、テープ・ヘッド相
対速度3.5m/secとしたデッキを用い、記録周波数130KH
z,780KHz,1.2MHz,2.4MHz,3.5MHz,5MHz,7MHz,10MHzで行
なった。
以下同様にして、用いる磁性粉の板状比,粒径が変化し
た時の再生出力を第1表に示した。なお第1表中には本
発明以外の比較例を示してある。
第2表に示した垂直配向性はVSMにより測定したヒステ
リシスループにおけるテープ媒体の垂直方向の残留磁化
と内面方向の残留磁化の比を取って評価した。
第1表より、従来例の場合板状比大の媒体は高周波数域
で高出力であるものの低域では板状比小の媒体よりかな
り低出力であったが、本発明のサンプルでは、全周波数
領域で優れた特性が得られることがわかる。
なお、特許請求の範囲で板状比が小さい六方晶系フェラ
イト粉の板状比を10以下,板状比が大きい六方晶系フェ
ライト粉の板状比を15以上に限定したのは、短波長域の
出力を向上させるには媒体中の垂直磁化成分を最大限に
行かす必要があることからテープ表層には垂直配向性の
良好な磁性層が必要であり、長波長域は媒体深部まで書
き込めるので内面磁化成分の大きいすなわち充てん性の
良好な磁性層が必要である点を考慮したものである。ま
た六方晶系フェライト粉の平均粒径を0.05〜0.3μmに
限定したのは、平均粒径が0.05μm以下では飽和磁化が
充分に大きくなく高出力が得にくいこと、また0.3μm
以上では記録再生時のノイズレベルが大きくなってしま
うためである。さらに六方晶系フェライト板状粉の保磁
力を300〜800エルステッドに限定したのは、300エルス
テッド以下であると保磁力が低すぎ、記録減磁が起こる
ためであり、800エルステッド以上であると逆に保磁力
が高すぎてヘッドの種類によっては十分に記録できない
ことがあるためである。
発明の効果 以上述べてきたように、本発明で得られた磁気テープ
は、比較例1ないし2で得られた磁気テープに比べ最大
出力レベルが全周波数域で高く、特に高周波数域(短波
長域)での出力が高いことから、この発明で得られる磁
気記録媒体は、全周波数帯域における電磁変換特性に優
れ、高密度記録を達成するのにきわめて有益である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 落合 圭一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (56)参考文献 実開 昭61−57310(JP,U)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基体上に分散塗布された磁性粉と有機バイ
    ンダーより構成される磁気記録媒体において、基体上に
    粒径と厚みの比が10以下の六方晶系フェライト板状粉を
    有機バインダーとともに分散塗布した下塗り磁性層を形
    成し、さらにその上に粒径と厚みの比が15以上の六方晶
    系フェライト板状粉を有機バインダーとともに分散塗布
    し、板面が磁性層面と平行となるように配向させた上塗
    り磁性層を形成した構造の二層塗布膜であることを特徴
    とした磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】六方晶系フェライト板状粉の粒径が、0.05
    〜0.3μmであり、かつ磁化容易軸が板面に垂直であ
    り、かつその保磁力が300〜800エルステッドであること
    を特徴とする特許請求の範囲第(1)項記載の磁気記録
    媒体。
JP21197887A 1987-08-26 1987-08-26 磁気記録媒体 Expired - Lifetime JPH0770048B2 (ja)

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JP21197887A JPH0770048B2 (ja) 1987-08-26 1987-08-26 磁気記録媒体

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JP21197887A JPH0770048B2 (ja) 1987-08-26 1987-08-26 磁気記録媒体

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Publication Number Publication Date
JPS6455732A JPS6455732A (en) 1989-03-02
JPH0770048B2 true JPH0770048B2 (ja) 1995-07-31

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