JPH0769937B2 - 文字読取り装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［概 要］ 性能の異なる複数個の処理ユニットにより認識処理を行
うよう構成した文字読取り装置において、その構成内で
最大の処理速度が得られるように、各処理ユニットの機
能分担を変更して動作するように構成したものである。

［産業上の利用分野］ 本発明は文字読取り装置に係わり、特に性能の異なる複
数個の認識処理ユニットにより構成した場合に、最大の
処理速度が得られるように制御する文字読取り装置に関
する。

［従来の技術］ 従来の複数構成の認識処理ユニットから構成される文字
読取り装置は、機能、性能が同等である場合が一般的で
あり、その構成に応じた最適な機能分担に変更して動作
させるというものはなかった。

しかし、最近では、LSI技術の進歩により、価格は高い
が機能・性能では２倍あるといった処理ユニット（マイ
クロプロセッサ等）があり、これらを適当に組み合せ
て、装置に要求される処理速度と価格に適合した文字読
取り装置を提供することが要望されている。

［発明が解決しようとする問題点］ 本発明は、上記のような事情に対応して、性能の異なる
複数構成の処理ユニットにより構成した場合に、その構
成に応じた最大の処理速度が得られるよう制御する文字
読取り装置を提供しようとするものである。

［問題点を解決するための手段］ 第１図は本発明の文字読取り装置の原理ブロック図を示
す。

図において、1,2は文字読取りの認識処理を分担処理す
る処理ユニット（マイクロプロセッサ）であり、３は同
じく認識処理を分担処理する追加の処理ユニットであ
る。

11は処理制御手段であり、各処理ユニット1,2,3に備え
られ、指定された処理ユニット機番と、追加処理ユニッ
ト３の有無の設定に応じて定まる処理内容を処理する。

12は機番指定手段であり、各処理ユニット1,2,3に自己
のユニット機番を認識させる。これは、予めROMに書き
込むことでも、設定ピンによる設定でもよい。

13は追加有無設定手段であり、各処理ユニット1,2に追
加処理ユニット有無を認識させる。これは、例えば追加
処理ユニットのプリント板の挿入の検出によることでも
よい。

21は文字読取りのための切出し処理を示し、22は同じく
特徴抽出処理を示し、23は照合処理を示し、24は判定処
理を示す。

［作用］ 本文字読取り装置では、複数の処理ユニットが文字読取
りのための認識処理を分担して実行する。

各処理ユニット1,2,3は、機番指定手段12による指定機
番と、追加有無設定手段13により追加処理ユニットの有
無に基づいて、自己に備えられた処理制御手段11によっ
て、認識処理を実行する。

処理制御手段11は、具体的には処理制御プログラムであ
って、機番の指定および追加処理ユニットの有無に応じ
て、その構成内で最大の処理速度が得られよう予め定め
た処理分担に従って処理を行うよう作成しておく。

追加処理ユニットを含み、各処理ユニットの性能が異な
る場合には、各処理制御手段11は、追加処理ユニットの
有無、および制御ユニットの性能に応じて、その構成内
で最大の処理速度が得られると考えられる処理分担とな
るように下記の条件によって予め作成したプログラムを
設定しておく。

ある構成内で処理速度を最大にするように処理分担を定
める上で考慮すべき条件として次のことがある。

（１）四つの処理に必要な仕事量には差がある。

（２）認識処理のためには、文字の切出し→特徴抽出→
照合→判定の順序があり、前の処理が済まなければ次の
処理に進めない。

（３）複数の処理ユニットで分担し難い処理（例えば切
出し処理）と、分担し易い処理（例えば特徴抽出、照合
処理）とがある。

文字の切出し処理は、仕事量は中程度であるが、この処
理が済まなければ他の処理は始まらず、且つ複数処理ユ
ニットによる分担処理が難しい。従って、処理速度を向
上するには、文字の切出し処理は、性能の高い処理ユニ
ットに処理させるのがよい。

特徴抽出および照合処理は、仕事量は大きいが、複数処
理ユニットにより分担処理し易いので、文字の切出し処
理を終了した処理ユニットも含め複数処理ユニットによ
り分担処理される。

以上のようにして、性能の異なる複数の処理ユニットで
構成し、処理ユニットの数を可変とし、且つその構成内
で最大の処理速度が得られるよう機能分担をさせること
ができる。

［実施例］ 以下第２図〜第４図に示す実施例により、本発明をさら
に具体的に説明する。

第２図は、本発明の一実施例の構成を示すブロック図で
ある。

認識処理は処理ユニット（MPU）＃１と＃２により処理
する標準構成と、処理ユニット（MPU）＃３を追加した
オプション構成とによって分担処理される。

各処理ユニットは図示していないスキャナにより共通メ
モリ（MS）に書き込まれたビデオデータを各自のメモリ
に取り込み処理を行う。

各処理ユニットは、共通のメモリから各自のメモリに読
み込んだ共通の処理プログラムにより、設定ピンにより
指定された機番により、および処理ユニット＃３カード
の挿入の有無により決定される処理分担に従って動作す
る。

第３図は、本発明の一実施例における機能分担例を示す
図である。

本実施例では、処理ユニットは同等の機能を有する低速
処理ユニットと、高速処理ユニットとを用いる。

構成Ａは、（低速処理ユニット×２）により構成され
る。

構成Ｂは、（低速処理ユニット×２）＋（高速処理ユニ
ット×１）から構成される。

構成Ｂは、構成Ａにオプションとして、（高速処理ユニ
ット×１）を追加したものと考えてよい。

図に示すように、高速処理ユニットを追加したことに
より、低速処理ユニット＃１、＃２の機能分担も変え、
文字の切出し処理を高速処理ユニット＃３に実行させ、
特徴抽出、照合処理は三つの処理ユニットで分担させ、
最後の判定は高速処理ユニット＃３に実行させる。

第４図は、本発明の一実施例による処理動作のタイムチ
ャートを示す。

第４図は、（ａ）に示すような文字2,3,4,5,6を認識処
理する例を示している。

同図（ｂ）に示すように、構成Ａにおいては、切出し処
理は処理ユニット＃１が実行し、最初の文字２の切出し
が終ると処理ユニット＃２がこれの特徴抽出および照合
を実行する。

次いで、文字３の切出しが終れば＃２が特徴抽出および
照合を実行する。

処理ユニット＃２による文字３の特徴抽出および照合処
理の間に、処理ユニット＃１による文字６までの切出し
が終ったので、文字４は＃１が特徴抽出および照合処理
を行う。文字６までの特徴抽出および照合処理が終った
後、処理ユニット＃１が判定処理を行い、すべての処理
を終る。

構成Ｂにおいては、同図（ｃ）に示すように、切出し処
理は高速処理ユニット＃３が実行し、従って高速に処理
を終り、低速処理ユニット＃1,＃２により特徴抽出およ
び照合の実行を始めることができる。

高速処理ユニット＃３は文字６までの切出し処理を終れ
ば、特徴抽出および照合を分担処理する。

文字６までの特徴抽出および照合処理が終れば、処理ユ
ニット＃３が判定処理を行う。

第４図（ｄ）は、高速処理ユニット＃３を追加したと
き、低速処理ユニット＃1,＃２の機能分担を変更ぜす、
高速処理ユニット＃３に特徴抽出および照合処理を分担
させた例を示す。

第４図（ｄ）では、高速処理ユニット投入の効果は余り
現れていない。

［発明の効果］ 以上説明のように本発明によれば、性能の異なる複数の
処理ユニットをもって文字読取り装置を構成したとき、
その構成に大じた最大速度を得られるよう処理を分担す
ることができ、処理効率の向上に寄与する効果は極めて
大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の原理ブロック図、 第２図は本発明の一実施例の構成を示すブロック図、 第３図は本発明の一実施例における機能分担を示す図、 第４図は本発明の一実施例における処理動作のタイムチ
ャートである。 図面において、 1,2,3は処理ユニット、11は処理制御手段、 12は機番指定手段、13は追加有無設定手段、 21は文字切出し処理、22は特徴抽出処理、 23は照合処理、24は判定処理、 MPUはマイクロプロセッサ、 MSは共通メモリ、 をそれぞれ示す。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】帳票上の画像情報を二値化してメモリに格
   納する手段と、上記メモリに格納された画像情報から文
   字部分を切り出す切出し処理と、切り出された文字画像
   情報からその特徴を抽出する特徴抽出処理と、抽出した
   特徴と標準パターンとの照合を行う照合処理と、該照合
   結果により読取り結果を判定する判定処理の各処理の実
   行を、 指定された処理ユニット機番と、追加処理ユニット
   （３）の有無の設定に応じて制御する処理制御手段（1
   1）を備えた複数の処理ユニットと、 各処理ユニットに対して、自己の処理ユニット機番を認
   識させる手段（12）と、 追加処理ユニットの有無を認識させる手段（13）とを備
   えたことを特徴とする文字読取り装置。
2. 【請求項２】上記追加処理ユニットを含む複数の処理ユ
   ニットが性能の異なる場合、上記各処理ユニットの処理
   制御手段（11）は、上記複数の処理ユニットの内で処理
   速度が最大の高速処理ユニットに切出し処理を実行さ
   せ、特徴抽出処理および照合処理を切出し処理を終了し
   た上記高速の処理ユニットを含め各処理ユニットに分担
   させ、最後に実行する判定処理を上記高速の処理ユニッ
   トに実行させることを特徴とする特許請求の範囲第１項
   記載の文字読取り装置。