JPH0769356A - 多層樹脂層と紙質層とからなる定向引き裂け性に優れた積層包装用袋状物 - Google Patents

多層樹脂層と紙質層とからなる定向引き裂け性に優れた積層包装用袋状物

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JPH0769356A
JPH0769356A JP24376293A JP24376293A JPH0769356A JP H0769356 A JPH0769356 A JP H0769356A JP 24376293 A JP24376293 A JP 24376293A JP 24376293 A JP24376293 A JP 24376293A JP H0769356 A JPH0769356 A JP H0769356A
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Japan
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resin
layer
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bag
multilayer
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JP24376293A
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English (en)
Inventor
Tokuo Kurihara
原 徳 男 栗
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Kurilon Chemicals Co Ltd
Original Assignee
Kurilon Chemicals Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 定向引裂け性の樹脂シート状物に優れた破袋
強度、耐低温高温性、形状保持性、印刷性等を付与して
趣味感をも備えた包装用袋を提供する。 【構成】 レーヨン混抄紙(混抄比率:レーヨン/木質
繊維=50/50坪量20g/m2)の紙質層aに樹脂混合体層btを
含む多層樹脂層bを積層接着し、それから包装用積層袋
状物を作成する。樹脂混合体層btは6-ナイロン75wt%及
び低密度ポリエチレン25wt%からなり、btに改質ポリエ
チレン樹脂層及び低密度ポリエチレン内側層が積層され
た多層樹脂層b[各層厚比:bt/bb/bs=30/20/50]を用い
る。このbとaとをポリウレタン系接着剤で接着させた積
層シート状物からなる積層包装用袋状物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は多層樹脂層と紙質層との
積層体からなる一方向引き裂け性(以後、「定向引き裂
け性」と称することがある)に優れた積層包装用袋状物
に関する。詳しくは、本発明は該積層体からなる包装用
材であって、破袋強度及び印刷性等の実用性に優れた点
に加えてその外面の風合いから生ずる高級感に種々の模
様等を付与して各種の趣味感を漂わせ得る包装用袋状物
に関する。
【0002】
【従来の技術】樹脂積層体の1層として相互に相溶性に
乏しく、相互に大きな融点差を示す2種以上の樹脂から
なる樹脂混合体層に、他の樹脂層(b)を積層した構成の
多層フィルムは既に知られている。この多層フィルムは
所定の方向に沿って容易に引き裂け得る特性に加えて優
れたガス遮断性、ヒートシール性、耐油性及び耐水性を
兼ね備えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の多層フィルムは
各種の長所を備えているが、これに更に高い破袋強度、
精細な印刷又は模様付け等を行ない得る物性及び外面特
性を付与することはその実用性特に、包装用袋状物とし
ての商品価値を格段に高める改良である。
【0004】また、従来の耐水紙と称されるものは余り
にも産業的面の性能に偏っていることから、これを通常
の商品包装に適用するにはその紙質の根本的な見直しを
要する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は従来の耐水紙
の耐水性能を温存しながらも、その産業的実用性に偏っ
た点を改めて、趣味感も重視される通常の商品を包装す
る用材として用い得る為には如何なる性状の紙を紙質層
の素材とすべきかを広範に探索した。それと並行して本
発明者は一方向引き裂け性に優れた樹脂積層体の優れた
実用性(使い勝手)を温存しながらも、更にこれに破袋
強度及び自立性(形状保持性)等の包装用袋状物には往
々にして要求される性状を付与する方策の検討も進め
た。
【0006】その検討の結果、本発明者は本発明を完成
した。本発明は下記の各種の構成からなるものである: [基本構成]紙質層(a)と樹脂混合体層(bt)を少なくと
も1層とする多層樹脂層(b)とから形成された積層体で
あって、樹脂混合体層(bt)が2種以上の樹脂の混在相で
あって、混在相を形成する樹脂の一方が極性樹脂である
と共に他方が非極性樹脂であって、個々の樹脂が他樹脂
との相溶性に乏しく、形成された樹脂混合体層(bt)中で
各樹脂相がそれぞれ略同一の方向に走る無数の細帯状で
共存する多層樹脂層(b)と紙質層(a)とからなる定向引き
裂け性に優れた積層包装用袋状物。
【0007】[改良構成1]樹脂混合体層(bt)を構成す
る極性樹脂が高温側流動性樹脂である場合には非極性樹
脂が低温側流動性樹脂であるか又は極性樹脂が低温側流
動性樹脂である場合には非極性樹脂が高温側流動性樹脂
である「基本構成」に記載の多層樹脂層(b)と紙質層(a)
とからなる定向引き裂け性に優れた積層包装用袋状物。
【0008】[改良構成2]紙質層(a)がレーヨン紙、
和紙及びレーヨンと木質繊維とからなるレーヨン混抄紙
から選ばれる1種以上である「基本構成」及び「改良構
成1」に記載の多層樹脂層(b)と紙質層(a)とからなる定
向引き裂け性に優れた積層包装用袋状物。
【0009】[改良構成3]紙質層(a)がレーヨン混抄
率10〜90重量%のレーヨン混抄紙である「基本構
成」並びに「改良構成1」及び「改良構成2」に記載の
多層樹脂層(b)と紙質層(a)とからなる定向引き裂け性に
優れた積層包装用袋状物。
【0010】[改良構成4]樹脂混合体層(bt)における
極性の高温側流動性樹脂がナイロン樹脂であり、非極性
の低温側流動性樹脂がポリオレフィン樹脂である「基本
構成」及び「改良構成1」〜「改良構成3」に記載の多
層樹脂層(b)と紙質層(a)とからなる定向引き裂け性に優
れた積層包装用袋状物。
【0011】[改良構成5]樹脂混合体層(bt)における
極性の高温側流動性樹脂がEVOH樹脂及びPVOH樹
脂から選ばれる1種以上であり、非極性の低温側流動性
樹脂がポリオレフィン樹脂である「基本構成」及び「改
良構成1」〜「改良構成4」に記載の多層樹脂層(b)と
紙質層(a)とからなる定向引き裂け性に優れた積層包装
用袋状物。
【0012】[改良構成6]樹脂混合体層(bt)における
極性の高温側流動性樹脂がナイロン樹脂とEVOH樹脂
及びPVOH樹脂から選ばれる1種以上との混合樹脂で
あり、非極性の低温側流動性樹脂がポリオレフィン樹脂
である「基本構成」及び「改良構成1」〜「改良構成」
に記載の多層樹脂層(b)と紙質層(a)とからなる定向引き
裂け性に優れた積層包装用袋状物。
【0013】[改良構成7]樹脂混合体層(bt)を少なく
とも1層とする多層樹脂層(b)中における樹脂混合体層
(bt)の厚さが該多層樹脂層(b)の最終的厚さに対して1
0%以上を占める「基本構成」及び「改良構成1」〜
「改良構成6」に記載の多層樹脂層(b)と紙質層(a)とか
らなる定向引き裂け性に優れた積層包装用袋状物。
【0014】[改良構成8]樹脂混合体層(bt)を少なく
とも1層とする多層樹脂層(b)中における樹脂混合体層
(bt)の厚さが該多層樹脂層(b)の最終的厚さに対して1
0%以上を占める「基本構成」及び「改良構成1」〜
「改良構成7」に記載の多層樹脂層(b)と紙質層(a)とか
らなる定向引き裂け性に優れた積層包装用袋状物。
【0015】[改良構成9]樹脂混合体層(bt)が2種以
上の層の組合せであって、その一方がナイロンとポリオ
レフィン樹脂とから形成された層であり、他方がナイロ
ン、EVOH樹脂及びPVOH樹脂から選ばれる1種以
上並びにポリオレフィン樹脂の3成分以上から形成され
た層である「基本構成」及び「改良構成1」〜「改良構
成8」に記載の多層樹脂層(b)と紙質層(a)とからなる定
向引き裂け性に優れた積層包装用袋状物。
【0016】[改良構成10]樹脂混合体層(bt)が2種
以上の層の組合せであって、その一方がナイロンとポリ
オレフィン樹脂とから形成された層であり、他方がEV
OH樹脂及びPVOH樹脂から選ばれる1種以上とポリ
オレフィン樹脂とから形成された層である「基本構成」
及び「改良構成1」〜「改良構成9」に記載の多層樹脂
層(b)と紙質層(a)とからなる定向引き裂け性に優れた積
層包装用袋状物。
【0017】[発明の好適態様]本発明の積層包装用袋
状物は上述の様に、紙質層(a)と樹脂混合体層(bt)を少
なくとも1層とする多層樹脂層(b)との積層体からな
る。その概要はは図1の(a)に示された見取図のの様に
通常的な「平袋」である。この袋には「襠(マチ)」が
あっても差支え無い。図1の(a)ではその外表面には紙
質層(a)が現れると共に、袋の内表面には内側層(bs)が
現れている。
【0018】図1の(b)は当該袋状物を線A−Aで切断
した断面の模式的拡大図であって、図において上層は紙
質層(a)、下層は多層樹脂層(b)であり、この多層樹脂層
(b)は基層として頂部に位置する樹脂混合体層(bt)、そ
の下側に位置する接着剤及び底部に位置する内側層(bs)
で構成されている。尤も、多層樹脂層(b)を構成する層
の種類、順序及び個数等は図1に示されたそれらとは異
なり得る。その際に必須である層は樹脂混合体層(bt)及
び内側層(別名「シーラント層」;bs)の双方である。
【0019】本発明の積層包装用袋状物の特性である定
向引き裂け性が常に発現する為には多層樹脂層(b)中の
樹脂混合体層(bt)の厚さが多層樹脂層(b)の最終的厚さ
に対して10〜80%、好ましくは15〜50%を占め
る様にすることが重要である。更に、多層樹脂層(b)の
厚さに対する紙質層(a)の厚さは多層樹脂層(b)中の樹脂
混合体層(bt)の厚さに対して10倍以内程度であれば本
発明の積層包装用袋状物に期待される優れた定向引き裂
け性を実質的に阻害する恐れは無い。
【0020】<積層方法>本発明の包装用袋状物を作成
する為には、上記の紙質層(a)と多層樹脂層(b)とを通常
の何れの積層方法で積層しても良い。即ち例えば、下掲
の各方法の何れをも用い得る。なお、多層樹脂層(b)を
作成する為に樹脂混合体層(bt)と内側層(bb)とを積層す
る方法としても下掲の各種のものを用い得る: ・ドライラミネーション法、 ・押出ラミネーション法(共押出ラミネーション法を含
む)。
【0021】本発明の積層包装用袋状物を構成する各層
の好適態様を下記に説明する。上記の「ドライラミネー
ション」とは、基材フィルム原反から送り出された基材
フィルムに接着剤を塗布(アンカーコート)して乾燥炉
中で乾燥後にその接着剤面に、別途に用意されたラミネ
ート用のフィルムを重ねて両側から加熱金属ロールで挟
圧しながら貼合わせる方式である。
【0022】上記の「押出ラミネーション」とは、 ・・基材フィルムにアンカーコートを施した後に乾燥
し、そのコート面に押出機等から溶融樹脂層を押出なが
ら一対のロール間へ導いて挟圧し、両者を貼合わせる方
式あるいは ・・基材フィルムにアンカーコートを施したものを乾燥
し、これと別途に用意されたラミネート用の既製フィル
ムとを一対の挟圧ロール間へ導く際に、両者の間へ接着
剤となる溶融樹脂を押出ながら3者を上記の挟圧ロール
間で貼合わせる方式である。
【0023】<紙質層(a)>本発明の積層包装用袋状物
を構成する紙質層(a)は積層の相手方となる定向引き裂
け性に優れた樹脂混合体層(bt)の特性である定向引き裂
け性を阻害しないものであることが重要である。この紙
質層(a)の主要な役割は出願人が既に出願済みの定向引
き裂け性多層樹脂層に強力な破袋強度、耐高温特性、耐
低温特性(耐低温脆性)、ヒートシール性向上、シール
強度大、シール部のエッジ切れ無し及びシール部の縮み
無し等の特性を付与すること並びに形状保持性(自立
性)等を付与することにある。
【0024】上記の特性付与に加えて、使い勝手向上の
点で鉛筆等で筆記可能である外に消しゴムで誤記を抹消
できる点でも仕訳、心憶え、印象付けその他に活用でき
るという長所を付与することも紙質層存在の大きな意義
と言える。
【0025】紙質層表面の風合い又は趣味感等を重視す
る用途においては、表面粗度の大きな紙質を意図的に用
いることもできる。例えば、奉書紙又は美濃紙等は長繊
維が整然と一方向へ並んでいる構成が視覚的にも明かな
長所を利して樹脂積層体層の定向引き裂け性に殆ど悪影
響を及ぼさずに包装用袋状物に対してその破袋強度を向
上させることができる。
【0026】即ち、本発明の積層包装用袋状物はその多
層樹脂層(b)部分の特性である防湿性、気体遮断性特に
酸素及び二酸化炭素等に対する遮断性並びにヒートシー
ル性等において既に優れた特性を備えている。しかし、
包装用袋状物に要求される性状は多種多様である。出願
人が既に出願した樹脂混合体層(bt)を1層とする定向引
き裂け性に優れた合成樹脂製複層フィルムは通常の用途
において自発的に裂ける恐れは殆ど無い。処が、重袋用
途では当該複層フィルムに対しても一層の破袋強度向上
が要求される場合に出会う。特に、40℃以上の高温に
ある粉粒体を直接に収容する用途においては樹脂積層体
の破袋強度を補強することが望まれる。逆に、内容物が
冷凍もしくは冷蔵されている状態で収容されるか、内容
物収容後に冷凍もしくは冷蔵される用途においても破袋
強度の一層向上が往々にして望まれる。
【0027】本発明者は上記の様な過酷な使用条件に耐
える破袋強度を実現する為に広範に検討を重ねた結果、
樹脂積層体自体を強化するよりもそれに特定性状の紙質
層を積層する方が効果的であることを見出した。
【0028】破袋強度向上の為の紙質層(a)が備えるべ
き特定の性状としては例えば、下記のものを挙げること
ができる: ・プラスチックフィルムへのラミネート性を有すること ・その構成繊維の配列が比較的に定向引き裂け性を阻害
しない程度に統一されていること ・その繊維が比較的に長いことである。
【0029】上記の性状に更に上乗せされる好適性状と
しては例えば、下記のものを挙げることができる: ・高温においても自己支持性(自立性、別名「腰の強
さ」)を保持し得ること及び ・環境の変化による湿分含有率変化が長さ、幅又は厚さ
その他に及ぼす影響が最小限に留まること。
【0030】上記の特定性状を備えた紙状物として通常
の目的に十分に用い得るものはレーヨン紙、和紙及びレ
ーヨンと木質繊維とのレーヨン混抄紙並びにそれに類似
する紙状物から選ばれる1種以上である。ここで、「木
質繊維」とは、木材等から得られる天然繊維の中で和紙
を構成する様な比較的長い繊維を指し、少なくとも洋紙
に用いられる木質パルプ中の繊維の様な短いものは除外
する概念である。
【0031】紙状物の中で本発明の効果発現に好ましい
ものの例はレーヨン紙及びレーヨンと木質繊維とからな
るレーヨン混抄紙である。本発明でレーヨン混抄紙と称
するものは紙質層を構成する繊維の構成比率即ち、木質
繊維に対するレーヨンの比率を種々に選んだ紙原料を抄
造して作られたシート状物である。なお、レーヨンは再
生繊維素製の繊維の一種である。本発明の包装用袋状物
を形成する積層体用の紙質層として好ましいものはその
構成繊維が比較的に長くしかも定向引き裂け性を阻害し
ない程度に一定方向に整列した紙状物である。
【0032】本発明の積層包装用袋状物における紙質層
(a)の材質は例えばレーヨン紙及びレーヨンと木質繊維
とのレーヨン混抄紙について述べれば、下記の構成のも
のである: ・混抄率:レーヨン通常10〜90重量%、好ましくは
20〜80重量%に対して木質繊維通常90〜10重量
%、好ましくは80〜20重量%(両者の和が100重
量%になる様に組み合わせる) ・坪量:通常5〜30g/cm2、好ましくは10〜25g/c
m2
【0033】本発明の積層包装用袋状物の紙質層(a)に
は上記の様に模様等を印刷することができることに加え
て、その抄造の特異性を利用することによって地模様を
付与することもできる外に、各種の地色を付与すること
もできる。
【0034】<樹脂混合体層(bt)>本発明の樹脂混合体
層(bt)は2種以上の樹脂の混在相であって、混在相を形
成する2種以上の樹脂の一方が極性樹脂であると共に、
他方が非極性樹脂であって、個々の樹脂が他樹脂との相
溶性に乏しく、形成された樹脂混合体層(bt)中で各樹脂
相がそれぞれ略同一の方向に走る無数の細帯状で共存す
るものである。
【0035】この状態は本発明の積層包装用袋状物に優
れた定向引き裂け性を付与する根源であるから、図2の
顕微鏡写真に示された様な微細構造であることが極めて
重要である。図2においては、共存する極性樹脂相と非
極性樹脂相とがそれぞれ独立の細幅帯状で略同一方向へ
整列し、密接に混在している微細構造が判る。
【0036】上述の微細構造を形成する組合せ樹脂の一
方が他方よりも高温で流動性を示す場合に該樹脂を「高
温側流動性樹脂」と称すると共に、他方を「低温側流動
性樹脂」と称することにして以下に説明を進める。
【0037】即ち、本発明における名称「高温側流動性
樹脂」及び名称「低温側流動性樹脂」は相対的な区別で
あって、絶対的に「高温」で流動化する樹脂を示す名称
でもなく、絶対的に「低温」で流動化する樹脂(高分子
量体)を示す名称でもないことに留意すべきである。
【0038】上記の樹脂混合体層(bt)は単層に限らず、
2種以上の層を組合わせた状態でも勿論用いられ得る。
即ち、樹脂混合体層(bt1)と樹脂混合体層(bt2)とが組合
せ層として用いられてよい。
【0039】本発明において「樹脂」という語は結晶性
高分子量体即ち、融点(Tm)が観測される高分子量体
に限らず、低結晶性又は非晶性重合体であって融点(T
m)が事実上は観測されない高分子量体であっても熱成
形の対象として通常用いられる重合体をも包含する概念
である。
【0040】通常の使用形態では、上記の極性樹脂が高
温側流動性樹脂である場合には非極性樹脂が低温側流動
性樹脂である組合せが、逆に極性樹脂が低温側流動性樹
脂である場合には非極性樹脂が高温側流動性樹脂である
組合せが用いられる。 ◆極性樹脂 本発明における極性樹脂とは酸素又は窒素等の陰性原子
を含有する重合体であって例えば、ナイロン(ポリアミ
ド樹脂)、EVOH樹脂(エチレン−ビニルアルコール
共重合体樹脂)及びPVOH樹脂(ポリビニルアルコー
ル樹脂)、熱可塑性ポリエステル樹脂、ポリフッ化エチ
レン、ポリスルホン樹脂、ポリカーボネート、ポリ塩化
ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂並びに熱可塑性ポ
リウレタン樹脂等を挙げることができる。上記に例示さ
れた極性樹脂は同時に高温側流動性樹脂でもある。
【0041】上記において、「ナイロン」は汎用及び特
殊ナイロンの何れでも良く、例えば開環付加重合型ナイ
ロンである6-ナイロン、7ーナイロン、11ーナイロン及び1
2ーナイロン等、共縮重合型ナイロンである46-ナイロン
(4,6-ナイロン)、66-ナイロン(6,6-ナイロン)、67ーナイ
ロン(6,7-ナイロン)、610ーナイロン(6,10-ナイロン)、6
12ーナイロン(6,12-ナイロン)及び6ー/66-共縮合ナイロン
及びメタキシリレンジアミン−アジピン酸共縮合ナイロ
ン(略称「MXD6NY」)等並びにそれらの2種以上
からなる混合ナイロンを挙げることができる。
【0042】上記において、「EVOH樹脂」は原理的
にはエチレンとビニルアルコールとの共重合体である。
しかし、製造上の制約即ち直接に共重合することができ
ず、酢酸ビニルの形でエチレンと共重合させた後に得ら
れた共重合体をケン化(鹸化)してアルコール性OHを
再生させる経路を必須とすることから、EVOHとは称
しながらもビニルエステル単位の含有量及びそのケン化
度に応じて各種のOH基含有量のEVOH樹脂が存在す
る。
【0043】EVOH樹脂として本発明の目的に適合す
るものはそのエチレン単位含有量通常24〜50モル
%、好ましくは27〜47モル%であってそのMI(190
℃;2.16kgf)通常0.5〜15g/10min、好ましくは1〜
7g/10minのものである。
【0044】本発明の樹脂混合体層(bt)における高温側
流動性樹脂として好適なものは各種のナイロンである。
この各種のナイロンに代えて、又はナイロンとの混合系
でEVOH樹脂及び/又はPVOH樹脂等を高温側流動
性混合樹脂として用いることもできる。この高温側流動
性混合樹脂中における高相溶性樹脂の含有量はEVOH
樹脂を例にとれば通常10〜90重量%、好ましくは2
0〜80重量%に設定する。勿論、用途から要求される
性状を発現させる為には、EVOH樹脂又はPVOH樹
脂のOH基含有量、エステル基含有量及びその性状に応
じて高温側流動性混合樹脂中におけるEVOH樹脂又は
PVOH樹脂の含有量を適宜変更することができる。
【0045】◆非極性樹脂 本発明における非極性樹脂とは主として炭素原子及び水
素原子とから分子主鎖が構成されている樹脂状物であ
る。尤も、分子中に低比率の極性分子が含有された樹脂
状物も本発明の非極性樹脂に包含する。特に、非極性樹
脂の幹に極性分子が低比率でグラフトしたものは本発明
の樹脂混合体層(bt)を構成する非極性樹脂に属する。尤
も、「低比率」とは、非極性樹脂が実質的に極性樹脂と
の相溶性を獲得しない程度の含有量をいう。
【0046】非極性重合体としては、ポリオレフィンが
最も有力である。その他の非極性樹脂の例はポリスチレ
ン及びポリ-α-メチルスチレンを挙げることができる。
ここに例示された非極性樹脂は同時に低温側流動性樹脂
でもある。
【0047】ここで、ポリオレフィンとは、1ーオレフィ
ン(又はαーオレフィン)の結晶性又は非晶性単独重合
体に限らず、下記に例示された各種のものをも包含する
概念である: ・2種以上の1ーオレフィンからなる結晶性もしくは非晶
性共重合体及び ・1ーオレフィンを主体としてこれに低比率でビニルモノ
マー等を共重合させた結晶性もしくは非晶性共重合樹脂
又は ・1ーオレフィンの結晶性もしくは非晶性重合体からなる
幹にビニルモノマー等をグラフトさせたグラフト樹脂。 勿論、2種以上の上記ポリオレフィンからなる樹脂組成
物も包含される。
【0048】本発明の樹脂混合体層(bt)を作成する為の
極性樹脂と非極性樹脂との組合せ及びこれに必要に応じ
て更にそれらの何れを高温側流動性樹脂とし、他方を低
温側流動性樹脂とするかの組合せは得られる積層包装用
袋状物の用途に応じて適宜選定可能である。
【0049】両樹脂が相互に密接に混在しながらも、混
在相を形成する個々の樹脂が他樹脂とは殆ど相溶せず
に、形成された樹脂混合体層(bt)中でそれぞれ略同一の
方向に走る無数の細帯状で共存する状態を形成させる原
因は樹脂相互間の熱的性質差よりも乏しい相溶性に大き
く負うものと解釈される。従って、樹脂の組合せにおい
ては両樹脂として相互に異なる極性のものを選ぶことに
重点を置くべきである。
【0050】本発明において樹脂混合体層(bt)を構成す
る2種以上の樹脂の極性差を実現する為に重要な極性樹
脂とは、樹脂を構成する原子の種類で決定される樹脂即
ち、炭素原子及び水素原子に加えて陰性原子である酸素
原子、窒素原子又は他の陰性原子から構成される樹脂で
ある。この定義は樹脂上の電荷の偏在に起因する陰性度
とは必ずしも一致しない。
【0051】<微細構造を発現させる為の樹脂組成>本
発明の樹脂混合体層(bt)が上記の微細構造を発現するに
は、その構成樹脂である極性樹脂と非極性樹脂との配合
比率が重要である。この配合比率を極性樹脂がナイロン
及び非極性樹脂がポリオレフィンである場合に例示すれ
ば、組成物基準でナイロン5〜95重量%、好ましくは
15〜85重量%である。この範囲に設定すれば多くの
用途には十分な性能を期待できる。
【0052】本発明の樹脂混合体層(bt)は極性樹脂とし
てナイロン以外にもEVOH樹脂(エチレン−ビニルア
ルコール共重合体)及びPVOH樹脂(ポリビニルアル
コール)から選ばれる1種以上を用い得る。ナイロンと
EVOH樹脂及び/又はPVOH樹脂との極性樹脂混合
系は特有の効果を発揮する。
【0053】<微細構造を発現させる為の成形条件>上
記の組成の樹脂混合物を通常はフィルム又はシート(以
下、「シート状物」と総称することがある)に成形(製
膜又は造膜)して本発明に用いられる樹脂混合体層(bt)
を作成する手段としては各種の成形機を用いることがで
きる。
【0054】通常は上記の樹脂混合物をスクリュー押出
機等に装入して十分に溶融混練した後に該溶融混練物を
環状ダイ(円形ダイ)又はTダイ方式等の成形手段に送
り込んでシート状に成形する。極性樹脂と非極性樹脂と
は押出機中で溶融混練されても元来相溶性に乏しい組合
せである処から、それぞれの樹脂から形成された別々の
樹脂相が混在する状態を保つ。この樹脂相混在系を溶融
状態で押出して形成されたシート状物では、それぞれの
樹脂相がその成形方向(縦方向)へ流れた細幅の帯状で
相互に密接した状態が形成されている。
【0055】一般には押出されたシート状物を引き伸し
て用途に合わせた厚みに調整する。しかし、本発明で
は、引き伸ばし操作はシート状物における各樹脂相の一
方向整列を促進する目的で行なわれるのであって、通常
の延伸と異なって素材樹脂の分子配向を目的とするもの
ではない。寧ろ、過度の引き伸ばしによる両樹脂相の分
離(分裂)を来さないことが重要である。この目的で引
き伸ばし操作を行なう為の温度及び引き伸ばし倍率等の
条件は対象樹脂に応じて種々である。極性樹脂が6-ナイ
ロン(6−NY)で非極性樹脂が低密度ポリエチレン
(LDPE)であって両樹脂の配合比率が前者/後者=
3/1である場合の引き伸ばし温度は通常210〜27
0℃、好ましくは240〜260℃、引き伸ばし倍率は
通常15〜75倍、好ましくは30〜60倍に選ぶ。
【0056】<内側層(bs)>本発明の積層包装用袋状物
を構成する内側層(bs)は往々にして収容される種々の商
品に直接に接触する。それに加えて内側層(bs)は包装用
袋に要求されるヒートシール性発現の為の性能を発揮す
る為に溶融時に紙質層の下側に位置する極性樹脂とも強
固に接着する性質を備えていることが重要である。内側
層(bs)用の材料樹脂として最も実用的なものはオレフィ
ン系樹脂自体例えば、低密度ポリエチレンに加えて、オ
レフィン系樹脂の分子鎖に不飽和カルボン酸がグラフト
された改質オレフィン系樹脂であって、例えば低密度ポ
リエチレン分子鎖へ無水マレイン酸がグラフト結合され
たもの、高密度ポリエチレン分子鎖へ無水マレイン酸が
グラフト結合されたもの、ポリプロピレン分子鎖へ無水
マレイン酸がグラフト結合されたもの等を挙げることが
できる。
【0057】<接着剤>所期の微細構造が発現した樹脂
混合体層(bt)を紙質層(a)に積層接着する為には両層の
間に接着剤を介在させることが重要である。
【0058】本発明において接着剤は極性樹脂層と非極
性樹脂層との双方に対して接着性を発現し得るものであ
ることを要する。前者がナイロンであって後者がポリオ
レフィンである場合を例にとれば、ポリウレタン(P
U)系接着剤又は低密度ポリエチレン(LDPE)の何
れもが場合に応じて用いられ得る。尤も、低密度ポリエ
チレンは空気中、融点(Tm)を遥かに超える高温の溶
融状態で用いられることが重要である。接着剤は通常の
目的には市販品をその儘用い得るが、必要に応じて別処
方に変更して用いることも勿論可能である。
【0059】
【実施例】以下に、本発明を実施例に基づいて説明す
る。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
【0060】
【実施例1】紙質層(a)としてレーヨン混抄紙(レーヨ
ン/木質繊維:50wt/50wt;坪量20g/m2)を用い、
これに樹脂混合体層(bt)を基層とする下記の3層からな
る多層樹脂層(b)をポリウレタン系接着剤(PU)を用いて
接着積層して、得られた積層シート状物から本発明の定
向引き裂け性に優れた包装用積層袋状物を作成した。こ
の3層からなる多層樹脂層(b)中の樹脂混合体層(bt)表
面がレーヨン混抄紙である紙質層(a)に積層されてい
る。
【0061】樹脂混合体層(bt)としては6-ナイロン75
重量%及び低密度ポリエチレン[MI(190℃;2.16kgf)
1g/10min;密度0.92g/cc;融点(Tm)120℃]2
5重量%とからなる樹脂混合体層(bt1)を用い、3層か
らなる多層樹脂層(b)としては樹脂混合体層(bt)の裏側
に接着材層(bb)として無水マレイン酸グラフトポリエチ
レンからなる改質樹脂層(bb1)が配置されると共に、そ
の裏側に内側層(bs)として低密度ポリエチレン[MI(1
90℃;2.16kgf)0.8g/10min;密度0.92g/cc;融点(T
m)115℃]層(bs1)が位置する様に3層共押出方式で
得られた多層樹脂層(b)を用いた。
【0062】各層厚の比は樹脂混合体層(bt)/中間層(b
b)/内側層(bs)=30/20/50とした。この多層樹
脂層(b)と上記のレーヨン混抄紙層(a)との間に上記のポ
リウレタン系接着剤が介在する層配置で両層を接着させ
て積層シート状物を作成し、これを更に折畳んだ後に所
定箇所をシールして本発明の積層包装用袋状物を得た。
その袋状物の全層厚及び各層厚比率、縦方向引き裂け強
度並びに引き裂け方向の揺れの有無を表1に示す。
【0063】
【実施例2】樹脂混合体層(bt)として実施例1で用いら
れたものと同一の6-ナイロン50重量%及び実施例1で
用いられたものと同一の低密度ポリエチレン50重量%
とからなる樹脂混合体層(bt2)を用いた外には実施例1
と同様に操作して本発明の積層包装用袋状物を作成し
た。その袋状物の全層厚及び各層厚比率、縦方向引き裂
け強度並びに引き裂け方向の揺れの有無を表1に示す。
【0064】
【比較例1】実施例1で用いられた樹脂混合体層(bt)に
代えて6-ナイロン単味層(6-N)を用いる外には接着剤と
して実施例1で用いられたものと同一の接着材層(bb1)
及び内側層(bs)として実施例1で用いられたものと同一
の高密度ポリエチレンからなる層(bs3)で構成された多
層樹脂層(b)を作成し、これを用いて実施例1における
と同様にして積層包装用袋状物を作成した。その袋状物
の全層厚及び各層厚比率、縦方向引き裂け強度並びに引
き裂け方向の揺れの有無を表1に示す。
【0065】
【比較例2】樹脂混合体層(bt)として実施例1で用いら
れたものと同一の6-ナイロン75重量%及び実施例1で
用いられたものと同一の低密度ポリエチレン25重量%
とからなる樹脂混合体層(bt1)を用いて各層間の厚さ比
率を下記の様に変えた以外には実施例1と同様に操作し
て樹脂混合体層(bt)//中間層(bb)//内側層(bs)からなる
多層樹脂層(b)を作成した。各層厚の比は樹脂混合体層
(bt)/中間層(bb)/内側層(bs)=10/20/70とし
た。
【0066】この多層樹脂層(b)と上記のレーヨン混抄
紙層(a)との間に上記のポリウレタン系接着剤が介在す
る層配置で両層を熱接着させて積層シート状物を作成
し、これを更に折畳んだ後に所定箇所をシールして積層
包装用袋状物を得た。その袋状物の全層厚及び各層厚比
率、縦方向引き裂け強度並びに引き裂け方向の揺れの有
無を表1に示す。
【0067】
【比較例3】樹脂混合体層(bt)として6-ナイロン50重
量%及び実施例1で用いられたものと同一の低密度ポリ
エチレン50重量%とからなる樹脂混合体層(bt2)を用
い、各層間の厚さ比率及びその他の点は比較例2と同様
に操作して積層包装用袋状物を作成した。その袋状物の
全層厚及び各層厚比率、縦方向引き裂け強度並びに引き
裂け方向の揺れの有無を表1に示す。
【0068】
【実施例3】紙質層(a)として実施例1で用いられたレ
ーヨン混抄紙を用い、これにウレタン系接着剤によって
樹脂混合体層(bt)を基層とする下記の3層からなる多層
樹脂層(b)を積層接着して、得られた積層シート状物か
ら本発明の定向引き裂け性に優れた包装用積層袋状物を
作成した。この3層からなる多層樹脂層(b)の樹脂混合
体層(bt)はレーヨン混抄紙層(a)に積層される。
【0069】樹脂混合体層(bt)としては6-ナイロン50
重量%及びポリプロピレン[MFR(230℃;2.16kgf)1
0g/10min;融点(Tm)165℃]50重量%とからな
る樹脂組成物からなる樹脂混合体層(bt3)を用い、3層
からなる多層樹脂層(b)としては樹脂混合体層(bt)の裏
側に接着材層(bs)として無水マレイン酸グラフトポリプ
ロピレンからなる改質ポリプロピレン樹脂層(bb2)が配
置されると共に、その裏側に内側層(bs)としてポリプロ
ピレン[MFR(230℃;2.16kgf)10g/10min;融点(T
m)165℃]層(bs2)が位置する様に3層共押出方式で
得られた3層からなる多層樹脂層(b)を用いた。
【0070】各層厚の比は樹脂混合体層(bt)/接着剤/
内側層(bs)=30/20/50とした。この多層樹脂層
(b)と上記のレーヨン混抄紙層(a)との間に上記の改質樹
脂が介在する層配置で両層を熱接着させて積層シート状
物を作成し、これを更に折畳んだ後に所定箇所をシール
して本発明の積層包装用袋状物を得た。その袋状物の全
層厚及び各層厚比率、縦方向引き裂け強度並びに引き裂
け方向の揺れの有無を表1に示す。
【0071】
【比較例4】樹脂混合体層(bt)に代えて6-ナイロン単味
層(6-N)を用いる外には改質樹脂層として実施例3で用
いられたものと同一の改質ポリプロピレン樹脂からなる
改質樹脂層(bb2)及び内側層(bs)として実施例3で用い
られたものと同一のポリプロピレンからなる内側層(bs
2)で構成された多層樹脂層(b)を作成し、これを用いて
実施例3におけると同様にして積層包装用袋状物を作成
した。その袋状物の全層厚及び各層厚比率、縦方向引き
裂け強度並びに引き裂け方向の揺れの有無を表1に示
す。
【0072】
【実施例4】紙質層(a)として実施例1で用いられたレ
ーヨン混抄紙を用い、これにウレタン系接着剤によって
樹脂混合体層(bt)を基層とする下記の3層からなる多層
樹脂層(b)を積層接着して、得られた積層シート状物か
ら本発明の定向引き裂け性に優れた包装用積層袋状物を
作成した。この3層かららなる多層樹脂層(b)の樹脂混
合体層(bt)はレーヨン混抄紙層(a)に積層される。
【0073】樹脂混合体層(bt)としては6-ナイロン75
重量%及び低密度ポリエチレン[MI(190℃;2.16kgf)
1g/10min;密度0.92g/cc;融点(Tm)120℃]2
5重量%とからなる樹脂混合体層(bt1)を用い、3層か
らなる多層樹脂層(b)としては内側層(bs)として無水マ
レイン酸グラフトポリエチレンからなる改質ポリエチレ
ン層(bb1)の裏側に樹脂混合体層(bt1)が配置されると共
に、その裏側に再び内側層(bs)として無水マレイン酸グ
ラフトポリエチレンからなる改質樹脂層(bb1)が位置す
る様に3層共押出方式で得られた3層からなる多層樹脂
層(b)を用いた。
【0074】各層厚の比は内側層(bs)/樹脂混合体層(b
t)/内側層(bs)=30/20/50とした。この多層樹
脂層(b)と上記のレーヨン混抄紙層(a)とを押出ラミネー
ション方式で積層接着させて積層シート状物を作成し、
これを更に折畳んだ後に所定箇所をシールして本発明の
積層包装用袋状物を得た。その袋状物の全層厚及び各層
厚比率、縦方向引き裂け強度並びに引き裂け方向の揺れ
の有無を表1に示す。
【0075】
【比較例5】樹脂混合体層(bt)に代えて6-ナイロン単味
層(6-N)を用いる以外には内側層(bs)として実施例4で
用いられたものと同一の改質ポリエチレン樹脂からなる
内側層(bs1)で構成された多層樹脂層(b)を作成し、これ
を用いて実施例4におけると同様にして積層包装用袋状
物を作成した。その袋状物の全層厚及び各層厚比率、縦
方向引き裂け強度並びに引き裂け方向の揺れの有無を表
1に示す。
【0076】
【実施例5】紙質層(a)として実施例1で用いられたレ
ーヨン混抄紙を用い、これにウレタン系接着剤によって
樹脂混合体層(bt)を基層とする下記の2層からなる多層
樹脂層(b)を積層接着して、得られた積層シート状物か
ら本発明の定向引き裂け性に優れた包装用積層袋状物を
作成した。この2層の多層樹脂層(b)の樹脂混合体層(b
t)はレーヨン混抄紙層(a)に積層される。
【0077】樹脂混合体層(bt)としては6-ナイロン75
重量%及び低密度ポリエチレン[MI(190℃;2.16kgf)
1g/10min;密度0.92g/cc;融点(Tm)120℃]2
5重量%とからなる樹脂混合体層(bt1)を用い、2層か
らなる多層樹脂層(b)としては樹脂混合体層(bt)の裏側
に内側層(bs)として無水マレイン酸グラフトポリエチレ
ンからなる層(bb1)が配置された構成を採用した。
【0078】各層厚の比は樹脂混合体層(bt)/接着剤=
30/70とした。この多層樹脂層(b)と上記のレーヨ
ン混抄紙層(a)とを上記の改質ポリエチレン樹脂層(bb1)
側がレーヨン混抄紙層(a)に対向する状態でポリウレタ
ン系接着剤を用いて接着させて積層シート状物を作成
し、これを更に折畳んだ後に所定箇所をシールして本発
明の積層包装用袋状物を得た。その袋状物の全層厚及び
各層厚比率、縦方向引き裂け強度並びに引き裂け方向の
揺れの有無を表1に示す。
【0079】
【比較例6】樹脂混合体層(bt)に代えて6-ナイロン単味
層(6-N)を用いる外には実施例5で用いられたものと同
一の改質樹脂からなる内側層(bs)で構成された多層樹脂
層(b)を作成し、これを用いて実施例5におけると同様
にして積層包装用袋状物を作成した。その袋状物の全層
厚及び各層厚比率、縦方向引き裂け強度並びに引き裂け
方向の揺れの有無を表1に示す。
【0080】
【実施例6】紙質層(a)として実施例1で用いられたレ
ーヨン混抄紙を用い、これに樹脂混合体層(bt)を基層と
する下記の3層からなる多層樹脂層(b)をウレタン系接
着剤によって積層接着して、得られた積層シート状物か
ら本発明の定向引き裂け性に優れた包装用積層袋状物を
作成した。この3層かならる多層樹脂層(b)の樹脂混合
体層(bt)はレーヨン混抄紙層(a)に積層される。
【0081】なお、この3層からなる多層樹脂層(b)は
先ず下記の樹脂混合体層(bt)と下記の内側層(bs)とを層
厚比30/70で積層して層厚50μmの2層からなる
多層樹脂層(b)を作成し、この2層からなる多層樹脂層
(b)の内側層(bs)側に下記の低密度ポリエチレン層(bs1)
を厚さ30μmで積層したものである。
【0082】樹脂混合体層(bt)としては6-ナイロン75
重量%及び低密度ポリエチレン[MI(190℃;2.16kgf)
1g/10min;密度0.92g/cc;融点(Tm)120℃]2
5重量%とからなる樹脂混合体層(bt1)、改質ポリエチ
レン樹脂層(bb1)及び内側層(bs)として低密度ポリエチ
レン層(bs1)を用い、各層厚の最終比は樹脂混合体層(b
t)/接着剤/内側層(bs)=18.75/47.35/3
7.5とした。この多層樹脂層(b)と上記のレーヨン混抄
紙層(a)とを熱接着させて積層シート状物を作成し、こ
れを更に折畳んだ後に所定箇所をシールして本発明の積
層包装用袋状物を得た。その袋状物の全層厚及び各層厚
比率、縦方向引き裂け強度並びに引き裂け方向の揺れの
有無を表1に示す。
【0083】
【比較例7】樹脂混合体層(bt)に代えて6-ナイロン単味
層(6-N)を用いる外には内側層(bs)として実施例6で用
いられたものと同一の改質樹脂からなる改質ポリエチレ
ン樹脂層(bb1)及び内側層(bs)として実施例6で用いら
れたものと同一の低密度ポリエチレンからなる層(bs1)
で構成された多層樹脂層(b)を作成し、これを用いて実
施例6におけると同様にして積層包装用袋状物を作成し
た。その袋状物の全層厚及び各層厚比率、縦方向引き裂
け強度並びに引き裂け方向の揺れの有無を表1に示す。
【0084】
【実施例7】紙質層(a)として実施例1で用いられたレ
ーヨン混抄紙を用い、これにウレタン系接着剤によって
樹脂混合体層(bt)を基層とする下記の3層からなる多層
樹脂層(b)を積層接着して、得られた積層シート状物か
ら本発明の定向引き裂け性に優れた包装用積層袋状物を
作成した。この3層からなる多層樹脂層(b)の樹脂混合
体層(bt)はレーヨン混抄紙層(a)に積層される。
【0085】樹脂混合体層(bt)としては6,6-ナイロン7
5重量%及び低密度ポリエチレン[MI(190℃;2.16kg
f)1g/10min;密度0.92g/cc;融点(Tm)120℃]
25重量%とからなる樹脂混合体層(bt4)を用い、3層
からなる多層樹脂層(b)としては樹脂混合体層(bt)の裏
側に接着材層(bb)として無水マレイン酸グラフトポリエ
チレンからなる層(bb1)が配置されると共に、その裏側
に内側層(bs)として高密度ポリエチレン[MI(190℃;
2.16kgf)2g/10min;密度0.95g/cc;融点(Tm)13
5℃]層(bs3)が位置する様に3層共押出方式で得られ
た多層樹脂層(b)を用いた。
【0086】各層厚の比は樹脂混合体層(bt)/接着剤/
内側層(bs)=30/20/50とした。この多層樹脂層
(b)と上記のレーヨン混抄紙層(a)との間に上記の改質樹
脂が介在する層配置で両層を熱接着させて積層シート状
物を作成し、これを更に折畳んだ後に所定箇所をシール
して本発明の積層包装用袋状物を得た。その袋状物の全
層厚及び各層厚比率、縦方向引き裂け強度並びに引き裂
け方向の揺れの有無を表1に示す。
【0087】
【比較例8】樹脂混合体層(bt)に代えて6,6-ナイロン単
味層(66-N)を用いる外には内側層(bs)として実施例7で
用いられたものと同一の改質樹脂からなる改質ポリエチ
レン樹脂層(bb1)及び内側層(bs)として実施例7で用い
られたものと同一の高密度ポリエチレンからなる層(bs
3)で構成された多層樹脂層(b)を作成し、これを用いて
実施例7におけると同様にして積層包装用袋状物を作成
した。その袋状物の全層厚及び各層厚比率、縦方向引き
裂け強度並びに引き裂け方向の揺れの有無を表1に示
す。
【0088】
【実施例8】紙質層(a)として和紙(坪量10g/m2)を
用い、これにウレタン系接着剤によって樹脂混合体層(b
t)を基層とする下記の3層からなる多層樹脂層(b)を積
層接着して、得られた積層シート状物から本発明の定向
引き裂け性に優れた包装用積層袋状物を作成した。この
3層からなる多層樹脂層(b)の樹脂混合体層(bt)は和紙
層(a)に積層される。
【0089】樹脂混合体層(bt)としてはEVOH(エチ
レン単位含有量32モル%)70重量%及び低密度ポリ
エチレン[MI(190℃;2.16kgf)1g/10min;密度0.92
g/cc;融点(Tm)120℃]30重量%からなる樹脂混
合体層(bt5)を用い、3層からなる多層樹脂層(b)として
は樹脂混合体層(bt)の裏側に内側層(bs)として無水マレ
イン酸グラフトポリエチレンからなる層(bb1)が配置さ
れると共に、その裏側に内側層(bs)として低密度ポリエ
チレン[MI(190℃;2.16kgf)1g/10min;密度0.92g/
cc;融点(Tm)120℃]層(bs1)が位置する様に3層
共押出方式で得られた多層樹脂層(b)を用いた。
【0090】各層厚の比は樹脂混合体層(bt)/接着剤/
内側層(bs)=20/30/50とした。この多層樹脂層
(b)と上記のレーヨン混抄紙層(a)との間に上記のポリウ
レタン系接着剤を介在させた層配置で両層を熱接着させ
て積層シート状物を作成し、これを更に折畳んだ後に所
定箇所をシールして本発明の積層包装用袋状物を得た。
その袋状物の全層厚及び各層厚比率、縦方向引き裂け強
度並びに引き裂け方向の揺れの有無を表1に示す。
【0091】
【実施例9】紙質層(a)としてレーヨン混抄紙[混抄比
率:レーヨン/木質繊維=70/30(重量基準);坪量
10g/m2]を用い、これにウレタン系接着剤によって樹
脂混合体層(bt)を基層とする下記の3層からなる多層樹
脂層(b)を積層接着して、得られた積層シート状物から
本発明の定向引き裂け性に優れた包装用積層袋状物を作
成した。この3層からなる多層樹脂層(b)の樹脂混合体
層(bt)はレーヨン混抄紙層(a)に積層される。
【0092】樹脂混合体層(bt)としては6,6-ナイロン4
0重量%、EVOH樹脂(エチレン単位含有量32モル
%)40重量%及び低密度ポリエチレン[MI(190℃;
2.16kgf)1g/10min;密度0.92g/cc;融点(Tm)12
0℃]20重量%とからなる樹脂混合体層(bt6)を用
い、3層からなる多層樹脂層(b)としては樹脂混合体層
(bt)の裏側に内側層(bs)として無水マレイン酸グラフト
ポリエチレンからなる改質樹脂層(bb1)が配置されると
共に、その裏側に内側層(bs)として低密度ポリエチレン
[MI(190℃;2.16kgf)1g/10min;密度0.92g/cc;融
点(Tm)120℃]層(bs1)が位置する様に3層共押出
方式で得られた多層樹脂層(b)を用いた。
【0093】各層厚の比は樹脂混合体層(bt)/接着剤/
内側層(bs)=20/30/50とした。この多層樹脂層
(b)と上記のレーヨン混抄紙層(a)との間に上記のポリウ
レタン系接着剤が介在する層配置で両層を熱接着させて
積層シート状物を作成し、これを更に折畳んだ後に所定
箇所をシールして本発明の積層包装用袋状物を得た。そ
の袋状物の全層厚及び各層厚比率、縦方向引き裂け強度
並びに引き裂け方向の揺れの有無を表1に示す。
【0094】
【実施例10】紙質層(a)としてレーヨン混抄紙[混抄
比率:レーヨン/木質繊維=70/30(重量基準);坪
量10g/m2]を用い、これにウレタン系接着剤によって
樹脂混合体層(bt)を基層とする下記の3層からなる多層
樹脂層(b)を積層接着して、得られた積層シート状物か
ら本発明の定向引き裂け性に優れた包装用積層袋状物を
作成した。この3層からなる多層樹脂層(b)の樹脂混合
体層(bt)はレーヨン混抄紙層(a)に積層される。 <一方の樹脂混合体層(bt)>としては6-ナイロン75重
量%及び低密度ポリエチレン[bs1;MI(190℃;2.16kg
f)1g/10min;密度0.92g/cc;融点(Tm)120℃]
25重量%とからなる樹脂混合体層(bt1)を選んで、こ
の層と併用する為には<他方の樹脂混合体層(bt)>とし
てはEVOH(エチレン単位含有量32モル%)70重
量%及び低密度ポリエチレン[MI(190℃;2.16kgf)1g
/10min;密度0.92g/cc;融点(Tm)120℃]30重
量%からなる樹脂混合体層(bt5)を選び、この2層樹脂
混合体層[(bt1/5);層厚比(bt1)/(bt5)=2/1)に内側層
(bs)として上記低密度ポリエチレン層(bs1)を用い、各
層厚の最終比は2層樹脂混合体層(bt1/5)/改質樹脂層
(bb)/内側層(bs)=30/20/50とした。この多層
樹脂層(b)と上記のレーヨン混抄紙層(a)とを接着させて
積層シート状物を作成し、これを更に折畳んだ後に所定
箇所をシールして本発明の積層包装用袋状物を得た。そ
の袋状物の全層厚及び各層厚比率、縦方向引き裂け強度
並びに引き裂け方向の揺れの有無を表1に示す。
【0095】
【発明の効果】本発明の積層包装用袋状物は下記の各種
効果を発揮する。 (1)人為的な引裂き作用によって所定方向へ容易にしか
も殆ど横揺れ無しに裂け目が進行する (2)比較的狭い間隔で2箇所以上を略平行に引裂くこと
ができる (3)引裂き開始位置に予め切り目等を設けることが望ま
しい程に自発的に裂目を生ずる恐れが少ない (4)通常の使用には十分に耐える程の破袋強度を備えて
いる (5)形状保持性に優れ、自動包装機に装填した場合に重
要な自立性を備えている (6)ヒートシール性に優れる:シール容易、シール部分の
縮み僅か及びシール部分の荷重剥れ殆ど無し (7)室温よりも高温の内容物を直接に収容することがで
きる (8)最外層の紙質層には精緻な模様、図案等を印刷等の
高性能手段によって付与することができる。その寄与に
よって趣味感、遊び感覚等を載せたショッピングバッグ
等の用途にも広く用い得る。
【0096】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の積層包装用袋状物を示し、図1
の(a)は該袋状物の見取図であり、図1の(b)は該袋状物
を線A−Aで切断した多層体の断面に現れる層構成の模
式的部分拡大図である。
【図2】図2は本発明における樹脂混合体層の拡大図
(約100×)である。
【符号の説明】
a 紙質層 b 多層樹脂層 bb 改質樹脂層 bs 内側層 bt 樹脂混合体層 PU ポリウレタン接着剤層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 31/12 7148−4F B65D 65/26 77/30 C

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙質層(a)と樹脂混合体層(bt)を少なく
    とも1層とする多層樹脂層(b)とから形成された積層体
    であって、樹脂混合体層(bt)が2種以上の樹脂の混在相
    であって、混在相を形成する樹脂の一方が極性樹脂であ
    ると共に他方が非極性樹脂であって、個々の樹脂が他樹
    脂との相溶性に乏しく、形成された樹脂混合体層(bt)中
    で各樹脂相がそれぞれ略同一の方向に走る無数の細帯状
    で共存する多層樹脂層(b)と紙質層(a)とからなる定向引
    き裂け性に優れた積層包装用袋状物。
  2. 【請求項2】 樹脂混合体層(bt)を構成する極性樹脂が
    高温側流動性樹脂である場合には非極性樹脂が低温側流
    動性樹脂であるか又は極性樹脂が低温側流動性樹脂であ
    る場合には非極性樹脂が高温側流動性樹脂である請求項
    1に記載の多層樹脂層(b)と紙質層(a)とからなる定向引
    き裂け性に優れた積層包装用袋状物。
  3. 【請求項3】 紙質層(a)がレーヨン紙、和紙及びレー
    ヨンと木質繊維とからなるレーヨン混抄紙から選ばれる
    1種以上である請求項1又は2に記載の多層樹脂層(b)
    と紙質層(a)とからなる定向引き裂け性に優れた積層包
    装用袋状物。
  4. 【請求項4】 紙質層(a)がレーヨン混抄率10〜90
    重量%のレーヨン混抄紙である請求項1〜3の何れかに
    記載の多層樹脂層(b)と紙質層(a)とからなる定向引き裂
    け性に優れた積層包装用袋状物。
  5. 【請求項5】 樹脂混合体層(bt)における極性の高温側
    流動性樹脂がナイロン樹脂であり、非極性の低温側流動
    性樹脂がポリオレフィン樹脂である請求項1〜4の何れ
    かに記載の多層樹脂層(b)と紙質層(a)とからなる定向引
    き裂け性に優れた積層包装用袋状物。
  6. 【請求項6】 樹脂混合体層(bt)における極性の高温側
    流動性樹脂がEVOH樹脂及びPVOH樹脂から選ばれ
    る1種以上であり、非極性の低温側流動性樹脂がポリオ
    レフィン樹脂である請求項1〜5の何れかに記載の多層
    樹脂層(b)と紙質層(a)とからなる定向引き裂け性に優れ
    た積層包装用袋状物。
  7. 【請求項7】 樹脂混合体層(bt)における極性の高温側
    流動性樹脂がナイロン樹脂とEVOH樹脂及びPVOH
    樹脂から選ばれる1種以上との混合樹脂であり、非極性
    の低温側流動性樹脂がポリオレフィン樹脂である請求項
    1〜6の何れかに記載の多層樹脂層(b)と紙質層(a)とか
    らなる定向引き裂け性に優れた積層包装用袋状物。
  8. 【請求項8】 樹脂混合体層(bt)を少なくとも1層とす
    る多層樹脂層(b)中における樹脂混合体層(bt)の厚さが
    該多層樹脂層(b)の最終的厚さに対して10%以上を占
    める請求項1〜7の何れかに記載の多層樹脂層(b)と紙
    質層(a)とからなる定向引き裂け性に優れた積層包装用
    袋状物。
  9. 【請求項9】 樹脂混合体層(bt)が相互に異種の樹脂混
    合体からなる2以上の層で構成された多層体であって、
    その合計厚さが多層樹脂層(b)の最終厚さに対して10
    %以上を占める請求項1〜8の何れかに記載の多層樹脂
    層(b)と紙質層(a)とからなる定向引き裂け性に優れた積
    層包装用袋状物。
  10. 【請求項10】 樹脂混合体層(bt)が2種以上の層の組
    合せであって、その一方がナイロンとポリオレフィン樹
    脂とから形成された層であり、他方がナイロン、EVO
    H樹脂及びPVOH樹脂から選ばれる1種以上並びにポ
    リオレフィン樹脂の3成分以上から形成された層である
    請求項1〜9の何れかに記載の多層樹脂層(b)と紙質層
    (a)とからなる定向引き裂け性に優れた積層包装用袋状
    物。
  11. 【請求項11】 樹脂混合体層(bt)が2種以上の層の組
    合せであって、その一方がナイロンとポリオレフィン樹
    脂とから形成された層であり、他方がEVOH樹脂及び
    PVOH樹脂から選ばれる1種以上とポリオレフィン樹
    脂とから形成された層である請求項1〜10の何れかに
    記載の多層樹脂層(b)と紙質層(a)とからなる定向引き裂
    け性に優れた積層包装用袋状物。
JP24376293A 1993-09-03 1993-09-03 多層樹脂層と紙質層とからなる定向引き裂け性に優れた積層包装用袋状物 Pending JPH0769356A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004507385A (ja) * 2000-08-25 2004-03-11 インターナショナル ペーパー カンパニー ポリオレフィン/ポリアミド混合層を有する多層紙板包装構造体
CN104590746A (zh) * 2015-01-21 2015-05-06 江苏利特尔绿色包装股份有限公司 一种直线撕裂复合膜
JP2015223706A (ja) * 2014-05-26 2015-12-14 スタープラスチック工業株式会社 包装袋用フィルム及び包装袋
JP2019025798A (ja) * 2017-07-31 2019-02-21 王子ホールディングス株式会社 断熱シート
JP2020179503A (ja) * 2019-04-23 2020-11-05 凸版印刷株式会社 包装材用シーラントフィルム、包装材及び包装体

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