JPH0769277B2 - X線分光器 - Google Patents

X線分光器

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JPH0769277B2
JPH0769277B2 JP62203146A JP20314687A JPH0769277B2 JP H0769277 B2 JPH0769277 B2 JP H0769277B2 JP 62203146 A JP62203146 A JP 62203146A JP 20314687 A JP20314687 A JP 20314687A JP H0769277 B2 JPH0769277 B2 JP H0769277B2
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JP
Japan
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slit
arm
crystal
rowland circle
ray
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Application number
JP62203146A
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JPS6446631A (en
Inventor
勉 川崎
公利 三重野
Original Assignee
理学電機株式会社
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Publication date
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  • Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、波長分解能の高い高精度のX線分光器に関す
る。
例えば任意の物質のX線吸収端近傍における吸収特性を
精密に観測することによって、結晶構造等の精密な分析
を行うことができる。このようなイグザフス(EXAFS)
測定装置においては高精度のX線分光器を必要とする
が、例えば1つのローランド円上にX線源と湾曲分光結
晶およびスリットを配置した従来のX線分光器を用いて
分光制度を向上するためには、ローランド円を著しく大
きくしなければならない。このため装置が極めて大形に
なって、しかも分光されたX線の強度は著しく弱くなる
欠点があった。従って本発明は小形で簡単な機構によ
り、高精度のX線分光を行い得ると共に分光されたX線
の強度減衰も小さい装置を提供するものである。
本発明は第1、第2の2つのローランド円上にそれぞれ
所望の湾曲分光結晶とスリットとを配置すると共に第1
のローランド円上にX線源を配置して、第1のローラン
ド円上のスリットが第2のローランド円上にも乗るよう
にしたもので、第1のローランド円は抽出されるX線の
波長に応じて移動するが第2のローランド円は一定位置
を保持する。すなわち、このような2段分光器を構成す
ることによって、例えば第1のローランド円は主として
波長分解能の向上に寄与し、第2のローランド円はSN比
の向上に寄与するようにすることができる。また第1、
第2のローランド円上に配置する分光結晶の組み合わせ
を適当に選定することにより、高調波のような不要反射
波を除去してSN比を増大し、あるいは強力なX線を用い
てイグザフス測定等の制度を向上することができる。更
に不要反射波を有効に除去あるいは減少し得るから、イ
オンチェンバあるいはシンチレーションカウンタのよう
な例えばイグザフス測定に有効なX線検出器の使用が容
易で、大形高価な半導体検出器等を必要としない作用効
果がある。
図面は本発明実施例の平面図で、基台板1の一部に切欠
部2を設けて、点fにX線管の焦点を配置するようにし
てある。この基台板1に、上記点fで互いに直交するよ
うに形成された例えば凹溝よりなる直線状の第1および
第2の案内路3.4を設けてある。また両端に形成した円
柱状の突起5.6を上記各案内路に摺動自在に嵌合し、か
つ第1ローランド円r1の直径に相当した長さを有する第
1アーム7を設けて、第2案内路4に嵌合した上記突起
6上に第1湾曲分光結晶8を、その湾曲面の接線がこの
アームと直交するように固定してある。なお結晶8は周
知のように上記第1ローランド円の直径に相当する曲率
半径を有するが、その前面の中央部における突起6を軸
として回転自在な台板9を設けてある。この台板9に透
溝よりなる第3の直線状案内路10を、その延長が結晶8
の前面中央を通る軸線と交わるように形成して、摺動板
11をこの案内路10に摺動自在に嵌合し、上記摺動板に第
1スリット12を固定してそのスリットが常に前記結晶8
の方向を向くようにしてある。かつ前記第1アーム7の
中点に軸13をもって第1ローランド円r1の半径に相当す
る長さの第2アーム14を回動自在に結着し、その先端を
上記第1スリット12の位置において摺動板11に回動自在
なように結着してある。
また第2ローランド円r2を基台板1上の適当な位置に設
定して、その半径に相当する長さの第3、第4および第
5のアーム15,16,17の一端を上記ローランド円r2の中心
に軸18でそれぞれ独立に回動し得るように結着してあ
る。この第3アーム15の先端を第1スリット12の位置に
おいて摺動板11に回動自在に結着し、第4アーム16の先
端に第2湾曲分光結晶19をその接線がこのアームと直交
するように固定してある。上記結晶19の前面中央部を通
る軸線上に配置した円柱状の突起20をアーム16の先端に
設けて、前記案内路10に摺動自在に嵌合し、第1スリッ
ト12に対して結晶19を前記結晶8の反対側に配置してあ
る。
更に台板21の一端に前記突起20を回動自在に嵌合すると
共に延長部が上記突起20の位置を通るような直線状の第
4案内路22を台板21に形成して、その案内路に摺動自在
に嵌合した摺動板23に第2スリット24を固定し、このス
リット24の位置に第5アーム17の先端を回動自在に結着
してある。かつ摺動板23に固定した可動台25の上には、
第2スリット24の背後に配置した試料取付台26を設ける
と共に更にその背後にシンチレーションカウンタその他
適宜のX線検出器27を設けてある。
また前記円柱状突起6に結着した可動台28には第2案内
路4と平行な螺杆29を螺合して、これをパルスモータ30
で駆動するようにしてある。更に前記摺動板11に固定し
た可動台31には第3案内路10と平行な螺杆32を螺合し
て、この螺杆を駆動するパルスモータ33を台板9に取り
付けると共に突起20に回動自在に取り付けた可動台34に
も上記案内路10と平行な螺杆35を螺合して、これをパル
スモータ36に連結してある。かつ第4案内路22と平行な
螺杆37を可動台25に螺合して、これをパルスモータ38に
連結してある。
上記装置において、モータ30.33.36および38はそれぞれ
複数相のパルス順序に対応した方向へそのパルス速度に
比例する速度で回転する。従ってこれらの制御により、
例えばモータ30をを回転すると第1湾曲分光結晶8が第
2案内路4に沿って移動するから、第1ローランド円r1
の位置が決定する。またモータ33を動作させると第1ス
リット12が案内路10上を移動すると共に台板9および第
2アーム14が回転する。すなわちこの動作によってX線
管の焦点fから結晶8までの距離と結晶8からスリット
12までの距離が等しくなるように設定しておくと、矢印
を付した細線のように上記焦点から発生して結晶8で反
射したX線がスリット12に焦点を結んでこのスリットを
通過する。また上記モータ33の動作に際しては、同時に
モータ36を一定の割合で動作させることにより第2湾曲
分光結晶19が第2ローランド円r2上の所定の位置に配置
されて、スリット12を通過したX線が更にこの結晶で反
射する。従ってモータ38を同時に動作させて、スリット
24を第4案内路22上で移動させると、この結晶で反射し
たX線が上記スリット24を通過して、取付台26上に設定
した任意の試料に入射し、その試料を透過したX線が検
出器27で検出される。
このように各パルスモータ30その他に加えるパルスの速
度を制御して分光結晶8と19およびスリット12と24をそ
れぞれ一定の割合で動作させると、結晶8で反射したX
線は常にスリット12の位置に焦点を結んでこのスリット
を通過し、またそのX線は結晶19で反射してスリット24
の位置に焦点を結ぶ。すなわち点fにおいて発生したX
線が結晶8および19で2段階の分光を受けるから試料台
26上の試料に極めて精密に所定の波長を有するX線を入
射させることができると共にその波長を自動的に所望の
速度で変化させて波長特性の自動測定を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明実施例の平面図である。なお図において、
fはX線源の配置点、r1並びにr2はそれぞれ第1および
第2のローランド円、4.10.22は案内路、29.32.35.37は
螺杆である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】X線源が配置される位置において互いに直
    交する第1および第2の直線状案内路と、第1ローラン
    ド円の直径に相当する長さを有し両端が上記2本の案内
    路の各々に沿って移動する第1アームと、接線がこの第
    1アームと直交するようにその一端に取り付けられた第
    1湾曲分光結晶と、前記第1ローランド円の半径に相当
    する長さを有してその一端が上記第1アームの中央の点
    に回動自在に結着されると共に他端に第1スリットを回
    動自在に取り付けた第2アームと、何れも第2ローラン
    ド円の半径に等しい長さを有してそれらの一端をこの第
    2ローランド円の中心に回動自在に結着されると共に他
    端にはそれぞれ回動自在な第1スリットと固定の第2湾
    曲分光結晶および回動自在な第2スリットを取り付けら
    れた第3、第4および第5のアームと、延長部が常に前
    記第1湾曲分光結晶の中央を通るように形成されて上記
    第1スリットおよび第2湾曲分光結晶を案内する第3の
    直線状案内路と、延長部が常に上記第2湾曲分光結晶の
    中央を通るように形成されて第2スリットを案内する第
    4の直線状案内路と、前記第1および第2の分光結晶並
    びに第1および第2のスリットをこれらの案内路に沿っ
    て所定の割合で移動させるモータとよりなることを特徴
    とするX線分光器
JP62203146A 1987-08-17 1987-08-17 X線分光器 Expired - Lifetime JPH0769277B2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP62203146A JPH0769277B2 (ja) 1987-08-17 1987-08-17 X線分光器

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JP62203146A JPH0769277B2 (ja) 1987-08-17 1987-08-17 X線分光器

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Publication Number Publication Date
JPS6446631A JPS6446631A (en) 1989-02-21
JPH0769277B2 true JPH0769277B2 (ja) 1995-07-26

Family

ID=16469179

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