JPH076905A - 正特性サーミスタの製造方法 - Google Patents
正特性サーミスタの製造方法Info
- Publication number
- JPH076905A JPH076905A JP14775393A JP14775393A JPH076905A JP H076905 A JPH076905 A JP H076905A JP 14775393 A JP14775393 A JP 14775393A JP 14775393 A JP14775393 A JP 14775393A JP H076905 A JPH076905 A JP H076905A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ptc element
- electrode
- ptc
- positive temperature
- preheating
- Prior art date
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- Pending
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- Apparatuses And Processes For Manufacturing Resistors (AREA)
- Thermistors And Varistors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】はんだ付け時の熱ストレスによるPTC素子の
クラックや特性劣化を防止するとともに、工程が簡略化
する正特性サーミスタの製造方法を提供する。 【構成】正特性サーミスタ素子を準備する工程と、該正
特性サーミスタ素子に電圧を印加し、耐電圧試験と前記
正特性サーミスタ素子の自己発熱による予熱を同時に行
う工程と、はんだによるリード取り付け工程とを含むこ
とを特徴とするものである。
クラックや特性劣化を防止するとともに、工程が簡略化
する正特性サーミスタの製造方法を提供する。 【構成】正特性サーミスタ素子を準備する工程と、該正
特性サーミスタ素子に電圧を印加し、耐電圧試験と前記
正特性サーミスタ素子の自己発熱による予熱を同時に行
う工程と、はんだによるリード取り付け工程とを含むこ
とを特徴とするものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主に電子機器等に内蔵
されたうえ、過電流保護用などに使用される正特性サー
ミスタの製造方法に関するものである。
されたうえ、過電流保護用などに使用される正特性サー
ミスタの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、正特性サーミスタは、所定の電
流値以上の過大電流が流れた場合に、自己発熱しその正
の抵抗温度特性により抵抗値が上昇し、電子機器へ流れ
る電流を所定の電流値以下になるように動作するもので
ある。
流値以上の過大電流が流れた場合に、自己発熱しその正
の抵抗温度特性により抵抗値が上昇し、電子機器へ流れ
る電流を所定の電流値以下になるように動作するもので
ある。
【0003】従来の正特性サーミスタの製造方法は図6
で示すような手順で行われる。まず、チタン酸バリウム
に種々の化合物を添加した粉体原料を板状に成形し、焼
成炉にて焼成した後、表面に電極を付与し正特性サーミ
スタ素子(以下PTC素子という)を形成する。次に、
PTC素子を耐電圧試験装置に取り付け、PTC素子に
高電圧を印加しPTC素子の絶縁性の評価や、電圧によ
るPTC素子の割れやクラック等の検出のための耐電圧
試験を行なう。
で示すような手順で行われる。まず、チタン酸バリウム
に種々の化合物を添加した粉体原料を板状に成形し、焼
成炉にて焼成した後、表面に電極を付与し正特性サーミ
スタ素子(以下PTC素子という)を形成する。次に、
PTC素子を耐電圧試験装置に取り付け、PTC素子に
高電圧を印加しPTC素子の絶縁性の評価や、電圧によ
るPTC素子の割れやクラック等の検出のための耐電圧
試験を行なう。
【0004】次に、PTC素子をホットプレート、高温
炉またはドライヤー等の加熱装置に装着して一定の熱を
与えることによって予熱する。この予熱は、PTC素子
にリードをはんだで取り付ける際に、はんだの熱により
PTC素子がストレスを受け、PTC素子にクラックが
発生したりPTC素子の特性が劣化することを防止する
ものである。次に、PTC素子の電極に対しリードをは
んだで取り付ける。次に、PTC素子を塗料樹脂にて外
装した後、リードを通してPTC素子に高電圧を印加し
て正特性サーミスタの最終耐電圧試験を行い正特性サー
ミスタが完成する。
炉またはドライヤー等の加熱装置に装着して一定の熱を
与えることによって予熱する。この予熱は、PTC素子
にリードをはんだで取り付ける際に、はんだの熱により
PTC素子がストレスを受け、PTC素子にクラックが
発生したりPTC素子の特性が劣化することを防止する
ものである。次に、PTC素子の電極に対しリードをは
んだで取り付ける。次に、PTC素子を塗料樹脂にて外
装した後、リードを通してPTC素子に高電圧を印加し
て正特性サーミスタの最終耐電圧試験を行い正特性サー
ミスタが完成する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来例
の正特性サーミスタの製造方法においては、PTC素子
への予熱をホットプレート、高温炉またはドライヤー等
の加熱装置を使用して与えるが、PTC素子自体の温度
が把握しにくいため温度管理が難しく、その後のはんだ
付け時の熱ストレスにより生じるPTC素子のクラック
や特性劣化を完全に防止できていなかった。また、上記
加熱装置は装置全体が大掛かりになることや、PTC素
子が各工程ごとに移動し工程が複雑化して自動組み立て
化が困難であった。
の正特性サーミスタの製造方法においては、PTC素子
への予熱をホットプレート、高温炉またはドライヤー等
の加熱装置を使用して与えるが、PTC素子自体の温度
が把握しにくいため温度管理が難しく、その後のはんだ
付け時の熱ストレスにより生じるPTC素子のクラック
や特性劣化を完全に防止できていなかった。また、上記
加熱装置は装置全体が大掛かりになることや、PTC素
子が各工程ごとに移動し工程が複雑化して自動組み立て
化が困難であった。
【0006】本発明は、はんだ付け時の熱ストレスによ
るPTC素子のクラックや特性劣化を防止するととも
に、工程が簡略化する正特性サーミスタの製造方法を提
供することにある。
るPTC素子のクラックや特性劣化を防止するととも
に、工程が簡略化する正特性サーミスタの製造方法を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明においては、PTC素子を準備する工程と、
該PTC素子に電圧を印加し、耐電圧試験と前記PTC
素子の自己発熱による予熱とを同時に行う工程と、はん
だによるリード取り付け工程とを含むことを特徴とする
ものである。
に、本発明においては、PTC素子を準備する工程と、
該PTC素子に電圧を印加し、耐電圧試験と前記PTC
素子の自己発熱による予熱とを同時に行う工程と、はん
だによるリード取り付け工程とを含むことを特徴とする
ものである。
【0008】
【作用】上記の構成によれば、耐電圧試験でPTC素子
に電圧を印加することにより、PTC素子に電流が流れ
PTC素子が自己発熱する。この発熱をはんだ付けによ
る熱ストレスの防止のための予熱に利用してリードをは
んだ付けすることで、確実な予熱ができることや予熱温
度のバラツキが減少するとともに、別途予熱工程が不要
となり、耐電圧試験、予熱およびリード取り付けの作業
が一つの装置上で行うことができる。
に電圧を印加することにより、PTC素子に電流が流れ
PTC素子が自己発熱する。この発熱をはんだ付けによ
る熱ストレスの防止のための予熱に利用してリードをは
んだ付けすることで、確実な予熱ができることや予熱温
度のバラツキが減少するとともに、別途予熱工程が不要
となり、耐電圧試験、予熱およびリード取り付けの作業
が一つの装置上で行うことができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明による正特性サーミスタの製造
方法の一実施例を図面を用いて説明する。製造工程は図
1に示すように、PTC素子の成形と電極の形成を行う
PTC素子加工工程と、PTC素子に電圧を印加しPT
C素子の耐電圧試験と、自己発熱による予熱を同時に行
う工程と、はんだによるリード取り付け工程と、PTC
素子を塗料樹脂により外装する工程と、完成品の耐電圧
試験を行う工程で構成されている。
方法の一実施例を図面を用いて説明する。製造工程は図
1に示すように、PTC素子の成形と電極の形成を行う
PTC素子加工工程と、PTC素子に電圧を印加しPT
C素子の耐電圧試験と、自己発熱による予熱を同時に行
う工程と、はんだによるリード取り付け工程と、PTC
素子を塗料樹脂により外装する工程と、完成品の耐電圧
試験を行う工程で構成されている。
【0010】具体的には、図2および図3に示すよう
に、チタン酸バリウムに種々の化合物を添加し円板状に
成形した後、焼成炉にて高温で焼成した正の抵抗温度特
性を有する焼結体1の両主表面上に、Niの無電解メッ
キ等のオーミック性の電極2を形成し、さらに、電極2
の表面に直径が焼結体1の直径より小さく、焼結体1と
同心円状に銀等の電極3を形成した、PTC素子9を準
備する。
に、チタン酸バリウムに種々の化合物を添加し円板状に
成形した後、焼成炉にて高温で焼成した正の抵抗温度特
性を有する焼結体1の両主表面上に、Niの無電解メッ
キ等のオーミック性の電極2を形成し、さらに、電極2
の表面に直径が焼結体1の直径より小さく、焼結体1と
同心円状に銀等の電極3を形成した、PTC素子9を準
備する。
【0011】そして、PTC素子9を所定の装置(図示
しない)に取り付け、PTC素子9の電極3に所定の高
電圧を印加し、絶縁性やPTC素子の割れやクラックの
検出のための耐電圧試験を行う。この時、PTC素子9
には電流が流れているため自己発熱しており、耐電圧試
験終了後電圧の印加を停止しても、PTC素子9の温度
は急激に低下しないため一定の熱を保持している。この
一定の熱を保持している間に図4に示すように、電極3
の両面にリード4をはんだ5で取り付ける。
しない)に取り付け、PTC素子9の電極3に所定の高
電圧を印加し、絶縁性やPTC素子の割れやクラックの
検出のための耐電圧試験を行う。この時、PTC素子9
には電流が流れているため自己発熱しており、耐電圧試
験終了後電圧の印加を停止しても、PTC素子9の温度
は急激に低下しないため一定の熱を保持している。この
一定の熱を保持している間に図4に示すように、電極3
の両面にリード4をはんだ5で取り付ける。
【0012】この方法により、耐電圧試験で自己発熱し
た熱をはんだ付けによる熱ストレスを防止するための予
熱として利用でき、そのため別途予熱工程が不要になる
とともに、予熱のための加熱装置を必要としない。ま
た、PTC素子の耐電圧試験、予熱およびリード付けが
一つの装置上で行なうことができるため、PTC素子の
移動が少なくなり工程が簡略化する。その後、図5に示
すように、PTC素子9を塗料樹脂6で外装し、最終の
耐電圧試験を行い正特性サーミスタ10を得る。
た熱をはんだ付けによる熱ストレスを防止するための予
熱として利用でき、そのため別途予熱工程が不要になる
とともに、予熱のための加熱装置を必要としない。ま
た、PTC素子の耐電圧試験、予熱およびリード付けが
一つの装置上で行なうことができるため、PTC素子の
移動が少なくなり工程が簡略化する。その後、図5に示
すように、PTC素子9を塗料樹脂6で外装し、最終の
耐電圧試験を行い正特性サーミスタ10を得る。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかる正
特性サーミスタの製造方法によれば、耐電圧試験でのP
TC素子の自己発熱をはんだ付けによる熱ストレスを防
止するための予熱として利用することにより、確実にP
TC素子に予熱を与えることができるとともに、PTC
素子の予熱温度のバラツキが減少するため、PTC素子
のクラックや特性劣化を防止することができる。また、
PTC素子に対して別途予熱工程が不要になり、予熱の
ための加熱装置を必要としない。さらに、PTC素子の
耐電圧試験、予熱およびリード付けが一つの装置上で行
うことができるため、PTC素子の移動が少なくなり工
程の簡略化ができるとともに、自動組み立て化が図り易
い。
特性サーミスタの製造方法によれば、耐電圧試験でのP
TC素子の自己発熱をはんだ付けによる熱ストレスを防
止するための予熱として利用することにより、確実にP
TC素子に予熱を与えることができるとともに、PTC
素子の予熱温度のバラツキが減少するため、PTC素子
のクラックや特性劣化を防止することができる。また、
PTC素子に対して別途予熱工程が不要になり、予熱の
ための加熱装置を必要としない。さらに、PTC素子の
耐電圧試験、予熱およびリード付けが一つの装置上で行
うことができるため、PTC素子の移動が少なくなり工
程の簡略化ができるとともに、自動組み立て化が図り易
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の正特性サーミスタの製造工程図であ
る。
る。
【図2】本発明の実施例によるPTC素子の断面図であ
る。
る。
【図3】図2の正面図である。
【図4】図2のPTC素子のリード取り付け後の正面図
である。
である。
【図5】本発明の実施例による正特性サーミスタの正面
図である。
図である。
【図6】従来の正特性サーミスタの製造工程図である。
1 焼結体 2、3 電極 4 リード 5 はんだ 6 塗料樹脂 9 PTC素子 10 正特性サーミスタ
Claims (1)
- 【請求項1】正特性サーミスタ素子を準備する工程と、
該正特性サーミスタ素子に電圧を印加し、耐電圧試験と
前記正特性サーミスタ素子の自己発熱による予熱を同時
に行う工程と、はんだによるリード取り付け工程とを含
む正特性サーミスタの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14775393A JPH076905A (ja) | 1993-06-18 | 1993-06-18 | 正特性サーミスタの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14775393A JPH076905A (ja) | 1993-06-18 | 1993-06-18 | 正特性サーミスタの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH076905A true JPH076905A (ja) | 1995-01-10 |
Family
ID=15437377
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14775393A Pending JPH076905A (ja) | 1993-06-18 | 1993-06-18 | 正特性サーミスタの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH076905A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5743259B2 (ja) * | 2008-07-10 | 2015-07-01 | タイコエレクトロニクスジャパン合同会社 | Ptcデバイスおよびそれを有する電気装置 |
-
1993
- 1993-06-18 JP JP14775393A patent/JPH076905A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5743259B2 (ja) * | 2008-07-10 | 2015-07-01 | タイコエレクトロニクスジャパン合同会社 | Ptcデバイスおよびそれを有する電気装置 |
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