JPH0769034B2 - 合成樹脂管の接合方法 - Google Patents

合成樹脂管の接合方法

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JPH0769034B2
JPH0769034B2 JP5879785A JP5879785A JPH0769034B2 JP H0769034 B2 JPH0769034 B2 JP H0769034B2 JP 5879785 A JP5879785 A JP 5879785A JP 5879785 A JP5879785 A JP 5879785A JP H0769034 B2 JPH0769034 B2 JP H0769034B2
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JP
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synthetic resin
adhesive
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resin pipe
tapered surface
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治 甲田
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Mitsubishi Plastics Inc
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は合成樹脂管の接合操作が簡単、かつ確実に行え
ると共に、接合部の内周面に接着剤がはみ出すことのな
い合成樹脂管の接合方法に関する。
(従来の技術とその課題) この種の合成樹脂管の接合方法として、例えば実公昭55
−53836号公報には、合成樹脂管が挿入接合される継手
の受口内面に螺旋条または環状の接着剤注入溝を設ける
と共に、該注入溝と連通して受口外面に開口した接着剤
圧入口を設けておき、該受口に合成樹脂管の端部を挿入
してから接着剤圧入口に接着剤を圧入して接合する方法
が提案されている。
この従来の接合方法は、受口の開口端と合成樹脂管の外
面との間のパツキングによって封鎖してから接着剤を圧
入するので、該接着剤が受口の開口端からはみ出すこと
がない。
しかしながら、合成樹脂管の先端部は受口奥部のストッ
パー段部と当接しているだけであるので、圧入された接
着剤がこの両者の隙間から接合部の内周面にはみ出すと
いう危険性があった。
本発明はかかる課題を解決したものであって、受口の開
口端から注入した接着剤が接合部の内周面にはみ出すの
を防止すると共に、受口内面と合成樹脂管の端部外面と
の間に接着剤を万遍なく浸透させて強固な接合が得られ
る接合方法を提供するものである。
(課題を解決するための手段) 本発明は、合成樹脂製継手の受口内面を開口端から奥に
向って内径が縮小したテーパ面とすると共に、該テーパ
面の奥部内径を合成樹脂管の外径よりも若干小さくし、
また該テーパ面には開口端から奥に向って連続した凹溝
を複数本設ける。
この合成樹脂製継手の受口内に合成樹脂管の端部を挿入
し、その先端部が受口奥側のテーパ面に当接するまで押
込む。
次に、受口の開口端から接着剤を注入して該接着剤を前
記凹溝に沿って受口の奥側に浸透させつつ受口内面と合
成樹脂管の端部外面との間の隙間に万遍なくいきわたら
せ、しかるのち合成樹脂管の端部を受口奥部まで圧入し
たことを特徴とする。
(作用) 合成樹脂製継手の受口内に合成樹脂管の端部を挿入して
その先端部が受口奥側のテーパ面に当接するまで押込む
と受口の奥部が封鎖されるので、該受口の開口端から接
着剤を注入したとき、該接着剤は合成樹脂管の先端部が
当接した位置よりも奥側には侵入しない。
次に、受口内面と合成樹脂管の端部外面との間の隙間に
万遍なく接着剤をいきわたらせてから合成樹脂管の端部
を受口奥部まで圧入すると、接着剤によって膨潤化した
受口のテーパ面と合成樹脂管の端部外面とが楔効果によ
って強固に圧接し、両面が接着剤を介して接合する。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
第1図は本発明の一実施例を示す縦断面図であって、図
中符号1は塩化ビニル樹脂、ポリエチレン等からなる合
成樹脂製継手、2は受口、3は前記継手と同種の樹脂か
らなる合成樹脂管である。
合成樹脂製継手1の受口2の内面には開口端から奥に向
って内径が縮小したテーパ面が設けられており、該テー
パ面の奥部内径は合成樹脂管3の外径よりも若干小さく
なっている。尚、テーパ面の勾配は、呼び径に応じて1/
30〜1/63程度とすることができる。
この受口2内面のテーパ面には開口端から受口奥部の近
傍まで、即ちテーパ面の内径が合成樹脂管3の外径とほ
ぼ等しくなる位置まで連続して複数本の凹溝21が設けら
れており、この軸方向の凹溝21と交差して周方向の凹溝
22が複数本設けられている。
これら凹溝21,22は受口2の開口端から接着剤を注入し
た時に、受口2の内面と合成樹脂管3の端部外面との間
に接着剤を拡散させつつ万遍なくいきわたらせるための
ものであって、凹溝21,22の幅および深さは接着剤の浸
透と拡散の関係からすれば0.3〜1.5mm程度とするのが好
ましが、ノッチ効果によるクラックの発生を防止するた
めには0.5mm前後とするのがよい。また、凹溝21,22の間
隔および本数は、受口2の呼び径、軸方向の長さ等に応
じて適宜選択することができる。
尚、第1図には管軸方向に延びた凹溝21を例示したが、
この凹溝21は螺旋状に設けてもよい。また、周方向の凹
溝22は前記凹溝21と連続しておれば、周方向に一周して
設ける必要はなく、特に凹溝21の間隔を狭くした場合に
は、この周方向の凹溝22はなくてもよい。
一方、この受口2の奥部には、管軸と直交した面を有す
るストッパー段部23が設けられており、該段部23の内径
は合成樹脂管3の内径とほぼ等しくなっている。
次に、合成樹脂製継手1に合成樹脂管3を接続する手順
を説明する。
まず、合成樹脂管3の端部に面取りを施し、この管端部
を受口2内に挿入してその先端部がテーパ面に当接する
まで押込む。次に、第1図の右側に示した如く、注射器
等の注入装置4を用いて受口2の開口端に接着剤を注入
する。すると、この接着剤は受口2の内面に設けた凹溝
21を伝って奥部に侵入すると共に周方向の凹溝22を伝っ
て拡散し、受口2の内面と合成樹脂管3の端部外面との
間の隙間に万遍なくいきわたる。
この接着剤の注入操作の際に、合成樹脂管3の先端部は
受口2内面のテーパ面に当接して受口2の奥部が封鎖さ
れているので、注入した接着剤が合成樹脂管3の先端部
から受口2の内面側まで浸透することはない。尚、本発
明で使用できる接着剤は特に限定されるものではない
が、浸透性のよい溶剤型の接着剤を用いるのが好まし
い。
このようにして受口2の内面と合成樹脂管3の端部外面
との間の隙間に接着剤が万遍なくいきわたると、該接着
剤によって両面が膨潤化する。
そこで、更に合成樹脂管3を圧入してその先端面をスト
ッパー段部23に当接させると、接着剤によって膨潤化し
た受口2のテーパ面と合成樹脂管3の端部外面とが楔効
果によって強固に圧接嵌合する。
かくして、合成樹脂製継手1と合成樹脂管3とが接着剤
を介して強固に接着接合し、合成樹脂管3の端面がスト
ッパー段部23に当接して接合部の内周面が面一となる。
(発明の効果) 以上詳述した如く、本発明は合成樹脂製継手の受口内面
に開口端から奥に向って内径が縮小したテーパ面を設
け、該テーパ面の奥部内径を合成樹脂管の外径よりも若
干小さくしたので、該受口内に合成樹脂管の端部を挿入
したときその先端部が受口奥部のテーパ面に当接して受
口の奥部が封鎖されるため、受口の開口端から接着剤を
注入したとき、該接着剤は合成樹脂管の先端部が当接し
たテーパ面より奥側には侵入しない。
また、受口内面のテーパ面には、開口端から奥に向って
連続した凹溝が複数本設けられているので、受口の開口
端から接着剤を注入したとき受口内面と合成樹脂管の端
部外面との間の隙間に万遍なく接着剤が浸透する。そし
て、次に合成樹脂管の端部を受口奥部まで圧入すると、
接着剤によって膨潤化した受口のテーパ面と合成樹脂管
の端部外面とが楔効果によって強固に圧接嵌合するの
で、継手と合成樹脂管とが強固に接着接合する。
本発明の接合方法によれば、接合部の内周面に接着剤が
はみ出したりすることがなく、また溶剤が接着剤から流
出して管内流体を汚染する恐れが全くないので、特に半
導体等の電子部品を洗浄する超純粋装置の配管を接続す
る際に好適である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す縦断面図である。 1……合成樹脂製継手、2……受口 21……軸方向の凹溝、22……周方向の凹溝 3……合成樹脂管

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】受口を有する合成樹脂製継手と、該継手の
    受口内に挿入接合される合成樹脂管とからなり、前記受
    口の内面を開口端から奥に向って内径が縮小したテーパ
    面とすると共に、該テーパ面の奥部内径を合成樹脂管の
    外径よりも若干小さくし、また該テーパ面には開口端か
    ら奥に向って連続した凹溝を複数本設け、該受口内に合
    成樹脂管の端部を挿入してその先端部が受口奥側のテー
    パ面に当接するまで押込み、次に受口の開口端から接着
    剤を注入して該接着剤を前記凹溝に沿って受口の奥側に
    浸透させつつ受口内面と合成樹脂管の端部外面との間の
    隙間に万遍なくいきわたらせ、しかるのち合成樹脂管の
    端部を受口奥部まで圧入したことを特徴とする合成樹脂
    管の接合方法。
JP5879785A 1985-03-23 1985-03-23 合成樹脂管の接合方法 Expired - Lifetime JPH0769034B2 (ja)

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JPS61218893A JPS61218893A (ja) 1986-09-29
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