JPH0768086B2 - 植物生長調節剤組成物 - Google Patents

植物生長調節剤組成物

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JPH0768086B2
JPH0768086B2 JP61083265A JP8326586A JPH0768086B2 JP H0768086 B2 JPH0768086 B2 JP H0768086B2 JP 61083265 A JP61083265 A JP 61083265A JP 8326586 A JP8326586 A JP 8326586A JP H0768086 B2 JPH0768086 B2 JP H0768086B2
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lactic acid
isomer
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growth
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ドナルド・シー・ヤング
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ユニオン・オイル・コンパニ−・オブ・カリフオルニア
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C59/00Compounds having carboxyl groups bound to acyclic carbon atoms and containing any of the groups OH, O—metal, —CHO, keto, ether, groups, groups, or groups
    • C07C59/01Saturated compounds having only one carboxyl group and containing hydroxy or O-metal groups
    • C07C59/08Lactic acid
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N37/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing organic compounds containing a carbon atom having three bonds to hetero atoms with at the most two bonds to halogen, e.g. carboxylic acids
    • A01N37/36Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing organic compounds containing a carbon atom having three bonds to hetero atoms with at the most two bonds to halogen, e.g. carboxylic acids containing at least one carboxylic group or a thio analogue, or a derivative thereof, and a singly bound oxygen or sulfur atom attached to the same carbon skeleton, this oxygen or sulfur atom not being a member of a carboxylic group or of a thio analogue, or of a derivative thereof, e.g. hydroxy-carboxylic acids

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Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 発明分野 本発明は、植物の生長及び/又は果実生産を刺激するの
に有用であって、望ましくない植物の生長を抑制するの
に有用な植物生長調節剤組成物に関するものである。
技術の説明 植物生長調節剤(plant growth regulant)とは、微小
量で、観賞用植物及び/又は作物植物の行動及び/又は
前記植物の生産高を物理的作用よりむしろ生理的(ホル
モンの)作用により変える化合物及び/又は調合薬とし
て定義しうる。これらは、生長を促進するか減退し、休
眠状態を延長するか破り、根の生長(rooting)、結実
(fruit-set)を促進し、又は果実の大きさ若しくは量
を増加させ、又は植物の生長及び/又は生産性を他の仕
方で変えるかしうる。植物生長調節剤は、現在の六つの
範ちゅう:オーキシン、ギベレリン、チトキニン(cyto
kinin)、エチレン発生剤、抑制剤及び遅延剤の一つ以
上に分類される。既知のオーキシンの代表例は、インド
ール酢酸、24−D(2,4−ジクロロ−フェノキシ酢酸)M
CPA(4−クロロ−2−メチルフェノキシ酢酸)、影響
されやすい植物によりMCPAに酸化されるMCPB(4−
〔(4−クロロ−o−トリル)オキシ〕酪酸)及びBNOA
(ベータ−ナフトキシ酢酸)である。ギベレリンは、ギ
ベレリン酸及びその誘導体を含み、他方チトキニンはゼ
アチン(zeatin)、キネンチン(kinentin)及びベンジ
ルアニデン(benzyl anidene)のような組成物を含む。
現在知られるエチレン発生剤には、エチレン及びエテフ
ォン(Ethephon)〔(2−クロロエチル)リン酸〕が含
まれる。現在知られる抑制剤には、安息香酸、没食子
酸、ケイ皮酸が含まれ、他方最近開発された種類の植物
生長調節剤である遅延剤には、植物の高さの制御に、特
に商業用温室栽培の草花栽培作物に特に有用な組成物が
含まれる。
乳酸(アルファ−ヒドロキシプロピオン酸)は、よく知
られ、産業上化学中間体として広く用いられる。これ
は、アルフア−ヒドロキシプロピオン酸の2種の可能な
光学異性体−左旋性及び右旋性異性体の等モル混合物で
あるラセミ体混合物の形で通常存在する。左旋性(1)
異性体は、偏光ビームを左に回転させる光学活性化合物
の異性体であり;右旋性(d)異性体は、偏光ビームを
右に回転させる同じ化合物の異性体である。不斉炭素原
子に結合する異なる官能基の配置関係を定義するのに用
いる第2の申し合わせ、フィッシャー法(Fischermetho
d)は、化合物の標準溶液が偏光ビームを回転させる方
向(左又は右)よりはむしろ相互に関する官能基の幾何
学的配置に基づく。フィッシャー法に従えば、任意の標
準右旋性グリセリンアルデヒドの不斉炭素と同じ配置の
不斉炭素原子を有するいかなる化合物もD系列に分類
し、他方不斉炭素原子が反対の配置を有する化合物をL
系列に分類する。フィッシャーのD及びL分類は、すべ
ての化合物に対しては右旋性(d)及び左旋性(1)光
学活性と相関しないけれども、これらの分類を光学活性
分類d及びlと共に任意の光学活性異性体の幾何学的配
置及び特定の光学活性の両方を示すのに用いることがで
きる。したがって、乳酸のL−異性体は、右旋性であっ
て、L−(d)−乳酸またはL−乳酸として示され、D
−異性体はD−(1)−乳酸またはD−乳酸として示さ
れる。しかし、乳酸のように比較的簡単な化合物のこれ
らの特性の両方は、ただ一つの分類体系によってじゅう
ぶんに示すことができる。L−乳酸は右旋性であること
が知られ、l−乳酸はフィッシャーに従うD配置を有す
ることが知られている。この理由で、乳酸のD及びL異
性体は、通常D及びL表示によってのみ識別され、それ
らの光学活性についてははっきりと言及されていない。
フィッシャー分類法は専門分野でよく知られており、
「イントロダクション・ツウ・オルガニック・ケミスト
リー」(Introduction to Organic Chemistry)、フィ
ーザー・アンド・フィーザー(Fieser and Fieser)、
ディー・シー・ヒース・アンド・コンパニー(D.C.Heat
h and Co.)ボストン、マサチューセッツ、(1957年)2
09〜215ページにいっそう詳細に論じられる。
乳酸は、乳製品や発酵製品のような種々の合成的及び自
然に生ずる生産物中に広く存在し、この中で主としてラ
セミ体混合物として生ずる。左旋性か右旋性かのいずれ
かの異性体を選択的に製造するのに特殊発酵方法を用い
ることができる。若干の市販農産物:発酵生産物と乳酸
とを含有し、農業上の種々の用途のために販売される
が、L−(d)−乳酸が有効な植物生長調節剤であるこ
とは認められたり、示唆されたりしなかった、更に、農
業市場で売られる乳酸含有組成物は、通常両方の光学異
性体のラセミ体混合物を含有するばかりか、ナトリウ
ム、カリウム、アンモニウムなどのような陽イオン及び
/又は界面活性剤、殺虫剤などのような他の化合物を含
有し、これらはL−乳酸と反応してその生長調節剤作用
を破壊しうる。
乳酸より分子量の高いアルファ−ヒドロキシカルボン酸
は、用いたカルボン酸の配置又は光学活性に関係なく特
定の生長調節作用を示すことが提案された。米国特許第
3712804号明細書でミュラー(Mueller)らは、若干のア
ルファー置換カルボン酸が植物が水を環境から同化する
能力を改善することにより若干の作物の収穫を増すこと
を明らかにする。これらの酸は、分子あたり7〜10個の
炭素原子を有し、アルファ炭素原子がオキシ、ヒドロキ
シ、アミン及びカルボキシル基を含む1個以上の官能基
で置換される。酸は極めて若い植物に適用され、塩、低
級アルキルエステル及びアミンは遊離酸と同様な生長調
節作用を有する。また、組成物は湿潤剤をも含有しう
る。
米国特許第3712804号明細書で論じられるものも含め
て、前記及び業界で他に知られる植物生長調節剤は、す
べて、少なくとも若干の用途において、その使用がL−
乳酸の使用より望ましくないものになる若干の欠点を有
する。多くの生長調節剤組成物、特に比較的高い薬量率
で除草剤作用を示すものは、植物、環境、及び/又は人
間も含む動物に対し有害である。多くは、人手が容易で
なく、かつL−乳酸にくらべて製造費が論じられるアル
ファー官能基のカルボン酸、塩、エステル及びアミンの
ような既知の生長調節剤の多くは、すべての場合に栽培
者にとって好都合な時に植物の処理ができるようにはな
っていない。更に、多くの既知の調節剤は、限定された
生長調節作用範囲を示し、多くの植物種類に有用ではな
く、及び/又は作物の生産性をじゅうぶんに調節しな
い。
したがって、植物の生長を調節する改良方法及びこのよ
うな方法に有用な改良組成物に対する必要度が存する。
特に、植物の所望の生長を刺激し、望ましくない植生の
生長を抑制し、このような方法及び組成物の環境及び人
間を含む動物への毒性効果を減じ、かつ植物生長調節費
を減じる必要度が存する。
したがって、この発明の主目的は、新規な植物生長調節
剤組成物を提供することにある。
更に、この発明の他の目的は、農業用及び観賞用植物の
生長及び生産性を刺激する植物生長調節剤組成物を提供
することである。
更に他の目的は、望ましくない植生の生長を抑制する植
物生長調節剤組成物を提供することである。
この発明の他の目的は、動物及び環境に無毒な植物生長
調節剤組成物を提供することである。
この発明の他の目的は、使用者、他の人々、又は環境を
有毒か腐食性かの物質にさらす必要のない、比較的安価
な植物生長調節剤組成物を提供することである。
この発明の他の目的、見地及び利点は、次の開示、図面
及び特許請求の範囲によって当業者に明らかである。
発明の要約 簡単に言えば、この発明は新規な植物生長調節剤組成物
を提供する。
すなわち、この発明は、乳酸の右旋性L−(d)−異性
体を有効成分として含有する組成物であって、前記乳酸
のL−(d)−異性体が前記組成物に含有されている乳
酸の少なくとも60%を占めることを特徴とする植物生長
調節剤組成物である。L−乳酸は、前記組成物中に存在
する乳酸の少なくとも大部分を構成するのが好ましい。
これらの組成物は、作物植物及び観賞用植物の生長及び
/又は果実生産を刺激するか、望ましくない植生の生長
を抑制するかのいずれかに用いうる。
この発明の新規組成物は、植物生長調節剤作用を示し、
少なくとも大部分が乳酸のL−(d)−異性体である乳
酸を含有する。また、これらの組成物は、組成物のpHを
約5以下の範囲内に保つのにじゅうぶんな量の無機酸或
いは有機酸及び/又は乳酸のバクテリア分解を抑制する
のにじゅうぶんな量の殺菌剤のような乳酸と非反応性の
保存剤を含有することもできる。
この発明の組成物は、乳酸のL−異性体の比較的低い濃
度及び薬量率において、本質的にすべての植物変種の生
長及び/又は果実生産を増加させるのに有用である。結
実植物(fruiting plant)に対し、この発明の組成物
は、生産する果実の大きさと量の両方を増すのに用いう
る。また、これらの組成物は、果実の熟成を早め、これ
により作物周期を短縮し、ムラサキウマゴヤシ(alfalf
a)ライムギ(rye grass)などのような農業用及び観賞
用草の生長速度を増加させる。更に、これらは、老衰を
遅延させ、これによりトマト及びトウモロコシのような
一年生果実植物(fruitplant)の結実期間を延長させ、
柑橘類、ブドウなどのような多年生植物の結実期間を延
長させるのに用いうる。これらの組成物は、これらが環
境及び動物に無毒であり、かつ植物生長を刺激するのに
用いるレベルではこの発明の組成物は処理植物に対し、
又は食物生産物のような結実植物の取り入れ成分に無毒
であるという利点を有する。更に、この発明の組成物
は、貯蔵、輸送及び使用装置に、並びに動物及びそ菜類
組織に腐食性がない。したがって、これらは、装置、
人、作物又は環境に損傷を及ぼすことなく容易、かつ安
全に取り扱いうる。この発明の組成物の有効成分−L−
乳酸−は、容易に商業的に入手でき比較的安価であり、
特に比較的精巧な製造方法を要する高価で精巧な化合物
である種々の他の植物生長調節剤に比較してそうであ
る。
L−乳酸成分のいっそう高い薬量率を用いることによ
り、この発明の組成物は、環境及び動物に対する毒性並
びに使用、貯蔵又は船積み装置及び人に対する腐食性の
ような、種々の他の除草剤生長調節剤の使用に伴う不利
益なしに、望ましくない植生の生長を抑制するのに用い
うる。
また、この発明の組成物の使用による前記利点のすべて
は、この発明の新規組成物を、これらを栄養生長(vege
tative growth)を刺激するか抑制するかに用いる違い
はあっても、使用することからも生ずる。
発明の説明 この発明は、植物の生長調節に有用な上述の新規な生長
調節剤組成物及びその作用方法を提供する。この発明の
組成物の使用方法は、植物を乳酸の右旋性異性体を含ん
で成る組成物と接触させることにより、(使用生長調節
組成物の薬量率によって)植物の生長を刺激することか
遅延させることかのいずれかを含む。この発明の新規組
成物は、少なくとも大部分が乳酸のL−(d)−異性体
である乳酸及び乳酸との反応性が無く、かつ乳酸の加水
分解的及び/又はバクテリア分解を減少又は防止するの
にじゅうぶんな保存剤を含んで成る。この発明の組成物
は、栄養生長を増加させ、果実生産植物の果実生産を増
加させるのに用いうる。また、これらは、植物果実の成
熟を早め、一年生植物の老衰を遅延させ(そしてこれに
より結実期間を延長させ)るのに、また多年生植物の結
実期間を延長させるのにも用いることができる。
この発明の組成物は、広範囲な植物の生長調節剤であ
る;したがってこれらは、結実植物及び主として栄養植
物(vegetative plant)とみなされる植物を含むすべて
の植物変種の生長及び/又は果実生産力を刺激し又は生
長を抑制するのに用いることができる。この発明の目的
に対して、結実植物には、一年生及び多年生そ菜類、果
実、堅実、穀物、繊維作物及び花を観賞する植物(flow
ering plant)のような栄養生長より他の任意の種類の
農産物を生じる植物が含まれる。また、栄養生産性(ve
getative productivity)のために主として栽培する植
物(主要例は動物飼料用及び装飾目的用に栽培する多種
の草である)を、この発明の目的に従って処理すること
もできる。したがって、この発明の組成物は、そ菜類、
果実、堅実、穀物、草、繊維作物、材作物及び花を観賞
する植物の生長及び果実をならす能力(fruitbearing c
apacity)(関連する場合)を刺激するのに用いうる。
レタス、ブロッコリー、アスパラガス、タマネギ、ジャ
ガイモのような塊茎状の収穫物、サトウダイコン、ナン
キンマメ、トマト、豆などを含むそ菜類のすべての変種
は、これらの方法に従って処理することができる。この
発明の方法に従って処理しうる果実の例は、モモ、リン
ゴ、柑橘類、アボガド、サクラ、ブドウ(変種及びテー
ブル)、バナナなどである。処理しうる堅果作物は、ク
ルミ、ペカン、ハタンキョウ、カシューなどを含む。ト
ウモロコシ(corn)、コムギ、サトウモロコシ(sorgha
m)、トウモロコシ(maize)、イネ、オオムギ、オート
ムギ(oats)などを含む本質的にすべての穀物を処理す
ることができる。代表的な草は、ムラサキウマゴヤシ、
ギョウギシバ(bermudagrass)、ライムギ及びイチゴツ
ナギ属草(blue grass)であり、他方代表的な繊維作物
にはワタ及びアマが含まれる。オーク、ニレ、カエデ、
クルミ、トウヒ属の木(spruce)、アメリカツガ(heml
ock)、ハンノキ、米松の一種(loblolly pine)、アメ
リカスギ(redwood)、マホガニー、イトスギ、ヒマラ
ヤスギ、ダグラスモミ(douglas fir)及びストロブマ
ツ(white pine)のようなかつ葉樹(hard wood)及び
針葉樹の両方を含むすべての材作物は、この発明の方法
により刺激されうる。この発明の方法に従って処理しう
る花を観賞する植物には、ラン、バラ、キク、アザレ
ア、ツバキ、カーネーション、パンジー、キンギョソウ
(snapdragon)などのようなすべての変種の家庭内及び
商業的に栽培される花が含まれる。
すべての植物変種は、前記のすべての一年生及び多年
生、結実植物及び栄養植物を含めて、この発明の方法に
より抑制及び除去しうる。しかしあき地を占領し、商業
作物や家庭園芸に潜入してくる可能性のある雑草、芝
(brush)及び牧草のような望ましくない植生の生長の
みを抑制することが通常好ましい。通常抑制又は除去す
るのが望ましい植生の例は、クロガラシ(black mustar
d)(ブラッシカ ニグラ(brassica nigra))、ナガ
バノギシギシ(curly dock)(ルメックス クリスプス
(rumex crispus))、ノボロギク(common groundse
l)、(セネキオウルガリス(senecio vulgaris))、
コシカギク(pineapple weed)(マトリカリア マトリ
カリオイデス(matricaria matricarioides))、スワ
ンプ スマートウイード(swamp smartweed)(ケルプ
(kelp))(ポリゴヌム コッチネウム(polygonum co
ccineum))、プリックリー レタス(prickly lettuc
e)(ラクツーカ スカリオーラ(lactuca scariol
a))、ランス‐リーブド グラウンドチェリー(lance
-leaved groundcherry)(フィサリス ランケイフォリ
ア(physalis lancei-folia))、ノゲシ(annual sowt
histle)(ソンクスオレラケウス(sonchus oleraceu
s))、ロンドン ロケット(london rocket)(シシム
ブリウム イリオ(sisymbrium irio))、コンモン
フィドルネック(common fiddlemeck)(アムシンキイ
ア インテルメディア(amsinckia intermedia))、ヘ
アリーナイトシェイド(hairy nightshade)(ソラーヌ
ムサラコイデス(solanum sarrachoides))、ナズナ
(shepherd's purse)(カプセラ ブルサ‐パストリス
(capsella bursa-pastoris))、ヒマワリ(ヘリアン
ツス アヌース(helianthus annuus))、ミチヤナギ
(common knotweed)(ポリゴヌム アウィクラーレ(p
olygonum aviculare))、ホナガアオゲイトウ(green
amaranth)(アマランツス ヒブリヅス(amaranthus h
ybridus))、メアズ テイル(mare's tail)(コニヅ
ァ カナデンシス(conyza canadensis))、ホトケノ
ザ(ラミウム アムプレクシカウレ(lamium amplexica
ule))、オナモミ(クサンチウム ストルマリウム(x
anthium strumarium))、チーズウィード(cheesewee
d)(マルウァパルウィフローラ(malva parviflor
a))、アカザ(lambs quarters)(ケノポジウム ア
ルブム(chenopodium album)、ハマビシ(puncture vi
ne)(トリブルス テレストリス(tribulus terrestri
s))、スベリヒユ(ポルツラカ オレラケア(portula
ca oleracea))、コニシキソウ(prostrate spurge)
(エウフォルビア スピナ(euphorbia supina))、テ
レグラフ プラント(telegraph plant)(ヘテロテカ
グランディフローラ(heterotheca grandiflor
a))、クルマバザクロソウ(carpetweed)(モルゴ
ウェルティキラーテ(mollugo verticillate))、イエ
ロー スターチスル(yellow starthistle)(ケンタウ
レア ソルスティティアリス(centaurea solstitiale
s))、オオアザミ(milk thistle)(シリブム マリ
アヌム(silybum marianum))、メイウィード(maywee
d)(アンテミス コツラ(anthemis cotula))、バー
ニング ネトル(burning nettle)(ウルティカ ウレ
ンス(urtica urens))、ファーゼン(fathen)(アト
リプレクス パツラ(atriplex patula))、ハコベ
(ステラリア メディア(stellaria media))、ルリ
ハコベ(アナガリス アルウェンシス(anagallis arve
nsis))、アオゲイトウ(redroot pigweed)(アマラ
ンツス レトロフレクスス(amaranthus retroflexu
s))、ミナーズ‐レタス(minners-lettuce)(モンテ
ィアペルフォリアータ(montia perfoliata))、ター
キー ムレイン(turkey mullein)(エルモカルプス
セティゲルス(eremocarpus setigerus))、ネトルリ
ーフ グースフート(nettleleaf goosefoot)(ケノポ
ディウム ムラレ(chenopodium murale))、イヌヒメ
シロビュ(prostrate pigweed)(アマランツス ブリ
トイデス(amaranthus blitoides))、シルバーリーフ
ナイトシェイド(silverleaf nightshade)(ソラヌ
ム エラエアグニフォリウム(solanum elaeagnifoliu
m))、ホーリー クレース(hoary cress)(カルダリ
ア ドラバ(cardaria draba))、ラージシード ドッ
ダ(largeseed dodder)(クスクタ インデコーラ(cu
scuta indecora))、カリフォルニア ウマゴヤシ(Ca
lifornia burclover)(メディカゴ ポリモルファ(me
dicago polymorpha))、ホース パースレイン(horse
purslane(トリアンテマ ポルツラカストルム(trian
thema portulacastrum))、フィールド バインドウィ
ード(field bindweed)(コンウォルウルス アンウェ
ンシス(convolvulus arvensis))ロシア ヤグルマソ
ウ(russian knapweed)(ケンタウレア レペンス(ce
ntaurea repens))、フラックス‐リーブド フリーベ
イン(flax-leaved fleabane)(コニヅァ ボナリエン
シス(conyza bonariensis))、野性ダイコン(ラファ
ヌス サティウス(raphanus sativus))、ヒメシロビ
ユ(tumble pigweed)(アマランツス アルブス(amar
anthus albus)),ステファノメリア(stephanomeri
a)(ステファノメリア エクシグア(stephanomeria e
xigua))、野性カブ(ブラッシカ カンペストリス(b
rassica campestris))、バッファローゴード(buffal
o goard)(ククルビタ フォエティディッシマ(cucur
bita foetidissima))、ビロウド モウズイカ(commo
n mullein)(ウェルバスクム タプスス(verbascum t
hapsus))、タンポポ(タラクサクム オフフィキナー
レ(taraxacum officinale))、スペイン シスル(sp
anish thistle)(クサンティウム スピノスム(xanth
ium spinosum))、キクニガナ(キコリウム インチブ
ス(cichorium intybus))、ウイキョウ(sweet anis
e)(フォエニクルム ウルガーレ(foeniculum vulgar
e))、一年生イエロー スイートクローバー(annual
yellow sweetclover)(メリロッス インジカル(meli
lotus indical))、ドクニンジン(コニウム マクラ
ーツム(conium maculatum))、ブロードリーフ フィ
ラレー(broadleaf filaree)(エロディウム ボトリ
ス(erodium botrys))、ホワイトステム フィラレー
(whitestem filaree)(エロディウム モスカーツム
(erodium moschatum))、レッドステム フィラーレ
(redstem filaree)(エロディウム キクタリウム(e
rodium cicutarium))、アメリカアサガオ(ivyleaf m
orningglory(イポモエア ヘデラケア(ipomoea heder
acea))、ショートポッド マスタード(shortpod mus
tard)(ブラッシカ ゲニクラータ(brassica genicul
ata))、ヘラオオバコ(buckhorn plantain)(プラン
タゴラケノラータ(plantago lacenolata))、スティ
ッキー チックウイード(sticky chickweed)(ケラス
ティウム ウィスコスム(cerastium viscosum))、ヒ
マラヤグラックベリー(himalayablackberry(ルブス
プロケルス(rubus procerus))、ムシクサ(purslane
speedwell)(ウェロニカ ペレグリナ(veronica per
egrina))、アメリカアリタソウ(ケノポディウム ア
ンブロシオイデス(chenopodium ambrosioides))、ス
ペインクローバー(spanish clover)(ロッス プルシ
アヌス(lotus purshianus))、オーストラリア ブラ
スバトンス(australian brassbuttons)(コツラ ア
ウストラリア(cotula australia))、アキノキリンソ
ウ(ソリダゴ カリフォルニカ(solidago californic
a))、シトロン(citron)(キトルルス ラナツス(c
itrullus lanatus))、ヘッジ マスタード(hedge mu
stard)(シシムブリウム オリエンターレ(sisymbriu
m orientale))、イヌホウズキ(black nightshade)
(ソラヌム ノディフロルム(solanum nodifloru
m))、チャイニーズ ソーンアップル(chinese thorn
apple)(ダツラ フェロクス(datura ferox))、ブ
リストリー オックスタング(bristly oxtongue)(ピ
クリス エキオディス(picris echioides))、ブル
シスル(bull thistle)(キルシウム ウルガーレ(ci
rsium vulgare))、スパイニー ソウシスル(spiny s
owthistle)(ソンクス アスペル(sonchus aspe
r))、タスマニアアカザ(tasmanian goosefoot)(ケ
ノポディウム プミリオ(chenopodium pumilio))、
グースフット(goosefoot)(ケノポディウム ボトリ
ス(chenopodium botrys))、ライト グラウンドチェ
リー(wright groundcherry)(フィサリス アクティ
フォリア(physalis acutifolia))、トマチロ グラ
ンドチェリー(tomatillo groundchrry)(フィサリス
フィラデルフィカ(physalis philadelphica))、プ
リティ スパージ(pretty spurge)(エウフォルビア
ペプルス(euphorbia peplus))、ビッター アップ
ル(bitter apple)(ククミス ミリオカルプス(cucu
mis myriocarpus))、インディアン トバコ(indian
tobacco)(ニコチアナ ビゲロウィー(nicotiana big
elovii))、マルバアサガオ(common morning-glory)
(イポモエア プルプレア(ipomoea purpurea))、ウ
ォータープランテイン(waterplantain)(アリスマ
トリウィアーレ(alisma triviale))、スマートウィ
ード(smartweed)(ポリゴヌム ラパティフォリウム
(polygonum lapathifolium))、メイチャー ソウシ
スル(mature sowthistle)(ソンクス アスペル(son
chus asper))、イエロー ナットシェッジ(yellow n
utsedge)(キペルス エスクレンツス(cyperus escul
entus))、ハマスゲ(purple nutsedge)キペルス ロ
ツンヅス(cyperus rotundus))、ルーピン(lupine)
(ルピヌス フォルモスス(lupinus formosus))、及
び一年生のライムギ、イチゴツナギ属草、ウォーター
グラス(water grass)、イヌビエ(barnyard gras
s)、ギョウギシバ、フェスキュー(fescue)、マット
グラス(mat grass)、ジョンソン グラス(Johnson
grass)などのようなイネ科の草である。
この発明の組成物は、L−(d)−乳酸;すなわち、右
旋性異性体の生長調節量を含んで成る。植生の生長及び
/又は果実をならす能力を刺激し、植生を(薬量率に応
じて)その生長を抑制し又は枯死させる、このような組
成物の有効性は、錯体化されない、単分子の、乳酸のL
−(d)−異性体の植物生長調節剤作用に帰しうるよう
に見える。乳酸のD−(1)−異性体は、栄養生長又は
果実生産性を促進しないばかりでなく、セラミ体混合
物、すなわち、左旋性及び右旋性異性体の50−50混合物
が、あるとしてもわずかな生長調節剤作用しか有さない
という点までL−異性体の作用を抑制することがわか
る。溶質として植物に適用するすべての組成物の場合の
ように、D−乳酸は、この物質のじゅうぶんな量を植物
に使用する場合、植物毒性を示すのである。このような
作用は、本質的にいかなる作物の葉に使用した場合で
も、植物毒性を示す塩化ナトリウム及び他の可溶性塩の
ような極めて単純な化合物で観察される作用に極めて類
似する。じゅうぶんな薬量率で、このような化合物は、
植物の生長を抑制し、最後に処理植物を枯死させる。
また、発明者は、L−乳酸無水物及びL−異性体のポリ
ラクチド(乳酸の自己エステル化生成物)は、有効な植
物生長調節剤であり、単分子L−乳酸と同様に有効であ
ることをも確かめた。これらの化合物のすべては、極め
て低濃度、例えば、約10-10モル以下の濃度で調節剤作
用を示す。乳酸無水物及びいっそう高い分子量のポリラ
クチドは、水中約50%以上の乳酸濃度で単分子乳酸から
生成する。乳酸無水物及びポリラクチドは、50%より下
の濃度に水で希釈すれば単分子乳酸に戻る。植物中での
生長調節剤の活性形は、単分子L−乳酸か種々の分子量
のL−乳酸のポリラクチドであろう。ポリラクチドは、
(単分子乳酸を比較的希薄な溶液で使用した場合でも)
処理植生の葉の上で使用溶液から水が蒸発することによ
り生成しうると思われる。ポリラクチドは、それ自体で
又は植物の葉上で生成されて使用した場合、植物体内で
は(水と接触して)恐らく加水分解され、単分子乳酸を
生成するであろう。同様に、また、植物環境内で、L−
乳酸又は−乳酸の無水物若しくはポリラクチドに転化さ
れる化合物も処理植物内に有効な生長調節剤を導入する
のに有効である。実際の活性種が何であっても、発明者
は、単分子L−乳酸とL−乳酸の無水物及びいっそう高
い分子量のポリラクチドが植物と接触する場合、生長調
節作用を示すことを確かめた。したがって、この発明の
種々の面を記載するために用いる場合、L−乳酸という
用語は、L−乳酸の無水物及びいっそう高い分子量のポ
リラクチド並びに植物に使用した場合、L−乳酸又はそ
の無水物又はポリラクチドに転化する化合物並びにL−
乳酸自体を含むことを意味する。
この発明では、意外にもD−(1)−異性体が植物生長
調節剤活性をほとんど示さず、あるとしてもその活性が
L−(d)−異性体の1/10以下、恐らく1/1000以下であ
ることを確かめた。更に、D異性体はL−異性体の活性
を抑制又は抑圧することがわかった。したがって、この
発明の好ましい組成物は、L−異性体が存在する乳酸の
少なくとも大部分を構成するものである。通常、L−異
性体は、組成物中に含まれる乳酸の少なくとも約60、好
ましくは少なくとも約80、そして最も好ましくは少なく
とも約90%を構成する。ここでは、最も好ましい組成物
は、L−異性体が使用する組成物中に含まれる乳酸の80
〜100%、好ましくは100%を構成するものである。
L−異性体は、薄めないそのままで使用することができ
るが、L−異性体の高い特異的活性のために、植物の生
長を刺激するのに通常望ましくない。L−異性体は、植
物の生長を10-10モルのような低い濃度で刺激する。ま
た、薄めないままの物質又は濃厚溶液の使用は、処理さ
れる作物に有効成分を分配するのを複雑にもする。した
がって、この発明の組成物は、通常、水、低級分子量の
一価及び多価アルコール、エーテル、二硫化炭素及び通
常の取扱い、貯蔵及び使用条件下でL−異性体と反応す
る(そしてそれによりその活性を無効にする)ことのな
い同様な溶媒のような適当な溶媒に溶かしたL−異性体
の溶液である。L−異性体の水溶液は、極めて活性な生
長調節剤でありこの場合好ましい。L−異性体は、通常
使用溶液中少なくとも10-10モルの濃度で存在する。L
−乳酸はこれより低い濃度でさえも溶液中で有効である
が、このような低濃度溶液の使用では、使用溶液が植物
の葉から逃げ落ちるため処理植物にこの化合物のじゅう
ぶんな量を使用することが困難である。したがって、こ
の発明の組成物として有用な溶液は、10-10〜約4モ
ル、通常約10-9〜約2モルの範囲内のL−乳酸濃度を有
するのが普通である。これらの範囲内の希薄溶液は、生
長を刺激し果実生産を促進するのに通常好ましい。した
がって、植物刺激が望ましい場合、L−異性体は、使用
溶液中に約10-10〜約10-2モル、一般には10-9〜約10-2
モル、好ましくは約10-7〜約10-2モルの範囲内の濃度で
存在すべきである。活性L−異性体のいっそう高濃度を
含有する溶液を、望ましくない植生の生長を抑制するの
に便利に用いることができる。濃厚溶液は、以下に述べ
るように植物の生長を抑制するのにじゅうぶんな薬量率
の使用を容易にする。したがって、生長−抑制応答を起
こすのに用いる溶液は、通常L−異性体を少なくとも約
10-7モル、一般には少なくとも約10-5モル、好ましくは
約10-5〜約2モルの濃度で含有する。
また、発明者は、L−乳酸の金属塩及びL−乳酸のアル
コール又はL−乳酸以外の酸とのエステルがL−乳酸自
体より生長調節剤として活性が小さいことを確かめた。
カルシウム、ニッケル、コバルト、マグネシウム、マン
ガン、亜鉛、ナトリウム、カリウムなどのような金属陽
イオンのかなりの量を含有する、L−異性体の溶液中で
は、乳酸塩の生成が起こりうる。実際、コロラド川の水
のような多くの灌漑水中のこのような金属陽イオンの濃
度は、このような水から製造したL−異性体溶液の活性
を著しく減じるのにじゅうぶんである。また、発明者
は、活性な酸及び/又はアルコール基を有する化合物が
約3より下か約10より上のpHレベルで乳酸と反応して効
力のないエステルを生成しうること、及びこのようなエ
ステルが約3〜約10の範囲内のpHレベルで、たとえいっ
そう小さな速度でも生成しうることも確かめた。したが
って、植物の生長を調節するL−異性体の作用は、活性
な酸及び又はアルコール基を有する他の化合物とエステ
ルを形成することにより減少又は消失されうる。このよ
うな官能基を有する化合物は、この発明の組成物から排
除するのが好ましい。
すぐ前に述べたL−乳酸含有組成物は,有効な植物生長
調節剤であるが、若干の条件下で加水分解的に不安定で
あり、バクテリアの攻撃を受ける。バクテリアは、活性
L−異性体を27℃(80°F)のような低い温度で比較的
短時間内に効果のない種に転化することができる。した
がって、L−乳酸溶液をその製造中に滅菌することがで
きるが、貯蔵、輸送、混合、及び使用中にバクテリアに
汚染されるかなりの危険性が残る。
したがって、加水分解及びバクテリア攻撃に対して安定
化された、この発明の新規組成物は、植物の生長を調節
するのに用いるために好ましい。これらの新規組成物
は、大部分が乳酸の右旋性L−(d)−異性体である乳
酸のほかにL−異性体のバクテリアの攻撃による有効で
ない形への転化を防止するのにじゅうぶんな保存剤をx
含有しているのが好ましい。適当な保存剤には、約5以
下のpHを維持するのにじゅうぶんな酸濃度及び/又はバ
クテリアの生長を抑制する殺菌剤が含まれる。
L−異性体の加水分解安定性は、溶液のpHを約3〜約10
の範囲内、好ましくは約4〜約8の範囲内、最も好まし
くは約4〜約6の範囲内に維持することにより水溶液中
で維持することができる。乳酸は約27℃(80°F)のよ
うに比較的温和な温度でも好ましい範囲外の塩基性か酸
性の条件のいずれかでは水と反応する。加水分解速度
は、低温、例えば27℃(80°F)では比較的遅く、温度
の上昇と共に急増する。L−異性体の加水分解転化速度
は、約3〜約10のpHレベルでも比較的低く、pHが3より
下に下がるか10を超えるレベルに増加すると共に驚異的
に増加する。また加水分解速度は、組成物中の水の濃度
を減じる、すなわち、乳酸濃度を増すことにより減少さ
せることもできる。しかし、L−乳酸の加水分解的転化
は、溶液のpHが前記範囲内に維持されない場合、使用前
に濃厚な酸を希釈するさい驚くほど増加しうる。したが
って、この発明の水溶液は、溶液のpHを前記範囲内に維
持するのにじゅうぶんな酸及び/又は塩基を含有するの
が好ましい。また、pH緩衝剤も、この目的に対して特に
便利であり、約pH3〜約10、好ましくは約pH4〜約6の範
囲内の緩衝点(bufferpoint)を有すべきである。ま
た、緩衝剤は、L−乳酸と非反応性であるべきである。
適当なpH緩衝剤には、H3PO4−xH2PO4、クエン酸−x−
クエン酸塩(式中のxはナトリウム、カリウム及びアン
モニウムのような一価の陽イオンを含む。)及び前記範
囲内の緩衝点を有する他の緩衝剤対が含まれる。緩衝剤
対に含まれる塩陽イオンは、乳酸のかなりの部分を失活
させるのにじゅうぶんな濃度で存在してはならない。同
じ理由で、緩衝剤塩のアンモニウム形は、水溶液から有
効成分の沈澱を起こす不溶性乳酸塩を生じないので、こ
の場合、好ましい。
乳酸を含む、本質的にいかなる酸も、この発明の組成物
中で約5以下のpHを維持するのに用いることができ、こ
れによりL−異性体のバクテリアによる失活を最小にす
る。しかし、約5以下のpHレベルを維持するのにじゅう
ぶんな乳酸濃度は、しばしば、使用溶液中に望まれる濃
度を超える。したがって、他の酸の添加がこの場合好ま
しい。適当な酸の例はリン酸、硫酸、硝酸、塩酸及びL
−異性体成分と安定なエステル又は塩をつくらない同様
な酸である。
また、L−異性体のバクテリア分解は、溶菌及び細菌発
育阻止組成物のような種々の既知の殺菌剤のどれででも
抑制又全く無くすることができる。この発明の新規組成
物の他の成分の場合と同様に、殺菌剤は、通常の処理条
件下で乳酸と反応して安定な塩又はエステルを形成して
はならない。この発明の新規組成物に用いうる殺菌剤の
例は、エタノール、ホルムアルデヒド、テラマイシン
(terramycin)、キシレン、トルエン、硝酸フェニル水
銀、酢酸フェニル水銀、硫酸銅、アジ化ナトリウム、過
酸化水素、塩素、ベンズイソチオゾロン、2〔(ヒドロ
キシメチル)アミノ〕エタノール(2〔hydroxymethy
l)amino〕ethanol)1−(3−クロロアルキル)−3,
5,7−トリアザ−1−アゾニアアダマンタン クロリド
(1−(3−chloroalkyl)−3,5,7−triaza−1−azon
iaadamantane chloride)、ジブロモシアノブタンなど
である。他の安定な殺菌剤、すなわち、乳酸と反応しな
い殺菌剤は、殺菌剤をL−乳酸の所望の水溶液と混合
し、乳酸の殺菌剤−含有溶液中における安定性を核磁気
共鳴(NMR)により監視することにより確認することが
できる。NMRは、L−乳酸分子中の選択した核、例えば
水素核に特有のスペクトルピークの周波数及び大きさを
検出するのに用いることができる。5又は6時間にわた
るスペクトルピークの大きさと周波数の持続が安定性を
示す。選択した水素核に関する大きさの減少又はピーク
周波数のシフトは、安定性、すなわち乳酸分子内の官能
基の配置が変ったことを示す。代表的な、不安定な殺菌
剤は、メラチオン(melathion)、パラチオンなどのよ
うなチオリン酸エステルであり、これらは、L−乳酸と
反応して生長調節剤としてのその活性を減少または除去
するので、この発明の組成物中に通常用いるべきでな
い。百万部につき約10〜約4000部(ppm)の範囲内の殺
菌剤濃度が大部分の使用に対して通常有効である。
この発明の組成物によって生長を調節すべき植物は、こ
の発明の組成物の生長調節量と接触させられる。L−
(d)−乳酸−含有組成物は、処理植物の葉及び/又は
根に使用することができる。果実になる植物(fruit be
aring plant)の果実生産を増加させることを臨む場
合、使用するタイミングが比較的重要である。一般に、
L−乳酸成分は、開花段階の間か果実のなる周期の初期
段階に、又はその両方に植物に使用すべきである。理想
的には、L−乳酸成分は、一年生及び多年生変種の両方
に対して最初の芽の段階と結実段階との間に、好ましく
は最初の芽の段階と花弁落下段階との間に、1回以上植
物に使用することができる。果実の生産の著しい増加、
例えば10%以上、が植物発育(development)のこれら
の段階内の本質的に任意の時に処理することにより達成
されうる。しかし、この場合、少なくとも1回のL−乳
酸成分の使用を発生の最初の芽の段階の若干日内に行う
ことが好ましい。
草及び高木作物のような果実のならない植物の葉の発生
の著しい改善は、生長段階の間のいかなる時でも、作物
がその活発な生長周期にある通常春と秋の間に、達成す
ることができる。
この発明の有用なL−乳酸組成物の除草剤作用に関する
使用のタイミングは、臨界的でない。したがって、この
ような組成物は、生長周期の間のいかなる時にでも、植
生の生長を制御するのに用いることができる。しかし、
この場合、望ましくない植生はその発生の初期段階の間
に処理することが好ましい。
果実のならない作物の生長及び果実のなる作物の生長及
び果実生産の著しい増加は、L−乳酸成分を4047m2(エ
ーカー)あたりL−乳酸の約57〜2835g(2〜100オン
ス)、通常約113〜1417g(4〜50オンス)、好ましくは
約113〜709g(4〜25オンス)の範囲内の薬量率でL−
乳酸を葉に使用して実現することができる。4047m2(エ
ーカー)あたり113〜709g(4〜25オンス)の低い薬量
率は大部分の農業列作物(agricultural row crop)及
び苗木の花を観賞する作物に理想的に適する。材作物の
ような、いっそう多量の葉を有する作物及びコムギ、ト
ウモロコシ及びワタのような若干の穀物及び繊維作物
は、4047m2(エーカー)あたりL−乳酸の約57〜2835g
(2〜100オンス)の広い範囲内のいっそう高い薬量と
接触することによりいっそう利益を得る。また、L−乳
酸を植物の根の近くの土じょうに使用することによって
も顕著な生長刺激を達成することができる。この使用の
仕方に対する適当な薬量率は、通常4047m2(エーカー)
あたりL−乳酸の約227〜11340g(8〜400オンス)、好
ましくは約283〜5670g(10〜200オンス)の範囲内であ
る。
栄養生長の増大及び果実生産の増加は、各作物に対しあ
る程度まで薬量によって決まる。概して、ワタや材作物
のような、栄養生長がはるかに大きい作物は、栄養生長
の量がいっそう小さいそ菜類や塊茎状の作物のような体
の小さい植物よりL−乳酸の高い薬量率で処理すべきで
ある。
望ましくない植生は、葉又は植物の根の近くの土じょう
を除草剤的に有効な薬量率のL−乳酸成分で処理するこ
とにより除去することができる。除草剤的に有効な薬量
率は、通常4047m2(エーカ)あたりL−乳酸の少なくと
も約1417g(50オンス)、一般に少なくとも約2268g(80
オンス)、好ましくは少なくとも約2835g(100オンス)
に相当する。大部分の植物のじゅうぶんな制御は、一般
に葉に使用する場合、4047m2(エーカー)あたり約2268
〜56700g(80〜2000オンス)、好ましくは約2835〜5670
0g(100〜2000オンス)の範囲内の薬量率で達成するこ
とができる。
L−乳酸成分の濃度及び薬量率は、処理葉の相当の部分
と接触するのにじゅうぶんな噴霧量を与え、かつ入手可
能な装置により使用溶液を噴霧としてじゅうぶんに分散
させうるのに関係しなければならない。4047m2(エーカ
ー)あたり約19〜757l(5〜200ガロン)の範囲内の噴
霧量が本質的にすべての植物型に対してじゅうぶんな被
覆面積及び噴霧分布を与えるのにじゅうぶんである。40
47m2(エーカー)あたり約19〜379l(5〜100ガロン)
の噴霧量は、通常大部分の農作物に対してじゅうぶんで
あり、4047m2(エーカー)あたり約38〜227l(10〜60ガ
ロン)は,この場合、農業列作物及び苗床植物の処理に
対して好ましい。薬量率の場合のように、最適噴霧量
は、作物の型により、また主として処理植物により示さ
れる栄養生長の量の関数として変る。したがって、ワ
タ、トウモロコシ及び樹木作物のようないっそう大きい
作物の処理には比較的高い噴霧量がいそうよく適し、他
方そ菜類や塊茎植物の処理にはいっそう低い噴霧量がい
っそう適する。L−乳酸を植物の根の帯域に注入する場
合、4047m2(エーカー)あたり注入するL−乳酸溶液の
量は、処理植物の根の帯域全体にL−乳酸がじゅうぶん
分布するのにじゅうぶんでなければならない。この目的
に対して適当な薬量率は、通常4047m2(エーカー)あた
り、通常約38〜1514l(10〜400ガロン)、一般に約76〜
1514l(20〜400ガロン)、好ましくは約114〜1136l(30
〜300ガロン)の範囲内である。
この発明をその特定の実施態様を明らかにする次の例に
よって更に説明するがこれにより特許請求の範囲に記載
するこの発明の範囲を制限するものではない。
例1 純粋なL−(d)−乳酸の分割部分を蒸留水で希釈して
10-1、10-3、10-5、10-7及び10-9モルの濃度を有する5種
の異なる溶液をつくった。次いで、10-1モル溶液の、三
つの別々の5mlの部分を、ろ紙で内張りし、各約15個の
コショウソウ(gardencress)の種子を入れた3枚の別
々のペトリ皿に加える。また残りの4種の溶液の三つの
別々の5mlの部分もろ紙で内張りし約15個のコショウソ
ウ種子を入れたペトリ皿に加える。約15個のコショウソ
ウ種子を入れた3枚のペトリ皿の第6番目の系列は、蒸
留水のみで処理する。コショウソウ種子は、暗中3日間
発芽させ、その後各ペトリ皿中の各種子の根を測定し、
3回の反復試験の各系列についてのすべての根の長さを
平均してその処理に対する平均の根の長さを得る。次い
で、各反復試験の平均の長さを対照(水だけ)の平均の
長さで割り根の長さ比Ltest/lcontrol(Lt/Lc)を得
る。1より小さい値は、試験系列の根の長さが対照系列
のそれより小さいこと及び根の生長の抑制が起こったこ
とを示す。1より大きいLt/Lc比の値は根の生長が高め
られたことを示す。
これらの結果は、グラフで第1図に示され、L−乳酸溶
液により促進される根の生長の抑制−刺激が伝統的なオ
ーキシン状作用の特徴を有することを示す。また、第1
図には、広く研究された植物生長調節剤であるインドー
ル酢酸(IAA)の文献公表データをもグラフで示す。
顕著な根の生長刺激が、L−乳酸では同様な応答がイン
ドール酢酸により起こされる濃度より低い約二つの桁の
大きさの濃度で起こった。したがって、L−乳酸は、少
なくともコショウソウ種子の根の伸張試験で活性が証明
される限りでは、インドール酢酸よりはるかに活性の高
い植物生長調節剤である。
例2 例1で述べたコショウソウ種子の根の伸張−抑制試験を
3回の反復試験、すなわち濃度が10-1、10-3、10-5及び10
-7モルに相当する、L−乳酸の4種の異なる蒸留水中の
濃度の各、を用いて繰り返した。発芽種子の根の長さを
例1に述べたように測定し平均する。これらの結果を第
2図にグラフで示す。10-7モルより低いL−乳酸濃度に
対するコショウソウ種子の根の応答を表す第2図の曲線
部分は、例1の結果に基づいて再現している。
例3 例1に述べたコショウソウ種子の根の伸張−抑制試験を
D−乳酸(左旋性異性体)の蒸留水中の4種の異なる濃
度を用いて繰り返す。これらの濃度は、10-1、10-3、1
0-5、及び10-7モルに相当する。各濃度で3回の別々の
反復試験を行い、例1で述べたように根の長さを測定し
平均する。結果をグラフで第2図に示す。例2及び3の
結果を比較すれば、乳酸の左旋性〔D−(1)−〕異性
体は、生長調節作用を有するにしてもほとんど無視しう
るほどしか有しないこと及びこれは右旋性異性体よりは
るかに活性の小さい植物生長調節剤であることが明らか
である。また、例3の結果は、D−乳酸が、比較的低濃
度においてさえ、発芽種子の根の生長を刺激する傾向
が、あるとしても、ほとんど無視しうるほどであること
を示す。
例4 黄花変種ムラサキウマゴヤシ種子を砂質のローム土じょ
う中にまき、その後L−乳酸の10-5モル溶液の20mlを土
じょうに局所的に使用する。4回の反復試験を処理し、
これらを同じ土じょう中にまくがL−乳酸溶液では処理
しない同じ種子の母集団の4回の反復試験と比較する。
処理プロットでは、未処理(対照)プロットでより多く
の種子が発芽する。全植物を9週間生長後取り入れ秤量
する。L−乳酸で処理したムラサキウマゴヤシは、未処
理対照より25重量%多い栄養生長を生じる。
例5 例4の操作において黄花変種ムラサキウマゴヤシ種子を
まいた後L−乳酸の10-5モル溶液50mlを土じょう表面に
使用する以外は、例4と同じ操作を繰り返す。処理プロ
ット中には再びいっそう多く植物が生存し、処理植物は
対照より約25%多い栄養生長を生じる。
例6 ほぼ等しい数の黄花変種ムラサキウマゴヤシの種子を砂
質ローム土じょうを入れた若干のポットにまく。4個の
ポットの4系列ごとにL−乳酸の10-5モル蒸留水溶液の
20mlで処理する。溶液を植物に出現時(まいた後5
日)、並びに出現後3週間、6週間及び9週間に葉に噴
霧することにより適用する。植物を出現後12週間で取り
入れ、秤量し、未処理対照と比較する。まいた後5日、
出現後3週間及び6週間での処理の試験系列は、すべて
対照系列より約20〜25重量%多い栄養生長を生じる。出
現後9週間で処理した植物は、未処理対照植物で生じる
より多い量の栄養生長を生じず、このことは統計的に有
意であることが明らかである。
例7 L−乳酸の10-5モル溶液の50mlを各試験系列に使用する
以外は例6の操作を繰り返す。20mlの処理の場合のよう
に、まいた後5日並びに出現後2週間及び6週間で処理
した植物は、対照より約20〜2後重量%多い栄養生長を
示すが、出現後9週間で処理し、出現後12週間で取り入
れた植物は、対照に比べて有意な栄養生長の増加を証明
しない。9週間処理に対する栄養生長の統計的有意な増
加が存在しないことは、処理と取り入れとの間の時間が
比較的短いためかもしれない。
例8 直径約0.5〜1.5cmの果実をすでに結んだタイニーチムト
マト(Tiny Tim tomato)を10-5モルの乳酸濃度を有す
るL−乳酸の蒸留水溶液で処理する。溶液を植物の葉に
植物あたり約4mlの割合で使用する。未処理対照植物に
比較して果実の大きさ又は量の有意な増加は起こらな
い。
例9 タイニーチムトマト植物の葉に使用したL−乳酸溶液が
10-3モルの乳酸濃度を有する以外は、例8の操作を繰り
返す。再び、未処理対照に比べて果実の大きさ又は量の
増加は認められない。
例10 トマト植物を、L−乳酸の10-3モル蒸留水溶液の各約4m
lを別々に2回葉に適用して処理する以外は、例8の操
作を繰り返す。最初の適用を花の満開段階(最大開花)
で行い、第2の適用を2週間後(結実後)行う。成熟し
た後トマトを取り入れると、処理トマトは、未処理対照
植物より約15%大きく成熟が約50%早い。
例11 トマト植物に使用したL−乳酸溶液が10-5モルの乳酸濃
度を有すること以外は例10の操作を繰り返す。10-3モル
溶液の場合のように、処理植物は、未処理対照より約15
%重く約50%成熟が速いトマトを生じる。
例12 ネーブル(navel orange)の樹木を、最初の花弁落下段
階に4047m2(エーカー)あたり142g(5オンス)のL−
乳酸の4047m2(エーカー)あたり114l(30ガロン)中の
水性噴霧量を葉に適用することにより処理する。作物を
結実、成熟させ、取り入れ、秤量する。未処理対照プロ
ットは4047m2(エーカー)あたり820箱のネーブルを生
産し、他方処理プロットは4047m2(エーカー)あたり12
18箱のネーブルを生産する。
例13 カベルネブドウ(Cabernet grape)を、4047m2(エーカ
ー)あたり114l(30ガロン)の噴霧量中の4047m2(エー
カー)あたり227g(8オンス)のL−乳酸に相当する薬
量率でL−乳酸を葉に適用して処理する。葉への適用
は、最初の液果段階で行いブドウを成熟させ取り入れ
る。処理ブドウ植物からの収穫は、同じ母集団の未処理
対照植物のそれより15〜20%大きく、処理ブドウの糖含
量は、未処理ブドウの糖含量より約2%ポイント高い。
なお、施用した乳酸水溶液のpHは3.06である。
例14 シルバーナ リースリング ブドウ(Sylvaner Rieslin
g grape)の葉を最初の液果段階に4047m2(エーカー)
あたり114l(30ガロン)の噴霧量中4047m2(エーカー)
あたり227g(8オンス)に相当する率でL−乳酸を使用
して処理する。ブドウを成熟させ、取り入れ、同じ母集
団の未処理対照植物により生産されるブドウに比較す
る。処理リースリングブドウ植物からの収穫は、未処理
対照のそれより15〜20%大きい。
例15 ムリエッタトマト(murietta tomato)の葉を、4047m2
(エーカー)あたり114l(30ガロン)の噴霧量中の4047
m2(エーカー)あたり227g(8オンス)のL−乳酸に相
当する薬量率でL−乳酸溶液を適用して処理する。適用
は開花のピークに行い、結実、成熟させ、取り入れて同
じ母集団の未処理植物から得られる果実に比較する。処
理植物の収穫は、未処理植物のそれより約30%高い。
例16 ピーマ綿(Pima cotton)を、4047m2(エーカー)あた
り114l(30ガロン)の噴霧量中に分散した4047m2(エー
カー)あたり454g(16オンス)のL−乳酸に相当する薬
量率でL−乳酸水溶液を葉に適用して処理する。適用は
開花のピークに行い、綿を成熟させ、取り入れ、同じ母
集団の未処理対照植物から得られる綿と比較する。処理
植物は、未処理植物より約20%多い綿を生じる。
例17 バレンシア オレンジ(Valencia orange)を、4047m2
(エーカー)あたり114l(30ガロン)の水溶液噴霧中の
4047m2(エーカー)あたり454g(16オンス)を葉に適用
して処理する。噴霧は、最初の花弁落下段階(開花のピ
ーク)で行い、果実を成熟させ通常の園芸条件下に取り
入れる処理樹木は4047m2(エーカー)あたり1400箱のバ
レンシアオレンジを生産するが、これに対し同じ母集団
の未処理対照樹木は4047m2(エーカー)あたり800箱で
ある。
例18 ジンファンデル ブドウ(Zinfandel grape)を、4047m
2(エーカー)あたり114l(30ガロン)の水溶液噴霧中
の4047m2(エーカー)あたり113g(4オンス)のL−乳
酸を葉に適用して処理する。噴霧は、最初の液果段階で
行い、ブドウを成熟させ通常の園芸条件下に取り入れ
る。処理ジンファンデル ブドウ植物の収穫は、同じ母
集団の未処理植物のそれより12%高い。
例19 オオムギ植物、約30cm(12インチ)の高さ、の葉に植物
の葉を覆うのにじゅうぶんなL−乳酸25重量%含有水溶
液を使用することにより、L−乳酸でこの植物を処理す
る。対照植物は、葉を等量の蒸留水と接触させた。烈し
い損傷がL−乳酸処理植物に適用2時間内に生じる。若
干のわずかな再植生(revegetation)が2週間以内に起
こる。水でのみ処理する対照植物に損傷はない。
例20 使用溶液が6重量%のL−乳酸を含有する以外は例19の
操作を繰り返す。若干の葉の損傷が使用2時間内に現れ
る。すべての植物はほぼ2週間で回復する。
例21 熟した、タイニーチムトマト植物を、植物の葉を覆うの
にじゅうぶんなL−乳酸25重量%含有水溶液を葉に適用
して処理する。同じ母集団の対照植物は、水のみで葉を
処理する。烈しい葉の損傷が2時間内に現れ、すべての
処理植物が最後に枯死する。対照植物に損害はない。
例22 トマト植物の葉を6重量%の乳酸を含有する水溶液と接
触させる以外は例21の操作を繰り返す。再び、烈しい損
傷が2時間以内に現れ、処理植物の完全な枯死に至る。
蒸留水でのみ葉を処理する対照植物に損害はない。
【図面の簡単な説明】
第1図は、L−乳酸とインドール酢酸の根の生長の刺激
及び抑制作用を示すコショウソウの試験結果のグラフ表
示であり、 第2図は、L−乳酸とD−(1)−乳酸の根の生長調節
作用を示すデータの同様なグラフ表示である。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】乳酸のL−(d)−異性体を有効成分とし
    て含有する組成物であって、前記乳酸のL−(d)−異
    性体が前記組成物に含有されている乳酸の少なくとも60
    %を占めることを特徴とする植物生長調節剤組成物。
  2. 【請求項2】更に、(a)前記組成物のpHを5以下に保
    つのにじゅうぶんな量の無機酸或いは有機酸、(b)前
    記乳酸のバクテリア分解を抑制するのにじゅうぶんな量
    の殺菌剤及び(c)前記無機酸或いは有機酸と前記殺菌
    剤との組合せよりなる群の中から選ばれた乳酸と非反応
    性の1種の保存剤を含有する特許請求の範囲第1項記載
    の組成物。
  3. 【請求項3】前記乳酸は、水中濃度50%未満の場合には
    単分子乳酸の形で存在し、水中濃度50%以上の場合には
    乳酸無水物、乳酸ポリラクチド及びこれらの組合せより
    なる群の中から選ばれた形で存在する特許請求の範囲第
    1項または第2項記載の組成物。
  4. 【請求項4】前記乳酸のL−(d)−異性体が前記組成
    物中に存在する乳酸の大部分を占める特許請求の範囲第
    1項または第2項記載の組成物。
  5. 【請求項5】前記乳酸のバクテリア分解を抑制するのに
    じゅうぶんな量の前記殺菌剤のみを前記保存剤とし含有
    し、かつ前記乳酸の加水分解安定性を維持するのにじゅ
    うぶんな3〜10の範囲内のpHを有する特許請求の範囲第
    2項または第4項記載の組成物。
  6. 【請求項6】前記乳酸の加水分解安定性を維持するのに
    じゅうぶんな4〜6のpHを有する特許請求の範囲第5項
    記載の組成物。
  7. 【請求項7】前記乳酸のL−(d)−異性体と非反応性
    であって、pH3〜10の範囲内の緩衝点を有するpH緩衝剤
    を更に含有する特許請求の範囲第5項記載の組成物。
  8. 【請求項8】前記緩衝剤が、H3PO4・xH2PO4、クエン酸
    ・xクエン酸塩、(式中のxは水素以外の一価の陽イオ
    ンである)及びこれらの組合せよりなる群の中から選ば
    れた化合物である特許請求の範囲第7項記載の組成物。
  9. 【請求項9】前記乳酸のバクテリア分解を抑制するのに
    じゅうぶんな量の殺菌剤のみを前記保存剤として含有
    し、更にpH3〜8の範囲内の緩衝点を有するpH緩衝剤を
    含有し、前記乳酸の加水分解安定性を維持するのにじゅ
    うぶんな3〜8の範囲内のpHを有する特許請求の範囲第
    2項または第4項記載の組成物。
  10. 【請求項10】前記組成物が前記乳酸のL−(d)−異
    性体を10-10〜10-2モルの濃度で含有する水溶液より成
    り、かつ植物生長刺激作用を有する特許請求の範囲第1
    項、第2項または第4項のいずれか一つの項に記載の組
    成物。
  11. 【請求項11】前記乳酸のL−(d)−異性体が前記溶
    液中に10-10〜10-4モルの濃度で存在する特許請求の範
    囲第10項記載の組成物。
  12. 【請求項12】前記組成物が前記乳酸のL−(d)−異
    性体を10-2モルより大きい濃度で含有する水溶液より成
    り、かつ植物生長抑制作用を有する特許請求の範囲第1
    項、第2項または第4項のいずれか一つの項に記載の組
    成物。
  13. 【請求項13】前記乳酸のL−(d)−異性体が前記乳
    酸の80〜100%を占める特許請求の範囲第1項記載の組
    成物。
  14. 【請求項14】前記乳酸が本質的に前記乳酸のL−
    (d)−異性体から構成されている特許請求の範囲第1
    項記載の組成物。
  15. 【請求項15】前記組成物がその中の前記乳酸と反応し
    て前記乳酸の塩又はエステルを形成する金属陽イオン並
    びに有機及び無機化合物を含有していない特許請求の範
    囲第1項、第2項または第4項のいずれか一つの項に記
    載の組成物。
JP61083265A 1986-04-14 1986-04-12 植物生長調節剤組成物 Expired - Lifetime JPH0768086B2 (ja)

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EP0241568A1 (en) 1987-10-21
FI861589A (fi) 1987-10-16
DK8601707A (ja) 1987-10-16
JPS62242604A (ja) 1987-10-23
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