JPH0767726A - 昇降式収納装置 - Google Patents

昇降式収納装置

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JPH0767726A
JPH0767726A JP5204256A JP20425693A JPH0767726A JP H0767726 A JPH0767726 A JP H0767726A JP 5204256 A JP5204256 A JP 5204256A JP 20425693 A JP20425693 A JP 20425693A JP H0767726 A JPH0767726 A JP H0767726A
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Takanori Kato
孝憲 加藤
Tadao Ayano
格男 綾野
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Ayano Seisakusho KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 内箱2を下方に引出した状態において、内箱
後端面と外箱後端との間の水平間隔を家具や冷蔵庫等の
奥行き幅より大きくとることができ、しかも内箱2の引
出し動作時に該内箱の前方はみ出し幅を小さくできるよ
うにする。 【構成】 外箱1に対して前後方向に移動可能なスライ
ド部材4に平行リンク装置5を介して内箱2を取付け
て、内箱2を前後移動と上下移動させるようにすること
により、内箱2の下方引出し状態において外箱1の下方
に大きなスペースを確保できるようにし、さらに内箱2
を上下移動させる際に、移動規制装置Bによりスライド
部材4を後退させながら行うことにより、内箱2の前方
はみ出し幅を小さくするようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、室内における比較的
高所に設置して使用される昇降式収納装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】住宅内空間を有効利用するという観点か
ら、室内の天井付近に戸棚等の収納装置を設置すること
があるが、このように収納装置を高所に設置すると、踏
み台を使用して収納物の出し入れを行う必要がある。
【0003】ところで、この種の高所設置形の収納装置
において、従来から収納箱を上方の格納位置と下方の引
出し位置との間で上下に昇降せしめ得るようにしたもの
が知られている。例えば、外箱に対して実質的な収納箱
となる内箱を単に鉛直方向に上下動させる構造のものが
あるが、このような鉛直移動式の収納装置では、内箱を
下方に引出すと収納物の出し入れに際して踏み台が不要
になるものの、収納装置の直下近傍位置にタンスや食器
棚等の背の高い家具や冷蔵庫(以下、総称して家具等と
いう)を設置することができないという欠点がある。
又、収納装置として、外箱の前後長さを大きくとり、内
箱を外箱に対して一旦、内箱後端が外箱前端を越える位
置まで水平前方に移動させた後、該内箱を鉛直下方向に
移動させるようにガイドすると、内箱を前側下方位置ま
で引出した状態において、内箱後端と壁面間に大きな間
隔を確保することができる(収納装置の直下近傍に家具
等を常設できる)が、このように内箱を水平移動と上下
移動を別々に行わせるようにすると、内箱のガイド構造
が複雑になるとともに、内箱の移動操作を2段階に分け
て行わなければならず、その操作が繁雑となるという問
題がある。
【0004】又、図14には、公知(実開平4ー192
32号公報)の昇降式収納装置(考案の名称;吊り戸棚
装置)が示されているが、この図14の収納装置は、平
行リンク装置105により内箱(収納箱)102を、外
箱(収納部)101内に収納した収納位置(符号102
の位置)と外箱101から下方に引出した引出し位置
(符号102″の位置)との間で上下に昇降せしめ得る
ようになっている。この図14に示す公知の収納装置で
は、外箱101には底板111が設けられており、収納
位置にある内箱102を引出す際には、該内箱102を
ガイドレール103,103に沿って一旦符号102′
で示すように内箱後端が底板111(この底板はその前
部側が前後長さの約半分程度の長さだけ切欠かれてい
る)の前縁を越えるまで水平方向の外方に引出した後、
平行リンク装置105の基端側を中心として下方に弧回
動させ得るようになっている。尚、この公知の収納装置
では、洗面台ユニットの上部に一体にセットされてい
て、内箱を符号102′で示す引出し位置まで引出した
状態では、内箱後端面と壁面(例えば鏡面)Yとの間に
小間隔L(例えば10〜20cm程度の間隔)の空間部が
形成される。この空間部は、内箱102を引出したとき
に、該内箱が壁面Yに接触しないようにするためのもの
であり、収納装置の直下に家具等を常設することは考慮
されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した公
知(図14)の収納装置では、該収納装置の直下にタン
ス等の背の高い家具を近接して設置することができず、
収納装置直下の空間部は、他の用途に利用することはで
きなかった。又、図14の収納装置では、内箱102を
符号102′で示す前方引出し位置と符号102″で示
す下方位置との間で上下弧回動させる際に、回動軸(平
行リンク装置105の基端部)が定位置にあるために該
内箱の前端が符号Mだけ前方にはみ出るようになり、そ
の分だけ使用不能スペースが大きくなるという問題があ
った。
【0006】本願発明は、上記した従来の収納装置の問
題点に鑑み、内箱を前側下方に引出した状態において内
箱後端面と外箱後端との間の水平間隔を家具等の奥行き
幅より大きくとることができ、しかも内箱の引出し動作
時に該内箱の前方はみ出し幅を小さくできるようにした
昇降式収納装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1の発明
は、前面に開口を有し且つ左右各側板を有する外箱に対
して、左右各側板を有する内箱を、左右一対のガイド装
置によって外箱内に収納した収納位置と外箱前側下方に
引出した引出し位置との間で出し入れ自在に支持した昇
降式収納装置において、前記外箱は家具等の奥行き幅と
ほぼ同じかそれより長い前後長さを有し、各ガイド装置
は、外箱内の左右各外端寄り位置において前後方向に向
けて設置したガイドレールと、該ガイドレールに沿って
前後方向に移動可能なスライド部材と、前後に間隔をも
って相互に平行に配置された前後2つのリンクを有し且
つ該前後各リンクの各下部側をそれぞれスライド部材に
軸で枢着する一方該前後各リンクの各上部側をそれぞれ
内箱の側板に軸で枢着して内箱が鉛直面内で上下に弧回
動し得る如く連結した平行リンク装置とを備えるととも
に、スライド部材は、ガイドレールに対して内箱が外箱
の前面開口から脱出する範囲まで前方に移動可能とし、
平行リンク装置の適所に係合部を設ける一方、外箱の側
板の内面に係合部の移動軌跡を規制するガイド溝を設け
てなる移動規制装置を備え、該移動規制装置は、内箱を
外箱に対して収納位置から所定長さだけ前方に水平移動
させた時点から、前後各リンクを前方側に倒すとともに
スライド部材を外箱の内方側に移動させる如く、前記係
合部の移動軌跡をガイド溝で規制するように構成した、
ことを特徴としている。
【0008】本願請求項2の発明では、請求項1の昇降
式収納装置において、係合部を平行リンク装置の前リン
クに設けている。
【0009】又、本願請求項3の発明では、請求項1の
昇降式収納装置において、係合部を平行リンク装置の後
リンクに設けている。
【0010】
【作用】本願請求項1の発明の昇降式収納装置は、例え
ば収納装置全体をタンス等の家具の上に載置して使用し
たり、あるいは収納装置の外箱を室内壁面の上方位置に
固定したりして使用される。収納箱となる内箱は、外箱
に対して左右一対のガイド装置によって出し入れ自在に
支持されており、内箱の出し入れ操作は、内箱の下部前
縁適所を手でもって押し引き操作することによって行え
る。又、内箱は外箱に対して平行リンク装置を介して支
持されているので、内箱の出し入れ動作時に該内箱が正
常姿勢のままで移動せしめられる。
【0011】ところで、内箱は、平行リンク装置を介し
て、外箱の前後方向に移動可能なスライド部材に取付け
られている。又、内箱を引出す際に、内箱を外箱に対し
て所定長さだけ前方に引き出した時点から、平行リンク
装置の適所に設けた係合部と外箱側板の内面に設けたガ
イド溝からなる移動規制装置により、平行リンク装置の
前後各リンクが前方側に倒されるとともに、スライド部
材が外箱内方側に移動するようになる。即ち、内箱の引
出し操作時には、該内箱を外箱に対して所定距離だけ前
方側に水平移動させた後(内箱が下方に弧回動しても外
箱に衝突しない位置まで前方移動させた後)、それに連
続して内箱が平行リンク装置の基端側を中心として下方
に弧回動するようになる。そのとき、その内箱の弧回動
動作と同時にスライド部材が外箱内方側に移動せしめら
れるようになり、それによって内箱全体が外箱内方側に
移動するようになる。従って、内箱の下方弧回動動作に
より、該内箱が前方にはみ出そうとするものの、スライ
ド部材が外箱内方側に後退することにより、内箱の下方
弧回動操作時において、内箱前面が前方にはみ出さなく
なる(あるいは、はみ出し幅を小さくできる)。又、内
箱が外箱前側下方に引出された状態では、内箱の後面と
外箱後端面間の水平距離が家具等の奥行き幅より大きく
なっており、外箱の下方に家具等を設置している場合で
も、内箱が該家具等に接触することがない。尚、内箱を
下方引出し位置まで引出すと、踏み台なしでも内箱内に
収納物を出し入れすることができる。又、内箱を下方引
出し位置から外箱内に格納する際には、該内箱の下部前
縁部分を上方に押上げることにより、内箱が上方に弧回
動せしめられ、それに連続して該内箱が外箱内に押し込
まれるようになる。尚、内箱が上方側に弧回動する際
に、移動規制装置によりスライド部材が前方に移動する
ようになるが、平行リンク装置によって内箱が後方側に
回動せしめられるために、内箱の下方弧回動時と同様
に、内箱がほとんど前方にはみ出すことがない。
【0012】尚、本願請求項2の発明では、請求項1の
昇降式収納装置において係合部を前リンクに設け、他
方、本願請求項3の発明では、請求項1の昇降式収納装
置において係合部を後リンクに設けているが、各係合部
の設置位置に対応して、該各係合部の移動軌跡を規制す
るガイド溝をそれぞれ上記作用を達成し得る所定の形状
に設定している。
【0013】
【発明の効果】このように、本願各発明の昇降式収納装
置によれば、収納箱となる内箱を、ガイド装置により外
箱に対して前方に水平移動させるとともに下方に弧回動
させることができるようにしているので、内箱の引出し
状態において該内箱を外箱の前側下方に位置させること
ができ、従って外箱の下方近傍位置に家具等を設置する
ためのスペースを確保することができて、外箱下方の空
間部を有効利用することができる。又、、平行リンク装
置の適所に設けた係合部と該係合部の移動軌跡を規制す
るガイド溝からなる移動規制装置を備え、内箱の下方弧
回動動作に連動してスライド部材を外箱内方側に移動さ
せるようにしているので、内箱が弧回動する際の前方は
み出し幅を小さくすることができ、内箱を上下弧回動に
よって昇降させるようにした収納装置であっても、内箱
の上下移動による使用不能スペース(前方はみ出し幅)
を小さくできるという効果がある。
【0014】
【実施例】図1〜図13を参照して本願発明の実施例を
説明すると、図1〜図8には第1実施例、図9〜図13
には第2実施例の昇降式収納装置が示されている。尚、
図示の各実施例では、昇降式収納装置を直接タンスや食
器棚等の家具Xの上部に載せて設置しているが、他の実
施例では、室内の壁面の上部寄り位置に取付けて使用す
ることもできる。
【0015】図1〜図8に示す第1実施例の昇降式収納
装置は、固定状態で設置される外箱1に対して、収納箱
となる内箱2を、左右一対のガイド装置Aによって外箱
1内に収納した収納位置(図1の状態又は図3の符号2
の状態)と外箱前側下方に引出した引出し位置(図8の
状態又は図3の符号2′の状態)との間で出し入れ自在
に支持して構成している。
【0016】外箱1は、前面に開口10を有し、且つ底
板11と上板12と左右各側板13,13と後板14と
を有する四角形の箱状に形成されている。又、外箱1の
前面開口10には、両開き式の扉15,15が取付けら
れており、内箱2を外箱1内に収納した状態において、
該各扉15,15で前面開口10を閉じることができる
ようにしている。外箱底板11は、家具等(タンス、食
器棚、書籍棚、冷蔵庫等)Xの奥行き幅とほぼ同長さの
前後長さ(例えば40〜50cm、あるいは50〜60cm
程度)を有している。
【0017】内箱2は、外箱1の左右各側板13,13
間の間隔よりやや小さい間隔をもって左右の側板23,
23を配置し、該各側板23,23を底プレート24
(図2)及び前後2本のパイプ25,26で連結すると
ともに、該両側板23,23間に上下3段の網棚27,
27,27を設けて構成している。尚、2本の連結パイ
プ25,26のうちの前側パイプ25は、内箱2の前側
下部に設けられていて、内箱2を引出し操作する際の引
手となるものである。
【0018】この内箱2は、外箱1に対して左右一対の
ガイド装置A,Aで支持されているが、この各ガイド装
置A,Aは、外箱1内の左右各外端寄り位置において前
後方向に向けて設置したガイドレール3と、該ガイドレ
ール3に沿って前後方向に移動可能なスライド部材4
と、該スライド部材4に対して内箱2を鉛直面内で上下
に弧回動し得る如く連結した平行リンク装置5とを備え
ている。
【0019】各ガイドレール3,3は、図2及び図3に
示すように、各外箱側板13,13の各内面下端部にお
いてそれぞれ水平前後方向に向けて固定されている。各
スライド部材4,4は、それぞれ前後方向にかなりの長
さを有するスライド部41と該スライド部の上部に取付
けたリンク受け42とを有している。スライド部41に
は複数個のローラが取付けられていて、該スライド部4
1がガイドレール3に対してスムーズに摺動するように
なっている。
【0020】各平行リンク装置5,5は、前後に間隔を
もって相互に平行に配置された前後2つのリンク51,
61を有し、且つ該前後各リンク51,61の各下部側
をそれぞれスライド部材4のリンク受け42に軸52,
62で枢着する一方、該前後各リンク51,61の各上
部側をそれぞれ内箱2の側板23に軸53,63で枢着
して構成している。尚、平行リンク装置5の4つの枢支
部(51,61,52,62)は平行四辺形の各角部に
位置しており、各スライド部材4,4に対して内箱2を
同姿勢のまま鉛直面内で上下に弧回動し得るようにして
いる。尚、平行リンク装置5の前リンク51は、前後に
適宜に幅を有する板状のものが使用されており、他方、
後リンク61は棒状のものが使用されている。又、左右
の前リンク51,51の上端部には、内箱側板23,2
3より上方において連結パイプ54が架設されている。
この連結パイプ54は、各前リンク51,51を補強す
るとともに、内箱2内に収納すべき収納物の上限高さの
目安となる。例えば内箱2内に、連結パイプ54の高さ
を越えて物品を収納した場合には、その物品入り内箱2
を外箱1内に戻す際に、内箱内の物品が外箱1の上板1
2に衝突することがあるが、該連結パイプ54の高さを
目安にして収納することにより、入れ過ぎになることが
ない。
【0021】前リンク51とスライド部材4との間に
は、ガス封入スプリング6が介設されており、該ガス封
入スプリング6によって内箱2の出し入れ操作を軽い力
で行えるようにしている。尚、このガス封入スプリング
6は左右一対設けられている。又、他の実施例では、ガ
ス封入スプリングに変えてコイルスプリングを使用する
こともできる。
【0022】前リンク51と外箱側板13との間には、
内箱出し入れ操作時に該内箱2の移動軌跡を規制するた
めの移動規制装置Bが設けられている。この実施例で
は、該移動規制装置Bは左右一対設けられているが、そ
の一方について説明すると、この第1実施例の移動規制
装置Bは、前リンク51に設けた係合部7と外箱側板1
3の内面に設けたガイド溝8とで構成している。
【0023】前リンク51に設けた係合部7は、この実
施例ではガイド溝8内で転動するローラが使用されてい
る。この係合部7は、前リンク51における、該前リン
クの上下枢着部(軸52,53)を結ぶ直線より所定長
さだけ後側に変位する位置の外面側に設けている。
【0024】他方、ガイド溝8としては、板材81の内
面側に係合部(ローラ)7の外径よりごく僅かに大きい
間隔をもって無端凸条82を形成して、該無端凸条82
で囲われた部分にガイド部を設けている。尚、このガイ
ド溝8を形成している板材81は、外箱側板13の内面
適所にビス等で固定している。このガイド溝8は、外箱
奥側部分に所定長さの水平部分8aと、該水平部分8a
の前端から上斜め外方に向けて屈曲させた第1屈曲部分
8bと、該第1屈曲部分8bの上端からさらに急角度で
上向きに屈曲させた第2屈曲部分8cとを、相互に一列
に連続させた状態で形成している。そして、このガイド
溝8は、係合部(ローラ)7をガイドすることにより、
水平部分8aで平行リンク装置5及びスライド部材4を
そのままの姿勢で水平移動せしめる如くガイドし(図3
から図4の状態まで)、第1屈曲部分8bで平行リンク
装置5を前後に傾動せしめ(図4から図5の状態ま
で)、第2屈曲部分8cで平行リンク装置5を前後に傾
動させるとともにスライド部材4を水平移動させる(図
5〜図7の状態まで)ように作用する。
【0025】前リンク51の外面には、平行リンク装置
5が前方に最大傾倒した状態において(図7の状態)、
後リンク61に衝合して、平行リンク装置5がそれ以
上、下方に回動するのを規制するストッパー50が設け
られている。
【0026】次に、この第1実施例の昇降式収納装置の
使用方法及び作用について説明すると、この実施例で
は、該昇降式収納装置を食器棚Xの上に載せた状態で設
置している。尚、該昇降式収納装置は、室内壁面の上方
位置に直接固定して設置してもよい。
【0027】そして、図1の収納状態から内箱2を引出
す際には、内箱2の前側下部に取付けている引手バイプ
25を握って前方に引出すと、移動規制装置Bの係合部
7がガイド溝8の水平部分8aにガイドされている間
(図3から図4の状態まで)は平行リンク装置5及び内
箱2が元の姿勢のままでスライド部材4とともに水平前
方移動する。
【0028】続いて内箱2を図4の状態からさらに前方
に引くと、図5に示すようにスライド部材4がさらに前
方移動するとともに係合部7がガイド溝8の第1屈曲部
分8bにガイドされて前リンク51を前側に傾動させ
る。このとき後リンク61も当然に前側に傾動せしめら
れ、且つ前後各リンク51,61が鉛直姿勢を越えて前
傾することにより、内箱2が漸次下動するようになる。
尚、スライド部材4は、図5の状態のときに前方移動量
が最も大きくなり、しかもこの状態では内箱2が下方に
弧回動可能(外箱底板11に衝突しない)となってい
る。又、図5の状態では、平行リンク装置5が前傾して
いて、内箱2側の重量により平行リンク装置5を前方に
回動させるような作用が働くが、その回動力をガス封入
スプリング6で支持しているので、内箱が不用意に下動
することがない。
【0029】そして、図5の状態から内箱2をさらに前
方に引く(この図5の状態からは内箱2を下方に引いて
もよい)と、前リンク51がその下側の枢着部52を中
心として前方に回動しようとするが、このとき係合部7
がガイド溝8の第2屈曲部分8cにガイドされることに
より、前リンク51の下部枢着部52が後方に付勢され
るようになる。すると、図6及び図7に示すように、ス
ライド部材4が漸次奥側に後退されながら平行リンク装
置5が下方に弧回動するようになり、内箱2を図7に示
す位置まで下動させることができる。この図7の状態で
は、スライド部材4が図5に示す最大突出位置より寸法
Nだけ奥側に後退しており、従って、内箱2の前方出幅
が、図5の状態からそのまま下方に弧回動する場合に比
して、寸法Nだけ小さくなる。さらに、平行リンク装置
5が図5の状態からそのまま下方に弧回動すると、その
回動途中で内箱2が前方に大きくはみ出しながら移動す
るようになるが、この昇降式収納装置のように移動規制
装置Bによりスライド部材4を漸次後退させながら平行
リンク装置5を弧回動させるようにすると、スライド部
材4が後退する分だけ内箱2の前方はみ出し幅を小さく
できる。
【0030】図7に示す内箱引出し状態では、内箱2を
かなり下方位置まで降ろすことができ、内箱2内への収
納作業が容易となる。又、内箱2の後端面は、外箱底板
11の前縁より前方に位置しており、外箱1の下方に大
きなスペースが確保されるようになり、図8に示すよう
に外箱1の直下近傍に家具等Xを設置することが可能と
なる。尚、図7に示す内箱引出し状態では、後リンク6
1がストッパー50に衝合して、平行リンク装置5がそ
れ以上、下方に回動することがなく、従って内箱2がそ
の位置で保持される。
【0031】又、引出し位置にある内箱2を外箱1内に
戻すには、引出し操作とは逆に引手パイプ25を上方に
押すと、移動規制装置Bにより平行リンク装置5の移動
軌跡が規制されながら内箱2が外箱1内に収納されるよ
うになる。尚、内箱2を出し入れする際に、内箱2が水
平移動と上下移動を行うものであっても、移動規制装置
Bにより内箱2を一連の連続動作で移動させることがて
きるので、内箱2の出し入れ操作をスムーズに行える。
【0032】次に、図9〜図13に示す第2実施例の昇
降式収納装置について説明すると、この第2実施例の昇
降式収納装置では、外箱1、内箱2、ガイド装置A、平
行リンク装置5等の、移動規制装置Bを除く他の構成は
上記第1実施例の昇降式収納装置とほぼ同様に構成され
ており、それらの構造については第1実施例の説明を援
用する。尚、図1〜図8の第1実施例と、図9〜図13
の第2実施例とにおいて、同符号を付した部分は相互に
同部材を示すものである。
【0033】この第2実施例では、移動規制装置Bは、
係合部(ローラ)7を左右の各後リンク61の長さ方向
ほぼ中間部にそれぞれ設ける一方、外箱の各側板13の
内面に各係合部7をそれぞれガイドする一対のガイド溝
8を設けて構成している。係合部7は、後リンク61の
上下各軸(枢着部)63,62を結ぶ直線より所定小長
さだけ後側に変位する位置に設けられている。ガイド溝
8は、外箱側板13の最奥部付近から、ひらがなの
「つ」の字の形状に形成されている。
【0034】そして、この第2実施例の昇降式収納装置
において、収納状態から内箱2を引出す際には、内箱2
の前側下部に取付けている引手バイプ25を握って前方
に引出すと、移動規制装置Bの係合部7がガイド溝8の
水平部分8a′にガイドされている間(図9から図10
の状態まで)は平行リンク装置5及び内箱2が元の姿勢
のままでスライド部材4とともに水平前方移動する。
【0035】続いて内箱2を図10の状態からさらに前
方に引くと、図11に示すようにスライド部材4がさら
に前方移動するとともに係合部7がガイド溝8の屈曲部
分8b′にガイドされて後リンク61を前側に傾動させ
る。このとき前リンク51も当然に前側に傾動せしめら
れ、且つ前後各リンク51,61が鉛直姿勢を越えて前
傾することにより、内箱2が漸次下動するようになる。
尚、スライド部材4は、図11の状態のときに前方移動
量が最も大きくなる。
【0036】そして、図11の状態から内箱2をさらに
前方に引くと(この図11の状態からは内箱2を下方に
引いてもよい)と、後リンク61がその下側の枢着部6
2を中心として前方に回動しようとするが、このとき係
合部7がガイド溝8の屈曲部分8b′にガイドされるこ
とにより、後リンク61の下部枢着部62が後方に付勢
されるようになる。すると、図12及び図13に示すよ
うに、スライド部材4が漸次奥側に後退されながら平行
リンク装置5が下方に弧回動するようになり、内箱2を
図13に示す位置まで下動させることができる。この図
13の状態では、スライド部材4が図11に示す最大突
出位置より寸法N′だけ奥側に後退しており、従って、
内箱2の前方出幅が、図11の状態からそのまま下方に
弧回動する場合に比して、寸法N′だけ小さくなる。さ
らに、平行リンク装置5が図11の状態からそのまま下
方に弧回動すると、その回動途中で内箱2が前方に大き
くはみ出しながら移動するようになるが、この昇降式収
納装置のように移動規制装置Bによりスライド部材4を
漸次後退させながら平行リンク装置5を弧回動させるよ
うにすると、スライド部材4が後退する分だけ内箱2の
前方はみ出し幅を小さくできる。又、引出し位置にある
内箱2を外箱1内に戻すには、引出し操作とは逆に引手
パイプ25を上方に押すと、移動規制装置Bにより平行
リンク装置5の移動軌跡が規制されながら内箱2が外箱
1内に収納されるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1実施例にかかる昇降式収納装置
の使用状態を示す斜視図である。
【図2】図1の一部省略正面図である。
【図3】図1の昇降式収納装置の中央縦断面図である。
【図4】図3の状態変化図である。
【図5】図4の状態変化図である。
【図6】図5の状態変化図である。
【図7】図6の状態変化図である。
【図8】図1の状態変化図である。
【図9】本願発明の第2実施例にかかる昇降式収納装置
の中央縦断面図である。
【図10】図9の状態変化図である。
【図11】図10の状態変化図である。
【図12】図11の状態変化図である。
【図13】図12の状態変化図である。
【図14】従来の昇降式収納装置の縦断面図である。
【符号の説明】
1は外箱、2は内箱、3はガイドレール、4はスライド
部材、5は平行リンク装置、7は係合部(ローラ)、8
はガイド溝、10は前面開口、11は底板、13は外箱
側板、23は内箱側板、51は前リンク、61は後リン
ク、52,53,62,63はそれぞれ軸、Aはガイド
装置、Bは移動規制装置である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面に開口(10)を有し且つ左右各側
    板(13,13)を有する外箱(1)に対して、左右各
    側板(23,23)を有する内箱(2)を、左右一対の
    ガイド装置(A,A)によって外箱内に収納した収納位
    置と外箱前側下方に引出した引出し位置との間で出し入
    れ自在に支持した昇降式収納装置であって、 前記外箱(1)はタンス等の家具あるいは冷蔵庫などの
    奥行き幅とほぼ同じかそれより長い前後長さを有し、 前記各ガイド装置(A,A)は、外箱(1)内の左右各
    外端寄り位置において前後方向に向けて設置したガイド
    レール(3)と、該ガイドレール(3)に沿って前後方
    向に移動可能なスライド部材(4)と、前後に間隔をも
    って相互に平行に配置された前後2つのリンク(51,
    61)を有し且つ該前後各リンク(51,61)の各下
    部側をそれぞれ前記スライド部材(4)に軸(52,6
    2)で枢着する一方該前後各リンク(51,61)の各
    上部側をそれぞれ内箱(2)の側板(23)に軸(5
    3,63)で枢着して内箱(2)が鉛直面内で上下に弧
    回動し得る如く連結した平行リンク装置(5)とを備え
    るとともに、 前記スライド部材(4)は、前記ガイドレール(3)に
    対して内箱(2)が外箱(1)の前面開口(10)から
    脱出する範囲まで前方に移動可能とし、 さらに、前記平行リンク装置(5)の適所に係合部
    (7)を設ける一方、前記外箱(1)の側板(13)の
    内面に前記係合部(7)の移動軌跡を規制するガイド溝
    (8)を設けてなる移動規制装置(B)を備え、 該移動規制装置(B)は、内箱(2)を外箱(1)に対
    して収納位置から所定長さだけ前方に水平移動させた時
    点から、前後各リンク(51,61)を前方側に倒すと
    ともにスライド部材(4)を外箱(1)の内方側に移動
    させる如く、前記係合部(7)の移動軌跡を前記ガイド
    溝(8)で規制するように構成した、 ことを特徴とする昇降式収納装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、係合部(7)は平行
    リンク装置(5)の前リンク(51)に設けたことを特
    徴とする昇降式収納装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、係合部(7)は平行
    リンク装置(5)の後リンク(61)に設けたことを特
    徴とする昇降式収納装置。
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