JPH076737B2 - 固形粒状物から液体を除去する方法および装置 - Google Patents

固形粒状物から液体を除去する方法および装置

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JPH076737B2
JPH076737B2 JP60036258A JP3625885A JPH076737B2 JP H076737 B2 JPH076737 B2 JP H076737B2 JP 60036258 A JP60036258 A JP 60036258A JP 3625885 A JP3625885 A JP 3625885A JP H076737 B2 JPH076737 B2 JP H076737B2
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スロス イエンセン アルネ
ヴインストレム オルセン ヤルン
ボルレスコフ ヨルゲン
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ニロ ホウルデイング アクチエセルスカブ
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は不均一な粒径の固形粒状物から液体を除去する
ための方法であって、粒状物を非酸化状態で過熱蒸気と
接触させて粒状物内に含まれた液体を蒸発させ、このよ
うに処理された固形物を蒸気から分離しかくして分離し
た蒸気を追加の固形粒状物の処理に使用することを特徴
とする方法に関する。
種々の有機物質を前に述べた型式の方法によって乾燥す
ることが知られている。かくして欧州特許出願第82,85
0,018.1号(公開公報第0,058,651号)は砂糖大根パル
プ、糖密、カンキツ類果実パルプ、果皮および種々の発
酵物のような種々の農産物から家畜飼料を製造する方法
を開示している。
従来の方法は初めに粒状物を過熱蒸気で加熱し、次に前
記物質を解砕して均一な粒径の粒状物を得る工程からな
る。引き続いて、かくして生じた物質を、搬送ガスとし
て蒸気を使用することによって、次に直列に配置した複
数の管状熱交換器からなる乾燥器を通し、そしてサイク
ロン内に入れ、サイクロン内で固体物質を分離し、蒸気
はサイクロンから再循環して前記の解砕した物質と混合
する。
固形粒状物を管状熱交換器へ導入する前に固形粒状物を
解砕する目的は、不均一な粒径をもつ物質と関連した問
題を回避することである。かくしてこのような物質は、
最も大きな粒子が乾燥器の出口端部およびサイクロンの
入口に到達する時効率よく確実に乾燥しているようにす
るためには非常に長い管状熱交換器を必要とする。しか
し、解砕はエネルギーを消費しかつ方法を実施する装置
をより複雑にするばかりか物質の性質のこのような変化
によってさらに前記物質の使用を制限するようになる。
かくして家畜飼料は最適な消化を保証するために粗い粒
子を比較的大きな割合で含まなければならないことがわ
かる。均一な細かい粒子を作るのに役立つ解砕はこれに
ついて悪影響をもつ。さらに、解砕は乾燥材料をほこり
っぽくさせる。
本発明の目的は、物質から液体を除去することについ
て、物質を解砕する必要性を排除する上記型式の方法を
提供することである。
この目的およびその他の目的は以下の説明から明らかで
あり、本発明の以下の方法によって達成される。即ち、
この方法は固形粒状物を複数の上方に開放した実質的に
垂直方向の細長い帯域に連続的に通過させる工程を有
し、これらの帯域は頂端部で共通の移送帯域と連通し、
帯域内に存在する固形粒状物が旋回運動を受け、かつ量
の減少した液体を含む粒子が前記帯域の頂端部で帯域の
外へ運び出されて共通の移送帯域に入り、蒸気の供給の
ない一つ又はそれ以上の帯域内へ落下するような条件で
過熱蒸気を前記細長い帯域の主要部分へ導入し、前記1
つ又はそれ以上の帯域から処理済物質を排出することを
特徴とする。
本発明を含水固形粒状物を乾燥する方法を参照して詳細
に説明するが、本発明の方法および装置は固形粒状物か
ら水以外の液体の除去にも有用であることを理解すべき
である。
本発明は、粒子が乾燥した時に細粒を分離し、細長い帯
域内の比較的大きな粒子の滞留時間を増加させかつ過熱
蒸気と粒子との接触を改善することによって、比較的大
きな粒子を過熱蒸気で乾燥する乾燥効率をかなり増大さ
せるという発見に基づく。滞留時間の増加および接触の
改善は、粒子に旋回運動を与えることによって達成され
る。
乾燥した粒子又はこれら粒子の少なくとも一部と残りの
粒子との分離は、上方に差し向けられた蒸気の流れの作
用により、共通の移送帯域に導入された粒子がやがては
蒸気の供給のない帯域へ落下するという結果である。か
くしてこの帯域内には上方に差し向ける蒸気の流れはな
く、その結果、これらの帯域の上の空間に導入された粒
子はこれらの帯域の底部に向かって下方に移動する。か
くして粒子をこれらの底部で補集してそこから排出する
ことができる。
蒸気処理帯域内の粒子の滞留時間の増加、および粒子と
過熱蒸気との接触の改善の別の効果として、蒸気処理帯
域の全長を従来の装置に用いられている蒸気処理帯域の
長さに比較してかなり減少させることができる。従って
本発明の方法を実施するための装置は従来の装置より費
用がかからず、かつスペースが少なくてすむ。
本発明の好ましい態様では、隣接した蒸気処理帯域は前
記帯域の下端部で互いに連通し、処理されるべき物質は
列をなす帯域のうち第1の帯域に供給される。供給は連
続又は不連続的な方法で行うことができる。重力の作用
により又粒子が一定に運動しているために、粒子は列を
なした帯域のうち最後の帯域に向かって移動し、粒子は
乾燥せずにあらゆる帯域を通過する危険はほんのわずか
である。
変形態様として、物質を上方に開放した区画室内に閉じ
込め、過熱蒸気の流れを入口帯域と出口帯域との間に位
置決めされた区画室に上方に通しながら、これらの区画
室を入口帯域で始まって出口帯域で終る通過を通して移
動させてもよい。
本発明の方法を実施するための装置は、蒸気での処理が
環状の列をなした帯域内で行われるならば大変限られた
空間を必要とするに過ぎない。環状の列をなした帯域を
使用することによって、蒸気の処理、例えば残留蒸気又
は生じた蒸気を加熱するための中央帯域を利用すること
が可能であり、このように処理された蒸気を蒸気処理帯
域の下端部に再循環させて蒸気処理帯域内に入っている
物質に前に述べた旋回運動を与える。
粒状物の乾燥を大気圧以上の圧力で行う時、円形の列を
なす処理帯域は円形の圧力容器内に容易に設けることが
できるので、このような帯域を利用するのが特に有利で
ある。過熱蒸気での乾燥は真空状態でも実施できること
を理解すべきである。
本発明は前に説明した方法を実施するための装置にも関
する。本発明の装置は固形粒状物を供給するための装置
と、過熱蒸気を供給するための装置と、処理済物質を排
出するための装置とを有する容器からなり、前記容器は
実質的に垂直方向に延びた複数の細長い区画室に分割さ
れ、これら区画室のうち一つ又はそれ以上の区画室はそ
れらの下端が閉じられており、残りの区画室は蒸気を通
す底壁をもち、隣接した区画室は下端部で互いに連通し
かつ上端部で共通の移送帯域と連通し、固形粒状物を前
記容器に供給するための装置は少なくとも一つの区画室
に連結され、処理済物質を排出するための装置は少なく
とも一つの別の区画室に連結され、過熱蒸気を容器に供
給するための装置は前記区画室の蒸気を通す底壁の下の
帯域に連結されていることを特徴とする。
過熱蒸気を、蒸気を通す底壁の下の帯域から区画室へ吹
込むことによって旋回運動がこれらの区画室内に存在す
る粒状物に与えられ、この運動中、前記物質内に含まれ
た水が蒸気する。区画室を通って上方へ流れる蒸気は乾
燥した粒子の一部を共通の移送室内へ移動させ、移送室
内では粒子が無秩序に移動し、これら粒子がやがては下
端が閉じられている区画室の上に位置決めされた帯域内
に進むことを意味する。隣接した区画室は互いに連通し
ているので、区画室内に初めに存在する物質は結局は隣
接する区画室内へ進行する。列をなす上方に開放した区
画室を通して連続的に移動する間に乾燥した粒子の形態
をした追加の物質は区画室を去り、そして共通の移送室
を通過し、底部が閉じられている区画室へ入り、物質は
これらの区画室から区画室に設けられた適当な排出装置
によって排出される。
本発明の装置の好ましい態様は、半径方向に延びた分離
壁によって軸線方向に延びる区画室に分割されている円
形容器を有し、区画室はくさび形の断面形状を有してい
る。粒子は好ましくは容器の壁に接近した帯域では上方
向に、中心軸線に接近した帯域では下方向に移動するの
で、この断面形状により、粒子は区画室内で上下方向に
望ましい運動をする。所望の運動は各区画室の下方部分
内に傾斜壁を設けることによって強められ、傾斜壁は容
器の壁に向かって物質を案内しかつ前記傾斜壁の下方縁
部の下の帯域内に水平方向外方に向く蒸気の流れをつく
る。
円形容器の上方部分は前述の区画室に分割される下方部
分よりも直径が大きなものであるので好ましく、上方部
分内に位置決めされた容器の壁のその部分は円錐形であ
るので好ましい。円錐形の帯域は好ましくは傾斜板を有
し、傾斜板は蒸気の流れを容器の細長い部分にわたって
均一に分配する他に十分に乾燥していない粒子を補集し
てそれらを区画室内へ、そして前記区画室の底部の方へ
戻すように案内するのに役立つ。かくしてこのような粒
子は前記傾斜板の上面に補集されてこれらの表面に沿い
区画室の下端部に向かって流れる。くき頂部を去る粒子
を更に効果的に乾燥させるために、一組又はそれ以上の
組のそらせ板を区画室の上端部の上の帯域内の傾斜板の
上に設けるのがよい。これらそらせ板の傾きは任意に調
節可能である。同様にそらせ板は乾燥していない粒子を
補集するのに役立つ。
残留蒸気および容器の外側に新たに作られた蒸気を加熱
状態で容器内へ再導入する前に加熱することが望まれる
場合には、蒸気出口を容器の頂部に設けるのが好まし
い。
粒子を容器から排出させた蒸気で運ばれられないように
するために、前記容器の上方部分は好ましくは区画室の
上端部からある距離に位置決めされた一組のブレードを
有し、ブレードは、ブレード間に蒸気を通過させること
によってサイクロン場が生ずるような形状をもつ。かく
してサイクロン場は蒸気中に含まれた粒子を容器の壁に
向かって押しつけ、下の帯域内へ戻そうとする。
円形容器からなる本発明の装置の特に好ましい態様にお
いて、高圧蒸気用入口装置と復水排出用装置とを有する
熱交換器が容器の中央部分に設けられ、装置は蒸気を容
器の上端部から熱交換器を介して区画室の蒸気を通す底
壁の下の帯域まで下方へ搬送するための装置を有する。
搬送装置は円形容器の下方部分の中央に取付けられた遠
心ファンであるのがよい。同様に本発明の装置のこの態
様において、容器の上方部分は好ましくは蒸気が中央に
位置決めされた熱交換器を通って下方へ流れる前に粒子
を蒸気から分離するための装置を有する。
環状の列をなす区画室を構成する装置の隣接した区画室
間の連通部は分離壁に設けられた開口部からなり、前記
開口部は前記区画室の底壁のすぐ上に設けられている。
これらの開口部の寸法は好ましくは前記列をなした区画
室のうちの最初の区画室から最後の区画室の方向に増大
する。
区画室の底壁の上に設けられた分離壁の開口部とは別
に、本発明の装置は又前記区画室の高いレベルに設けら
れた穴を有してもよい。例えば、穴を容器の円錐形部分
の分離壁に設けてもよい。
分離壁の穴又は開口部の位置および寸法形状を適当に選
択することにより、各区画室の充填程度を制御すること
ができる。
区画室の下方部分が、区画室の底壁に向かって移動する
物質を容器の壁の方へ案内する傾斜壁を有する場合に
は、前記傾斜壁の上面は傾斜壁に沿って流れる大きくて
重い粒子を開口部に向かう方向に案内する案内装置を有
するのがよく、開口部は区画室を、列をなす区画室のう
ちの前の区画室と連結しかくして各区画室内で乾燥しに
くい粒子の滞留時間を増加させるのに貢献する。
区画室の蒸気を通す底壁は孔あき板からなるのが好まし
い。所定の直径および/又はパターンの孔をもつ孔あき
板を選択することによって、区画室内の物質の処理を制
御することができる。同様に蒸気を通す底壁は傾斜した
一部重なり合う薄層からなるのがよい。このような底壁
は、過熱蒸気の供給が途絶えた場合に物質が底壁の下の
帯域内に落下しない特定の利点をもつ。
今、本発明を図面を参照してさらに詳細に説明する。
第1図に示した装置は乾燥容器を有し、この容器を第2
図および第3図を参照してさらに詳細に説明する。容器
1はパイプ3内に設けられたスクリューコンベア2を有
する入口装置を備え、パイプ3はバケットホイール5を
介して供給ホッパ4と連通している。同様に容器1は容
器の下方部分に位置決めされかつパイプ6を有し、パイ
プ6内にスクリューコンベア7を設けた排出装置を有
し、パイプ6はバケットホイール8と連結している。容
器1の上端部はパイプ6を介してサイクロン10と連結し
ている。バケットホイール11がサイクロン10の底部に設
けられ、サイクロンの頂部はパイプ継手13をもつパイプ
12を介して熱交換器14と連結している。熱交換器14は過
熱蒸気を熱交換器に供給するための装置(図示せず)
と、復水を熱交換器から排出するための装置(図示せ
ず)とを有する。熱交換器14の下端部はブロワ16を取付
けたパイプ15を介して容器1の下端部と連結している。
容器1を第2図および第3図に詳細に示す。容器1は円
形の下方円筒形部分20と、下方円筒形部分20の直径より
も大きな直径の円形の上方円筒形部分21と、中間の円錐
形部分22とからなる。容器1の円形の下方円筒形部分20
の上方部分と円錐形部分22は、半径方向の延びる分離壁
24によって区画室23(隔室番号1−16)に分割されてい
る。スクリューコンベア2を有する供給装置は区画室23
のうちの1つ(第1番の隔室)の上方部分に通じ、スク
リューコンベア7を有する排出装置は第1番の隔室に隣
接した隔室すなわち第16番目の隔室と連結しかつ第16番
の隔室の底部を形成する。第16番の隔室を除く全ての区
画室23は、孔あき板の形態をした蒸気の通る底壁25をも
ち、隔室間の分離壁24(第1番の隔室と第16番の隔室と
の間の分離壁24を除く)は底壁25のすぐ上に設けられた
穴26を有する。各区画室23は、区画室の中心部分から容
器の壁に向かって下方に延びかつ分離壁24と角度をなす
案内ロッド28を上側にもつ傾斜壁27を有する。幾つかの
隔室は、底壁25に取付けられかつ傾斜壁27の案内ロッド
28の端部から外方の延びる追加の案内ロッド29を有す
る。傾斜壁27および底壁25に沿い容器の壁に向かって流
れる物質が分離壁の穴26に向かって案内されて列をなし
た区画室23の前の隔室に入るように、案内ロッド28、29
は取付けられる。
容器1の円錐形部分には各区画室に傾斜板30が設けら
れ、傾斜板30は区画室23を上方へ通り抜ける蒸気の流れ
を容器の上方部分21の拡大横断面積に亘って分配しかつ
これらの蒸気の流れの中に含まれた粒子を補集してこれ
らの粒子を区画室の底壁25に向かって戻すように案内す
る2つの機能に役立つように取付けられている。
同様に蒸気の流れの中に含まれた粒子をこれらの粒子が
移送帯域32に到達する前に補集するのに役立つ2組のそ
らせ板31が傾斜板30の上端部に取付けられ、移送帯域32
はこれらのそらせ板31と中央に位置した定置のコア本体
34の外側に設けられた一組のブレード33との間に位置決
めされている。これらのブレード33は、ブレードの最も
外側の端部と容器の壁との間にスロット35を形成するよ
うに容器の壁から短い距離で終っている。第1図に関連
して述べたパイプ9は容器1の頂部から延び、容器1の
下方端部に設けられた開口部36は第1図に関連して述べ
たパイプ15と連結している。
最後に装置は容器1の下方部分20を取り囲む蒸気ジャケ
ット37を有する。
図示の装置は以下の方法で作動する。
パイプ3から第1番の隔室に導入された固形粒状物は前
記隔室内を矢印38で示す方向に上下方向に移動する。こ
れは蒸気の通る底壁25、隔室のくさび形状および傾斜壁
27による過熱蒸気の導入のためである。この旋回運動
中、粒子の重い部分は次の隔室内に移動し、軽い乾燥し
た粒子は容器1の円錐形部分22内へ上方に進む。粒子が
傾斜板30又はその上に位置決めされたそらせ板31で補集
されない限り粒子は移送帯域32に到達する。蒸気を通す
底壁をもつ残りの隔室から乾燥した粒子を同様に移送帯
域32に導入し、移送帯域32内での運動中、これらの粒子
はやがては第16番の隔室を通過する。この隔室からは蒸
気の上向きの流れがないので、粒子は隔室の底部に向か
って下方に落下する。隔室の底部25に補集された粒子を
スクリューコンベア7によって容器1の外へ搬送する。
移送帯域32を去る蒸気は容器1の上端部を通過してパイ
プ9に入る。この移動中、蒸気は蒸気で運ばれた粒子を
容器の壁に向かって外方に移動させるサイクロン場をつ
くる組になったブレード33を通る。この壁に到達する
と、粒子はスロット35から移送帯域32内へ下方に移動す
る。
傾斜壁27の案内ロッド28および底壁25の案内ロッド29
は、容器の軸線に近い帯域の隔室を通って下方に移動す
る粒子を、前の隔室に入るように分離壁24の穴の方へ案
内する。このようにしてロッドは各隔室内の粒子の滞留
時間を増加させようとする。
容器1を去る蒸気はパイプ9を通過してサイクロン10へ
入り、サイクロン10内では固体粒子の分離が更に行われ
る。分離された粒子はバケットホイール11によってサイ
クロンの底部で排出される。
サイクロン10の頂部を去る蒸気はパイプ12を通過して熱
交換器へ進み。過剰な蒸気はパイプ継手13から排出され
る。熱交換器で再加熱した後、過熱蒸気はパイプ15を通
ってブロワ16によって容器1の蒸気を通す底壁25の下の
帯域へ再循環し、この帯域から区画室23の上方へ再循環
する。
容器1の下方部分20の蒸気ジャケット37は蒸気を過熱状
態に維持するのに役立つ。同様に装置は分離壁を加熱す
るための装置を備え、追加の加熱表面を区画室23内に設
けてもよい。
第4図および第5図は残留蒸気および/又は乾燥作業中
に生じた蒸気を、容器の下方部分に再び導入する前に加
熱するための熱交換器を前記容器内に取付けた態様を示
す。第4図および第5図に示した容器は隔室に関する限
り第2図および第3図による容器と同じ構造のものであ
り、第2図および第3図に使用されるのと同じ参照数字
を同一部分を示すのに使用した。
第4図および第5図に示した容器は移送帯域32の上に設
けられたコア部材40を有し、前記コア部材はその周辺部
が容器1の壁に接近して位置決めされるような寸法形状
をもつ。前記コア部材の全周にわたって延びているブレ
ードのリング41は前記コア部材の外面に取付けられてい
る。
排出用隔室の上に位置決めされた帯域内に設けられたロ
ック43をもつ環状溝42がリング41と容器の壁との間に設
けられている。溝42は駆動装置(図示せず)によって回
転できる回転可能なスクレーパ44を有する。蒸気を供給
するための装置(図示せず)および復水を排出するため
の装置(図示せず)を備えた細長い熱交換器45が容器1
の中央部分内に取付けられている。中央に取付けられた
熱交換器の上端部46はコア部材40の上の帯域と連結し、
かつ下端部47で容器1の外部に取付けられた軸受けに設
けられているローター軸をもつ遠心ブロワー48を介して
区画室の底壁25の下の帯域と連結している。また図示の
容器は容器の頂部に設けられかつ過剰な蒸気を排出する
のに役立つパイプ50を有する。
第4図および第5図に示した装置は固形粒状物の乾燥に
関する限りは第2図および第3図に示した装置は同じ方
法で作動する。
移送帯域32を去る蒸気はコア部材40の周辺部と溝42との
間に狭いギャップを通過し、かつブレードのリング41を
通過する。これらのブレードは全ての固体粒子を実質的
に容器の壁の方へ追いやって環状溝42内に補集するよう
にする強いサイクロン場をつくる。溝42内に補集された
粒子をスクレーパ44によってロック43内へ搬送し、ロッ
ク43から粒子は排出用隔室内へ進む。過剰な蒸気が容器
1の頂部でパイプ50を介して排出された時、ブロワ48は
残った蒸気を熱交換器45の上端部46から熱交換器45に通
過させて下端部47に通しさらに底壁25の下の帯域および
区画室23内へ通す。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の装置の好ましい態様を概略的に示す。 第2図は第1図に示した装置の容器の縦断面図を示す。 第3図は第2図に示した容器のIII−III線における断面
図を示す。 第4図は本発明の装置の別の態様の縦断面図を示す。 第5図は第4図に示した装置の容器のV−V線における
断面図を示す。 〈部分の名称〉 1……容器、2……スクリューコンベヤ 3……パイプ、4……ホッパ 5……バケットホイール、6……パイプ 7……スクリューコンベヤ 8……バケットホイール、9……パイプ 10……サイクロン、14……熱交換器 15……パイプ、16……ブロワ 22……円錐形部分、23……区画室 24……分離壁、25……(蒸気を通す)底壁 26……穴、27……傾斜壁 30……傾斜板、31……そらせ板 32……移送帯域、33……ブレード 48……遠心ブロワ(又は遠心ファン)

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】不均一な粒径の固形粒状物から液体を除去
    する方法であって、粒状物を非酸化状態で過熱蒸気と接
    触させて粒状物内に含まれた液体を蒸発させ、このよう
    に処理され且つ乾燥させた固形物を蒸気から分離し、か
    くして分離した蒸気を、処理すべく供給される固形粒状
    物の処理に利用する方法において、固形粒状物を、頂端
    部で共通の移送帯域と連通する複数の上方に開放した実
    質的に垂直方向の細長い帯域に連続的に通過させ、前記
    細長い帯域内に存在する固形粒状物が旋回運動を受け、
    且つ少量の液体を含有する乾燥した粒子が前記帯域の頂
    端部で前記細長い帯域の外へ運び出されて共通の移送帯
    域に入り、蒸気の供給のない一つ又はそれ以上の細長い
    帯域内へ乾燥した粒子を落下させるような条件で過熱蒸
    気を前記細長い帯域の底壁から、少なくとも一つの細長
    い帯域を除いて多数の前記細長い帯域へ導入し、前記一
    つ又はそれ以上の細長い帯域から処理済物質を排出する
    ことを特徴とする固形粒状物から液体を除去する方法。
  2. 【請求項2】細長い帯域の列を使用し、隣接した帯域が
    それらの下端部で相互に連結され、処理すべき物質を前
    記列の細長い帯域のうちの第一の帯域に供給することを
    特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の固形粒状物か
    ら液体を除去する方法。
  3. 【請求項3】円形の列をなす細長い帯域を使用すること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項又は第2項に記載の
    固形粒状物から液体を除去する方法。
  4. 【請求項4】固形粒状物を供給するための装置と、過熱
    蒸気を供給するための装置と、処理済物質を排出するた
    めの装置とを有する容器を備えた、固形粒状物から液体
    を除去する装置において、容器は実質的に垂直方向に延
    びた複数の細長い区画室に分割され、これらの区画室の
    うちの一つ又はそれ以上の区画室はそれらの下端部で閉
    じられており、残りの区画室は蒸気を通す底壁をもち、
    隣接し合う区画室は下端部で互いに連通し且つ上端部で
    共通の移送帯域と連通し、固形粒状物を前記容器に供給
    するための装置は少なくとも一つの区画室に連結され、
    処理済物質を排出するための装置は閉鎖底をもった少な
    くとも一つの別の区画室に連結され、過熱蒸気を容器に
    供給するための装置は前記区画室の蒸気を通す底壁の下
    の帯域に連結されていることを特徴とする固形粒状物か
    ら液体を除去する装置。
  5. 【請求項5】容器は横断面が円形であり、その垂直方向
    に延びた区画室は、半径方向に延びる分離壁によって分
    離されていることを特徴とする特許請求の範囲第4項に
    記載の固形粒状物から液体を除去する装置。
  6. 【請求項6】各細長い区画室の下方部分は物質を容器の
    壁の方へ案内する傾斜壁を有することを特徴とする特許
    請求の範囲第5項に記載の固形粒状物から液体を除去す
    る装置。
  7. 【請求項7】円形容器の上方部分は下方部分よりも直径
    が大きなものであり、容器の上方部分と容器の小さい直
    径の部分とを連結する容器の壁は円錐形であることを特
    徴とする特許請求の範囲第5項に記載の固形粒状物から
    液体を除去する装置。
  8. 【請求項8】傾斜板が円錐形帯域内に設けられているこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第7項に記載の固形粒状
    物から液体を除去する装置。
  9. 【請求項9】傾斜を調節できる一つ又はそれ以上の組に
    なったそらせ板が細長い区画室の上端部のすぐ上に設け
    られていることを特徴とする特許請求の範囲第5項に記
    載の固形粒状物から液体を除去する装置。
  10. 【請求項10】一組のブレードが移送室の上方部分に設
    けられ、前記ブレードは、蒸気が前記ブレード間を通る
    ことによってサイクロン場を生じさせるような形状をも
    っていることを特徴とする特許請求の範囲第4項に記載
    の固形粒状物から液体を除去する装置。
  11. 【請求項11】高圧蒸気の供給用装置と、復水排出用装
    置とを有する熱交換器が容器の中央部分に取付けられ、
    蒸気を容器の上端部から熱交換器を介して蒸気を通す底
    壁の下の帯域まで下方へ搬送するための装置を更に有す
    ることを特徴とする特許請求の範囲第5項に記載の固形
    粒状物から液体を除去する装置。
  12. 【請求項12】前記搬送するための装置は円形容器の下
    方部分の中央に取付けられた遠心ファンからなることを
    特徴とする特許請求の範囲第11項に記載の固形粒状物か
    ら液体を除去する装置。
  13. 【請求項13】隣接する細長い区画室間の連通は分離壁
    に設けられ且つ底壁のすぐ上に位置決めされた穴からな
    ることを特徴とする特許請求の範囲第5項に記載の固形
    粒状物から液体を除去する装置。
  14. 【請求項14】分離壁の穴の寸法は最初の区画室から最
    後の区画室に向かう方向に小さくなることを特徴とする
    特許請求の範囲第13項に記載の固形粒状物から液体を除
    去する装置。
  15. 【請求項15】蒸気を通す底壁は孔のあいた板からなる
    ことを特徴とする特許請求の範囲第4項に記載の固形粒
    状物から液体を除去する装置。
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