JPH0766727A - 電界効果トランジスタで構成されるアナログ信号のサンプリング回路 - Google Patents

電界効果トランジスタで構成されるアナログ信号のサンプリング回路

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JPH0766727A
JPH0766727A JP5214483A JP21448393A JPH0766727A JP H0766727 A JPH0766727 A JP H0766727A JP 5214483 A JP5214483 A JP 5214483A JP 21448393 A JP21448393 A JP 21448393A JP H0766727 A JPH0766727 A JP H0766727A
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Takumi Miyashita
工 宮下
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M1/00Analogue/digital conversion; Digital/analogue conversion
    • H03M1/12Analogue/digital converters
    • H03M1/34Analogue value compared with reference values

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  • Theoretical Computer Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は電界効果トランジスタで構成したア
ナログ信号のサンプリング回路に関し、スイッチ素子の
浮遊容量に起因する誤差の低減を目的とする。 【構成】 反転増幅器1と、キャパシタ2と、キャパシ
タ2に入力される信号を基準電圧Vrefと対象信号V
inとの間で切り換える第一スイッチ3と、反転増幅器
1の入力と出力との間の接続を導通状態と非導通状態と
の間で切り換える第二スイッチ4とを備え、キャパシタ
2に保持された対象信号Vinと基準電圧Vrefとの
差に対応した出力が得られるアナログ信号のサンプリン
グ回路において、第二スイッチ(4)を形成する電界効
果トランジスタのゲートに印加される第2クロック信号
CKの動作電圧を、反転増幅器1の自己バイアスレベル
に対応する電圧に変換する電圧変換回路を備えるように
構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、逐次比較型A/D変換
器等で使用される電界効果トランジスタで構成したアナ
ログ信号のサンプリング回路に関し、特に反転増幅器と
キャパシタを有しクロック信号に応じてキャパシタに入
力する信号を測定する信号電圧と基準電圧の間で切り換
え、同時に反転増幅器の入力と出力をクロック信号に応
じて短絡することにより、キャパシタに保持される信号
電圧と基準電圧の差に対応した出力を得るようにしたサ
ンプリング回路に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、アナログ信号をディジタルに変換
した後、ディジタルシグナルプロセッサ(DSP)によ
り高速にディジタル処理することが行われている。処理
したディジタル信号は、再びアナログ信号に変換して出
力したり、記憶される。近年のMOS(Metal−O
xide Semiconductor)及びMES
(Metal Semiconductor)関係の半
導体技術の進歩により、DSPの機能及び処理速度はま
すます向上する傾向であるが、それと同時に1チップの
素子にDSPと共にA/D変換器やD/A変換器を搭載
して少ないチップ数で所望の回路が構成できるようにこ
とが行われている。このような場合のA/D変換器に
は、多くの場合サンプルドアナログ(Sampled
Analog)回路と呼ばれる標本化(サンプリング)
回路が使用される。
【0003】図12はサンプルドアナログ回路の基本構
成を示す図である。なお図においては、説明の便宜上同
一の機能部分には同一の参照番号を付して表すこととす
る。図12において、参照番号1は反転増幅器であり、
2はコンデンサ等の容量Cのキャパシタであり、3はキ
ャパシタ2に入力する信号をクロック信号CKに応じて
標本化する対象の信号電圧Vinと基準電圧Vrefと
の間で切り換える第1スイッチであり、4は反転増幅器
4の入力端と出力端をクロック信号に応じて導通又は非
導通にする第2スイッチである。図13は図12のサン
プルドアナログ回路の動作を説明する図であり、この図
を参照しながらサンプルドアナログ回路の動作を説明す
る。
【0004】第1スイッチ3と第2スイッチ4は、クロ
ック信号CKに応じて切り換わる。図13の(1)と
(2)は、クロック信号CKの異なる状態に対応する。
図13の(1)においては、第1スイッチ3は信号電圧
Vinに接続され、第2スイッチ4が導通状態になる。
この時、キャパシタ2には信号電圧Vinが印加されて
いるため、CVinの電荷が蓄積される。そして反転増
幅器1の入力端と出力端が短絡されているため、入力端
の電圧レベルは反転増幅器1の自己バイアスレベルにな
る。この状態でクロック信号CKの状態が切り換わり、
図13の(2)の状態になる。この時、第1スイッチ3
は基準電圧Vrefに接続され、第2スイッチ4が非導
通状態になる。これにより、反転増幅器1の入力端は出
力端から遮断され、キャパシタ2に蓄積される電荷はC
Vrefに変化する。その時の反転増幅器1の入力端の
電圧Vは、(1)式で表される。
【0005】 V=C(Vin−Vref)/(C+Ca)…(1) 但し、Caは反転増幅器1の入力端の部分のキャパシタ
2の容量を除く浮遊容量である。C、Ca、Vrefは
一定であるから、Vinに応じて入力端の電圧V、すな
わち出力電圧が変化する。
【0006】A/D変換器では図示のようなサンプルド
アナログ回路を基準電圧を異ならせて多数設けるか、1
個のサンプルドアナログ回路で基準電圧を順次変化させ
ることにより、多ビットの変換値を得ている。図12に
示したアナログ信号のサンプリング回路を有するような
DSPを実現する場合、その集積度からMOS(Met
al−Oxide Semiconductor)電界
効果トランジスタ(FET)で構成するのが一般的であ
る。また、高速のアナログ信号のサンプリング回路を必
要とする場合には、GaAs半導体で実用化されている
MES(Metal Semiconductor)F
ETで構成する。図14の(1)は第2スイッチ4をM
OSFETで実現した場合を示す図であり、図14の
(2)はその動作を示す図である。
【0007】図14に示すように、第2スイッチ4はエ
ンハンメント型のNチャンネルMOSFETである。図
14において、参照番号5は逆相のクロック信号/CK
に応じてNチャンネルMOSFETのゲートに印加する
信号を生成するインバータ回路であり、電源電圧VDD
又は回路アース電圧VSSの電圧を出力する。第2スイ
ッチ4のNチャンネルMOSFETは、VDDが印加さ
れた時に導通し、VSSが印加された時には非導通状態
になる。入力が測定対象の信号電圧Vinに切り換えら
れ、NチャンネルMOSFET4が導通した時には、反
転増幅器1の入力と出力は短絡されるため、両方共に反
転増幅器1の自己バイアスレベルになる。Nチャンネル
MOSFET4が非導通状態になり、入力が基準電圧V
refに切り換えられると、反転増幅器1の入力は信号
電圧Vinと基準電圧Vrefの差に応じた電圧に変化
し、その電圧の自己バイアスレベルに対する極性の逆極
性の増幅された信号が出力される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図14の回路におい
て、反転増幅器1の入力端と第2スイッチ4のNチャン
ネルMOSFET4のゲートとの間には浮遊容量が存在
する。図14においては、この浮遊容量を参照番号6で
表し、容量Cbを有するとする。この浮遊容量の一方の
端子の電圧はクロック信号に応じて変化するため、クロ
ック信号の状態によりこの浮遊容量に蓄積される電荷量
が変化し、反転増幅器1の入力端の電圧に影響する。反
転増幅器1の入力端の電圧Vを表す式(1)は、この反
転増幅器1の入力端と第2スイッチ4のNチャンネルM
OSFET4のゲートとの間には浮遊容量を考慮してい
ない式であり、この浮遊容量の影響を加味すると反転増
幅器1の入力端の電圧Vは式(2)で表される。
【0009】 V=(C(Vin−Vref)+Cb(VDD−VSS))/(C+Ca) …(2) この式(2)において、CaはCbを含むものとする。
式(1)と(2)を比較して明らかなように、Nチャン
ネルMOSFET4のゲートとの間の浮遊容量に起因す
る電荷量の変化分が誤差となる。
【0010】低分解能のA/D変換であればこの誤差は
あまり問題にならないが、高分解能のA/D変換を行う
場合にはこの誤差が無視できなくなるため、この誤差を
低減することが求められている。本発明は上記問題点に
鑑みてなされたものであり、電界効果トランジスタで構
成したアナログ信号のサンプリング回路におけるスイッ
チ素子部分の浮遊容量による誤差を低減することを目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の電界効果
トランジスタで構成されるアナログ信号のサンプリング
回路の原理構成図であり、(1)は構成を示し、(2)
は動作の説明を示す。図1に示すように、本発明の電界
効果トランジスタで構成されるアナログ信号のサンプリ
ング回路は、反転増幅器1と、反転増幅器1の入力に接
続されるキャパシタ2と、キャパシタ2のもう一方の側
に入力される信号を基準電圧Vrefとサンプリング対
象の信号Vinとの間でクロック信号CKに従って切り
換える第一スイッチ3と、反転増幅器1の入力と出力と
の間の接続を前記クロック信号CKに従って導通状態と
非導通状態との間で切り換える第二スイッチ4とを備
え、第一スイッチ3は、第二スイッチ4が導通状態の時
にはキャパシタ2にサンプリング対象の信号源Vinが
入力されるように切り換え、第二スイッチ4が非導通状
態の時にはキャパシタ2に基準電圧Vrefが入力され
るように切り換え、キャパシタ2に保持されたサンプリ
ング対象の信号Vinと基準電圧Vrefとの差に対応
した出力が得られるアナログ信号のサンプリング回路で
ある。そして上記目的を達成するため、第2スイッチ4
を形成する電界効果トランジスタのゲートに印加される
クロック信号CKの電界効果トランジスタを導通状態に
する動作電圧を、電界効果トランジスタの被制御端子に
反転増幅器1の自己バイアスレベルの電圧が印加された
時にこの電界効果トランジスタを導通状態にすることが
可能な電圧レベルに変換する電圧変換回路7を備えるこ
とを特徴とする。
【0012】
【作用】これまでの回路においては、例えば第2スイッ
チとしてエンハンスメント型の電界効果トランジスタを
使用する場合には、図14に示すように回路の動作電圧
範囲に相当する振幅を有するクロック信号が印加されて
いた。第2スイッチ4を形成する電界効果トランジスタ
のゲートとの間の浮遊容量は、前述の式(2)に示した
ように、電界効果トランジスタのゲートに印加されるク
ロック信号の振幅電圧に比例して誤差に影響する。従っ
て、クロック信号の振幅電圧を電圧変換回路7によっ
て、電界効果トランジスタが第2スイッチ4として動作
する限界の範囲まで低減すれば、誤差を低減できる。
【0013】クロック信号の振幅電圧は、電界効果トラ
ンジスタを第2スイッチ4として動作させることが可能
な範囲まで低減することができる。この範囲について説
明する。図1の(2)は第2スイッチがエンハンスメン
ト型のNチャンネルMOSFETである場合の動作を示
す図である。図示のように、クロック信号CKが変化
し、第2スイッチ4として動作するエンハンスメント型
のNチャンネルFETが導通状態と非導通状態に変化す
るとする。エンハンスメント型のNチャンネルFETが
導通状態の時には、反転増幅器1の入力と出力は短絡さ
れるため、反転増幅器1の入力と出力は反転増幅器1の
自己バイアスレベルになる。この時、エンハンスメント
型のNチャンネルFETが導通状態であるためには、エ
ンハンスメント型のNチャンネルFETのゲートに印加
される電圧が反転増幅器1の自己バイアスレベルより若
干高いことが必要である。またエンハンスメント型のN
チャンネルFETが非導通状態の時には、反転増幅器1
の出力は入力の状態に応じて反転増幅器1の動作電圧範
囲の一方の限界まで変化する。この時、特に出力が動作
電圧範囲の下限である場合、エンハンスメント型のNチ
ャンネルFETが非導通状態であるためには、FETの
ゲートに印加される電圧が反転増幅器1の動作電圧範囲
の下限付近であることが必要である。従って、エンハン
スメント型のNチャンネルFETのゲートに印加される
クロック信号の電圧範囲が、反転増幅器1の自己バイア
スレベルより若干高い電圧レベルと反転増幅器1の動作
電圧範囲の下限であれば第2スイッチとして動作可能で
ある。なお、図のエンハンスメント型のNチャンネルF
ETを示す記号は、以下の図においても使用される。
【0014】図2は第2スイッチを他の素子で構成した
場合のクロック信号の電圧範囲を示す図であり、(1)
がエンハンスメント型PチャンネルFETを使用した場
合を示し、(2)がデプリーション型NチャンネルFE
Tを使用した場合を示し、(3)がデプリーション型P
チャンネルFETを使用した場合を示す。ここで使用し
た記号は以下の図においても使用される。
【0015】図の右側の部分に示すように、エンハンス
メント型PチャンネルFETの場合には、反転増幅器1
の動作電圧範囲の上限をクロック信号の一方の範囲とす
る。デプリーション型の場合には、FETがオフ状態に
なるしきい値の分だけ範囲をずらす必要がある。いずれ
にしろ、第2スイッチを構成するFETのゲートに印加
されるクロック信号の振幅が低減されるため、誤差が低
減される。
【0016】
【実施例】図3は第1実施例の回路構成を示す図であ
る。第1実施例は、図示のように、反転増幅器としてC
MOS型のインバータ回路を使用し、これを3段に接続
したMOSFETによるサンプリング回路である。図3
において、参照番号11─1、11─2及び11─3が
インバータ回路であり、21─1、21─2及び21─
3がコンデンサであり、3が第1スイッチであり、41
─1、41─2及び41─3が第2スイッチである。5
1─1、51─2及び51─3は反転クロック信号/C
Kに応じて各第2スイッチに印加するゲートクロック信
号S1、S2、S3を生成するゲートクロック生成部分
であり、8─1と8─2はゲートクロック生成部分51
─2と51─3に印加する反転クロック信号/CKを遅
延させる遅延部である。71はゲートクロック生成部分
51─1、51─2、51─3に供給する電圧を変換す
る電圧変換部である。
【0017】電圧変換部71は、インバータ回路11─
1、11─2、11─3と同じβレシオを有するインバ
ータ回路を含んでおり、このインバータ回路の入力と出
力が接続されているため、このインバータ回路の出力は
自己バイアスレベルVthiになる。このインバータ回
路の出力は、電源VDDとVEEとの間に直列に接続さ
れたNチャンネルデプリーション型MOSFETとPチ
ャンネルエンハンスメント型MOSFETのPチャンネ
ルエンハンスメント型MOSFETのゲートに印加され
る。従って、Pチャンネルエンハンスメント型MOSF
ETのしきい値をVtpとすれば、電圧変換部71から
の出力はVthi+Vtpとなる。この出力がゲートク
ロック生成部分51─1、51─2、51─3に印加さ
れるため、ゲートクロック信号は、VthiとNチャン
ネルエンハンスメント型MOSFETのしきいφを振幅
の上限と下限とする。前述のように、このような振幅の
信号であれば、第2スイッチ41─1、41─2、41
─3はオン/オフ動作が可能である。
【0018】図4は図3の回路の動作を示す図である。
反転クロック信号/CKの変化に応じて、ゲートクロッ
ク信号S1、S2、S3が図示のように変化する。S2
はS1に対して遅延回路8─1の分遅延しており、S3
はS2に対して更に遅延回路8─2の分遅延している。
その振幅は上記のようにVthi−Vtpとφを上限と
下限とする。この回路には、S1がVthi−Vtpに
変化しS3がφに変化するまでの間、サンプリング対象
の信号電圧Vinが入力され、その後基準電圧Vref
が入力される。すべてのゲートクロック信号S1、S
2、S3がVthiになり、信号電圧Vinが入力され
ている状態では、第2スイッチのNチャンネルエンハン
スメント型MOSFET41−1、41−2、41−3
がすべて導通し、最初のコンデンサ21─1には信号電
圧Vinに対応した電荷量が蓄積される。第2スイッチ
のNチャンネルエンハンスメント型MOSFET41−
1、41−2が順次非導通状態になっても入力信号が変
化しないため出力は変化しないが、最後のNチャンネル
エンハンスメント型MOSFET41−3が非導通状態
になり、入力信号が基準電圧Vrefに変化すると、入
力電圧の変化に対応した電圧が1段目の出力に現れ、順
次後段に伝搬する。
【0019】以上のようにして入力信号電圧Vinの基
準電圧Vrefに対する差に応じた出力が得られるが、
第2スイッチに相当するNチャンネルエンハンスメント
型MOSFET41−1、41−2、41─3のゲート
に印加される電圧は従来に比べて低減されているため、
誤差が低減される。次に、MOSFETによる完全差動
オペアンプを反転増幅器に利用した第2実施例を説明す
る。
【0020】図5は第2実施例の回路構成を示す図であ
り、図6はその完全差動オペアンプの内部構成を示す図
である。第1スイッチは省略してある。図5において、
参照番号12が完全差動オペアンプであり、22─1と
22─2がコンデンサであり、42─1と42─2が第
2スイッチに相当するNチャンネルエンハンスメント型
MOSFETであり、52がゲートクロック生成部分で
あり、72が電圧変換回路である。図6の完全差動オペ
アンプの内部構成及びその動作は広く知られており、こ
こでは詳しい説明を省略し、第2スイッチに相当するN
チャンネルエンハンスメント型MOSFET42─1と
42─2のゲートに印加される電圧についてのみ説明す
る。
【0021】図5と図6に示すように、完全差動オペア
ンプ12の負の電源線側の負荷トランジスタのゲート電
圧VCMBは電圧変換回路72の負荷トランジスタにも
印加されるため、電圧変換回路72のノードPの電圧は
完全差動オペアンプ12の入力と出力を短絡した時の自
己バイアスレベルVthjに等しい。従って、前述の説
明と同様に、ゲートクロック信号の振幅はVthjとφ
を上限と下限とするQこれまでに説明した実施例は、回
路をMOSFETにより実現したが、高速動作を必要と
する場合にはGaAs半導体が使用され、そのような場
合にはMESFETで回路を構成する。MOSFETで
はゲートには電流はほとんど流れないが、MESFET
ではゲートに電流が流れる。そのため、第2スイッチを
MESFETで構成した場合には、MESFETで構成
した第2スイッチが非導通状態であってもキャパシタに
蓄積された電流がゲートに流れるため誤差が大きくなる
という問題がある。そのため、MESFETでサンプリ
ング回路を構成する場合には、前述の浮遊容量の影響を
低減するためだけでなく、ゲートに流れる電流を低減す
るためにもゲートに印加するクロック信号の振幅を低減
することが求められる。
【0022】図7は反転増幅器をインバータ回路とした
回路をMESFETで実現した第3実施例の回路構成を
示す図である。図7において、13はインバータ回路で
あり、23はコンデンサであり、43は第2スイッチに
相当するNチャンネルデプリーション型MESFETで
あり、93は電圧変換部とゲートクロック生成部の機能
を行うクロック信号部である。反転クロック信号/CK
が高レベルの時には、反転クロック信号/CKが印加さ
れるNチャンネルエンハンスメント型MESFET93
3がオン状態になり、VEEが第2スイッチのNチャン
ネルデプリーション型MESFET43に印加される。
反転クロック信号/CKが低レベルの時には、このNチ
ャンネルエンハンスメント型MESFET933はオフ
状態になるため、クロック信号部93はインバータ回路
13の入力と出力を短絡した状態と同じであり、インバ
ータ回路13の自己バイアスレベルVthiがNチャン
ネルデプリーション型MESFET43に印加される。
従って、Nチャンネルデプリーション型MESFET4
3のゲートにはVthiとVSSを振幅の上限と下限と
するクロック信号が印加される。
【0023】図8は図7の回路と同様に、反転増幅器を
インバータ回路とした回路をMESFETで実現した第
4実施例の回路構成を示す図であり、インバータ回路を
構成するNチャンネルデプリーション型MESFET1
31を抵抗141としたものである。抵抗142とNチ
ャンネルエンハンスメント型MESFET742で構成
されるインバータ回路と同一の構成で入力と出力を短絡
した回路を設け、クロック信号が高レベルの時にその出
力が、Nチャンネルエンハンスメント型MESFET5
41とNチャンネルデプリーション型MESFET54
2を介して第2スイッチのNチャンネルエンハンスメン
ト型MESFET44のゲートに印加されるようにす
る。すなわち、インバータ回路の自己バイアスレベルが
Nチャンネルエンハンスメント型MESFET44のゲ
ートに印加される。また、クロック信号CKが低レベル
の時、すなわち、反転クロック信号/CKが高レベルの
時は、Nチャンネルエンハンスメント型MESFET5
44がオン状態になり、VSSがNチャンネルエンハン
スメント型MESFET44のゲートに印加される。
【0024】図9は第5実施例の構成を示す図である。
図示のように、第5実施例の回路は第4実施例の回路の
クロック信号生成部の構成をより簡単にしたものであ
り、Nチャンネルエンハンスメント型MESFET45
のゲートに印加される電圧は第5実施例と同じである。
図10は第6実施例の回路構成を示す図である。第6実
施例の回路は、反転増幅器を完全差動オペアンプとした
回路をMESFETで実現したもので、完全差動オペア
ンプの構成を図11に示す。
【0025】図11において、16は完全差動オペアン
プであり、26─1と26─2はコンデンサであり、4
6─1と46─2は第2スイッチに相当するNチャンネ
ルデプリーション型MESFETである。761乃至7
64は電圧変換部を構成する要素であり、図11と比較
して明らかなように、完全差動オペアンプ16の入力と
出力を短絡した時と同等の回路であり、完全差動オペア
ンプ16の自己バイアスレベルVthiに等しい電圧が
生成される。この電圧Vthiは、反転クロック信号/
CKが低レベルの時にNチャンネルエンハンスメント型
MESFET561を介して第2スイッチに相当するN
チャンネルデプリーション型MESFET46─1、4
6─2に印加えられる。従って、この時の電圧はVth
iからNチャンネルエンハンスメント型MESFET5
61のしきい値Vteを差し引いた値である。反転クロ
ック信号/CKが高レベルの時には、VEEが印加され
る。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電界効果トランジスタで構成した反転増幅器とキャパシ
タを有しクロック信号に応じてキャパシタに入力する信
号を測定する信号電圧と基準電圧の間で切り換え、同時
に反転増幅器の入力と出力をクロック信号に応じて短絡
することにより、キャパシタに保持される信号電圧と基
準電圧の差に対応した出力を得るようにしたアナログ信
号のサンプリング回路において、スイッチ素子に印加す
るクロック信号の振幅が必要最低限の振幅に低減される
ため、スイッチ素子部分の浮遊容量に起因する誤差が低
減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアナログ信号のサンプリング回路の原
理構成図である。
【図2】第2スイッチをNチャンネルエンハンスメント
型以外の素子で構成した場合のゲート電圧の範囲を示す
図である。
【図3】本発明の第1実施例の回路構成を示す図であ
る。
【図4】本発明の第1実施例における各部の動作を示す
図である。
【図5】本発明の第2実施例の回路構成を示す図であ
る。
【図6】第2実施例の完全差動オペアンプの内部構成を
示す図である。
【図7】本発明の第3実施例の回路構成を示す図であ
る。
【図8】本発明の第4実施例の回路構成を示す図であ
る。
【図9】本発明の第5実施例の回路構成を示す図であ
る。
【図10】本発明の第6実施例の回路構成を示す図であ
る。
【図11】第6実施例の完全差動オペアンプの内部構成
を示す図である。
【図12】サンプルドアナログ回路の基本構成図であ
る。
【図13】サンプルドアナログ回路の動作説明図であ
る。
【図14】サンプルドアナログ回路の浮遊容量の影響の
説明図である。
【符号の説明】
1…反転増幅器 2…キャパシタ 3…第1スイッチ 4…第2スイッチ 7…電圧変換回路

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電界効果トランジスタで構成されるアナ
    ログ信号のサンプリング回路であって、 反転増幅器(1)と、 該反転増幅器(1)の入力に接続されるキャパシタ
    (2)と、 該キャパシタ(2)のもう一方の側に入力される信号を
    基準電圧(Vref)とサンプリング対象の信号(Vi
    n)との間で第1クロック信号(CS)に従って切り換
    える第一スイッチ(3)と、 前記反転増幅器(1)の入力と出力との間の接続を第2
    クロック信号(CK)に従って導通状態と非導通状態と
    の間で切り換える第二スイッチ(4)とを備え、 前記第一スイッチ(3)は、前記第二スイッチ(4)が
    導通状態の時には、前記キャパシタ(2)に前記サンプ
    リング対象の信号源(Vin)が入力されるように切り
    換え、前記第二スイッチ(4)が非導通状態の時には、
    前記キャパシタ(2)に前記基準電圧(Vref)が入
    力されるように切り換え、前記キャパシタ(2)に保持
    された前記サンプリング対象の信号(Vin)と前記基
    準電圧(Vref)との差に対応した出力が得られるア
    ナログ信号のサンプリング回路において、 前記第二スイッチ(4)を形成する電界効果トランジス
    タのゲートに印加される前記第2クロック信号(CK)
    の当該電界効果トランジスタを導通状態にする動作電圧
    を、前記電界効果トランジスタの被制御端子に前記反転
    増幅器(1)の自己バイアスレベルの電圧が印加された
    時に当該電界効果トランジスタを導通状態にすることが
    可能な電圧レベルに変換する電圧変換回路を備えること
    を特徴とするアナログ信号のサンプリング回路。
  2. 【請求項2】 前記第二スイッチ(4)はエンハンスメ
    ント型Nチャンネル電界効果トランジスタであり、当該
    エンハンスメント型Nチャンネル電界効果トランジスタ
    のゲートに印加される前記第2クロック信号(CK)
    は、前記反転増幅器(1)の自己バイアスレベルの電圧
    より若干大きい電圧レベルと、前記反転増幅器(1)の
    低い側の動作電圧レベルとの間で変化することを特徴と
    する請求項1に記載のアナログ信号のサンプリング回
    路。
  3. 【請求項3】 前記第二スイッチ(4)はエンハンスメ
    ント型Pチャンネル電界効果トランジスタであり、当該
    エンハンスメント型Pチャンネル電界効果トランジスタ
    のゲートに印加される前記第2クロック信号(CK)
    は、前記反転増幅器(1)の自己バイアスレベルの電圧
    より若干小さい電圧レベルと、前記反転増幅器(1)の
    高い側の動作電圧レベルとの間で変化することを特徴と
    する請求項1に記載のアナログ信号のサンプリング回
    路。
  4. 【請求項4】 前記第二スイッチ(4)はデプリーショ
    ン型Nチャンネル電界効果トランジスタであり、当該デ
    プリーション型Nチャンネル電界効果トランジスタのゲ
    ートに印加される前記第2クロック信号(CK)は、前
    記反転増幅器(1)の自己バイアスレベルから前記デプ
    リーション型Nチャンネル電界効果トランジスタのしき
    い値(負の値)を加えた電圧レベルより若干大きい電圧
    レベルと、前記反転増幅器(1)の自己バイアスレベル
    から前記デプリーション型Nチャンネル電界効果トラン
    ジスタのしきい値(負の値)を加えた電圧レベルもしく
    はそれより低いレベルとの間で変化することを特徴とす
    る請求項1に記載のアナログ信号のサンプリング回路。
  5. 【請求項5】 前記第二スイッチ(4)はデプリーショ
    ン型Pチャンネル電界効果トランジスタであり、当該デ
    プリーション型Pチャンネル電界効果トランジスタのゲ
    ートに印加される前記第2クロック信号(CK)は、前
    記反転増幅器(1)の自己バイアスレベルに前記デプリ
    ーション型Pチャンネル電界効果トランジスタのしきい
    値(正の値)を差し引いた電圧レベルより若干小さい電
    圧レベルと、前記反転増幅器(1)の自己バイアスレベ
    ルに前記デプリーション型Pチャンネル電界効果トラン
    ジスタのしきい値(正の値)を差し引いた電圧レベルま
    たはそれより高いレベルとの間で変化することを特徴と
    する請求項1に記載のアナログ信号のサンプリング回
    路。
  6. 【請求項6】 前記反転増幅器(1)は1入力1出力の
    インバータ回路であることを特徴とする請求項1に記載
    のアナログ信号のサンプリング回路。
  7. 【請求項7】 前記反転増幅器(1)は2入力1出力の
    差動回路であることを特徴とする請求項1に記載のアナ
    ログ信号のサンプリング回路。
  8. 【請求項8】 前記反転増幅器(1)は2入力2出力の
    差動増幅回路であることを特徴とする請求項1に記載の
    アナログ信号のサンプリング回路。
  9. 【請求項9】 前記第二スイッチ(4)がMES型電界
    効果トランジスタでることを特徴とする請求項1乃至4
    のいずれかに記載のアナログ信号のサンプリング回路。
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