JPH076651A - 電気接触子の製造方法 - Google Patents

電気接触子の製造方法

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JPH076651A
JPH076651A JP5043168A JP4316893A JPH076651A JP H076651 A JPH076651 A JP H076651A JP 5043168 A JP5043168 A JP 5043168A JP 4316893 A JP4316893 A JP 4316893A JP H076651 A JPH076651 A JP H076651A
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contact
thin plate
electric contact
plate base
base material
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JP5043168A
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Inventor
Yasutaka Nakajima
靖隆 中島
Yukio Miyoshi
幸男 三善
Hiroshi Matsuzawa
寛 松澤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、接点を理想的な半円形断面接点とす
るため非鉄金属素線材に、パラジウム−ニッケル合金メ
ッキを下地にその上に貴金属材料のメッキをほどこした
接点複合線材を所要の長さに切断して、予め薄板台材に
穿設された長方形孔に圧嵌し、然る後に長方形孔の周辺
にかしめ接点複合線材の軸心と略同心の半円形断面を有
する接点の頭部を形成した電気接触子の製造方法。 【構成】丸棒状の非鉄金属素線材に、パラジウム−ニッ
ケル合金メッキを下地にその上に白金、金、銀等の貴金
属材料のメッキを施した接点複合線材を所望の長さに切
断して作る円柱状の複合電気接点材と、接点取付の長方
形孔を穿設された薄板台材と、この長方形孔に対応上下
面に複合電気接点材をかしめ成形するための素材の軸心
と略同心の半円形断面を有する下パンチと、この下パン
チの対応位置に偏平に接点取付孔を覆いかぶせる上パン
チとを構成してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は接点材料として非鉄金属
素線材に、パラジウム−ニッケル合金メッキを下地にし
その上に白金、金、銀等の貴金属のメッキを施した接点
線材を使用したリレー、スイッチ等の電気接触子の製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電気接触子を、機構的な接触構造を利用
する電気機構部品には、リレー、マイクロスイッチ、リ
ーフスイッチ、プッシュスイッチ、レバースイッチ等の
スイッチ類や、ブラシ構造を有するものや、回転摺動を
有するものがある。この電気機構部品で一般的な代表例
としてリーフスイッチについて、その構成を第6図で説
明する。本体51に平行に順次配設された固定接片52
と、この固定接片52と当接可能な可動接片53とを有
し、固定接片52と可動接片53とは適当な間隔に離し
てあり、この可動接片53に固着されたアクチエーター
54を押圧して接点55の離脱、当接によって、電気回
路構成を開閉してスイッチ動作を行なう。一般的なスイ
ッチの可動接片53と固定接片52の間隔は動作ストロ
ークおよび動作圧力との関連で寸法を設定している。可
動53、固定接片52は例えば燐青銅等からなる薄板台
材であり可動接片53を押圧されると歪みを生じる程度
の弾性を有している。従来の角型電気接触子を作る方法
として、第8図から第11図に示す如く貴金属材料の節
約のために白金、金、銀等の貴金属の接点テープ39を
銅等の非鉄金属材料ベース帯材40のヘット部全面にわ
たって貼り合わせた複合接点帯材31を作り、この複合
接点帯材31を所要の長さに切断して角柱の複合電気接
点角材32を作り(その製造工程は、金と銀とを貼り合
わせ次に銅のベース帯材40に貼り合わせてなる複合接
点帯材31を所要の幅にカット刃で幅0.63〜0.6
7mm幅方向に切断され、次に幅寸法を0.6±0.0
5mmの精度に加工するために刃間隔を0.6±0.0
5mmの中を2〜3回しごき行程を通過せしめて製作さ
れる。断面を0.6mmの角形とし、長手方向に1.5
〜2mmを有する長方体の複合電気接点角材32とす
る)この複合電気接点角材32を予め薄板台材33に穿
設された長方形孔34に挿通し、然る後に薄板台材33
の裏面の長方形孔34の周辺にかしめる、その寸法関係
は、第11図(a)に示すごとく複合電気接点角材32
の挿入方向側の一辺の寸法Aと長方形孔34の一辺の寸
法BとはA<Bの関係で、長手方向の寸法関係は、複合
電気接点角材32よりも、薄板台材33の長方形孔34
をやや長い寸法である。これは複合電気接点角材32が
容易に挿入出来る寸法構成である。また第11図(a)
に示す如く薄板台材33の長方形孔34の長手方向と直
角な面に複合電気接点角材32が挿入を容易にするため
の切り起こし部35が設けてあり、この長方形孔34の
切り起こし部35面の下部より上記複合電気接点角材3
2を挿入して、上下パンチ型にて予備加圧し、仮かしめ
を行い、第11図(b)に示す如く複合電気接点角材3
2を太鼓形状に形成し、抜け防止を行う。この工程がな
いと、次の工程の時に複合電気接点角材32の転びが発
生し接触面が反転する可能性がある。第11図(c)に
示す如く次の工程で複合電気接点角材32を上型パンチ
36にて貼り合わせ材の頭部を接触子同志の当接時角の
食い込みを防止するためにカマボコ型37に成形し、下
型パンチ38では取付孔34の下側で内側の複合電気接
点角材32をやや偏平に圧漬しながら内側より外周方向
に拡開して、薄板台材33にかぶせ固着し第9図に示し
た角型電気接触子42を作る。また従来の接点線材に貴
金属メッキを施こしたものとして、軟銅素線材を母材に
銀その上に金をメッキを施したもの、またコバルトを微
量含む硬質金メッキを施したもの、中性金を施したもの
がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】接点としての最大の特
性は、接触抵抗が少ないことがあげられる。また球型接
点(図示せず)ですと、接触断面が半円形状なので接触
圧力もしくは摺動ストロークがあればある程度滑ろうと
する力が働き接触面を常に機械的クリーニングしていま
すので、摺動破壊が容易でリレーやマイクロスイッチの
極微少電流回路に利用されその効果が大きい。従来の角
型電気接触子において、複合電気接点角材を作る工程
で、金、銀と母材の銅との貼り合わせ工程は、高温下で
圧延されます。またしごきや、引き抜き時の発熱で高温
にさらされます。銀は高温条件のもとでは極めて薄い酸
化皮膜が形成されます。ストロークが大きい場合には銀
硬度は低いために摺動破壊が容易ですが、ストロークが
極端に少ないとこの極微細な酸化皮膜に摺動破壊ができ
ず接触不良の問題が生じます。さらに薄板台材が切り起
こし加工を施しているために薄板台材に残留歪が発生
し、薄板台材にそりがでる可能性があるし、接点の食い
込み状態によっては薄板台材と複合電気接点角材との結
合の信頼性に乏しく、かつ強くかしめると薄板台材がそ
る危険性があり、抜却力が少なく品質的に不安定である
等の問題が発生していた。また複合電気接点角材では、
接点同志の接触の時に第7図に示す如く、角(エッジ)
接触の可能性が大きく、接合された金箔の粘着性が多い
場合に接点同志の粘着現象を生じたり、カマボコ形に成
形しているために、接触部の当接点は点接触や線接触で
はなく面接触になっている関係上その間に異物があって
も除去する作用が働かないし、カマボコ形の形状を理想
的な接点形状の半円形状にすることは貼り合わせ部分に
大きなかしめ歪みが生じて表面をシワ状態になり成形す
ることができない等の問題が発生する大きな欠点があっ
た。さらに従来の接点線材として、軟銅素線材を母材に
銀その上に金をメッキを施した物は銀の接触面の粒子が
あれ接触抵抗が増大する拡散現象が生じる欠点がある。
この現象は、金、銀、銅の原子量列が関係していると思
われます。拡散の早さは、温度が10℃上昇すれば早さ
が2倍になるので表面処理後に熱処理をすることができ
ない。また銀は、変色しやすいし、メッキ槽を汚す等の
欠点がある。またコバルトを微量含む硬質金メッキは、
硬いがコバルトが拡散し接触面が酸化コバルトになって
接触抵抗が増大する。中性金は、ピンホールが多く表面
が粗く対摩耗性に乏しい等の欠点がある。本発明は上記
問題点を取り除くと共に球形接点の接触断面が半円形状
の大きな利点を利用しつつ、かつ製造コストを安く、連
続的に接点供給が行える構成として、製造自動化ライン
のスピードアップが行えることと、メッキ加工のために
生じる拡散現象による接触抵抗の増大や、酸化皮膜によ
る導通不良を起こす危険性の問題もなく、接触面に打痕
が生ぜず、薄板の台材が変形しないようにかしめられ保
持力が大きく、複合電気接点角材による不安定要素もな
く品質的に安定した電気接触子の製造方法を提供せんと
するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上述の如き従来の問題を
解決し、所期の目的を達成するための本発明の要旨とす
る構成は、接点材料として丸棒状の軟銅素線材等の非鉄
金属素線材に、貴金属による拡散現象を防止するため
と、薄い金メッキの摩耗性を向上させるために金より硬
度の高いパラジウム−ニッケル合金メッキを下地にしそ
の上に金等の貴金属材料のメッキをほどこして作る接点
複合線材と、この接点複合線材を所望の長さに切断して
作る円柱状の複合電気接点線材と、この複合電気接点線
材に対応し所要位置に第4図(a)に示すごとく複合電
気接点線材の直径Aと長方形孔の一辺の寸法Bとは、A
>Bの寸法関係の接点取付の長方形孔を穿設された薄板
台材と、この薄板台材の長方形孔の開口外周縁に対応上
下面に複合電気接点材をかしめ成形するための複合電気
接点線材の軸心と略同心の半円形断面と上部面に偏平な
接点取付の長方形孔を覆いかぶせる凹み形状を有する下
パンチと、この下パンチに対応した位置に下部面に偏平
な接点取付の長方形孔を覆いかぶせる浅い凹部に鈍鋭な
三角形の突起が設けられっている上パンチとで構成して
なる半円型電気接触子の製造方法を提供せんとするもの
である。
【0005】
【作 用】この様な半円型電気接触子を、機構的な接触
構造と利用する電気機構部品に最も良好な接触状態を有
する半円形状接点を自然に作るためには丸線材を所要の
長さに切断してかしめるか、スポット溶接することが提
案されるが、本発明の電気接触子の製造工程は、まず貴
金属による拡散現象を防止するために非鉄金属素線材
に、パラジウム−ニッケル合金メッキを下地にし、その
上に金の貴金属材料のメッキを施こして接点複合線材を
作り、この接点複合線材を、所要の長さに切断して複合
電気接点線材となし、この複合電気接点線材の軸心と略
同心形状を有する下パンチ内に送りこみ、薄板台材の両
面から成形型上下パンチを加圧して、予め薄板台材に穿
設された長方形孔に硬度の低い非金属素線材を、硬度の
高い薄板台材に圧嵌し、然る後に嵌挿部を台材の表裏面
の長方形孔の外周縁に塑性変形量を利用してかしめ,薄
板台材の接点取付の長方形孔の境界下部が複合電気接点
線材の軸心と略同心の半円形断面を有する接点の頭部を
形成し、半円形状の接点を有することを特徴とする半円
型電気接触子の製造方法。
【0006】
【実施例】以下本発明による電気接触子の製造方法の一
実施例を具体的な実施例で第1図から第5図の図面によ
って説明する。第1図は本発明の半円型電気接触子の一
部断面にし半円形断面形状を示した斜視図であり、その
製造工程は、まず第2図、第3図に示す如く、接点材料
として、非鉄金属素線材の軟銅素線材1bにパラジウム
−ニッケル合金1cメッキを下地にしその上に金の貴金
属材料1aのメッキをほどこして接点複合線材1を作
る。例えば軟銅径線0.6mm丸の素材1bに貴金属に
よる拡散現象を防止するためと、薄い金1aメッキの摩
耗性を向上させるために金より硬度の高いパラジウム−
ニッケル合金1cを3〜10ミクロン下地メッキを施
し、その上に伝導率の良い金0.5ミクロンのメッキを
施した線材で寸法は直径0.6±0.02mmにした接
点複合線材1である。この接点複合線材1を長手方向に
1.5mmに接断して円柱状の複合電気接点材2を作
る。この複合電気接点材2を予め軟銅素線材1bより硬
度の高い材料の薄板台材3に穿設された一辺の寸法を
0.55mmとし、長手方向には1.8mmの接点取付
の長方形孔4の下にに位置決めする。薄板台材3の長方
形孔4の上下対応面には第4図に示すごとく配設された
成形型上、下パンチがあり、下パンチ5は複合電気接点
材2の軸心と略同心の半円形断面凹部6と、薄板台材3
の長方形孔4の短辺幅よりやや広めの浅い凹部10を有
し、また上パンチ7は、浅い凹部8内に鈍鋭な三角形の
突起9を有している。これらの形状は長手方向に前記長
方形孔4に対応して延長して設けられている。第5図に
は、薄板台材3に供給される複合電気接点材2との関連
を示し、厚み0.2mmで幅2.5mmにスリットされ
たフープ状の薄板台材3にリーフスイッチ部材の接点片
に長さ15mmに切断される形状で構成され、パイロッ
ト孔11を配設して(この孔11は、樹脂本体の抜け防
止や、送り装置の孔と利用される)さらに、長手方向に
対して30度の角度に幅0.55mm長さ1.8mmの
長方形孔4加工を行なう。この長方形孔4に直径0.6
mm長さ1.5mmに切断された円柱状の複合電気接点
材2を薄板台材3の下から長手方向に対して30度の角
度から連続して供給している状態を示している。次に第
4図(a)(b)(c)に製造工程順を示し、まず第4
図(a)に示すごとく薄板台材3の長方形孔4の下対応
面に配設された下パンチ5の複合電気接点材2の軸心と
略同心の半円形断面凹部6に複合電気接点材2を位置決
めし、かつ、複合電気接点材2の直径Aと薄板台材3に
設けられた長方形孔4の一辺の寸法Bとの関係はA>B
で、下パンチ5の上昇に共なって、第4図(b)に示す
ごとく薄板台材3の長方形孔4を圧嵌され、上パンチ7
の下降とによって加圧され、第4図(c)に示すごとく
薄板台材3の上面を上パンチ7の下部面に偏平な接点取
付の長方形孔4を覆いかぶせる浅い凹部8の鈍鋭な三角
形の突起9形状に沿って塑性変形し、長方形孔4の上側
の内側の複合電気接点材2をやや偏平に圧漬しながら内
側より外周方向に拡開して、薄板台材3にかしめ、長方
形孔4をかぶせるように固着する。なお複合電気接点材
2の軸心と略同心の半円形断面凹部6と上部面に偏平な
長方形孔4を覆いかぶせる凹部10を有する下パンチ5
によって薄板台材3の下面で、接触部を半円形断面形状
にし、長方形孔4の下側の内側の複合接点材2をやや偏
平に圧漬しながら内側より外周方向に拡開して、下パン
チ5の形状に沿って塑性変形し、薄板台材3にかしめ、
長方形孔4をかぶせるように固着し、第1図に示す半円
型電気接触子15を作る。実施例中で示したパラジウム
−ニッケル合金の記号はPd−Niである。また実施例
では、直径を0.6mmの丸棒と、薄板台材に厚さ0.
2mmを使用しているがその範囲は限定されるものでは
なく、直径は、0.4〜1.5mm、長さは0.4〜2
mm、薄板台材の厚みは、0.05〜0.4mm程度可
能である。さらに、薄板台材には、燐青銅板や、洋白等
の弾性のある材料でかつ、素線材よりも硬度が高い材料
を利用する。また、金メッキ加工には、無電解金メッキ
を施すことも可能である。さらに実施例では、成形型パ
ンチを上、下を可動にし、かつ製造工程において半円形
状断面凹部を下パンチに有しているがこの構成はこれに
限るものではなく接点形状を半円形状断面を成形するも
のであればいかなる構成でも可能である。
【0007】
【発明の効果】球形接点の大きな利点を利用しつつ、か
つ製造コストを安く、連続的に接点供給が行える構成と
し、製造自動化ラインのスピードアップが行えること
と、貴金属による拡散現象を防止するためと、薄い金メ
ッキの摩耗性を向上させるために非鉄金属素線材に、金
より硬度の高いパラジウム−ニッケル合金メッキを下地
にしその上に金のメッキ加工を施した。また酸化皮膜に
よる接触不良の問題もなく、接触面に打痕が生ぜず、薄
板の台材が変形しないようにかしめられ保持力が大き
く、かつ角形電気接触子による不安定要素もなく品質的
に安定した電気接触子を得ることができるなど、従来に
ない安定した電気接触子を生産できる。丸棒の母材を薄
板台材に圧入し、かつかしめる時に硬度の異なる材料で
圧入を行い、圧入を安易にし、かつ台材の変形、歪みを
防止でき、丸棒の外径と使用したい接点形状は略同一で
かつその状態で圧入、かしめを行い接触面に歪みおよび
傷をつけない大きな利点を有する。接点頭部が半円形断
面形状を有しているために、接触部が小さな半径同志で
接触し、小さな力で接触面が自己摺動し付着しているゴ
ミ、化学物質(カルボン酸基)、ガスや熱で発生する酸
化、硫化による絶縁皮膜を機械的表面摺動による除去お
よび破壊する。接触の状態がころがり摩擦によって接触
面のスムーズな移動と摺動に必要な荷重の軽減をはかる
ことができる。荷重が軽減される最大の利点は、電気接
触子の構造によってそのスイッチの寿命および品質の安
定が左右されるものであるが、接触の状態によって回路
構成を有するものであるので出来るだけ軽操作でかつ確
実なスイッチ操作が出来ることが最大の利点である。本
発明は作動せしめる力を小さくしスイッチ全体に不所望
な力を作用させることがなく寿命および品質の向上につ
ながる。したがってスイッチ構造を小型化を図ることが
できる。価格は軟銅径線の直径0.6mmの素材にパラ
ジウム−ニッケル合金10ミクロン、金0.5ミクロン
のメッキを施した複合電気接点材と貼り合わせ材で軟銅
角線0.6mm角の素材に銀10ミクロン、金0.5ミ
クロンの張り合わせを施した複合電気接点角材とでは丸
線の複合電気接点材の加工価格が非常に安く量産性にも
優れている。貼合わせ金接点の作り方は金箔の粘着性を
利用しています。粘着性があるために軽動作で接点を押
し当てると接点同志が粘着します。これを引きはなすに
は3〜4グラムの力が必要となるために金に10〜15
%の銀を混ぜ合わせます、本来の純金から一歩後退して
います。それに粘着性があるということは不純物をも引
き込む欠点があります。非鉄金属素線材に、金より硬度
の高いパラジウム−ニッケル合金メッキを下地にしその
上に金のメッキ加工のために酸化皮膜による接触不良の
問題もなく、表面硬度が高くこのような粘着現象はあり
ません。薄板台材に圧嵌するときにもメッキによる延び
の特性を利用して塑性変形も容易である。円周全面にメ
ッキを施しているために、貼り合わせを施した角材チッ
プをかしめる工程に比べ方向性がなく常に安定した求め
る接触面を確保できる。接点取付の長方形孔の周辺部に
変形や破談がなく、接点材が薄板台材に対して水平にか
つ完全に固定して取付られて、極めて寸法精度が高く品
質の良好な電気接触子を容易に得ることができる等その
効果は、大なるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電気接触子の一部断面にした斜視図。
【図2】同上の電気接触子に使用される接点材料の斜視
図。
【図3】同上の電気接触子の投影図で平面図(a)とX
−Xを断面にした断面図(b)。
【図4】(a)、(b)、(c)は本発明の電気接触子
の製造工程順を示した断面図。
【図5】同上の製造工程を示した平面図。
【図6】一般的な電気接触子を利用したリーフスイッチ
の斜視図。
【図7】同上のリーフスイッチの接点部分を示す拡大
図。
【図8】従来の角型電気接触子に使用される接点材料の
斜視図。
【図9】同上の角型電気接触子の一部を断面にした斜視
図。
【図10】同上の角型電気接触子の平面図(a)とX−
Xを断面にした断面図(b)。
【図11】(a)、(b)、(c)は同上の角型電気接
触子の製造工程順を示した断面図。
【符号の説明】
1a 貴金属材料 1b 軟銅素線材 1c パラジウム−ニッケル合金 1 接点複合線材 2 複合電気接点材 3 薄板台材 4 長方形孔 5 下パンチ 6 半円形断面凹部 7 上パンチ 9 三角突起 15 半円型電気接触子
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年4月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】
【課題を解決するための手段】上述の如き従来の問題を
解決し、所期の目的を達成するための本発明の要旨とす
る構成は、接点材料として丸棒状の軟銅素線材等の非鉄
金属素線材に、貴金属による拡散現象を防止するため
と、薄い金メッキの摩耗性を向上させるために金より硬
度の高いパラジウム−ニッケル合金メッキを下地にしそ
の上に金等の貴金属材料のメッキをほどこして作る接点
複合線材と、この接点複合線材を所望の長さに切断して
作る円柱状の複合電気接点材と、この複合電気接点材に
対応し所要位置に第4図(a)に示すごとく複合電気接
点材の直径Aと長方形孔の一辺の寸法Bとは、A>Bの
寸法関係の接点取付の長方形孔を穿設された薄板台材
と、この薄板台材の長方形孔の開口外周縁に対応上下面
に複合電気接点材をかしめ成形するための複合電気接点
材の軸心と略同心の半円形断面と上部面に偏平な接点取
付の長方形孔を覆いかぶせる凹み形状を有する下パンチ
と、この下パンチに対応した位置に下部面に偏平な接点
取付の長方形孔を覆いかぶせる浅い凹部に鈍鋭な三角形
の突起が設けられている上パンチとで構成してなる半円
型電気接触子の製造方法を提供せんとするものである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】
【作 用】この様な半円型電気接触子を、機構的な接触
構造と利用する電気機構部品に最も良好な接触状態を有
する半円形状接点を自然に作るためには丸線材を所要の
長さに切断してかしめるか、スポット溶接することが提
案されるが、本発明の電気接触子の製造工程は、まず貴
金属による拡散現象を防止するために非鉄金属素線材
に、パラジウム−ニッケル合金メッキを下地にし、その
上に金の貴金属材料のメッキを施こして接点複合線材を
作り、この接点複合線材を、所要の長さに切断して複合
電気接点材となし、この複合電気接点材の軸心と略同心
形状を有する下パンチ内に送りこみ、薄板台材の両面か
ら成形型上下パンチを加圧して、予め薄板台材に穿設さ
れた長方形孔に硬度の低い非鉄金属素線材を、硬度の高
い薄板台材に圧嵌し、然る後に嵌挿部を台材の表裏面の
長方形孔の外周縁に塑性変形量を利用してかしめ,薄板
台材の接点取付の長方形孔の境界下部が複合電気接点材
の軸心と略同心の半円形断面を有する接点の頭部を形成
し、半円形状の接点を有することを特徴とする半円型電
気接触子の製造方法。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【実施例】以下本発明による電気接触子の製造方法の一
実施例を具体的な実施例で第1図から第5図の図面によ
って説明する。第1図は本発明の半円型電気接触子の一
部断面にし半円形断面形状を示した斜視図であり、その
製造工程は、まず第2図、第3図に示す如く、接点材料
として、非鉄金属素線材の軟銅素線材1bにパラジウム
−ニッケル合金1cメッキを下地にしその上に金の貴金
属材料1aのメッキをほどこして接点複合線材1を作
る。例えば軟銅径線0.6mm丸の素材1bに貴金属に
よる拡散現象を防止するためと、薄い金1aメッキの摩
耗性を向上させるために金より硬度の高いパラジウム−
ニッケル合金1cを3〜10ミクロン下地メッキを施
し、その上に伝導率の良い金0.5ミクロンのメッキを
施した線材で寸法は直径0.6±0.02mmにした接
点複合線材1である。この接点複合線材1を長手方向に
1.5mmに接断して円柱状の複合電気接点材2を作
る。この複合電気接点材2を予め軟銅素線材1bより硬
度の高い材料の薄板台材3に穿設された一辺の寸法を
0.55mmとし、長手方向には1.8mmの接点取付
の長方形孔4の下にに位置決めする。薄板台材3の長方
形孔4の上下対応面には第4図に示すごとく配設された
成形型上、下パンチがあり、下パンチ5は複合電気接点
材2の軸心と略同心の半円形断面凹部6と、薄板台材3
の長方形孔4の短辺幅よりやや広めの浅い凹部10を有
し、また上パンチ7は、浅い凹部8内に鈍鋭な三角形の
突起9を有している。これらの形状は長手方向に前記長
方形孔4に対応して延長して設けられている。第5図に
は、薄板台材3に供給される複合電気接点材2との関連
を示し、厚み0.2mmで幅2.5mmにスリットされ
たフープ状の薄板台材3にリーフスイッチ部材の接点片
に長さ15mmに切断される形状で構成され、パイロッ
ト孔11を配設して(この孔11は、樹脂本体の抜け防
止や、送り装置の孔と利用される)さらに、長手方向に
対して30度の角度に幅0.55mm長さ1.8mmの
長方形孔4加工を行なう。この長方形孔4に直径0.6
mm長さ1.5mmに切断された円柱状の複合電気接点
材2を薄板台材3の下から長手方向に対して30度の角
度から連続して供給している状態を示している。次に第
4図(a)(b)(c)に製造工程順を示し、まず第4
図(a)に示すごとく薄板台材3の長方形孔4の下対応
面に配設された下パンチ5の複合電気接点材2の軸心と
略同心の半円形断面凹部6に複合電気接点材2を位置決
めし、かつ、複合電気接点材2の直径Aと薄板台材3に
設けられた長方形孔4の一辺の寸法Bとの関係はA>B
で、下パンチ5の上昇に共なって、第4図(b)に示す
ごとく薄板台材3の長方形孔4を圧嵌され、上パンチ7
の下降とによって加圧され、第4図(c)に示すごとく
薄板台材3の上面を上パンチ7の下部面に偏平な接点取
付の長方形孔4を覆いかぶせる浅い凹部8の鈍鋭な三角
形の突起9形状に沿って塑性変形し、長方形孔4の上側
の内側の複合電気接点材2をやや偏平に圧漬しながら内
側より外周方向に拡開して、薄板台材3にかしめ、長方
形孔4をかぶせるように固着する。なお複合電気接点材
2の軸心と略同心の半円形断面凹部6と上部面に偏平な
長方形孔4を覆いかぶせる凹部10を有する下パンチ5
によって薄板台材3の下面で、接触部を半円形断面形状
にし、長方形孔4の下側の内側の複合電気接点材2をや
や偏平に圧漬しながら内側より外周方向に拡開して、下
パンチ5の形状に沿って塑性変形し、簿板台材3にかし
め、長方形孔4をかぶせるように固着し、第1図に示す
半円型電気接触子15を作る。実施例中で示したパラジ
ウム−ニッケル合金の記号はPd−Niである。また実
施例では、直径を0.6mmの丸棒と、薄板台材に厚さ
0.2mmを使用しているがその範囲は限定されるもの
ではなく、直径は、0.4〜1.5mm、長さは0.4
〜2mm、薄板台材の厚みは、0.05〜0.4mm程
度可能である。さらに、薄板台材には、燐青銅板や、洋
白等の弾性のある材料でかつ、素線材よりも硬度が高い
材料を利用する。また、金メッキ加工には、無電解金メ
ッキを施すことも可能である。さらに実施例では、成形
型パンチを上、下を可動にし、かつ製造工程において半
円形状断面凹部を下パンチに有しているがこの構成はこ
れに限るものではなく接点形状を半円形状断面を成形す
るものであればいかなる構成でも可能である。
フロントページの続き (72)発明者 松澤 寛 長野県伊那市大字伊那3266番地イ号−2

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非鉄金属素線材に、パラジウム−ニッツケ
    ル合金メッキを下地にしその上に白金、金、銀等の貴金
    属材料のメッキをほどこして接点複合線材となし、この
    接点複合線材を長手方向で所要の長さに切断して複合電
    気接点材を作り、この複合電気接点材を予め薄板台材に
    穿設し前記複合電気接点材に対応した取付角孔に圧嵌
    し、然る後複合電気接点材を薄板台材の表裏からかしめ
    成形して半円形断面形状接点を有する電気接触子を作る
    ことを特徴とする電気接触子の製造方法。
JP5043168A 1993-01-22 1993-01-22 電気接触子の製造方法 Pending JPH076651A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017191759A (ja) * 2016-04-15 2017-10-19 パナソニックIpマネジメント株式会社 接点構造、接点構造の製造方法、及び電磁リレー

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017191759A (ja) * 2016-04-15 2017-10-19 パナソニックIpマネジメント株式会社 接点構造、接点構造の製造方法、及び電磁リレー

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