JPH0765576B2 - スクロール形流体機械 - Google Patents

スクロール形流体機械

Info

Publication number
JPH0765576B2
JPH0765576B2 JP1015741A JP1574189A JPH0765576B2 JP H0765576 B2 JPH0765576 B2 JP H0765576B2 JP 1015741 A JP1015741 A JP 1015741A JP 1574189 A JP1574189 A JP 1574189A JP H0765576 B2 JPH0765576 B2 JP H0765576B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
scroll
pin
swing link
limit pin
fluid machine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1015741A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02196181A (ja
Inventor
秀作 植田
陽介 田中
万吉 関井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP1015741A priority Critical patent/JPH0765576B2/ja
Publication of JPH02196181A publication Critical patent/JPH02196181A/ja
Publication of JPH0765576B2 publication Critical patent/JPH0765576B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rotary Pumps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、冷凍装置の圧縮機などとして使用されるスク
ロール形流体機械に関する。
(従来の技術) 従来、この種スクロール形流体機械は、例えば実開昭62
−82392号公報に記載され、かつ、第6図に示したごと
く、駆動軸(K)の端部にカウンタウエイト(W)を一
体に設けて、該ウエイト(W)の上部に、該駆動軸
(K)の軸心に対し偏心し軸心をもつ駆動ピン(図示せ
ず)とリミットピン(P)とを相対向するように、それ
ぞれ突設すると共に、前記ウエイト(W)の上方に、可
動スクロールを支持し、該可動スクロールを固定スクロ
ールに対し旋回させるスイングリンク(S)を配置する
一方このスイングリンク(S)を前記駆動ピンに枢着
し、かつ、該スイングリンク(S)に設けた規制孔
(A)に前記リミットピン(P)を所定の隙間を介して
遊嵌状に挿嵌して、前記スイングリンク(S)を前記駆
動ピンを中心として前記所定隙間の範囲にわたって揺動
可能となし、斯かるスイングリンク(S)の揺動で、例
えば起動時の液圧縮等により、前記両スクロール間にお
ける圧縮室の内部圧力が異常上昇したような場合、両ス
クロール間に隙間を空けて、該スクロールの破損を未然
に防止するようにしている。
(発明が解決しようとする課題) 以上のように、液圧縮等による破損防止から、前記スイ
ングリンク(S)は一定範囲揺動自由とする必要がある
が、通常運転時には、本来その揺動は不用意に起こらな
いことが望ましい。
すなわち、通常、前記スイングリンク(S)は、前記圧
縮室の内部圧力と遠心力との力学的なバランスが保持さ
れて、前記規制孔(A)が前記リミットピン(P)に対
し所定位置に位置された状態で回転運動されるのである
が、運転条件などにより前記圧縮室の内部圧力がわずか
に変動したような場合には、該内部圧力と遠心力とのバ
ランス関係が崩れて、前記リミットピン(P)が前記規
制孔(A)内で変位し、該ピン(P)と規制孔(A)と
の間で衝突が起こって、異音を発生する問題が起こるの
である。
本発明は以上のような問題に鑑みてなしたもので、その
目的は、許容される力学的バランス関係の崩れ等が生じ
ても、リミットピンと規制孔との衝突を少なくして、異
音の発生を低減することができるスクロール形流体機械
を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本発明では、駆動軸(5)
の端部に、該駆動軸(5)の軸心に対し偏心した軸心を
もつ駆動ピン(8)とリミットピン(9)とを突設し、
前記駆動ピン(8)に、可動スクロール(4)を支持す
るスイングリンク(10)を枢着すると共に、このスイン
グリンク(10)に設ける規制孔(13)に前記リミットピ
ン(9)を所定隙間を介して遊嵌状に挿入して、前記ス
イングリンク(10)を前記駆動ピン(8)を中心として
前記所定隙間の範囲にわたり揺動自由となし、前記駆動
軸(5)の回転駆動により前記スイングリンク(10)を
介して可動スクロール(4)を固定スクロール(3)に
対し旋回させるようにしたスクロール形流体機械におい
て、前記スイングリンク(10)とリミットピン(9)と
の間に、各スクロール(3)(4)間に形成される圧縮
室の圧力が所定圧力より小さいときに、前記リミットピ
ン(9)を前記規制孔(13)の中心に弾性的に保持する
保持機構(15)を設けたのである。
(作用) 各スクロール(3)(4)間に形成される圧縮室の圧力
が、液圧縮等により生じる所定圧力より小さいとき、つ
まり、通常運転時には、前記保持機構(15)により前記
リミットピン(9)は、前記スイングリンク(10)にお
ける規制孔(13)の中心側に常に弾性保持されるのであ
り、従って、運転条件などで圧縮室の圧力と遠心力との
バランス関係が崩れたような場合でも、前記リミットピ
ン(9)と規制孔(13)間での衝突が回避され、異音の
発生が低減されるのである。
そして、各スクロール(3)(4)間に形成される圧縮
室の圧力が、液圧縮等により所定圧力より大きくなると
き、即ち、液圧縮等による許容し難たい異常圧力を招く
場合には、前記保持機構(15)が弾性を有するため前記
スイングリンク(10)は前記保持機構(15)による弾性
保持力に打勝って揺動して、圧縮室から高圧圧力を低圧
側に逃がして液圧縮を防止し、両スクロール(3)
(4)の破損等が防止できるのである。
(実施例) 第5図に示したスクロール形流体機械は、密閉ケーシン
グ(1)の肉方上部位置に、架構(2)を介して固定ス
クロール(3)と可動スクロール(4)とを上下対向状
に配設すると共に、肉方下部位置に駆動軸(5)をもっ
たモータ(6)を配設している。
前記駆動軸(5)の上端部には、カウンタウエイト
(7)を一体に設けて、このウエイト(7)の上部に、
該駆動軸(5)の軸心に対し偏心した軸心をもつ駆動ピ
ン(8)とリミットピン(9)とを対向するように、そ
れぞれ突設すると共に、前記ウエイト(7)の上方部位
に、前記可能スクロール(4)を支持し、前記駆動軸
(5)の回転動力を前記可動スクロール(4)側に伝達
するスイングリンク(10)を配設している。
また、前記スイングリンク(10)は、そのほぼ中央部
に、前記可動スクロール(4)の下面ボス部(4a)を受
入れる受入孔(11)を形成すると共に、該受入孔(11)
を挟んでほぼ対向する位置に、前記駆動ピン(8)を枢
着孔(12)と、前記リミットピン(9)より径大とされ
た規制孔(13)とをそれぞれ形成して、前記枢着孔(1
2)に駆動ピン(8)を枢着支持させ、かつ、前記規制
孔(13)にリミットピン(9)を所定隙間を介して遊嵌
状に挿嵌することにより、該ピン(9)と前記規制孔
(13)との隙間範囲で前記スイングリンク(10)を、前
記駆動ピン(8)を中心に揺動可能としている。
同図中、(14)は前記可動スクロール(4)を固定スク
ロール(3)に対し公転駆動させるオルダムリング(1
4)である。
しかして、以上のスクロール形流体機械において、前記
スイングリンク(10)とリミットピン(9)との間に、
各スクロール(3)(4)間に形成される圧縮室の圧力
が所定圧力より小さいときに、前記リミットピン(9)
を前記スイングリンク(10)における規制孔(13)の中
心側に弾性的に保持させる保持機構(15)を設けたので
ある。
具体的には、第1図で明らかにしたごとく、前記保持機
構(15)として、概略裁頭円錐形状とされたコイルバネ
(15a)を使用し、このコイルバネ(15a)を、前記規制
孔(13)の上部側に連続状に形成された径大挿通孔(13
a)の下方段部(13b)と、前記リミットピン(9)の上
部側に設けられた止め輪(9a)との間に介装させて、こ
のリミットピン(9)を各スクロール(3)(4)間に
形成される圧縮室の圧力が所定圧力より小さいときに
は、前記コイルバネ(15a)でもって前記規制孔(13)
の中心側に常時付勢させるのである。
また、前記保持機構(15)は、第2図で示したように、
上下方向に長尺とされた裁頭円錐形状のコイルバネ(15
b)を使用し、このコイルバネ(15b)を前記規制孔(1
3)の下方側と前記リミットピン(9)の中間外周部位
との間に介装させるようしてもよい。
更に、前記保持機構(15)として、板バネ部材を使用
し、該板バネ部材を前記規制孔(13)とリミットピン
(9)との間に介装させることもできる。
以上のように、前記リミットピン(9)と規制孔(13)
との間に、各スクロール(3)(4)間に形成される圧
縮室の圧力が、液圧縮等により生じる所定圧力より小さ
いときに前記リミットピン(9)を前記規制孔(13)の
中心に弾性的に保持する各種部材から成る保持機構(1
5)を介装することにより、前記リミットピン(9)
が、前記所定圧力より小さいとき、つまり通常運転時に
は、前記規制孔(13)の中心側に常に弾性保持されるこ
ととなって、前記リミットピン(9)と規制孔(13)間
での衝突が回避され、異音の発生が防止される。
また、各スクロール(3)(4)間に形成される圧縮室
の圧力が、液圧縮等により所定圧力より大きくなると
き、即ち、液圧縮等による許容し難たい異常圧力を招く
場合には、前記保持機構(15)が弾性を有するため前記
スイングリンク(10)は前記保持機構(15)による弾性
保持力に打勝って揺動して、圧縮室から高圧圧力を低圧
側に逃がすことにより液圧縮を防止し、両スクロール
(3)(4)の破損等を防止できるのである。
また、前記規制孔(13)の中心側に前記リミットピン
(9)を付勢保持するにあたては、前記駆動軸(5)内
を汲上げられる潤滑油を利用することも可能であり、即
ち、第3図及び第4図で示したように、前記スイングリ
ンク(10)に、前記規制孔(13)に連通する油溜部(13
c)を形成すると共に、前記リミットピン(9)を、前
記規制孔(13)に挿嵌される基片(9b)と、該基片(9
b)の中央部位から直交状に延び、前記油溜部(13c)に
位置される板片(9c)とで概略T形状に形成する。
そして、前記スイングリンク(10)の下面側に、前記駆
動軸(5)内の給油通路(5a)と連通される油受部(10
a)を設けると共に、該油受部(10a)から前記油溜部
(13c)の上部側に至る油通路(10b)を開設して、前記
給油通路(5a)の汲上油を前記油溜部(13c)に供給す
るようになし、また、前記基片(9b)の下部側には、前
記油溜部(13c)内の油を外部に排出する排出孔(9d)
を形成する。
前記油受部(10a)は、第5図で明らかなように、前記
スイングリンク(10)の下面側と該下面側に所定間隔を
置いて配設されたオイルガイド板(10c)とで形成さ
れ、前記駆動軸(5)の上端部に設けたオイルチューブ
(5b)からの溢出油を、前記ガイド板(10c)で前記油
受部(10a)へと供給するようにしている。
尚、第3図及び第4図中、(10d)は前記規制孔(13)
における油溜部(13c)の上部側に設けた蓋体である。
斯くして、運転中には、前記駆動体(5)の給油通路
(5a)に汲み上げられた潤滑油を、前記スイングリンク
(10)の油受部(10a)及び油通路(10b)を経て、前記
規制孔(13)の油溜部(13c)へと供給し、該油溜部(1
3c)内に貯溜された油の粘性力でもって、前記リミット
ピン(9)の板片(9c)に抵抗を付与しこのリミットピ
ン(9)の前記規制孔(13)内での勝手な移動を阻止し
て、両者の衝突を防止する。また、運転停止後は、前記
油溜部(13c)内の貯溜油を前記排出孔(9d)から外部
に排出して、前記リミットピン(9)の自由な移動を可
能となし、運転開始時に、両スクロール(3)(4)間
の圧縮室で液圧縮が発生したような場合の圧力異常上昇
に対応させるのである。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明のスクロール形流体機械で
は、スイングリンク(10)とリミットピン(9)との間
に、各スクロール(3)(4)間に形成される圧縮室の
圧力が、液圧縮等により生じる所定圧力より小さいとき
に、前記リミットピン(9)を前記スイングリンク(1
0)に形成した規制孔(13)の中心側に弾性保持させる
保持機構(15)を設けたから、通常運転時は、前記リミ
ットピン(9)と規制孔(13)間での衝突を回避して、
異音の発生を低減できながら、液圧縮等の異常高圧のと
きには、圧縮室の高圧圧力を逃がして、液圧縮を防止
し、両スクロール(3)(4)の破損等を防止できるの
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明にかかるスクロール形流体機械の要部を
示す断面図、第2図乃至第4図は他の実施例を示す図
面、第5図はスクロール形流体機械の全体構造を示す一
部省略断面図、第6図は従来例を示す断面図である。 (3)……固定スクロール (4)……可動スクロール (5)……駆動軸 (8)……駆動ピン (9)……リミットピン (10)……スイングリンク (13)……規制孔 (15)……保持機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−78494(JP,A) 実開 昭62−82392(JP,U)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動軸(5)の端部に、該駆動軸(5)の
    軸心に対し偏心した軸心をもつ駆動ピン(8)とリミッ
    トピン(9)とを突設し、前記駆動ピン(8)に、可動
    スクロール(4)を支持するスイングリンク(10)を枢
    着すると共に、このスイングリンク(10)に設ける規制
    孔(13)に前記リミットピン(9)を所定隙間を介して
    遊嵌状に挿入して、前記スイングリンク(10)を前記駆
    動ピン(8)を中心として前記所定隙間の範囲にわたり
    揺動自由となし、前記駆動軸(5)の回転駆動により前
    記スイングリンク(10)を介して可動スクロール(4)
    を固定スクロール(3)に対し旋回させるようにしたス
    クロール形流体機械において、前記スイングリンク(1
    0)とリミットピン(9)との間に、各スクロール
    (3)(4)間に形成される圧縮室の圧力が所定圧力よ
    り小さいときに、前記リミットピン(9)を前記規制孔
    (13)の中心に弾性的に保持する保持機構(15)を設け
    たことを特徴とするスクロール形流体機械。
JP1015741A 1989-01-24 1989-01-24 スクロール形流体機械 Expired - Fee Related JPH0765576B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1015741A JPH0765576B2 (ja) 1989-01-24 1989-01-24 スクロール形流体機械

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1015741A JPH0765576B2 (ja) 1989-01-24 1989-01-24 スクロール形流体機械

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02196181A JPH02196181A (ja) 1990-08-02
JPH0765576B2 true JPH0765576B2 (ja) 1995-07-19

Family

ID=11897188

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1015741A Expired - Fee Related JPH0765576B2 (ja) 1989-01-24 1989-01-24 スクロール形流体機械

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0765576B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5201646A (en) * 1992-04-20 1993-04-13 General Motors Corporation Scroll compressor eccentric bushing retainer
US7300265B2 (en) * 2005-09-12 2007-11-27 Emerson Climate Technologies, Inc. Flanged sleeve guide
JP5072387B2 (ja) * 2007-02-23 2012-11-14 三菱重工業株式会社 スクロール圧縮機

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6278494A (ja) * 1985-10-02 1987-04-10 Hitachi Ltd スクロ−ル流体機械
JPS6282392U (ja) * 1985-11-12 1987-05-26

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02196181A (ja) 1990-08-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4604008B2 (ja) スクロール型機械
CA1321569C (en) Scroll compressor with spring biassed counterweight
JP2703688B2 (ja) スクロール圧縮機の吐出弁装置
JP2811907B2 (ja) スクロール圧縮機
JPH0765576B2 (ja) スクロール形流体機械
JPH10281083A (ja) スクロール圧縮機
JPH0932752A (ja) スクロール式圧縮機
EP0635094B1 (en) Scroll machine
JPS61192881A (ja) スクロ−ル型圧縮機
JP6632784B2 (ja) スクロール圧縮機
JPH06100186B2 (ja) スクロール型流体装置
JP2928632B2 (ja) 横形冷媒圧縮機
JP2996227B2 (ja) スクロール型圧縮機
KR960009868B1 (ko) 스크로울형 유체기계
JP2550704B2 (ja) スクロール形圧縮機
JPH0727063A (ja) スクロ−ル形圧縮機
JPH0696962B2 (ja) スクロール形流体機械
JP3764566B2 (ja) スクロール型圧縮機
JPH06249164A (ja) スクロール圧縮機
JPH0461200B2 (ja)
KR950004771Y1 (ko) 스크롤 압축기의 과압방지구조
JPH03242487A (ja) スクロール圧縮機
JPH0723717B2 (ja) スクロール形圧縮機
JPH109159A (ja) 容積形圧縮機
KR940003851Y1 (ko) 스크롤압축기의 반경방향 실링(sealing)장치

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees