JPH0765103A - 光学式記号読取装置 - Google Patents

光学式記号読取装置

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JPH0765103A
JPH0765103A JP5213176A JP21317693A JPH0765103A JP H0765103 A JPH0765103 A JP H0765103A JP 5213176 A JP5213176 A JP 5213176A JP 21317693 A JP21317693 A JP 21317693A JP H0765103 A JPH0765103 A JP H0765103A
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JP
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JP5213176A
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English (en)
Inventor
Koji Sato
浩二 佐藤
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0765103A publication Critical patent/JPH0765103A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】安価な構成で複数桁の記号を読み取ることがで
きる光学式記号読取装置を提供すること。 【構成】スキャナユニット1は、手持ち可能な筐体3
と、この筐体3内に収容されたイメージセンサ5とを有
する。イメージセンサ5は、記号の1/2〜1桁に相当
する幅の視野を有する。記号の読取は、記号形成面10
に沿ってスキャナユニット1を移動させ、記号を走査す
るようにして行われる。イメージセンサ5の視野内の所
定位置に記号が存在することが検出されたときに、イメ
ージセンサ5によって読み取られた記号の特徴が、特徴
抽出部27によって抽出される。識別部29は、抽出さ
れた特徴を分類することによって、記号を識別する。 【効果】筐体3を移動させることによって複数桁の記号
を読み取れるから、大きな視野のイメージセンサを用い
る必要がない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、明度の高低によってそ
れぞれ1ビットの情報を表示する1つ以上のセグメント
によって各桁が構成される1桁以上の記号を光学的に読
み取るための光学式記号読取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】典型的な先行技術は、特開平1−222
393号公報に開示されている。この公開公報には、各
一角を接触させた4つの方形セグメントからなるコード
による情報のコード化と、そのコードの認識方法とが開
示されている。このようなコードはカルラコードと呼ば
れ、実用に供されている。
【0003】図8は、カルラコードの構成を示す図であ
る。カルラコードは、各一角を接触させた4つの方形セ
グメントS1,S2,S4,S8(以下、総称するとき
には「セグメントS」という。)で一桁を構成したコー
ドである。各セグメントSは、黒色または白色とされ
る。黒色のセグメントは二進数の「1」を表し、白色の
セグメントは二進数の「0」を表す。セグメントS1は
0 (=1)の位を表し、セグメントS2は21 (=
2)の位を表し、セグメントS4は22 (=4)の位を
表し、セグメントS8は23 (=8)の位を表す。すな
わち、セグメントS1,S2,S3,S4によって、4
ビットの2進数が表される。
【0004】このカルラコードを用いれば、24 (=1
6)までの数字を表すことができるから、図9に示すよ
うに、1桁の十進数や1桁の十六進数を表すことができ
る。したがって、複数桁の十進数や十六進数は、複数桁
のカルラコードを用いて表すことができる。上述の公開
公報に開示されている先行技術では、複数桁のカルラコ
ードを認識するに当たり、複数桁のカルラコードの全て
を視野内に収めることができる二次元イメージセンサが
用いられ、複数桁のカルラコードが光学的に読み取られ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
先行技術では、複数桁のカルラコードの読取に当たって
は、全桁をイメージセンサの視野内に収める必要があ
る。そのため、画素数の多いイメージセンサが必要であ
り、コスト高となることが避けられない。この問題を解
決するために、画素の少ないイメージセンサを用いると
ともに、コードが形成されたシート等の物品を機械的に
移動させることが考えられる。しかし、このようにする
と、シート等の物品を移動させるための複雑な機械装置
が必要となる。そのため、やはり、コストの増加が避け
られない。
【0006】そこで、本発明の目的は、上述の技術的課
題を解決し、安価な構成で記号を読み取ることができる
光学式記号読取装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用】上記の目的を
達成するための請求項1記載の光学式記号読取装置は、
明度の高低によってそれぞれ1ビットの情報を表示する
1つ以上のセグメントによって各桁が構成される1桁以
上の記号を光学的に読み取るための装置であって、記号
が形成された記号形成面に沿って移動することによって
記号を走査することができるように手持ち可能に構成さ
れた筐体と、この筐体内に収容され、所定の大きさの視
野を有するとともに、この視野内に入った記号を光学的
に読み取って、記号の光学像に対応する信号を出力する
読取手段と、上記筐体が記号形成面に沿って移動される
ことによって記号が走査されるときに、上記読取手段の
視野内に入った記号を上記読取手段の出力信号に基づい
て識別する記号識別手段とを含むことを特徴とする。
【0008】この構成によれば、手持ち可能な筐体を移
動させることによって記号が走査され、筐体内に収容さ
れた読取手段の視野内に記号の各部が順次入ることにな
る。そして、読取手段の視野内に入った記号は、読取手
段の出力信号に基づいて、記号識別手段により識別され
る。このようにして、筐体を移動させることによって記
号を走査しつつ、この記号を読み取ることができるか
ら、複数桁の記号を読み取る場合でも、全桁を視野内に
収めることができる読取手段を用意する必要がない。し
たがって、視野の小さな読取手段を用いて複数桁の記号
を読み取ることができる。
【0009】なお、上記記号識別手段は、上記読取手段
の視野内の記号を所定方向に沿う複数の走査線で走査す
るときの各走査線上における記号の特徴を抽出する特徴
抽出手段と、この特徴抽出手段によって抽出された特徴
を分類することによって記号を識別する識別手段とを含
むものであってもよい(請求項2)。請求項3記載の光
学式記号読取装置は、上記読取手段の視野内の所定位置
に記号が位置しているかどうかを検出する位置検出手段
をさらに含み、上記記号識別手段は、上記位置検出手段
が上記視野内の所定位置に記号が位置していることを検
出したときに、上記読取手段の出力信号に基づいて上記
視野内の記号の識別を行うものであることを特徴とす
る。
【0010】この構成によれば、読取手段の視野内の所
定位置に記号が位置するときに、記号の識別処理が行わ
れるから、筐体の移動によって記号が走査される過程に
おいて、記号の識別を良好に行える。請求項4記載の光
学式記号読取装置は、上記読取手段は、1桁の記号を収
めることができる大きさの視野を有するものであり、上
記位置検出手段は、上記読取手段の視野内に1桁の記号
が収まっているかどうかを検出するものであることを特
徴とする。
【0011】この構成では、読取手段は1桁の記号を収
めることができる大きさの視野を有し、この視野内に記
号の1桁が収まったことが検出されたときに記号の識別
処理が行われる。したがって、1桁程度の小さな視野を
有する読取手段を用いて、複数桁の記号の読取を行え
る。請求項5記載の光学式記号読取装置は、上記記号読
取手段は、1桁の半分程度の記号部分を収めることがで
きる大きさの視野を有するものであり、上記位置検出手
段は、上記読取手段の視野内において上記筐体の移動に
よって記号が走査されるときの走査方向に関して上流側
の端部の近傍に記号が位置しているかどうかを検出する
第1検出手段と、上記読取手段の視野内において上記走
査方向下流側の端部の近傍に記号が位置しているかどう
かを検出する第2検出手段とを含むものであり、上記記
号識別手段は、上記第1検出手段または上記第2検出手
段が上記読取手段の視野の端部近傍に記号が位置してい
ることを検出したときに記号の識別を行い、上記第1検
出手段が上記視野の端部近傍に記号が位置していること
を検出したときの識別結果と上記第2検出手段が上記視
野の端部近傍に記号が位置していることを検出したとき
の識別結果とを組み合わせることによって1桁の記号の
識別結果を作成するものであることを特徴とする。
【0012】この構成では、1桁の半分程度の記号部分
を視野内に収めることができる読取手段を用いて記号の
識別を行える。具体的には、記号の半分程度が読取手段
の視野内に入ったことが第1検出手段および第2検出手
段によって検出される。たとえば、記号に対して筐体を
左から右に走査する場合を想定する。この場合に、第1
検出手段は、視野の左端近傍(走査方向に関して上流側
の端部の近傍)に記号が位置しているかどうかを検出
し、これによって、記号の1桁の左半分が視野内に入っ
ているかどうかを検出する。一方、第2検出手段は、視
野の右端近傍(走査方向に関して下流側の端部の近傍)
に記号が位置しているかどうかを検出し、これによっ
て、記号の1桁の右半分が視野内に入っているかどうか
を検出する。
【0013】第1検出手段または第2検出手段が記号の
端部を検出すると、記号識別処理が行われる。そして、
第1検出手段および第2検出手段がそれぞれ記号を検出
したときの識別結果が合成されることによって、1桁の
記号の識別結果が作成される。このようにして、1桁の
半分程度の視野を有する読取手段を用いて、1桁以上の
記号の読取を行える。
【0014】なお、上記記号は、所定の態様で配列され
た白または黒の4つのセグメントによって1桁が構成さ
れるものであってもよい(請求項6)。請求項7記載の
光学式記号読取装置は、上記読取手段は、行列配列され
た画素単位で上記視野内に入った記号を読み取るもので
あり、上記記号識別手段は、各行ごとの白黒の画素の数
またはその連続性に基づいて各行の特徴を列方向に沿っ
て順に抽出し、各行の特徴を抽出された順に組み合わせ
ることによって記号を識別するものであることを特徴と
する。
【0015】この構成では、記号は行列配列された画素
ごとに読み取られる。そして、各行ごとに白黒の画素の
数やその連続性に基づいて特徴が抽出される。各行の特
徴は、列方向に沿って順に抽出される。この抽出された
順序で各行の特徴が組み合わせられ、それによって記号
が識別される。
【0016】
【実施例】以下では、本発明の実施例を、添付図面を参
照して詳細に説明する。図1は、本発明の一実施例の光
学式記号読取装置の構成を示す概念図である。この光学
式記号読取装置は図8および図9に示されたカルラコー
ドを読み取るために用いられるもので、手持ち可能な筐
体3内に読取手段としての二次元イメージセンサ5を収
容したスキャナユニット1を備えている。筐体3は、ほ
ぼピストル型に形成されており、その先端部には窓7が
形成されている。記号形成面10に形成されたカルラコ
ード11は、筐体3を記号形成面10に沿って移動させ
ることによって走査され、この走査の過程で光学的に読
み取られる。
【0017】筐体3内には、窓7を介して記号形成面1
0を照明するためのランプ13が備えられている。ラン
プ13から発生して記号形成面10で反射された光は、
レンズ系15を介して上述のイメージセンサ5の受光面
に入射する。これにより、イメージセンサ15の受光面
には、記号形成面10に形成されたカルラコード11の
光学像が結像される。イメージセンサ5は、複数の画素
を行列状に配列したもので、各行の画素が順に走査され
ることによって、カルラコードの光学像に対応した電気
信号が出力される。この出力信号は、増幅回路17で増
幅された後、ケーブル19を介して、処理装置20に入
力される。
【0018】イメージセンサ15は、長方形の視野を有
している。この視野は、記号形成面10が走査されると
きの走査方向である横方向に関しては、カルラコードの
1/2〜1桁分の大きさを有している。また、この視野
は、上記走査方向に交差する縦方向に関しては、1桁の
カルラコードを収めることができる大きさを有してい
る。
【0019】処理装置20は、ケーブル19からの信号
を所定の閾値で二値化することによって、白(論理
「0」の信号に対応)と黒(論理「1」の信号に対応)
で構成された二値画像を生成する二値化回路21を備え
ている。二値化回路の出力信号は、縦切出し部23、横
切出し部25および特徴抽出部27に入力されている。
縦切出し部23は、イメージセンサ5の視野内における
カルラコードの縦方向の位置を検出する。横切り出し部
25は、カルラコード11の視野内の左端近傍でカルラ
コードの各桁の左端を検出したときに左端検出信号VH
Lを出力し、上記視野内の右端近傍でカルラコードの各
桁の右端を検出したときに右端検出信号VHRを出力す
る。
【0020】特徴抽出部27は、イメージセンサ5の行
方向に配列された複数の画素に対応した二値信号に基づ
いて、イメージセンサ5の視野内の画像の特徴を抽出す
る。すなわち、特徴抽出部27は、イメージセンサ5の
面状の画素のうち各行ごとの画素の二値信号から各行ご
との記号の特徴を抽出する。なお、特徴抽出部27にお
いては、縦切出し部23で縦切出し部23で記号の縦位
置が決まった行についてのみ、特徴を抽出する(図2の
Δの範囲)。この特徴の抽出は、横切出し部25から与
えられる左端検出信号VHLまたは右端検出信号VHR
が出力されており、したがって、カルラコードがイメー
ジセンサ5の視野内の所定位置にある場合にのみ実行さ
れる。
【0021】特徴抽出部27で抽出された特徴は、識別
部29に与えられる。識別部29は、抽出された各行ご
との特徴を組み合わせることによって、カルラコードを
認識する。識別部29には、横切出し部25から左端検
出信号VHLおよび右端検出信号VHRが与えられてい
る。識別部29は、検出信号VHLおよびVHRの両方
が与えられたときには、イメージセンサ5の視野内に1
桁のカルラコードの全部が収まっているものとしてカル
ラコードの識別を行う。また、左端検出信号VHLのみ
が与えられているときには、イメージセンサ5の視野内
に1桁のカルラコードの左部分が収まっているものとし
て、識別を行う。さらに、右端検出信号VLRのみが与
えられたときには、イメージセンサ5の視野内に1桁の
カルラコードの右部分が収まっているものとして、識別
処理を行う。
【0022】この識別部29における識別結果は、左特
徴レジスタ31Lおよび右特徴レジスタ31Rにセット
される。左特徴レジスタ31Lは、左端検出信号VHL
が与えられたときに識別部29の識別結果を取り込んで
保持する。また、右特徴レジスタ31Rは、右端検出信
号VHRが与えられたときに、識別部29の識別結果を
取り込んで保持する。これらのレジスタ31L,31R
の出力は、合成部35において左右の特徴を組み合わせ
て、識別結果として出力される。
【0023】図2は、縦切出し部23の働きを説明する
ための図であり、二値化回路21から生成される二値画
像が示されている。この二値画像は、行列配列された複
数の画素で構成されている。この複数の画素は、イメー
ジセンサ5の画素に相当する。二値画像の右側には、縦
切出し部23の出力波形が示されている。なお、図2の
二値画像は、「0」を表すカルラコードに対応してい
る。また、図2において、黒画素には斜線が付されてい
る。
【0024】縦切出し部23は、横1行の画素の論理和
をとって出力する。その結果、少なくとも1つの画素が
黒画素である行に関しては、カルラコードの存在範囲で
あることを表す論理「1」の信号が出力される(Δの部
分)。横切出し部25は、この論理「1」の信号が与え
られていることを条件に、上記の左端検出信号部VHL
および/または右端検出信号VHRを出力する。
【0025】図3は横切出し部25の働きを説明するた
めの図である。上述のように、スキャナユニット1を動
かすことによって記号形成面10が走査されるので、イ
メージセンサ15の視野とカルラコードとは相対的に移
動することになる。横切り出し部25は、カルラコード
がイメージセンサ5の視野内に入ったことを検出するた
めのものであり、第1検出手段および第2検出手段に相
当する。
【0026】たとえば、図3(a) に示すように、カルラ
コード11(黒色のセグメントは斜線を付して示す。)
の1桁の全部が視野S内に入った場合には、視野Sの左
端近傍にカルラコード11の左端が位置し、かつ、視野
Sの右端近傍にカルラコード11の右端が位置する。そ
のため、視野Sの左端および右端に余白があることに基
づいて、左端検出信号VHLおよび右端検出信号VHR
が出力される。余白があることは、縦1列の画素に関す
る論理和をとることによって検出することができる。
【0027】図3(a) の場合には、記号の全部が視野S
内に入っているものとして、特徴抽出部27および識別
部29などの働きによる記号識別処理が行われる。一
方、カルラコード11の幅が視野Sの横幅よりも大きい
場合には、コード11の全幅を視野S内に収めることが
できない。したがって、スキャナユニット1で記号形成
面10を走査すると、図3(b) や図3(c) の状態とな
る。
【0028】図3(b) の状態では、視野Sの左端近傍に
カルラコード11の左端が位置しているが、視野Sの右
端近傍にはカルラコード11の右端が存在していない。
そのため、左端検出信号VHLのみが出力される。この
場合には、特徴抽出部27および識別部29などは、視
野S内にカルラコード11の左部分のみが入っているも
のとして記号識別処理を行う。
【0029】図3(c) の状態では、視野Sの右端近傍に
カルラコード11の右端が位置しているが、視野Sの左
端近傍にはカルラコード11の左端が存在していない。
そのため、右端検出信号VHRのみが出力される。この
場合には、特徴抽出部27および識別部29などは、視
野S内にカルラコード11の右部分のみが入っているも
のとして記号識別処理を行う。
【0030】図3(b) の状態での識別部29の識別結果
は左特徴レジスタ31Lにセットされ、図3(c) の状態
での識別部29の識別結果は右特徴レジスタ31Rにセ
ットされる。したがって、これらが合成部35で組み合
わされることによって、カルラコードの1桁の識別が達
成される。なお、視野Sの幅よりも小さい幅のカルラコ
ードが走査途中で部分的に視野S内に入ることが考えら
れる。この場合に信号VHLまたはVHRが出力される
ことを防止するには、信号VHLまたはVHRのどちら
か一方のみが出力される際に、左端または右端の1列の
全画素が空白を表すデータを有し、かつ、その右隣また
は左隣の列に黒画素が含まれていることを条件とすれば
よい。このようにすれば、視野S内に収めることができ
る幅の小さなカルラコードについては、確実に信号VH
LおよびVHRの両方を出力させることができる。
【0031】図4は、特徴抽出部27および識別部29
における処理を説明するための図である。特徴抽出部2
7は、二値画像の横1列の画素の特徴を抽出する。特徴
抽出部27は、上述のように左端検出信号VHLまたは
右端検出信号VHRが与えられたときに特徴抽出処理を
行う。つまり、視野S内にカルラコードの全幅が収まっ
ているとき、視野S内の左端近傍にカルラコードの左端
があるとき、および視野S内の右端近傍にカルラコード
の右端があるときに、特徴を抽出する。このときに、抽
出される1行の黒画素(図4において斜線を付して示
す。)の特徴は、P1〜P8の8パターンとなる。
【0032】パターンP1は、抽出された1行に対応す
るカルラコードの左右のセグメントがいずれも黒の場合
に相当する。カルラコードの上下の輪郭線が抽出された
ときも、このパターンP1となる。パターンP2および
P3は、抽出された1行に対応する左のセグメントが黒
で右のセグメントが白である場合に相当する。パターン
P4およびP5は、左のセグメントが白で右のセグメン
トが黒である場合に相当する。パターンP6,P7およ
びP8は、左右のセグメントがいずれも白である場合に
相当する。
【0033】特徴の抽出は、視野S内の二値画像を上か
ら順に1行ずつ走査しながら行われていくが、この場合
に、識別部29は、抽出された特徴を分類し、この分類
結果を上から順次組み合せた内部状態の遷移を経てカル
ラコードの1桁を識別する。抽出された特徴は、4種類
の区分C1,C2,C3,C4に分類される。すなわ
ち、パターンP1は区分C1に分類される。また、パタ
ーンP2およびP3は区分C2に分類される。さらに、
パターンP4およびP5は区分C3に分類される。そし
て、パターンP6,P7およびP8は区分C4に分類さ
れる。
【0034】図5は、識別部29の内部状態の遷移の一
例を示す図である。この図5には、特徴抽出部27によ
って二値画像の特徴が1行分ずつ順に抽出されてカルラ
コードが完成されていく様子と、識別部29における状
態遷移の状態とが併せて表されている。たとえば、
「3」を表すカルラコード(図9参照)が識別される場
合を例にとる。この場合には、初期状態からパターンP
1が検出されることによって区分C1に対応した状態遷
移が生じる。そして、パターンP2が複数回(たとえば
3回)検出されることによって、区分C2に対応した状
態遷移を繰り返し、その後に、セグメントの上下の区切
りの線に対応したパターンP1が検出されることによっ
て再び区分C1に対応した状態遷移が生じる。そして、
再びパターンP2が繰り返し検出されるから、区分C2
に対応した状態遷移が繰り返し生じる。最後に、カルラ
コードの下端の線に対応したパターンP1が検出される
ことによって区分C1に対応した状態遷移が生じる。そ
の結果、「3」に対応したカルラコードであることが識
別される。このようにして、識別部29では、内部状態
を遷移させていくことによって、カルラコードの識別が
行われる。
【0035】次に、合成部35の働きについて説明す
る。イメージセンサ5の視野内に1桁が全部入った場合
には、左特徴レジスタ31Lおよび右特徴レジスタ31
Rの両方に、識別結果に対応した図9の十六進コードが
セットされる。この場合には、合成部35は、左特徴レ
ジスタ31Lおよび右特徴レジスタ31Rの内容を、そ
のまま最終識別結果として出力する。
【0036】一方、イメージセンサ5の視野が1桁より
も小さい場合には、左特徴レジスタ31Lには左半分
(つまり図8において上下に並んだ左側のセグメントS
1,S2)の識別結果を表すコードがセットされ、右特
徴レジスタ31Rには右半分(つまり図8において上下
に並んだ右側のセグメントS4,S8)の識別結果を表
すコードがセットされる。この場合、上下のセグメント
の白黒の組合せに対して、たとえば図6に示すコードが
割り当てられる。
【0037】合成部35は、イメージセンサ5の視野内
に1桁全部が入っていない場合には、左右の特徴レジス
タ31L,31Rに保持された識別結果を組み合わせて
最終識別結果を作成する。左右の特徴レジスタ31L,
31R内のコードと最終識別結果との対応関係は、図7
に示すとおりである。以上のように本実施例によれば、
1/2〜1桁の幅の視野Sを有するスキャナユニット1
を手で動かして1桁または複数桁のカルラコードを走査
することにより、カルラコードが認識される。したがっ
て、複数桁のカルラコードの光学像を一度に読み取るこ
とができる視野の大きなイメージセンサが必要となるこ
とも、カルラコードが形成された記号形成面を移動させ
るための機械装置が必要となることもない。そのため、
簡単でかつ安価な構成で、カルラコードを良好に読み取
ることができる。
【0038】本発明の実施例の説明は以上のとおりであ
るが、本発明は上記の実施例に限定されるものではな
い。たとえば、上記の実施例では、1/2〜1桁の幅の
視野を有するスキュナユニット1が用いられたが、1桁
よりも大きな視野(たとえば2桁以上の視野幅)を有す
るスキャナユニットで記号形成面を走査するようにして
もよい。
【0039】また、上記の実施例では、4個の方形セグ
メントを各四隅が隣接するように並べて各桁を構成した
カルラコードを例にとって説明したが、本発明が適用さ
れる記号はこのカルラコードに限定されるものではな
い。たとえば、セグメントの数は4個に限られるもので
はなく、セグメントの形状も方形に限定されるものでは
ない。また、セグメントは各四隅が隣接するように配列
される必要はなく、たとえば、横一列や縦一列にセグメ
ントを配列してもよい。さらに、記号は必ずしも白黒で
形成されている必要はなく、明度の高低差によるコント
ラストが充分に得られれば、他の色の組合せが用いられ
てもよい。
【0040】その他、本発明の要旨を変更しない範囲で
種々の設計変更を施すことができる。
【0041】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、筐体を移
動させることによって記号を走査しつつ、この記号を読
み取ることができる。そのため、複数桁の記号を読み取
る場合でも、全桁を視野内に収めることができる読取手
段を用意する必要がない。したがって、視野の小さな読
取手段を用いて複数桁の記号を読み取ることができる。
しかも、記号が形成された記号形成面を移動させるため
の機械装置が必要となることもないので、構成も簡単で
ある。したがって、視野の小さな読取手段を用い、か
つ、構成を簡単にできるので、安価な光学式記号読取装
置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の光学式記号読取装置の構成
を示す概念図である。
【図2】縦切出し部の働きを説明するための図である。
【図3】横切出し部の働きを説明するための図である。
【図4】特徴抽出部および識別部における処理を説明す
るための図である。
【図5】識別部の内部状態の遷移例を示す状態遷移図で
ある。
【図6】左右いずれかの上下のセグメントの白黒の組合
せの種類と、各組合せに対応した識別結果を表すコード
とを示す図である。
【図7】合成部における識別結果の組合せを説明するた
めの図である。
【図8】カルラコードの構成を説明するための図であ
る。
【図9】カルラコードと二進数、十進数および十六進数
との対応関係を示す図である。
【符号の説明】
1 スキャナユニット 3 筐体 5 イメージセンサ 10 記号形成面 11 カルラコード 20 処理装置 21 二値化回路 23 縦切出し部 25 横切出し部 27 特徴抽出部 29 識別部 31L 左特徴レジスタ 31R 右特徴レジスタ 35 合成部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】明度の高低によってそれぞれ1ビットの情
    報を表示する1つ以上のセグメントによって各桁が構成
    される1桁以上の記号を光学的に読み取るための装置で
    あって、 記号が形成された記号形成面に沿って移動することによ
    って記号を走査することができるように手持ち可能に構
    成された筐体と、 この筐体内に収容され、所定の大きさの視野を有すると
    ともに、この視野内に入った記号を光学的に読み取っ
    て、記号の光学像に対応する信号を出力する読取手段
    と、 上記筐体が記号形成面に沿って移動されることによって
    記号が走査されるときに、上記読取手段の視野内に入っ
    た記号を上記読取手段の出力信号に基づいて識別する記
    号識別手段とを含むことを特徴とする光学式記号読取装
    置。
  2. 【請求項2】上記記号識別手段は、上記読取手段の視野
    内の記号を所定方向に沿う複数の走査線で走査するとき
    の各走査線上における記号の特徴を抽出する特徴抽出手
    段と、この特徴抽出手段によって抽出された特徴を分類
    することによって記号を識別する識別手段とを含むこと
    を特徴とする請求項1記載の光学式記号読取装置。
  3. 【請求項3】上記読取手段の視野内の所定位置に記号が
    位置しているかどうかを検出する位置検出手段をさらに
    含み、 上記記号識別手段は、上記位置検出手段が上記視野内の
    所定位置に記号が位置していることを検出したときに、
    上記読取手段の出力信号に基づいて上記視野内の記号の
    識別を行うものであることを特徴とする請求項1または
    2記載の光学式記号読取装置。
  4. 【請求項4】上記読取手段は、1桁の記号を収めること
    ができる大きさの視野を有するものであり、 上記位置検出手段は、上記読取手段の視野内に1桁の記
    号が収まっているかどうかを検出するものであることを
    特徴とする請求項3記載の光学式記号読取装置。
  5. 【請求項5】上記記号読取手段は、1桁の半分程度の記
    号部分を収めることができる大きさの視野を有するもの
    であり、 上記位置検出手段は、上記読取手段の視野内において上
    記筐体の移動によって記号が走査されるときの走査方向
    に関して上流側の端部の近傍に記号が位置しているかど
    うかを検出する第1検出手段と、上記読取手段の視野内
    において上記走査方向下流側の端部の近傍に記号が位置
    しているかどうかを検出する第2検出手段とを含むもの
    であり、 上記記号識別手段は、上記第1検出手段または上記第2
    検出手段が上記読取手段の視野の端部近傍に記号が位置
    していることを検出したときに記号の識別を行い、上記
    第1検出手段が上記視野の端部近傍に記号が位置してい
    ることを検出したときの識別結果と上記第2検出手段が
    上記視野の端部近傍に記号が位置していることを検出し
    たときの識別結果とを組み合わせることによって1桁の
    記号の識別結果を作成するものであることを特徴とする
    請求項3記載の光学式記号読取装置。
  6. 【請求項6】上記記号は、所定の態様で配列された白ま
    たは黒の4つのセグメントによって1桁が構成されるも
    のであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに
    記載の光学式記号読取装置。
  7. 【請求項7】上記読取手段は、行列配列された画素単位
    で上記視野内に入った記号を読み取るものであり、 上記記号識別手段は、各行ごとの白黒の画素の数または
    その連続性に基づいて各行の特徴を列方向に沿って順に
    抽出し、各行の特徴を抽出された順に組み合わせること
    によって記号を識別するものであることを特徴とする請
    求項6記載の光学式記号読取装置。
JP5213176A 1993-08-27 1993-08-27 光学式記号読取装置 Pending JPH0765103A (ja)

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