JP2573665B2 - 光学文字読取装置 - Google Patents

光学文字読取装置

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JP2573665B2
JP2573665B2 JP63190773A JP19077388A JP2573665B2 JP 2573665 B2 JP2573665 B2 JP 2573665B2 JP 63190773 A JP63190773 A JP 63190773A JP 19077388 A JP19077388 A JP 19077388A JP 2573665 B2 JP2573665 B2 JP 2573665B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、手持ち式スキャナで原稿上を走査すること
により文字・記号等(以下代表して文字のみに関して述
べるが記号に関しても全く同様である)を読み取る光学
文字読取装置に関するものである。
〔従来の技術〕
スーパーマーケットや百貨店等で、単品毎の売り上げ
情報を収集して在庫管理を行うPOS(Point of Sales)
システムが普及している。このPOSシステムでは手持ち
式の光学文字読取装置がよく使用される。
このような装置として、本出願人は特願昭62-276599
号を特許出願している。手持ち式の光学文字読取装置の
代表的な構成を第2図に示す。
第2図において、1はスキャナであり、手2で、原稿
3にあてがうだけで原稿3に記載された文字を読み取る
ものである。原稿3はたとえば、POSシステムで用いる
値札の用紙である。4は光源であり、5はレンズ系、6
はイメージセンサであり、少なくとも原稿3に記載され
た文字の一フィールドの視野が必要であり、第2図では
横は一フィールド+数文字分、縦は一文字の3倍くらい
としている。フィールドとは、値札への記載単位であ
り、たとえばファンクションコードと定めた英字「C」
の後に、データキャラクタと定めた数字が10桁続くこと
で、1フィールドを構成する。7は制御・二値化回路で
あり、イメージセンサ6の出力信号であるアナログ信号
を文字領域及び背景領域のおのおの対応する二値化信号
に変換し、画面メモリ8に送る。
9から13は、画面メモリ8の中の各文字を認識する手
段である。
画面メモリ8はイメージセンサ6の視野のほぼ全体の
二値化データを格納する。第3図(a)にイメージセン
サ6の二値化データの説明を示している。横(X)×縦
(Y)の大きさがp×q画素のイメージセンサであり、
視野の中の文字を写し込んでいる。
文字、記号は文字識別回路13で認識されるが、文字識
別回路13は一文字ずつ認識するものであるので、画面メ
モリ8からは一文字分のデータを取り出す必要がある。
一桁切り出し回路9は画面メモリ8が一文字切り出し回
路11の処理能力であるm×q画素相当分のデータを取り
出し一桁メモリに格納する。一文字切り出し回路11は一
桁メモリから文字識別回路13の処理能力であるm×n画
素相当分のデータを取り出し、一文字メモリ12に格納す
るものである。
第3図(a)において、まず一桁切り出し回路9はX
=1からX=m、Y=1からY=q迄のデータを画面メ
モリ8から取り出し、一桁メモリ10に転送する(第3図
(b1))。一桁切り出し回路9は一桁メモリ10の内容を
見て文字像を含む範囲(この例ではY=11からY=11+
n−1)のn行分を一文字メモリ12に転送する(第3図
(c1))。一文字メモリ12に文字が入っているときは文
字識別回路13により文字が認識される。次にX=2から
X=m+1、Y=1からY=q迄のデータを画面メモリ
8から取り出し、一桁メモリ10に転送する(第3図
(b2))。そして文字像を含む範囲の画像を一文字メモ
リ12に転送する。以下、同様にして、画面メモリ8から
取り出す位置を順にずらして一桁メモリ10に転送し、文
字像を含む画像を一文字メモリ12に転送し、文字識別回
路13で処理を行うことで視野内の全文字の認識を行う。
以上のようにイメージセンサの視野に入った各文字は
スキャナ1を手2で持って原稿3に当てがうことで文字
識別回路13で認識される。フィールド分割部14へは、文
字の認識結果が文字識別回路13から与えられ、文字のX
座標が1桁切り出し回路9から与えられる。
フィールド分割部14は文字識別回路13から得られる文
字認識結果をフィールド毎に分割する。第4図の値札41
は、3つのフィールドを一行に記載したいわゆるマルチ
フィールドの場合であり、1つのフィールドはファンク
ションコードとそれに続くデータキャラクタから成り立
っているので、認識結果の中にファンクションコードが
あれば、フィールドの先頭であることが分かる。この性
質を利用してフィールド分割部は文字の認識結果と、認
識結果と対になって得られる文字のX座標をフィールド
毎に分割する。第4図の場合、視野31に入った文字像の
認識結果は、(c)のようになるが、これは(c1)、
(c2)、(c3)の様に分割される。
フィールド位置判定部15は、1つのフィールドの左端
の文字のX座標XLと右端のX座標XRに関して、 Lth<XLかつXR<Rth (1)式 が成り立つか否かを判定する。Lth,Rthは視野の端に隣
接しているか否かを判定するための閾値で、Lthは視野
の左端から2文字目の位置のX座標、Rthは視野の右端
から2文字目の位置のX座標とする(厳密には〔発明が
解決しようとする問題点〕項で説明する)。空白文字は
フィールドを構成する各文字の間に入らないとすると、
(1)式が成り立つフィールドは、視野の両端に隣接し
ていない、すなわち、視野に完全に入ったフィールドと
なる。
フィールド取り出し部16は、フィールド位置判定部15
が(1)式が成り立つことを検出したフィールドの認識
結果だけをフォーマットチェック部17に送る。フィール
ド分割部14からフィールド取り出し部16へは(1)式が
成り立たないフィールドも送られてくるが、これらのフ
ィールドはフィールド取り出し部16で捨てられ、フォー
マットチェック部17へは送られない。
以上の処理により、視野に完全に入ったフィールドだ
けがフォーマットチェック部17に送られる。フォーマッ
トチェック部17に送られる内容を第4図(d)に示す。
フォーマットチェック部17は、フィールド取り出し部
16から送られてくるフィールドのフォーマットチェック
を行い、所定のフォーマットを満たしていれば、そのフ
ィールドを前回レジスタ19、比較器20、出力制御部21に
送る。
第2図の18から21は、原稿上の一つのフィールドに対
して正しく読み取れた認識結果だけを一回だけ出力する
ための手段である。いま、スキャナを原稿3に当てがっ
てはじめて「N1234567890」なる認識結果がフォーマッ
トチェック部17を経て、比較器20に送られたときは、前
回レジスタ19には何も記憶されていないので、比較器か
らNEWなる信号がでる。そして、出力制御部21を経て認
識結果が出力される一方、前回レジスタは「N123456789
0」なるフィールドを記憶する。視野の中の文字を認識
する処理はスキャナを文字行に当てがっている限り繰り
返し行われているが、二度目に「N1234567890」なる認
識結果がフォーマットチェック部17を経て出力される
と、前回レジスタ19には最初に認識された内容が記憶さ
れており、二度目に認識された内容と一致するので、比
較器20からはNEWの信号が出ず、出力制御部21から出力
されない。
タイマー18は、原稿の入れ替わりを検出するものであ
る。スキャナを文字行から離すと、文字識別回路13から
は何も出力されなくなる。タイマー18は、文字識別回路
13が認識結果を出力してからの経過時間を測定してお
り、スキャナを文字行から離したために、TCLR以上文字
識別回路13から出力が得られない状態が続くと、前回レ
ジスタ19の内容を消去する。
〔発明が解決しようとする問題点〕
(1)式におけるRthの定め方を第5図を用いて詳細
に説明する。(a)において、認識できる右端の文字は
52である。(b)においては、52の文字は視野の右端に
接しており、従来の技術では認識されない。よって認識
できる右端の文字は51となる。Rthは51、52、53の様に
一連の文字列の一部が視野の外にはみ出しているとき
(53)、認識できる右端の文字の取りうる最小のX座標
に一致する様に定める。認識される右端の文字のX座標
の値が最も小さくなるときは、その文字の右隣の文字が
(b)のように視野の右隣に接した場合である。すなわ
ち、第5図(b)のXRなる値がRthとなる。
従来技術による光学文字読取装置では、第5図(b)
の52の様に視野の端にかかった文字像は各文字識別回路
13で認識できなかった。イメージセンサの捉えた画像上
では、文字(の一部)が視野の端に接触していることが
見て判る通りであるが、この情報は各文字認識回路13か
らの認識結果として得られないため、利用されることが
無かった。
本発明は、この点に鑑みて案出されたもので、視野の
端に文字像がかかっている情報を有効に利用することに
より、視野の実質的な読取幅を広げることを目的として
いる。
〔発明の構成〕
第1図に本発明の構成を示す。1から7までの符号を
記した部分は第1図における同符号の部分と同じ機能構
成である。イメージセンサ6の視野は、少なくとも1フ
ィールドの文字数分必要であり、縦は少なくとも1文字
分は必要である。
22は視野端接触文字検出手段であり、イメージセンサ
の行方向両端に文字像がかかっているか否かを検出する
手段である。23は各文字認識手段であり、イメージセン
サの捉えた画像の中の各文字を認識し、その文字の視野
内における位置を示す位置情報と認識結果を出力する手
段である。24はフィールド選択手段であり、文字の位置
情報と認識結果を元にして、視野のなかに完全に入った
フィールドの認識結果だけを選択して出力する手段であ
る。25はフォーマットチェック手段であり、24から得ら
れた認識結果が所定のフォーマットを満たしているか否
かを判定する手段である。26は出力判定手段であり、所
定のフォーマットを満たす認識結果を1回だけ出力する
手段である。
〔作用〕
スキャナ1を手でもって原稿3を当てがうことで、原
稿上の文字は光源4で照明され、レンズ系5によりイメ
ージセンサ6上に結像され、制御二値化回路7により、
白/黒を示す電気信号に変換される。
イメージセンサの捉えた画像をもとにして、視野端接
触文字検出手段22は、視野の端にかかっている文字(と
思われる)像があれば、その文字像が存在することとそ
の位置を出力する。一方、各文字認識手段23は画像の中
の文字を認識し、認識結果と位置情報を出力する。フィ
ールド選択手段24は22、23から得られる認識結果または
視野端文字検出結果と位置情報を利用し、視野の端に隣
接していて視野に不完全に入ったと思われるフィールド
があれば、そのフィールドを削除し、視野に完全に入っ
ているフィールドの認識結果のみをフォーマットチェッ
ク手段25に渡す。
24から得られるフィールドが所定のフォーマットを満
たしていれば、フォーマットチェック手段25、出力判定
手段26を経て一度だけ出力される。
〔第1実施例〕 本発明の実施例を第6図を用いて説明する。図中61を
除く符号を記した部分は第1図における同符号の部分と
ほぼ同じ機能構成である。イメージセンサ6の視野は、
横に少なくともフィールドの最大文字数分必要であり、
フィールドの構成形式によってはフィールドの最大文字
数+2文字分必要である。1フィールドを容易に視野に
納めるためには、視野は横・縦とも余裕があったほうが
望ましく、第6図では横は16文字分(1フィールドの最
大文字数11文字+5文字)、縦は1文字の3倍くらいと
している。第6図においては、8から13までが第1図の
各文字認識手段23の実施例になっている。17のフォーマ
ットチェック部は、第1図25のフォーマットチェック手
段の実施例であり、18から21は、第1図26の出力判定手
段の実施例となっている。14から16が、第1図24のフィ
ールド選択手段の実施例である。
スキャナ1を手2で持って原稿3に当てがうことで、
原稿3の文字像(この実施例の場合は、第4図(a)に
示すごときマルチフィールド)はイメージセンサで捉え
られる。制御二値化回路7は、イメージセンサの出力信
号を二値化する。ダミー追加回路61は、第7図に示すよ
うにイメージセンサ視野範囲の左右両方向にダミー信号
(白1文字分)を付け加える。ダミー領域を含めて画像
は画面メモリ8に蓄えられる。ダミー追加回路61と1桁
切り出し回路9は、第1図22の視野端接触文字検出手段
の実施例である。画面メモリ8に入った各文字は、ダミ
ー成分も含めて文字認識回路13で認識される。
フィールド分割部14へは、文字の認識結果が文字認識
回路13から与えられ、文字のX座標が一桁切り出し回路
9から与えられる。
14はフィールド分割部であり、文字認識回路13から得
られる文字認識結果をフィールド毎に分割する。第4図
の値札の場合、1つのフィールドはファンクションコー
ドとそれに続くデータキャラクタから成り立っているの
で、認識結果の中のファンクションコードがフィールド
の先頭であることが分かる。この性質を利用してフィー
ルド分割部は文字の認識結果と、認識結果と対になって
得られる文字のX座標をフィールド毎に分割する。
フィールド位置判定部15は、1つのフィールドの左端
の文字のX座標XLと右端のX座標XRに関して、 L′th<XLかつXR<R′th (2)式 が成り立つか否かを判定する。L′th、R′thは視野の
端に隣接しているか否かを判定するための閾値で、R′
thを例に取って第5図で説明する。R′thは51、52、53
の様に一連の文字列の一部が視野の外にはみ出している
とき(53)、検出できうる右端の文字の取りうる最小の
X座標に一致するように定める。ここで検出できうる右
端の文字とは、第5図(c)(d)(e)(f)におい
ては、52であり、その取りうる最小のX座標は(c)の
場合のXRと一致する。そして「検出できうる」とは必ず
しも「認識できる」ことを意味しているのではなく、
「文字(の一部)が存在することが判れば良い」の意味
である。第5図(c)の場合は52はイメージセンサの視
野の右端54に接触していないので、正しく認識できる
が、(d)の場合はイメージセンサの右端に52の文字像
は接触していてイメージセンサの視野からはみ出した部
分が不明なので必ずしも正しい認識結果が得られるとは
限らない。しかし、一桁切り出し回路9はダミー領域71
を含めて文字の切り出しを行うので、認識不能や誤読の
場合を含めて何らかの結果が文字認識回路13から得られ
る。この何らかの結果が文字識別回路13から得られる点
が、白いダミー領域71の無い従来技術による光学文字読
取装置と異なっている。(e)(f)の場合も(d)と
同様にして、正しい認識結果は得られないとしても(特
に(e)では「C」に誤読される可能性が高い)何らか
の結果が13から得られる。正しい認識結果が得られるか
否かの境目は52が54に接触する位置にある(d)の場合
であり、このときのX座標即ち、視野端に接触する文字
の座標のうち最小の座標をERと記す。第5図(e)
(f)における52のX座標は、見て判る通りER<Xとな
っている。視野の左端に関しても第5図と同様にして
L′th、ELを定めればよい。
フィールド分割部14は、従来技術の場合と同様にして
13から得られる認識結果と文字のX座標をフィールド毎
に分割する。イメージセンサの両端に文字像がかかる場
合すなわち、X座標に関して EL<X<ER (3)式 が成り立たない認識結果は、正しい認識結果ではないの
で、認識不能として扱えばよい。例えば、第5図(d)
(e)(f)の52の認識結果は、(3)式が成り立たな
いので、認識不能の文字として扱う。認識不能の文字は
その文字に隣接するフィールドの一部として14では扱
う。
フィールド取り出し部16は、フィールド位置判定部15
が(2)式が成り立つことを検出したフィールドの認識
結果だけをフォーマットチェック部17に送る。フィール
ド分割部14からフィールド取り出し部16へは(2)式が
成り立たないフィールドも送られてくるが、これらのフ
ィールドはフィールド取り出し部16で捨てられ、フォー
マットチェック部17へは送られない。例えば、第5図
(d)(e)(f)の52のX座標は、見て判るとおり、
第5図(c)のR′thよりも大きく、(2)式が成り立
たない。そして、前述した通り第5図(d)(e)
(f)の52は認識不能の文字であって、フィールド分割
部14ではその文字に隣接するフィールドの一部として扱
われるので、このフィールドはフィールド取り出し部16
で捨てられることになる。
以上の処理により、視野に完全に入ったフィールドだ
けがフォーマットチェック部17に送られる。
フォーマットチェック部17は、フィールド取り出し部
16から送られてくるフィールドのフォーマットチェック
を行い、所定のフォーマットを満たしていれば、そのフ
ィールドを前回レジスタ19、比較器20、出力制御部21に
送る。
タイマー18、前回レジスタ19、比較器20、出力制御部
21は、第1図26の出力判定手段の実施例である。イメー
ジセンサを走査して視野の中の各文字を認識し、視野に
完全に入ったフィールドだけを取り出してフォーマット
チェックを行うことは繰り返し行われるが、同一フィー
ルドにスキャナを当てがっていてフォーマットチェック
を通った同一フィールドが繰り返し得られるときは一度
だけ出力する。
なお、ダミー領域を生成するには、第6図のように、
画面メモリ8に画像を書き込むときにダミー領域を追加
する実施例も可能であるが、画面メモリ8から一桁切り
出し回路9が画像を読みだす際にダミー領域を追加して
もよい。また、本発明を実施するには、実際にイメージ
センサの出力する画像の両端の外側にダミー領域を追加
する他に、実際にイメージセンサの出力する画像の両端
の部分を白にしてしまうことで、ダミー領域とする実施
例も可能である。
〔第2実施例〕 本発明の第2実施例を第8図に示す。図中1から21ま
での符号を付けた部分は第2図における同符号と同じ機
能である。81、82はそれぞれ視野の左端、右端に黒画素
が存在することを検出する左端黒画素検出部と右端黒画
素検出部である。本実施例においては、視野の端の文字
がかかっていれば、視野の端に黒画素が存在する性質を
利用している。
81、82における処理を第9図を用いて説明する。
(a)は左右の端において黒画素の存在を検出する範囲
を図示したものである。81、82はそれぞれ91、92の範囲
に黒画素が在るか否かを検査し、黒画素があれば文字が
視野の端にかかっていると判断する。たとえば、文字
「0」が視野の右端にかかっていると92の領域内に黒画
素が存在するので、82は視野の右端にかかった文字があ
ると判断する。視野の端にかかった文字があると判断し
たときは、81、82はその旨をフィールド分割部14に通知
する。フィールド分割部への通知は、第1実施例の場合
と同様に疑似的に視野の端において認識不能の文字があ
るとすればよい。これにより、前記(3)式に基づき認
識不能の文字を排除することができる。
91、92の領域は、領域の高さ(Y方向)全域に渡って
いる。より正確に処理するには、文字のある範囲の高さ
に関してのみ、黒画素の検出を行うことが望ましい。こ
のときの、検出範囲を第9図(b)に示す。93は視野の
左端の黒画素があるか否かの検査範囲であり、Y方向は
左端の文字のY座標の値YLから文字の高さ分の範囲とな
っている。91の場合に比較すると、Y方向の範囲が文字
のある範囲に限られるので、95のように文字行の上方に
あるごみ・汚れによる黒画素の影響を除くことができ
る。94は視野の右端の黒画素があるか否かの検査範囲で
あり、92に比較するとY方向は右端の文字のY座標の値
YRから文字の高さ分に限った範囲となっている。左端黒
画素検出部81、右端黒画素検出部82のY方向の検査範囲
を文字のYL、YRに従って制御するには、一文字切り出し
回路11から切り出したY座標の値を与えてやればよい。
〔第3実施例〕 第2実施例においては、黒画素検出部は、文字の認識
に用いられるイメージセンサの視野範囲の端の部分の画
素を用いて、黒画素の有無を判定している。本発明の目
的の為には、単に黒い部分があるか否かが判ればよく、
文字の輪郭が判定できる程の分解能・感度は必要としな
いので、黒画素検出部の用いるイメージセンサの画素の
特性は低くてもよい。そこで、文字認識範囲のイメージ
センサの画素の特性とは異なる、別のイメージセンサの
画素を用いて黒画素検出を行う実施例を第10図に示す。
第10図において、イメージセンサ6上の画素は、左端
黒画素検出部に用られる範囲、文字認識に使われる範
囲、右端黒画素検出部に用いられる範囲の3つに分類さ
れる(第11図)。イメージセンサの出力は、制御二値化
回路7で白/黒の二値に変換され、それぞれの画素範囲
に応じて、左端画面メモリ101、画面メモリ8、右端画
面メモリ102に記憶される。画面メモリ8の内容によっ
て文字が認識されるのは、第8図の実施例の場合と同じ
である。左端黒画素検出部81は、左端画面メモリ101の
内容を用いて、視野の左端の部分に黒画素があるか否か
を判定する。右端黒画素検出部82は、右端画面メモリ10
2の内容を用いて、視野の右端の部分に黒画素があるか
否かを判定する。第10図における、画面メモリ8以降の
処理、左端黒画素検出部81と右端黒画素検出部82の判定
結果の利用のされ方は、第8図の場合と同じである。
第10図において用いられているイメージセンサを次に
説明する。第10図の構成を実施するためには、文字認識
に用いられる画素の両端に、黒画素検出のための画素を
隣接して設けたイメージセンサを新たに作成してもよ
い。しかし、従来のイメージセンサの利用の仕方を変え
るだけで、本実施例に用いることも可能である。従来の
イメージセンサにおいては、ICチップ上に作成された画
素のうち、端にある画素は利用されていないことが多
い。なぜなら、端にある画素の特性は、視野の中央部に
ある画素の特性と著しく異なっていることが多いからで
ある。このような場合、イメージセンサの駆動は、端の
画素も含めて走査されるが、端の画素の出力信号は無視
して、中央部の画素の出力だけが利用される。本発明に
おいては、黒画素検出部は単に黒画素の有無を検出する
だけなので、その利用する画素の特性が他の部分に比べ
て劣っていても差し支えない。そこで、従来では無視さ
れていた端の画素の出力信号を黒画素検出部が利用する
実施例が可能となる。
〔発明の効果〕
(1)式(2)式(3)式に於ける定数は第5図
(b)(c)(d)から判るように、 Rth<R′th<ER Lth<L′th<EL が成り立つ。(1)式(2)式それぞれが成り立ちうる
最大のフィールド長を比較すると、本発明を用いること
によってR′th−RthとLth−L′thを足し合わせた範囲
だけ実質的な読取幅が増えることになる。R′th−Rth
とLth−L′thはそれぞれ、文字の幅(約1.8mm)に等し
いので、両方を合わせるとたとえば2.54mmに文字が印字
されているときは、一桁分以上の読取幅の拡大を期待で
きる。
本発明に用いることで、イメージセンサの視野の両端
に接触する文字の検出が行え、実質的な読取幅が増える
ので、 ・読取可能なフィールド長が長くなる。あるいは ・従来技術と同じ長さのフィールドを読ませるなら、
(2)式が成り立つようにスキャナを当てがう事は、
(1)式が成り立つ様にスキャナを当てがう事よりも容
易にあるので、操作性の向上が望める。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明を利用した光学文字読取装置の構成例 第2図は、従来技術による光学文字読取装置の構成例 第3図は、一文字切り出し迄の処理の説明図 第4図は、マルチフィールドの値例の読取説明図 第5図は、Rth、R′th、ERの定め方説明図 第6図は、本発明の第1実施例図 第7図は、ダミー領域説明図 第8図は、本発明の第2実施例図 第9図は、黒画素検出範囲説明図 第10図は、本発明の第3実施例図 第11図は、イメージセンサの拡大斜視図である。 1……スキャナ、2……手、3……原稿、4……光源、
5……レンズ系、6……イメージセンサ、7……制御二
値化回路、8……画面メモリ、9……一桁切り出し回
路、10……一桁メモリ、11……一文字切り出し回路、12
……一文字メモリ、13……文字識別回路、14……フィー
ルド分割部、15……フィールド位置判定部、16……フィ
ールド取り出し部、17……フォーマットチェック部、18
……タイマー、19……前回レジスタ、20……比較器、21
……出力制御部、22……視野端接触文字検出手段、23…
…各文字認識手段、24……フィールド選択手段、25……
フォーマットチェック手段、26……出力判定手段、31…
…イメージセンサの視野、41……マルチフィールドの値
札例、51、52、53……一連の文字「0」、54……イメー
ジセンサの視野の右端、61……ダミー追加回路、71……
ダミー領域、81……左端黒画素検出部、82……右端黒画
素検出部、91、93……左端黒画素検出範囲例、92、94…
…右端黒画素検出範囲例、95……ごみ・汚れによる黒画
素、101……左端画面メモリ、102……右端画面メモリ、
111……イメージセンサパッケージ、112……文字認識に
使う画素の範囲、113……黒画素検出部が使う画素の範
囲。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の、例えば1フィールド分の文字・記
    号(以下、代表して文字と記す)を視野内に納めるイメ
    ージセンサと、イメージセンサの捉えた画面の中の各文
    字を認識し、その文字の視野内における位置を示す位置
    情報と認識結果を出力する各文字認識手段を有する光学
    文字読取装置において、 イメージセンサの視野の端に接触した文字像があればそ
    の文字像が存在すること及びその位置を出力する視野端
    接触文字検出手段と、 各文字認識手段及び視野端接触文字検出手段から得られ
    る結果を利用して、視野の端に隣接しているフィールド
    を削除することで、視野に完全に入ったフィールドの認
    識結果だけを選択するフィールド選択手段と、 を設けたことを特徴とする光学文字読取装置。
  2. 【請求項2】複数の、例えば1フィールド分の文字・記
    号(以下、代表して文字と記す)を視野内に納めるイメ
    ージセンサと、イメージセンサの捉えた画面の中の各文
    字を認識し、その文字の視野内における位置を示す位置
    情報と認識結果を出力する各文字認識手段を有する光学
    文字読取装置において、 イメージセンサの視野範囲の左右両方向外側に白を示す
    領域を付け加えるか、または、イメージセンサの出力す
    る画像の両端の部分を白にし、当該領域を含めてイメー
    ジセンサの捉えた画面の中の各文字を各文字認識手段で
    認識せしめることで、イメージセンサの視野の端に接触
    した文字像が存在することを、各文字認識手段からの位
    置情報と認識結果として出力せしめる視野端接触文字検
    出手段を有しており、 各文字認識手段から得られる位置情報と認識結果を利用
    して、視野の端に隣接しているフィールドを削除するこ
    とで、視野に完全に入ったフィールドの認識結果だけを
    選択するフィールド選択手段と、 を設けたことを特徴とする光学文字読取装置。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第1項または第2項記載の
    光学文字読取装置において、さらに、フィールド分割部
    を有し、 視野の内の各文字の認識結果をフィールド毎に分割した
    後に、 視野の中に完全に入っている文字からなるフィールドを
    選択すること を特徴とする光学文字読取装置。
  4. 【請求項4】特許請求の範囲第1項に記載の光学文字読
    取装置において、 視野端接触検出手段が、視野の端の領域において黒の画
    素が存在するか否かを検出する黒画素検出部によって構
    成されていることを特徴とする光学文字読取装置。
JP63190773A 1987-10-30 1988-07-30 光学文字読取装置 Expired - Lifetime JP2573665B2 (ja)

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CA000581243A CA1310754C (en) 1987-10-30 1988-10-25 Optical character reader
US07/263,591 US5038391A (en) 1987-10-30 1988-10-27 Optical character reader
IT48507/88A IT1224291B (it) 1987-10-30 1988-10-28 Lettore ottico di caratteri

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JP53588 1988-01-04
JP63-535 1988-01-04
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JPS5592074A (en) * 1979-01-01 1980-07-12 Ricoh Co Ltd Picture reader
JPS5671167A (en) * 1979-11-16 1981-06-13 Toshiba Corp Character reader
JPS5841542A (ja) * 1981-09-04 1983-03-10 株式会社日立製作所 レ−ザメス用ハンドピ−ス
JPS62128380A (ja) * 1985-11-29 1987-06-10 Sumitomo Electric Ind Ltd 文字・バ−コ−ド読取装置

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