JPH07649Y2 - 磁性流体を用いた密封型ラッシュアジャスタ - Google Patents

磁性流体を用いた密封型ラッシュアジャスタ

Info

Publication number
JPH07649Y2
JPH07649Y2 JP5762688U JP5762688U JPH07649Y2 JP H07649 Y2 JPH07649 Y2 JP H07649Y2 JP 5762688 U JP5762688 U JP 5762688U JP 5762688 U JP5762688 U JP 5762688U JP H07649 Y2 JPH07649 Y2 JP H07649Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lash adjuster
fluid
main body
magnetic fluid
plunger
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP5762688U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01160106U (ja
Inventor
三奈生 梅田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP5762688U priority Critical patent/JPH07649Y2/ja
Publication of JPH01160106U publication Critical patent/JPH01160106U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH07649Y2 publication Critical patent/JPH07649Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、密封型ラッシュアジャスタに関する。
[従来の技術] 吸排気弁を有する一般の内燃機間においては、作動時の
熱によるシリンダヘツドの膨張と動弁系要素の膨張との
差を考慮して、吸排気弁の適切なシールを行なうため、
所定のバルブクリアランスがあらかじめ設けてある。
ところが、長時間の使用により動弁系要素各部の摩滅等
が生じ、初期設定したバルブクリアランスが大きくなる
ことがある。バルブクリアランスの増大は内燃機間の性
能を低下させ騒音を増大させ、場合によっては有害な排
気ガスの濃度をも増大しかねない。したがって、上記不
具合を防止するために、バルブクリアランスの点検調整
という時間のかかる作業が定期的に必要とされていた。
この内燃機間における、所定のバルブクリアランスにす
るための点検調整の煩雑さという問題を根本的に解決し
たのが、ラッシュアジャスタである。ラッシュアジャス
タは自動的にバルブクリアランスを適正な、通常は略零
とするものである。
ラッシュアジャスタを使用する動弁系には様々な形式が
存在するが、例えば、第7図に示すような形式の動弁系
におけるラッシュアジャスタの一般的な作用について、
エンドピボット型の密封型ラッシュアジャスタを例にと
り説明する。
第7図は一般的なOHC形式の内燃機関のシリンダヘッド
の一部を切断して得られた図である。第7図において、
ラッシュアジャスタ10がシリンダヘッド701内の所定位
置に配置されている。ラッシュアジャスタ10の頭部には
スイングアーム703の一端が当接しており、内燃機関稼
働時にはスイングアーム703はラッシュアジャスタ10の
頭部を支点として揺動することになる。
スイングアーム703の他端の下面には吸排気弁702の上端
が当接しており、この吸排気弁702はバネ704で上方へ、
すなわち吸排気弁702の閉じる方向へ付勢されている。
カム705はカム軸704に固定されており、カム軸704の回
転に伴って、カム705が回転する。スイングアーム703は
カム705との間で両者が接触する接触面707を有してい
る。
ラッシュアジャスタ10は後述する構成を有しているた
め、伸びる方向には自ら素早く伸長し、縮む方向には強
い力が加わっても若干しか縮小しない。
第7図において、スイングアーム703はラッシュアジャ
スタ10とバルブ702とによって、カム705に向かって押圧
されており、したがって、各接触面間のクリアランスは
零となっている。
この第7図の状態から内燃機関が始動されると、カム70
5のベース円710からカムノーズ706まで接触面に対して
移動する。カムノーズ706はスイングアーム703の接触面
707を押圧するが、ラッシュアジャスタ10は上述したよ
うに外力が加わっても縮小しないので、スイングアーム
703はラッシュアジャスタ10の頭部を支点として回動す
る。回動したスイングアーム703の他端がバルブ702を押
し下げて、バルブの開弁動作を行なう。更に、カム705
が回動し第7図の位置にカムノーズ706が戻ると、スイ
ングアーム703はバルブ702を介して、バネ704の付勢力
によりカム705に向かって押圧されているので、スイン
グアーム703の他端はカムノーズ706の移動とともに上方
に移動し、これによりバルブの閉弁動作を行なうことに
なる。
このような動弁系の動作中に、ラッシュアジャスタ10は
動弁系各部の熱膨張や摩耗による各部の変化を吸収し、
それにより、スイングアーム703の接触面707とカム705
との間隙すなわちバルブクリアランスが零となり、異音
等の不具合を防止することができる。
密封型ラッシュアジャスタについて簡単に説明する。密
封型ラッシュアジャスタは、シリコン油やエンジンオイ
ル等の封入油を内部に封入しており、また、互いに隔壁
によって隔置された封入油のリザーバ室と高圧室を有し
ている。封入油は、リザーバ室から高圧室に向かっては
移動自在であり、その場合、高圧室が拡張してラッシュ
アジャスタは自身を伸長させる。しかし、封入油が高圧
室からリザーバ室に向かって逆に移動することを防止す
る流体一方向移動防止機構を有しているので、ラッシュ
アジャスタは外力が加わっても急激に縮小することはな
い。こうして上記のような伸長自在だが縮小は防止され
るという、密封型ラッシュアジャスタの機能が達成され
ることになる。
上述したように高圧室は、封入油が侵入してくるのに伴
って容積が拡張する。したがって、従来の密封型ラッシ
ュアジャスタにおいては、高圧室の容積変化分に相当す
るだけのリザーバ室内油量変化を吸収するゴム製の容積
可変チャンバを、別に設けて封入油を内蔵し、ラッシュ
アジャスタの伸縮に伴う封入油の移動に対処していた。
[解決しようとする課題] しかしながら、このようなゴム製の容積可変チャンバは
ゴム製であるがために、耐油性に劣っており、封入油で
あるエンジンオイル等の漏れを招来する。また、ラッシ
ュアジャスタの作動に伴う熱や機械的運動(例えば屈曲
運動)等にも弱く破れやすい。更に、容積可変チャッバ
のゴム部を金属部(ボディ等)に、かしめや圧着などの
方法で取り付けなければならないが、その際、取り付け
部分の密封性に不安が残る。以上のような封入油の漏れ
に関する問題点は全て、容積可変チャンバがゴム製であ
るということに起因している。
したがって、本考案は封入油の漏れに関する問題点を根
本的に解消した。信頼性および耐久性を有する密封型ラ
ッシュアジャスタを提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本考案による磁性流体を用いたラッシュアジャスタは、
開端部と閉端部とを有する円管状となっている本体と、
該本体に収容され、該本体の軸線方向に摺動可能な移動
部材と、該本体と該移動部材との間に画成された流体高
圧室および該移動部材の内部に画成された流体リザーバ
室と、該流体高圧室及び該流体リザーバ室に充填された
流体と、該流体高圧室と該流体リザーバ室との間に設け
られた流体一方向移動防止手段と、から成っていて、 軸線直角方向に磁化されている上記本体および上記移動
部材と、磁性流体である上記流体とで流体密封手段を形
成していることを特徴としている。
[作用] 該密封手段が、軸線直角方向に磁化されている本体およ
び移動部材と、磁性流体である上記流体とで流体密封手
段を形成しているので、該密封手段近傍において、本体
と移動部材とで画成する磁界により該磁性流体が捕捉さ
れて外部に流出することがなく、その作用により流体の
密封を高い信頼性のもとに行なうことができる。
[実施例] 以下、本考案の実施例を添付図面に基づいて詳細に説明
する。
第1図は、本考案の第一実施例を示す密封型ラッシュア
ジャスタ100の軸線方向断面図である。ラッシュアジャ
スタ100は、内部に略円筒状の内室、すなわち内部空間
を有する略円筒状のカップ形本体1を備えている。本体
1の内部空間の底部近傍には軸線方向断面が略H型で、
内部空間を2つの室に分割する円筒状のプランジャ本体
3が本体1内に軸線方向に摺動自在に嵌合されている。
プランジャ本体3の軸線方向上方には、各々円筒状の大
径部分2aと小径部分2bとから成るプランジャキャップ2
が、大径部分2aで本体1の内周面に摺動自在に嵌合して
いる。プランジャキャップ2の大径部分2aの下端はプラ
ンジャ本体3の上端に密着取付されており、一体状態で
軸線方向に摺動移動する。なお、該プランジャ本体3と
該プランジャキャップ2とで移動部材すなわちプランジ
ャ23を形成している。プランジャ23は一体でも構わな
い。本体1の上部開放端部にはキャップリテーナ9が形
成されていて、ラッシュアジャスタ100の組み付け時に
プランジャ本体3およびプランジャキャップ2が本体1
から脱落しないように保持している。
プランジャ本体3は、円筒部分3bと、それと一体になっ
た内部の隔壁3aとからなり、隔壁3aによって、本体1内
の空間を2つの室に分割している。隔壁3aと本体1の底
部に設けられた凹部との間には高圧室Bが、また隔壁3a
とプランジャキャップ2の大径部分2aとの間には、高圧
室Bへ導入するための磁性流体Aが貯蔵されたリザーバ
室Cが各々画成されている。磁性流体Aは、高圧室Bか
らプランジャキャップ2の小径部分2bの下部まで満たさ
れており、また、プランジャキャップ2の小径部分2b内
の空間Dは空気を含んでおり、後述する小開口2dを介し
て外部空気と連通している。
プランジャ本体3の隔壁3aの中央には貫通口3cが設けら
れており、高圧室B内へリザーバ室Cから磁性流体Aが
流入できるようになっている。高圧室B内には、貫通口
3cに着座するチェックバルブボール4が、チェックバル
ブリテーナ5上に保持されたチェックバルブスプリング
6によって、上方、すなわち貫通口3cに着座する方向に
付勢されている。また、チェックバルブリテーナ5は、
プランジャ本体3を上方へ付勢するプランジャスプリン
グ7により支持されて、隔壁3aの周縁部に当接してい
る。チェックバルブボール4、チェックバルブリテーナ
5およびチェックバルブスプリング6とで流体一方向移
動防止手段を形成している。
プランジャキャップ2aの頭部先端には、軸線方向上方に
貫通する小開口2dが設けられている。プランジャキャッ
プ2の大径部分2aには、半径方向に大径部分2aを貫通す
る連通口2cが設けられている。該連通口2cに対向して、
本体1の内周には円周方向に溝1aが設けられている。
第2図は、第1図に示した本考案による密封型ラッシュ
アジャスタ100の一部を拡大し、磁化されたことにより
生じた極性を図解的に示した図である。第2図におい
て、密封型ラッシュアジャスタ100の本体1は外周面を
S極とし、内周面をN極としている。また、プランジャ
キャップ2もプランジャ本体3も外周面をS極とし、内
周面をN極としている。本体1もプランジャキャップ
2、プランジャ本体3も内外周面全面にわたって軸線直
角方向に磁化されているが、第2図においては理解を容
易とするため、一部のみ磁極を図解している。
次に第1図および第2図を参照して本実施例の動作を説
明する。第1図に示す状態において、ラッシュアジャス
タ100の頭部と図示しないスイングアームとの間に間隙
が生じたとすると、プランジャスプリング7の付勢力に
よりプランジャ23は、本体1に対して離隔する方向すな
わち上方に移動させられる。それにより、高圧室Bが拡
張し、従って、リザーバ室Cの磁性流体Aはプランジャ
本体3の貫通口3cとチェックバルブボール4との間を通
過して、高圧室Bに侵入する。リザーバ室Cの磁性流体
Aは、一部が高圧室Bに侵入したためその量が減少する
ことになるが、減少分はプランジャキャップ2の小開口
2dから流入する外部空気によって賄われる。この流入す
る空気により、ラッシュアジャスタ100の伸長が妨げら
れることはないようになっている。
ラッシュアジャスタ100の作動時には、高圧室Bが高圧
となるため、わずかではあるが高圧室Bから磁性流体A
が、本体1の内壁とプランジャ23の外壁とのわずかな隙
間を伝わって、上方にしみ出てゆく。
ラッシュアジャスタ100の頭部に、図示しないカム軸の
回転による大きな押圧力が発生すると、プランジャ23は
下方に押圧される。しかし、チェックバルブボール4が
貫通口3cに隙間なく当接しており、そのため、高圧室B
内の磁性流体Aは貫通口3cを介してリザーバ室Cに移動
できない。したがって、ラッシュアジャスタ100は縮小
することがなく、それにより、バルブクリアランスを略
零の状態に維持する。
ところで、ラッシュアジャスタ100の本体1とプランジ
ャキャップ2が磁化されていなかった場合には、ラッシ
ュアジャスタ100の作動時には高圧室Bが高圧となるた
め、わずかではあるが高圧室Bから磁性流体Aが、本体
1の内壁とプランジャキャップ2の外壁とのわずかな隙
間を伝わって上方にしみ出てゆく。この磁性流体Aは溝
1a内に侵入し、更に連通口2cを介してリザーバ室Cに戻
ることになる。高圧室Bからしみでた分だけ磁性流体A
は、リザーバ室Cから貫通口3cを介して即座に補給され
る。溝1aの上方にも本体1とプランジャキャップ2との
間に隙間があるため、磁性流体Aは溝1aを通過して、更
に上方に向かって移動する。
上記現象は、本体1とプランジャキャップ2とがそれぞ
れ磁化されていない場合に生ずる。ところが、本体1と
プランジャ3とがともに磁化されていて、両者間すなわ
ち本体1の内壁とプランジャキャップ2の内周との間に
強力な磁界が発生すると、磁性流体はその場所で極度に
粘度が高まり、その動きを拘束されることにより捕捉さ
れ、その場所より上方の移動が不可能となる。すなわ
ち、本体1の内径面とプランジャキャップ2の外径面と
の間のスキマが比較的小さいため、そのスキマに働く磁
気力のため粘度が高まった磁性流体は、上方に移動する
ことが出来なくなるのである。これにより、密封機能が
達成されることになる。なお、本実施例において連通口
2cと溝1aは、本体1とプランジャキャップ2との間隙を
通過する磁性流体、例えば静止時に毛管現象で上ってく
る磁性流体を捕らえるために設けられている。
第2図に示すように、プランジャキャップ2の頭部にあ
る小開口2dも周囲を磁化された部分で取り巻かれている
ので、小開口2d内にも磁界が発生している。したがっ
て、小開口2dが外部空気と連通しているにもかかわら
ず、磁性流体Aは小開口2dを介して外部に流出すること
がない。なお、第2図に示す第一実施例においては、ラ
ッシュアジャスタ100の本体1の外周とプランジャキャ
ップ外周が、共にS極になるよう磁化されているが、両
外周はともにN極であっても良い。また、第一実施例で
はプランジャキャップ2とプランジャ本体3とが共に磁
化されているとしたが、まず、プランジャキャップ2だ
けを先に磁化して、その後、プランジャキャップ2と、
磁化されていないプランジャ本体3とを密着取付して
も、密封効果は同様に保たれる。
第3図は本考案の第二実施例である密封型ラッシュアジ
ャスタ300の、一部を省略した軸線方向断面図である。
ラッシュアジャスタ300は、第1図に示したラッシュア
ジャスタ100に対して、プランジャキャップ2の小開口2
dを取り除いたものである。したがって、それ以外の共
通する構成の説明は省略する。
第3図において、プランジャキャップ32の内部空間Eに
は空気と磁性流体Aの一部が満たされている。内部空間
E内の空気は所定体積変化範囲内で圧縮膨張自在である
ため、上述のように高圧室Bが拡張した時に、磁性流体
Aがリザーバ室Cへ侵入するのを妨害することは少な
い。
第4図は本考案の第三実施例である密封型ラッシュアジ
ャスタ500の一部を省略した軸線方向断面図であって、
極性を図解したものである。ラッシュアジャスタ500
は、第1図および第2図に示したラッシュアジャスタ10
0に対して、構成は極性を除いてはすべて同じであるの
で、その説明を省略する。
第4図において、ラッシュアジャスタ500の本体1の極
性は、上述の第一実施例と同じように外周面をS極、内
周面をN極としている。更に、プランジャキャップ2の
極性も、第一実施例と同じように外周面がS極、内周面
がN極となっている。しかしながら、磁化されているプ
ランジャ本体3の極性は、外周面がN極、内周面がS極
となっている。これにより、ラッシュアジャスタ500に
おいては、本体1とプランジャ本体3とは互いに同極を
対向させており、その反発力を利用して、本体1とプラ
ンジャ23とが摺動しあってもかじりを生じさせないよう
にしている。また、本体1とプランジャキャップ2とは
異極を対向させており、その間に強い磁界を発生させ、
強力な密封効果を生じさせている。明白であるが、本体
1の極性を逆にして内周面をS極とし、同時にプランジ
ャキャップ2の外周面をN極、プランジャ本体3の外周
面をS極としても同様の効果が得られる。
第5図は本考案の第四実施例である密封型ラッシュアジ
ャスタ600の軸線方向断面図である。ラッシュアジャス
タ600は、第1図に示したラッシュアジャスタ100に対し
て、プランジャキャップとプランジャ本体とが一体とな
って、プランジャ62を形成している点のみが大きく異な
る。それ以外の構成は第一実施例と略同一であるため、
その説明を省略する。プランジャ62を一体で作る方法と
しては、例えば、中子を用いた鋳造による製造方法等が
ある。
第6a図は、本考案の第五実施例である密封型ラッシュア
ジャスタ700の軸線方向断面図であり、内外部連通口F
内に磁石Gを浮遊させ、磁性流体Cの外部への流出を防
止すると共に、プランジャ23内の磁性流体Cの体積変化
をも磁石Gが上下することにより吸収する。
第6b図は、本考案の第六の実施例である密封型ラッシュ
アジャスタ800の軸線方向断面図であり、プランジャキ
ャップ2に設けられている内外部連通口2bから外部に飛
散するおそれのある磁性流体を、内外部連通口上に当接
するスイングアーム80の一端に磁石Hを設けて捕捉する
ものである。
以上、本考案による密封型ラッシュアジャスタの実施例
を図面を参照して説明してきたが、本考案は上記実施例
に限定して解釈されるべきではなく、その趣旨を損ねな
い範囲で変更、改良が可能であることは勿論である。例
えば、本考案は実施例で示したエンドピボット型だけで
なく、ロッカーアーム内蔵型、逆バケット型あるいはバ
レル型等密封型であるすべてのラッシュアジャスタに適
用可能である。
[考案の効果] 以上、詳細に述べた本考案による密封型ラッシュアジャ
スタによれば、次のような効果が得られる。
本考案による密封型ラッシュアジャスタにおいて、軸線
直角方向に磁化させている本体および移動部材と、磁性
流体からなる流体とで流体密封手段が形成されているの
で、該密封手段近傍において、本体と移動部材とで画成
する磁界により磁性流体が捕捉されて外部に流出するこ
とがなく、その作用により流体の密封を高い信頼性のも
とに行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の第一実施例を示す密封型ラッシュア
ジャスタ100の軸線方向断面図である。 第2図は、第1図に示した本考案による密封型ラッシュ
アジャスタ100の一部を拡大し、磁化されたことにより
生じた磁性を図解的に示した図である。 第3図は本考案の第二実施例である密封型ラッシュアジ
ャスタ300の、一部を省略した軸線方向断面図である。 第4図は本考案の第三実施例である密封型ラッシュアジ
ャスタ500の一部を省略した軸線方向断面図であって、
極性を図解したものである。 第5図は本考案の第四実施例である密封型ラッシュアジ
ャスタ600の軸線方向断面図である。 第6a、6b図はそれぞれ本考案の第五、第六実施例の軸線
方向断面図である。 第7図は一般的なOHC形式の内燃機間のシリンダヘッド
の一部を切断して得られた図である。 [主要な部分の符合の説明] 1、……本体 2、32、……プランジャキャップ 3、……プランジャ本体 23、62、……プランジャ

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】開端部と閉端部とを有する円管状となって
    いる本体と、該本体に収容され、該本体の軸線方向に摺
    動可能な移動部材と、該本体と該移動部材との間に画成
    された流体高圧室および該移動部材の内部に画成された
    流体リザーバ室と、該流体高圧室及び該流体リザーバ室
    に充填された流体と、該流体高圧室と該流体リザーバ室
    との間に設けられた流体一方向移動防止手段と、から成
    る密封型ラッシュアジャスタにおいて、 軸線直角方向に磁化されている上記本体および上記移動
    部材と、磁性流体である上記流体とで流体密封手段を形
    成していることを特徴とする磁性流体を用いた密封型ラ
    ッシュアジャスタ。
  2. 【請求項2】上記移動部材は開端部側部分と閉端部側部
    分とから成っていて、該開端部側部分のみが磁化されて
    いることを特徴とする請求項1記載の磁性流体を用いた
    密封型ラッシュアジャスタ。
  3. 【請求項3】上記移動部材は開端部側部分と閉端部側部
    分とから成っていて、該開端部側部分の磁化された方向
    と、該閉端部側部分の磁化された方向とは逆になってい
    ることを特徴とする請求項1記載の磁性流体を用いた密
    封型ラッシュアジャスタ。
  4. 【請求項4】上記移動部材は内外部連通口を設けてお
    り、磁化されている該内外部連通口の周囲部分と、上記
    磁性流体とで、該内外部連通口の密封手段を形成してい
    ることを特徴とする請求項1から4までのいずれか1記
    載の磁性流体を用いた密封型ラッシュアジャスタ。
  5. 【請求項5】上記内外部連通口内に磁石を摺動自在に浮
    遊させたことを特徴とする請求項1から4までのいずれ
    か1記載の磁性流体を用いたラッシュアジャスタ。
  6. 【請求項6】上記移動部材に当接するスイングアームに
    磁石を備えたことを特徴とする請求項4または5記載の
    磁性流体を用いた密封型ラッシュアジャスタ。
JP5762688U 1988-04-28 1988-04-28 磁性流体を用いた密封型ラッシュアジャスタ Expired - Lifetime JPH07649Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5762688U JPH07649Y2 (ja) 1988-04-28 1988-04-28 磁性流体を用いた密封型ラッシュアジャスタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5762688U JPH07649Y2 (ja) 1988-04-28 1988-04-28 磁性流体を用いた密封型ラッシュアジャスタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01160106U JPH01160106U (ja) 1989-11-07
JPH07649Y2 true JPH07649Y2 (ja) 1995-01-11

Family

ID=31283472

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5762688U Expired - Lifetime JPH07649Y2 (ja) 1988-04-28 1988-04-28 磁性流体を用いた密封型ラッシュアジャスタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07649Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6285768B2 (ja) * 2014-03-24 2018-02-28 株式会社Subaru ロッカアーム脱落防止機構
CN104153837B (zh) * 2014-07-10 2017-12-29 上海工程技术大学 一种消除气门间隙的新型气门挺柱机构

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01160106U (ja) 1989-11-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0794322B1 (en) Hydraulic lash adjuster
US4032263A (en) Pump with coaxial inlet and outlet valve arrangement
JPH10212909A (ja) チェックバルブ開放装置つき油圧式ラッシュアジャスタ
US6325034B1 (en) Hydraulic lash adjuster
JPH0526243Y2 (ja)
JPH07649Y2 (ja) 磁性流体を用いた密封型ラッシュアジャスタ
US4274370A (en) Self-contained type lash adjuster
JPS58113511A (ja) 油圧ラツシユアジヤスタ
US4624224A (en) Hydraulic valve lifter
US4621598A (en) Hydraulic lash adjustor in a valve operating mechanism
US20200224561A1 (en) Selective resetting lost motion engine valve train components
EP3190274A1 (en) Valve opening and closing timing control apparatus
US10072535B2 (en) Lash compensator spring end cap
JP3287610B2 (ja) 可変バルブタイミング・リフト機構
JPH0524323B2 (ja)
US4913105A (en) Hydraulic lash adjuster
JP3288784B2 (ja) 内燃機関用油圧式ラッシュアジャスタ
JPS6013908A (ja) 内燃機関用の密封型ラツシユアジヤスタ
JPH06212917A (ja) 油圧式ラッシュアジャスタ
JPH0979017A (ja) エンジンのデコンプ装置
JPS5913285Y2 (ja) 密封式弁間隙自動調整装置
JPS6129922Y2 (ja)
JPH0332728Y2 (ja)
JPS6129923Y2 (ja)
JPH0752321Y2 (ja) ロツカアームの軸封構造