JPH076429Y2 - 内外操作型扉用平面ラッチ装置 - Google Patents

内外操作型扉用平面ラッチ装置

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JPH076429Y2
JPH076429Y2 JP10530990U JP10530990U JPH076429Y2 JP H076429 Y2 JPH076429 Y2 JP H076429Y2 JP 10530990 U JP10530990 U JP 10530990U JP 10530990 U JP10530990 U JP 10530990U JP H076429 Y2 JPH076429 Y2 JP H076429Y2
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JP
Japan
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cam plate
fixed
rod
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handle
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JP10530990U
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啓一 水口
芳秋 滝本
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Takigen Manufacturing Co Ltd
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Takigen Manufacturing Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、鉄道車両の個室型客室等に使用され、室内と
室外のいずれからも解施錠操作できる平面ラッチ装置に
関するものである。
[従来の技術] 列車旅行の高級化と快適性追求の結果として個室型客室
を備えた鉄道車両が提案されているが、このような鉄道
車両では、客室と廊下間の仕切壁の扉が車両の動揺によ
って不意に開放して、乗客のプライバシーが侵害される
ことがないように、扉を固定枠体に錠止できる必要があ
る。
また、このような扉には、室内側から解錠して開放操作
するための内側取手ユニットと、廊下側から解錠して開
放操作するための外側取手ユニットが装備されるが、内
側取手ユニットを操作したとき、外側取手ユニットが追
随作動して取手が扉面から突出し、通行者の身体に接触
したり衣服に引掛ることがあってはならない。
更にまた鉄道車両では全体の大きさに制約があるため、
客室や廊下の有効利用スペースを広く設定するには、内
側取手ユニットと外側取手ユニットの扉面からの突出量
を出来るだけ抑制する必要がある。
[考案が解決しようとする課題] 従って本考案の目的は、車両の動揺などによって偶発的
に開放しないように扉を固定枠体に対して的確に錠止す
ることができると共に、室内側と廊下側のいずれにおい
ても扉面からの突出量が極めて小さく、また、内側取手
ユニットの操作によって外側取手ユニットが追随作動す
ることがない、内外操作型扉用平面ラッチ装置を提供す
ることである。
[課題を解決するための手段] 以下、添付図面中の参照符号を用いて説明すると、本考
案の内外操作型扉用平面ラッチ装置では、固定枠体21に
対して開閉される扉1の室内側パネル2に内側取手ユニ
ット3の内側固定ケース4を埋込み固着し、内側固定ケ
ース4の正面凹部5に出没する内側取手6の基端部を内
側垂直枢軸7によって内側固定ケース4に枢着し、内側
取手6を内側バネ8によって没入方向に回転付勢する。
内側固定ケース4の裏側に固設した内側案内ケース9に
内側駆動カム板10を左右方向に摺動可能に嵌合し、内側
取手6の基端部背面側の内側押動突起11を内側駆動カム
板10の内側受動突起12に当接させ、内側案内ケース9に
内側上位従動カム板13と内側下位従動カム板14を上下方
向に摺動可能に別個に嵌合する。
内側上位従動カム板13の上向きの内側第一カム斜面部15
を内側駆動カム板10の下向きの内側第二カム斜面部17に
当接させ、内側下位従動カム板14の下向きの内側第三カ
ム斜面部16を内側駆動カム板10の上向きの内側第四カム
斜面部18に当接させ、内側上位従動カム板13と内側下位
従動カム板14にそれぞれ内側上位中継ロッド19と内側下
位中継ロッド20を固着する。
扉1の室外側パネル22に外側取手ユニット23の外側固定
ケース24を埋込み固着し、外側固定ケース4の正面凹部
25に出没する外側取手26の基端部を外側垂直枢着27によ
って外側固定ケース24に枢着し、外側取手26を外側バネ
28によって没入方向に回転付勢する。
外側固定ケース24の裏側に固設した外側案内ケース29に
外側駆動カム板30を左右方向に摺動可能に嵌合し、外側
取手26の基端部背面側の外側押動突起31を外側駆動カム
板30の外側受動突起32に当接させ、外側案内ケース29に
外側上位従動カム板33と外側下位従動カム板34を上下方
向に摺動可能に別個に嵌合する。
外側従動カム板33の上向きの外側第一カム斜面部35を外
側駆動カム板30の下向きの外側第二カム斜面部37に当接
させ、外側従動カム板34の下向きの外側第三カム斜面部
36を外側駆動カム板30の上向きの外側第四カム斜面部38
に当接させ、外側上位従動カム板33と外側下位従動カム
板34にそれぞれ外側上位中継ロッド39と外側下位中継ロ
ッド40を固着する。
扉1の上部に上側ラッチユニット41の上側固定ケース42
を固着し、上側固定枠体21の上側受金部43に係脱する上
側ラッチ棒44を上側固定ケース42に嵌挿し、上側ラッチ
棒44を上側バネ45によって上方に摺動付勢し、上側ラッ
チ棒44に上側鎖錠ロッド46を固着し、上側鎖錠ロッド46
の下端部と内側上位中継ロッド19及び外側上位中継ロッ
ド39の各上端部とを上側連結ブロック47によって連結す
る。
扉1の下部に下側ラッチユニット51の下側固定ケース52
を固着し、固定枠体21の下側受金部53に係脱する下側ラ
ッチ棒54を下側固定ケース52に嵌挿し、下側ラッチ棒54
を下側バネ55によって上方に摺動付勢し、下側ラッチ棒
54に下側鎖錠ロッド56を固着し、下側鎖錠ロッド56の上
端部と内側下位中継ロッド20及び外側下位中継ロッド40
の各下端部とを下側連結ブロック57によって連結する。
[作用] 第1図と第2図に示したように扉1が閉鎖されていると
き、内側取手ユニット3と外側取手ユニット23のいずれ
においても、内側取手6と外側取手26はそれぞれ内側固
定ケース4の正面凹部5と外側固定ケース24の正面凹部
25に没入しており、それぞれ内側バネ8と外側バネ28に
よって没入状態に保持されている。
上側ラッチユニット41の上側ラッチ棒44は固定枠体21の
上側受金部43に係合し、下側ラッチユニット51の下側ラ
ッチ棒54は固定枠体21の下側受金部53に係合し、各係合
状態がそれぞれ上側バネ45と下側バネ55の付勢によって
保持されているため、扉1は固定枠体21に対して錠止さ
れている。
扉1を室内側から解錠して開放するには、内側取手ユニ
ット3の内側取手6を内側垂直枢軸7を中心に内側固定
ケース4の正面凹部5から引出し回転させればよい。こ
の回転操作によって内側取手6の内側押動突起11が内側
駆動カム板10の内側受動突起12を押すため、第5図にお
いて内側駆動カム板10が左方向に摺動する。
この摺動に伴なって内側駆動カム板10の内側第二カム斜
面部17と内側第四カム斜面部18がそれぞれ内側上位従動
カム板13の内側第一カム斜面部15と内側下位従動カム板
14の内側第三カム斜面部16を押すため、内側上位従動カ
ム板13が第5図において下方に摺動する一方、内側下位
従動カム板14が上方に摺動する。そのため、内側上位中
継ロッド19が下方に牽引されて上側ラッチ棒44が上側受
金部43から脱出し、内側下位中継ロッド20が上方に牽引
されて下側ラッチ棒54が下側受金部53から脱出する。
このとき、内側上位中継ロッド19と一体に外側上位中継
ロッド39が下方に牽引されるため、外側取手ユニット23
の外側上位従動カム板33が外側案内ケース29内で下方に
摺動する一方、内側下位中継ロッド20と一体に外側下位
中継ロッド40が上方に牽引されるため、外側下位従動カ
ム板34が上方に摺動するけれども、外側上位従動カム板
33の外側第一カム斜面部35と外側下位従動カム板34の外
側第三カム斜面部36はそれぞれ外側駆動カム板30の外側
第二カム斜面部37と外側第四カム斜面部38から単に離れ
て行くだけである。そのため、外側駆動カム板30は何等
動かされず、外側取手26は外側固定ケース24の正面凹部
25内の没入位置に維持される。
このようにして固定枠体21に対する錠止を解除された扉
1は、内側取手6を更に手前に引くことによって開放さ
れる。
扉1を廊下側から解錠して開放するには、外側取手ユニ
ット23の外側取手26を外側垂直枢軸27を中心に外側固定
ケース24の正面凹部25から引出し回転させればよい。こ
の回転操作によって外側取手26の外側押動突起31が外側
駆動カム板30の外側受動突起32を押すため、第10図にお
いて外側駆動カム板30が左方向に摺動する。
この摺動に伴なって外側駆動カム板30の外側第二カム斜
面部37と外側第四カム斜面部38がそれぞれ外側上位従動
カム板33の外側第一カム斜面部35と外側下位従動カム板
34の外側第三斜面部36を押すため、外側上位従動カム板
33が第10図において下方に摺動する一方、外側下位従動
カム板34が上方に摺動する。そのため、外側上位中継ロ
ッド39が下方に牽引されて上側ラッチ棒44が上側受金部
43から脱出し、外側下位中継ロッド40が上方に牽引され
て下側ラッチ棒54が下側受金部53から脱出する。
このとき、外側上位中継ロッド39と一体に内側上位中継
ロッド19が下方に牽引されるため、内側取手ユニット3
の内側上位従動カム板13が内側案内ケース19内で下方に
摺動する一方、外側下位中継ロッド40と一体に内側下位
中継ロッド20が上方に牽引されるため、内側下位従動カ
ム板14が上方に摺動するけれども、内側上位従動カム板
13の内側第一カム斜面部15と内側下位従動カム板14の内
側第三カム斜面部16はそれぞれ内側駆動カム板10の内側
第二カム斜面部17と内側第四カム斜面部18から単に離れ
て行くだけである。そのため、内側駆動カム板10は何等
動かされず、内側取手6は内側固定ケース4の正面凹部
5内の没入位置に維持される。
このようにして固定枠体21に対する錠止を解除された扉
1は、外側取手26を更に手前に引くことによって開放さ
れる。
[実施例] 図示の実施例では、鉄道車両の個室型客室の扉1は、蝶
番49で隣接の扉48に接続された2枚構成の折戸であり、
扉1の上面板部59に固着された上位軸足ローラ60は、固
定枠体21の鴨居部材61の水平レール62内を走行する。扉
1の下面板部63に固着された下位軸足ローラ64は、固定
枠体21の敷居部材65の水平レール66内を走行する。別の
扉48は蝶番58によって側柱50に枢着されている。
内側取手ユニット3の垂直断面コ字型の内側案内ケース
9は、薄箱型の内側固定ケース4の背面側に嵌合して溶
接されている。内側固定ケース4は扉1の室内側パネル
2の取付用開口67に嵌合され、内側案内ケース9の外側
には垂直断面コ字型の取付板68が嵌合されている。内側
固定ケース4は、取付板68の透孔69からビス70を案内ケ
ース9の雌螺子部71に螺子込み、正面縁枠板部72と取付
板68との間に室内側パネル2を締付けることによって扉
1に固着されている。
内側取手6の内側垂直枢軸7は、内側取手6の上下側壁
板部73,74の軸孔75,76と内側固定ケース4の上下側壁板
部77,78の軸孔79,80を貫通している。内側取手6の内側
押動突起11は、上下側壁板部73,74と一体に斜めに突設
され、内側固定ケース4の背面板部81のスロット82から
内側案内ケース9内に突出している。内側駆動カム板10
の内側受動突起12は、内側駆動カム板10を垂直に貫通し
た丸棒の上下端部で構成されている。内側案内ケース9
の上下側面板部83,84に摺接する内側駆動カム板10の上
下端面部には内側押動突起11,11が入り込む切欠部85,85
を設けてある。
内側上位中継ロッド19の下端部は、取付板68の上側面板
部86の透孔87と内側案内ケース9の上側面板部83の透孔
88を通って、内側上位従動カム板13の螺子孔89に螺合さ
れている。内側下位中継ロッド20の上端部は、取付板68
の下側面板部90の透孔91と内側案内ケース9の下側面板
部84の透孔92を通って、内側下位従動カム板14の螺子孔
93に螺合されている。
外側取手ユニット23の垂直断面コ字型の外側案内ケース
29は、薄箱型の外側固定ケース24の背面側に嵌合して溶
接されている。外側固定ケース24は扉1の室外側パネル
22の取付用開口94に嵌合され、外側案内ケース29の外側
には垂直断面コ字型の取付板95が嵌合されている。外側
固定ケース24は、取付板95の透孔96からビス97を外側案
内ケース29の雌螺子部98に螺子込み、正面縁枠板部99と
取付板95との間に室外側パネル22を締付けることによっ
て扉1に固着されている。
外側取手26の外側垂直枢軸27は、外側取手26の上下側壁
板部100,101の軸孔102,103と外側固定ケース24の上下側
壁板部104,105の軸孔106,107を貫通している。外側取手
26の外側押動突起31は、上下側壁板部100,101と一体に
斜めに突設され、外側固定ケース24の背面板部108のス
ロット109から外側案内ケース29内に突出している。外
側駆動カム板30の外側受動突起32は、外側駆動カム板30
を垂直に貫通した丸棒の上下端部で構成されている。外
側案内ケース29の上下側面板部110,111に摺接する外側
駆動カム板30の上下端面部には押動突起31,31が入り込
む切欠部112,112を設けてある。
外側上位中継ロッド39の下端部は、取付板95の上側面板
部113の透孔114と外側案内ケース29の上側面板部110の
透孔115を通って、外側上位従動カム板33の螺子孔116に
螺合されている。外側下位中継ロッド40の上端部は、取
付板95の下側面板部117の透孔118と外側案内ケース29の
下側面板部111の透孔119を通って、外側下位従動カム板
34の螺子孔120に螺合されている。
上側ラッチユニット41の上側ラッチ棒44は扉1の上面板
部59の透孔121から出没する本体部分44aと、螺子孔122
に上側鎖錠ロッド46の上端部が螺合されるロッド取付部
分44bとで構成されている。ロッド取付部分44bの上半部
は、上側固定ケース42の水平板部123の透孔124から本体
部分44aの上下方向の受孔125に摺動可能に嵌合されてい
る。ロッド取付部分44bの上端部に直径方向に打込み固
定された連係ピン126は、受孔125と直交する上下方向の
逃げ孔127に両端部を挿入されている。
上側ラッチ棒44の付勢用上側バネ45は圧縮コイルバネで
構成され、本体部分44aの下端面と上側固定ケース42の
水平板部123との間に挿入されている。連係ピン126が逃
げ孔127の下端部に位置しているとき、ロッド取付部分4
4bの中間部段差面128は上側固定ケース42の水平板部123
に当接している。
扉1の閉鎖作動の終端において本体部分44aの上端斜面
部129が鴨居部材61に衝接して上側ラッチ棒44が下方に
移動するとき、上側バネ45の付勢に抗して本体部分44a
だけが下方に摺動し、ロッド取付部分44bは何等摺動し
ない。他方、上側鎖錠ロッド46が下方に牽引されたと
き、連係ピン126が逃げ孔127の下端内面を押すため、本
体部分44aとロッド取付部分44bは下方に一体的に移動す
る。
下側ラッチユニット51の下側ラッチ棒54は扉1の下面板
部63の透孔130から出没する本体部分54aと、螺子孔131
に下側鎖錠ロッド56の下端部が螺合されるロッド取付部
分54bとで構成されている。ロッド取付部分54bの下半部
は、下側固定ケース52の水平板部132の透孔133から本体
部分54aの上下方向の受孔134に摺動可能に嵌合されてい
る。ロッド取付部分54bの下端部に直径方向に打込み固
定された連係ピン135は、受孔134と直交する上下方向の
逃げ孔136に両端部を挿入されている。
下側ラッチ棒54の付勢用下側バネ55は圧縮コイルバネで
構成され、本体部分54aの下端面と下側固定ケース52の
水平板部132との間に挿入されている。連係ピン135が逃
げ孔136の上端部に位置しているとき、ロッド取付部分5
4bの中間部段差面137は下側固定ケース52の水平板部132
に当接している。
扉1の閉鎖作動の終端において本体部分54aの上端斜面
部138が敷居部材65に衝接して下側ラッチ棒54が上方に
移動するとき、下側バネ55の付勢に抗して本体部分54a
だけが上方に摺動し、ロッド取付部分54bは何等摺動し
ない。他方、鎖錠ロッド56が上方に牽引されたとき、連
係ピン135が逃げ孔136の上端内面を押すため、本体部分
54aとロッド取付部分54bは上方に一体的に移動する。
上側連結ブロック47の水平断面の中央部には上側鎖錠ロ
ッド46の下端部が螺合される螺子孔139を上下方向に設
け、該水平断面の対角線上には螺子孔139に関して対称
位置に貫通孔140,141を上下方向に設けてある。貫通孔1
40に挿通された内側上位中継ロッド19の上端部には抜止
めナット142が螺合され、貫通孔141に挿通された外側上
位中継ロッド39の上端部には抜止めナット143が螺合さ
れている。
下側連結ブロック57の水平断面の中央部には下側鎖錠ロ
ッド56の上端部が螺合される螺子孔144を上下方向に設
け、該水平断面の対角線上には螺子孔144に関して対称
位置に貫通孔145,146を上下方向に設けてある。貫通孔1
45に挿通された内側下位中継ロッド20の下端部には抜止
めナット147が螺合され、貫通孔146に挿通された外側下
位中継ロッド40の下端部には抜止めナット148が螺合さ
れている。
[考案の効果] 以上のように本考案の内外操作型扉用平面ラッチ装置で
は、扉1の上部に設けた上側ラッチユニット41の上側ラ
ッチ棒44が固定枠体21の上側受金部43に係合し、扉1の
下部に設けた下側ラッチユニット51の下側ラッチ棒54が
固定枠体21の下側受金部53に係合することによって、扉
1が固定枠体1に錠止され、この上下2箇所における錠
止状態が上側バネ45と下側バネ55の摺動付勢によって的
確に保持されるため、鉄道車両の個室型客室の扉などに
使用されたとき、車両の動揺や急停車の衝撃によって扉
1が不意に開放されることがない。
また、本考案では、上側ラッチユニット41の下側ラッチ
棒44と下側ラッチユニット51の下側ラッチ棒54をそれぞ
れ解錠位置へと操作する内側取手ユニット3と外側取手
ユニット23は、いずれも内側固定ケース4と外側固定ケ
ース24がそれぞれ扉1の室内側パネル2と室外側パネル
22に埋込み固着され、内側取手6と外側取手26がそれぞ
れ内側バネ8と外側バネ28の付勢によって、それぞれ内
側固定ケース4の方面凹部24と外側固定ケース5の正面
凹部25内に没入保持されるものであるため、室内側と廊
下側のいずれにおいても扉面からの突出量が極めて小さ
いものであり、客室と廊下の各スペースを本来の用途に
最大限有効に活用することができる。
更にまた本考案では、内側取手ユニット3の内側案内ケ
ース9に内側駆動カム板10を左右方向に摺動可能に嵌合
すると共に、内側上位従動カム板13と内側下位従動カム
板14を上下方向に摺動可能に別個に嵌合し、内側取手6
の内側押動突起11を内側駆動カム板10の内側受動突起12
に当接させ、内側上位従動カム板13の上向きの内側第一
カム斜面部15を内側駆動カム板10の下向きの内側第二カ
ム斜面部17に当接させ、内側下位従動カム板14の下向き
の内側第三カム斜面部16を内側駆動カム板10の上向きの
内側第四カム斜面部18に当接させる一方、外側取手ユニ
ット23の外側案内ケース29に外側駆動カム板30を左右方
向に摺動可能に嵌合すると共に、外側上位従動カム板33
と外側下位従動カム板34を上下方向に摺動可能に別個に
嵌合し、外側取手26の外側押動突起31を外側駆動カム板
30の外側受動突起32に当接させ、外側上位従動カム板33
の上向きの外側第一カム斜面部35を外側駆動カム板30の
下向きの外側第二カム斜面部37に当接させ、外側下位従
動カム板34の下向きの外側第三カム斜面部36を外側駆動
カム板30の上向きの外側第四カム斜面部38に当接させた
ので、内側取手ユニット3の内側取手6の操作によって
外側取手ユニット23の外側駆動カム板30が追随作動し
て、外側取手26が扉面から突出することがあり得ないと
共に、外側取手ユニット23の外側取手26の操作によって
内側取手ユニット3の内側駆動カム板10が追随作動し
て、内側取手6が扉面から突出することもあり得ない。
このように内側取手ユニット3と外側取手ユニット23の
作動が途中で遮断されているため、不意に突出した内側
取手6や外側取手26が室内や廊下の乗客の身体を打撃し
たり、乗客の衣服が引掛って損傷を与える危険性は皆無
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る内外操作型扉用平面ラ
ッチ装置を使用した個室型客室の室内側からの立面図で
あり、第2図は該扉の廊下側からの立面図であり、第3
図は該扉の要部縦断面図である。 第4図は第1図のA−A線断面図であり、第5図は第4
図のG−G線断面図であり、第6図は第1図のB−B線
断面図であり、第7図は第1図のC−C線断面図であ
り、第8図は第7図のH−H線断面図である。 第9図は第1図のE−E線断面図であり、第10図は第9
図のI−I線断面図であり、第11図は第1図のF−F線
断面図であり、第12図は第1図のD−D線断面図であ
り、第13図は第12図のJ−J線断面図である。 1…扉、2…室内側パネル、3…内側取手ユニット、4
…内側固定ケース、5…内側固定ケースの正面凹部、6
…内側取手、7…内側垂直枢軸、8…付勢用内側バネ、
9…内側案内ケース、10…内側駆動カム板、11…内側押
動突起、12…内側受動突起、13…内側上位従動カム板、
14…内側下位従動カム板、15…内側第一カム斜面部、16
…内側第三カム斜面部、17…内側第二カム斜面部、18…
内側第四カム斜面部、19…内側上位中継ロッド、20…内
側下位中継ロッド、21…固定枠体、22…室外側パネル、
23…内側取手ユニット、24…外側固定ケース、25…外側
固定ケースの正面凹部、26…外側取手、27…外側垂直枢
軸、28…付勢用外側バネ、29…外側案内ケース、30…外
側駆動カム板、31…外側押動突起、32…外側受動突起、
33…外側上位従動カム板、34…外側下位従動カム板、35
…外側第一カム斜面部、36…外側第三カム斜面部、37…
外側第二カム斜面部、38…外側第四カム斜面部、39…外
側上位中継ロッド、40…外側下位中継ロッド、41…上側
ラッチユニット、42…上側固定ケース、43…上側受金
部、44…上側ラッチ棒、45…付勢用上側バネ、46…上側
鎖錠ロッド、47…上側連結ブロック、48…別の扉、49…
蝶番、50…側柱、51…下側ラッチユニット、52…下側固
定ケース、53…下側受金部、54…下側ラッチ棒、55…付
勢用下側バネ、56…下側鎖錠ロッド、57…下側連結ブロ
ック、58…蝶番、149…ガイド板

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定枠体21に対して開閉される扉1の室内
    側パネル2に内側取手ユニット3の内側固定ケース4を
    埋込み固着し、内側固定ケース4の正面凹部5に出没す
    る内側取手6の基端部を内側垂直枢軸7によって内側固
    定ケース4に枢着し、内側取手6を内側バネ8によって
    没入方向に回転付勢し、内側固定ケース4の裏側に固設
    した内側案内ケース9に内側駆動カム板10を左右方向に
    摺動可能に嵌合し、内側取手6の基端部背面側の内側押
    動突起11を内側駆動カム板10の内側受動突起12に当接さ
    せ、内側案内ケース9に内側上位従動カム板13と内側下
    位従動カム板14を上下方向に摺動可能に別個に嵌合し、
    内側上位従動カム板13の上向きの内側第一カム斜面部15
    を内側駆動カム板10の下向きの内側第二カム斜面部17に
    当接させ、内側下位従動カム板14の下向きの内側第三カ
    ム斜面部16を内側駆動カム板10の上向きの内側第四カム
    斜面部18に当接させ、内側上位従動カム板13と内側下位
    従動カム板14にそれぞれ内側上位中継ロッド19と内側下
    位中継ロッド20を固着し、 扉1の室外側パネル22に外側取手ユニット23の外側固定
    ケース24を埋込み固着し、外側固定ケース4の正面凹部
    25に出没する外側取手26の基端部を外側垂直枢軸27によ
    って外側固定ケース24に枢着し、外側取手26を外側バネ
    28によって没入方向に回転付勢し、外側固定ケース24の
    裏側に固設した外側案内ケース29に外側駆動カム板30を
    左右方向に摺動可能に嵌合し、外側取手26の基端部背面
    側の外側押動突起31を外側駆動カム板30の外側受動突起
    32に当接させ、外側案内ケース29に外側上位従動カム板
    33と外側下位従動カム板34を上下方向に摺動可能に別個
    に嵌合し、外側上位従動カム板33の上向きの外側第一カ
    ム斜面部35を外側駆動カム板30の下向きの外側第二カム
    斜面部37に当接させ、外側下位従動カム板34の下向きの
    外側第三カム斜面部36を外側駆動カム板30の上向きの外
    側第四カム斜面部38に当接させ、外側上位従動カム板33
    と外側下位従動カム板34にそれぞれ外側上位中継ロッド
    39と外側下位中継ロッド40を固着し、 扉1の上部に上側ラッチユニット41の上側固定ケース42
    を固着し、固定枠体21の上側受金部43に係脱する上側ラ
    ッチ棒44を上側固定ケース42に嵌挿し、上側ラッチ棒44
    を上側バネ45によって上方に摺動付勢し、上側ラッチ棒
    44に上側鎖錠ロッド46を固着し、上側鎖錠ロッド46の下
    端部と内側上位中継ロッド19及び外側上位中継ロッド39
    の各上端部とを上側連結ブロック47によって連結し、 扉1の下部に下側ラッチユニット51の下側固定ケース52
    を固着し、固定枠体21の下側受金部53に係脱する下側ラ
    ッチ棒54を下側固定ケース52に嵌挿し、下側ラッチ棒54
    を下側バネ55によって上方に摺動付勢し、下側ラッチ棒
    54に下側鎖錠ロッド56を固着し、下側鎖錠ロッド56の上
    端部と内側下位中継ロッド20及び外側下位中継ロッド40
    の各下端部とを下側連結ブロック57によって連結した内
    外操作型扉用平面ラッチ装置。
JP10530990U 1990-10-06 1990-10-06 内外操作型扉用平面ラッチ装置 Expired - Lifetime JPH076429Y2 (ja)

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