JPH0763687A - 表面層欠陥検出装置 - Google Patents

表面層欠陥検出装置

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JPH0763687A
JPH0763687A JP20977093A JP20977093A JPH0763687A JP H0763687 A JPH0763687 A JP H0763687A JP 20977093 A JP20977093 A JP 20977093A JP 20977093 A JP20977093 A JP 20977093A JP H0763687 A JPH0763687 A JP H0763687A
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JP
Japan
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light
slit
surface layer
shielding member
inspection
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Application number
JP20977093A
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English (en)
Inventor
Ayumi Hirono
歩 広野
Masanori Kobayashi
政憲 小林
Toshimasa Fujisawa
寿政 藤沢
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目 的】 円筒状の表面層の軸に沿う筋状の凹み及び
軸に垂直な(円周方向に沿う)筋状の凹みを両方とも検
出することが可能で且つ構成が簡素な表面層欠陥検出装
置を提供すること 【構 成】 表面層欠陥検出装置は、被検査体1の円筒
状の表面層に沿ってその軸方向に延びる光源41と、前
記光源41からの出射光を通過させて前記表面層にその
軸方向に沿う所定パターンの検査光を照射させる複数の
スリットパターン43,44が形成された遮光部材42
と、前記表面層からの反射光量を検出する受光センサ5
1とを備えている。前記遮光部材42が前記光源41を
覆う筒状部材により構成され、前記筒状の遮光部材42
を回転させる回転装置が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、円筒部材、円柱部材等
の表面層の欠陥を検出する装置に関する。本発明は、複
写機、レーザプリンタ等の画像出力装置で使用される感
光体ドラム、または、定着装置の定着ローラ等の表面層
の欠陥を検出する際に使用することができる。
【0002】
【従来の技術】前記複写機やレーザプリンタ等に用いら
れる感光体ドラム、定着ロール、または帯電ロールなど
のロール部品(円筒状表面を有する部品)は、金属部品
やゴムロールの表面に感光層や保護層などの円筒状の表
面層が形成されている。その表面層が浸析塗布法などの
塗布方法で作製された場合、その塗布作業においてその
表面層の塗布むらや異物の混入が発生する。また、製品
組み立て工程での取扱時にその表面層に打痕、擦り傷や
凹みなどの欠陥が発生する。これらの円筒状の表面層の
欠陥により、複写機などから出力される画像に黒点、白
点などの画質欠陥が発生する。そのため、ロール部品は
全数表面層の検査が行なわれている。これらの表面層欠
陥に対する従来の検査方法として検査員による目視検査
が行われている。しかしながら、目視による検査では、
検査品質にばらつきや、検査工数の増大、目視疲労によ
る作業能率の悪化、作業者確保の困難、作業者教育時間
の増大などの問題があった。
【0003】そこで目視検査作業の自動化装置として、
下記(J01)の技術が知られている。 (J01)(特開平5−107196号公報記載の技術) 図6は上記公報に記載された従来の表面層欠陥検出装置
を説明するための概略斜視図である。図6において、白
色拡散光源としての蛍光灯01からの出射光はスリット
02により帯状スリット光として感光体ドラム(すなわ
ち、被検査体)03表面に照射される。この状態で、ラ
インセンサ04の受光視野を感光体ドラム03表面(表
面層)上の帯状スリット光の長手方向に伸びる境界線部
分H1に設定した第1検出位置と、受光視野を帯状スリ
ット光の中心部分H2に設定した第2検出位置とにおい
て、それぞれ検出される光量信号から表面層の欠陥を検
出している。
【0004】すなわち、この公報では、前記第1検出位
置において、表面層の表面の凹凸、機械傷等を検出し、
前記第2検出位置において感光層の膜厚の変化、表面層
中の不純物(異物)の存在等を検出している。なお、本
願発明者の研究の結果、感光体ドラムのような表面の透
明層の内部に感光層が存在する場合、透明層内部の感光
層の膜厚の変化は、前記境界部分H1のさらに外側の部
分すなわち、わずかにぼんやりと明るくなっている部分
(暗部)からの反射光量を検出するすることにより、よ
り高精度で検出できることが分かった。ただし、この場
合は受光素子の検出光量が少なく、受光素子の光量蓄積
に時間がかかるので、前記膜厚の変化の検出に時間がか
かる。
【0005】前記従来技術(J01)では、感光体ドラム
(被検査体)03の軸に垂直な方向(円周方向)に沿う
筋状の凹みが検出できにくいという問題点があった。次
にこの理由を図7Aにより説明する。図7Aにおいて、
左右方向に延びる光源01およびスリット02は、感光
体ドラム03の軸に平行であり、感光体ドラム03の表
面には感光体ドラム03の軸に垂直な(すなわち、前記
スリット02と垂直な)方向の筋状の凹み03aが存在
する。ところで、前記スリット02の左右方向の所定の
一部分を通過して、前記凹み03aに入射した光の反射
方向は左右方向にずれる。このため、前記凹み03aに
入射する光が左右方向の所定の一部分からの光のみの場
合には、その凹み03aからの反射光量を検出するライ
ンセンサ04の受光素子は敏感に前記凹み03aを検出
することができる。しかしながら、図7Aに示すよう
に、前記スリット02を通過して凹み03aに入射する
光が左右方向の広い範囲から入射している場合、凹み0
3aからの反射光量を検出するラインセンサ04の受光
素子に入射する光量の変化が少なくなる。この場合、そ
の凹み03aからの反射光量を検出するラインセンサ0
4の受光素子は敏感に前記凹みを検出することができな
くなる。
【0006】前記従来技術(J01)の問題点を解決する
ものとして本出願人は、下記(J02)の技術を先に出願
している。 (J02)(図8に示す技術、すなわち、特願平4−27
0227号) 図8において、光照射装置05は、光源06とこの光源
06の周囲を被覆する細長い遮光板07により構成され
ている。この遮光板07にはその長手方向に沿って長手
方向に垂直なスリット08と遮光部09とが交互に形成
されている。光源06からの光はこのスリット08によ
り複数の小さな縞状のスリット光として円筒状の被検査
体011表面に照射される。この場合、円筒状の被検査
体011表面には、明部012、暗部013、および中
間の明るさの境界部014が生じる。この境界部014
に被検査体011の軸に垂直な(円周方向に沿う)筋状
の凹み011aが存在すると、その凹み011aによりラ
インセンサ016に入射する光量が他の部分に比べて増
減する。これにより、ラインセンサ016の光量検出信
号が変化し、被検査体011の軸に垂直な方向に沿う筋
状の凹み011aが検出できる。次にこの理由を、図7
Bにより説明する。図7Bから分かるように、前記凹み
011aに入射する光は、前記凹み011aに近接して配
置された所定のスリット08を通過した光のみである。
このため、前記凹み011aに入射する光が左右方向の
所定の一部分からの光のみとなっている。この場合の凹
み011aからの大部分の反射光の方向は正常な反射面
の場合に比べてずれるので、その凹み011aからの反
射光量を検出するラインセンサ04の受光素子は前記図
7Aの場合に比べて敏感に前記凹みを検出することがで
きる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記(J01)の表面層
欠陥検出装置は、円筒状の表面層の円周方向に沿う筋状
の凹みを検出しにくいという問題点があり、前記(J0
2)の表面層欠陥検出装置は、円筒状の表面層の軸に沿
う筋状の凹みを検出しにくいという問題点があった。す
なわち、前記(J01)及び(J02)の技術はいずれも、
円筒状の表面層の欠陥の全部を高精度に検出することが
できないという問題点があった。本願発明者は前記問題
点に鑑み、円筒状の表面層の欠陥である前記軸に沿う筋
状の凹み、軸に垂直な筋状の凹み、及び表面層の他の傷
等を検出できる装置として、下記(J03)及び(J04)
の技術を考えた。 (J03)(図9に示す技術) 図9は本願発明者が考えた表面層欠陥検出装置を説明す
るための概略斜視図である。図9において、被検査体0
20は右から左に搬送され、第1リフト装置021で上
昇されて第1検査位置Aで回転可能に支持される。第1
検査位置A上方に配置された蛍光灯022からの出射光
はスリット023により1本の帯状スリット光として被
検査体020表面に照射される。境界線部受光センサ0
24は被検査体020表面上の帯状スリット光の長手方
向に伸びる境界線部分を走査し、正反射光受光センサ0
25は被検査体020表面上の帯状スリット光の中心線
部分を走査する。なお、この図9に示す被検査体は、定
着ロールであり、その表面層には透明層およびその内部
の感光層も無い。このため、表面層内部の感光層の膜厚
の検査を行う必要が無いので、境界線部分の外側の暗部
の走査(すなわち、感光層膜厚の検査を高精度で行える
部分の走査)は行っていない。
【0008】前記第1検査位置Aでの検査を終了した被
検査体020は次に、第2リフト装置028で上昇され
て第2検査位置Bで回転可能に支持される。第2検査位
置B上方に配置された蛍光灯029からの出射光は長手
方向に列設された縞状のスリット031により被検査体
020表面に照射される。受光センサ032はこの帯状
スリット光を走査し、円筒状の表面層の円周方向に沿う
筋状の凹みの存在の有無を検査する。前記第1及び第2
検査位置A、Bでの検査により、表面層の欠陥の検査を
終了する。
【0009】(J04)(図10に示す技術) 図10は本願発明者が考えた他の表面層欠陥検出装置を
説明するための概略斜視図である。図10において、被
検査体040は右から左に搬送され、リフト装置041
で上昇されて検査位置Cで回転可能に支持される。前記
図9と同様に、検査位置C上方に配置された蛍光灯04
2からの出射光は第1スリット043により一本の帯状
スリット光として被検査体040表面に照射される。そ
こで、境界線部受光センサ044は帯状スリット光の境
界線部分を走査し、また、正反射光受光センサ045は
帯状スリット光の中心線部分を走査する。次に、第1ス
リット043を、第2スリット046に代える。蛍光灯
042からの出射光は第2スリット046により被検査
体040の表面に縞状のスリット光として照射される。
受光センサ048はこの縞状スリット光を走査し、円筒
状の表面層の円周方向に沿う筋状の凹みの存在の有無を
検査する。前記1か所の検査位置Cにおいて、第1及び
第2スリット043及046を用いた検査により、被検
査体040の表面層の全ての欠陥の検査を終了する。
【0010】本願発明者が考えた前記(J03)、(J0
4)の技術は下記の問題点がある。 (前記(J03)の技術の問題点) 前記図9に示す(J03)の表面層欠陥検出装置では、リ
フト装置が2台備えられており、装置の設置長さが長く
なる。また、第1検査位置Aで欠陥検査を行われた被検
査体(020)は、第2リフトに搬送され、この第2リ
フトを上下動して第2検査位置Bでの検査が行われる。
したがって、検査のための作業量が多くかつ時間が掛か
っている。
【0011】(前記(J04)の技術の問題点) 前記図10に示す(J04)の表面層欠陥検出装置では、
第1スリットと第2スリットとが並列して配置されてお
り、それらのスリットを交換して使用する必要がある。
このため、待機しているスリットやスリットを駆動する
装置およびガイドなどが横に広がり、受光センサの視野
を妨げるなどの理由で光学系の配置が困難となり、円筒
状の表面層の欠陥検出装置の設計が容易でない。
【0012】本発明は、前述の事情及び検討結果に鑑
み、下記(O01)の記載内容を課題とする。 (O01)円筒状の表面層の軸に沿う筋状の凹み及び軸に
垂直な(円周方向に沿う)筋状の凹みを両方とも検出す
ることが可能で且つ構成が簡素な表面層欠陥検出装置を
提供すること。
【0013】
【課題を解決するための手段】次に、前記課題を解決す
るために案出した本発明を説明するが、本発明の要素に
は、後述の実施例の要素との対応を容易にするため、実
施例の要素の符号をカッコで囲んだものを付記する。ま
た、本発明を後述の実施例の符号と対応させて説明する
理由は、本発明の理解を容易にするためであり、本発明
の範囲を実施例に限定するためではない。
【0014】前記課題を解決するために、本出願の第1
発明の表面層欠陥検出装置は、被検査体(1)の円筒状
の表面層に沿ってその軸方向に延びる光源(41)と、
前記光源(41)からの出射光を通過させて前記表面層
にその軸方向に沿う所定パターンの検査光を照射させる
スリットパターン(43,44)が形成された遮光部材
(42)と、前記表面層からの反射光量を検出する受光
センサ(51)とを備えた表面層欠陥検出装置におい
て、下記の要件を備えたことを特徴とする、 (Y01) 前記遮光部材(42)が前記光源(41)を
覆う筒状部材により構成されていること、 (Y02) 前記スリットパターン(43,44)は、前
記筒状の遮光部材(42)の軸に沿って延びる細長いス
リット(46)から形成された第1スリットパターン
(43)と、この第1スリットパターン(43)から円
周方向に離れた位置において前記筒状の遮光部材(4
2)の円周方向に延びる複数のスリット(47)が軸に
沿って列設された第2スリットパターンとを有するこ
と。 (Y03) 前記筒状の遮光部材を回転させる回転装置
(33+37+38+49)が設けられていること。
【0015】また、本出願の第2発明の表面層欠陥検出
装置は、前記第1発明の表面層欠陥検出装置において、
下記の要件を備えたことを特徴とする、 (Y04) 前記第2スリットパターン(44)の各スリ
ット(47)と同様のスリットを有するとともに各スリ
ットの位置が前記第2スリットパターン(44)と軸方
向にずれて配置され、且つ前記第1スリットパターン
(43)及び第2スリットパターン(44)から円周方
向に離れた位置に形成された第3スリットパターン。
【0016】(課題を解決するための手段の補足説明)
前記本出願の第1発明において、前記「被検査体
(1)」は、中実、中空のいずれでもよく中実円柱もし
くは中空円筒の両方を含む。
【0017】
【作用】
(第1発明の作用)次に、前述の特徴を備えた本出願の
第1発明の作用を説明する。前述の特徴を備えた本出願
の第1発明の表面層欠陥検出装置によれば、光源(4
1)が筒状の遮光部材(42)で覆われている。回転装
置(33+37+38+49)がこの遮光部材(42)
を回転させる。その遮光部材(42)の回転位置に応じ
て、光源(41)からの出射光は、前記筒状の遮光部材
(42)に配置された第1スリットパターン(43)の
前記軸に沿って延びる細長いスリット(46)又は第2
スリットパターン(44)の前記円周方向に延び且つ軸
方向に列設された複数のスリット(47)を通過して、
被検査体(1)の表面層を照明する。そして、受光セン
サ(51)は前記被検査体(1)の表面層からの反射光
量を検出する。前記第1スリットパターン(43)及び
第2スリットパターン(44)の各スリット(46,4
7)を用いて照明した被検査体(1)の表面層からの反
射光をそれぞれ検出することにより、円筒状の表面層の
軸方向及び軸に垂直な方向(円周方向)に沿う筋状の凹
みの有無の検査を行うことができる。
【0018】(第2発明の作用)次に、前述の特徴を備
えた本出願の第2発明の作用を説明する。前述の特徴を
備えた本出願の第2発明の表面層欠陥検出装置によれ
ば、スリットパターン(43,44)が前記遮光部材
(42)の円周上の相互に異なる位置に3ヵ所配設され
る。第1スリットパターン(43)が遮光部材(42)
の軸に平行な細長いスリット(46)で構成されてお
り、表面層の傷、及び軸方向に沿う筋状の凹みを検出す
ることができる。また、第2スリットパターン(44)
および第3スリットパターンが円筒状の遮光部材(4
2)の軸に垂直な(円周方向に延びる)スリット(4
7)と遮光部(48)とが繰り返される縞状スリットで
構成されており、円筒状の表面層の軸に垂直な方向に沿
う(円周方向に沿う)筋状の凹みを検出することができ
る。そして、第3スリットパターンのスリットが、第2
スリットパターン(44)とは、遮光部材(42)長手
方向においてそのスリット(47)と遮光部(48)と
の配列がずれているので、明部と暗部との境界部(H
5)の位置が被検査体(1)の軸方向において相違す
る。それらの第2または第3スリットパターンを通過す
る光により被検査体(1)を照明した場合、第2スリッ
トパターンで検出できなかった明部(H3)と暗部(H
4)とに存在する被検査体の軸に垂直な方向に沿う筋状
の凹みが、第3スリットパターンでは明部と暗部との境
界部に存在することになり、表面層欠陥検出装置はその
凹みを検出することができる。
【0019】
【実施例】次に図面を参照しながら、本発明の実施例を
説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるもので
はない。 (実施例)なお、本発明の実施例の説明中において、
「前方」は図中の矢印X1方向、「後方」は図中の矢印
X2(図1参照)方向を意味する。また、「左方」は図
中の矢印Y1方向を意味し、「右方」は図中の矢印Y2
方向を意味するものとする。さらに、「上方」は図中の
Z1方向を意味し、「下方」は図中のZ2方向を意味す
るものとする。さらにまた、図中、「○」の中に「・」
が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味
し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表か
ら裏に向かう矢印を意味するものとする。
【0020】図1は本発明の表面層欠陥検出装置の一実
施例の概略斜視図である。図2は同実施例の横断面図で
ある。図3および図4は同実施例の検査光の照射状態を
示す図で、図3は筒状の遮光部材の軸に平行な細長いス
リットから照射している図、図4は遮光部材の軸に垂直
な(円周方向に延びる)複数のスリットから照射してい
る図である。
【0021】図1および図2において、被検査体1は円
筒体の表面に保護層(表面層)が形成されている定着ロ
ールである。この被検査体1を載置する第1搬送台2は
表面層欠陥検出装置Kのフレームに左側をやや下方に傾
斜させた状態で固定されている。すなわち、被検査体1
は、第1搬送台2の右側部分に載置された場合、左方に
転がって移動するようになっている。この第1搬送台2
の左側には第1リフトL1が配置されている。この第1
リフトL1は、下端をフレームに固定された垂直な左側
シリンダ装置3、右側シリンダ装置4、およびそれらの
シリンダ装置の上端に支持された被検査体支持部6で構
成されている。なお、前記左側シリンダ装置3および右
側シリンダ装置4は、被検査体支持部6の前後方向(X
1−X2方向)の両端部にそれぞれ配設されている。
【0022】したがって前記被検査体支持部6は、合計
4本のシリンダ装置3,3,4,4の先端に回転可能に
取り付けられている。なお、被検査体支持部6と右側シ
リンダ装置4との取付け構造は回転可能であるととも
に、左右に遊びが設けられている。被検査体支持部6は
細長いほぼ直方体形状であるが、その横断面の上部は左
右方向中央部に向かって下方に傾斜しており、被検査体
支持部6上面に前後方向に長い溝7が形成されている。
【0023】第1リフトL1の左側には、同様の構造の
第2リフトL2および第3リフトL3が配置されている。
さらにその左側には第1搬送台2と同様に、第2搬送台
8が表面層欠陥検出装置Kのフレームに左側(矢印Y1
側)をやや下に傾斜させた状態で固定されている。すな
わち、被検査体1は、第2搬送台8の右端部分に載置さ
れた場合、左方に転がって移動するようになっている。
【0024】図2において、第2リフトL2の前側(矢
印X1側)には前フレーム11が設けられ、その前フレ
ーム11の中間部には検査位置S(図1、2参照)にあ
る被検査体1を押圧する押圧シリンダ装置12が支持さ
れている。押圧シリンダ装置12の被検査体当接部12
aは、ピストン軸12bに回転可能に設けられている。ま
た前フレーム11の上部には断面円弧状の上支持部13
と下支持部14が向かい合う状態で着脱可能にボルトで
固定されている。上支持部13と下支持部14との中間
には蛍光灯用ソケット16が前後方向(X1−X2方向)
に伸縮可能に固定されている。
【0025】また、第2リフトL2の後方(矢印被2方
向)には後側フレーム21が設けられている。後側フレ
ーム21中間部の取付け台23にはモータ22が支持さ
れている。このモータ22は、検査位置Sにある被検査
体1を回転させる機能を有している。モータ22の回転
軸24には歯車26が固定されている。この歯車26に
係合している歯車27は、後側フレーム21に固定され
た固定軸28に回転自在に支持されている。被検査体1
を保持するためにその後端部に当接する当接部材29
は、歯車27と1体構造で固定軸28を中心にして回転
する。前記後側フレーム21には前記歯車26の上方
に、前記前フレーム11の下支持部14と同じ構造の下
支持部31がボルト締めされている。さらに蛍光灯用ソ
ケット16に対向する位置に蛍光灯用ソケット32が固
定されている。後側フレーム21の上端にはモータ33
が取付け台34に固定されている。モータ33の回転軸
38先端部には歯車37が固定されている。
【0026】白色拡散光源としての蛍光管41は、蛍光
灯用ソケット16を前方向に収縮させて蛍光灯用ソケッ
ト16と蛍光灯用ソケット32の間隔を広げてから、前
記蛍光灯用ソケット16,32間に配置し、次に蛍光灯
用ソケット16を後方向(矢印X2方向)に伸張させる
と、蛍光灯用ソケット16および蛍光灯用ソケット32
により挟持される。
【0027】断面円形の筒状の遮光部材42は下支持部
14、上支持部13、および下支持部31で回転自在に
支持されている。筒状の遮光部材42の軸に平行な細長
い第1スリットパターン43および第2スリットパター
ン44が、筒状遮光部材42円周に配置されている。第
1スリットパターン43が配置されている場所は、第2
スリットパターン44が配置されている場所と筒状遮光
部材42の軸を中心として180度の位置関係にある。
図4において、第1スリットパターン43は1本の細長
いスリット46で構成され、スリット46の幅46aは
10〜30mm程度である。また、図3において、第2
スリットパターン44は筒状の遮光部材42の軸に垂直
な(円周方向に沿う)多数のスリット47およびその各
スリット47間の遮光部48の繰り返しで構成されてお
り、スリット47および遮光部48の円周方向の長さ4
7aは約30mm、またスリット47の軸方向の長さ4
7bは約10mm、そして、遮光部48の軸方向の長さ
48bは約30mmである。図2において、筒状遮光部
材42の後端外周に設けられた歯車49は、前記モータ
33により回転される歯車37に係合している。
【0028】図1においては、第1スリットパターン4
3が下方に存在し、蛍光管41からの出射光はスリット
46により帯状スリット光として被検査体1表面に照射
される。この状態で、第1受光装置U1はその受光視野
を被検査体1表面上の帯状スリット光の長手方向に伸び
る境界線部分H1(図3参照)に設定可能な位置に配置
されている。また、第2受光装置U2はその受光視野を
被検査体1表面上の帯状スリット光の中心線部分H2に
設定可能な位置に配置されている。この状態から、モー
タ33が回転し、歯車37、歯車49を介して、筒状遮
光部材42が180度回転すると、第2スリットパター
ン44が下方に配置され、蛍光管41からの出射光はス
リット47により縞状スリット光として被検査体1表面
に照射される。第3受光装置U3はその受光視野を被検
査体1表面上の複数の帯状スリット光に設定可能な位置
に配置されている。
【0029】図1において、第1受光装置U1、第2受
光装置U2および第3受光装置U3の構成は、同一であ
る。これら受光装置U1,U2,U3は、受光センサ5
1、この受光センサ51の先端に固定された縮小光学系
52、および受光センサ51の姿勢を制御する姿勢調整
装置53から構成されている。この姿勢調整装置53は
受光センサ51の姿勢を調整することが可能な種々の構
成を採用することが可能であり、例えば従来周知の1軸
制御装置や3軸制御装置等を用いることができる。ま
た、受光センサ51が受光した光量検出信号を送る信号
ラインM1が、第1受光装置U1と欠陥信号抽出部60
とを接続している。同様に、信号ラインM2が、第2受
光装置U2と欠陥信号抽出部60とを接続し、信号ライ
ンM3が、第3受光装置U3と欠陥信号抽出部60とを
接続している。また、欠陥判定処理部61が欠陥信号抽
出部60と接続されている。
【0030】(実施例の作用)次に、前述の構成を備え
た前記実施例の作用を説明する。図1において、第1搬
送台2に載置された被検査体1は、第1搬送台2が左下
がりに傾斜しているので左側に転がりながら搬送され、
第1リフトL1の右側面で停止する。次いで、第1リフ
トL1は左側油圧ピストン3および右側油圧ピストン4
の収縮により降下し、被検査体支持部6上面が第1搬送
台2の位置よりも下位になる。すると、その被検査体支
持部6上面に設けられた溝7に被検査体1が落下し搭載
される。その搭載後第1リフトL1は上昇する。
【0031】第1リフトL1と第2リフトL2とが同じ高
さになると、左側油圧ピストン3の伸張は停止する。し
かしながら、右側油圧ピストン4は更に伸張して、被検
査体支持部6は反時計方向に回転し、左下がりに傾き被
検査体1を第2リフトL2の被検査体支持部6に落とし
込む。次に図2において、第2リフトL2は上昇して、
検査位置Sに被検査体1を搬入する。この被検査体1を
押圧シリンダ装置12が後方に押しつけ、当接部材29
とで挟持する。これにより、被検査体1は検査位置Sに
回転自在に設置される。そして、第2リフトL2は降下
する。
【0032】図5は本発明の表面層欠陥検出装置の実施
例の円筒状表面層の欠陥を検出するためのフローチャー
トである。図5において、円筒状表面層の欠陥の検出フ
ローが開始されると、ステップST1において、モータ
33が回転し、歯車37、歯車49を介して、筒状遮光
部材42が回転する。そして、第2スリットパターン4
4が下方にきて、蛍光管41からの照射光は、複数のス
リット47により縞状スリット光として被検査体1表面
に照射される。すると、図4に示すように明部H3、暗
部H4、および中間の明るさの境界部H5が被検査体1の
照射された表面に形成される。
【0033】筒状遮光部材42が回転を終了するとステ
ップST2に移る。ステップST2において、被検査体1
のこの照射された表面を被検査体1の軸に平行に第3受
光装置U3が走査する。この走査と同時にモータ22を
回転させて、歯車26、歯車27を介して当接部材29
を回転させ、被検査体1を回転させる。これを被検査体
1が1回転するまで行って、再度第3受光装置U3によ
り被検査体1の全面を走査する。境界部H5に被検査体
1の軸に垂直な方向に沿う(すなわち、円周方向に沿
う)筋状の凹みが存在すると、その凹みにより反射光が
前方ないし後方に振られて受光センサ51に入射する光
量が他の正常な表面からの反射光量に比べて増減する。
これにより、受光センサ51の光量検出信号が変化す
る。その光量検出信号は信号ラインM3により、欠陥信
号抽出部60に送信される。欠陥信号抽出部60はこの
光量検出信号を基準値と比較してその差信号を、欠陥判
定処理部61に送信する。欠陥判定処理部61はその差
信号の大小により、欠陥の判定を行う。これにより、被
検査体1の軸に垂直な筋状の凹みが検出できる。これで
第2スリットパターン44を用いた検査は終了する。
【0034】被検査体1に欠陥が認められれば、表面層
欠陥の検出作業は終了する。被検査体1に欠陥が認めら
れなければ、ステップST3に移る。ステップST3にお
いて、モータ33が回転し、歯車37、歯車49を介し
て、筒状遮光部材42が回転する。そして、第1スリッ
トパターン43が下方にきて、蛍光管41からの照射光
は、スリット46により帯状スリット光として被検査柱
体1表面に照射される。筒状遮光部材42が回転を終了
するとステップST4に移る。
【0035】ステップST4において、第1受光装置U1
の受光センサ51は被検査体1表面上の帯状スリット光
(第1スリットパターン43によるスリット光)の長手
方向に伸びる境界線部分H1を走査する。この走査は前
記第2スリットパターン44を用いた場合と同様に、被
検査体1が1回転するまで行う。この走査において、被
検査体1表面の帯状スリット光の長手方向に延びる境界
線部分H1に、被検査体1の軸に平行な筋状の凹みが存
在すると、被検査体1の表面が正常な傾斜角度とは異な
るため、反射光が左右に振られる。その結果、受光セン
サ51に入射する場合と、入射しない場合が起こり受光
センサ51の光量検出信号が変化する。この光量検出信
号は前記信号ラインM1により欠陥信号抽出部60に送
信される。欠陥信号抽出部60はこの光量検出信号を基
準値と比較してその差信号を、欠陥判定処理部61に送
信する。欠陥判定処理部61はその差信号の大小によ
り、欠陥の判定を行う。これにより、被検査体1の軸に
平行な方向に沿う筋状の凹みが検出できる。被検査体1
に欠陥が認められれば、円筒状表面層の欠陥の検出作業
は終了する。被検査体1に欠陥が認められなければ、ス
テップST5に移る。
【0036】ステップST5において、第2受光装置U2
の受光センサ51は被検査体1表面上の帯状スリット光
の中心線部分H2を走査する。この走査は前記境界部分
の走査と同様に被検査体1が1回転するまで行う。この
走査において、被検査体1表面にきずや異物が存在する
と、そこで強い散乱光の発生や、逆に光の吸収が起こ
り、受光センサ51の光量検出信号が変化する。この光
量検出信号は信号ラインM2、欠陥信号抽出部60を介
して欠陥判定処理部61に送信される。欠陥判定処理部
61は光量検出信号と基準値との差信号の大小により、
欠陥の判定を行う。これにより、被検査体1表面のきず
や異物が検出できる。これで、表面層欠陥検出装置によ
る円筒状表面層の欠陥の検出フローは終了する。
【0037】本実施例では、被検査体1が定着ロールの
場合であるので、被検査体1の表面層内の最上部の層が
不透明で、表面層内部に照射光が届かず、表面層内部か
らの反射光は存在しない。したがって、表面層内部の検
査精度の高い、境界線部分H1の外側の領域(すなわ
ち、暗部)からの反射光の検査は行わない。しかしなが
ら、被検査体1の表面層内の最上部の層が透明な場合は
その検査を行うことは可能である。この様に、かならず
しも、スリット光の中心線部分(明部)、境界線部分
(境界部)、及び境界線の外側部分の検査を全て行う必
要はない。
【0038】前記被検査体1の表面層欠陥の検出が終了
すると、第2リフトL2が再度上昇して被検査体支持部
6が被検査体1に当接する。ついで押圧シリンダ装置1
2を収縮させて、押圧シリンダ装置12と当接部材29
とによる被検査体1の挟持を解除する。すると、被検査
体1が第2リフトL2の被検査体支持部6に搭載され
る。そして、第2リフトL2は降下し、第3リフトL3の
やや上方で降下を停止する。ついでその被検査体支持部
6が反時計方向に回転し、被検査体1が第3リフトL3
に落下する。第3リフトL3は上昇して第2搬送台8の
やや上方で停止する。ついで、前記第3リフトL3の被
検査体支持部6が反時計方向に回転して、被検査体1が
第2搬送台8に排出される。
【0039】(変更例)以上、本発明の実施例を詳述し
たが、本発明は、前記実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内
で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更
実施例を下記(H01)〜(H08)に例示する。
【0040】(H01) 実施例においては遮光部材は円
筒であるが、筒型であれば断面形状は3角形、4角形、
6角形などの多角形でも、また楕円なども使用可能であ
る。 (H02) 実施例においては、筒状の遮光部材を回転さ
せる回転装置が、遮光部材外面に設けられた歯車に、モ
ータで駆動される歯車を係合させる構造となっている
が、歯車に代えて駆動ローラによる構造や、遮光部材内
面に歯車を取り付けた構造などの種々の回転構造が使用
可能である。 (H03) 実施例においては、スリットパターンは2個
配置されているが、3個また4個配置することも可能で
ある。この場合には筒状遮光部材の軸の中心に対して1
20度また90度の位置に配置される。
【0041】(H04) 実施例においては、筒状の遮光
部材の軸に垂直な多数のスリットおよびそのスリット間
の遮光部の繰り返しで構成された第2スリットパターン
は、1種類しか設けられていない。これで検査可能なも
のは、明部と暗部との境界部に存在する被検査体の軸に
垂直な(円周方向に沿う)筋状の凹みである。したがっ
て、被検査体の軸に垂直な筋状の凹みが明部または暗部
に存在すると検出できない。そこで、明部または暗部に
存在する被検査体の軸に垂直な筋状の凹みを検出するた
めに、第3スリットパターンを設けることも可能であ
る。この第3スリットパターンは、第2スリットパター
ンと同様に遮光部材の軸に垂直な方向に沿う多数のスリ
ットおよびそのスリット間の遮光部の繰り返しで構成さ
れ、かつ第2スリットパターンとは、遮光部材長手方向
においてそのスリットと遮光部との位置が相違してい
る。そして、第2スリットパターンの場合には、明部と
暗部であった箇所を、第3スリットパターンでは明部と
暗部との境界部になるように、そのスリットと遮光部が
配置されている。 (H05) 実施例においては、筒状遮光部材はその軸方
向に移動は不可能である。しかしながら、明部と暗部と
の境界部に存在する被検査体の軸に垂直な筋状の凹みの
検出作業の後に、筒状遮光部材が軸方向に移動して、明
部または暗部の箇所を明部と暗部との境界部とすること
も可能である。その結果、明部または暗部に存在して検
出し難かった被検査体の軸に垂直な筋状の凹みが、明部
と暗部との境界部に存在するようになり検出可能とな
る。 (H06) 実施例においては、スリットパターンは遮光
部材の軸に垂直な多数のスリットおよびそのスリット間
の遮光部の繰り返しで構成されたものと、遮光部材の軸
に平行な細長いスリットから構成されたものとの2種類
であるが、遮光部材の軸に斜めのスリットなどで構成さ
れたものなど種々のものが採用可能である。
【0042】(H07) 実施例においては、第1リフト
L1、第2リフトL2、および第3リフトL3が被検査体
1を検査位置Sに搬入、上昇、搬出させているが、1台
のリフトで構成することも可能である。ただし、リフト
が検査位置Sに上昇した時に、リフトの被検査体支持部
6の下端と第1搬送台2および第2搬送台8の上面との
間に大きな隙間が発生し、その隙間から第1搬送台2お
よび第2搬送台8の被検査体1が第2リフトL2の被検
査体支持部6の下方へ落下することがないように構成し
なければならない。また、検査位置Sに被検査体1を搬
入できるならば、搬入ロボットや他の形式の搬送装置を
採用することも可能である。 (H08) 前記実施例において、図5に示すフローチャ
ートのステップST4の境界線部分からの反射光の検査
(第1受光装置U1による検査)とステップST5の中心
線部分からの反射光の検査(第2受光装置U2による検
査)とを同時に実行することが可能である。さらに、受
光装置をもう1台使用するか又は前記第3受光装置を用
いて、境界線部分の外側からの反射光の検査も同時に行
うようにすることが可能である。
【0043】
【発明の効果】前述の本発明の表面層欠陥検出装置は、
下記の効果(E01)〜(E03)を奏することができる。 (E01)回転装置が遮光部材を回転させることにより、
被検査体の円筒状の表面層に検査光を種々のパターンで
照射することができる。したがって、この表面層欠陥検
出装置は、種々のスリットパターンのスリット光による
表面層の照明部分からの反射光を検出することができる
ので、円筒状の表面層の種々の欠陥を精度良く検出する
ことが可能である。 (E02)被検査体の表面に照射する検査光のパターンの
変更が、遮光部材の回転で達成されるので、パターンの
変更を遮光板の平行移動で行うものよりも、その移動範
囲が狭くなり、表面層欠陥検出装置の小型化が可能であ
る。 (E03)遮光部材を筒状に構成したので、スリットパタ
ーンを2種類ではなく、3種類以上にする場合にも遮光
部材周面に簡単にスリットパターンを増加することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の表面層欠陥検出装置の一実施
例の概略斜視図である。
【図2】 図2は同実施例の横断面図である。
【図3】 図3は同実施例の検査光の照射状態を説明す
るための図で、筒状の遮光部材の軸に平行な細長いスリ
ットから照射している図である。
【図4】 図4は同実施例の検査光の照射状態を説明す
るための図で、筒状の遮光部材の軸に垂直な(円周方向
に沿う)複数のスリットから照射している図である。
【図5】 図5は同実施例の円筒状の表面層欠陥を検出
するためのフローチャートである。
【図6】 図6は従来の表面層欠陥検出装置を説明する
ための概略斜視図である。
【図7】 図7は被検査体の円筒状表面層の円周方向に
延びる筋状の凹みを検出するのに適した照明方法の説明
図で、図7Aは軸方向に延びる帯状のスリット光を照射
した場合(前記図6に示す場合)は前記凹みが検出し難
いことを説明するための図、図7Bは円周方向に延びる
複数のスリットがを透過する格子状スリット光を照射し
た場合(図8に示す場合)は前記凹みが検出し易くなる
ことを説明するための図である。
【図8】 図8は従来の表面層欠陥検出装置を説明する
ための概略斜視図である。
【図9】 図9は本願発明者が考えた表面層欠陥検出装
置を説明するための概略斜視図である。
【図10】 図10は本願発明者が考えた他の表面層欠
陥検出装置を説明するための概略斜視図である。
【符号の説明】
1…被検査体、41…蛍光管(光源)、42…遮光部
材、43,44…スリットパターン、46,47…スリ
ット、48…遮光部、51…受光センサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検査体の円筒状の表面層に沿ってその
    軸方向に延びる光源と、前記光源からの出射光を通過さ
    せて前記表面層にその軸方向に沿う所定パターンの検査
    光を照射させるスリットパターンが形成された遮光部材
    と、前記表面層からの反射光量を検出する受光センサと
    を備えた表面層欠陥検出装置において、下記の要件を備
    えたことを特徴とする表面層欠陥検出装置、 (Y01) 前記遮光部材が前記光源を覆う筒状部材によ
    り構成されていること、 (Y02) 前記スリットパターンは、前記筒状の遮光部
    材の軸に沿って延びる細長いスリットから形成された第
    1スリットパターンと、この第1スリットパターンから
    円周方向に離れた位置において前記筒状の遮光部材の円
    周方向に延びる複数のスリットが軸に沿って列設された
    第2スリットパターンとを有すること、 (Y03) 前記筒状の遮光部材を回転させる回転装置が
    設けられていること。
  2. 【請求項2】 下記の要件を備えたことを特徴とする請
    求項1記載の表面層欠陥検出装置、 (Y04) 前記第2スリットパターンのスリットと同様
    のスリットを有するとともに各スリットの位置が前記第
    2スリットパターンと軸方向にずれて配置され、且つ前
    記第1スリットパターン及び第2スリットパターンから
    円周方向に離れた位置に形成された第3スリットパター
    ン。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006195351A (ja) * 2005-01-17 2006-07-27 Fuji Mach Mfg Co Ltd 液晶表示装置用調整装置
EP2743685B1 (en) * 2012-12-11 2015-05-20 Ricoh Company Ltd. Inspection Method, Inspection Apparatus and Computer Program
CN110132154A (zh) * 2019-06-05 2019-08-16 江南大学 一种基于机器视觉的钢筘质量检测方法

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