JPH076366A - 高速転写装置 - Google Patents

高速転写装置

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JPH076366A
JPH076366A JP5167497A JP16749793A JPH076366A JP H076366 A JPH076366 A JP H076366A JP 5167497 A JP5167497 A JP 5167497A JP 16749793 A JP16749793 A JP 16749793A JP H076366 A JPH076366 A JP H076366A
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JP
Japan
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tape
outer peripheral
peripheral surface
position adjusting
slave
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JP5167497A
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Atsunobu Kanematsu
篤信 兼松
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Victor Company of Japan Ltd
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 使用するマスタテープやスレーブテープの厚
みがテープごとに異なっても磁気イメージの転写を適正
に行うことができるようにする。 【構成】 流体の圧力の作用によって密着させられたマ
スタテープ32とスレーブテープ31を外周面上に支持
するための回転ドラム3と、マスタテープ32の磁気イ
メージをスレーブテープ31に転写するための転写部2
を有し、回転軸からの距離が半径方向で異なる外周面を
有する位置調整シャフト22が回転ドラム3側に設けら
れている。回転ドラム3と転写部2の間を走行する密着
したテープ全体の厚みに応じて位置調整シャフト22は
回転させられる。回転ドラム3が転写部2に接近するよ
うに移動したときに、この位置調整シャフト22の外周
面が転写装置2側に当接して所定距離以上の接近を妨
げ、回転ドラム3の外周面とこの外周面に対向する転写
装置2の面の間の距離が適切に設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マスタテープの磁気記
録情報をそのままスレーブテープに転写する高速転写装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】マスタテープの磁気記録情報を、その磁
化パターン(以下磁気イメージという)ごとスレーブテ
ープに転写する高速転写装置に流体の圧力によりマスタ
テープとコピー用のスレーブテープを密着させながら転
写バイアス磁界もしくは熱を印加して転写を行うものが
ある。たとえば、特開平1−158623号公報に記載
の高速転写装置がある。図10はこの高速転写装置の転
写部付近の正面断面図である。
【0003】図10を用いてこの従来高速転写装置につ
いて説明する。コピー用のスレーブテープ56は図10
の左方向に位置している駆動キャプスタンにニップされ
ることによって圧力キャップ42と回転可能なプリント
ホイール50の間の空間を走行する。マスタテープはエ
ンドレステープで、このスレーブテープ56とプリント
ホイール50の間にスレーブテープ56に沿うように配
置されている。
【0004】圧力キャップ42の導入孔51は圧縮空気
源に通じており、この導入孔51より流入した圧縮空気
は平衡空間46を満たし、吹き出し口43より噴出す
る。噴出した圧縮空気は圧力キャップの壁面202に設
けられたポケット領域200に流れ込む。ポケット領域
200は内部に溜められた圧縮空気を圧力キャップとプ
リントホイールの間を走行するスレーブテープ56に吹
き付け、プリントホイール50の外周面方向に圧力を作
用させる。この圧力によってプリントホイール50の外
周面上でスレーブテープ56とマスタテープ58は密着
させられ、マスタテープ58はスレーブテープ56に摩
擦力によって係合されてスレーブテープ56と共に走行
する。プリントホイール50もこのマスタテープ58に
摩擦力によって係合されて回転する。また、圧縮空気は
スレーブテープ56と圧力キャップの壁面202との間
の間隙から大気中に放出される。
【0005】圧力キャップ42の上部にはレーザ及びこ
のレーザから放出されるレーザビームをフォーカスする
ためのレンズが配置されている。このレンズによって収
束されたレーザビームは圧力キャップ42の透明窓板4
4、吹き出し口43を通過した後、圧縮空気の作用によ
ってマスタテープ58に密着させられたスレーブテープ
56上に照射される。このためスレーブテープの磁気層
は瞬間的にキュリー温度以上に加熱され、スレーブテー
プ56が周囲の温度に戻るときにマスタテープ上にある
磁気イメージがスレーブテープ上に転写される。このよ
うに圧縮空気の圧力の作用によってスレーブテープ56
はマスタテープ58に密着させられた後、レーザによっ
てマスタテープ58の磁気イメージが転写される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の装置では、スレ
ーブテープ56の面と圧力キャップの壁面202の間の
距離が適当な値になるように、特定のマスタテープ28
とスレーブテープ26及びマスタテープの始端と終端を
継ぎ合わせるためのスプライシングテープの厚みを考慮
に入れて圧力キャップ42とプリントホイール50の位
置が決められている。この距離が短いとテープ走行中に
テンション変動等の異常外乱が発生したときにスレーブ
テープ56と圧力キャップ42が接触してスレーブテー
プ56あるいはスレーブテープ56と共に走行するマス
タテープ58に損傷を与えてしまう可能性がある。逆
に、この距離が必要以上に長いと漏れる圧縮空気の量が
大きくなり、マスターテープをスレーブテープに密着さ
せるだけの十分な圧力が得られない。また圧縮空気の消
費量も増加しランニングコストを低く押えることができ
ない。この装置では、スプライシングテープで貼り合わ
されているマスタテープに密着する部分のスレーブテー
プ56の面と圧力キャップの内壁面の距離が25μm程
度になるように圧力キャップ42とプリントホイール5
0の位置が決められている。この距離が25μm程度で
あると、テープが損傷することもなく、マスタテープ5
8をスレーブテープ56に密着させるだけの十分な圧力
が得られ、また圧縮空気を無駄に消費することもない。
したがって、この装置を用いてコピー用のスレーブテー
プ56にマスタテープ58の磁気イメージを転写する場
合、特定のマスタテープ58又はスレーブテープ56と
同程度の厚みを持ったテープのみが利用され得る。
【0007】ところが、現在取り扱われているマスタテ
ープやスレーブテープはそれぞれの磁気特性が異なるば
かりでなくテープの厚みにおいてもまちまちである。こ
れらのテープを用いて磁気テープの転写を行う場合、上
記の特定のテープとこれらのテープの厚みが異なるなら
ば、テープに損傷を与えてしまったり、マスタテープを
スレーブテープに密着させるだけの十分な圧力が得られ
なかったり、また圧縮空気を無駄に消費してしまう可能
性がある。
【0008】したがって、本発明ではマスタテープやコ
ピー用のスレーブテープの厚みが変わっても、テープに
損傷を与えたり、無駄に圧縮空気を消費することがな
く、マスタテープをスレーブテープに密着させて磁気イ
メージの転写を行うことができる高速転写装置を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、プリントホイール50のようなテープ
支持部の外周面の一部と転写部のこの外周面の一部に対
向する部分の間を走行するマスタテープやスレーブテー
プの厚みに応じて、また、エンドレスマスタテープを扱
う場合にはマスタテープの始端と終端を貼り合わせるた
めのスプライシングテープのような接着手段を含めた全
体の厚みに応じて前記テープ支持部の外周面と前記対向
面の間の距離を調節することができる位置調整手段を設
ける。すなわち、本発明によれば流体の導入部と、前記
流体の圧力の作用によって記録済みのマスタテープとコ
ピー用のスレーブテープを密着させて外周面上に支持す
るためのテープ支持部と、前記テープ支持部の前記外周
面の一部に対向する部分が設けられ、前記マスタテープ
の磁気イメージを前記スレーブテープに転写するための
転写部とを有する高速転写装置において、前記テープ支
持部及び前記転写部の一方又は双方を静止部に対して移
動せしめて前記テープ支持部の前記外周面の一部と前記
転写部の前記外周面の一部に対向する部分との間に前記
マスタテープと前記スレーブテープを挟み込むときに、
前記外周面の一部と前記転写部の前記対向する部分の間
を走行することとなる前記2つのテープの厚みの合計値
又は、前記マスタテープが両端が貼り合わされたエンド
レステープである場合に前記両端を貼り合わせるための
接着手段の厚みを前記合計値に加えた値に対して適切な
間隔となるよう前記外周面の一部と前記転写部の前記対
向する部分の間の距離を調整するための位置調整手段を
有することを特徴とする高速転写装置が提供される。
【0010】
【実施例】以下図面と共に本発明の実施例について説明
する。図3は、本発明の高速転写装置の実施例の正面図
であり、図2はこの高速転写装置の転写部2付近の正面
図である。
【0011】この高速転写装置は、始端が巻取り用リー
ル36に固定され、終端が供給用リール35に固定され
るマスタテープ32を用いて、間欠転写を行うシャトル
モードとエンドレステープのマスタテープ32を用いて
連続転写を行うエンドレスモードで使用可能になってい
る。シャトルモードでは転写部2と回転ドラム3の間を
走行するマスタテープ32とスレーブテープ31はそれ
ぞれの供給用リール35、33から引き出され、巻取り
用リール36、34に巻き取られる。エンドレスモード
では供給用リール35から引き出されたマスタテープ3
2はエンドレスビン37に収納され、始端と終端がスプ
ライシングブロック39でスプライシングテープによっ
て貼り合わされてエンドレスループがつくられる。図3
では、エンドレステープのマスタテープ32が用いられ
ている様子を示している。また、マスタテープ32はス
レーブテープ31と回転ドラム3の外周面の一部に挟ま
れて走行する。
【0012】転写部2は回転ドラム3と転写部2の間を
密着して走行するマスタテープ32とスレーブテープ3
1に転写バイアス磁界を印加してマスタテープ32の磁
気イメージをスレーブテープ31に転写する。図1は、
この高速転写装置の転写部2付近の側面の部分断面図で
ある。回転ドラム3の回転軸はベアリング7によって両
端を回転ドラムホルダ4と回転ドラムホルダ4に連結し
ているスライドベース9に支持されている。このベアリ
ング7は皿バネ8で予圧を加えられ、止め輪5で回転ド
ラムホルダ4及びスライドベース9に固定されている。
キャプスタンモータ14は回転ドラム3を回転させてテ
ープを走行させる速度制御可能なモータである。このキ
ャプスタンモータ14はモータベース12に取り付けら
れ、モータベース12はLプレート10、11によって
スライドベースに固定されている。回転ドラム3とキャ
プスタンモータ14の軸はカップリング13にて結合さ
れ、キャプスタンモータ14によって回転ドラム3は回
転させられる。
【0013】転写部2には圧縮空気導入用継手19が取
り付けられている。この継手19を介して所定の圧縮空
気源から転写部2に圧縮空気が導入される。圧縮空気は
回転ドラム3の外周面の一部に対向する転写部2の面に
設けられたエア吹き出し口より転写部2と回転ドラム3
の間に導入され、マスタテープ32とスレーブテープ3
1を回転ドラム3の外周面上に押し付けて密着させる。
【0014】回転ドラム3に連結しているスライドベー
ス9はサブベース15に対して移動可能に取り付けられ
ている。このスライドベース9はシリンダジョイント1
6、Lプレート11を介してエアシリンダ17のロッド
に結合されている。エアシリンダ17はシリンダ支持ス
タッド18でメインベース20に固定されている。ま
た、このメインベース20上には、転写部2が取り付け
られているサブベース15が固定されている。したがっ
て、スライドベース9はエアシリンダ17のロッドが前
後方向に運動するとき、回転ドラム3はこの運動に連動
してサブベース15上の転写部2に対して前後運動する
こととなる。図1、図2の点線はスライドベースが転写
部2から最も遠く離れたときの位置を示す。
【0015】図4は、位置調整機構21の正面の部分断
面図であり、図5は、IV−IV方向の側面の部分断面
図である。この位置調整機構21は回転ドラム3の外周
面とこの外周面の一部に対向する転写部2の面の間の距
離を調整するための位置調整手段である。位置調整シャ
フト22はベアリング28によって両端をスライドベー
ス9に連結しているホルダプレート27に支持されてい
る。ベアリング28は皿バネ30で予圧を加えられ、止
め輪29でスライドベース9に固定されている。このス
ライドベース9がエアシリンダ17に従って転写部2に
接近するように移動させられたとき、このスライドベー
ス9と共に移動する位置調整シャフト22の外周面の一
部がメインベース20の内壁面20Aに当接し、この位
置を越えて移動しない。これによってスライドベース9
上の回転ドラム3の外周面の一部と転写部2のこの外周
面の一部に対向する部分の間の距離が決まり、この外周
面上に支持されるスレーブテープ31の面とこの転写部
2の部分の間の距離も決まる。
【0016】また、この位置調整シャフト22には従動
ギヤ23が取り付けられている。この従動ギヤ23はホ
ルダプレート27に取り付けられている従動ギヤ24と
噛み合う。この従動ギヤ24は駆動手段であるモータ2
6のシャフトに取り付けられている駆動ギヤ25とも噛
み合う。したがって、モータ26のシャフトの回転に連
動して各ギヤが回転し、位置調整シャフト22を回転運
動させることになる。図6は、位置調整シャフト22の
軸方向の断面図である。この位置調整シャフト22は円
筒の外周面が2ヵ所切り欠かれた形状になっている。こ
の2つの切り欠き部分の外周面の回転軸からの寸法は異
なり、一方の寸法をLとするともう一方の寸法はL+△
Lになっている。回転軸からの距離がLである外周面の
部分はシャトルモード時に、また回転軸からの距離がL
+△Lである外周面はエンドレスモード時にメインベー
スの内壁面20Aに当接するように使い分けられる。こ
の使い分けはモータ26を駆動し位置調整シャフト22
を回転させることによって成される。
【0017】回転ドラム3の外周面の一部と転写部2の
この外周面の一部に対向する部分の間の距離が必要以上
に短いと回転ドラム3の外周面に支持されるスレーブテ
ープ31の面とこの転写部2の部分の距離も短くなり、
テープのテンション変動等の異常外乱が発生したときに
スレーブテープ31が転写部2の面に接触して損傷する
可能性がある。逆に、この回転ドラム3と転写部2の間
の距離が必要以上に長いとこのスレーブテープ31と転
写部2の間の距離も長くなり、圧縮空気の漏れが大きく
なってスレーブテープ31をマスタテープ32に密着さ
せるだけの圧力が得られない。
【0018】したがって、シャトルモード時に比べてエ
ンドレスモード時に走行するテープの厚みがマスタテー
プ32の始端と終端を貼り合わせるためのスプライシン
グテープの厚み分だけ部分的に厚くなることを考慮して
△Lが決められている。上記の装置では、Lは10mm
程度であり、△Lは25μm程度である。また、シャト
ルモード時ではテープが走行することとなる回転ドラム
3の外周面の一部と転写部2のこの外周面の一部に対向
する部分の間の距離は75μm程度になっており、エン
ドレスモード時ではこの距離は75μm+△L、すなわ
ち100μm程度になっている。
【0019】次に、この高速転写装置の動作について説
明する。まず、シャトルモードで使用する場合について
説明する。転写部2と回転ドラム3の間にマスタテープ
32とスレーブテープ31が磁性面が向き合うようにセ
ットされる。次にモータ26を駆動させて位置調整シャ
フト22を回転させ、回転軸からの距離がLの位置調整
シャフト22の外周面の部分をメインベース20の内壁
面20Aに対向させる。位置調整シャフト22を回転さ
せた後、エアシリンダ17を駆動して回転ドラム3を転
写部2に近づくようにスライドベース9を移動させ、回
転軸からの距離がLの位置調整シャフトの外周面の部分
をメインベース20の内壁面20Aに当接させる。この
とき、テープが走行することとなる回転ドラム3の外周
面の一部と転写部2のこの外周面の一部に対向する部分
の間の距離はマスタテープ32とスレーブテープ31の
厚みに応じた適切な値になっている。このときの転写部
2付近の模式的断面図を図8に示す。
【0020】この後、転写部2のエア吹き出し口より圧
縮空気が転写部2と回転ドラム3の間に導入され、圧縮
空気の圧力の作用によってマスタテープ32とスレーブ
テープ31は回転ドラム3の外周面上に密着させられ
る。次にキャプスタンモータ14が駆動されて回転ドラ
ム3が回転する。このときスレーブテープ31とマスタ
テープ32のテンションを一定に保つようにテンション
センサ40が動作し、また巻取りリール34、36と供
給用リール33、35が回転して、マスタテープ32と
スレーブテープ31は走行を開始する。テープ走行が開
始するのと略同時に転写部2から転写バイアス磁界が印
加され、マスタテープ32の磁気イメージがスレーブテ
ープ31に転写される。
【0021】エンドレスモードでは、モータ26を駆動
させて位置調整シャフト22を回転させるときに回転軸
からの距離がL+△Lの位置調整シャフト22の外周面
の部分をメインベース20の内壁面20Aに対向させ
る。この後、スライドベース9を転写部2に近づくよう
に移動させて、この部分をメインベース20の内壁面2
0Aに当接させる。このとき、テープが走行することと
なる回転ドラム3の外周面の一部と転写部2のこの外周
面の一部に対向する部分の間の距離はマスタテープ32
とスレーブテープ31の厚みの合計値にマスタテープ3
2の始端と終端を貼り合わせるためのスプライシングテ
ープの厚みを加えた値に応じた適切な値になっている。
このときの転写部2付近の模式的断面図を図9に示す。
また、マスタテープ32の装着時にマスタテープ32の
始端はスプライシングブロック39に取り付けられてお
り、マスタテープ32の終端が巻き取られた後、このス
プライシングブロック39にて始端と終端がスプライシ
ングシールによって貼り合わされる。他の点はシャトル
モードと同様である。
【0022】この高速転写装置で使用される位置設定シ
ャフト22は図6に示めされるものだけに限らない。位
置調整シャフト22の別の態様を図7に示す。この位置
調整シャフト22は回転軸回りに180°の部分がカム
曲線になっている。カム曲線の始点の回転軸からの距離
はLで、終点の距離はL+△Lになっており、回転軸か
ら外周面までの距離が連続して変化する曲線形状になっ
ている。L及び△Lはそれぞれ10mm程度、25μm
程度である。この位置調整シャフト22を用いれば、図
6の位置調整シャフト22に比べてテープ全体の厚みが
薄くなった場合にも対応できる。また、△Lを25μm
程度に限らず適切に設定することで、たとえば△Lを2
5μm以上にすることで広い範囲のテープ全体の厚みに
応じてテープが走行することとなる回転ドラム3の外周
面の一部と転写部2のこの外周面の一部に対向する部分
の間の距離を選択することができる。この高速転写装置
では、位置調整機構21が回転ドラム3を保持している
部材に設けられているが、転写部2を保持している部材
に設けることも可能である。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の本
発明の高速転写装置によれば、位置調整手段を設けるこ
とでマスタテープとスレーブテープが密着したときの全
体の厚みに応じてこれらのテープが走行するテープ支持
部の外周面の一部とこの外周面の一部に対向する部分の
間の距離を調整することが可能である。したがって、取
り扱うマスタテープやスレーブテープの厚み及びマスタ
テープがエンドレステープである場合にマスタテープの
始端と終端を貼り合わせるためのスプライシングテープ
のような接着手段の厚みが、テープごとにまた接着手段
ごとに異なってもテープに損傷を与えたり、圧縮空気の
ような流体を無駄に消費することがなく、マスタテープ
をスレーブテープに十分に密着させて磁気イメージの転
写を行うことが可能である。また、この位置調整手段を
設けることで同一の高速転写装置でシャトルモードとエ
ンドレスモードのどちらかに切り換えて磁気イメージの
転写を行うことも可能となる。また、請求項2に記載の
ように、この位置調整手段に回転軸からの距離が異なる
外周面を有する位置調整シャフトが設けられている高速
転写装置では、位置調整シャフトを回転させることによ
って容易にこのテープ支持部と転写部の間の距離を調整
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の転写部付近を示す側面の部分
断面図である。
【図2】本発明の実施例の転写部の付近を示す正面図で
ある。
【図3】本発明の高速転写装置の第1実施例を示す正面
図である。
【図4】本発明の実施例の位置調整機構を示す正面の部
分断面図である。
【図5】本発明の実施例の位置調整機構を示す図4のI
V−IV方向の側面の部分断面図である。
【図6】本発明の実施例の位置調整シャフトの断面図で
ある。
【図7】本発明の実施例の位置調整シャフトの別の態様
の断面図である。
【図8】本発明の実施例のシャトルモード時の転写部付
近の模式的断面図である。
【図9】本発明の実施例のエンドレスモード時の転写部
付近の模式的断面図である。
【図10】従来の高速転写装置の1つにおける転写部付
近を示す正面の断面図である。
【符号の説明】
2 転写部 3 回転ドラム 4 回転ドラムホルダ 5,29 止め輪 6 キャップ 7,28 ベアリング 8,30 皿バネ 9 スライドベース 10,11 プレート 12 モータベース 13 カップリング 14 キャプスタンモータ 15 サブベース 16 シリンダジョイント 17 エアシリンダ 18 シリンダ支持スタッド 19 圧縮空気導入継手 20 メインベース 20A メインベースの内壁面 21 位置調整機構 22 位置調整シャフト 23,24 従動ギヤ 25 駆動ギヤ 26 モータ 27 ホルダプレート 31,56 スレーブテープ 32、58 マスタテープ 33,35 供給用リール 34,36 巻取り用リール 37 エンドレスビン 38 ガイドポスト 39 スプライシングブロック 40 テンションセンサ 41 スプライシングテープ 42 圧力キャップ 43 吹き出し口 44 透明窓板 46 圧縮空気平衡空間 47 レーザビーム 50 プリントホイール 51 導入孔 200 ポケット領域 202 圧力キャップの壁面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体の導入部と、 前記流体の圧力の作用によって記録済みのマスタテープ
    とコピー用のスレーブテープを密着させて外周面上に支
    持するためのテープ支持部と、 前記テープ支持部の前記外周面の一部に対向する部分が
    設けられ、前記マスタテープの磁気イメージを前記スレ
    ーブテープに転写するための転写部とを有する高速転写
    装置において、 前記テープ支持部及び前記転写部の一方又は双方を静止
    部に対して移動せしめて前記テープ支持部の前記外周面
    の一部と前記転写部の前記外周面の一部に対向する部分
    との間に前記マスタテープと前記スレーブテープを挟み
    込むときに、前記外周面の一部と前記転写部の前記対向
    する部分の間を走行することとなる前記2つのテープの
    厚みの合計値又は、前記マスタテープが両端が貼り合わ
    されたエンドレステープである場合に前記両端を貼り合
    わせるための接着手段の厚みを前記合計値に加えた値に
    対して適切な間隔となるよう前記外周面の一部と前記転
    写部の前記対向する部分の間の距離を調整するための位
    置調整手段を有することを特徴とする高速転写装置。
  2. 【請求項2】 前記位置調整手段が、 前記テープ支持部を保持する部材又はこれと一体運動す
    る部材及び前記転写部を保持する部材又はこれと一体運
    動する部材のどちらか一方に回転可能に支持され、回転
    軸からの距離が半径方向で異なる部分を有する外周面を
    有する位置調整シャフトと、 前記位置調整シャフトを回転させるための駆動手段とを
    有し、前記駆動手段によって前記2つのテープの厚みの
    前記合計値又は前記接着手段の厚みを前記合計値に加え
    た前記値に応じて前記位置調整シャフトを回転させ、前
    記テープ支持部及び前記転写部の一方又は双方を移動せ
    しめて接近させて両者間に前記2つのテープを挟み込む
    とき、前記位置調整シャフトの前記外周面の一部が前記
    静止部に当接して所定距離以上の接近を妨げるよう前記
    位置調整シャフトが配置されている請求項1記載の高速
    転写装置。
JP5167497A 1993-06-14 1993-06-14 高速転写装置 Withdrawn JPH076366A (ja)

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