JPH0763264A - 冷媒圧縮機用ピストン - Google Patents

冷媒圧縮機用ピストン

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JPH0763264A
JPH0763264A JP20787893A JP20787893A JPH0763264A JP H0763264 A JPH0763264 A JP H0763264A JP 20787893 A JP20787893 A JP 20787893A JP 20787893 A JP20787893 A JP 20787893A JP H0763264 A JPH0763264 A JP H0763264A
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JP
Japan
Prior art keywords
piston
cylinder
peripheral surface
outer peripheral
pocket
Prior art date
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Pending
Application number
JP20787893A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Minami
隆 南
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NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Publication date
Application filed by NTN Corp, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
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  • Compressor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 冷媒圧縮機用のピストンを、シリンダとの摺
動特性をさらに改善したものとして、特に冷媒の種類を
問わず極圧性が改善でき、シリンダとの摺接によって摩
耗し難く安定した往復運動ができるものとする。 【構成】 円筒形ピストン1の外周面1aの上下両端縁
に、各端面1bに開口する三角ポケット形の凹部2を5
〜20μm の深さでそれぞれ形成し、この凹部2は外周
面1aの周方向に等間隔で複数箇所に配置する。シリン
ダの内周面に対してピストンの外周面1aが傾くと、ポ
ケット形の凹部2に、高圧の動圧が発生し、シリンダに
接近したピストンの端部はシリンダ内周面から離れるの
で、ピストン1の傾きは矯正される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、空気調和機などに用
いる冷媒圧縮機用のピストンに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、フロン、アンモニアなどの冷媒
が流入するシリンダ内を往復運動する冷媒圧縮機用のピ
ストンは、鋼、耐熱アルミニウム合金などの金属からな
り、その外周面には耐熱合成樹脂製のシールリングを取
り付けて前記シリンダとの摺動性、気密性を確保してい
る。
【0003】上記のピストンは、通常の冷媒圧縮機で約
100℃、カーエアコン等では150℃程度に加熱され
るので、耐熱性およびそのような高温条件での耐摩耗性
が要求される。
【0004】そして、このようなピストンを軽量化し、
かつ製造原価を低減するために、耐熱合成樹脂からピス
トンを成形し、または同材料を金属製の基材に被覆した
複合材料からなるピストンも知られており、これらは従
来のフロン113などを冷媒とする装置内で所要の摺動
特性および機密性を発揮する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の冷媒圧縮機用のピストンは、シリンダ内を高速で往復
運動する際に、シリンダ内周面に対して僅かに傾いてこ
れに接触し、摩耗しやすいという問題点がある。
【0006】また、冷媒圧縮機用のピストンでは、冷媒
として従来使用のフロン113などに代えて代替フロン
であるフロン134aなどを用いると、極圧効果による
潤滑性を発揮する塩素原子を含まないために、その摺動
特性を充分に発揮できないという問題点もある。
【0007】そこで、この発明は上記した問題点を解決
し、冷媒圧縮機用のピストンを、シリンダとの摺動特性
をさらに改善したものとして、特に冷媒の種類を問わ
ず、シリンダとの摺接状態において摩耗し難く、シリン
ダ内で安定した往復運動ができるものとすることを課題
としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明においては、円筒形ピストンの外周面の上
下両端縁に、各端面に開口するポケット形の凹部をそれ
ぞれ形成し、この凹部は前記外周面の周方向に等間隔で
配置してなる構成を採用したのである。
【0009】
【作用】この発明に係る冷媒圧縮機用のピストンは、シ
リンダ内で冷媒を圧縮するよう往復運動する際に、シリ
ンダの内周面に対してピストンの外周面が傾くと、その
外周面とシリンダ内周面との間に位置するポケット形の
凹部に、冷媒などの液体が流入してポケットの底付近に
高圧の動圧を発生させる。この動圧により、シリンダに
接近したピストンの端部はシリンダ内周面から離れるの
で、ピストンの外周面の傾きは矯正される。このように
して、往復動作するピストンの外周面はシリンダの内周
面と常に平行することとなって、摩耗し難く、安定して
往復運動が可能なピストンになる。
【0010】
【実施例】この発明の実施例を添付図面に基づいて以下
に説明する。図1に示すように、実施例は、円筒形状の
ピストン1の外周面1aの上下両端縁に、各端面1bに
開口する三角ポケット形の凹部2を5〜20μm の深さ
で形成して、これを前記外周面1aの周方向に等間隔で
12箇所に配置したものである。
【0011】ピストン1は、鋼または耐熱アルミニウム
合金などで形成したものであってよく、または特に以下
のような結晶性の耐熱合成樹脂で成形すれば、軽量化さ
れると共に生産コストを低減できるので好ましい。ま
た、そのような樹脂で成形されたピストンは、代替フロ
ンであるフロン134aなどを冷媒として用いた場合に
も、その耐薬品性および摺動特性を充分に発揮する。
【0012】上記した耐熱合成樹脂としては、ポリアセ
タール樹脂(POM)、ポリブチレンテレフタレート樹
脂(PBT)、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PE
T)、ポリフェニレンスルフィド樹脂(PPS)、ポリ
エーテルエーテルケトン樹脂(PEEK)、パーフルオ
ロアルコキシフッ素樹脂(PFA)、エチレン四フッ化
エチレン共重合体(ETFE)、四フッ化エチレン六フ
ッ化プロピレン共重合体(FEP)などの熱可塑性フッ
素樹脂、結晶性ポリイミド樹脂(PI)、ポリエチレン
樹脂(PE)、ポリエーテルニトリル樹脂(PEN)な
どが挙げられる。
【0013】凹部2のポケット形状は、図1において三
角形のものを実線で示しているが、同図に鎖線で示すよ
うに、方形状の凹部3であっても同様の効果が期待でき
る。凹部2の他の形状としては、半円形、扇形、長円
形、台形などの周知の形状であってもよく、その深さは
一定の深さでなくとも5〜20μm 程度のものであれ
ば、かまぼこ形、半球状の円曲面または段溝状であって
もよい。
【0014】このような凹部2、3の形状と配置とその
個数は、ピストン1の大きさに応じて実験的手法により
適宜設定する。なお、図1(a)中の番号4はピストン
ロッドを示している。
【0015】図2(a)に示すように、このような実施
例は、シリンダ5の内周面に沿って上昇するとき、その
外周面1aとシリンダ内周面6との間に位置するポケッ
ト形の凹部2に、冷媒などの液体または液状の潤滑剤が
流入してポケット形の凹部2の底付近の位置bに高圧の
動圧が発生する。
【0016】図2(b)で圧力分布をみると、位置bに
発生する高圧の動圧は、ピストン1の上端面の位置aに
おける動圧、または凹部2より下位の位置cにおける動
圧に比べて相対的に高圧である。
【0017】このときのピストン1の全体に作用する圧
力を、さらに図3に基づいて説明する。すなわち、ピス
トン1が上昇運動をしているとき、ピストン1の上端部
左側の隙間Aに比べて上端部右側の隙間Bが大きくな
る。このときピストン1は図中左側に傾くことになる
が、上端部左側の隙間Aに位置する凹部2に動圧が発生
するので、この動圧によりシリンダに接近したピストン
の上端部左側はシリンダ内周面から離れて(上端部左側
の隙間Aが拡大して)、ピストン1の傾きは矢印方向
(時計回り)に矯正される。
【0018】この場合、ピストンの下端部右側の隙間C
および下端部左側の隙間Dには、負圧が発生している
が、この負圧は外気を捲き込んだり、潤滑剤が液体の場
合に溶存する気体や潤滑剤の蒸気が気泡となって発生し
(キャビテーション)により緩和されるので、前記した
動圧によるピストン1の姿勢矯正を妨げない。
【0019】また、ピストン1が下降するときには、ピ
ストンの下端部右側の隙間Cに位置する凹部2に動圧が
発生するので、この動圧によりシリンダに接近したピス
トンの下端部右側はシリンダ内周面から離れて、ピスト
ン1の傾きは矯正される。
【0020】このようにして、往復動作するピストン1
の外周面1aはシリンダの内周面6と常に平行して運動
するようになる。
【0021】
【効果】この発明は、以上説明したように、円筒形ピス
トンの外周面の上下両端縁の所定位置に、各端面に開口
するポケット形の凹部をそれぞれ形成したピストンとし
たので、シリンダとの摺動特性をさらに改善したものと
なって、特に冷媒の種類を問わず極圧性が改善でき、シ
リンダとの摺接によって摩耗し難く、安定した往復運動
ができるものとなる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)実施例の正面図 (b)実施例の平面図
【図2】(a)実施例の要部拡大断面図 (b)実施例に発生する動圧とその発生位置の関係を説
明する図表
【図3】実施例の作動状態を説明する断面図
【符号の説明】
1 ピストン 1a 外周面 1b 端面 2、3 凹部 4 ピストンロッド 5 シリンダ 6 シリンダ内周面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒形ピストンの外周面の上下両端縁
    に、各端面に開口するポケット形の凹部をそれぞれ形成
    し、この凹部は前記外周面の周方向に等間隔で配置して
    なる冷媒圧縮機用ピストン。
JP20787893A 1993-08-23 1993-08-23 冷媒圧縮機用ピストン Pending JPH0763264A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006022720A (ja) * 2004-07-08 2006-01-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 圧縮機
JP2012087710A (ja) * 2010-10-21 2012-05-10 Panasonic Corp 密閉型圧縮機および冷凍装置

Cited By (3)

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