JPH076280A - ガス漏れ警報装置 - Google Patents
ガス漏れ警報装置Info
- Publication number
- JPH076280A JPH076280A JP17119793A JP17119793A JPH076280A JP H076280 A JPH076280 A JP H076280A JP 17119793 A JP17119793 A JP 17119793A JP 17119793 A JP17119793 A JP 17119793A JP H076280 A JPH076280 A JP H076280A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- alarm
- gas
- gas concentration
- reference line
- line
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Emergency Alarm Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 必要以上に早めに警報を発することがなく、
実使用面において信頼性の向上したガス漏れ警報装置を
提供する。 【構成】 警報基準ラインＢは、ガス濃度と吸入時間
（経過時間）との関係で人体に影響を及ぼす危険ライン
Ａに対して均等な安全率をもって設定されている。ＣＯ
ガス濃度がこのラインに達した場合に危険状態であると
してブザー３１による警報が発せられる。警報基準ライ
ンＢが危険ラインＡに沿った形状（双曲線型の曲線）を
なしているため、早めに警報を発し誤報として取られる
ようなことがなくなる。
実使用面において信頼性の向上したガス漏れ警報装置を
提供する。 【構成】 警報基準ラインＢは、ガス濃度と吸入時間
（経過時間）との関係で人体に影響を及ぼす危険ライン
Ａに対して均等な安全率をもって設定されている。ＣＯ
ガス濃度がこのラインに達した場合に危険状態であると
してブザー３１による警報が発せられる。警報基準ライ
ンＢが危険ラインＡに沿った形状（双曲線型の曲線）を
なしているため、早めに警報を発し誤報として取られる
ようなことがなくなる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は室内に漏れたガスを検出
して報知するガス漏れ警報装置に係り、特に漏れたガス
の濃度と汚染時間との関係で決定される警報基準ライン
に達したときに警報を発するガス漏れ警報装置に関す
る。
して報知するガス漏れ警報装置に係り、特に漏れたガス
の濃度と汚染時間との関係で決定される警報基準ライン
に達したときに警報を発するガス漏れ警報装置に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】科学技術の進歩に伴い、環境汚染は増加
の一途をたどり、社会問題となっている。特に、一般家
庭においても近年、建築技術の向上、建材の改良等によ
り密閉性の向上が図られ、従来、自然拡散していた汚染
源となりうるガスが、建物内に留まる、または従来発生
しなかった有毒ガスが、火災初期に建材から発生するな
どにより事故発生の危険が増加している。
の一途をたどり、社会問題となっている。特に、一般家
庭においても近年、建築技術の向上、建材の改良等によ
り密閉性の向上が図られ、従来、自然拡散していた汚染
源となりうるガスが、建物内に留まる、または従来発生
しなかった有毒ガスが、火災初期に建材から発生するな
どにより事故発生の危険が増加している。
【０００３】人間は臭覚や呼吸気系から臭いや不快感で
危険を感知できる場合もあるが、危険ガスの種類や濃度
の判別は不可能である。また、その時の仕事の負荷など
によっても、感覚の覚度が一定でなく、危険性を完全に
は防ぐことができない。このため直接人命に関わる危険
ガスの漏れおよび発生を検出し警報するセンサに対して
は、高圧ガス保安協会等において厳しい条件が設けられ
ている。たとえばガス濃度と汚染時間との関係で人体に
実際に影響があるライン（危険ライン）に対して所定の
安全率を掛けて警報基準ラインを設定し、この警報基準
ラインを越えたときに警報を発するものとしている。
危険を感知できる場合もあるが、危険ガスの種類や濃度
の判別は不可能である。また、その時の仕事の負荷など
によっても、感覚の覚度が一定でなく、危険性を完全に
は防ぐことができない。このため直接人命に関わる危険
ガスの漏れおよび発生を検出し警報するセンサに対して
は、高圧ガス保安協会等において厳しい条件が設けられ
ている。たとえばガス濃度と汚染時間との関係で人体に
実際に影響があるライン（危険ライン）に対して所定の
安全率を掛けて警報基準ラインを設定し、この警報基準
ラインを越えたときに警報を発するものとしている。
【０００４】図６はたとえば一酸化炭素（ＣＯ）を検出
し警報を発するためのガス漏れ警報装置におけるガス濃
度と汚染時間との関係を表すものである。人体へ影響を
与える危険ラインＡは双曲線型の曲線をなし、ＣＯガス
濃度が高い場合には汚染時間が短くても危険であり、Ｃ
Ｏガス濃度が低くなるにつれて一定レベル（たとえば４
００ｐｐｍ）になる。従来のガス漏れ警報装置では、人
体に影響のある最低レベルの濃度に対応して一定の警報
基準を設定している。すなわち警報基準ライン直線をな
し、このレベルを越えた場合に、たとえばブザーを鳴動
させて警報を発するようにしている。
し警報を発するためのガス漏れ警報装置におけるガス濃
度と汚染時間との関係を表すものである。人体へ影響を
与える危険ラインＡは双曲線型の曲線をなし、ＣＯガス
濃度が高い場合には汚染時間が短くても危険であり、Ｃ
Ｏガス濃度が低くなるにつれて一定レベル（たとえば４
００ｐｐｍ）になる。従来のガス漏れ警報装置では、人
体に影響のある最低レベルの濃度に対応して一定の警報
基準を設定している。すなわち警報基準ライン直線をな
し、このレベルを越えた場合に、たとえばブザーを鳴動
させて警報を発するようにしている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】上述のように従来のガ
ス漏れ警報装置では、警報濃度の警報基準ラインを一定
に設定し、この警報基準ラインを越えた時点で警報を発
するようにしているため、人体への影響を及ぼす濃度と
汚染時間との関係から見た場合、安全面と実使用面とを
考慮しようとすると、どうしても安全面側に警報基準ラ
インを設定してしまうことになる。
ス漏れ警報装置では、警報濃度の警報基準ラインを一定
に設定し、この警報基準ラインを越えた時点で警報を発
するようにしているため、人体への影響を及ぼす濃度と
汚染時間との関係から見た場合、安全面と実使用面とを
考慮しようとすると、どうしても安全面側に警報基準ラ
インを設定してしまうことになる。
【０００６】しかしながら、このように警報基準ライン
を設定してしまうと、実使用面から考えた場合には、早
めに警報を発することになる。その結果誤報とされる場
合が多くなり、そのため警報装置としては正常に作動し
ているにも関わらず、信頼性が低下するという問題があ
った。
を設定してしまうと、実使用面から考えた場合には、早
めに警報を発することになる。その結果誤報とされる場
合が多くなり、そのため警報装置としては正常に作動し
ているにも関わらず、信頼性が低下するという問題があ
った。
【０００７】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、ガス濃度と汚染時間との関係で人体に
影響を及ぼす限界値（危険ライン）に対して、均等な安
全率をもって警報基準ラインを設定することにより、必
要以上に早めに警報を発することがなく、実使用面にお
いて信頼性の向上したガス漏れ警報装置を提供すること
にある。
で、その目的は、ガス濃度と汚染時間との関係で人体に
影響を及ぼす限界値（危険ライン）に対して、均等な安
全率をもって警報基準ラインを設定することにより、必
要以上に早めに警報を発することがなく、実使用面にお
いて信頼性の向上したガス漏れ警報装置を提供すること
にある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】請求項１記載のガス漏れ
警報装置は、漏れたガスの濃度を検出するガス濃度検出
手段と、このガス濃度検出手段によりガス漏れ状態が検
出されると同時に作動を開始する経時手段と、ガス濃度
と汚染時間との関係で定まる危険ラインに対して均等な
安全率をもって設定された警報基準ラインを表す情報が
格納された記憶手段と、前記ガス濃度検出手段により検
出されたガス濃度が前記警報基準ラインに達したか否か
を判定する判定手段と、前記ガス濃度検出手段により検
出されたガス濃度が警報基準ラインに達した場合に警報
を発する警報手段とを備えている。
警報装置は、漏れたガスの濃度を検出するガス濃度検出
手段と、このガス濃度検出手段によりガス漏れ状態が検
出されると同時に作動を開始する経時手段と、ガス濃度
と汚染時間との関係で定まる危険ラインに対して均等な
安全率をもって設定された警報基準ラインを表す情報が
格納された記憶手段と、前記ガス濃度検出手段により検
出されたガス濃度が前記警報基準ラインに達したか否か
を判定する判定手段と、前記ガス濃度検出手段により検
出されたガス濃度が警報基準ラインに達した場合に警報
を発する警報手段とを備えている。
【０００９】このガス漏れ警報装置では、警報基準ライ
ンは、ガス濃度と汚染時間との関係で人体に影響を与え
る影響ライン（危険ライン）に対して均等な安全率をも
って設定されたものであり、ガス濃度がこの警報基準ラ
インに達したときに警報が発せられ、必要以上に早めに
警報を発することがなくなる。
ンは、ガス濃度と汚染時間との関係で人体に影響を与え
る影響ライン（危険ライン）に対して均等な安全率をも
って設定されたものであり、ガス濃度がこの警報基準ラ
インに達したときに警報が発せられ、必要以上に早めに
警報を発することがなくなる。
【００１０】請求項２記載のガス漏れ警報装置は、漏れ
たガスの濃度を検出するガス濃度検出手段と、このガス
濃度検出手段によりガス漏れ状態が検出されると同時に
作動を開始する経時手段と、ガス濃度と汚染時間との関
係で定まる危険ラインに対して均等で、かつ互いに異な
る安全率をもって設定された複数の警報基準ラインを表
す情報が格納された記憶手段と、前記ガス濃度検出手段
により検出されたガス濃度が前記複数の警報基準ライン
各々に達したか否かを判定する判定手段と、前記ガス濃
度検出手段により検出されたガス濃度が複数の警報基準
ライン各々に達した場合にそれぞれ異なる警報を発する
警報手段とを備えている。
たガスの濃度を検出するガス濃度検出手段と、このガス
濃度検出手段によりガス漏れ状態が検出されると同時に
作動を開始する経時手段と、ガス濃度と汚染時間との関
係で定まる危険ラインに対して均等で、かつ互いに異な
る安全率をもって設定された複数の警報基準ラインを表
す情報が格納された記憶手段と、前記ガス濃度検出手段
により検出されたガス濃度が前記複数の警報基準ライン
各々に達したか否かを判定する判定手段と、前記ガス濃
度検出手段により検出されたガス濃度が複数の警報基準
ライン各々に達した場合にそれぞれ異なる警報を発する
警報手段とを備えている。
【００１１】このガス漏れ警報装置では、危険ラインに
対して均等で、かつ互いに値の異なる安全率をもって設
定された複数の警報基準ラインを有し、各警報基準ライ
ンに達したときに危険度に応じて異なる警報が発せられ
る。
対して均等で、かつ互いに値の異なる安全率をもって設
定された複数の警報基準ラインを有し、各警報基準ライ
ンに達したときに危険度に応じて異なる警報が発せられ
る。
【００１２】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
て説明する。
【００１３】図１は本発明の一実施例に係るガス漏れ警
報装置のブロック構成を表すものである。このガス漏れ
警報装置は、室内に漏れた有害ガス、たとえば一酸化炭
素ガス（ＣＯ）の濃度を検出して電気信号（電圧）に変
換するガスセンサ１０を備えている。このガスセンサ１
０の出力電圧に応じて制御部２０が警報装置全体を制御
するようになっている。
報装置のブロック構成を表すものである。このガス漏れ
警報装置は、室内に漏れた有害ガス、たとえば一酸化炭
素ガス（ＣＯ）の濃度を検出して電気信号（電圧）に変
換するガスセンサ１０を備えている。このガスセンサ１
０の出力電圧に応じて制御部２０が警報装置全体を制御
するようになっている。
【００１４】制御部２０はＣＰＵ（中央処理装置）２１
を備えている。このＣＰＵ２１はバスを介して装置の各
部と接続されている。このうちＲＯＭ（リード・オンリ
・メモリ）２２には、後述の流れ図（図３）に示すよう
な警報制御のためのプログラムが格納されている。ＲＡ
Ｍ（ランダム・アクセス・メモリ）２３には、図２に示
すような予め定められた警報基準ラインＢのための各デ
ータが格納されるとともに、ガスセンサ１０からの読取
データ等が一時的に格納されるようになっている。警報
基準ラインＢは、ガス濃度と吸入時間（経過時間）との
関係で人体に影響を及ぼす危険ラインＡに対して均等な
安全率をもって設定されたものであり、危険ラインＡに
沿った双曲線型の曲線をなしている。
を備えている。このＣＰＵ２１はバスを介して装置の各
部と接続されている。このうちＲＯＭ（リード・オンリ
・メモリ）２２には、後述の流れ図（図３）に示すよう
な警報制御のためのプログラムが格納されている。ＲＡ
Ｍ（ランダム・アクセス・メモリ）２３には、図２に示
すような予め定められた警報基準ラインＢのための各デ
ータが格納されるとともに、ガスセンサ１０からの読取
データ等が一時的に格納されるようになっている。警報
基準ラインＢは、ガス濃度と吸入時間（経過時間）との
関係で人体に影響を及ぼす危険ラインＡに対して均等な
安全率をもって設定されたものであり、危険ラインＡに
沿った双曲線型の曲線をなしている。
【００１５】入力ポート２４は、Ａ／Ｄ（アナログ／デ
ジタル）変換器２５によりデジタル信号に変換されたガ
スセンサ１０の出力電圧信号をＣＰＵ２１へ送るための
インターフェースである。ＣＰＵ２１はこの信号を基
に、経時手段としてのタイマ２７および駆動回路３０を
制御するようになっている。出力ポート２６はこのＣＰ
Ｕ２１から送出された制御信号を駆動回路３０へ送るた
めのインターフェースである。ＣＰＵ２１から送出され
た制御信号を受けた駆動回路３０は、鳴動して利用者に
危険状態を報知するブザー３１に対して駆動信号を供給
するとともに、ガス流路（図示せず）に設けられたバル
ブ３２を閉止させるようになっている。
ジタル）変換器２５によりデジタル信号に変換されたガ
スセンサ１０の出力電圧信号をＣＰＵ２１へ送るための
インターフェースである。ＣＰＵ２１はこの信号を基
に、経時手段としてのタイマ２７および駆動回路３０を
制御するようになっている。出力ポート２６はこのＣＰ
Ｕ２１から送出された制御信号を駆動回路３０へ送るた
めのインターフェースである。ＣＰＵ２１から送出され
た制御信号を受けた駆動回路３０は、鳴動して利用者に
危険状態を報知するブザー３１に対して駆動信号を供給
するとともに、ガス流路（図示せず）に設けられたバル
ブ３２を閉止させるようになっている。
【００１６】次に、本実施例のガス漏れ警報装置の動作
を図３に示す流れ図に沿って説明する。
を図３に示す流れ図に沿って説明する。
【００１７】まず、ＣＰＵ２１は計測に先立ってタイマ
２７をリセットさせ（ステップＳ３００）、ガスセンサ
１０からの検出信号を監視する。すなわちガスセンサ１
０により電圧値Ｖに変換された空気中のＣＯガス濃度の
一定時間（Ｔ）内の変化ΔＶが所定の電圧（Ｘ）以上に
なったか否か、すなわち所定の出力変化が生じたか否か
を判断する（ステップＳ３０１）。ΔＶ≧Ｘの場合
（Ｙ）には、ＣＰＵ２１はタイマ２７を起動させ（ステ
ップＳ３０２）、汚染時間の経時を開始させ、さらにＣ
Ｏガス濃度が警報基準ラインＢに達したか否かを判断す
る（ステップＳ３０３）。そしてＣＯガス濃度が警報基
準ラインＢに達した場合（ステップＳ３０３；Ｙ））、
たとえばタイマ２７が経時を開始して１５分経過した時
点で、ＣＯガス濃度が８００ｐｐｍ以上になっていた場
合には、ブザー３１を鳴動させ警報を発するとともに、
バルブ３２を閉止させ（ステップＳ３０４）、これによ
り人体への影響を未然に防止する。
２７をリセットさせ（ステップＳ３００）、ガスセンサ
１０からの検出信号を監視する。すなわちガスセンサ１
０により電圧値Ｖに変換された空気中のＣＯガス濃度の
一定時間（Ｔ）内の変化ΔＶが所定の電圧（Ｘ）以上に
なったか否か、すなわち所定の出力変化が生じたか否か
を判断する（ステップＳ３０１）。ΔＶ≧Ｘの場合
（Ｙ）には、ＣＰＵ２１はタイマ２７を起動させ（ステ
ップＳ３０２）、汚染時間の経時を開始させ、さらにＣ
Ｏガス濃度が警報基準ラインＢに達したか否かを判断す
る（ステップＳ３０３）。そしてＣＯガス濃度が警報基
準ラインＢに達した場合（ステップＳ３０３；Ｙ））、
たとえばタイマ２７が経時を開始して１５分経過した時
点で、ＣＯガス濃度が８００ｐｐｍ以上になっていた場
合には、ブザー３１を鳴動させ警報を発するとともに、
バルブ３２を閉止させ（ステップＳ３０４）、これによ
り人体への影響を未然に防止する。
【００１８】このように本実施例のガス漏れ警報装置で
は、警報基準ラインＢを、ガス濃度と汚染時間との関係
で決まる危険ラインＡに対して均等な安全率をもって設
定するようにしたので、危険ラインＡと同様の形状（双
曲線型の曲線）をなしている。すなわち汚染時間を考慮
して警報基準ラインＢを定め、実使用面に合わせたもの
である。したがって従来のように早めに警報を発し誤報
として取られるようなことがなくなり、信頼性が向上す
る。
は、警報基準ラインＢを、ガス濃度と汚染時間との関係
で決まる危険ラインＡに対して均等な安全率をもって設
定するようにしたので、危険ラインＡと同様の形状（双
曲線型の曲線）をなしている。すなわち汚染時間を考慮
して警報基準ラインＢを定め、実使用面に合わせたもの
である。したがって従来のように早めに警報を発し誤報
として取られるようなことがなくなり、信頼性が向上す
る。
【００１９】上記実施例においては、１つの警報基準ラ
インＢを設定し、ＣＯガス濃度がこのラインに達した場
合に危険状態であるとしてブザー３１による警報を発す
るようにしたが、複数の警報基準ラインを設定し、警報
レベルに応じて複数種類の警報を発するようにしてもよ
い。
インＢを設定し、ＣＯガス濃度がこのラインに達した場
合に危険状態であるとしてブザー３１による警報を発す
るようにしたが、複数の警報基準ラインを設定し、警報
レベルに応じて複数種類の警報を発するようにしてもよ
い。
【００２０】図４はたとえば二段型警報システムのガス
漏れ警報装置に適用した場合の、汚染時間とＣＯガス濃
度との関係を表すものである。本実施例では、２つの警
報基準ラインＢ1 、Ｂ2 が設定される。２つの警報基準
ラインＢ1 、Ｂ2 はそれぞれ影響ラインＡに対して均等
であり、かつ互いに異なる安全率をもって設定されたも
のである。一方の警報基準ラインＢ1 は他方の警報基準
ラインＢ2 よりも、より安全側に設定されており、ＣＯ
ガス濃度がこの警報基準ラインＢ1 に達した場合には、
図示しないランプを点滅させ、これにより室内が汚染さ
れてきている状況を報知するものである。他方の警報基
準ラインＢ2 に達した場合には、上記実施例と同様にブ
ザー３１により危険状態であることを報知する。
漏れ警報装置に適用した場合の、汚染時間とＣＯガス濃
度との関係を表すものである。本実施例では、２つの警
報基準ラインＢ1 、Ｂ2 が設定される。２つの警報基準
ラインＢ1 、Ｂ2 はそれぞれ影響ラインＡに対して均等
であり、かつ互いに異なる安全率をもって設定されたも
のである。一方の警報基準ラインＢ1 は他方の警報基準
ラインＢ2 よりも、より安全側に設定されており、ＣＯ
ガス濃度がこの警報基準ラインＢ1 に達した場合には、
図示しないランプを点滅させ、これにより室内が汚染さ
れてきている状況を報知するものである。他方の警報基
準ラインＢ2 に達した場合には、上記実施例と同様にブ
ザー３１により危険状態であることを報知する。
【００２１】次に、本実施例によるガス漏れ警報装置の
動作を図５に示す表す流れ図により説明する。すなわち
ＣＰＵ２１は上記実施例と同様に計測に先立ってタイマ
２７をリセットさせ（ステップＳ５００）、ガスセンサ
１０からの検出信号を監視する。すなわちガスセンサ１
０により電圧値Ｖに変換された空気中のＣＯガス濃度の
一定時間（Ｔ）内の変化ΔＶが所定の電圧（Ｘ）以上に
なったか否かを判断する（ステップＳ５０１）。ΔＶ≧
Ｘの場合（Ｙ）には、ＣＰＵ２１はタイマ２７を起動さ
せ（ステップＳ５０２）、汚染時間の経時を開始させ、
さらにＣＯガス濃度が第１の警報基準ラインＢ1 に達し
たか否かを判断する（ステップＳ５０３）。そしてＣＯ
ガス濃度が第１の警報基準ラインＢ1 に達した場合（ス
テップＳ５０３；Ｙ）、たとえばタイマ２７が経時を開
始して１５分経過した時点で、ＣＯガス濃度が６００ｐ
ｐｍ以上になっていた場合には、ランプ（図示せず）を
点滅させ室内が汚染されてきている状況を報知し注意を
促す（ステップＳ５０４）。さらにＣＰＵ２１はＣＯガ
ス濃度が第２の警報基準ラインＢ2 に達するか否かを監
視し（ステップＳ５０５；Ｙ）、第２の警報基準ライン
Ｂ2 に達している場合（Ｙ）には、ブザー３１を鳴動さ
せ危険状態であることを報知するとともにバルブ３２を
閉止させる（ステップＳ５０６）。
動作を図５に示す表す流れ図により説明する。すなわち
ＣＰＵ２１は上記実施例と同様に計測に先立ってタイマ
２７をリセットさせ（ステップＳ５００）、ガスセンサ
１０からの検出信号を監視する。すなわちガスセンサ１
０により電圧値Ｖに変換された空気中のＣＯガス濃度の
一定時間（Ｔ）内の変化ΔＶが所定の電圧（Ｘ）以上に
なったか否かを判断する（ステップＳ５０１）。ΔＶ≧
Ｘの場合（Ｙ）には、ＣＰＵ２１はタイマ２７を起動さ
せ（ステップＳ５０２）、汚染時間の経時を開始させ、
さらにＣＯガス濃度が第１の警報基準ラインＢ1 に達し
たか否かを判断する（ステップＳ５０３）。そしてＣＯ
ガス濃度が第１の警報基準ラインＢ1 に達した場合（ス
テップＳ５０３；Ｙ）、たとえばタイマ２７が経時を開
始して１５分経過した時点で、ＣＯガス濃度が６００ｐ
ｐｍ以上になっていた場合には、ランプ（図示せず）を
点滅させ室内が汚染されてきている状況を報知し注意を
促す（ステップＳ５０４）。さらにＣＰＵ２１はＣＯガ
ス濃度が第２の警報基準ラインＢ2 に達するか否かを監
視し（ステップＳ５０５；Ｙ）、第２の警報基準ライン
Ｂ2 に達している場合（Ｙ）には、ブザー３１を鳴動さ
せ危険状態であることを報知するとともにバルブ３２を
閉止させる（ステップＳ５０６）。
【００２２】このように本実施例では、危険ラインＡに
対して各々均等な安全率を以て２つの警報基準ラインＢ
1 、Ｂ2 を設定するようにしたので、より決め細かな警
報を発することができ、より安全性が向上する。
対して各々均等な安全率を以て２つの警報基準ラインＢ
1 、Ｂ2 を設定するようにしたので、より決め細かな警
報を発することができ、より安全性が向上する。
【００２３】以上実施例を挙げて本発明を説明したが、
本発明は上記実施例に限定するものではなく、その要旨
を変更しない範囲で種々変形可能である。たとえば上記
実施例においては、一酸化炭素（ＣＯ）を警報対象のガ
スとして説明したが、その他の有害なガスの漏れが生ず
る場合にも適用できることはいうまでもなく、さらに複
数種類の有害ガスを検出する１または複数のガスセンサ
を用い、それぞれに応じた警報基準ラインを設定するよ
うにしてもよい。また、上記実施例では警報手段として
ブザー３１およびランプを用いた例を示したが、その他
音声により警報報知することもでき、ガスの種類に応じ
て警報基準ラインを予め設定しておくことにより、汚染
されている場所や、汚染状況、症状の警告、対処方法な
どを音声により知らせることにより、よりきめ細かな警
報を行うことができる。
本発明は上記実施例に限定するものではなく、その要旨
を変更しない範囲で種々変形可能である。たとえば上記
実施例においては、一酸化炭素（ＣＯ）を警報対象のガ
スとして説明したが、その他の有害なガスの漏れが生ず
る場合にも適用できることはいうまでもなく、さらに複
数種類の有害ガスを検出する１または複数のガスセンサ
を用い、それぞれに応じた警報基準ラインを設定するよ
うにしてもよい。また、上記実施例では警報手段として
ブザー３１およびランプを用いた例を示したが、その他
音声により警報報知することもでき、ガスの種類に応じ
て警報基準ラインを予め設定しておくことにより、汚染
されている場所や、汚染状況、症状の警告、対処方法な
どを音声により知らせることにより、よりきめ細かな警
報を行うことができる。
【００２４】
【発明の効果】以上説明したように請求項１記載のガス
漏れ警報装置によれば、警報基準ラインを、ガス濃度と
汚染時間との関係で人体に影響を与える危険ラインに対
して均等な安全率をもって設定するようにしたので、実
使用面から早めに警報を発するようなことがなくなり、
信頼性が向上するという効果を奏する。
漏れ警報装置によれば、警報基準ラインを、ガス濃度と
汚染時間との関係で人体に影響を与える危険ラインに対
して均等な安全率をもって設定するようにしたので、実
使用面から早めに警報を発するようなことがなくなり、
信頼性が向上するという効果を奏する。
【００２５】また、請求項２記載のガス漏れ警報装置に
よれば、複数の警報基準ラインを危険ラインに対して均
等で、かつ互いに値の異なる安全率をもって設定するよ
うにしたので、請求項１記載の効果に加え、汚染状況に
応じて適切な警報を発することができ、より信頼性が向
上する。
よれば、複数の警報基準ラインを危険ラインに対して均
等で、かつ互いに値の異なる安全率をもって設定するよ
うにしたので、請求項１記載の効果に加え、汚染状況に
応じて適切な警報を発することができ、より信頼性が向
上する。
【図１】本発明の一実施例に係るガス漏れ警報装置の構
成を表すブロック図である。
成を表すブロック図である。
【図２】図１のガス漏れ警報装置での警報基準ラインを
説明するための特性図である。
説明するための特性図である。
【図３】図１のガス漏れ警報装置の動作を説明するため
の流れ図である。
の流れ図である。
【図４】本発明の他の実施例に係るガス漏れ警報装置で
の警報基準ラインを説明するための特性図である。
の警報基準ラインを説明するための特性図である。
【図５】図４のガス漏れ警報装置における動作を説明す
るための流れ図である。
るための流れ図である。
【図６】従来の警報基準ラインを説明するための流れ図
である。
である。
１０ ガスセンサ ２０ 制御部 ２１ ＣＰＵ（中央処理装置） ２２ ＲＯＭ ２７ タイマ（経時手段） ３１ ブザー（警報手段）
Claims (2)
- 【請求項１】 漏れたガスの濃度を検出するガス濃度検
出手段と、 このガス濃度検出手段によりガス漏れ状態が検出される
と同時に作動を開始する経時手段と、 ガス濃度と汚染時間との関係で定まる危険ラインに対し
て均等な安全率をもって設定された警報基準ラインを表
す情報が格納された記憶手段と、 前記ガス濃度検出手段により検出されたガス濃度が前記
警報基準ラインに達したか否かを判定する判定手段と、 前記ガス濃度検出手段により検出されたガス濃度が警報
基準ラインに達した場合に警報を発する警報手段とを備
えたことを特徴とするガス漏れ警報装置。 - 【請求項２】 漏れたガスの濃度を検出するガス濃度検
出手段と、 このガス濃度検出手段によりガス漏れ状態が検出される
と同時に作動を開始する経時手段と、 ガス濃度と汚染時間との関係で定まる危険ラインに対し
て均等で、かつ互いに異なる安全率をもって設定された
複数の警報基準ラインを表す情報が格納された記憶手段
と、 前記ガス濃度検出手段により検出されたガス濃度が前記
複数の警報基準ライン各々に達したか否かを判定する判
定手段と、 前記ガス濃度検出手段により検出されたガス濃度が複数
の警報基準ライン各々に達した場合にそれぞれ異なる警
報を発する警報手段とを備えたことを特徴とするガス漏
れ警報装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17119793A JPH076280A (ja) | 1993-06-17 | 1993-06-17 | ガス漏れ警報装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17119793A JPH076280A (ja) | 1993-06-17 | 1993-06-17 | ガス漏れ警報装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH076280A true JPH076280A (ja) | 1995-01-10 |
Family
ID=15918819
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17119793A Pending JPH076280A (ja) | 1993-06-17 | 1993-06-17 | ガス漏れ警報装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH076280A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN106645328A (zh) * | 2017-03-20 | 2017-05-10 | 六盘水师范学院 | 一种co浓度检测装置及其检测方法 |
| CN111161510A (zh) * | 2020-01-03 | 2020-05-15 | 上海安宏建设工程有限公司 | 一种家用燃气泄漏自动报警装置 |
-
1993
- 1993-06-17 JP JP17119793A patent/JPH076280A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN106645328A (zh) * | 2017-03-20 | 2017-05-10 | 六盘水师范学院 | 一种co浓度检测装置及其检测方法 |
| CN111161510A (zh) * | 2020-01-03 | 2020-05-15 | 上海安宏建设工程有限公司 | 一种家用燃气泄漏自动报警装置 |
| CN111161510B (zh) * | 2020-01-03 | 2021-06-01 | 上海安宏建设工程有限公司 | 一种家用燃气泄漏自动报警装置 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5786768A (en) | Clock radio gas detector apparatus and method for alerting residents to hazardous gas concentrations | |
| US6110038A (en) | System for detecting and purging carbon monoxide | |
| US20050155407A1 (en) | Method and device for measuring oxygen content in a closed target space | |
| JP4810309B2 (ja) | 複合型火災警報器 | |
| JPH076280A (ja) | ガス漏れ警報装置 | |
| JPH0686471A (ja) | バッテリを利用した移動システムの機能制御装置 | |
| JP2002150449A (ja) | ガス漏れ警報システム及び換気方法 | |
| FR2840096B1 (fr) | Dispositif lumineux d'alerte et d'indication d'une issue de secours | |
| JP3900804B2 (ja) | 火災ガス漏れ警報器 | |
| JP2008269533A (ja) | ガス警報器 | |
| JP4756734B2 (ja) | 警報器の機能告知システム | |
| JP3161792B2 (ja) | ガス漏れ警報器 | |
| JP3098137B2 (ja) | ガス漏れ警報装置 | |
| JPS61231343A (ja) | 室内空気監視装置 | |
| KR102038798B1 (ko) | 연기 감지 센서를 이용한 화재 방지 장치 및 방법 | |
| JP4912823B2 (ja) | ガス警報システム及びガス警報器 | |
| JPH07233981A (ja) | 自動換気扇 | |
| JP3866390B2 (ja) | ガス漏れ警報器 | |
| KR100269956B1 (ko) | 차량용 졸음 운전 방지 장치 | |
| JP2991807B2 (ja) | ガス漏れ警報器 | |
| JP2017228133A (ja) | 警報器 | |
| JP4382648B2 (ja) | 警報装置 | |
| CN117917534A (zh) | 空调器与烟雾警报器联动的控制方法 | |
| JP2571292B2 (ja) | ガス漏れ警報器 | |
| JPH11142204A (ja) | ガスメータ |