JPH0762780B2 - 再複写防止電子写真用受容シ−ト - Google Patents

再複写防止電子写真用受容シ−ト

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JPH0762780B2
JPH0762780B2 JP61018927A JP1892786A JPH0762780B2 JP H0762780 B2 JPH0762780 B2 JP H0762780B2 JP 61018927 A JP61018927 A JP 61018927A JP 1892786 A JP1892786 A JP 1892786A JP H0762780 B2 JPH0762780 B2 JP H0762780B2
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喜代志 二宮
伝一郎 後藤
耕二 箱田
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Oike and Co Ltd
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G21/00Arrangements not provided for by groups G03G13/00 - G03G19/00, e.g. cleaning, elimination of residual charge
    • G03G21/04Preventing copies being made of an original
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は再複写防止電子写真用受容シートに関する。さ
らに詳しくは、電子写真法複写機で当該受容シート上に
容易に明瞭なトナー画像が形成でき、その内容は肉眼で
判読できるが、これを再度電子写真法複写機あるいはジ
アゾ複写機で複写しようとしても複写できない、再複写
防止電子写真用受容シートに関する。
[従来の技術] 近年複写技術の発達により同一原稿から簡単に多数枚の
複写物がえられるようになり、事務作業の省力化が図ら
れているが、反面機密書類も容易に複写できるため、複
写による機密漏洩が大きな問題となっている。
この写真による機密漏洩を防止する手段として、つぎの
2つの提案がされている。
(1)機密書類自体に複写防止フィルムを貼着するも
の。この複写防止フィルムはポリエステルフィルムの一
面を赤色やオレンジ色に特殊顔料で染色し、他面に透視
可能な厚さの連続金属蒸着膜を形成したものであり、こ
れを機密文書に貼着しておくと、複写機で複写できな
い。
(2)支持体上に連続金属蒸着膜を形成したものを電子
写真法複写機におけるトナー受容シートとして用い、こ
れを用いて機密文書の複写は行なえるが、えられた複写
物は電子写真法複写機またはジアゾ複写機における複写
原稿として使用しえないもの(実公昭57-42698号公報参
照)。
[発明が解決しようとする問題点] 前記従来技術(1)のばあいは、複写防止フィルムを機
密文書自体に貼着するため、それから複写物が必要とな
ったばあいも複写できないという問題がある。また機密
文書から予め必要部数の複写物を作製しておいたばあ
い、この複写物からの再複写を防止するためには複写物
の1枚毎に複写防止フィルムを貼着しなければならず、
煩雑である。さらにこの複写防止フィルムは粘着剤で貼
着するものであるため、貼着剤が経年変化で不透明とな
り、記載内容が判読不能となることがある。
前記従来技術(2)のばあい、そのトナー受容シートを
用いて市販されている電子写真法複写機で複写しようと
しても、記載内容が充分に判読できるトナー画像をうる
のが困難である。
本発明は前記の点に鑑みて、電子写真法複写機によって
鮮明で判読できるトナー画像が容易にえられるけれど
も、えられた複写物は複写原稿として使用しえないとこ
ろの再複写防止電子写真用受容シートを提供するにあ
る。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、電子写真法複写機で、その上に原稿に対応す
るトナー画像を形成して複写物を作成するための電子写
真用受容シートであって、樹脂フィルム上に鏡面光沢を
有する厚さ300Å〜1μmの金属層を、面積1〜50cm2
島状に、かつ該島状部相互の間に巾2μm〜2mmの間隙
を有するように平面状に設け、さらにその上に樹脂から
なる透明な絶縁層を設けてなることを特徴とする再複写
防止電子写真用受容シートに関する。
[実施例] つぎに本発明を図面に基づいて説明する。
第1図は本発明の再複写防止電子写真用受容シートの一
実施例を示す概略部分断面図であり、第2図はその平面
図である。
第1図において、(1)は樹脂フィルムであり、樹脂フ
ィルム(1)の片面には島状の鏡面光沢を有する金属層
(2)が形成されており、そのうえに絶縁層(3)が設
けられている。金属層(2)は第2図に示されるごとく
島状に設けられており、各島状部(2a)の大きさは50cm
2以下である。各島状部(2a)の間には絶縁を保てるだ
けの金属層非形成部(2b)が存在する。
第3〜5図は前記受容シートに電子写真法複写機でトナ
ー画像(4)を形成した状態を示す概略部分断面図であ
る。第3図においては絶縁層(3)上にトナー画像
(4)が形成され、第4図においては樹脂フィルム
(1)の露出面にトナー画像(4)が形成され、第5図
においては前記両面にトナー画像(4)が形成されてい
る。
つぎに本発明の再複写防止電子写真用受容シートの作用
効果について述べる。
本発明においては、鏡面光沢金属層を全面連続膜ではな
く、面積50cm2以下の島状に形成し(各島状金属層間に
は金属層非形成部が存在する)、かつ金属層上には絶縁
層を設けており、かかる構成により本発明の受容シート
に電子写真法複写機で容易にかつ明瞭なトナー画像を形
成できるのである。
電子写真法複写機では被複写物(原稿)の像を光学的に
感光体ドラム表面に結像することにより感光体表面に静
電潜像を形成し、これに保特したトナーを受容シートに
転写定着してトナー画像を形成しているのであるが、鏡
面光沢金属層上に絶縁層を設けないばあい、あるいは絶
縁層が設けられていても金属層が50cm2より広い面積に
わたり連続して存在するばあいには、金属層によるアー
ス作用あるいはコンデンサー作用により感光体表面の静
電潜像が消失あるいは乱されて受容シートに明瞭なトナ
ー画像が形成されないこととなる。
これに対して、本発明の前記構成の再複写防止受容シー
トにおいては1つの島状部の面積が50cm2以下である島
状の金属層およびそのうえに設けた絶縁層により、感光
体表面の静電潜像が消失あるいは乱されることがなく、
受容シート上に原稿に対応する明瞭なトナー画像が形成
できる。
しかもこのようにトナー画像が形成された本発明の再複
写防止受容シートはこれを原稿として再複写することが
できない。すなわち、ジアゾ法複写機では金属層の存在
により透過光量が不足するため再複写が不可能である。
また電子写真法複写機では鏡面光沢金属層からの反射光
が過多であるため、受容シート上のトナー画像の文字、
図柄などのパターンを光学的に感光体ドラム上に結像で
きず、やはり再複写が不可能である。
なお島状鏡面光沢金属層の周囲に存在する金属層非形成
部に形成されたトナー画像は複写されうるが、金属層非
形成部は個々の島状金属層間を絶縁しうる巾があればそ
の機能を果すので狭い巾でよく、したがって金属層非形
成部に形成されるトナー画像は文字、図柄などの一部分
が点在する状態となっており、そのため金属層非形成部
のトナー画像の複写像からは記載内容を部分的にでも判
読することは不可能である。
したがって、本発明の再複写防止受容シートを用いて機
密書類の複写物を電子写真法で必要部数作成し、そのの
ち機密書類原本を焼却などにより廃棄すれば機密書類が
コピーされて第三者に機密が洩れるのを防止できる。
本発明に用いる樹脂フィルム(1)はそのうえに形成さ
れる金属層が鏡面光沢を呈するような表面平滑度を有す
る絶縁性樹脂のフィルムである。厚さは0.5μm以上、
好ましくは1μm以上である。厚さの上限はとくに制限
ないが、可撓性の点から200μm程度である。またフィ
ルムが変形すると複写機の中で詰まるので、トナー画像
の加熱定着時の温度で変形しない程度の耐熱性を有する
フィルムが好ましい。このようなフィルムとしてはたと
えば、ポリエステルフィルム、ポリイミドフィルム、ポ
リカーボネートフィルムなどがあげられる。金属層
(2)の反対側の樹脂フィルム(1)の露出面にトナー
画像を形成するばあいは透明なフィルムを用いる。
鏡面光沢金属層(2)は蒸着法、化学メッキ法などの薄
膜形成法によって形成される。金属の種類は鏡面光沢が
出せればとくに制限されず、たとえばAl、Cr、Ni、Cu、
Ti、Feなどの単体金属、それらの2種以上の合金が適宜
用いられる。充分な鏡面光沢をうる観点から、厚さは30
0Å以上が好ましく、その上限はとくに制限されないが
通常1μm程度である。
島状金属層(2a)(あるいは金属層非形成部(2b))の
形成法はとくに制限されず、マスク法、エッチング法な
どが適宜採用される。
島状部(2a)の面積は1個あたり50cm2以下とする必要
があり、なかんづく1〜50cm2の範囲が好ましい。島状
部(2a)の面積が50cm2より大きいと、鮮明なトナー画
像の形成が困難となる。島状部(2a)の面積が1cm2以下
になると、その形状および金属層非形成部(2b)の巾の
大きさなどによっては部分的に判読可能な再複写物がえ
られる可能性があるので好ましくない。
金属層非形成部(2b)は各島状部(2a)の間を絶縁する
ためのものであり、その巾は2μm〜2mmの範囲が好ま
しい。巾を2μmより小さく設定すると、金属層非形成
部(2b)の形成方法によっては各島状部(2a)間に接続
を生じる惧れがあるので好ましくない。前記巾が2mmよ
り大きくなると、島状部(2a)の面積が小さいばあい判
読可能な再複写物がえられる可能性が大きくなるので好
ましくない。
島状部(2a)および金属層非形成部(2a)は前記の条件
を満足するかぎり、その平面形状はとくに制限されな
い。たとえば第2図に示されるように金属層非形成部
(2a)をゴバン目ないし格子状に形成し、島状部(2a)
を矩形状にしてもよい。また島状部(2a)の形状を五角
形、六角形などの多角形とし、モザイク様に配置しても
よい。なお個々の島状部(2a)の大きさは相互に異なっ
てもよく、大小の島状部(2a)を組合せて配置するなど
各種態様をとりうる。
絶縁層(3)は島状金属層(2)を外部から絶縁するも
のである。また樹脂フィルム(1)のばあいと同様にト
ナー画像定着時の熱で変形しないような耐熱性を有する
のが好ましい。絶縁層(3)はアルキド樹脂、アクリル
樹脂、メラミン樹脂、ニトロセルロース樹脂、エポキシ
樹脂、ウレタン樹脂などをコーティングすることによっ
て形成してもよい。また金属層非形成部(2b)の形成に
エッチング法を採用するばあいはレジスト膜を絶縁層と
して使用できる。また樹脂フィルム(1)として用いた
と同様なフィルムをラミネートしてもよい。絶縁層
(3)はその上にトナー画像を形成するばあいは透明な
ものとする。
つぎに実施例をあげて本発明を説明する。
実施例1 厚さ75μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上に
1辺5cmの正方形の島状にかつ金属層非形成部の巾1mmに
てAlを300Åの厚さに部分蒸着して島状の鏡面光沢金属
層を形成した。ついで金属層上に透明アクリル樹脂塗料
を塗布乾燥して厚さ1μmの絶縁層を設けて、再複写防
止受容シートを作製した。
この受容シートの両面に電子写真法複写機(リコー
(株)製FT4050)にて原稿を複写したところ、両面とも
明瞭なトナー画像がえられた。
このトナー画像を同じ複写機にて普通紙上に再複写を試
みたところ、金属層非形成部における文字の一部が点状
にえられたにすぎず、鏡面光沢金属層部に対応する部分
は全て黒くなり、原稿の記載内容は全く判読できなかっ
た。
実施例2 厚さ50μmのポリイミドフィルム上に1辺7cmの正方形
の島状にかつ金属層非形成部の巾2mmにてCuを500Åの厚
さに部分蒸着して島状の鏡面光沢金属層を形成した。つ
いで金属層上に厚さ50μmのポリエチレンテレフタレー
トフィルムをラミネートして再複写防止受容シートを作
製した。
この受容シートのポリエチレンテレフタレートフィルム
面に実施例1と同様にしてトナー画像を形成し、再複写
を試みたところ、実施例1と同様な結果がえられた。
実施例3 厚さ100μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上
に化学メッキ法で厚さ1000ÅのNiメッキを全面に施し
た。ついでスクリーン印刷にてレジストを1辺3cmの正
方形の島状にかつそれらの間に1mmの間隔をおいて印刷
し焼付けた。ついでエッチングを行ない、金属層非形成
部を形成して再複写防止受容シートを作製した。このば
あいレジストが絶縁層となるので別途絶縁層を設けるこ
とはしなかった。
このシートのポリエチレンテレフタレートフィルム面に
実施例1と同様にしてトナー画像を形成し、再複写を試
みたところ、実施例1と同様な結果がえられた。
比較例1 厚さ100μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上
にAlを500Åの厚さに全面蒸着して鏡面光沢金属層を形
成した。
比較例2 比較例1の金属層上に透明アクリル樹脂塗料を塗布乾燥
して厚さ1μmの絶縁層を設けた。
比較例3 厚さ100μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上
に直径8cmの円形の島状にかつそれらの最小間隔1mmにて
Cuを400Åの厚さに部分蒸着して島状の鏡面光沢金属層
を形成した。
比較例4 比較例3の金属層上に厚さ50μmのポリエチレンテレフ
タレートフィルムをラミネートして絶縁層を形成した。
比較例5 厚さ75μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上に
1辺5cmの正方形の島状にかつ金属層非形成部の巾1mmに
てAlを300Åの厚さに部分蒸着して島状の鏡面光沢金属
層を形成した。
比較例1〜5によって作製したシートに電子写真法複写
機で原稿をポリエチレンテレフタレートフィルム上、金
属層上あるいは絶縁層上に複写しようとしたが、比較例
1と2では全面においてほとんどトナー画像が形成され
ず、判読可能な複写物がえられなかった。比較例3〜5
では金属層非形成部には明瞭なトナー画像がえられるも
のの金属層形成部ではほとんどトナー画像が形成され
ず、判読可能な複写物がえられなかった。なお前記の結
果はポリエチレンテレフタレートフィルム面、金属層
面、絶縁層面のいずれの面においても同様であった。
[発明の効果] 本発明の再複写防止受容シート上には電子写真法複写機
で明瞭で判読可能なトナー画像を形成しうるが、このト
ナー画像を再複写することは不可能である。したがって
本発明の受容シートを用いて機密書類から必要部数の複
写物を作成したのち機密書類を廃棄すれば、複写による
機密漏洩を防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の再複写防止電子写真用受容シートの概
略部分断面図、第2図はその平面図、第3〜5図は本発
明の受容シートにトナー画像を形成した状態を示す概略
部分断面図である。 (図面の主要符号) (1):樹脂フイルム (2):島状鏡面光沢金属層 (3):絶縁層
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−32058(JP,A) 特開 昭60−34695(JP,A) 実開 昭54−124628(JP,U) 実開 昭54−143241(JP,U) 実開 昭54−143240(JP,U) 実開 昭62−51373(JP,U)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子写真法複写機で、その上に原稿に対応
    するトナー画像を形成して複写物を作成するための電子
    写真用受容シートであって、樹脂フィルム上に鏡面光沢
    を有する厚さ300Å〜1μmの金属層を、面積1〜50cm2
    の島状に、かつ該島状部相互の間に巾2μm〜2mmの間
    隙を有するように平面状に設け、さらにその上に樹脂か
    らなる透明な絶縁層を設けてなることを特徴とする再複
    写防止電子写真用受容シート。
JP61018927A 1986-01-30 1986-01-30 再複写防止電子写真用受容シ−ト Expired - Lifetime JPH0762780B2 (ja)

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