JPH0762575A - 浴液の浄化設備および浄化方法 - Google Patents

浴液の浄化設備および浄化方法

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JPH0762575A
JPH0762575A JP5212021A JP21202193A JPH0762575A JP H0762575 A JPH0762575 A JP H0762575A JP 5212021 A JP5212021 A JP 5212021A JP 21202193 A JP21202193 A JP 21202193A JP H0762575 A JPH0762575 A JP H0762575A
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bath liquid
metal
circulated
cathode electrode
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JP5212021A
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Chuya Ishibashi
忠也 石橋
Hideto Obara
秀人 小原
Satoshi Tagami
聡 田上
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Unitika Ltd
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    • C23G1/00Cleaning or pickling metallic material with solutions or molten salts
    • C23G1/36Regeneration of waste pickling liquors
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 陰極液内に生成された金属粒子物が単独で磁
気を帯び難いものである場合でも分離することができる
浴液の浄化設備および浄化方法を提供する。 【構成】 金属イオンを含む金属表面清浄処理用の2種
類の浴液11A,11Bを、陽極電極2と陰極電極4と
が向かい合う電極間をイオン選択性を有する透過隔膜
6,7で隔離された2つの電解槽1の中間室8にそれぞ
れ循環させて浴液11A,11B中の金属イオンを各電
解槽1の陰極電極室5側に泳動させ、これらの電解槽1
の陰極電極室5に共通の陰極液14を循環させることに
より、陰極液14中で、磁化され易い金属粒子物と磁化
され難い金属粒子物とを生成させるとともにこれらの金
属粒子物を集合させ、この集合物を磁気分離装置17に
より磁着して分離する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属表面清浄化用の浴
液中から金属陽イオン性溶解物を分離操作して浄化する
浴液の浄化設備および浄化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】既に本出願人は、特開平4-304393号およ
び特開平4-354890号において、陽極電極と陰極電極との
間にイオン選択性の隔膜を設けた電解槽を用いて、陽極
電極と隔膜との間(以下、陽極室という)に電解対象液
である金属表面清浄化用の浴液を供給し、この浴液に含
まれた陽イオン性金属イオンを、隔膜を介して陰極電極
側に電気泳動させて分離操作を行い、陰極電極が設けら
れている陰極電極室に分離生成された分離物を何らかの
分離操作機器を用いて分離することにより、供給した電
解質液に含まれる不純物を除去し、工業生産に伴い発生
する浴液を浄化する方法について述べている。
【0003】陰極電極室に循環供給される陰極液に、分
離物をより有効に利用し易い形態に変化させて分離する
ように制御できれば、その工業分野に大きく寄与するこ
とになる。
【0004】また、従来より、環境汚染防止の対策処置
が行われているが、その一方において、その防止処置に
伴い副次的に発生する利用価値を見出せない廃棄物を発
生していたため、その処置に困惑しており、環境汚染防
止対策処理においては廃棄物を発生するのは仕方がない
と信じられていた。
【0005】この問題に対処するものとして、金属イオ
ンを含む金属表面清浄処理用の浴液を、陽極電極と陰極
電極とが向かい合う電極間をイオン選択性を有する1枚
または2枚の透過隔膜で隔離された電解槽の陽極電極室
や透過隔膜間の中間室に循環させ、この金属イオンを透
過隔膜を通して電解槽の陰極電極室側に泳動させ、この
陰極電極室側に泳動された金属イオンから金属粒子物を
陰極液内に生成させ、この金属粒子物を磁気分離装置で
磁着して分離することが考えられる。
【0006】この浴液の浄化設備によれば、汚染物質と
なることの多い浴液中の金属成分を再生できるので、汚
染物質を低減することができるだけでなく、再生された
金属成分を再度有効に利用することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来構成の浴液の浄化設備では、陰極液内に生成された金
属粒子物が磁気を帯び易いものである場合には磁気分離
装置で分離できるが、生成された金属粒子物が磁気を帯
び難いものである場合には磁気分離装置では分離できな
いという課題があった。
【0008】すなわち、例えば浴液に二価の鉄イオンが
含有されている場合には、陰極液内に磁気を帯び易い四
酸化三鉄などの金属粒子物を生成させることができて、
この金属粒子物を磁気分離装置にて磁着して容易に分離
することができるが、例えば浴液が三価のアルミニウム
イオンや三価のクロムイオンが含有されている場合に
は、陰極液内に磁気を帯び易い金属粒子物が生成されな
いため、この金属粒子物を磁気分離装置にて磁着して分
離することができない。
【0009】本発明は上記問題を解決するもので、陰極
液内に生成された金属粒子物が単独で磁気を帯び難いも
のである場合でも分離することができる浴液の浄化設備
および浄化方法を提供することを目的とするものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に本発明の浴液の浄化設備は、金属イオンを含む浴液を
溜めた複数の浴液槽と、陽極電極と陰極電極とが向かい
合う電極間をイオン選択性を有する透過隔膜で隔離され
た複数の電解槽と、各電解槽の陽極電極室または透過隔
膜間の中間室と各浴液槽との間でそれぞれ浴液を循環さ
せる複数の浴液流路と、前記複数の電解槽の陰極電極室
に循環される陰極液が溜められて混合される単一の陰極
液槽と、陰極液内に生成した金属粒子物を磁着して分離
する磁気分離装置とが備えられているものである。そし
て、少なくとも一つの浴液に二価の鉄イオンが含有さ
れ、この浴液が浴液流路を介して電解槽の中間室に循環
されてなるものである。
【0011】また、本発明の第1の浄化方法は、金属イ
オンを含む金属表面清浄処理用の複数種類の浴液を、陽
極電極と陰極電極とが向かい合う電極間をイオン選択性
を有する透過隔膜で隔離された複数の電解槽の陽極電極
室または透過隔膜間の中間室にそれぞれ循環させて浴液
中の金属イオンを透過隔膜を介して各電解槽の陰極電極
室側に泳動させ、これらの電解槽の陰極電極室に共通の
陰極液を循環させることにより、陰極液中で、磁化され
易い金属粒子物と磁化され難い金属粒子物とを生成させ
るとともにこれらの金属粒子物を集合させ、この集合物
を磁気分離装置により磁着して分離するものである。そ
して、少なくとも一つの浴液に二価の鉄イオンが含有さ
れ、この浴液が浴液流路を介して電解槽の中間室に循環
されてなるものである。
【0012】また、本発明の第2の浄化方法は、金属イ
オンを含む金属表面清浄処理用の浴液を、陽極電極と陰
極電極とが向かい合う電極間をイオン選択性を有する透
過隔膜で隔離された電解槽の陽極電極室または透過隔膜
間の中間室に循環させて浴液中の金属イオンを透過隔膜
を介して各電解槽の陰極電極室側に泳動させ、この電解
槽の陰極電極室に循環させる陰極液に、磁化され易い金
属粒子物を注入させて循環させることにより、陰極電極
室に泳動された磁化され難い金属粒子物と注入された磁
化され易い金属粒子物とを集合させ、この集合物を磁気
分離装置により磁着して分離するものである。
【0013】
【作用】上記浴液の浄化設備および浴液の浄化設備によ
り、陰極液中で、磁化され易い金属粒子物と磁化され難
い金属粒子物とが生成または注入されて混合され、これ
らの金属粒子物が集合されて、この集合物が磁気分離装
置により磁着されて分離される。したがって、単独では
磁化され難くて従来では分離できなかった金属粒子物を
も含んだ集合物を容易に取り出すことができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づき説明
する。浴液の浄化設備には、図2に示すように電解槽1
を単独で備えたシステムAと、図1に示すようにこの電
解槽1と同様な構造のものを2つ並設したシステムBと
がある。この共通する電解槽1の構造についてまず説明
する。
【0015】電解槽1は、陽極電極2が設けられている
陽極電極室3と陰極電極4が設けられている陰極電極室
5とが2枚の隔膜6,7により隔離されたいわゆる三室
型と呼ばれる構造からなる。すなわち、2枚の隔膜6,
7を介して陽極電極2と陰極電極4とが対向されてお
り、2枚の隔膜6,7により中間室8が形成されてい
る。
【0016】陽極電極2および陰極電極4は平面型電極
板からなり、この陽極電極2および陰極電極4の大きさ
は、横幅:220mm ,縦長さ:660mm ,全電極面積:14.5
dm2である。陰極電極4はTi製の1.5mm の板をラス構造
に加工したものを用いた。また、陽極電極2については
材質を変化させた二種類の電極板の何れかを選択して用
いた。一方の電解槽1には、Ti板極面に白金箔のクラッ
ド加工を施した後にラス構造に変形した陽極電極2が用
いられ、また、他方の電解槽1には、Ti板をラス構造に
変形した後にその表面にIr-Oの溶融コーテング施工を施
した陽極電極2が用いられており、いずれの陽極電極2
も全面に均一に給電されるように接続される。
【0017】ここで、ラス構造とは、平板に菱形の空間
を作ることにより同一面積の電極板の占める見掛けの広
がりを増した形にしたものである。厚み 1.5mmの板に切
り幅2mmの間隔で、切断面を入れながら、切断方向と直
交する方向に引き伸ばして横3.3mm×縦6.8mm の空間を
作ることで、約1.65倍の広がりを持つ。陰極電極4で
は、切断面も通電面としての役割を果たすので実質面積
の削減率は少ないが、Ptクラッド物である陽電電極2は
幅2mm だけが有効となって見掛け面積と実質有効面積と
の比率が低下し、負荷電流密度は増大する。
【0018】これらの陽極電極2と陰極電極4との間に
は、下記に示す耐薬品性、耐薬品性に優れ、電気的抵抗
の低い陽イオン選択透過性を有した陽イオン性交換膜か
らなる隔膜6,7が保持されている。この電解槽1での
両電極2,4間に印荷される電流量は0.5 〜60A/dm2
され、実験において必要とされる負荷電流量を制御でき
る直流電圧が直流発生器より供給されてその直流電圧値
が制御される。両電極室3,5へ供給される液の量は、
両液とも 1.5〜 4 m3/hrであり、各電極面での流速は0.
04〜0.2m/secの速度を維持させて、電極面より発生する
ガス成分が良好に排出され、電極面への分離物の付着蓄
積が防止されている。
【0019】なお、図1,図2において、10(10
A,10B)は電解対象液である酸浴液11(11A,
11B)が溜められた酸浴槽、12(12A,12B)
は各酸浴液11により浸漬清浄化処理される金属質材料
からなる対象鋼材、13は陰極液14が溜められる共通
の陰極液槽である。電解対象液としての酸浴液11は酸
浴液流路15(15A,15B)を介して各酸浴槽10
と各電解槽1の中間室8との間で循環され、また、陰極
液14は陰極液流路16(16A,16B)を介して陰
極液槽13と両電解槽1の陰極電極室5との間で循環さ
れる。そして、陰極液槽13内から陰極液14の一部
が、電磁石を有する磁気分離装置17が設けられた分離
槽に導入されて循環されている。
【0020】陽極電極室3には電子電導性の電解質を溶
解させた電解質液18が循環されて、陽極電極2が保護
されるようになっている。つまり、中間室8へ循環され
る酸浴液11が陽極電極2に接触することが無いため、
電極面より発生する酸素ガスおよび電極面での活性基の
電子との直接的な接触を避けることによる溶解質の変質
が無いようになっている。
【0021】中間室8にはその空間の厚みが8mmとなる
ように金属製枠が設けられ、両面にゴム製のシール用ガ
スケットが張り付けられ、その上に隔膜6,7となる陽
イオン交換膜が設置されて構成されている。この中間室
8の内部には、隔膜6,7同士が互いに接触することを
避けるために、遮蔽物を設置してこの遮蔽物により中間
室8内の流れを均一化し、圧力損失をより少なくするこ
とが望ましい。
【0022】陰極液14の組成は、各陰極電極室5側に
泳動分離された分離物が、より疎水性の特性を示し、沈
降性に優れた粒子物を形成できるような薬液組成を組み
合わせたものが選択される。陰極液14には、例えば、
電気電導性を維持させる芒硝成分が約120 〜150gr/l の
割合で添加され、また、アンモニウムイオンとして残留
させる薬剤、例えば尿素を添加させる。尿素は、陰極電
極4の表面に接触しながら、高温度の環境に曝されるこ
とにより分解してアンモニュウムイオンとなる。その残
留イオン濃度は0.2 〜1,500mg/l の範囲より選択され、
その浴液温度は少なくとも60℃以上になるように維持さ
れる。また、陰極液14に電気泳動分離される不溶性の
分離物は、ある濃度までは分離物の粒子径の成長に役立
ち、その濃度をおよそ1500gr/l前後の一定濃度以下に維
持させることが有効である。
【0023】まず、図2に示すように電解槽1を単独で
備えた浴液の浄化設備システムAにおいて、主として二
価鉄イオンを 50gr/l 含む硫酸浴浸漬液組成の酸浴液1
1を電解槽1の中間室8に循環させるとともに上記組成
の陰極液14を循環させながら、電解槽1により電解泳
動分離操作を行ったところ、陰極液14には四酸化三鉄
の強い磁気特性を有した分散物が生成され、磁気分離装
置17による分離操作が可能になった。また、分離操作
での上澄み液には、電磁石に吸着されない浮遊性の分散
物は見られず、透明の陰極液17と磁石に吸引された磁
気特性に優れた磁気分離物19として取り出すことがで
きた。
【0024】次に、図2に示す同様の浄化設備システム
Aで、濃厚な陰イオン根としての遊離燐酸と微量なフッ
酸を含む塩浴液中に、金属成分としての陽イオン性の三
価イオン荷電のアルミニウムイオンを200mg/l 含み、更
に三価の陽イオン化したクロム金属イオンを500mg/l を
含む酸浴液11を用い、電解槽1により電解泳動分離操
作を行った。この酸浴液11の浄化すべき汚染物は三価
のアルミニウムイオンおよび三価のクロム金属イオンで
あり、これらを除去すべく、酸浴液11を電解槽1に導
いて中間室8に循環送液しながら、上記溶解性の陽イオ
ン成分を陰極電極室5に泳動分離しようと分離操作を試
みたところ、循環されている陰極液14には不溶解性の
分離物が生成された。
【0025】操作時間の経過に伴い、循環されている陰
極液14に分離物が蓄積し、その分散物濃度が増してき
たため、その分散物成分を除去する目的で、電磁石を用
いた磁気分離装置17の分離槽に導き、その分散物を磁
化させることにより電磁石に吸引させて外部に搬出させ
ようとしたが、対象の分散物の磁界特性が弱いためと、
分散物が微粒子で分離物の周辺に水分子を吸蔵し易い特
性を有するために、分離することができなかった。
【0026】次に、図1に示す電解槽1を2つ並設した
浄化設備システムBにより、二価鉄イオンを主として 5
0gr/l 含む硫酸浴浸漬液組成の酸浴液11Aを一方の電
解槽1の中間室8に循環させるとともに、濃厚な遊離燐
酸と微量なフッ酸とを含む塩浴液中に三価イオン荷電の
アルミニウムイオンを200mg/l 含み、さらに三価の陽イ
オン化したクロム金属イオンを500mg/l を含む酸浴液1
1Bを他方の電解槽1の中間室8に循環させて、電解泳
動分離操作を行った。そして、上述した組成の陰極液1
4を両電解槽1の陰極電極室5に共通して送液すること
により、両電解槽1を運転した。すると、混合された循
環する陰極液14には、上述の四酸化三鉄を含んで強い
磁気特性を有する分散物が蓄積され、上述のように酸浴
液11を単独の電解槽1だけで電解操作を行った場合に
見られたような電磁石に吸着されない浮遊性の分散物は
見られず、透明の陰極液14と電磁石に吸引された磁気
特性に優れた分離物に見掛け上変質したもの物として取
り扱えることが可能となった。すなわち、陰極液14中
で、磁化され易い四酸化三鉄を含む金属粒子物と磁化さ
れ難いアルミニウムおよびクロムを含む金属粒子物とが
集合され、この集合物を磁気を帯び易いものとして取り
扱えるようになった。したがって、この集合物を磁気分
離装置17により磁着して分離することが可能となっ
た。
【0027】さらに、上記された、アルミニウムおよび
クロムなどを含む磁気特性の無い分離物を、陰極液14
より簡便な手法で分離させる特性に変革させる操作方法
として以下の操作を行った。つまり、予め、二価鉄イオ
ンを主とする酸浴液11を、図2に示すように電解槽1
を単独で備えた浴液の浄化設備システムAにおいて電解
泳動分離操作を行い、磁気特性に優れた四酸化三鉄を有
する磁気分離物19を分離させた。そして、アルミニウ
ムおよびクロムなどを主とする酸浴液11を、図2に示
すように電解槽1を単独で備えた浴液の浄化設備システ
ムAにおいて電解泳動分離操作を行い、この際に、陰極
液14に上記磁気分離物19を注入して循環させた。こ
れにより、非磁性特性の分離物が、優れた磁気特性を有
する磁気分離物19の分散粒子と接合して集合し、磁気
を用いた磁気分離装置17による分離操作により同時に
吸引された。また、残留している非磁性粒子の分散物
を、磁気分離物19などの磁気特性物の注入量を増すこ
とで磁着分離することもできる。この非磁性体の発生量
が少ない場合には、一度磁界分離された分離物を再度陰
極液14に分散させることでも同様な効果を維持でき
た。
【0028】このように、単独では磁着分離できないよ
うな分散物でも、優れた磁気特性を有する磁気分離物1
9と混合させることにより、これらを集合させ、この集
合物を磁着分離して取り出すことができる。
【0029】なお、上記図1に示す浄化設備システムB
では電解槽1を2つ並設した場合を示したが、さらに多
くの酸浴槽10および電解槽1を並設してもよく、少な
くとも1つの陰極電極室5において磁気を帯び易い分散
物を生成できるように構成すればよい。また、上記実施
例においては、隔膜6,7が2枚のいわゆる三室型の電
解槽1を用いた場合について述べたが、さらに多くの隔
膜を有するものや、図3に示すように、隔膜6が1枚だ
けであるいわゆる二室型の電解槽21を用いてもよい。
なお、二室型の電解槽21においては酸浴液11は陽極
電極室3に循環される。さらに、上記実施例においては
酸浴液11に二価の鉄イオンが含有されて陰極電極室5
において四酸化三鉄を主として生成する場合について述
べたが、その他の酸浴液を用いて磁気を帯び易い分散物
を生成できるように構成すればよい。
【0030】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、陰極液中
で、磁化され易い金属粒子物と磁化され難い金属粒子物
とを生成または注入させて混合させることにより、これ
らの金属粒子物が集合されて、この集合物が磁気分離装
置により磁着されて分離される。したがって、単独では
磁化され難くて従来では分離できなかった汚染物を容易
に取り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかる浴液の浄化設備シス
テムの概略構成を示した図である。
【図2】本発明の他の実施例にかかる浴液の浄化設備シ
ステムの概略構成を示した図である。
【図3】本発明の他の実施例にかかる浴液の浄化設備シ
ステムにおける電解槽などの概略構成を示した図であ
る。
【符号の説明】
1 電解槽 2 陽極電極 3 陽極電極室 4 陰極電極 5 陰極電極室 6,7 隔膜 8 中間室 10,10A,10B 酸浴槽 11,11A,11B 酸浴液 12,12A,12B 対象鋼材 13 陰極液槽 14 陰極液 15,15A,15B 酸浴液流路 16,16A,16B 陰極液流路 17 磁気分離装置 18 電解質液 19 磁気分離物 A,B 浴液の浄化設備システム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C23G 1/08 9352−4K

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数種類の金属表面清浄処理用の浴液中
    に溶解する金属陽イオン性溶解物を分離操作して各浴液
    を浄化する浴液の浄化設備であって、金属イオンを含む
    浴液を溜めた複数の浴液槽と、陽極電極と陰極電極とが
    向かい合う電極間をイオン選択性を有する透過隔膜で隔
    離された複数の電解槽と、各電解槽の陽極電極室または
    透過隔膜間の中間室と各浴液槽との間でそれぞれ浴液を
    循環させる複数の浴液流路と、前記複数の電解槽の陰極
    電極室に循環される陰極液が溜められて混合される単一
    の陰極液槽と、陰極液内に生成した金属粒子物を磁着し
    て分離する磁気分離装置とが備えられていることを特徴
    とする浴液の浄化設備。
  2. 【請求項2】 少なくとも一つの浴液に二価の鉄イオン
    が含有され、この浴液が浴液流路を介して電解槽の中間
    室に循環されてなる請求項1記載の浴液の浄化設備。
  3. 【請求項3】 複数種類の金属表面清浄処理用の浴液中
    に溶解する金属陽イオン性溶解物を分離操作して各浴液
    を浄化する浴液の浄化方法であって、金属イオンを含む
    金属表面清浄処理用の複数種類の浴液を、陽極電極と陰
    極電極とが向かい合う電極間をイオン選択性を有する透
    過隔膜で隔離された複数の電解槽の陽極電極室または透
    過隔膜間の中間室にそれぞれ循環させて浴液中の金属イ
    オンを透過隔膜を介して各電解槽の陰極電極室側に泳動
    させ、これらの電解槽の陰極電極室に共通の陰極液を循
    環させることにより、陰極液中で、磁化され易い金属粒
    子物と磁化され難い金属粒子物とを生成させるとともに
    これらの金属粒子物を集合させ、この集合物を磁気分離
    装置により磁着して分離することを特徴とする浴液の浄
    化方法。
  4. 【請求項4】 少なくとも一つの浴液に二価の鉄イオン
    が含有され、この浴液が浴液流路を介して電解槽の中間
    室に循環されてなる請求項3記載の浴液の浄化方法。
  5. 【請求項5】 金属表面清浄処理用の浴液中に溶解する
    金属陽イオン性溶解物を分離操作して浴液を浄化する浴
    液の浄化方法であって、金属イオンを含む金属表面清浄
    処理用の浴液を、陽極電極と陰極電極とが向かい合う電
    極間をイオン選択性を有する透過隔膜で隔離された電解
    槽の陽極電極室または透過隔膜間の中間室に循環させて
    浴液中の金属イオンを透過隔膜を介して各電解槽の陰極
    電極室側に泳動させ、この電解槽の陰極電極室に循環さ
    せる陰極液に、磁化され易い金属粒子物を注入させて循
    環させることにより、陰極電極室に泳動された磁化され
    難い金属粒子物と注入された磁化され易い金属粒子物と
    を集合させ、この集合物を磁気分離装置により磁着して
    分離することを特徴とする浴液の浄化方法。
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