JPH0762300B2 - 水流絡合不織布およびその製法 - Google Patents

水流絡合不織布およびその製法

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JPH0762300B2 JP61063092A JP6309286A JPH0762300B2 JP H0762300 B2 JPH0762300 B2 JP H0762300B2 JP 61063092 A JP61063092 A JP 61063092A JP 6309286 A JP6309286 A JP 6309286A JP H0762300 B2 JPH0762300 B2 JP H0762300B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、水流絡合不織布及びその製法に関し、衣料、
建築、電気、あるいは医療など広範な産業において利用
される。
[従来の技術] 水流絡合不織布に関しては、米国特許第3,088,859号等
で以前から知られており、流体の噴射方法については、
例えば特開昭54−112285号や特開昭59−26561号等で種
々の改良が試みられ、又、その他にも、特開昭59−4315
8号等に示される極細繊維を利用した人工皮革に関する
もの、あるいは、特開昭54−11378号のように、流体中
に微粒子を含ませる方法等が知られている。
しかし、本発明のように、ステープル繊維に付着してい
る油剤を積極的に循環再利用しようとする技術思想を示
すものは全く見当たらず、又、油剤を積極的に付着せし
めた水流絡合不織布も、過去には示されていない。
[発明が解決しようとする問題点] 従来の水流絡合技術は、前記特開昭54−11285号等で種
々の改良が行われているとはいえ、過去の何れの方法に
おいても、多量の水を、高圧力で、微細なノズルオリフ
ィスを通じて噴射することを必須条件としている。一般
にノズルオリフィスの直径は0.05〜0.5mmという非常に
細いものであるため、水中に不純物等が混在したり、あ
るいは長期の使用により水垢等が発生した場合にはノズ
ル詰りや材の目詰りが生じ、その都度生産を中止して
ノズル洗浄や材交換を行う必要があり、これらのこと
を未然に防止するためには非常に純度の高い水を使用す
る必要があった。
このため、水を循環利用せずに、通常の過装置により
過した水を噴射し、そのまま排水する方法が多く採用
されているが、この場合は、排水に混入した繊維屑や、
その他の助剤を除く排水設備が必要であり、又、何より
も多量の水資源を浪費するという大きな欠点があった。
水を循環利用する場合においては、前述のように、臨界
的な水処理を必要とし、水中の固形不純物はもちろん、
コロイド状物質やイオンにより析出する物質等をも過
する必要があり、このため、通常の過装置以外に沈澱
又は凝集層や油水分離装置等が必要になり、循環装置に
多額の設備投資を要するという欠点があった。
しかも、繊維ウェブがスパンボンド法やメルトブロー法
によるウェブである場合には、繊維が助剤等により処理
されていないために、比較的簡単な循環装置を採用する
ことが可能であるが、本発明のようにステープル繊維よ
りなるウェブを用いる場合には繊維油剤や不純油脂分等
が付着しており、特に油剤は、水を、循環利用した場
合、水中へ溶出して次第に濃度が増し、その結果、水中
で固形物として析出し、ノズル詰りや材の目詰りを生
じる大きな原因となっていた。
そして、繊維油剤は、通常ステープル繊維重量に対し約
0.15〜1.0%という多くの量が付着しているため、カー
トリッジフィルターなどを利用した場合にも、すぐに飽
和状態となり、カートリッジを洗浄したり、材を頻繁
に交換することが必要であった。
一方、水流絡合により結合された不織布は、前に述べた
通り、油剤等が水流噴射により洗い流され、その結果と
して、得られた不織布は、製造工程や巻取工程における
摩擦等で非常に帯電し易く、又、製品としての使用時に
も延展その他の作業性が悪いという欠点があった。
又、帯電しやすいということは、不織布を構成する各繊
維が互いに反発し合うことであり、このため、特にステ
ープル繊維を使用した場合には、ケバが非常に多く発生
して製品の品位を低下するという結果も生じていた。
[問題を解決するための手段] 本発明は、繊維ウェブに多数のオリフィスから水を噴射
することにより、繊維を互いに三次元方向に絡合せしめ
た不織布において、該繊維ウェブが繊維長25〜152mmの
ステープル繊維よりなり、該不織布が、全繊維重量に対
して0.05〜1.5重量%の繊維油剤を均一に含んでいるこ
とを特徴とする水流絡合不織布、及び上記不織布を形成
する方法において、噴射に用いる水を軟水化して循環使
用することにより、循環水中に含まれる繊維油剤を、不
織布を構成する全繊維重量に対して0.05〜1.5%均一に
再付着せしめることを特徴とする水流絡合不織布の製造
方法に関する。
[作 用] 本発明は、繊維長25〜152mmのステープル繊維からなる
水流絡合不織布およびその製造方法に関し、本発明で使
用するステープル繊維としては、ポリエステル、ポリア
ミド、レーヨン、ポリプロピレン、ポリアクリロニトリ
ル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等の化学繊維
や、コットン、ウール等の天然繊維、あるいはガラス等
の無機繊維等、ウェブ形成の可能なステープル繊維であ
れば何でも利用することができる。
これらの繊維は、繊維長が25〜152mmであることが必要
で、繊維長が25mm未満の場合にはウェブ形成性に劣ると
共に水流噴射による絡合効率が悪いため不適当であり、
又、繊維長が152mmを越える場合にはウェブ形成性に劣
ると共に不織布の均一性が低下するため好ましくない。
又、繊維の太さについては、0.5〜20デニールの範囲の
ものが作業性および絡合性に優れるので好適であるが、
この範囲以外の繊維も種々の用途や目的に応じて混綿等
を行い使用することができる。
本発明においてステープル繊維を利用する理由を説明す
ると、スパンボンド法やメルトブロー法による不織布、
あるいは、長繊維のトウを利用した不織布は、複数の原
料、繊維径、繊維長等の性質の異なる繊維を混合してし
ようとすることが不可能か又は非常に困難であるため、
多様な不織布を形成することができない。しかし、ステ
ープル繊維を利用する場合には、種々の性質の繊維を混
綿して、多様な不織布を容易に形成することができる。
又、通常ステープル繊維には、繊維の製造工程において
帯電を防止し、繊維切断を防ぐ等の目的で繊維油剤が付
着されており、この繊維油剤は従来の水流絡合技術にお
いては好ましくないものとされていたが、本発明におい
てはこれを積極的に利用して生産性および作業性を従来
の技術に比べて格段に向上せしめることが可能であるこ
とを見出したためである。
繊維油剤としては、一般的にアルキル硫酸エステル、ア
ルキル燐酸エステル等のアニオン系界面活性剤や、ポリ
エチレングリコールアルキルエーテル、ポリエチレング
リコールアルキルエステル等のノニオン系界面活性剤、
及びそれらの混合物が好適であり、繊維原料や、製品用
途に応じて適宜選択することができる。
以下、本発明の不織布及びその製造方法を図面を参照し
て説明する。
第1図は、本発明の一例を示す工程図であり、カード法
やエアレイ法等の乾式法により形成されたステープル繊
維よりなる繊維ウェブ1がネット状のウェブ支持体2上
へ導入され、ノズルオリフィス3より高圧の水流噴射に
より絡合形成せしめられる。支持体2は、金網、パンチ
メタル等の多孔材料からなり、平板ベルト状、ロール状
等の任意の形状のものが選ばれるが、直径約300mm以下
のロール状支持体を複数設置すると、装置の小型化が可
能であり、又、ウェブ重量に応じて通過ロール数を増減
できるので、生産性も高く、非常に作業性が良いので好
適である。ノズルオリフィスは、高水圧に耐える材質で
腐食が生じない例えばステンレス製のものが好適であ
り、通常オリフィス径が0.05〜0.5mmのものが使用され
る。
絡合条件としては、オリフィス径,0.15mm、オリフィス
数,1000個/mの直線状噴射装置の場合は、水吐出量,約1
00〜120/min/オリフィス、水圧80kg/cm2が適当と考え
られるが、生産速度、ウェブ重量、繊維の種類等により
適当な条件を選択することができる。
本発明の噴射流体は、油剤を含んだ水であり、以下その
循環経路について説明する。
まず、水は、本発明の要部である軟水化装置4を経て、
タンク5に貯水される。タンク5を出た水は過装置6
により、ノズル詰りの原因となる固形不純物が除去さ
れ、プランジャーポンプ等の高圧ポンプ7によりノズル
オリフィス3へ圧送され、ウェブ1に向けて噴射され
る。噴射された水は、回収装置8により再びタンク5に
貯水され、噴射の際に減量した量だけ新たな水が軟水化
装置4を経てタンク5へ補充される。又、これらの循環
経路の適宜な位置に、水加熱装置9や、水の定量供給装
置10等の補助装置を設置することができる。
軟水化装置4としては、イオ交換法、石灰ソーダ軟化
法、燐酸塩軟化法等の周知の方法を利用した装置を任意
に選択して使用することができるが、本発明において
は、例えばアルミナ珪酸塩やポリスチレンスルホン酸系
の弱酸性又は強酸性のカチオン交換型イオン交換樹脂を
用いたイオン交換装置を使用することが、水に対する軟
化作用に優れ、極めて高純度の水が得られるため最適で
ある。
本発明において使用できる循環水の硬度は、30mgCaCO3/
以下であることが必要で、最適には5mgCaCO3/以下
であることが望ましい。循環水の硬度が、30mgCaCO3/
を越える場合には、循環水中の油剤が析出して、材や
オリフィスに目詰りの生じる危険性があるので不適当で
ある。
これらのイオン交換装置により軟化された水は、循環水
中の油剤濃度が上昇した場合にも、油剤が析出すること
が殆どないが、更に確実なものとするためには、循環水
を加熱して使用することが好適である。加熱された循環
水の温度は約30〜80℃の範囲で任意に設定することが可
能であり、温水を利用することで油剤が析出する恐れが
全くない優秀な連続生産性が得られ、更に、絡合後の不
織布の乾燥時間を短縮することさえ可能となる。
又、エチレンジアミン四酢酸等の金属イオン封鎖剤を水
1当り10〜1000mg添加することも、軟水化循環水を利
用する本発明にとって非常に有効な手段であり、これら
を利用することによっても、極めて長期間の連続生産が
可能となる。
これらの軟水化手段により得られた水は、繊維油剤に対
して良好な溶解性を示す。従って、軟化処理のされない
水においては油剤濃度が高まった場合に油剤が固形物と
して析出し、過装置やノズルオリフィスの目詰りを発
生せしめるが、本発明の循環水においては、そうした油
剤の析出現象は全くない。
過装置6に利用できる材としては、金属メツシユ、
不織布フィルター等の平板状材や、カートリッジ状の
材、あるいは、砂や活性炭等を充填した材等が利用
可能であり、ノズル詰りの原因となる固形不純物を除去
できるものであれば何でも良い。これらは、必要とする
過水量や、繊維ウェブの種類等により、最適なものが
選択される。
又、タンクや高圧ポンプ等も周知のもので良いが、本発
明は、油剤を含んだ水を循環使用するため、ステンレス
製等の錆びない材料のものを使用することが必要であ
る。
次に、本発明の油剤を含んだ循環水について説明する
と、前記したように、水を軟水化して使用することで油
剤の析出が無い、極めて有効、且つ、作業性の高い生産
が可能になるが、生産開始時には、タンク5中の水には
油剤が全く含まれていないため、適量の油剤を予め添加
しておくことが有効である。油剤の添加量は、生産速度
や繊維種類あるいは油剤の種類等により異なるが、本発
明の不織布を構成する全構成繊維重量に対して0.05〜1.
5重量%付着するように設定される。
不織布に対する油剤の付着量が0.05重量%未満の場合に
は、帯電防止作用や、平滑化作用等に劣り、作業性や製
品品位の向上等に有効でない。又、付着量が1.5重量%
を越える場合には、帯電防止性等は有するものの、不要
なぬめり感が生じたり、又循環水中の油剤濃度が高まり
すぎて、トラブルの原因と成ったりする恐れがあるため
好ましくない。
又、予め油剤を添加しない場合は、ウェブを構成する繊
維に付着していた油剤が、水流噴射により洗い流され、
次第に循環水中で油剤濃度が高まり、ウェブに再付着す
る油剤量と、ウェブから溶出する油剤量が同量となった
時点で、油剤の水中濃度が理論的には恒量となる。しか
し、実際には、循環水は、新しい水を補充しながら使用
されるため恒量点を把握することは困難であり、油剤濃
度を把握する比重や紫外線等を利用した検知手段を用い
ることも有効である。
又、上記の油剤を予め添加した場合も、予め添加しない
場合も、何れも新しい水と、繊維から溶出する油剤とが
常に補充されることになるため、生産開始から一定時間
経過後には、ある程度一定の水中油剤濃度が得られるた
め、複雑な定量手段を必要としない。
これらの油剤を含んだ水を噴射することで絡合せしめら
れたウェブは、次いで、余剰の水分を絞り取るための絞
りロール等を通すか、又は、通さないで乾燥機に送ら
れ、不要な水分が除かれて、本発明による適量の油剤が
付着した不織布が得られる。
上記のように本発明の不織布は従来の水流絡合不織布と
異なり、本質的に製造工程において油剤が付着せしめら
れたものであるが、不織布形成後の後加工により油剤を
付着せしめることを除外するものではなく、必要に応じ
て後加工により油剤処理せしめた不織布も本発明の範囲
に属することは言うまでもない。
以下、本発明を実施例に基き更に説明するが、本発明
は、これらの実施例や前記の図面に限定されるものでは
ない。
[実施例1] 第1表に示した繊維ウェブに、第1図に示した工程によ
り、軟水化された活性剤を含有する硬度1mgCaCO3/の
水による水流噴射を行い本発明による不織布を得た。
これらの絡合条件は、ノズルオリフィス径0.15mm、水圧
80kg/cm2、水吐出量110/min/オリフィス、生産速度5m
/minであり、軟水化には強酸性陽イオン交換樹脂を充填
したイオン交換カラムと、100mg/ H2Oの金属封鎖剤を
併用した。
上記生産を各々24時間連続して行ったが、ノズル詰りも
全く発生せず、又、巻取においても静電気の発生のない
極めて良好な生産性を示した。
得られた不織布の性質を第2表に示したが、何れも帯電
性の低い、ケバ立ちもない優れた品質の製品であった。
尚、第2表における連続生産性の基準は、過装置前後
の水圧の差圧を測定し、差圧2kg/cm2に圧力が上昇した
時点をもって終点とした。又、帯電性に関しては、温度
25℃、湿度40%の雰囲気下で、各々の不織布の絶縁抵抗
を測定し、帯電性の評価基準とした。
[比較例1] 実施例1と同様にして、水のみを軟水化処理しない硬度
100mgCaCO3/の硬水を使用して同一の実験を行った
が、何れも短時間でノズル詰りが生じて全く連続生産に
耐えないものであった。比較例に用いた繊維ウェブにつ
いて第1表に、又、生産開始時に得られた不織布につい
ての性質を第2表に示す。
[実施例2] 軟水化処理の効果を確認するために、メンブランフィル
ターによる過能力テストを行った。
テストは、第3表に示す各種繊維油剤を500mlの所定の
軟水に溶解せしめ、0.8μm用のメンブランフィルター
の通過にに要する時間を測定することで評価を行った。
比較のために、硬水に実施例2と同じ油剤を溶解せしめ
て実験を行った。
これらの結果を第3表に示す。
[実施例3] 金属封鎖剤の作用を確認するために、実施例1と同一条
件で、水のみを硬度約40mgCaCO3/に、やや軟化せしめ
たものを用いて連続生産を行い、過装置前後の差圧を
経時的に測定し、所定時間後にエチレンジアミン四酢酸
系の金属封鎖剤を投入した場合と、投入しない場合につ
いての差圧変化を調べた。
これらの結果を第2図に示すが、金属封鎖剤を300mg/
H2O投入することにより、差圧が低下し、より長時間の
連続生産が可能であることが確認された。
[発明の効果] 本発明による水流絡合不織布には、繊維油剤が繊維重量
に対して約0.05〜1.5%付着しているため、生産工程に
おいては作業障害となる静電気の発生が無く、又、ケバ
立ちによる製品品位の低下を防ぐことができる。しか
も、繊維油剤は、滑剤としての作用も有するため、製品
の延展作業や裁断、縫製等の作業性に優れ、又、成型加
工等の後加工性も従来以上に良好となる。
又、例えばポリプロピレン繊維等のポリオレフィン系繊
維等のような疎水性の繊維からなる不織布の場合には、
油剤の付着が無い場合には、水に対する湿潤性が無く、
このため親水性を必要とするワイピングクロス等にはま
ったく使用できないが、本発明の不織布は油剤の親水作
用によりそうした用途にも適し、従来以上に利用分野を
拡大する。
そして、本発明の製造方法は、水の省資源化に大いに役
立つと共に、排水処理設備の必要が殆どない。そのこと
は、生産コストを低減するばかりでなく、予めステープ
ル繊維に付着して入る油剤を再利用することととも併
せ、製品コストを従来よりも遥かに安価なものとする。
しかも、従来の水流絡合技術において必要であった頻度
の高い材交換や、ノズル洗浄等のメンテナンス作業を
も大幅に軽減させることができる。
従って、本発明は、生産性、保守性、作業性等の全てに
おいて従来のものよりも格段に向上せしめると共に、高
品位の製品を安価に提供することを可能とする優れた経
済性を有し、しかも、従来以上に利用分野の広い汎用性
に優れたものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明による製造工程の一例を示す模式図で
ある。 第2図は、金属封鎖剤添加の作用を示す、過装置前後
の差圧を経時的に示した図である。 1……繊維ウェブ、2……支持ロール 3……ノズルオリフィス、4……軟水化装置 5……タンク、6……過装置 7……高圧ポンプ、8……回収装置 9……水加熱装置、10……定量供給装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】繊維ウェブに多数のオリフィスから水を噴
    射することにより繊維を互いに絡合せしめた不織布にお
    いて、該繊維ウェブが繊維長25〜125mmのステープル繊
    維よりなり、該不織布が不織布の全構成繊維重量に対し
    て0.05〜1.5重量%の繊維油剤を均一に含んでいること
    を特徴とする水流絡合不織布。
  2. 【請求項2】繊維油剤が、アルキル硫酸エステル、アル
    キル燐酸エステル等のアニオン系界面活性剤、及び/又
    はポリエチレングリコールアルキルエーテル、ポリエチ
    レングリコールアルキルエステル等のノニオン系界面活
    性剤である特許請求の範囲第1項記載の水流絡合不織
    布。
  3. 【請求項3】繊維ウェブに多数のオリフィスから水を噴
    射することにより繊維を互いに絡合せしめた不織布の製
    造方法において、該繊維ウェブが繊維長25〜125mmのス
    テープル繊維よりなり、噴射に用いる水を軟水化処理し
    て循環使用することにより循環水中に含まれる繊維油剤
    を、不織布の全構成繊維重量に対して0.05〜1.5%均一
    に付着せしめることを特徴とする水流絡合不織布の製造
    方法。
  4. 【請求項4】軟水化処理した水を加温状態で用いること
    を特徴とする特許請求の範囲第3項記載の水流絡合不織
    布の製造方法。
  5. 【請求項5】軟水がイオン交換装置により軟化された硬
    度30mg CaCO3/以下の軟水である特許請求の範囲第3
    項記載の水流絡合不織布の製造方法。
  6. 【請求項6】軟水が、金属イオン封鎖剤を水1当たり
    10〜1000mg添加することで軟化された軟水である、特許
    請求の範囲第3項記載の水流絡合不織布の製造方法。
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