JPH076203B2 - 土木用の排水用フィルター - Google Patents

土木用の排水用フィルター

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JPH076203B2
JPH076203B2 JP1262720A JP26272089A JPH076203B2 JP H076203 B2 JPH076203 B2 JP H076203B2 JP 1262720 A JP1262720 A JP 1262720A JP 26272089 A JP26272089 A JP 26272089A JP H076203 B2 JPH076203 B2 JP H076203B2
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雅敏 田中
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、土木用の排水用フィルターに関する。さら
に詳しくは、擁壁、水路側壁などの排水のために用いる
フィルターに関する。
[従来の技術] 山間部の道路の片側などに擁壁が設けられている。この
擁壁は豪雨や長雨により損壊することがある。すなわ
ち、雨水が地中に滲透し擁壁に水圧をかけると共に、土
の含水量の増大により土圧が増大するので、擁壁の破壊
につながる。また、前記の擁壁の他にも、農業用水路の
側壁などの場合にも同様の問題が生じる。
このため、従来より、表面に多数の透孔を有するケーシ
ングの内部に砂利を収納してなるフィルターを、擁壁な
どの透水孔の処に取付けて、水の排出と土砂の流出防止
とを図っている。
[発明が解決しようとする課題] しかし、このフィルターには次の問題点がある。
(1) 砂利がケーシング内部において自重により下方
に移行して偏在するので、均一な透水性が得られない。
(2) 現場でケーシングに砂利を詰める作業が面倒で
ある。また、あらかじめ工場等で砂利を詰めると、フィ
ルター全体の重量が極めて大となり現場までの搬送が不
便である。
(3) いずれにしても重量の大きい砂利を収納するの
で、フィルターを擁壁等の所要個所に取付ける際の作業
性がわるい。
[課題を解決するための手段] この発明のフィルターは、一面側に多数の透孔を有しこ
れと反対側の面は平面状に形成され且つ開口を備えてな
るケーシングの内部に、やし繊維等を絡合させてなる小
片を、透水性の布帛よりなる被包シートにより包み込ん
だ状態で多数充填したものである。
[作用] フィルターの平面状の面が擁壁、水路側壁などの内面に
おいて水抜孔のある個所に当接させ、この状態でフィル
ターを土中に埋設する。
土中の雨水等は、透孔を通ってフィルター内に入り、フ
ィルター内部のフィルター材の小片により吸収され、毛
管現像によりケーシングの開口まで到達し、擁壁などの
外方へ流出する。フィルター材が存在しているので、土
砂が水抜孔から流出することはない。
ケーシング内部に充填されているフィルター材は、やし
繊維等を絡合させてなるものだから重量が軽い。したが
って、自重で下降してケーシング内で偏在することがな
い。さらに、フィルター材としては小片に形成されたも
のが多数充填されているので、相互に密着すると共に、
フィルター材全体としてケーシングの形状に沿いやす
い。したがって、ケーシング内においてフィルター材の
存在しない空間が少ない。この2つの事実に起因して、
フィルター全体として均一な透水性が得られ、また、ケ
ーシング内に土砂が流入し外方に排出されることがな
い。
また、前記小片は、透水性の布帛よりなる被包シートに
より包み込まれた状態でケーシングの内部に多数充填さ
れているので、被包シートの内部において小片の移動が
防止され、小片の偏在を防止できる。さらに、これら小
片が蓋の排出口、及び筒体を通って外部に脱出すること
を防止できる。また、このシートにより、フィルターに
かかる圧縮荷重を均一に分散できる。
さらに、フィルター材が軽量であるので、フィルターの
搬送と取付の作業が容易である。
[実施例] 図において、10はフィルターの全体を示す。
フィルター10はケーシング12と内部に収納した充填材14
とからなる。
ケーシング12は、直径約10cmのほぼ半球状に膨出した容
体16とこれにかぶせる平面状の蓋18とからなる。素材は
ポリエチレン等の樹脂である。
ケーシング12の形状は、これに限定されず、直方体やそ
の他の形状でもよい。
ケーシング12の耐圧強度は最大450kgの荷重により破損
しない程度のものであることが好ましい。
容体16は、実際には、経線方向と緯線方向に延びるリブ
よりなるバスケット状をなしており、リブ間において多
数の透孔28を有している。
蓋18も同様に全面にわたって格子状に形成され、多数の
透孔30を有している。蓋18の中央には後述の水抜孔に通
じる排出口32があり、その周囲から筒体34が外方に延び
ている。筒体34の外径は水抜孔に相応して50mm又は75mm
であることが好ましい。
この実施例においては、前記のとおり、蓋18に多数の透
孔30と排出口32の双方が設けられているが、透孔30は省
略して排出口32のみを有していてもよい。また、排出口
32は蓋18の偏心した位置に設けてもよい。さらに、排出
口32は設けず、透孔30のみを設けてもよい。この場合に
は、フィルター10に吸収された水は、透孔30のうち擁壁
の水抜孔に対応するものを通って外部に排出される(透
孔30のうち水抜孔に対応しないもの、すなわち、擁壁の
内面に圧接される個所からは外部に流れ出ない)。いず
れにしても、蓋18にはケーシング12の内部の水を外部に
排出するために何らかの開口が必要である。
蓋18の周縁から適数の突片36が突設されている。第5図
に示すように、蓋18を容体16にかぶせたとき、この突片
36が容体16のフランジ38に設けた大きな切欠40に合致す
る。そのあと、蓋18を矢印方向に回転させることによ
り、突片36が小さな切欠42よりも径方向外方の個所に位
置する。これにより、蓋18は容体16に対し固定される。
このあと、容体16と蓋18とを適当な接着剤により固着す
ることができる。
容体16の内面には、透水性の布帛よりなる被包シート44
が敷かれている。このシート44は合成繊維よりなる不織
布が好ましい。特に、ポリエステルの長繊維を用いてス
パンボンド方式により製造したものや、ポリエステルま
たはポリプロピレンの短繊維を用いてニードルパンチ方
式により製造したものが好ましい。
この被包シート44の上に、フィルター材14として、やし
繊維、化学繊維などの繊維を混合してなる繊維材料をス
パンボンド方式またはニードルパンチ方式により絡合さ
せてなる不織布をほぼ正方形状に切断した小片46が多数
充填されている。
このフィルター材14は透水係数10-3以上、重量1500g/m2
以下であることが好ましい。
被包シート44の周縁45は、容体16の外部に突出してお
り、容体16内に充分な量のフィルター材14を充填したあ
と、周縁45を内方に折重ねる。そのあと、前記のように
して蓋18を容体16に固着することによりフィルター10が
完成する。このフィルターは、突片39に挿通したコンク
リート釘により擁壁等に取付けられる。
この発明では、フィルター材14として不織布の小片46を
多数充填しているので、従来のようにフィルター材とし
て砂利を用いる場合に比べてフィルター材14の重量が軽
く、そのため、フィルター材14がケーシング16内におい
て自重により下降して偏在することがない。また、前記
のように、多数のフィルター材の小片46が被包シート44
により包み込まれるので、被包シート44の内部において
小片46の移動が防止され、小片46の偏在をさらに効果的
に防止できる。さらに、フィルター材の小片46が被包シ
ート44により包まれているので、これら小片46が蓋18の
排出口32及び筒体34を通って外部に脱出することを防止
できる。また、このシート44により、フィルターにかか
る圧縮荷重を均一に分散できる。
また、フィルター材14の存在により外部の土砂がフィル
ター10の内部に入り外部へ流出することも防止できる。
この場合、多数のフィルター材の小片46を充填している
ので、これら小片は砂利の場合以上に相互に密着しやす
く、土砂の流出を防止でき、且つ、透水効果もよい。ま
た、多数の小片であるのでフィルター材全体としてケー
シングの内部の形状に沿い易く、デッドスペースが発生
しないので、土砂が流れこみを効果的に防止できる。こ
れに対し、1枚のシート状のフィルター材を充填する場
合には多くのデッドスペースが発生するであろう。
ちなみに、もしケーシング内に土砂が流入すれば、デッ
ドスペースはさらに広がるし、また、前記の被包シート
44が破損する可能性もある。その場合には、フィルター
材片46が流出する可能性があり、フィルター10内にバイ
パスができて土砂が外部へ流出する。
以上のフィルター10は、第2図〜第4図に示すように取
り付ける。
すなわち、擁壁50又は水路の側壁52の水抜孔54にフィル
ターの筒体34を挿入する。このとき、平面状の蓋18は擁
壁50の内面にぴったりと接触する。
第6図の変更例においては、筒体34の内部に隔壁60を設
け、この隔壁の透孔62を弁体64によりふさいでいる。弁
体64はその下端が隔壁60に固定されており、その上部が
V溝66を介して矢印の方向に回転して透孔62を開閉す
る。
第6図のフィルター10は、特に、第4図に示すような水
路の側壁52に使用するのが有用である。すなわち、水路
中の水のレベルが高い場合には、水はフィルター10を通
じて土中へ逆流しようとするが、この逆流を弁体64によ
り阻止できる。
[発明の効果] (1) フィルター材は相互に密着しまた全体としてケ
ーシングの形状に沿うので、ケーシング内においてフィ
ルター材の存在しない空間がない。また、フィルター材
はケーシング内部において自重により下方に移行しない
のでフィルター材は偏在しない。これらの理由でフィル
ターは均一な透水性を有する。
(2) フィルター材が軽量なので、フィルターの搬
送、取付の作業が便利である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の一実施例に係わるフィルターの分
解斜視図、 第2図は、前記のフィルターを擁壁等に装着する状態を
示す側断面図、 第3図は、前記のフィルターを装着した擁壁の断面図、 第4図は、前記のフィルターを装着した水路側壁の断面
図、 第5図は、ケーシングの容体と蓋との固定方法を示す要
部断面図、 第6図は、この発明の変更例に係るフィルターの要部断
面図である。 [符号の説明] 10……フィルター 12……ケーシング 46……フィルター材の小片

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一面側に多数の透孔を有しこれと反対側の
    面は平面状に形成され且つ開口を備えてなるケーシング
    内部に、やし繊維等を絡合させてなる小片を、透水性の
    布帛よりなる被包シートにより包み込んだ状態で多数充
    填したことを特徴とする土木用の排水用フィルター。
JP1262720A 1989-10-06 1989-10-06 土木用の排水用フィルター Expired - Fee Related JPH076203B2 (ja)

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JP1262720A JPH076203B2 (ja) 1989-10-06 1989-10-06 土木用の排水用フィルター

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JPH03125727A JPH03125727A (ja) 1991-05-29
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