JPH076199Y2 - 地下室構造 - Google Patents

地下室構造

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JPH076199Y2
JPH076199Y2 JP1986025545U JP2554586U JPH076199Y2 JP H076199 Y2 JPH076199 Y2 JP H076199Y2 JP 1986025545 U JP1986025545 U JP 1986025545U JP 2554586 U JP2554586 U JP 2554586U JP H076199 Y2 JPH076199 Y2 JP H076199Y2
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JP
Japan
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basement
underfloor pit
waterproof
wall
skeleton
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JP1986025545U
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JPS62138744U (ja
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三朗 泉
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Misawa Homes Co Ltd
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Misawa Homes Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、地下室構造に係り、さらに詳しくは、地下室
の排水、防水および除湿構造に関する。
〔背景技術とその問題点〕
地下室は土地の有効活用を図ることができ、また、地表
上に較べて四季を通じて温度が一定である等の利点を有
し、一般住宅にとっても十分に利用価値のあるものであ
る。それにもかかわらず、地下室が一般住宅にとって十
分に普及されていないのは、おおよそ、次のような理由
からである。
(イ)安価で確実な防水構造がなかった。すなわち、地
下室の防水のために地下室の壁や床の内側や外側に防水
層を設けることは従来から行われているが、確実に防水
できる構造とした場合には経済的負担が大きなものとな
り、一般住宅には容易に採用できるものではなかった。
(ロ)簡単な排水構造がなかった。地下室に十分な排水
機能をもたせるためには、ポンプアップにより排水する
ことが最も通常であったが、この場合には設備が大掛り
となり、かつ、ランニングコストを必要とし、前記
(イ)の場合と同様に一般住宅には容易に採用できるも
のではなかった。
(ハ)壁面に生ずる結露の有効な防止対策がなかった。
従来は、壁面に生ずる結露を防止するには、地下室の空
調を行って室内湿度を下げたり、あるいは、壁面温度を
あげたりするしか解決策がなかった。これが、例えば日
本のような高温多湿な地域における一般住宅にとって地
下室が十分に普及されない最大の理由であった。
〔考案の目的〕
本考案は、前記事情を考慮してなされたもので、防水機
能、排水機能除湿機能および調節機能を十分に備えた快
適な地下室空間でありながら、安価に構築でき、一般住
宅にとっても十分に採用することのできる地下室構造を
提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段および作用〕
前記目的を達成するため、本考案による地下室構造は、
地下室空間を画定する防水性躯体と、この防水性躯体の
内周面の内側に間隙部を介して設けられた透湿性内壁
と、前記間隙部に連通するとともに地下室の床の下に形
成された床下ピットと、この床下ピットの底部に、床下
ピットからの水は通過させるとともに床下ピットへの水
の逆流を防止する逆止弁を介して取り付けられた上下方
向に延びる排水管と、を設けることとし、前記防水性躯
体の防水性が完璧でないために前記防水性躯体から地下
水(雨水)が地下室内部側に浸入することがあっても、
浸入地下水は前記透湿性内壁の内部側(すなわち、地下
室内部)に達することなく前記床下ピットに集水され、
その後に前記排水管から排水されるようにし、また、最
大の問題点であった高温時の地下室内の湿分は前記透湿
性内壁を透過して前記防水性躯体上に結露し、その後、
前記浸入地下水の場合と同様にして、前記床下ピットに
集水された後に前記排水管から排水されるようにしたこ
とを特徴とする。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
図には本考案による地下室構造の一実施例が示され、図
中、地層1中には防水性躯体2が設けられ、この防水性
躯体2により地層1中に地下室空間3が画定されてい
る。
前記防水性躯体2は地下室空間3の周面部を画定してい
る外壁部2Aと底部を画定している底面部2Bとから構成さ
れ、外壁部2Aの内側には間隙部4を介して透湿性内壁5
が設けられている。
また、前記底面部2Bの内側には床6が設けられ、この床
6と前記底面部2Bとの間の空間部に床下ピット7が形成
されている。この床下ピット7には連通孔8を介して前
記間隙部4が連通され、前記外壁部2Aの内側壁上に結
露、滲出等により生じた水分は連通孔8を通じて前記床
下ピット7に集水されるにようになっている。
さらに、前記床下ピット7にはフロート9Aを有する逆止
弁9を介して上下方向に延びる排水管10が取り付けられ
ている。この排水管10の内部には砂利11等が詰まってお
り、また、排水管10の下端部は地下の吸水層12に達して
いる。
次に、本実施例の作用について説明する。
防水性躯体2で地下水を完全に止水できないときには、
地下水は防止性躯体2の内側ににじみ出てくるが、この
ような地下水は前記床下ピット7に集水され、透湿性内
壁5の内側には浸入しない。
前記床下ピット7に集水された地下水は、排水管10によ
り排水されているが、排水管10の下端部は吸水層12に達
しているため、排水は円滑に行われる。また、ときとし
て大雨や融雪等が原因で地下水位が上昇してしまうよう
なことがあっても、前記逆止弁9の作用により、排水管
10から地下水が床下ピット7側に流入することはない。
さらに、高温時の除湿作用につき説明する。
高温時の地下室内の湿分は前記透湿性内壁5を透過す
る。ここで、地下室内の空気温度と前記防水性躯体2の
表面温度について考察すると、高温時の地下室内の空気
温度が20℃以上であるのに対して前記防水性躯体2の表
面温度は約16から18℃である。従って、地下室内の湿分
は前記透湿性内壁5を透過した後に前記防水性躯体2上
にて結露し、その後、前記浸入地下水の場合と同様にし
て、前記床下ピット7に集水された後に前記排水管10か
ら排水されることとなる。
本実施例ではさらに冬の乾燥時の加湿作用も有してい
る。前述のように前記防水性躯体2の表面温度は16から
18℃であり、この防水性躯体2上の水分の温度もほぼ同
温であるが、一方、乾燥した地下室内の温度はそれより
もかなりの低温である。従って、この場合は防水性躯体
2上の水分が蒸発して透湿性内壁5を透過して地下室内
を加湿することとなる。
このような除湿および加湿作用は外気より低温の水分は
吸湿剤として作用し、外気より高温の水分は加湿剤とし
て作用するという原理に基づくものである。海辺の爽快
さ、高原の爽やかさ等は全て同様の原理であり、自然界
における快適な環境下では常に認められる現象である。
次に、本実施例の効果につき説明する。
このような本実施例によれば、まず、安価に防水および
排水機能を持たせることができる。すなわち、前記防水
性躯体2の防水性が完璧である必要が必ずしもないため
に防水性躯体2として特に高価な構造を採用することな
く一般住宅にとって負担のない防水性躯体2を採用すれ
ば足りる。また、動力ポンプを用いない点から、インニ
シャルコストおよびランニングコストの両方を低減させ
ることができる。
さらに、地下室内の湿分を、動力利用の空気調節設備を
用いることなく、防水性躯体2側と地下室空間3側との
間に自然に発生する温度差を利用して調整するものであ
り、この点からもイニシャルコストおよびランニングコ
ストの両方を低減させることができる。
また、排水管10の設置は地盤調査時のボーリング(スウ
ェーデン式サンディング等)の穴を利用して適切な位置
および深さに簡単に行うことができる。
また、一般住宅の地下室の深さは通常2から3m程度であ
り、本実施例により排水可能な地域は極めて広い。
なお、前述においては、逆止弁9として故障の少ないフ
ロート式を示したが、逆止弁の構造はこれに限られな
い。また、透湿性内壁5の構造についても特に制限はな
く、有孔ボード、不織布、壁紙等で必要な透温性能を有
する簡易な壁材でよい。
〔考案の効果〕
上述のように本考案によれば、地下室内が高温となった
とき、地下室と防水性躯体の表面との温度差により室内
の湿気は透湿性内壁を透過し、防水性躯体にて結露した
後床下ピットに集水され、また、地下室内の乾燥時に
は、防水性躯体の水分が蒸発して透湿性内壁を透過して
地下室内が加湿される。また、床下ピットの底部におい
て、上下方向に延びる排水管には、床下ピットからの水
は通過させるとともに床下ピットへの水の逆流を防止す
る逆止弁が取り付けられているので、ときとして、大雨
や融雪等が原因で地下水位が上昇してしまうようなこと
があっても、逆止弁の作用により、地下水が排水管を逆
流して床下ピットに流入することはない。さらに、地下
室の床の下に床下ピットが形成されているので、床側
(床下ピットの下側)から地下水がにじみ出ても、その
地下水は床下ピットに集水されそこから逆止弁、排水管
を経て吸水層に排水されるため、地下水が地下室内に流
入するのを確実に防止できるという効果があり、その結
果、防水機能、排水機能、除湿機能および調湿機能を十
分に備えた快適な地下室空間でありながら、安価に構築
でき、一般住宅にとっても十分に採用することのできる
地下室構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
図は本考案による地下室構造の一実施例を示す断面図で
ある。 1…地層、2…防水性躯体、2A…外壁部、2B…底面部、
3…地下室空間、4…間隙部、5…透湿性内壁、6…
床、7…床下ピット、8…連通孔、9…逆止弁、10…排
水管、11…砂利、12…吸水層。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】地下室空間を画定する防水性躯体と、この
    防水性躯体の周面部の内側に間隙部を介して設けられた
    透湿性内壁と、前記間隙部に連通し、前記地下室の床の
    下に形成された床下ピットと、この床下ピットの底部
    に、床下ピットからの水は通過させるとともに床下ピッ
    トへの水の逆流を防止する逆止弁を介して取り付けられ
    た上下方向に延びる排水管とを備えていることを特徴と
    する地下室構造。
JP1986025545U 1986-02-24 1986-02-24 地下室構造 Expired - Lifetime JPH076199Y2 (ja)

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JPS62138744U JPS62138744U (ja) 1987-09-01
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JPS58129951U (ja) * 1982-02-23 1983-09-02 ナショナル住宅産業株式会社 ドライエリアの排水構造
JPS612553U (ja) * 1984-06-12 1986-01-09 株式会社竹中工務店 地下外壁の構造

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