JPH0761945A - 2−(置換フェニル)−2−プロペン−1−オールの製造法 - Google Patents
2−(置換フェニル)−2−プロペン−1−オールの製造法Info
- Publication number
- JPH0761945A JPH0761945A JP21154493A JP21154493A JPH0761945A JP H0761945 A JPH0761945 A JP H0761945A JP 21154493 A JP21154493 A JP 21154493A JP 21154493 A JP21154493 A JP 21154493A JP H0761945 A JPH0761945 A JP H0761945A
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 ハロゲノベンゼン誘導体から導かれるグリニ
ャール試薬とプロパルギルアルコールとを不活性溶媒中
触媒量の銅化合物の存在下反応させることにより下記一
般式(I)の2−(置換フェニル)−2−プロペン−1
−オールを製造する。 【化1】 R:水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、低級ア
ルコキシ基 【効果】 医薬、農薬の合成中間体として有用な2−
(置換フェニル)−2−プロペン−1−オールが高選択
率で得られる。
ャール試薬とプロパルギルアルコールとを不活性溶媒中
触媒量の銅化合物の存在下反応させることにより下記一
般式(I)の2−(置換フェニル)−2−プロペン−1
−オールを製造する。 【化1】 R:水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、低級ア
ルコキシ基 【効果】 医薬、農薬の合成中間体として有用な2−
(置換フェニル)−2−プロペン−1−オールが高選択
率で得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は医薬、農薬合成の中間
体、例えば特開平2−304043に示される除草剤の
中間体として有用な2−(置換フェニル)−2−プロペ
ン−1−オールを、高い選択率にて製造する方法を提供
するものである。
体、例えば特開平2−304043に示される除草剤の
中間体として有用な2−(置換フェニル)−2−プロペ
ン−1−オールを、高い選択率にて製造する方法を提供
するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従
来、2−(置換フェニル)−2−プロペン−1−オール
を製造する方法としては、下記(式1)に示されるよう
にエーテル中、ブロモベンゼンとマグネシウムからフェ
ニルマグネシウムブロマイドを得、該フェニルマグネシ
ウムブロマイドをさらにプロパルギルアルコールと、ヨ
ウ化銅触媒量存在下反応させて、2−フェニル−2−プ
ロペン−1−オールを製造する方法が知られている。
来、2−(置換フェニル)−2−プロペン−1−オール
を製造する方法としては、下記(式1)に示されるよう
にエーテル中、ブロモベンゼンとマグネシウムからフェ
ニルマグネシウムブロマイドを得、該フェニルマグネシ
ウムブロマイドをさらにプロパルギルアルコールと、ヨ
ウ化銅触媒量存在下反応させて、2−フェニル−2−プ
ロペン−1−オールを製造する方法が知られている。
【0003】
【化4】
【0004】(Journal of Organom
etallic Chemistry,91(197
5)C1−C3,Journal of Organo
metallic Chemistry,168(19
79)1−11) 上記の製造方法において溶媒として使用するジエチルエ
ーテルは、揮発性、引火性が高く、従って、上記方法は
工業的な製造には適さない。また、溶媒としてエーテル
の代わりにテトラヒドロフランを使用した場合、触媒量
のヨウ化銅の存在下ではフェニルマグネシウムブロマイ
ドから2−フェニル−2−プロペン−1−オールへの反
応が殆ど進行せず、ヨウ化銅をフェニルマグネシウムブ
ロマイドに対し、およそ当モル使用する必要がある。さ
らに本反応において、ブロモベンゼンの代わりにクロロ
ベンゼンを原料として用いた場合、エーテル溶媒中では
クロロベンゼンからフェニルマグネシウムクロライドへ
の反応が進行せず、よって、クロロベンゼンにこの反応
条件を適用することはできなかった。
etallic Chemistry,91(197
5)C1−C3,Journal of Organo
metallic Chemistry,168(19
79)1−11) 上記の製造方法において溶媒として使用するジエチルエ
ーテルは、揮発性、引火性が高く、従って、上記方法は
工業的な製造には適さない。また、溶媒としてエーテル
の代わりにテトラヒドロフランを使用した場合、触媒量
のヨウ化銅の存在下ではフェニルマグネシウムブロマイ
ドから2−フェニル−2−プロペン−1−オールへの反
応が殆ど進行せず、ヨウ化銅をフェニルマグネシウムブ
ロマイドに対し、およそ当モル使用する必要がある。さ
らに本反応において、ブロモベンゼンの代わりにクロロ
ベンゼンを原料として用いた場合、エーテル溶媒中では
クロロベンゼンからフェニルマグネシウムクロライドへ
の反応が進行せず、よって、クロロベンゼンにこの反応
条件を適用することはできなかった。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記のごとく、公知の方
法は工業的製造法としては一般的な方法とは言いがた
い。そこで、本発明者らは、ハロゲンベンゼン誘導体よ
り2−(置換フェニル)−2−プロペン−1−オールを
製造する方法において、工業的に使用容易な溶媒中、触
媒量の銅化合物を用い、より安価なクロロベンゼン誘導
体にも適用可能な方法を提供することを目的とし、鋭意
研究を重ねた結果、以下に示す方法により、2−(置換
フェニル)−2−プロペン−1−オールを製造する方法
を見いだすに至った。即ち、本発明の要旨は、テトラヒ
ドロフラン中、下記一般式(I)
法は工業的製造法としては一般的な方法とは言いがた
い。そこで、本発明者らは、ハロゲンベンゼン誘導体よ
り2−(置換フェニル)−2−プロペン−1−オールを
製造する方法において、工業的に使用容易な溶媒中、触
媒量の銅化合物を用い、より安価なクロロベンゼン誘導
体にも適用可能な方法を提供することを目的とし、鋭意
研究を重ねた結果、以下に示す方法により、2−(置換
フェニル)−2−プロペン−1−オールを製造する方法
を見いだすに至った。即ち、本発明の要旨は、テトラヒ
ドロフラン中、下記一般式(I)
【0006】
【化5】
【0007】(上記式中で、Rは水素原子、低級アルキ
ル基または低級アルコキシ基を表し、Xはハロゲン原子
を表す。)で示されるハロゲノベンゼン誘導体とマグネ
シウムとを反応させて、下記一般式(II)
ル基または低級アルコキシ基を表し、Xはハロゲン原子
を表す。)で示されるハロゲノベンゼン誘導体とマグネ
シウムとを反応させて、下記一般式(II)
【0008】
【化6】
【0009】(上記式中で、XおよびRは前記一般式
(I)中で定義したとおりである。)で示されるグリニ
ャール試薬を得、次いで該グリニャール試薬を不活性な
溶媒中で希釈した後、触媒量の銅化合物の存在下でプロ
パルギルアルコールと反応させることを特徴とする下記
一般式(III)
(I)中で定義したとおりである。)で示されるグリニ
ャール試薬を得、次いで該グリニャール試薬を不活性な
溶媒中で希釈した後、触媒量の銅化合物の存在下でプロ
パルギルアルコールと反応させることを特徴とする下記
一般式(III)
【0010】
【化7】
【0011】(上記式中で、Rは前記一般式(I)中で
定義したとおりである。)で示される2−(置換フェニ
ル)−2−プロペン−1−オールの製造法に存する。以
下に本発明を詳細に説明する。
定義したとおりである。)で示される2−(置換フェニ
ル)−2−プロペン−1−オールの製造法に存する。以
下に本発明を詳細に説明する。
【0012】本発明の原料であるハロゲノベンゼン誘導
体としては、一般式〔I〕のRが水素原子、塩素原子、
臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子、メチル、エチ
ル、プロピル、ブチル等の低級アルキル基、メトキシ、
エトキシ、プロポキシ、ブトキシ等の低級アルコキシ基
であり、Xが塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロ
ゲン原子である化合物が挙げられる。尚、低級とは通常
炭素数1〜4を意味する。ハロゲノベンゼン誘導体から
グリニャール試薬〔II〕を調製する方法は常法に従って
行なわれる。即ち、式〔I〕の化合物をテトラヒドロフ
ランとマグネシウムの混合物中に徐々に滴下し20〜8
0℃、好ましくは60〜70℃でマグネシウムと反応さ
せる。反応の際、少量のヨウ素を存在させてもよい。テ
トラヒドロフランの使用量は式〔I〕の化合物に対して
1〜12倍、好ましくは1〜8倍(容量)である。反応
終了後、室温で放置して反応を完結させた後、テトラヒ
ドロフランを留去し、あるいは留去することなく、溶媒
を添加して希釈し、触媒量の銅化合物の存在下、プロパ
ルギルアルコールを滴下、反応させる。希釈に使用され
る溶媒としては反応に不活性であれば良く、例えばトル
エン、キシレン、ヘキサン、シクロヘキサン等の芳香
族、脂肪族、環式脂肪族の炭化水素、クロロトルエン等
のハロゲン化炭化水素、ジブチルエーテル、ジオキサン
等のエーテル類が好ましい。グリニャール試薬の希釈に
使用される溶媒の量は式〔I〕の化合物に対し容量で1
〜24倍、好ましくは1〜16倍量である。本発明に用
いられる銅化合物としては、塩化第1銅、臭化第1銅、
ヨウ化第1銅、シアン化第1銅、臭化第1銅−メチルス
ルフィドコンプレックス等が挙げられる。また、銅化合
物の使用量は、式〔I〕の化合物に対して0.01〜
0.1倍モルである。
体としては、一般式〔I〕のRが水素原子、塩素原子、
臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子、メチル、エチ
ル、プロピル、ブチル等の低級アルキル基、メトキシ、
エトキシ、プロポキシ、ブトキシ等の低級アルコキシ基
であり、Xが塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロ
ゲン原子である化合物が挙げられる。尚、低級とは通常
炭素数1〜4を意味する。ハロゲノベンゼン誘導体から
グリニャール試薬〔II〕を調製する方法は常法に従って
行なわれる。即ち、式〔I〕の化合物をテトラヒドロフ
ランとマグネシウムの混合物中に徐々に滴下し20〜8
0℃、好ましくは60〜70℃でマグネシウムと反応さ
せる。反応の際、少量のヨウ素を存在させてもよい。テ
トラヒドロフランの使用量は式〔I〕の化合物に対して
1〜12倍、好ましくは1〜8倍(容量)である。反応
終了後、室温で放置して反応を完結させた後、テトラヒ
ドロフランを留去し、あるいは留去することなく、溶媒
を添加して希釈し、触媒量の銅化合物の存在下、プロパ
ルギルアルコールを滴下、反応させる。希釈に使用され
る溶媒としては反応に不活性であれば良く、例えばトル
エン、キシレン、ヘキサン、シクロヘキサン等の芳香
族、脂肪族、環式脂肪族の炭化水素、クロロトルエン等
のハロゲン化炭化水素、ジブチルエーテル、ジオキサン
等のエーテル類が好ましい。グリニャール試薬の希釈に
使用される溶媒の量は式〔I〕の化合物に対し容量で1
〜24倍、好ましくは1〜16倍量である。本発明に用
いられる銅化合物としては、塩化第1銅、臭化第1銅、
ヨウ化第1銅、シアン化第1銅、臭化第1銅−メチルス
ルフィドコンプレックス等が挙げられる。また、銅化合
物の使用量は、式〔I〕の化合物に対して0.01〜
0.1倍モルである。
【0013】プロパルギルアルコールの使用量は、式
〔I〕の化合物に対して0.4倍〜1.0倍モル、好ま
しくは0.4倍〜0.6倍モルである。グリニャール試
薬とプロパルギルアルコールの反応温度は、通常、0℃
〜100℃、好ましくは60〜80℃の範囲である。反
応時間は、15分間から2時間、好ましくは30分から
1時間である。
〔I〕の化合物に対して0.4倍〜1.0倍モル、好ま
しくは0.4倍〜0.6倍モルである。グリニャール試
薬とプロパルギルアルコールの反応温度は、通常、0℃
〜100℃、好ましくは60〜80℃の範囲である。反
応時間は、15分間から2時間、好ましくは30分から
1時間である。
【0014】反応終了後、反応液を酸性にしてマグネシ
ウムコンプレックスを分解し、溶媒抽出等の方法で目的
物を分離し、要すれば、更に蒸留等の手段で精製する。
さらに、本発明により得られる2−(置換フェニル)−
2−プロペン−1−オールは医薬、農薬の合成中間体と
して有用である。例えば2−(3−クロロフェニル)−
2−プロペン−1−オールから以下に示すルートにより
特開平2−304043に記載される除草剤を合成する
ことができる。
ウムコンプレックスを分解し、溶媒抽出等の方法で目的
物を分離し、要すれば、更に蒸留等の手段で精製する。
さらに、本発明により得られる2−(置換フェニル)−
2−プロペン−1−オールは医薬、農薬の合成中間体と
して有用である。例えば2−(3−クロロフェニル)−
2−プロペン−1−オールから以下に示すルートにより
特開平2−304043に記載される除草剤を合成する
ことができる。
【0015】
【化8】
【0016】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げて本発明をよ
り具体的に説明するが、本発明はその要旨を越えないか
ぎり、以下の実施例に限定されるものではない。 実施例1 テトラヒドロフラン85ml、マグネシウム8.2gの
混合物中にm−クロロベンゼン5gと、少量のヨウ素を
加えた。反応が始まり次第、m−クロロベンゼン45g
を内温を60〜65℃に保ちながら滴加した。滴加終了
後、一時間室温にて放置した後、トルエン200ml、
ヨウ化銅0.65gを加え、さらに内温を60〜65℃
に保ちながらプロパルギルアルコール9.5gを滴加し
た。60℃にて30分間反応した後、氷水冷却下、塩酸
水を加えて反応系を酸性とし、室温にて30分間撹拌し
た。不溶物を濾別した後、濾液に酢酸エチル、食塩水を
加えて分液し、有機層を芒硝にて乾燥した後、濃縮し
た。得られた残渣を蒸留にて精製し(b.p.114〜
118℃/0.1mmHg)17.1gの2−(3−ク
ロロフェニル)−2−プロペン−1−オールを得た。
り具体的に説明するが、本発明はその要旨を越えないか
ぎり、以下の実施例に限定されるものではない。 実施例1 テトラヒドロフラン85ml、マグネシウム8.2gの
混合物中にm−クロロベンゼン5gと、少量のヨウ素を
加えた。反応が始まり次第、m−クロロベンゼン45g
を内温を60〜65℃に保ちながら滴加した。滴加終了
後、一時間室温にて放置した後、トルエン200ml、
ヨウ化銅0.65gを加え、さらに内温を60〜65℃
に保ちながらプロパルギルアルコール9.5gを滴加し
た。60℃にて30分間反応した後、氷水冷却下、塩酸
水を加えて反応系を酸性とし、室温にて30分間撹拌し
た。不溶物を濾別した後、濾液に酢酸エチル、食塩水を
加えて分液し、有機層を芒硝にて乾燥した後、濃縮し
た。得られた残渣を蒸留にて精製し(b.p.114〜
118℃/0.1mmHg)17.1gの2−(3−ク
ロロフェニル)−2−プロペン−1−オールを得た。
【0017】比較例1 テトラヒドロフラン200ml、マグネシウム8.2g
の混合物中にm−クロロベンゼン5gと、少量のヨウ素
を加えた。反応が始まり次第、m−クロロベンゼン45
gを内温を60〜65℃に保ちながら滴加した。滴加終
了後、一時間室温にて放置した後、塩化銅16.8gを
加え、さらに内温を60〜65℃に保ちながらプロパル
ギルアルコール9.5gを滴加した。室温にて2時間反
応した後、氷水冷却下、塩酸水を加えて反応系を酸性と
し、室温にて30分間撹拌した。不溶物をセライトにて
濾別した後、濾液に酢酸エチル、食塩水を加えて分液
し、有機層を芒硝にて乾燥した後、濃縮した。得られた
残渣を蒸留にて精製し16.5gの2−(3−クロロフ
ェニル)−2−プロペン−1−オールを得た。
の混合物中にm−クロロベンゼン5gと、少量のヨウ素
を加えた。反応が始まり次第、m−クロロベンゼン45
gを内温を60〜65℃に保ちながら滴加した。滴加終
了後、一時間室温にて放置した後、塩化銅16.8gを
加え、さらに内温を60〜65℃に保ちながらプロパル
ギルアルコール9.5gを滴加した。室温にて2時間反
応した後、氷水冷却下、塩酸水を加えて反応系を酸性と
し、室温にて30分間撹拌した。不溶物をセライトにて
濾別した後、濾液に酢酸エチル、食塩水を加えて分液
し、有機層を芒硝にて乾燥した後、濃縮した。得られた
残渣を蒸留にて精製し16.5gの2−(3−クロロフ
ェニル)−2−プロペン−1−オールを得た。
【0018】比較例2 テトラヒドロフラン500ml、マグネシウム8.2g
の混合物中にm−クロロベンゼン5gと、少量のヨウ素
を加えた。反応が始まり次第、m−クロロベンゼン45
gを内温を60〜65℃に保ちながら滴加した。滴加終
了後、一時間室温にて放置した後、ヨウ化銅0.65g
を加え、さらに内温を60〜65℃に保ちながらプロパ
ルギルアルコール9.5gを滴加した。30分間加熱還
流した後、氷水冷却下、塩酸水を加えて反応系を酸性と
し、室温にて30分間撹拌した。反応系よりサンプリン
グした有機層を薄層クロマトグラフィーにて展開したと
ころ、2−(3−クロロフェニル)−2−プロペン−1
−オールの生成はほとんど見られなかった。
の混合物中にm−クロロベンゼン5gと、少量のヨウ素
を加えた。反応が始まり次第、m−クロロベンゼン45
gを内温を60〜65℃に保ちながら滴加した。滴加終
了後、一時間室温にて放置した後、ヨウ化銅0.65g
を加え、さらに内温を60〜65℃に保ちながらプロパ
ルギルアルコール9.5gを滴加した。30分間加熱還
流した後、氷水冷却下、塩酸水を加えて反応系を酸性と
し、室温にて30分間撹拌した。反応系よりサンプリン
グした有機層を薄層クロマトグラフィーにて展開したと
ころ、2−(3−クロロフェニル)−2−プロペン−1
−オールの生成はほとんど見られなかった。
【0019】
【発明の効果】本発明の方法に従い、ハロゲノベンゼン
誘導体をグリニャール試薬に導いた後、プロパルギルア
ルコールと反応させることによって、医薬、農薬の合成
中間体として有用な2−(置換フェニル)−2−プロペ
ン−1−オールを高選択率で得ることができる。
誘導体をグリニャール試薬に導いた後、プロパルギルア
ルコールと反応させることによって、医薬、農薬の合成
中間体として有用な2−(置換フェニル)−2−プロペ
ン−1−オールを高選択率で得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 43/23 A 7419−4H // C07B 61/00 300
Claims (1)
- 【請求項1】 テトラヒドロフラン中、下記一般式
(I) 【化1】 (上記式中で、Rは水素原子、低級アルキル基または低
級アルコキシ基を表し、Xはハロゲン原子を表す。)で
示されるハロゲノベンゼン誘導体とマグネシウムとを反
応させて、下記一般式(II) 【化2】 (上記式中で、XおよびRは前記一般式(I)中で定義
したとおりである。)で示されるグリニャール試薬を
得、次いで該グリニャール試薬を不活性な溶媒中で希釈
した後、触媒量の銅化合物の存在下でプロパルギルアル
コールと反応させることを特徴とする下記一般式(III) 【化3】 (上記式中で、Rは前記一般式(I)中で定義したとお
りである。)で示される2−(置換フェニル)−2−プ
ロペン−1−オールの製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21154493A JPH0761945A (ja) | 1993-08-26 | 1993-08-26 | 2−(置換フェニル)−2−プロペン−1−オールの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21154493A JPH0761945A (ja) | 1993-08-26 | 1993-08-26 | 2−(置換フェニル)−2−プロペン−1−オールの製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0761945A true JPH0761945A (ja) | 1995-03-07 |
Family
ID=16607592
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21154493A Pending JPH0761945A (ja) | 1993-08-26 | 1993-08-26 | 2−(置換フェニル)−2−プロペン−1−オールの製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0761945A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108484535A (zh) * | 2018-03-14 | 2018-09-04 | 河北科技大学 | 一种制备茚草酮的方法 |
-
1993
- 1993-08-26 JP JP21154493A patent/JPH0761945A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108484535A (zh) * | 2018-03-14 | 2018-09-04 | 河北科技大学 | 一种制备茚草酮的方法 |
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