JPH0761336B2

JPH0761336B2 - 超音波治療用アプリケ−タ

Info

Publication number: JPH0761336B2
Application number: JP62194452A
Authority: JP
Inventors: 昭憲石田; 信行岩間; 聡相田
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1987-08-05
Filing date: 1987-08-05
Publication date: 1995-07-05
Anticipated expiration: 2010-07-05
Also published as: JPS6437947A

Description

【発明の詳細な説明】〔発明の目的〕（産業上の利用分野）この発明は超音波エネルギーを用いて治療を行うアプリ
ケータに関する。

（従来の技術）最近、集束超音波エネルギーを用いて治療する試みがな
されている。たとえば腫瘍の温度を超音波エネルギーで
致死温度まで上昇させ治療を行う温熱療法（ハイパーサ
ーミア）や集束超音波を体内の結石に当て破砕する結石
破砕装置などである。通常超音波治療アプリケータは、
凹面形状を有しその幾可学的中心に超音波の集束点を形
成する治療用の超音波トランスジュサとこの治療用超音
波トランジュサと所定の位置関係で配置された生体の断
層像データを得る画像用トランスジュサとを入れたハウ
ジングの開口部に薄い膜を張って閉鎖系として内部に水
を満して用いられる。

治療の効果的な方法は、大口径アプリケータを使用し、
治療目標の場所で治療エネルギーが集束するよう設定
し、集束点以外では治療エネルギーの影響を少なくし焦
点で効果的なエネルギーを得る方法である。このため治
療目標と焦点を合わせる操作が必ず行なわれる。

第５図は超音波結石破砕装置に用いられるアプリケータ
の構成及び音場分布を示す概略図である。

破砕用凹面振動子51a,51bの焦点が同一地点に合うよう
に配置され、ホルダー50に固定されている。生体54との
カップリングの為、水の入ったウオーターバック53を介
し、生体54に密着されている。位置ぎめ及び、破砕確認
用の超音波トランスデューサ52が、中央部に配置され、
ホルダーに固定されている。

治療の際には、まず超音波トランスデューサ52により生
体54内の結石55を検出し、第６図の表示装置66に摘出表
示する。表示画面上において、結石55の位置が、破砕振
動子51a,51bの焦点に合うように、アプリケータを動か
し、位置ぎめを行なう。焦点が合った時点でパルサ66に
より、破砕用凹面振動子51a,51bを振動させ、強力超音
波を結石55に照射し、破砕を行なうものである。

しかし、第７図のように装置の制御、例えば、強力超音
波の照射やアーム72を介したアプリケータ73の移動は、
その制御をするためのスイッチ74がアプリケータ73側で
はなく、装置71側に配置されているため、操作者は、ア
プリケータ73が正常に生体に装着されているかどうか、
又、正しい位置に置かれているのかどうかを装置側でス
イッチを操作しながら表示画面上で判断することが必要
とされ操作が非常に難しかった。

また、超音波治療用アプリケータ内部に配置されている
画像用トランスジューサーの走査方向（面）と超音波治
療用アプリケータとの位置関係は超音波治療用アプリケ
ータの外形からは判別できず、どの方向を走査しどこの
断層像が表示されているか判断できない事があった。

（発明が解決しようとする問題点）このように従来の超音波治療用アプリケータでは、治療
部位と治療用トランジューサの焦点を合わせる操作に時
間を要するという問題があった。

この発明の目的は、治療用トランスジュサーの焦点合わ
せ等の操作が容易な超音波治療用アプリケータを提供す
ることにある。

〔発明の構成〕

（問題点を解決するための手段）本発明は、生体に当接される水袋ハウジングと、この水
袋ハウジングに入れられた液体と、この液体を介して焦
点領域を形成して超音波治療エネルギーを照射する第１
の手段と、前記焦点領域の超音波画像を得るための第２
の手段と、マニュアルで移動させるためのアームとを備
えた超音波治療用アプリケータにおいて、前記第１及び
第２の手段の動作、前記アームを用いた移動、もしくは
前記液体の量の少なくとも１つを制御するためのスイッ
チを当該アプリケータに設けたことを特徴とする超音波
治療用アプリケータである。

（作用）治療用超音波トランジュサーは、強力な超音波を生体に
照射し治療を行うよう作用し、画像用超音波トランジュ
サーは、生体の断層像を得るよう作用し、断層像内の治
療部位をハウジングを動かしながらさがし出し、治療用
超音波トランジュサーの集束面とを一致させる。また、
超音波治療用アプリケータに設けられた各種制御スイッ
チは、当該アプリケータの移動等の操作が容易となるよ
う作用する。さらに、ハウジングに前記画像用超音波ト
ランジュサーの走査方向を表示する手段は、ハウジング
内に設置された画像用超音波トランジュサーの走査方向
とCRTに写し出されている断層像と超音波治療用アプリ
ケータ（ハウジング）の位置関係を操作者に示しどの方
向に超音波治療用アプリケータを移動させればよいかの
判断を助けるよう作用する。

（実施例）本発明の一実施例に係る超音波治療用アプリケータの構
成を第１図（ａ），（ｂ）に示す。ハウジング１内には
超音波エネルギーを生体内に有効に伝達するための水２
が満たされており流入口３と流出口４により図示してい
ないポンプによって循環している。ハウジング１の生体
側には膜５が取り付けられこの膜５が生体の凹凸に対応
し密着して超音波エネルギーが生体内に照射される。ハ
ウジング１内には治療用トランジュサー６と画像用トラ
ンジュサー７が取り付けられている。治療用トランジュ
サー６は超音波の集束をするような形状でありこの集束
点に治療対象を持って行き治療を行うために使われる。
画像用トランジュサー７は図示しないＢモードシステム
と共に生体の断層像を得るためのものであり、たとえば
アレイ振動子で構成されているとすればＢモードシステ
ムは具体的には、各振動子を遅延回路を介して駆動する
事により超音波の集束と偏向走査を行う走査回路によっ
て超音波の走査面８を作り出す。この走査面８が図示し
ていないCRTにより断層像として写し出されるわけであ
る。

この走査面８の方向を示す表示が走査面表示９である。
なおこの走査面表示９のの表示は前記CRT画面上の表示と対応している事が望ましい。こうする事によりCR
T画面のに超音波治療用アプリケータを移動させたい場合には超
音波治療用アプリケータに表示されているに移動させれば良いわけである。

第２図に他の実施例を示す。

この場合走査表示29はハウジング21の上面から側面にか
けて表示されており、生体と密着する膜25の近くのＸ点
とＹ点で走査断面が判別できやすくなる。

第３図に他の実施例を示す。

この場合走査面表示39はハウジング31をアーム等に固定
する金具を利用している。

第４図は本発明に係る超音波結石破砕装置のアプリケー
タ、他の実施例を示す概観図である。

操作者は取手43をつかみ患者の結石部分に焦点が位置す
るように超音波断層像を見ながらアプリケータ41を移動
させる。焦点が一致したところで、アプリケータ固定ス
イッチ45を操作し、アプリケータ41を固定させる。

次に、照射スイッチ44aを押すことにより、破砕用の強
力超音波が照射され、治療が開始される操作者は、破砕
の状況を断層像上で確認しながら、破砕が終了した時点
で、照射停止スイッチ44bを押し、治療を終了する。

又、治療中に、焦点位置が移動してしまった場合には、
即座に照射停止スイッチ44bを押すことにより、治療を
中断することができる。

又、アプリケータは固定させずに取手３をつかみ、断層
像で結石の動きに合わせアプリケータ41を動かしなが
ら、照射スイッチ44aを押すこともできる。

実施例に示した制御スイッチは、超音波の照射と、アプ
リケータの移動を制御するためのスイッチであるが、こ
の範囲に限定されることなく種々変更して実施する事が
できる。

例えば、アプリケータ水袋の内容液の量を可変するスイ
ッチ、照射の繰返しスピードを可変するスイッチ、断層
像検出用超音波プローグを回転させ断層像を軸上で回転
させるスイッチ等を配置しても良い。

又、この制御スイッチは、アプリケータ側だけではな
く、装置側にも配置され、両方で制御可能であれば、さ
らに有効であることは、いうまでもない。

又、破砕エネルギに関しても、強力超音波に限らず、電
極による放電や微小火薬の爆発のエネルギを集束させる
ことによって発生させても良い。

〔発明の効果〕

治療用アプリケータと断層像を得ている走査面との位置
関係が明確であり、治療部位と超音波の集束点を合わせ
る操作がかんたんになる。

また、本発明によれば、強力超音波の照射やアプリケー
タの移動の制御が、患者とアプリケータの状況を観察し
ながら行なえるため、不意に患者が動いて、結石の位置
が焦点からはずれても、すぐにアプリケータ上で超音波
照射を止めることができ、周囲の組織に影響を与えるこ
とがない。

又、微妙なアプリケータの角度の調整などは、手でアプ
リケータ移動させた方が操作が容易であり、アプリケー
タ上でのスイッチの操作は非常に有効である。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ），（ｂ）は、本発明に係る超音波治療用ア
プリケータの一実施例を示す図。第２図乃至第４図は本発明に係る他のアプリケータ構造
を示す図。第５図乃至第７図は一般的な超音波結石破砕装置の構成
を示す図である。１……ハウジング、２……水、３……流入口、４……流
出口、５……膜、６……治療用トランスジューサ、７…
…画像用トランスジューサ、41……アプリケータ、42…
…ウオーターバッグ、43……取手、44a……照射スイッ
チ、44b……照射停止スイッチ、45……アプリケータ固
定スイッチ、46……アプリケータ保持アーム

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】生体に当接される水袋ハウジングと、この
水袋ハウジングに入れられた液体と、この液体を介して
焦点領域を形成して超音波治療エネルギーを照射する第
１の手段と、前記焦点領域の超音波画像を得るための第
２の手段と、マニュアルで移動させるためのアームとを
備えた超音波治療用アプリケータにおいて、前記第１及
び第２の手段の動作、前記アームを用いた移動、もしく
は前記液体の量の少なくとも１つを制御するためのスイ
ッチを当該アプリケータに設けたことを特徴とする超音
波治療用アプリケータ。
【請求項２】前記第２の手段は、Ｂモード画像を得るも
のであって、このＢモード画像の走査面を前記水袋ハウ
ジングに表示したことを特徴とする特許請求の範囲第１
項記載の超音波治療用アプリケータ。