JPH0761127B2 - ゴ−スト除去装置 - Google Patents

ゴ−スト除去装置

Info

Publication number
JPH0761127B2
JPH0761127B2 JP61274197A JP27419786A JPH0761127B2 JP H0761127 B2 JPH0761127 B2 JP H0761127B2 JP 61274197 A JP61274197 A JP 61274197A JP 27419786 A JP27419786 A JP 27419786A JP H0761127 B2 JPH0761127 B2 JP H0761127B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
ghost
signal
clock
clock pulse
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP61274197A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63128873A (ja
Inventor
敏則 村田
正文 員見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP61274197A priority Critical patent/JPH0761127B2/ja
Publication of JPS63128873A publication Critical patent/JPS63128873A/ja
Publication of JPH0761127B2 publication Critical patent/JPH0761127B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Picture Signal Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、テレビジョン受信機におけるゴースト除去装
置の改良に関するものである。
〔従来の技術〕
送信アンテナから直接到来する電波(希望波)と、建造
物などから反射してくる電波が同時に受信アンテナで受
信されると、希望波による画像と反射波による画像がず
れて現われる、いわゆるゴーストが発生する。テレビジ
ョン受信機にとってかかるゴーストは画質を劣化させる
大きな原因となっており、従来から種々の方法によって
ゴーストを除去、防止する対策が試みられて来た。その
1つとしてビデオ帯におけるトランスバーサルフィルタ
によるゴースト除去方式がある(特開昭54−108521
号)。この方式はビデオ信号に含まれる最高周波数成分
から決まる微小な遅延時間をそれぞれもつ遅延素子を多
数直列に接続し、各遅延素子出力を係数回路により加重
加算して出力することにより、ゴーストを除去したゴー
スト補償信号(ゴースト成分を含まないビデオ信号)を
得るものである。
このようなトランスバーサルフィルタによるゴースト除
去装置の例を第2図にブロック図で示す。同図において
1はビデオ信号入力端子、2はビデオ信号出力端子、3
はCCDトランスバーサルフィルタ(中に使用する遅延要
素としてCCD(電荷結合素子)を用いたトランスバーサ
ルフィルタ)、4は減算器、5は基準信号発生回路、6
は微分回路、7はコンパレータ、8はシフトレジスタ、
9は減算器、10はタップ利得メモリ、11はD/A(ディジ
タル・アナログ)変換器、12は同期信号分離回路、13は
タイミング発生回路、である。
第3図は、第2図におけるCCDトランスバーサルフィル
タ3の詳細を示すブロック図である。同図において14は
加算器、15は遅延時間τの遅延素子、16はタップ増幅
器、である。なお、タップ増幅器16は、タップ利得メモ
リ10からD/A変換器11を介して入力される制御電圧によ
ってその増幅利得を可変できる増幅器、である。
先ず第2図の回路構成における動作の概要を説明する。
入力端子1から入力されたビデオ信号は、CCDトランス
バーサルフィルタ3を経由して出力端子2から図示せざ
る次段の回路へ送出されるが、この送出ビデオ信号にゴ
ースト成分が含まれていたら、この成分を除去してから
送出するようにしたい。そこで、フィルタ3から出力さ
れたビデオ信号に含まれているゴースト成分を検出する
ことが必要になる。
ビデオ信号の中から、都合によって特に垂直同期信号や
2Tパルスや2Tバーなどの特別にテレビジョン信号にそう
入された基準信号を選び出し、これに重畳されているゴ
ースト成分を検出するようにするのが技術的に容易な方
法である(絵柄に重畳されているゴースト成分を検出し
ようとすると、絵柄は絶えず変動する信号であるから、
ゴースト成分の検出は困難である)。
以下、垂直同期信号を基準信号とした例について説明す
る。
入力端子1におけるビデオ信号は、同期信号分離回路12
において垂直同期信号を分離される。分離された同期信
号は、タイミング発生回路13に供給され、タイミング信
号発生の基準として用いられる。基準信号発生回路5
は、タイミング発生回路13から指示されるタイミングに
従って、垂直同期信号を基準信号として発生している。
従って、フィルタ3の出力であるビデオ信号中に含まれ
ている垂直同期信号と、回路5から出力される基準信号
としての垂直同期信号を減算器4で減算すれば、ビデオ
信号中の垂直同期信号に重畳されていたゴースト成分が
求まる。
このゴースト成分を微分回路6で微分し、更に微分出力
をコンパレータ7においてディジタル化(2値化)し、
このディジタル出力をシフトレジスタ8に書き込む。書
き込むタイミングはタイミング発生回路13により制御さ
れている。シフトレジスタ8から読み出されたデータに
従って、タップ利得メモリ10に記憶されている利得デー
タを修正する。すなわち、メモリからデータを読み出
し、減算器9において、シフトレジスタ8から読み出さ
れたデータに従って修正を加え、それをまたメモリ10に
書き込む。
このプロセスが終了すると、次にメモリ10からタップ利
得データを読み出し、D/A変換器11によりアナログ電圧
に変換した後、このアナログ電圧を制御電圧としてCCD
トランスバーサルフィルタ3におけるタップ増幅器16に
印加してその増幅利得を制御する。その結果、フィルタ
3からは、ゴースト成分の軽減されたビデオ信号が出力
されることになる。以上のプロセスを繰り返すことによ
り、最終的には、フィルタ3からゴースト成分の全く重
畳されていないビデオ信号が出力されるようになる。
以上が、第2図に示したゴースト除去装置の動作のあら
ましであるが、第2図における要部の信号波形を示した
第4図を参照して、以下説明を少しばかり補足する。
第4図において、(イ)は基準信号発生回路5から出力
される基準信号としての垂直同期信号を示し、Fはその
前縁を指している。(ロ)はCCDトランスバーサルフィ
ルタ3から出力されるビデオ信号中に含まれている垂直
同期信号を示し(上方が同期先端となっている)、斜線
部分は重畳されているゴースト成分を示している。
(ハ)は、減算器4における減算の結果得られたゴース
ト成分を示し、(ニ)はその微分出力パルスPを示して
いる。タイミング発生回路13から、垂直同期信号の前縁
Fのタイミングをもつ制御信号(ゲートパルス)をシフ
トレジスタ8に送り、その時点からシフトレジスタ8の
動作を開始するとパルスPの2値化出力は、前縁Fのタ
イミングからT時間後のタイミングでシフトレジスタ8
に取り込まれることになる。このようにして、シフトレ
ジスタ8は、一連のビット数から成るゴースト情報を蓄
え、そして該情報を順次、減算器9へ向けて出力するこ
とになる。
次にタップ利得メモリ10における記憶データの修正動作
が開始されることは先にも述べたが、タップ利得メモリ
10のアドレスと、第3図におけるタップ増幅器16の番号
(C1,C2……)とは対応がとられており、入力される信
号の遅延時間の小さい順から、この場合、C1,C2,C3……
の順で、それらに対応したアドレスにおけるタップ利得
データの修正がなされる。
タップ利得メモリ10におけるデータの修正が完了する
と、今度は新たなタップ利得データをCCDトランスバー
サルフィルタ3の各タップ増幅器16へ与える動作をする
が、タップ利得メモリ10から読み出されたデータはD/A
変換器11にてアナログ電圧に変換され、各タップ増幅器
16へ印加される。印加された電圧は図示せざる小容量の
コンデンサに保持されるが、各タップ増幅器に一通り印
加し終わると、再びタップ増幅器C1から電圧印加が開始
され、これを繰り返すことにより、コンデンサの放電を
防いでいる。
以上述べたようなゴーストの検出、タップ利得メモリ10
におけるデータ修正、各タップ増幅器への制御電圧印加
のプロセスは、基準信号として垂直同期信号を利用して
いる関係上、1フィールドに1回行なわれ、ゴーストが
検出されなくなるまでくり返される。このようにして次
第にゴーストを除去することができる。
さて、このようなゴースト除去装置においては、タイミ
ング発生回路13から、シフトレジスタ8へ、該レジスタ
の動作を開始させるためのタイミング信号としてゲート
パルスを供給するものであることは先にも説明したが、
このゲートパルス発生のタイミングを誤らないことが、
ゴースト成分除去という効果を達成する上で、きわめて
重要であることを、以下、第5図、第6図を参照して詳
しく説明する。
第5図(イ)は、第2図における回路部分Mの中におい
て、端子1に入力されるビデオ信号からシフトレジスタ
8へ供給されるゲートパルスを作成する回路部分だけを
M′として特に詳細に示したブロック図である。
同図において、20はクランプ回路、21,22はそれぞれサ
ンプルホールド回路、23は平均値回路、24はコンパレー
タ、25はAND回路、26はゲートパルス発生端子、27は同
期信号分離回路、28はタイミングパルス発生回路、であ
る。
第5図(ロ)は、第5図(イ)における各部信号の波形
図である。同図において、ビデオ信号としては、垂直同
期信号のみを示している。Fが垂直同期信号の前縁を示
し、E1,E2は何れも等化パルスを示す。
第5図(イ),(ロ)を参照する。まずビデオ信号入力
端子1に、第5図(ロ)に示したようなビデオ信号が入
力される。ここでビデオ信号は、垂直同期信号の前縁F
のみを示してある。このビデオ信号はクランプ回路20に
て同期信号の先端部のレベルがそろえられ、サンプルホ
ールド回路21,22および同期信号分離回路27に送られ
る。同期信号分離回路27の出力はタイミングパルス発生
回路28に入力され、A,B,Cで示した各種タイミング信号
が発生する。
サンプルホールド回路21では、タイミングパルスAによ
って等化パルスE1と垂直同期信号前縁Fとの間のペデス
タル電圧がサンプルされる。サンプルホールド回路22で
は垂直同期信号前縁Fと等化パルスE2との間の同期先端
電圧がサンプルパルスBによってサンプルされる。これ
らの電圧は平均値回路23にてその平均値、すなわち、垂
直同期信号の振幅の1/2が求められ、コンパレータ24に
入力される。一方、コンパレータ24の他方の入力には、
クランプ回路20の出力が入力されている。したがって入
力ビデオ信号における垂直同期信号の信号振幅が所定の
レベルの1/2に達したところでコンパレータ24の出力
は、ローからハイに転じる。同期信号は1水平期間毎に
もあるから、選択パルスCとアンド回路25によって垂直
同期信号部のみを選び出せば、所望するゲートパルスを
得ることができる。
なお、コンパレータ24の出力がローからハイに転じる時
点を、垂直同期信号の振幅が所定の振幅の1/2に達した
時点に選んだのは、垂直同期信号の前縁Fは必ずしも垂
直とは限らず、傾いている場合もあるので、その場合で
も、前縁Fの立ち上りが所定レベルの1/2に達した時点
を前縁Fの発生時点とみなしてしまうためである。また
選択パルスCというのは、垂直同期信号の前縁Fの近傍
を選び出すマスクパルスの役割をもつものである。
第6図(イ)は第5図(イ)の回路において発生するゲ
ートパルスのタイミングを垂直同期信号と対比して示す
波形図である。
第5図を参照しての動作説明の過程を経て、第6図
(イ)(a)のゴーストを含んだビデオ信号の垂直同期
信号前縁Fに対し、第6図(イ)(b)に示すようなゲ
ートパルスGが発生し、シフトレジスタ8へ供給され
る。そこでシフトレジスタ8は、動作を開始し、クロッ
クC1,C2,C3,C4と4ビットまでは何れもロー入力を取り
込む。
クロックC5の時点では、垂直同期信号に重畳されたゴー
スト成分(第6図(イ)(a)における斜線部分)が検
出され、微分回路6,コンパレータ7を介して第6図
(イ)(c)に示すパルス出力Pがハイ入力として取り
込まれる。その結果、シフトレジスタ8に取り込まれた
一連のゴースト情報は〔10000〕となる。これによりト
ランスバーサルフィルタ3におけるタップ増幅器C5の利
得が減少し、ゴーストは次第に除去される。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記のようなテレビジョン受信機におけるゴースト除去
装置において、CCDトランスバーサルフィルタ3やシフ
トレジスタ8を駆動するクロックの周波数fCは、扱う信
号帯域とゴースト除去範囲(CCDトランスバーサルフィ
ルタ3のタップ数Nとクロック周期τの積)との兼ね合
いから3fSC(fSCは色副搬送波周波数で3.58MHz)に選ば
れることが多い。この場合、以下に述べるような不都合
を生じる。
すなわち、NTSC方式においては、fSC,fH(水平周波
数),fV(垂直周波数)との間には、 なる関係がある。よって となり、1垂直走査期間(1/fV)に存在するクロック数
は整数値とはならない。具体的には、1/4という端数が
あるため、1フィールド毎に90゜ずつ位相がずれ、4フ
ィールドかかって最初の位相にもどることになる。した
がってタイミング発生回路13から発生した垂直同期信号
の前縁Fのタイミングをもつ制御信号とシフトレジスタ
8の動作開始点は一致せず、1/4,2/4,3/4クロックと次
第にずれることになる。
したがって第6図(ロ)(c)に示すように、シフトレ
ジスタ8の動作開始点が3/4クロックずれた場合には、
パルスPに対応したタップがC4となり、正しい対応タッ
プC5とは異なってしまう。それゆえ、ゴーストがタップ
C5に対応していても、タップC4も動いてしまうため、ゴ
ーストの消え残り、具体的にはエッジの消え残りが生じ
てしまう。このようなエッジは視覚上非常に目につきや
すく、ゴースト抑圧効果を大きく損なうという問題があ
った。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的は次のようにして達成される。すなわち、CCD
トランスバーサルフィルタ3やシフトレジスタ8を駆動
するクロックパルスをゴースト除去の基準となる信号と
同期させるため、該クロックパルスの繰り返し周波数を
垂直周波数に対して或る一定の関係にある周波数に選定
することと、テレビジョン信号における任意の位置に挿
入された基準信号に対応できるよう、該基準信号とクロ
ックパルスとの間の位相差を自動的に検出し、該位相差
が解消するようにクロックパルスの位相を補正する手段
を設けることによって達成される。
〔作用〕
クロック発生回路から発生するクロックパルスの繰り返
し周波数fCを fC=k・fSC(但し、fSCはビデオ信号の色副搬送波周波
数)とし、かつkは、 〔(3×5×5×5×7×7×13)/(2×2)〕・k =整数 なる関係式を満足する値であるように定めると共に、基
準信号とクロックパルス発生回路から発生したクロック
パルスとの間の位相差を位相差検出手段により検出し、
検出された該位相差が解消するようにクロックパルス発
生回路から発生するクロックパルスの発生位相をシフト
させる。
〔実施例〕
以下に本発明によるゴースト除去装置の実施例について
図面を用いて説明する。
第1図は本発明の第1の実施例の要部を示すブロック図
であり、特に第2図における回路部分Mに相当する回路
を示している。
同図において、1はビデオ信号入力端子、20はクランプ
回路、21,22はそれぞれサンプルホールド回路、23は平
均値化回路、27は同期信号分離回路、28はタイミング発
生回路、29はA/D変換回路、30はコンパレータ、31,32は
Dフリップ・フロップ、33,34,35は減算回路、36は割算
回路、37は2倍化回路、38はコンパレータ、39は減算回
路、40はスイッチ、41は加算器、42はレジスタ、43はデ
コーダ、44はバースト抽出回路、45はPLL回路、46は移
相回路、46Aはコンパレータ、47はスイッチである。
次にこの回路部分Mの動作について説明する。まずPLL
回路45から発生するクロック周波数fCは以下の条件を満
足するものとする。
上記(1),(2)式より 今、 とおくと、qがある整数値をとれば、1垂直周期(1/
fV)中には整数個のクロックが存在することになる。よ
って、クロックと垂直同期信号の前縁Fは同期がとれて
いて一定の位相関係を有するようになる。ただし、この
クロック周波数は、扱う映像帯域4.2MHzの2倍以上が必
要となるため、例えば以下に挙げるものが適当となる。
それぞれのクロック周波数fCは fC=9.55,11.46,10.23,9.91MHz となる。以下の説明では、クロック周波数fCは、 と仮定する。
ビデオ信号入力端子1に入力されたビデオ信号はクラン
プ回路20においてその直流値を適当に与えられ、A/D変
換回路29でディジタル信号S(例えば8ビット)に変換
される。一方、このビデオ信号は、同期信号分離回路27
へも送られ、同期信号が分離される。分離された同期信
号に基づいてタイミング発生回路28は入力されたビデオ
信号に対応して、サンプルパルスA,B,Cを発生させる。
これらは、第5図(ロ)に示したのと全く同一のタイミ
ングである。
サンプルホールド回路21,22はサンプルパルスA,Bによっ
て、その時点のビデオ信号のディジタル値をサンプルす
る。これは、例えばラッチ回路によって実現することが
できる。ここで第7図に示したようにサンプルパルスA,
Bによってサンプルされたデータ値をそれぞれSA,SBとす
ると、後続の平均値回路23はSA,SBの平均値 を求め、この出力をSMとして出力する。コンパレータ30
にては、この平均値SMとA/D変換回路29の出力データS
との間で、その大小関係について比較を行ない、SがSM
より大きくなった時点でコンパレータ30から出力を発生
してDフリップフロップ31,32に対してそのデータ入出
力を禁止する。
よって繰り返し周波数fcのクロックでデータSをサンプ
リングしているフリップフロップ31と、同じく繰り返し
周波数fCのクロックでフリップフロップ31の出力Qを取
り込んでいるフリップフロップ32との各保持テータ(サ
ンプル値)は、第7図(イ)に示したように、SDとSC
如くなる。すなわち、換言すれば垂直同期信号前縁F部
のサンプル値SDがSMより大きくなったところでDフリッ
プフロップ31,32は動作を停止し、それぞれSD,SCなるデ
ータを保持する(SC<SM<SD)。減算器33,34は上記各
サンプルデータに対し、それぞれ(SD−SC),(SM
SC)を求め、一方割算回路36は(SM−SC)/(SD−SC
を求めて出力し、2倍化回路37は出力SNとして SN=2(SM−SC)/(SD−SC) を求めて出力する。
ここでSC,SM,SDの位置関係とSNの値との関係について説
明する。なお、A/D変換回路29やDフリップフロップ31,
32および、CCDトランスバーサルフィルタ3,シフトレジ
スタ8等はPLL回路45の出力を移相回路46にて所定量移
相したクロック(繰り返し周波数fC)によって駆動され
るものとする。前述した如く、その繰り返し周波数fCに等しい値なので、垂直同期信号前縁Fに対して絶対的
な位相は規定することはできないが、毎フィールドある
値に固定(同期)されている。
今、第7図(イ)のように、SMが丁度、SCとSDの中間に
存在していたとする。この場合、当然2倍化回路37の出
力であるSNは1である。次に第7図(ロ)のように、平
均値SMがSCに近いところに存在していたとすると、SN
1より小さくなる。ただし、負にはならない。最後に、
第7図(ハ)のように、平均値SMがSDに近ければ、SN
1より大きくなる。ただし2以上とはならない。よって
SNの値は0<SN<2に存在し、SNの値により、垂直同期
信号前縁Fの中点とクロックとの位相差φを知ることが
できる。
すなわち、SNが1であれば位相差φは180゜,SNが2であ
れば(2に近ければ)360゜,SNが0であれば(0に近け
れば)0゜となる。つまり、SNとφの間には φ=180・SN(度) なる関係が成立する。
そこで、今、移相回路46によりこの位相差を補正し、そ
の結果、クロックと垂直同期信号前縁Fの中点との間の
位相差を0とすることを考える。これが実現できればゴ
ーストの遅延時間計測基準点とクロックの立上がりが一
致するため、以下、ゴーストの遅延時間を正確に計測す
ることができる。
サンプル値SC,SDのうち平均値SMに近い方を平均値SM
近づける。そこで、減算器35にて(SD−SM)を求め、コ
ンパレータ38にて、これを減算器34の出力(SM−SC)と
比較する。つまり、(SD−SM)>(SM−SC)であればSC
をSMなる値に近づけるようサンプリングクロックの位相
を補正し、一方、(SD−SM)<(SM−SC)であれば、SD
をSMなる値に近づけるようサンプリングクロックの位相
を補正する。そこで減算回路39にて(SN−2)を求めて
おき、この出力と2倍化回路37の出力SNとをコンパレー
タ38にて選択する。つまり、(SD−SM)>(SM−SC)で
あればスイッチ40はSNを選択し、(SD−SM)<(SM
SC)であれば、スイッチ40は(SN−2)を選択する。こ
の値は加算器41にて、レジスタ42の値と加算され、再
度、レジスタ42に格納される。なお、動作開始時におい
て、レジスタ42には初期値Kがプリセットされるものと
する。レジスタ42の出力はテコーダ43へ送られ、これに
よってスイッチ47を制御して所定量だけ移相されたクロ
ックを選択する。
すなわち、第7図(ロ)に示したように(SD−SM)>
(SM−SC)のときはSNが加算器41へ送られ、これによっ
てレジスタ42の値を補正してその分だけ、クロックの位
相を遅くするようにする。一方、(SD−SM)<(SM
SC)のときは、(SN−2)が加算器41へ送られ、これに
よってレジスタ42の値を補正して、今度はクロックの位
相を早めるようにする。なぜなら、補正量(SN−2)は
負であるからある。
このようにして位相補正を行なえば、クロックを常に垂
直同期信号前縁Fの中点に同期させることが可能とな
る。
次にシフトレジスタ8の動作開始点を指定するタイミン
グの発生方法について述べる。コンパレータ46Aはタイ
ミング発生回路28からの出力パルスCによって動作し、
A/D変換回路29の出力データSと平均値化回路23の出力S
Mを比較し、その差が予め定められた値L以下になった
ところで出力を発生させる。前述の方法により、サンプ
ル値SCないしSDは垂直同期信号前縁Fの中点に一致する
ようになされるので、コンパレータ46Aの出力はLを小
さく選んでおけば、垂直同期信号前縁Fの中点に同期す
ることになる。
以上の方法により、垂直同期信号前縁Fの中点と、クロ
ックの位相、および、シフトレジスタ8の動作開始点を
一致させることができ、したがって、ゴーストの遅延時
間の計測を正しく行なうことができる。
なお、上記の実施例において、ノイズの影響がある場合
には、サンプルパルスA,Bはその立上がり、および、立
ち下がりに対応したサンプル値をサンプルするのではな
く、立ち上がりから立下がりまでの区間のデータを平均
化したものでも良い。この場合、ノイズがランダムであ
れば、ノイズに影響されずに平均値SNを求めることがで
き、よって、安定した動作を行なわせることができる。
次にPLL回路45と移相回路46の詳細な構成について説明
する。第8図はこの両者を示すブロック図であり、同図
において48は位相比較回路、49は低域通過フィルタ(LP
F)、50は電圧制御発振器(VCO)、51は5分周回路、52
は16分周回路、53はバッファ回路、54は位相比較回路、
55は低域通過フィルタである。
PLL回路45はバースト抽出回路44にて抽出されたカラー
バースト信号(周波数fSC)を基準にしてVCO50から16f
SCなるクロックを得る。このクロックは5分周回路51を
経由してバッファ回路53へ送られる。バッファ回路53
は、その電源電圧の大小により出力の遅延時間が変わる
ものであり、電源電圧の変化範囲VCC±αにて、総合で
1〜1.5クロック(ただし1クロックの周期は5/16 fSC
=87ns)程度変わるものとする。バッファ回路53の出力
は位相比較回路54へ送られ、5分周回路51の出力と位相
比較される。位相比較回路54では、バッファ回路53の出
力と5分周回路51の出力位相が90゜(0.25クロック)と
なるようにLPF55を経由してバッファ回路53を制御す
る。しかし、バッファ回路53の可変遅延時間は1〜1.5
クロックであるので、総合の遅延時間は1.25クロック
(108.8ns)となる。よってバッファの段数をNとすれ
ば1段当たりτd=108.8/N(ns)の遅延時間を持つク
ロックが得られることになる。いま、1段当たりの遅延
時間を3ns程度とすればN=36とすることで、1段当た
りの位相シフト量φは が得られ、十分高い精度の補正ができることになる。た
だし、スイッチ47へはバッファ回路53の入力に対し、36
0゜までの位相を持つクロックを送れば良いのでその段
数Mは よって29段までが入力される。
次に本発明の第2の実施例を第9図を用いて説明する。
本実施例は、クロックの位相を瞬時に垂直同期信号前縁
Fの中点に合致させるのではなく、フィードバックルー
プを用いて漸時補正してゆくものである。
第9図において前掲第1図と同一の部品には同一番号を
符してあり、新たな構成要素はD/A変換器56である。減
算回路34,35にて(SM−SC)と(SD−SM)を求め、コン
パレータ38にてその大小を比較するところまでは第1の
実施例と同じである。ここで(SD−SM)>(SM−SC)の
場合、コンパレータ38は−1を出力し、逆に(SD−SM
<(SM−SC)の場合は1を出力するものとする。これら
のデータは加算回路41にてレジスタ42の出力と加算さ
れ、再度レジスタ42に格納される。
つまり、第7図(ロ)に示したように(SD−SM)>(SM
−SC)の時には、コンパレータ38の出力は−1となるた
め、レジスタ42のデータは1だけ減少し、一方、(SD
SM)<(SM−SC)の時には、逆に1だけ増加する。した
がって、このデータをD/A変換器56にてアナログ電圧と
なし、従続に多段接続されたバッファ回路から成る移相
回路46の電源電圧として供給する。この場合移相回路46
は与えられた電源電圧によってその遅延時間が変化する
ためSDまたはSCがSMに合致するよう制御されることにな
る。
以上の説明においては、ゴースト除去の基準信号とし
て、垂直同期信号を用いることとし、かつ、ゴースト除
去のアルゴリズムとしてはいわゆるZF(ゼロ・フォーシ
ング)法を使うものとした。以下にゴースト除去の基準
として専用のパルス状の信号を用い、さらに、アルゴリ
ズムとして相関法を使用した場合についても同様の効果
があることを説明する。
第10図は、相関法アルゴリズムを実現するための構成を
示す図であり、同図において57はラインメモリ、58は相
関器である。
一方、第11図は相関法アルゴリズムの具体的な動作を示
す波形図である。第11図(イ)は垂直帰線期間内の任意
の水平周期期間にそう入されたパルス状のゴースト除去
基準信号であり、第11図(ロ)はその基準信号近傍の拡
大図を示す。これがCCDトランスバーサルフィルタ3の
出力信号ともなる。
以下にのべる手段によってA/D変換器29の出力のサンプ
リング点が図中に示したようになり、かつその周期がτ
cであるとする。今、6τcだけ遅延したところにゴー
ストが付加されているものとする。さらに、ラインメモ
リ57へは図中Qで示した基準信号近傍のサンプル値が入
力され、これが入力の相関の範囲とする。
以下、相関を示す範囲Qを1クロック周期ごとにシフト
してCCDトランスバーサルフィルタ3の出力である第11
図(ロ)と相関器58にて相関をとる。1〜5クロック周
期シストしても相関出力はなく、第11図(ハ)のように
ゴーストの遅延時間と等しく、6クロック周期シフトし
たところで基準信号の波形とゴーストの波形が対応し第
11図(ニ)の相関出力が発生する。よってこれにより、
減算器9(第2図)を介してタップ増幅器C6の利得を修
正すれば良い。
ところが毎フィールドにおいてサンプル点の位相が次第
にシフトしたり、あるいは一定であってもピーク点から
ずれているとゴーストの遅延時間が6τcであってもタ
ップ増幅器C5やC7の利得も変化してしまう。これを第11
図(ホ)〜(チ)に示す。
今、サンプル点の位相が第11図(ホ)のように、第11図
(ロ)と比較して1/2クロック周期だけずれているとす
る。この場合、第11図(ヘ),(ト)に示すように相関
を示す範囲Qをそれぞれ5クロック、7クロックシフト
した場合も第11図(チ)に示す如く、相関出力が生じて
しまう。よってタップC6のみならず、C5,C7も動作し、
この結果ゴーストを打消すための信号の周波数特性が劣
化することになり、十分なゴースト抑圧効果を得ること
ができるない。
以下に第11図(ロ)のようなサンプリング点を得るよう
にした本発明の第3の実施例について第12図と13図を用
いて説明する。第12図において前掲第9図と同一の部品
には同一番号を符してある。新たな構成要素は、Dフリ
ップフロップ59、コンパレータ60,61、AND回路62であ
る。
タイミング発生回路28は、同期信号分離回路27の出力に
基づいてゴースト除去の基準信号がそう入されている期
間を指定する。この期間をCとする。この期間内におい
てDフリップフロップ31,32,59は繰り返し周波数fCのク
ロックによりA/D変換回路29の出力Sを順次サンプリン
グして記憶する。減算回路34,35はそれぞれDフリップ
フロップ31の出力SCとDフリップフロップ32の出力SB
の差およびDフリップフロップ32の出力SBとDフリップ
フロップ59の出力SAとの差を求める。演算回路34と35の
出力である(SB−SC),(SB−SA)はコンパレータ60お
よび61にて所定値Hと比較される。これらの値がもしH
より大きければAND回路62はDフリップフロップ31,32,5
9に対しデータの入出力を禁止する。この時のサンプル
値SA,SB,SCの関係を第13図(イ),(ロ),(ハ)に示
す。上記のような比較を行なうことにより、サンプル値
SBはゴースト除去基準信号のピーク値に近い値となりそ
の前後がSA,SCとなる。
次にコンパレータ38にてサンプル値SAとSCの大小比較を
行なう。もし、第13図(ロ)に示すようにSA<SCであれ
ばコンパレータ38は−1を出力し、一方、第13図(ハ)
のようにSA>SCであればコンパレータ38は+1を出力す
る。このデータに基づいて、レジスタ42のデータを修正
する。SA<SCの場合は、レジスタ42のデータは減少する
ので、D/A変換器56の出力は減少し、この結果、移相回
路46の移相量は増加する。
一方、逆に、SA>SCの場合には、レジスタ42のデータは
増加するので移相回路46の移相量は減少する。よってい
ずれの場合であっても第13図(イ)のように、SBがピー
ク点となるよう制御が働くことになる。
第14図は本発明の第4の実施例の要部を示すブロック図
である。
同図において、1はビデオ信号入力端子、20はクランプ
回路、21,22はそれぞれサンプルホールド回路、23は平
均値回路、27は同期信号分離回路、28はタイミング発生
回路、29はA/D変換回路、30はコンパレータ、31,32はそ
れぞれDフリップフロップ、33,34はそれぞれ減算回
路、35Aは割算回路、36Aは2倍化回路、37Aはデコー
ダ、38Aはバースト抽出回路、39AはPLL回路、40Aは移相
回路、41Aはスイッチ、42Aはコンパレータである。
次にこの部分Mの回路動作について、第15図を用いつつ
説明する。ビデオ信号入力端子1に入力されたビデオ信
号は、クランプ回路20において、その直流値を適当に与
えられ、A/D変換回路29でディジタル信号S(例えば8
ビット)に変換される。一方、このビデオ信号は、クラ
ンプ回路20から同期信号分離回路27へも送られ、同期信
号が分離される。分離された同期信号に基づいて、タイ
ミング発生回路28は、入力されたビデオ信号に対応し
て、サンプルパルスA,B,Cを発生する。それぞれの発生
タイミングは第15図(イ)に示してある。サンプルパル
スA,Bについては、垂直同期信号前縁Fより2H(1Hは、
1水平周期)前の等化パルスの前縁Eに対して、それぞ
れ図示された如きタイミングで発生する。サンプルパル
スCについては、第5図(ロ)に示したのと全く同様の
タイミングで発生する。
サンプルホールド回路21,22はサンプルパルスA,Bによっ
て、その時点のビデオ信号のディジタル値をサンプルす
る。これらは、例えばラッチ回路によって構成すること
ができる。ここで、第15図(ロ)に示したように、サン
プルパルスA,Bによってサンプルされたデータ値をそれ
ぞれ、SA,SBとする。後続の平均値回路23は、SA,SBの平
均値 を求め、この出力をSMとして出力する。コンパレータ30
にては、このSMとA/D変換器29の出力データSとの間で
その大小が比較され、SがSMより大きくなった時点で、
Dフリップフロップ31,32に対してそのデータ入出力を
禁止する。よって第15図(ロ)に示したように、等化パ
ルス前縁E近傍のサンプル値SDがSMより大きくなったと
ころで、Dフリップフロップ31,32は動作を停止し、そ
れぞれSD,SCなるデータを保持する(SC<SM<SD)。
減算器33,34は、上記各サンプルデータに対しそれぞれ
(SD−SC),(SM−SC)を求め、一方、割算回路35Aは を求めて出力し、2倍化回路36Aはその2倍の出力 を求めて出力する。
ここでSC,SM,SDの位置関係と、SNの値との関係について
説明する。なお、別途詳しく説明するが、A/D変換回路2
9やDフリップフロップ回路31,32および、CCDトランス
バーサルフィルタ3、シフトレジスタ8等は、バースト
抽出回路38Aや、それによって抽出されたバースト信号
によって動作するPLL回路39Aの出力に関係したクロック
(繰り返し周波数fCのクロック)によって駆動されるも
のとする。その周波数は勿論、従来と同じ3fSCである。
今、第15図(ハ)のように、SMが丁度、SCとSDの中間に
存在していたとする。この場合、当然、SNは1である。
次に第15図(ニ)のように、SMがSDに近いところに存在
していたとすると、SNは1より大きくなる。ただし、2
以上とはならない。最後に第15図(ホ)のように、SM
SCに近ければSNは1より小さくなる。ただし、負にはな
らない。よって、SNの値は0<SN<2に存在しSNの値で
もって、等化パルス前縁Eの中点とクロックの位相差を
検出することができる。
すなわち、SNが1であれば、位相差φは180゜、SNが2
であれば(2に近ければ)360゜、SNが0であれば(0
に近ければ)0゜となる。つまりφとSNの間には φ=180゜・SN(度) なる関係が成立する。
そこで、今、この位相差を補正し、その結果、クロック
と等化パルス前縁の中点の位相差を0とすることを考え
る。第14図において、デコーダ37A,移相回路40A,スイッ
チ41Aがこれを実行する。移相回路40Aは、多数のバッフ
ァの持続接続から成り、入力されたPLL回路39からのク
ロック(3fSC)に対し、総合で1クロック分の遅延を行
なう。また、各バッファの出力はスイッチ41Aへ送られ
ており、デコーダ37Aの出力に応じて、適当な位相のク
ロックが選択できるようになっている。
したがって、2倍化回路36Aの出力SNに基づいて、この
位相差を補正するようなクロックをデコーダ37A、およ
び、スイッチ41Aによって選択し、これをクロックfC
して利用し、各部へ送る。これにより、等化パルスの前
縁Eの中点とクロックの位相が完全に一致することにな
る。
次に、上述のように、前縁Eの中点とクロックの位相が
完全に一致していれば、同一のクロックを使用している
限り、自動的に垂直同期信号Fの前縁とも位相が一致す
ることを説明する。前述の(1)式から次式が得られ
る。
したがって周波数数f/2,換言すれば、周期2H間に
は、整数個なる3fSCのクロックが存在することとなる。
第15図(イ)のようにEとFは2Hだけ離れているので、
Fの中点とクロックの位相差は0であり、位相が完全に
一致する。したがって、コンパレータ42Aにて、タイミ
ング発生回路28から指定されるタイミングパルスCの間
だけ、A/D変換回路29の出力データSと平均値回路23の
出力SMとのデータの比較を行なう。SとSMが一致したと
ころがFの中点であり、一致点からシフトレジスタ8を
動作させれば良い。
このような過程を、毎フィールド行なえば、常に、垂直
同期信号前縁Fの中点とクロックの位相およびシフトレ
ジスタ8の動作開始点を一致させることができ、したが
ってゴーストの遅延時間の計測を正しく行なうことがで
きる。なお、上記のようにして発生したクロックfCを用
いて、A/D変換回路29、CCDトランスバーサルフィルタ
3、シフトレジスタ8等、各ブロックを駆動するのは勿
論、言うまでもない。
上記実施例においては、例えば、以下のような代替手段
を用いても基本的な効果は同じである。
ノイズによる影響がある場合は、コンパレータ42AはS
とSMの完全な一致を検出するのではなくある誤差範囲を
定め、その範囲内でSとSMが一致したところで、シフト
レジスタ8を動作させても良い。また、前記位相補正さ
れたクロックfCにてシフトレジスタ8を駆動する限り
は、シフトレジスタ8の動作開始を指定する信号は、上
記のようなディジタル回路で構成せずに、第5図(イ)
で示したアナログ回路を主体とした方法で発生させても
良い。
また、やはり、ノイズの影響がある場合には、サンプル
パルスA,Bはその立上がり、および、立ち下がりに対応
したサンプル値をサンプルするのではなく、立上がりか
ら立下がりまでの区間のデータを平均したものでも良
い。この場合、ノイズがランダムであれば、大きなS/N
改善効果を得ることができる。
また上記実施例では、垂直同期信号前縁Fの中点とサン
プリングクロックの位相を合致させるため、それより2H
だけ前に存在する等化パルスEを利用した。しかし、垂
直同期信号前縁のみを利用することも勿論可能である。
この場合サンプリングクロックと垂直同期信号の関係は
前述のとおり1/4クロックずつシフトしてゆくので、ま
ず最初のフィールドで位相差を検出し、次のフィールド
の垂直同期信号が到来する前に(前記位相差−1/4クロ
ック)だけの位相シフトを行ってゴーストを検出する。
一方、そのフィールドにおいても垂直同期信号とサンプ
ルクロックとの位相差を検知しておき、次のフィールド
にて(該位相差−1/4クロック)だけの補正を行ない、
以下順次これをくり返せば良い。
次にPLL回路39Aと移相回路40Aの詳細な構成について説
明する。第16図はこの両者を示すブロック図であり、同
図において43Bは位相検波回路(位相比較器)、44BはLP
F(低域通過フィルタ)、45BはVCO(電圧制御発振
器)、46Bは3分周回路、47Bは位相検波回路(位相比較
器)、48BはLPF、49Bはバッファ回路(多段タップ
付)、50Bは3分周回路である。PLL回路39Aはバースト
抽出回路38Aにて抽出されたカラーバースト信号(周波
数fSC)を基準にして、VCO45Bから3fSCなるクロックを
得る。
このクロックはバッファ回路49Bへ送られる。バッファ
回路49Bはその電源電圧の大小により出力の遅延時間が
変わるものであり、電源電圧の変化範囲VCC±αにて、
総合で0.5〜1.5クロック(47ns〜140ns)程度変わるも
のとする。バッファ回路49Bの出力は3分周回路50Bにて
3分周され、位相検波回路47Bにてカラーバースト信号
(fSC)と位相が比較され、LPF48Bを経由してバッファ
回路49Bの電源電圧を制御する。
このようにPLL回路39Aと、移相回路40Aの中のPLL回路
は、カラーバースト信号という同一の基準信号で動作
し、3分周回路46B,50Bは同一のリセット信号で動作
し、また位相検波回路43B,47Bは全く同一であるため、V
CO45Bの出力の位相と、バッファ回路49Bの出力の位相は
一致する。すなわち、バッファ回路49Bの入力と出力と
では丁度1クロック(93ns)だけの時間差を持つことと
なる。よって、バッファの段数をNとすれば、1段当た
りτd=93/N(ns)の遅延時間を持つクロックが得られ
ることとなる。
いま、1段当たりの遅延時間を3ns程度とすれば、N=3
1とすることで1段当たりの位相シフト量φは が得られ、十分高い精度の補正ができることになる。
以上の例は、ゴースト除去の基準信号として、垂直同期
信号を用いることとし、かつ、ゴースト除去のアルゴリ
ズムとしては、いわゆるZF(ゼロフォーシング)法を使
うものとした。ゴースト除去の基準として専用のパルス
状の信号を用い、さらに、アルゴリズムとして相関法を
使用した場合についても同様に効果があることは、先に
説明した所と変わる所がない。
〔発明の効果〕
以上述べたように本発明によれば、ゴースト除去のため
の時間基準信号とそのサンプリングクロックが所定の同
期関係になるようにサンプリングクロックの周波数を選
定するとともに、それら両者間の位相差を自動的に検知
して位相差が零になるように補正するため、検出したゴ
ースト信号とそれを除去するよう動作するタップ増幅器
との対応が正しくとれるようになる。このため、従来問
題となっていた輪郭部のゴースト消残りを改善すること
ができ、良好なゴースト除去効果が得られるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の要部、すなわちゴースト除
去装置の中で、特にサンプリングクロックを発生させる
部分のブロック図、第2図はゴースト除去装置全体を示
すブロック図、第3図はトランスバーサルフィルタのブ
ロック図、第4図はゴーストの検出を示す信号波形図、
第5図(イ)はゲートパルス作成部M′のブロック図、
第5図(ロ)は各部信号の波形図、第6図はゴーストの
検出を示す信号波形図、第7図は本発明の第1の実施例
におけるサンプリング位相差検出方法を示す信号波形
図、第8図は特定の位相差をもつクロックを発生させる
部分のブロック図、第9図は本発明の第2の実施例の要
部を示すブロック図、第10図は相関アルゴリズムを実現
するブロック図、第11図は第10図の回路動作説明のため
の信号波形図、第12図は本発明の第3の実施例の要部を
示すブロック図、第13図は第12図の回路動作説明のため
の信号波形図、第14図は本発明の第4の実施例の要部を
示すブロック図、第15図は第14図の回路動作説明のため
の信号波形図、第16図は第14図における要部の詳細を示
すブロック図、である。 符号の説明 1……ビデオ信号入力端子、20……クランプ回路、21,2
2……サンプルホールド回路、23……平均値化回路、27
……同期信号分離回路、28……タイミング発生回路、29
……A/D変換回路、30……コンパレータ、31,32……Dフ
リップフロップ、33,34,35……減算回路、36……割算回
路、37……2倍化回路、38……コンパレータ、39……減
算回路、40……スイッチ、42……レジスタ、43……デコ
ーダ、45……PLL回路、46……移相回路、47……スイッ
チ回路、56……D/A変換器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遅延回路と複数のタップとを含みその各々
    の利得が可変できるトランスバーサルフィルタと、前記
    フィルタに含まれている各タップの利得を記憶するタッ
    プ利得メモリと、ビデオ信号に含まれる予め定められた
    基準信号に対するゴースト成分の存在位置を検出する手
    段と、検出された該存在位置を記憶するレジスタと、前
    記レジスタに書き込まれた情報に従って前記タップ利得
    メモリに記憶されているタップ利得データを修正する手
    段と、修正された該データに従って前記フィルタ内の各
    タップの利得を制御することにより、該フィルタを通過
    したビデオ信号からゴースト成分を除去する手段と、前
    記遅延回路および前記レジスタを少なくも含む諸回路の
    駆動用クロックパルスを発生するクロック発生回路と、
    から成るゴースト除去装置において、 前記クロック発生回路から発生するクロックパルスの繰
    り返し周波数fCを fC=k・fSC(但し、fSCはビデオ信号の色副搬送波周波
    数)とし、かつkは、 〔(3×5×5×5×7×7×13)/(2×2)〕・k =整数 なる関係式を満足する値であるように定めると共に、 前記基準信号と前記クロックパルス発生回路から発生し
    たクロックパルスとの間の位相差を検出する位相差検出
    手段と、検出された該位相差が解消するように前記クロ
    ックパルス発生回路から発生するクロックパルスの発生
    位相をシフトさせる位相シフト手段と、を備えたことを
    特徴とするゴースト除去装置。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項記載のゴースト除去
    装置において、前記基準信号は、或る第1の信号レベル
    から第2の信号レベルへステップ状に信号レベルが変化
    する信号レベル急変部分を含む信号であり、 そして前記位相差検出手段は、前記第1の信号レベルと
    第2の信号レベルとの平均値を求める手段と、前記クロ
    ックパルスの一つを用いて前記信号レベル急変部分をサ
    ンプリングする第1のサンプリング手段と、該クロック
    パルスに続く次のクロックパルスを用いて前記信号レベ
    ル急変部分をサンプリングする第2のサンプリング手段
    と、前記第1のサンプリング手段によりサンプリングさ
    れた第1のサンプル値と第2のサンプリング手段により
    サンプリングされた第2のサンプル値と前記平均値とか
    ら演算により前記位相差を算出する手段と、から成るこ
    とを特徴とするゴースト除去装置。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第1項記載のゴースト除去
    装置において、前記基準信号はインパルス状の信号から
    成っており、 そして前記位相差検出手段は、前記クロックパルスのう
    ちの或る第1、第2および第3と連続的に続く三つのク
    ロックパルスを用いて前記インパルス状信号をそれぞれ
    サンプリングする第1、第2および第3の各サンプリン
    グ手段と、前記第1のサンプリング手段によりサンプリ
    ングされた第1のサンプル値と第2のサンプリング手段
    によりサンプリングされた第2のサンプル値と第3のサ
    ンプリング手段によりサンプリングされた第3のサンプ
    ル値とから演算により前記位相差を算出する手段と、か
    ら成ることを特徴とするゴースト除去装置。
  4. 【請求項4】特許請求の範囲第1項乃至第3項における
    任意の一つに記載のゴースト除去装置において、前記位
    相シフト手段は、入力されたクロックパルスを複数段の
    タップからそれぞれ並列に取り出すようにした複数段の
    タップ付遅延回路と、該タップ付遅延回路へ入力される
    クロックパルスと該タップ付遅延回路の最終段から出力
    されるクロックパルスとの間の位相差を求めて該位相差
    が所定量になるように前記タップ付遅延回路の各段の遅
    延量を制御する手段と、前記タップ付遅延回路の複数段
    のタップからそれぞれ並列に取り出される複数のクロッ
    クパルスのうち、基準信号とクロックパルス発生回路か
    ら発生したクロックパルスとの間の検出された位相差に
    従って、任意の一つを選択して出力するスイッチ回路
    と、から成ることを特徴とするゴースト除去装置。
  5. 【請求項5】特許請求の範囲第1項乃至第3項における
    任意の一つに記載のゴースト除去装置において、前記位
    相シフト手段は、ビデオ信号より抽出されたカラーバー
    スト信号を基準にして作成され、その所定倍数の繰り返
    し周波数をもつクロックパルスを入力され、その入力さ
    れたクロックパルスを複数段のタップからそれぞれ並列
    に取り出すようにした複数段のタップ付遅延回路と、該
    タップ付遅延回路の最終段の出力を所定倍分周しかつ前
    記カラーバースト信号に位相同期させるPLL回路と、該P
    LL回路の出力により前記タップ付遅延回路の各段の遅延
    量を制御する手段と、前記タップ付遅延回路の複数段の
    タップからそれぞれ並列に取り出される複数のクロック
    パルスのうち、基準信号とクロックパルス発生回路から
    発生したクロックパルスとの間の検出された位相差に従
    って、任意の一つを選択して出力するスイッチ回路と、
    から成ることを特徴とするゴースト除去装置。
JP61274197A 1986-11-19 1986-11-19 ゴ−スト除去装置 Expired - Lifetime JPH0761127B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61274197A JPH0761127B2 (ja) 1986-11-19 1986-11-19 ゴ−スト除去装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61274197A JPH0761127B2 (ja) 1986-11-19 1986-11-19 ゴ−スト除去装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63128873A JPS63128873A (ja) 1988-06-01
JPH0761127B2 true JPH0761127B2 (ja) 1995-06-28

Family

ID=17538384

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61274197A Expired - Lifetime JPH0761127B2 (ja) 1986-11-19 1986-11-19 ゴ−スト除去装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0761127B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63128873A (ja) 1988-06-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6909467B2 (en) Broadcast text data sampling apparatus and broadcast text data sampling method
WO2000054519A1 (en) Time base corrector
EP0189195A2 (en) Apparatus for correcting time base error of video signal
JPH0125276B2 (ja)
JP3048383B2 (ja) 自走システムクロックでアナログビデオ信号を処理するデジタル回路装置
JP2000197016A (ja) データ抽出回路
US6714717B1 (en) Time base corrector
US5206726A (en) Time base corrector for eliminating time base fluctuations in a composite video signal
US5278651A (en) Method and apparatus for synchronizing respective phases of high definition television signal components
US5515108A (en) Digital automatic frequency control method and circuit therefor
KR100466553B1 (ko) 지연 정정 회로
JPH0761127B2 (ja) ゴ−スト除去装置
US4984070A (en) Picture quality improving apparatus capable of reducing deterioration of interpolated signal
EP0632664B1 (en) Chrominance signal processing circuit
JP2002300425A (ja) デジタル・ビデオ処理回路および方法
JPH0421392B2 (ja)
US7425993B2 (en) Video signal processing
JP3880177B2 (ja) 時間軸補正装置
US5270815A (en) Image compression processing apparatus having means for removing jitter contained at boundary between image and mask portions
JPS5961290A (ja) カラ−ビデオ信号用アナログ−デジタル変換回路
JP3271290B2 (ja) 同期分離回路
JPH0767167B2 (ja) 波形等化器
JP2958929B2 (ja) 時間軸補正方法および装置
EP0507346B1 (en) Image signal outline enhancing device
JP3519878B2 (ja) 垂直同期動作の制御回路