JPH0760326A - 4コラム式多段圧延機の初期荷重バランスの調整方法 - Google Patents
4コラム式多段圧延機の初期荷重バランスの調整方法Info
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- JPH0760326A JPH0760326A JP5214213A JP21421393A JPH0760326A JP H0760326 A JPH0760326 A JP H0760326A JP 5214213 A JP5214213 A JP 5214213A JP 21421393 A JP21421393 A JP 21421393A JP H0760326 A JPH0760326 A JP H0760326A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 初期荷重バランスの調整を容易になし得ると
同時に、その後に荷重バランスがくずれてもその再調整
を容易になし得る4コラム式多段圧延機の初期荷重バラ
ンスの調整方法を提供する。 【構成】 各コラム2の油圧シリンダ6の配管路13に手
動式リリーフ減圧弁14を設け、これら手動式リリーフ減
圧弁14を、各コラム2に設けた荷重検出器7により測定
される検出荷重Pと予め測定された各コラムのバネ定数
kとから演算されるP/kの値が全て等しくなるように
作動調節する。
同時に、その後に荷重バランスがくずれてもその再調整
を容易になし得る4コラム式多段圧延機の初期荷重バラ
ンスの調整方法を提供する。 【構成】 各コラム2の油圧シリンダ6の配管路13に手
動式リリーフ減圧弁14を設け、これら手動式リリーフ減
圧弁14を、各コラム2に設けた荷重検出器7により測定
される検出荷重Pと予め測定された各コラムのバネ定数
kとから演算されるP/kの値が全て等しくなるように
作動調節する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、4コラム式多段圧延機
の初期荷重バランスの調整方法に関するものである。
の初期荷重バランスの調整方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の4コラム式多段圧延機は、一般
にステンレスや銅合金などの薄板材を圧延するのに使用
され、例えば図6、図7に示す4コラム式12段圧延機な
どがある。この図に示す4コラム式12段圧延機は、下ハ
ウジング1の4隅にコラム2が立設され、そのコラム2
の上側に上ハウジング3が、コラム2の上部外周にネジ
構造4(図8参照)を介して設けたウォームホイール5
の回転駆動によって昇降可能に、およびコラム2の頂部
に設けた油圧シリンダ6によってネジ構造のガタ殺しを
行っている。また荷重検出器7が油圧シリンダ6を貫通
して設けられ、その荷重測定子はコラム2の下端部に固
定され且つその中心に貫通させて設けられたガイドシャ
フト8の上端面に押圧されている。またさらに、上ハウ
ジング3の上面には、前記ウォームホイール5を回転駆
動するための駆動機構9が設置され、ウォームホイール
5を直接駆動するウォームギヤ10の手前にはギヤカップ
リング11が設けられている。
にステンレスや銅合金などの薄板材を圧延するのに使用
され、例えば図6、図7に示す4コラム式12段圧延機な
どがある。この図に示す4コラム式12段圧延機は、下ハ
ウジング1の4隅にコラム2が立設され、そのコラム2
の上側に上ハウジング3が、コラム2の上部外周にネジ
構造4(図8参照)を介して設けたウォームホイール5
の回転駆動によって昇降可能に、およびコラム2の頂部
に設けた油圧シリンダ6によってネジ構造のガタ殺しを
行っている。また荷重検出器7が油圧シリンダ6を貫通
して設けられ、その荷重測定子はコラム2の下端部に固
定され且つその中心に貫通させて設けられたガイドシャ
フト8の上端面に押圧されている。またさらに、上ハウ
ジング3の上面には、前記ウォームホイール5を回転駆
動するための駆動機構9が設置され、ウォームホイール
5を直接駆動するウォームギヤ10の手前にはギヤカップ
リング11が設けられている。
【0003】上記4コラム式12段圧延機における初期荷
重バランスの調整方法は、以下の手順で実施される。す
なわち、:まずワークロール、中間ロール、バックア
ップロールの全てのロールを上下ハウジング1,3内に
セットする。:油圧シリンダ6に圧油を送りハウジン
グバランス圧をかけると上ハウジング3がネジのギャッ
プ分だけ上昇する。(上ハウジング3と一緒にスラスト
軸受5aを介してウォームホイール5が上昇し、コラム2
の外周の雄ネジとウォームホイール5の内周の雌ネジと
で構成されるネジ構造4の雌ネジの上面と雄ネジの下面
とが当接しギャップが無くなる。):次いで、駆動機
構9を作動しウォームホイール5を回転駆動させ上ハウ
ジング1を下降させることで圧延荷重をかける。:こ
の圧延荷重をかけることによりコラム2が伸びガイドシ
ャフト8はそのままとなることから測定子が動作し、荷
重検出器7により各コラム2の荷重Pが測定される。
:ここで、各コラム2のバネ定数kを予め測定してお
き、これら荷重Pとバネ定数kから各コラム2のP/k
の値を求め、全てのP/kの値が等しくなるように各コ
ラム2に設置されているギヤカップリング11の先のウォ
ーム軸をパイプレンチ等で手回しして調整する。
重バランスの調整方法は、以下の手順で実施される。す
なわち、:まずワークロール、中間ロール、バックア
ップロールの全てのロールを上下ハウジング1,3内に
セットする。:油圧シリンダ6に圧油を送りハウジン
グバランス圧をかけると上ハウジング3がネジのギャッ
プ分だけ上昇する。(上ハウジング3と一緒にスラスト
軸受5aを介してウォームホイール5が上昇し、コラム2
の外周の雄ネジとウォームホイール5の内周の雌ネジと
で構成されるネジ構造4の雌ネジの上面と雄ネジの下面
とが当接しギャップが無くなる。):次いで、駆動機
構9を作動しウォームホイール5を回転駆動させ上ハウ
ジング1を下降させることで圧延荷重をかける。:こ
の圧延荷重をかけることによりコラム2が伸びガイドシ
ャフト8はそのままとなることから測定子が動作し、荷
重検出器7により各コラム2の荷重Pが測定される。
:ここで、各コラム2のバネ定数kを予め測定してお
き、これら荷重Pとバネ定数kから各コラム2のP/k
の値を求め、全てのP/kの値が等しくなるように各コ
ラム2に設置されているギヤカップリング11の先のウォ
ーム軸をパイプレンチ等で手回しして調整する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の要領で初期荷重
バランスの調整を行い初期設定をしても、圧延するにつ
れて、ウォームホイール5やネジ構造4の摩耗およびロ
ール交換やロール摩耗等によるロールの変化により、設
定した荷重バランスがくずれてくる。このように荷重バ
ランスがくずれると、あるコラムだけ荷重がかかること
になり、ひどい場合は正常な圧延ができなくなることが
ある。また、設定した荷重バランスがくずれたことが確
認できても、その調整のためには操業を停止してギヤカ
ップリング11の先のウォーム軸をパイプレンチ等で手回
しして再調整しなければならず、生産性が低下すること
になる。
バランスの調整を行い初期設定をしても、圧延するにつ
れて、ウォームホイール5やネジ構造4の摩耗およびロ
ール交換やロール摩耗等によるロールの変化により、設
定した荷重バランスがくずれてくる。このように荷重バ
ランスがくずれると、あるコラムだけ荷重がかかること
になり、ひどい場合は正常な圧延ができなくなることが
ある。また、設定した荷重バランスがくずれたことが確
認できても、その調整のためには操業を停止してギヤカ
ップリング11の先のウォーム軸をパイプレンチ等で手回
しして再調整しなければならず、生産性が低下すること
になる。
【0005】本発明は、上記の問題点に鑑みてなしたも
のであって、その目的は、初期荷重バランスの調整を容
易になし得ると同時に、その後に荷重バランスがくずれ
てもその再調整を容易になし得る4コラム式多段圧延機
の初期荷重バランスの調整方法を提供することである。
のであって、その目的は、初期荷重バランスの調整を容
易になし得ると同時に、その後に荷重バランスがくずれ
てもその再調整を容易になし得る4コラム式多段圧延機
の初期荷重バランスの調整方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の4コラム式多段圧延機の初期荷重バランス
の調整方法は、上ハウジングを、下ハウジングの4隅に
立設した各コラムの頂部に設けた油圧シリンダによって
上昇可能に設ける一方、各コラムに荷重検出器を設けて
なる4コラム式多段圧延機の初期荷重バランスの調整方
法において、前記各油圧シリンダの配管路にリリーフ減
圧弁を設け、これらリリーフ減圧弁を、各コラムに設け
た荷重検出器により測定される検出荷重Pと予め測定さ
れた各コラムのバネ定数kとから演算されるP/kの値
が全て等しくなるように作動調節するものである。
に、本発明の4コラム式多段圧延機の初期荷重バランス
の調整方法は、上ハウジングを、下ハウジングの4隅に
立設した各コラムの頂部に設けた油圧シリンダによって
上昇可能に設ける一方、各コラムに荷重検出器を設けて
なる4コラム式多段圧延機の初期荷重バランスの調整方
法において、前記各油圧シリンダの配管路にリリーフ減
圧弁を設け、これらリリーフ減圧弁を、各コラムに設け
た荷重検出器により測定される検出荷重Pと予め測定さ
れた各コラムのバネ定数kとから演算されるP/kの値
が全て等しくなるように作動調節するものである。
【0007】そして、上記4コラム式多段圧延機の初期
荷重バランスの調整方法において、荷重検出器とリリー
フ減圧弁とに制御器を介在させ、この制御器に予め測定
された各コラムのバネ定数kを入力するとともに、各コ
ラムに設けた荷重検出器により測定される検出荷重Pを
入力し、これら検出荷重Pとバネ定数kとから演算され
るP/kの値が全て等しくなるようにリリーフ減圧弁を
自動調整するように構成してもよい。
荷重バランスの調整方法において、荷重検出器とリリー
フ減圧弁とに制御器を介在させ、この制御器に予め測定
された各コラムのバネ定数kを入力するとともに、各コ
ラムに設けた荷重検出器により測定される検出荷重Pを
入力し、これら検出荷重Pとバネ定数kとから演算され
るP/kの値が全て等しくなるようにリリーフ減圧弁を
自動調整するように構成してもよい。
【0008】
【作用】各油圧シリンダの配管路にリリーフ減圧弁を設
けているので、このリリーフ減圧弁を作動調節するだけ
で、各コラムに設けた荷重検出器により測定される検出
荷重Pを容易に設定変えすることができ、予め測定され
た各コラムのバネ定数kとから演算されるP/kの値を
全て等しく調整することが容易になり、初期荷重バラン
スの調整が容易になる。またその後に荷重バランスがく
ずれてもその再調整が容易にできる。また延いては、圧
延操業の生産性を向上させることができる。
けているので、このリリーフ減圧弁を作動調節するだけ
で、各コラムに設けた荷重検出器により測定される検出
荷重Pを容易に設定変えすることができ、予め測定され
た各コラムのバネ定数kとから演算されるP/kの値を
全て等しく調整することが容易になり、初期荷重バラン
スの調整が容易になる。またその後に荷重バランスがく
ずれてもその再調整が容易にできる。また延いては、圧
延操業の生産性を向上させることができる。
【0009】また、各コラムに設けた荷重検出器と、各
油圧シリンダの配管路に設けたリリーフ減圧弁とに制御
器を介在させることにより、制御器からの制御信号によ
り各コラムの荷重Pが測定され、またリリーフ減圧弁の
圧力調節が容易に行える。加えて、制御器に予め測定さ
れた各コラムのバネ定数kを入力しておくことにより、
各コラムの検出荷重Pとバネ定数kからP/kの値が容
易に演算でき、各コラムのP/kの値が相違する場合に
は制御器より出力してリリーフ減圧弁を調整させ荷重P
を容易に設定変えすることができ、これによりP/kの
値を全て等しく調整することが自動的に行え、初期荷重
バランスの調整が容易になる。またその後に荷重バラン
スがくずれてもその再調整が容易にできる。また延いて
は、圧延操業の生産性を向上させることができる。
油圧シリンダの配管路に設けたリリーフ減圧弁とに制御
器を介在させることにより、制御器からの制御信号によ
り各コラムの荷重Pが測定され、またリリーフ減圧弁の
圧力調節が容易に行える。加えて、制御器に予め測定さ
れた各コラムのバネ定数kを入力しておくことにより、
各コラムの検出荷重Pとバネ定数kからP/kの値が容
易に演算でき、各コラムのP/kの値が相違する場合に
は制御器より出力してリリーフ減圧弁を調整させ荷重P
を容易に設定変えすることができ、これによりP/kの
値を全て等しく調整することが自動的に行え、初期荷重
バランスの調整が容易になる。またその後に荷重バラン
スがくずれてもその再調整が容易にできる。また延いて
は、圧延操業の生産性を向上させることができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。なお、本実施例に採用した4コラム式12段圧延機
は、従来の技術において説明したものと同じものを採用
したのでその構成の説明は省略する。また以後の説明に
おいて同一部分は同一符号をもって示す。
する。なお、本実施例に採用した4コラム式12段圧延機
は、従来の技術において説明したものと同じものを採用
したのでその構成の説明は省略する。また以後の説明に
おいて同一部分は同一符号をもって示す。
【0011】(実施例1)図1は、本発明に係わる4コ
ラム式12段圧延機の制御装置の説明図である。この制御
装置12は、各コラム2に設けられた油圧シリンダ6の各
々の配管13に手動式リリーフ減圧弁14を設ける一方、各
コラム2に設けた荷重検出器7を制御器15に接続して構
成される。なお、16は制御器15に接続された表示盤であ
る。また、この図に示す油圧シリンダ6に付したNo.1〜
4は、図6乃至図7に示すコラム2に対応させた番号で
あって作業側の左No.1、右No.2、駆動側の左No.3、右N
o.4としたものである。また以下の説明で荷重Pおよび
バネ定数kに添字として記する数字もこの番号に対応さ
せたものである。
ラム式12段圧延機の制御装置の説明図である。この制御
装置12は、各コラム2に設けられた油圧シリンダ6の各
々の配管13に手動式リリーフ減圧弁14を設ける一方、各
コラム2に設けた荷重検出器7を制御器15に接続して構
成される。なお、16は制御器15に接続された表示盤であ
る。また、この図に示す油圧シリンダ6に付したNo.1〜
4は、図6乃至図7に示すコラム2に対応させた番号で
あって作業側の左No.1、右No.2、駆動側の左No.3、右N
o.4としたものである。また以下の説明で荷重Pおよび
バネ定数kに添字として記する数字もこの番号に対応さ
せたものである。
【0012】図2は、上記構成の制御装置12による4コ
ラム式多段圧延機の初期荷重バランスの調整方法のフロ
ーチャートである。ステップ1では、制御器15に予め測
定されたNo.1〜 4の各コラム2のバネ定数k1〜k4が入力
されるとともに、制御器15からの制御信号によりNo.1〜
4の各コラム2の荷重検出器7で測定された検出荷重P1
〜P4が入力される。ステップ2では、各コラム2のP1/
k1〜P4/k4の演算を行う。ステップ3では、演算された
各コラム2のP/kの値を比較し、P/kの値が全て同
じであればその結果を表示盤16に表示する。一方相違す
る場合には、ステップ4で、各コラム2のP/kの値が
同じになるように、P1/k1を基準として荷重P2〜P4の修
正値を演算し、その値を表示盤16に表示する。この修正
荷重P2〜P4に基づいて該当コラム2の手動式リリーフ減
圧弁14を手動調整する。
ラム式多段圧延機の初期荷重バランスの調整方法のフロ
ーチャートである。ステップ1では、制御器15に予め測
定されたNo.1〜 4の各コラム2のバネ定数k1〜k4が入力
されるとともに、制御器15からの制御信号によりNo.1〜
4の各コラム2の荷重検出器7で測定された検出荷重P1
〜P4が入力される。ステップ2では、各コラム2のP1/
k1〜P4/k4の演算を行う。ステップ3では、演算された
各コラム2のP/kの値を比較し、P/kの値が全て同
じであればその結果を表示盤16に表示する。一方相違す
る場合には、ステップ4で、各コラム2のP/kの値が
同じになるように、P1/k1を基準として荷重P2〜P4の修
正値を演算し、その値を表示盤16に表示する。この修正
荷重P2〜P4に基づいて該当コラム2の手動式リリーフ減
圧弁14を手動調整する。
【0013】上記のように、手動式リリーフ減圧弁14を
手動調整するだけで、各コラム2に設けた荷重検出器7
により測定される検出荷重Pを容易に設定変えすること
ができるとともに、予め測定された各コラム2のバネ定
数kとから演算されるP/kの値を全て等しく調整する
ことが容易になり、初期荷重バランスの調整が容易にな
る。またその後に荷重バランスがくずれてもその再調整
が容易にできる。
手動調整するだけで、各コラム2に設けた荷重検出器7
により測定される検出荷重Pを容易に設定変えすること
ができるとともに、予め測定された各コラム2のバネ定
数kとから演算されるP/kの値を全て等しく調整する
ことが容易になり、初期荷重バランスの調整が容易にな
る。またその後に荷重バランスがくずれてもその再調整
が容易にできる。
【0014】(実施例2)図3は、本発明に係わる別の
実施例の4コラム式12段圧延機の制御装置の説明図であ
る。この制御装置17は、各コラム2に設けられた油圧シ
リンダ6の各々の配管13に比例電磁式リリーフ減圧弁18
を設けるとともに、これら比例電磁式バランス弁18を制
御器15に接続する一方、各コラム2に設けた荷重検出器
7を制御器15に接続して構成される。
実施例の4コラム式12段圧延機の制御装置の説明図であ
る。この制御装置17は、各コラム2に設けられた油圧シ
リンダ6の各々の配管13に比例電磁式リリーフ減圧弁18
を設けるとともに、これら比例電磁式バランス弁18を制
御器15に接続する一方、各コラム2に設けた荷重検出器
7を制御器15に接続して構成される。
【0015】図4乃至図5は、上記構成の制御装置17に
よる4コラム式多段圧延機の初期荷重バランスの調整方
法のフローチャートである。ステップ1では、制御器15
に予め測定されたNo.1〜 4の各コラム2のバネ定数k1〜
k4が入力されるとともに、制御器15からの制御信号によ
りNo.1〜 4の各コラム2の荷重検出器7で測定された検
出荷重P1〜P4が入力される。ステップ2では、各コラム
2のd1=P1/k1〜d4=P4/k4の演算を行う。ステップ3
では、 di = Pi / ki (i=1 〜4)が最も大きい値のコ
ラムNo.iを求める。ステップ4では、最も大きい値のコ
ラムNo.iが 1か否かを比較し 1の場合は、ステップ5
で、まずコラムNo.2の比例バランス弁の設定圧力を制御
器15からの制御信号によりk2×d1となるように制御し、
次いで駆動側のコラムのコラムNo.3およびNo.4を同様に
してk3×d1およびk4×d1となるようにそれぞれ制御す
る。
よる4コラム式多段圧延機の初期荷重バランスの調整方
法のフローチャートである。ステップ1では、制御器15
に予め測定されたNo.1〜 4の各コラム2のバネ定数k1〜
k4が入力されるとともに、制御器15からの制御信号によ
りNo.1〜 4の各コラム2の荷重検出器7で測定された検
出荷重P1〜P4が入力される。ステップ2では、各コラム
2のd1=P1/k1〜d4=P4/k4の演算を行う。ステップ3
では、 di = Pi / ki (i=1 〜4)が最も大きい値のコ
ラムNo.iを求める。ステップ4では、最も大きい値のコ
ラムNo.iが 1か否かを比較し 1の場合は、ステップ5
で、まずコラムNo.2の比例バランス弁の設定圧力を制御
器15からの制御信号によりk2×d1となるように制御し、
次いで駆動側のコラムのコラムNo.3およびNo.4を同様に
してk3×d1およびk4×d1となるようにそれぞれ制御す
る。
【0016】上記ステップ4で、最も大きい値のコラム
No.iが 1で無い場合は、ステップ6で最も大きい値のコ
ラムNo.iが 2か否かを比較し 2の場合には、ステップ7
で、まずコラムNo.1の比例バランス弁の設定圧力を制御
器15からの制御信号によりk1×d2となるように制御し、
次いで駆動側のコラムのコラムNo.3およびNo.4を同様に
してk3×d2およびk4×d2となるようにそれぞれ制御す
る。
No.iが 1で無い場合は、ステップ6で最も大きい値のコ
ラムNo.iが 2か否かを比較し 2の場合には、ステップ7
で、まずコラムNo.1の比例バランス弁の設定圧力を制御
器15からの制御信号によりk1×d2となるように制御し、
次いで駆動側のコラムのコラムNo.3およびNo.4を同様に
してk3×d2およびk4×d2となるようにそれぞれ制御す
る。
【0017】上記ステップ6で、最も大きい値のコラム
No.iが 2で無い場合は、ステップ8で最も大きい値のコ
ラムNo.iが 3か否かを比較し 3の場合には、ステップ9
で、まずコラムNo.4の比例バランス弁の設定圧力を制御
器15からの制御信号によりk4×d3となるように制御し、
次いで作業側のコラムのコラムNo.1およびNo.2を同様に
してk1×d3およびk2×d3となるようにそれぞれ制御す
る。
No.iが 2で無い場合は、ステップ8で最も大きい値のコ
ラムNo.iが 3か否かを比較し 3の場合には、ステップ9
で、まずコラムNo.4の比例バランス弁の設定圧力を制御
器15からの制御信号によりk4×d3となるように制御し、
次いで作業側のコラムのコラムNo.1およびNo.2を同様に
してk1×d3およびk2×d3となるようにそれぞれ制御す
る。
【0018】上記ステップ8で、最も大きい値のコラム
No.iが 3で無い場合は、ステップ10で、まずコラムNo.3
の比例バランス弁の設定圧力を制御器15からの制御信号
によりk3×d4となるように制御し、次いで作業側のコラ
ムのコラムNo.1およびNo.2を同様にしてk1×d4およびk2
×d4となるようにそれぞれ制御する。なお、上記ステッ
プ3で最も大きい値のコラムNo.iが無くd1=d2=d3=d4
の場合にはそこで完了する。
No.iが 3で無い場合は、ステップ10で、まずコラムNo.3
の比例バランス弁の設定圧力を制御器15からの制御信号
によりk3×d4となるように制御し、次いで作業側のコラ
ムのコラムNo.1およびNo.2を同様にしてk1×d4およびk2
×d4となるようにそれぞれ制御する。なお、上記ステッ
プ3で最も大きい値のコラムNo.iが無くd1=d2=d3=d4
の場合にはそこで完了する。
【0019】上記のように、各コラム2に設けた荷重検
出器7と、各油圧シリンダ6の配管路13に設けた比例電
磁式リリーフ減圧弁18とに制御器15を介在させることに
より、制御器15からの制御信号により荷重検出器7によ
って各コラム2の荷重Pが測定できるとともに、比例電
磁式リリーフ減圧弁18によって各油圧シリンダ6の圧力
調節が容易になる。また、制御器15に予め測定された各
コラム2のバネ定数kを入力しておくことにより、各コ
ラム2の検出荷重Pとバネ定数kからP/kの値が容易
に演算でき、各コラム2のP/kの値が相違する場合に
は制御器15より出力して比例電磁式リリーフ減圧弁18を
調整させ荷重Pを容易に設定変えすることができる。ま
たこれにより、P/kの値を全て等しく調整することが
自動的に行え、初期荷重バランスの調整が容易になる。
またその後に荷重バランスがくずれてもその再調整が容
易にできる。
出器7と、各油圧シリンダ6の配管路13に設けた比例電
磁式リリーフ減圧弁18とに制御器15を介在させることに
より、制御器15からの制御信号により荷重検出器7によ
って各コラム2の荷重Pが測定できるとともに、比例電
磁式リリーフ減圧弁18によって各油圧シリンダ6の圧力
調節が容易になる。また、制御器15に予め測定された各
コラム2のバネ定数kを入力しておくことにより、各コ
ラム2の検出荷重Pとバネ定数kからP/kの値が容易
に演算でき、各コラム2のP/kの値が相違する場合に
は制御器15より出力して比例電磁式リリーフ減圧弁18を
調整させ荷重Pを容易に設定変えすることができる。ま
たこれにより、P/kの値を全て等しく調整することが
自動的に行え、初期荷重バランスの調整が容易になる。
またその後に荷重バランスがくずれてもその再調整が容
易にできる。
【0020】なお、上記実施例2では、ステップ3で、
di = Pi / ki (i=1 〜4)が最も大きい値のコラムN
o.iを求めるようにした場合を例に説明したが、実施例
1のように、コラムNo.1〜 4のいずれか1つの di = P
i / ki を予め基準に設定してもよい。
di = Pi / ki (i=1 〜4)が最も大きい値のコラムN
o.iを求めるようにした場合を例に説明したが、実施例
1のように、コラムNo.1〜 4のいずれか1つの di = P
i / ki を予め基準に設定してもよい。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の4コラム
式多段圧延機の初期荷重バランスの調整方法によれば、
各コラムの油圧シリンダの配管路にリリーフ減圧弁を設
け、このリリーフ減圧弁を作動調節することにより、各
コラムに設けた荷重検出器により測定される検出荷重P
を容易に設定変えすることができ、予め測定された各コ
ラムのバネ定数kとから演算されるP/kの値を全て等
しく調整することが容易になり、初期荷重バランスの調
整が容易になる。またその後に荷重バランスがくずれて
もその再調整が容易にできる。また延いては、圧延操業
の生産性を向上させることができる。
式多段圧延機の初期荷重バランスの調整方法によれば、
各コラムの油圧シリンダの配管路にリリーフ減圧弁を設
け、このリリーフ減圧弁を作動調節することにより、各
コラムに設けた荷重検出器により測定される検出荷重P
を容易に設定変えすることができ、予め測定された各コ
ラムのバネ定数kとから演算されるP/kの値を全て等
しく調整することが容易になり、初期荷重バランスの調
整が容易になる。またその後に荷重バランスがくずれて
もその再調整が容易にできる。また延いては、圧延操業
の生産性を向上させることができる。
【図1】本発明に係わる4コラム式12段圧延機の制御装
置の説明図である。
置の説明図である。
【図2】図1に示す制御装置による4コラム式多段圧延
機の初期荷重バランスの調整方法のフローチャートであ
る。
機の初期荷重バランスの調整方法のフローチャートであ
る。
【図3】本発明に係わる別実施例の4コラム式12段圧延
機の制御装置の説明図である。
機の制御装置の説明図である。
【図4】図3に示す制御装置による4コラム式多段圧延
機の初期荷重バランスの調整方法のフローチャートであ
る。
機の初期荷重バランスの調整方法のフローチャートであ
る。
【図5】図3に示す制御装置による4コラム式多段圧延
機の初期荷重バランスの調整方法のフローチャートであ
る。
機の初期荷重バランスの調整方法のフローチャートであ
る。
【図6】4コラム式多段圧延機の正面図であって、左半
分は手前のコラム(No.1) を断面で示し、右半分は手前
のコラム(No.2) を除いて示す。
分は手前のコラム(No.1) を断面で示し、右半分は手前
のコラム(No.2) を除いて示す。
【図7】図6の上面図である。
【図8】図6のX部拡大説明図である。
1:下ハウジング 2:コラム
3:上ハウジング 4:ネジ構造 5:ウォームホイール
6:油圧シリンダ 7:荷重検出器 8:ガイドシャフト
9:駆動機構 10:ウォームギヤ 11:ギヤカップリング 1
2:制御装置 13:配管 14:手動式リリーフ減圧弁 15:制御器 16:表示盤 1
7:制御装置 18:比例電磁式リリーフ減圧弁
3:上ハウジング 4:ネジ構造 5:ウォームホイール
6:油圧シリンダ 7:荷重検出器 8:ガイドシャフト
9:駆動機構 10:ウォームギヤ 11:ギヤカップリング 1
2:制御装置 13:配管 14:手動式リリーフ減圧弁 15:制御器 16:表示盤 1
7:制御装置 18:比例電磁式リリーフ減圧弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B30B 15/06 B 9346−4E
Claims (2)
- 【請求項1】 上ハウジングを、下ハウジングの4隅に
立設した各コラムの頂部に設けた油圧シリンダによって
上昇可能に設ける一方、各コラムに荷重検出器を設けて
なる4コラム式多段圧延機の初期荷重バランスの調整方
法において、前記各油圧シリンダの配管路にリリーフ減
圧弁を設け、これらリリーフ減圧弁を、各コラムに設け
た荷重検出器により測定される検出荷重Pと予め測定さ
れた各コラムのバネ定数kとから演算されるP/kの値
が全て等しくなるように作動調節することを特徴とする
4コラム式多段圧延機の初期荷重バランスの調整方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の4コラム式多段圧延機の
初期荷重バランスの調整方法において、荷重検出器とリ
リーフ減圧弁とに制御器を介在させ、この制御器に予め
測定された各コラムのバネ定数kを入力するとともに、
各コラムに設けた荷重検出器により測定される検出荷重
Pを入力し、これら検出荷重Pとバネ定数kとから演算
されるP/kの値が全て等しくなるようにリリーフ減圧
弁を自動調整する4コラム式多段圧延機の初期荷重バラ
ンスの調整方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5214213A JPH0760326A (ja) | 1993-08-30 | 1993-08-30 | 4コラム式多段圧延機の初期荷重バランスの調整方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5214213A JPH0760326A (ja) | 1993-08-30 | 1993-08-30 | 4コラム式多段圧延機の初期荷重バランスの調整方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0760326A true JPH0760326A (ja) | 1995-03-07 |
Family
ID=16652101
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5214213A Withdrawn JPH0760326A (ja) | 1993-08-30 | 1993-08-30 | 4コラム式多段圧延機の初期荷重バランスの調整方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0760326A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102728623A (zh) * | 2012-07-19 | 2012-10-17 | 中冶赛迪工程技术股份有限公司 | 一种轧辊平衡液压控制系统 |
-
1993
- 1993-08-30 JP JP5214213A patent/JPH0760326A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102728623A (zh) * | 2012-07-19 | 2012-10-17 | 中冶赛迪工程技术股份有限公司 | 一种轧辊平衡液压控制系统 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20001031 |