JPH076024U - 車両の暖房装置 - Google Patents

車両の暖房装置

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JPH076024U
JPH076024U JP3463593U JP3463593U JPH076024U JP H076024 U JPH076024 U JP H076024U JP 3463593 U JP3463593 U JP 3463593U JP 3463593 U JP3463593 U JP 3463593U JP H076024 U JPH076024 U JP H076024U
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JP
Japan
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heater
vehicle
seat
heating device
panel heater
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Application number
JP3463593U
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English (en)
Inventor
誠一郎 津田
洋 水島
Original Assignee
近畿車輌株式会社
押谷産業株式会社
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Publication of JPH076024U publication Critical patent/JPH076024U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造が簡単で設置対象物のスペース的な、な
いしは形状的な邪魔なしに設置できるようにする。 【構成】 面状発熱体11の表裏面を絶縁体13、14
で覆い必要な剛性を持たせたパネルヒータ10を、車両
の座席1およびその廻りの車両構成部材4の一部に代え
て、あるいはこれらに沿って設けたことを第1の特徴と
し、面状発熱体の表裏面を絶縁体で覆いフィルム状に形
成した面状ヒータを、車両の床に組み込んだことを第2
の特徴とする特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は車両の暖房装置、例えば鉄道車両等の座席廻りや、床面に設ける暖房 装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の暖房装置の一例として、図8に示す鉄道車両用の暖房装置が知られて いる。このものは、図に示すように、車両の車室内壁4の内側に配置された背も たれ部2とシート部3とからなる座席1の下部に取り付けられている。この暖房 装置は、器具本体30を構成する反射盤31の上端を前記シート部3の支持フレ ーム3aに取り付け、反射板31の下端は床部5に設けたシート支持フレームに 固定している。そして、この器具本体30の左右側板間(図示せず)には、電源 部に接続された端子が配設され、この端子間にシーズ線ヒータ32が上下に配設 されている。
【0003】 前記反射板31は、シーズ線ヒータ32からの熱放射を反射するもので、前部 側にはシーズ線ヒータ32を保護する保護板33が装着されている。
【0004】 しかして、上記暖房装置は、シーズ線ヒータ32に通電すると、このシーズ線 ヒータ32が発熱するので、シーズ線ヒータ32からの熱放射および反射板31 による熱反射によって座席1の蹴込み部6が暖房される。このため、座席1に座 った人や立っている人の足元が暖められる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の暖房装置は、器具本体30にシーズ線ヒータ32を 内蔵しており、反射板31と保護板33とを具備する必要があることから、必然 的に大型化している。従って、大きな設置スペースが必要となり、上記の如くこ の暖房装置を座席1の蹴込み部6に設置したとき、この蹴込み部6の奥行きが狭 められて、座った人が足を深く入れることができず、楽な姿勢で乗車できないと いう欠点があった。また、蹴込み部6のスペースが狭くなっているので、手荷物 等を収容するにも限度があった。
【0006】 さらに、この暖房装置は、座席1に設ける場合、車両の骨組等の支持物を必要 とするので、構成部品も必然的に多くなり、構造が複雑化してコスト高になって いた。
【0007】 また、この暖房装置を座席廻りの車両構成部材、例えば、車室内壁や床に設置 しようとする場合、車室側に突出することになるので、装着がほとんど不可能で あり、設置場所が限られるという問題が残されていた。
【0008】 なお、鉄道車両以外の各種車両も同様である。
【0009】 本考案は、上記のような課題を解消することができる車両の暖房装置を提供す ることを課題とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記のような課題を達成するために、面状発熱体の表裏面を絶縁体で 覆い必要な剛性を持たせたパネルヒータを、車両の座席およびその廻りの車両構 成部材の一部に代えて、あるいはこれらに沿って設けたことを第1の特徴とする ものである。
【0011】 本考案はまた上記のような課題を達成するために、面状発熱体の表裏面を絶縁 体で覆いフィルム状に形成した面状ヒータを、車両の床に組み込んだことを第2 の特徴とするものである。
【0012】
【作用】
本考案の第1の特徴の上記構成では、面状発熱体の表裏面が絶縁体で覆われ、 適当な剛性を持ったパネルヒータが偏平なヒータ部材を構成する。このパネルヒ ータを車両の座席およびその廻りの車両構成部材の一部に代えて、あるいは車両 の座席およびその廻りの車両構成部材に沿って設けると、パネルヒータはそのま まこれから突出せず暖房熱源として機能させることができる。
【0013】 本考案の第2の特徴の上記構成では、面状発熱体の表裏面が絶縁体で覆ってフ ィルム状にした面状ヒータが、シート状のヒータ部材を構成する。この面状ヒー タを車両の床に、例えばこれの仕上げ材に接着すると云ったように適宜組み込む と、床面上に突出するようなことなく床部での平面的な暖房熱源として機能させ ることができる。
【0014】
【実施例】
まず図1〜図5に示す本考案の第1の実施例について説明する。
【0015】 本実施例は鉄道車両の座席廻りに設けた暖房装置の場合を示している。この暖 房装置は図1に示すように、鉄道車両の座席1およびその廻りの車両構成部材の 一部に代える構成となっている。
【0016】 座席1は、背もたれ部2が図示しない支持フレームに固定されている。この支 持フレームは鉄道車両の車室内壁4に固着されており、下端には支持フレーム3 aが接合されている。この支持フレーム3aには、シート部3が取り付けられ、 このシート部3と床部5との間に蹴込み部6が形成される。
【0017】 座席1の廻りの車両構成部材である車室内壁4は、下部側と蹴込み部6の内奥 とに、通常、内装材が貼着されるが、図2に示すように本実施例ではこの内装材 に代えて、暖房装置のパネルヒータ10を装着するようになっている。
【0018】 前記暖房装置は、パネルヒータ10を備えたもので、このパネルヒータ10は 車室内壁4の下部並びに座席1の蹴込み部6に取付けるようになっている。
【0019】 パネルヒータ10としては、雑誌「機能材料」1992年4月号Vol.12 No.4の第460頁〜第51頁に、構造的に分類して記載されている、金属製 品、無機製品、高分子製品等の各種のものおよび各社の製品、あるいは、これか ら開発されるいわゆる面発熱体と言える偏平なもの全てを採用することができる 。
【0020】 図3はパネルヒータ10の具体的構造例を示し、長手方向に沿う両側縁に電極 11a、11bを有する面状発熱体11と、この面状発熱体11の表面と裏面と に絶縁体として施された絶縁コート13、14とで構成している。しかし具体的 な発熱体の構成およびこの表裏の絶縁構造はパネルヒータ10としての偏平性を 損なわない限りどのように構成することもできる。
【0021】 ところで本実施例のパネルヒータ10を車両構成部材の一部に代えて構成する 場合、パネルヒータ10に用いる絶縁体としては、電気的絶縁性に加え、パネル ヒータ10としての強度を高めるために必要な剛性を持たせるとともに、防水や 表面保護を図る各種材料を採用するのが好適である。
【0022】 例えば、FRPのように硬質性を有するものは、面上発熱体11をコーティン グして埋め込むことによってパネルヒータ10を形成する。また、このようにコ ーティング可能な他の材料として、セラミックおよびシリコンゴム等を用いるこ とができる。
【0023】 また、PET樹脂フィルムにより、面状発熱体11をラミネート加工してパネ ルヒータを形成できるが、この種の柔軟性材料は硬質板等に貼着することによっ て必要な剛性を持たせるようにする。
【0024】 なお、このPET樹脂フィルムやプリプレイグ等を用いる場合は、プレス加工 により十分な剛性のあるパネルヒータを形成することができる。さらにエポキシ 樹脂等を採用する場合は、面状発熱体11をディッピングすることによりパネル ヒータの形成が可能となる。
【0025】 もっとも発熱体11自身がこれら機能を十分に発揮するものである場合、絶縁 構造上で前記のような機能を求める必要はない。なお、図3における12はパネ ルヒータ10に通電するためのリード線を示している。
【0026】 しかして、パネルヒータ10を備えた暖房装置は、通電により面状発熱体11 が発熱し、座席1に腰掛けた人の足や車室内に立つ人の足を暖めることができる 。
【0027】 また、従来の暖房装置のような支持部材の必要はなく車室内壁4にパネルヒー タ10を取り付けているので、蹴込み部6は大きなスペースが確保され、手荷物 等を収容することが容易となって利用価値が高められる。
【0028】 図4は本考案の暖房装置の第2の実施例を示している。この暖房装置は、座席 1のシート部3の下面3bにパネルヒータ18を取り付けたもので、反射板19 を備えている。パネルヒータ18は、上記第1の実施例のパネルヒータ10と同 様に、絶縁コートを施した面状発熱体11よりなる。これにより、本例の暖房装 置は、パネルヒータ18からの放射熱と反射板19による反射熱とによって、座 席1に腰掛けた人の足や車室内に立つ人の足を効率良く暖めることができる。ま た、手荷物等を座席1の下の蹴込み部6のスペースに容易に収容することができ る。
【0029】 図5は本考案の暖房装置の第3の実施例を示している。本実施例の暖房装置は 、座席1にパネルヒータ20、21を内蔵したものである。これら、パネルヒー タ20、21は、形状が異なるのみで図4に示す第2の実施例のパネルヒータ1 8と基本的構成がほぼ同一である。
【0030】 一方のパネルヒータ20は、背もたれ部2を固定する固定フレーム2aの前面 に取り付けられ、パネルヒータ21は、シート部3を支持する支持フレーム3c の上面にそれぞれ取り付けられている。
【0031】 本例の暖房装置は、パネルヒータ20、21を背もたれ部2とシート部3とに 内蔵しているので、それぞれの面状発熱体11が発熱すると、背もたれ部2が暖 められるとともに、シート部3の上面および下面が暖房される。このため、座席 1に腰掛けた人の身体全体が暖められる。また、蹴込み部6の収容スペースもさ らに大きくとることができる。
【0032】 図6、図7は本考案の第4の実施例を示している。本実施例の暖房装置は図に 示すように、電極11a、11bを持った面状発熱体11の表裏面を絶縁体31 で覆ってフィルム状の面状ヒータ32を形成し、この面状ヒータ32を耐熱性の 高い床仕上げ材33と断熱性の高い床詰め物34との間に挟み込み、鉄道車両の 床面を面状ヒータ32が上方に突出するようなことなしに形成している。
【0033】 面状ヒータ32が発熱されると、下面を覆う床詰め物34の断熱性が高いこと により、面状ヒータ32の熱は床下に逃げるのを防止され、床仕上げ材33を通 じて車室内に効率よく放射される床暖房が可能となる。したがって、通常の床と 同様な外観のまま車室内を面状ヒータ32を設けた範囲にて乗客の足元から効果 的に暖めることができ、床の全域に面状ヒータ32を設けて暖房することも難な く実現する。
【0034】
【考案の効果】
本考案の第1の特徴によれば、面状発熱体の表裏面を絶縁体で覆ったパネルヒ ータが適当な剛性を持つ偏平なヒータ部材をなし、これを用いた暖房装置を肉厚 の薄い構成の簡単なものとなるうえ、パネルヒータを車両の座席およびその廻り の構成部材の一部に代えて装着し、あるいは車両の座席およびその廻りの車両構 成部材に添え付けると、そのままこれらから突出せず暖房熱源として機能させる ことができるので、スペース的な、あるいは形状的な邪魔のない暖房装置を実現 することができ、例えば、座席下の下部にパネルヒータを設けた場合においては 、従来の暖房装置に必要であった支持部材等が不要になるうえ、大きな空間が確 保される。またパネルヒータの取り付けが容易でしかも車室内に突出しないので 、設置場所を選ばないと云った効果も発揮する。
【0035】 本考案の第2の特徴によれば、面状発熱体の表裏面を絶縁体で覆ってフィルム 状にした面状ヒータがシート状のヒータ部材をなし、これを適宜組み込んだ車両 の床面において、面状ヒータが突出するようなことなしに一体化された暖房熱源 として機能するので、床面の平坦性および単純な構造形態を確保しながら、車室 内を必要範囲にて乗客の足元から理想的に暖房することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案が適用された第1の実施例としての鉄道
車両の座席周囲の斜視図である。
【図2】図1の座席部の断面図である。
【図3】図1のパネルヒータの分解斜視図である。
【図4】本考案の第2の実施例を示す鉄道車両の座席部
の断面図である。
【図5】本考案の第3の実施例を示す鉄道車両の座席部
の断面図である。
【図6】本考案の第4の実施例を示す面状ヒータを利用
した床部の斜視図である。
【図7】図6の床部の断面図である。
【図8】従来の鉄道車両に置ける暖房装置および車両の
座席を示す側面図である。
【符号の説明】
1 座席 2 背もたれ部 3 シート部 4 車室内壁 6 蹴込み部 10 パネルヒータ 11 面状発熱体 13 絶縁体 14 絶縁体 18 パネルヒータ 20 パネルヒータ 21 パネルヒータ 31 絶縁体 32 面状ヒータ 33 床仕上げ材 34 床詰め物

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 面状発熱体の表裏面を絶縁体で覆い必要
    な剛性を持たせたパネルヒータを、車両の座席およびそ
    の廻りの車両構成部材の一部に代えて、あるいはこれら
    に沿って設けたことを特徴とする車両の暖房装置
  2. 【請求項2】 面状発熱体の表裏面を絶縁体で覆いフィ
    ルム状に形成した面状ヒータを、車両の床に組み込んだ
    ことを特徴とする車両の暖房装置。
JP3463593U 1993-06-25 1993-06-25 車両の暖房装置 Pending JPH076024U (ja)

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JP3463593U JPH076024U (ja) 1993-06-25 1993-06-25 車両の暖房装置

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ID=12419873

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JP3463593U Pending JPH076024U (ja) 1993-06-25 1993-06-25 車両の暖房装置

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013511021A (ja) * 2009-11-13 2013-03-28 アールティーアール テクノロジーズ,インコーポレイテッド 多層構造加熱パネル
JP2015033894A (ja) * 2013-08-08 2015-02-19 近畿車輌株式会社 鉄道車両
JPWO2017104343A1 (ja) * 2015-12-17 2018-03-22 株式会社デンソー ヒータ装置

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