JPH07599Y2 - コンクリ−ト孔形成用円筒体 - Google Patents

コンクリ−ト孔形成用円筒体

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JPH07599Y2
JPH07599Y2 JP1987070751U JP7075187U JPH07599Y2 JP H07599 Y2 JPH07599 Y2 JP H07599Y2 JP 1987070751 U JP1987070751 U JP 1987070751U JP 7075187 U JP7075187 U JP 7075187U JP H07599 Y2 JPH07599 Y2 JP H07599Y2
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cap
concrete
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void
cylindrical
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隆傳 久保田
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隆傳 久保田
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はコンクリート擁壁やコンクリート構造物にガー
ドレールや防護柵の支柱や電柱を設置するために該コン
クリートに孔を形成するためのコンクリート孔形成用円
筒体(いわゆるボイド)に関するものである。
〔従来の技術及びその問題点〕
第5図は従来技術を示すものであるが、図において道路
(1)は土質(2)とアスファルト(3)とから成る
が,この両側に(図では一方のみ図示)コンクリート擁
壁(4)が形成され,この中に紙製の円筒体であるボイ
ド(5)が埋め込まれている。このボイド(5)はコン
クリートが固まっていないときに,すなわち生コンクリ
ートのときに埋め込まれるのであるが,その下端開口を
そのまゝにして生コンクリート(4)内に埋め込んでは
生コンクリートがボイド(5)内に侵入し,規定の孔深
さlが得られない。従って,従来は第5図に示すように
下端開口をビニールシート(6)や新聞紙などで覆って
いた。然しながら,これでも図示するように生コンクリ
ート(4)を図示の高さ位置まで増大させて行くと生コ
ンクリート(4)の静圧力により生コンクリートがビニ
ールシート(6)を押し上げてボイド(5)の下端より
上方へと侵入する。この状態でコンクリート(4)が固
まると第5図に示すようにボイド(5)を外部に除去し
たときにコンクリート(4)内に形成される孔(4a)の
深さは規定の寸法lより△lだけ小さくなる。このよう
な場合,この孔に挿入する構造物,例えば支柱の端部を
切断したりコンクリートを削ったりしなければならな
い。また,ビニーリシート(6)や新聞紙を下端開口に
取り付ける作業は大変,手間がかゝた。
また,ボイド(5)の上端開口は開放されたまゝである
ので,生コンクリートの打設作業中に生コンクリートが
ボイド(5)内に入ったり,コンクリート養成中や,特
に長期間,ガードレールの支柱などの構造物を挿入設置
しないで放置した場合には,ボイド(5)内に雨水
(7)や泥が入ったり,空かん(8)などが投入された
りするので,後日,構造物を設置する際,面倒な作業を
必要とした。あるいは,冬期で雨水が入った場合には凍
結によりコンクリート擁壁(4)にき裂などの破損を生
じたりすることもある。
また,上端開口が開放しているので作業員がこのボイド
(5)内に足をつっこんでけがをする恐れもあった。
〔考案が解決しようとする問題点〕
本考案は上記問題に鑑みてなされ,規定通りの深さの孔
を形成することができ,各種の作業を容易にし得るコン
クリート孔形成用円筒体を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的は,生コンクリート中に上端側が部分的に外部
に突出するように埋め込まれるコンクリート孔形成用円
筒体において、円筒本体は紙で成りその下開口端部を閉
塞するキャップは充分に剛性のあるプラスチックで成り
円筒状であって、該円筒状のキャップの周壁部は、内側
周壁部と外側周壁部の2重構造になっており、これらが
対向する内壁面に、多数の断面が鋸歯状の溝を形成させ
ており、該内側周壁部と該外側周壁部との間に前記円筒
本体の下端部を挟着させて、該キャップを前記円筒本体
の前記下開口端部に取付けるようにしたことを特徴とす
るコンクリート孔形成用円筒体によって達成される。
〔作用〕
円筒本体(ボイド)の下開口端は充分に剛性のあるプラ
スチックのキャップで閉塞されているので,生コンクリ
ート内に埋め込まれたときに下端側で静圧力を受けても
ボイドの下端より上方のボイド内空間に生コンクリート
が侵入することはなく規定通りの深さの孔がコンクリー
ト内に形成される。
また,キャップは充分に剛性のあるプラスチックで成る
円筒状であって、この円筒状のキャップの周壁部は内側
周壁部と外側周壁部の2重構造になっており、これらは
対向する内壁面に多数の断面が鋸歯状の溝を形成させて
おり、該内側周壁部と、該外側周壁部との間に上記円筒
本体の下端部を挟着させて、このキャップを上記円筒本
体の下開口端部に取り付けるようにしているので、紙で
なる円筒本体の内壁面にキャップの鋸歯状の溝(山)が
くい込んで、取付けが確実であり、かつ、その取り付け
作業が簡単である。ワンタッチ取り付けも可能である。
また,上開口端部にも下開口端部に取付けられたのと同
じキャップを取付けた場合には,コンクリート打設中や
養成中,又,特に長期間,構造物を設置しないで放置し
たときにもボイド内に生コンクリートが入ったり,雨
水,空かんなどが入ったりすることがないので,構造物
挿入設置時の作業が従来より一段と簡単になる。
また,冬期にボイド内に雨水が入って凍結し,これによ
ってコンクリートにき裂などのような破損が生ずること
が防止される。更に作業員の安全を保証することができ
る。
〔実施例〕
以下,本考案の各実施例につき第1図〜第5図を参照し
て説明する。
第1図〜第4図は第1実施例のボイドを示すが,図にお
いてボイドは全体として(10)で示され,紙製の円筒本
体(11)と,この上下開口端部(11a)(11b)を閉塞す
るプラスチック製のキャップ(12)(13)から成ってい
る。
第2図及び第3図を参照してキャップ(12)の詳細につ
いて説明すると,内側には径方向に補強用リブ(14)が
一体的に形成され,これによりキャップ(12)の剛性を
向上させている。キャップ(12)の周壁部(15)は2重
構造となっていて,この相対する内壁面には多数の環状
の溝(16)が形成されている。これによって周壁部(1
5)の曲げ方向の剛性を若干,小さくして第1図に示す
ように紙製の円筒本体(11)の厚さや内外径に多少の誤
差があっても周壁部(15)を変形させて円筒本体(11)
の開口端部に嵌着させることができる。また,第1図に
示すように,多数の溝(16)は断面が鋸歯状に形成され
ているので,開口端部に嵌着させたときには,これらが
紙製の円筒本体(11)の周壁面にくい込んで,その取付
けを確実なものとする。
また,キャップ(12)の上壁部の外周縁部には等角度間
隔でねじ挿通孔(18)が4個,形成される。これらは上
述の2重周壁部(15)の隙間Sと整列している。キャッ
プ(12)は第1図に示すように2重周壁部(15)内に円
筒本体(11)の開口端部を嵌着させた後,ねじ挿通孔
(18)に木ねじ(17)を挿通し,押圧回動させることに
より紙製の円筒本体(11)の周壁部の軸方向にねじ込む
ことにより,円筒本体(11)と一体化される。
以上では,上側のキャップ(12)について説明したが,
下側のキャップ(13)も全く同様に構成され,同様にし
て円筒本体(11)の下端開口部(11b)に取り付けられ
る。
第4図は以上のように構成されるボイド(10)の現場へ
の適用状況を示すものであるが,第6図に対応する部分
については同一の符号を付し,その詳細な説明は省略す
る。
本実施例のボイド(10)は上下に全く対称的であるの
で,どちらを上方にしてもよく,例えばキャップ(13)
側を下方にして生コンクリート(4)中に埋め込まれ
る。上端側は従来技術と同様,若干、外方に突出させら
れる。ボイド(10)の下端は路面より規定の深さlにあ
り,生コンクリート(4)の静止圧を受けるが,キャッ
プ(13)は充分な剛性を有するので,これによって変形
することなく生コンクリート(4)は図示の状態で固ま
る。よってコンクリート(4)内に規定の深さlの孔
(4a)が得られる。構造物,例えばガイドレールの支柱
がこの孔(4a)に挿入,設置されるときには従来と同様
に,ボイド(10)は孔(4a)から取り除かれる。
生コンクリート(4)が固まるまでは,又は構造物を設
置するまでは第4図に示す状態でボイド(10)が放置さ
れるのであるが,上端開口はキャップ(12)によって閉
塞されているので,ボイド(10)内に雨水や泥が侵入す
ることはない。空かんなどが投入されることもない。ま
た生コンクリート打設作業中に生コンクリートがこのボ
イド(10)の中へ入ってしまうこともない。よって構造
物設置時の作業を容易なものとする。更に,作業員がボ
イドの中へ足をつっこんでけがをするということも防止
される。なお,本実施例ではキャップ(12)(13)は充
分な強度を有し,この上に作業員がのっても破かいしな
いものとされている。
なお、キャップがプラスチックで成るので、軽量であ
り、材料コストも安価である。また成型加工できるので
製作コスト安価にすることができる。
以上,本考案の各実施例について説明したが,勿論,本
考案はこれらに限定される事なく本考案の技術的思想に
種々の変形が可能である。
例えば,以上の実施例ではキャップをプラスチック製と
し木ねじ(17)(25)で円筒本体(11)(21)に取り付
けるようにしたが,これを省略しプラスチックの弾性を
利用して弾性的に円筒本体(11)(21)に嵌着取付ける
ようにしてもよい。この場合にはキャップを円筒本体に
ワンタッチで嵌着させることができる。
また以上の実施例では,円筒本体(11)(21)の上下開
口端部にキャップを取りつけるようにしたが,下方の開
口端にのみ取り付けるようにしてもよい。この場合に
は,上方から雨水などが入り込むことは防止されないが
規定深さ寸法の孔は形成することができる。上下にキャ
ップを取りつけたボイドの使用後でも上方のキャップは
再度そのまゝ用いることができる。
〔考案の効果〕
本考案のコンクリート孔形成用円筒体によればコンクリ
ートに正確に規定通りの深さの孔を形成することがで
き,キャップの2重構造の周壁部に円筒本体の下開口端
部に嵌着するだけでよいので,キャップの取付作業が非
常に簡単であり、かつ紙面に鋸歯状の溝(山)がくい込
んで取付けが確実であり、各種の作業を容易にすること
ができる。円筒本体の上方開口端部にもキャップを取り
付けた場合には,更に各種の作業を容易にすると共に作
業員の安全をも保証することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例によるボイドの部分破断側面
図,第2図は第1図におけるキャップを下方から見た斜
視図(第1図におけるキャップは第2図においてI−I
線方向から見た断面図),第3図は同キャップを上方か
ら見た部分破断斜視図,第4図は第1図のボイドを実際
にコンクリート内に埋め込んだ状況を路面と共に示す断
面図,及び第5図は従来のボイドを実際にコンクリート
内に埋め込んだ状況を路面と共に示す断面図である。 なお図において、 (10)……ボイド (12)(13)……キャップ

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】生コンクリート中に上端側が部分的に外部
    に突出するように埋め込まれるコンクリート孔形成用円
    筒体において、円筒本体は紙で成りその下開口端部を閉
    塞するキャップは充分に剛性のあるプラスチックで成り
    円筒状であって、該円筒状のキャップの周壁部は、内側
    周壁部と外側周壁部の2重構造になっており、これらが
    対向する内壁面に、多数の断面が鋸歯状の溝を形成させ
    ており、該内側周壁部と該外側周壁部との間に前記円筒
    本体の下端部を挟着させて、該キャップを前記円筒本体
    の前記下開口端部に取付けるようにしたことを特徴とす
    るコンクリート孔形成用円筒体。
  2. 【請求項2】前記円筒本体の上開口端部にも、前記キャ
    ップと同一構成のキャップを同様にして取り付けるよう
    にした前記第1項に記載のコンクリート孔形成用円筒
    体。
JP1987070751U 1987-05-11 1987-05-11 コンクリ−ト孔形成用円筒体 Expired - Lifetime JPH07599Y2 (ja)

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JPS63179359U JPS63179359U (ja) 1988-11-21
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101183120B1 (ko) * 2011-10-14 2012-09-19 이피아이주식회사 배관형성을 위한 종이슬리브 및 이를 이용한 배관 형성방법

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS519527U (ja) * 1974-07-09 1976-01-23
JPS59185354U (ja) * 1983-05-27 1984-12-10 株式会社 長谷川工務店 スラブ貫通孔形成用型枠装置

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