JPH0759650B2 - 多糖類の油中分散液の製造方法 - Google Patents

多糖類の油中分散液の製造方法

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JPH0759650B2
JPH0759650B2 JP61290644A JP29064486A JPH0759650B2 JP H0759650 B2 JPH0759650 B2 JP H0759650B2 JP 61290644 A JP61290644 A JP 61290644A JP 29064486 A JP29064486 A JP 29064486A JP H0759650 B2 JPH0759650 B2 JP H0759650B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は多糖類の油中分散液の製造方法に関するもので
ある。
〔従来の技術およびそれの問題点〕
欧州特許出願公開明細書(EP−A−)第128661号は、表
面活性剤および安定剤から選ばれた分散促進剤の存在下
で多糖類の水溶液を油の中に分散させ、ついで生成した
エマルジヨンを乾燥することからなる、多糖類の油中分
散液の形の流体組成物を製造する方法を開示している。
表面活性剤および安定剤(これらが存在する場合)の全
体の量は、一般に多糖類の10〜50重量%、好ましくは15
〜40重量%の範囲内にあると記載されており、そして最
終的な分散液中の表面活性剤の量および安定剤の量は、
それぞれ一般に分散液の2〜20重量%、屡々5〜15重量
%であるといわれている。この多糖類は好ましくはキサ
ンタン生体高分子(xanthan baopolymer)およびその他
の微生物多糖類から選ばれる。さらに、この多糖類がキ
サンタン生体高分子(バイオポリマー)であるとき、油
による水溶液の乳化プロセスのある段階で温度が少なく
とも50℃、例えば50〜120℃、そして好ましくは75〜95
℃であるならば、安定性が著しく向上することも記載さ
れてる。
欧州特許出願公開明細書第128661号の実施例において
は、生成した各エマルジヨンにについて、25〜85℃、お
よび14mmHg(1.87×103Pa)までの減圧の共沸蒸留によ
る乾燥が施され、そしていずれの場合にも共沸蒸留の後
に温度を94℃または95℃上昇させて揮発性の油を留出さ
せている。
最後の分散液中の分散促進剤の量を十分完全に計算でき
るデータが記載されている例は実施例1、7、8および
10に限られている。実施例1の分散液は56%w/wの多糖
類と20.5%w/wの分散促進剤(多糖類に対して36.7%
w)を含み、実施例7の分散液は44%w/wの多糖類と13
%w/wの分散促進剤(多糖類に対して29.8%w)を含
み、実施例8の分散液は48%w/wの多糖類と39.4%の分
散促進剤(多糖類に対して82%w)を含み、そして実施
例10の分散液は58%w/wの多糖類と17.8%w/wの分散促進
剤(多糖類に対して30.7%w)を含んでいる。
欧州特許出願公開明細書第137538号は、1〜70%w/wの
多糖類、10〜60%w/wの疎水性液体、5〜60%w/wの水お
よび1〜25%w/wの乳化剤を含むバイオポリマーの油中
水型エマルジヨンに触れている。このエマルジヨンは、
好ましくは、30〜65%w/wの多糖類、15〜40%w/wの疏水
性液体、5〜25重量%の水、5/25%w/wの乳化剤および
1〜15%w/wの安定剤を含んでいる。より高い多糖類濃
度を有するエマルジヨンは、減圧、好ましくは1〜50mm
Hg(1.33×102Pa〜6.67×103Pa)、および昇温、好まし
くは40〜120℃における蒸発によつて達成される。好ま
しくは、蒸発による濃縮は、35〜45%w/wの範囲の生体
高分子濃度をもつエマルジヨンを生成するのに必要な程
度まで遂行される。
欧州特許出願公開明細書第137538号の実施例において
は、蒸発による濃縮は30mmHg(4×103Pa)〜3mmHg(4
×102Pa)の減圧下60℃において、あるいは40mmHg(5.3
3×103Pa)〜10mmHg(1.33×103Pa)の減圧下80〜100℃
の温度において成し遂げられた。
最後に濃縮されたエマルジヨン中の分散促進剤の量を十
分完全に計算できるデータが記載されている例は、実施
例5、13および14に限られてる。実施例5のエマルジヨ
ンは69%w/wの多糖類と12.3%w/wの分散促進剤(多糖類
に対して17.8%w)を含み、実施例13のエマルジヨンは
26%w/wの多糖類と4.6%w/wの分散促進剤(多糖類に対
して17.8%w)を含み、そして実施例14のエマルジヨン
は55%w/wの多糖類と18.3%w/wの分散促進剤(多糖類に
対して33.3%w/w)を含んでいる。
欧州特許出願公開明細書第128661号および第137538のい
ずれにおいても、少なくとも1種の分散促進剤の存在下
において多糖類の水溶液を油の中に分散させ、ついで最
終的な多糖類の油中分散液を得るために、生成したエマ
ルジヨンを専ら蒸発により濃縮して油中水型のエマルジ
ヨンを生成させることによつて、多糖類の油中分散液が
製造される。
分散促進剤は油中水型のエマルジヨンを形成するのに十
分な量で存在する必要があり、しかも分散促進剤の全量
が最終的な多糖類の油中分散液の中に残ることがわか
る。仕上げ流体、改修流体または掘さく流体として、例
えば強化された石油の回収工程、あるいは坑井の掘さく
工程、例えば油井およびガス井の掘さく工程において使
用するにあたり、多糖類の油中分散液を水溶液中で希釈
するのに、上記のような高濃度の分散促進剤は必要とし
ない。
〔研究に基づく知見事項〕
驚くべきことには、共沸蒸留が止んだとき蒸発が停止す
ると、その残渣は2つの相、すなわち大部分が油と分散
促進剤からなる油相と、多糖類、分散促進剤および油を
含む懸濁相の形にある多糖類の安定な油中分散液に分離
しつづけることがここに発見された。この懸濁相は対応
する従来技術の多糖類の油中分散液よりも低い濃度の分
散促進剤を含み、しかもこの分散促進剤を含む油相は再
循環できるので、分散促進剤全体の消費量を低減するこ
とができる。共沸蒸留が止んだ後で油を留出させる必要
がないので、高い温度および/または極めて低い圧力の
使用を避けることができ、したがつてエネルギーの必要
量が低下する。
〔発明の構成〕
したがつて、本発明によれば、 (a) 少なくとも1種の分散促進剤の存在下におい
て、多糖類の水溶液を油の中に分散させることによつて
油中水型エマルジヨンを形成させ、 (b) 生成したエマルジヨンを共沸蒸留によつて乾燥
させ、そして (c) 共沸蒸留による乾燥によつて生成した残渣か
ら、油および分散促進剤を含む油相と、多糖類、分散促
進剤および油を含む懸濁相の形のある多糖類の油中分散
液とを物理的に遊離する、 という段階からなる、多糖類の油中分散液の製造方法が
提供される。
〔発明の具体的な説明〕
物理的な遊離段階(c)は、単に、乾燥した残渣を、好
都合には室温において静置させてからデカンテーシヨン
で油相を除去することにらつて遂行することができ、あ
るいは乾燥した残渣を遠心分離してから油相を静かに注
ぐか、あるいは例えば約1マイクロメータ以下の孔径を
有する過膜を使用して、乾燥した残渣マイクロフイル
トレーシヨンまたは限界過を施して油相を浸透液とし
て集め、そして懸濁相を残留液(retentate)として得
ることができる。
多糖類は例は、カルボキシエチルセルロース、カルボキ
シメチルセルロース、カルボキシメチルヒドロキシエチ
ルセルロース、アルキルヒドロキシアルキルセルロース
類、アルキルセルロース類、アルキルカルボキシアルキ
ルセルロース類、およびヒドロキシアルキルセルロース
(特にヒドロキシエチルセルロース)のようなセルロー
ス誘導体、およびスクシノグリカン バイオポリマー
(succinoglycan biopolymer)およびキサンタンバイオ
ポリマーのような微生物多糖類を包含している。
スクシノグリカン バイオポリマーは、グルコール、お
よび、グルコース各7モルに対して0.9〜1.2モルのガラ
クトース、0.65〜1.1モルのピルビン酸塩、0〜2モル
のこはく酸塩および0〜2モルの酢酸塩を含み、そして
例えば欧州特許出願公開明細書第40445号または第13825
5号に記載されているように、シユードモナス(Pseudom
onas)、リゾビウム(Rhizobium)、アルカリゲネス(A
lcaligenes)またはアグロバクテリウム(Agrobacteriu
m)、例えばシユードモナス種NCIB11264、シユードモナ
ス種NCIB11592またはアグロバクテリウム ラジオバク
ター(radiobacter)NCIB11883、あるいはこれらの突然
変異種の粘液生成種を培養することによつて製造され
る。
キサンタン バイオポリマーは、典型的には、マンノー
ス、グルコース、グルクロン酸、O−アセチル基および
アセタール結合を有するピルビン酸を2:2:1:1:0.5のモ
ル比で含み、そして例えば米国特許第4,299,825号に記
載されているように、キサントモナス(Xanthomonas)
種のバクテリア、好ましくはキサントモナス カムペス
トリス(Campestris)、例えばNRRL B−1459を培養す
るか、あるいは欧州特許出願公開明細書第130647号に記
載されているようにキサントモナス カムペストリスNC
IB11854を培養することによつて製造される。
好ましくは、本発明方法において使用される多糖類はキ
サンタン バイオポリマーまたはスクシノグリカン バ
イオポリマーである。
2%w/w〜18%w/wの範囲の多糖類濃度を有する多糖類の
水溶液は、例えば欧州特許出願公開明細書第49012号に
記載されているようにな限界過により、多糖類の希釈
水溶液の限界過によつて得られている。好ましくは、
本発明方法の段階(a)において使用される多糖類の水
溶液は7〜10%w/wの多糖類を含んでいる。
段階(a)のエマルジヨンについては、3〜5%w/wの
多糖類を含むのがさらに好ましい。
本発明方法において使用するのに適した油は、欧州特許
出願公開明細書第128661号に記載された揮発性の油およ
び同第137538号に記載された疎水性液体を包含してい
る。この油は、好ましくは、150〜250℃、より好ましく
は160〜200℃の温度範囲内で留出する炭化水素溶剤、好
都合には非芳香族系炭化水素溶剤からなる。170〜190℃
の温度範囲内で留出する脂肪族炭化水素溶剤が極めて効
果的であることがわかつた。
表面活性剤(乳化剤)および安定剤から少なくとも1種
の分散促進剤を選ぶことができる。好適なこのような分
散促進剤は欧州特許出願公開明細書第128661号および第
137538号に記載されている。好ましくは、少なくとも1
種の分散促進剤は少なくとも1種の非イオン系乳化剤か
らなる。このような乳化剤の例はソルビタンエステル、
例えばソルビタン モノオレエート、ソルビタン モノ
ラウレート;脂肪族アルコールのエトキシレート、例え
ば5個のエポキシ単位を含むC9-11アルカノールのエト
キシレート;エトキシル化したソルビタンまたはソルビ
トールエステル、例えば約5個のエトキシ基を含むエト
キシル化したソルビタン モノオルエート;ノニルフエ
ノール エトキシレートのようなアルキルフエノールエ
トキシレート;およびポリ−イソブチレン−無水マレイ
ン酸−トリエチレンテトラミンのような化合物を包含し
ている。
本発明方法の段階(b)は、好ましくは40〜60℃の範囲
の温度および4×103〜2×103Paの範囲の圧力、好都合
には40〜50℃の範囲の温度および4×103〜2.5×103Pa
の範囲の圧力において遂行される。
本発明方法の利点は、それが、仕上げ流体、改修流体ま
たは掘さく流体として、強化された油回収工程または坑
井の掘さく工程、例えば油井またはガス井における掘さ
く工程において使用するに当つて、水溶液中に分散させ
るのに有用な組成物である、40〜50%w/wの多糖類と3
〜4.5%w/wの少なくとも1種の分散促進剤を含む、従来
得られなつた多糖類の油中分散液に近づく手段を提供す
るところにある。したがつて、本発明はまた本発明によ
つて得られるこのような分散液も包含してる。
本発明はさらに実例となる以下の実施例から理解され、
これらの実施例の中で、種々の省略記号および商標は次
の意味をもつている。
「シエルフロ(SHELLFLO)−XA 140」(商標)バイオポ
リマー濃厚液は、8.1%w/w(乾燥ポリマー)のキサンタ
ン バイオポリマーを含むキサンタン バイオポリマー
の水性濃厚液(シエルケミカルズUK Ltd.より販売)で
あり、 「スパン(SPAN)20」(商標)乳化剤(アトラスヘミー
(Atlas Chemie)GmbH,西ドイツより販売)はソルビタ
ン モノラウレートであり、 「ドバノール(DOBANOL)91−6」(商標)乳化剤(シ
エル ケミカルズUK Ltd.より販売)は、6個のエトキ
シ単位を含み、かつ12.5のHLB(親水性親油性バラン
ス)を有するC9-00アルカノールのエトキシレートであ
り、 サツプ(SAP)230」(「SAP」は「シエル(SHELL)」
(商標)の添加剤パツケージである)乳化剤は、ポリイ
ゾブチレン部分がMn:1000を有し、かつポリイソブチレ
ン:無水マレイン酸:トリエチレンテトラミンのモル比
が1:1:0.7である、ポリイソブチレン−無水マレイン酸
−トリエチレンテトラミンであり、そして 「シエルゾル(SHELLSOL)TD」(商標)溶剤は、170〜1
90℃(ASTM D.1078)の蒸留範囲を有すイソパラフイン
の混合物である。
〔実施例および発明の効果〕
実施例1 次の成分からエマルジヨンを調製した。
収量(g) 「シエルフローXA 140」バイオポリマー濃厚液 83 「スパン20」乳化剤 1.2 「ドバノール91−6」乳化剤 0.3 「サツプ230」乳化剤 0.15 「シエルゾルTD」溶剤 98.35 乳化剤を溶剤の中に溶解し、そして生成した溶液とバイ
オポリマー濃厚液とを「ウルトラ タラツクス(Ultra
Turrax)T45/4G」(商標)ミキサ(ヤンケ(Janke)お
よびクンケル(Kunkel)より販売)により、10,000r.p.
mで互に40〜50℃において5分間混合した。
生成した安定な油中水型エマルジヨンは3.7%w/wのバイ
オポリマー(乾燥ポリマー)と0.9%w/wの添加剤(乳化
剤)を含んでいた。
このエマルジヨンを回転蒸発器の中に入れて、40℃から
上昇する温度および4×103Pa(30mmHg)から低下する
減圧の下で水と溶剤を共沸蒸留により蒸発させた。
温度が50℃に上昇し、かつ圧力が26.7×103Pa(20mmH
g)に低下したときに蒸発を止め、そしてその残渣を室
温(20℃)において24時間放置した。
残渣は二層に分離し、その上方の層(約80%v/vは極く
僅かなバイオポリマーしか含まず、その大部分は下方の
層(約20%v/v)の中に存在していた。これらの二層は
デカンテーシヨンによつて分離した。
エマルジヨン、残渣、上層および下層の試料の増粘能力
(viscosifying)は、生成した水溶液が、ブルツクフイ
ールド(Brookfierd)「ロートビスコメータ(Rotovisc
ometer)」(商標)、ULアダプタを備えたLVT型におい
て6r.p.m.で測定した、30℃における20cP(20×10-3Pa.
s)の粘度と7.3S-1剪断速度をもつような量で、それぞ
れの試料の定量を、塩分の低い塩水(1%w/wの塩化ナ
トリウムと0.1%の塩化カルシウムを含む水)の中で
(5,000r.p.m.で「ウルトラタラツクス(Ultra Turra
x)T45/2G」(商標)ミキサを使用する混合により)希
釈することによつて測定した。増粘能力はDF20(DF=希
釈係数)の形で表わされ、そしてこのDF20は上記の条件
の下で20cPの粘度を与える、試料の単位重量(g)当り
の塩水の重量(g)を表わしている。
バイオポリマーと添加剤の濃度と合わせて、結果を下記
の第1表に示す。上層と下層との間の添加剤の濃度は赤
外吸収測定法によつて測定した。
かくして、下層は、20℃の貯蔵に対して少なくとも3か
月間安定である、有用な、高濃度バイオポリマーの油中
分散液であることがわかる。上層は油中水型エマルジヨ
ンの中のもとの添加剤の量の約80%とともにバイオポリ
マーを低い百分率で含む結果、さらに油中水型エマルジ
ヨンを調製するために再循環することができる。
実施例2 実施例1のようにしてエマルジヨンを調製し、そして実
施例1と同様にして蒸発させた。
蒸発が停止した後、残渣を室温(20℃)まで冷却させ、
ついでMSE「スーパーマイナー(Super Minor)」テーブ
ル遠心分離機で20分間3000r.p.m.において遠心分離を施
した。残渣は上層(約80%v/v)と下層(約20%v/v)に
分離し、そしてその上層を静かに注ぎ出した。下層は最
初固体沈澱物の形をしており、これはへらによる撹拌に
よつて驚くほど簡単に液化して低粘度の分散液を生成し
た。この分散液は室温(20℃)における貯蔵に対して少
なくとも3か月間安定であり、沈澱物を再び形成しなか
つた。
増粘能力の測定は実施例1と同様であり、その結果を下
記の第2表に示す。
下層は実施例1で得られたものよりも高濃度のバイオポ
リマーを含み、かつさらに油中水型のエマルジヨンを調
製するために再循環できる上層は実施例1よりも低濃度
のバイオポリマーを含んでいることがわかる。
実施例3 実施例1と同様にしてエマジヨンを調製し、そして実施
例1のようにして蒸発させた。
蒸発が停止した後、残渣を30℃まで冷却し、ついでマイ
クロフイルトレーシヨンを施した。使用したマイクロフ
イルトレーシヨン測定基準(モジユール)は、0.1ミク
ロメータの孔径を有するポリスルホン マイクロフイル
トレーシヨン膜(DDS膜、「GRM0.1」型)を備えた直交
流形測定基準であつた。この膜を使用する前にエタノー
ルで脱水した。4バール(105Pa)の圧力差を与えなが
ら、30℃においてマイクロフイルトレーシヨンを遂行し
た。
浸透液はバイオポリマーを含まないことがわかり、そし
てそれは溶剤と添加剤とから構成されていた。残留液は
残渣に由来するすべてのバイオポリマーを含む、バイオ
ポリマーの油中分散液であつた。
増粘能力の測定は実施例1と同様であり、その結果を下
記の第3表に示す。
残留液は20℃における貯蔵に対して少なくとも3か月間
安定であつた。浸透液はさらに油中水型エマルジヨン調
製用に再循環するのに適している。
比較例A 実施例1と同様な方法によつて(3.7%w/wとバイオポリ
マーと0.9%w/wの添加剤を含む)エマルジヨンを調製し
た。
このエマルジヨンを回転蒸発器の中に入れ、そして欧州
特許出願公開明細書第128661号の実施例中に記載された
一般的な手順に従つて濃縮した。かくして40℃から上昇
する温度と4×103Pa(30mmHg)から低下する圧力にお
いて水と溶剤を共沸蒸留によつて蒸発させ、そして共沸
蒸留による蒸発が停止すると(温度約50℃および圧力約
2.67×103Pa(20mmHg))、温度は次第に90℃まで上昇
し、圧力は5.3×102Pa(4mmHg)まで低下して溶剤が蒸
発した。残渣の容量がエマルジヨンのもとの容量の約10
%になつたとき蒸発が止み、そして残渣を室温(20℃)
まで冷却した。
増粘能力の測定は実施例1と同様であり、その結果を次
の第4表に示す。
残渣は安定で、濃度の高いバイオポリマーの油中分散液
であつたけれども、それはもとのエマルジヨン中に存在
していたすべての添加剤を含んでいることに注目すべき
である。かくして、もとのエマルジヨンを形成させるの
に必要であるが、その残渣を大量の水の中に分散させる
必要のない過剰の添加剤を再循環することはできない。
もう一つの欠点は溶剤の蒸留のために90℃で加熱すると
いう高エネルギーを必要とすることである(残渣中のバ
イオポリマーの濃度を13.8〜15.1%w/wの範囲から(実
施例1〜3を参照)45%w/wまで上昇させるのに、その
残渣の65%w/w以上を構成する溶剤を蒸留によつて除去
しなければならない)。
比較例Aのさらに別の不都合は、90℃のような高温にさ
らすことによつて増粘能力が失われることである。これ
は、実施例3の残留液が低濃度のバイオポリマーを有す
るが高いDF20値を有するという事実による質的に理由か
ら明らかである。バイオポリマーの濃度でDF20値を割る
ことによつて定量的な大きさを得ることができる(かく
して最終生成物において1%のバイオポリマー当りの概
念的な希釈係数が得られる)。このようにして実施例1
〜3および比較例Aについて得られた値を次の第5表に
示す。
比較例Aに関するDF20/バイオポリマー値は実施例1〜
3の値よりも明らかにかなり低く、これはおそらく高温
にさらされたことによつてバイオポリマーの増粘能力が
かなり失われたことを示している。
実施例4 実施例1の手順に従い、下記の成分からエマルジヨンを
調製した。
重量(g) 「シエルフローXA140」バイオポリマー濃厚液 83 「スパン20」乳化剤 1 .6 「ドバノール91−6」乳化剤 0.4 「サツプ230」乳化剤 0.2 「シエルゾルTD」溶剤 97.8 生成した安定な油中水型エマルジヨンは3.7%wのバイ
オポリマーと1.2%w/wの添加剤を含んでいた。このエマ
ルジヨンを蒸発させて残渣を静置し、そして実施例1の
ようにデカンテーシヨンによつて分離した。残渣中およ
び上層および下層中の添加剤濃度が4.3%w/wであつたこ
とを除いて、第1表と実質的に同一の結果が得られた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−233092(JP,A)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a) 少なくとも1種の分散促進剤の存
    在下において、多糖類の水溶液を油の中に分散させるこ
    とによつて油中水型エマルジヨンを形成させ、 (b) 生成したエマルジヨンを共沸蒸留によつて乾燥
    させ、そして (c) 共沸蒸留による乾燥によつて生成した残渣か
    ら、油および分散促進剤を含む油相と、多糖類、分散促
    進剤および油を含む懸濁相の形にある多糖類の油中分散
    液とを物理的に遊離する、という段階からなる、多糖類
    の油中分散液の製造方法。
  2. 【請求項2】段階(a)のエマルジヨンが3〜5%w/w
    の多糖類を含む、特許請求の範囲第(1)項記載の製造
    方法。
  3. 【請求項3】多糖類の水溶液が7〜10%w/wの多糖類を
    含む、特許請求の範囲第(1)項または第(2)項記載
    の製造方法。
  4. 【請求項4】少なくとも1種の分散促進剤が少なくとも
    1種の非イオン系乳化剤からなる、特許請求の範囲第
    (1)項〜第(3)項のいずれかに記載の製造方法。
  5. 【請求項5】油が150〜250℃の温度範囲内で留出する炭
    化水素溶剤からなる、特許請求の範囲第(1)項〜第
    (4)項のいずれかに記載の製造方法。
  6. 【請求項6】温度範囲が160〜200℃である、特許請求の
    範囲第(5)項記載の製造方法。
  7. 【請求項7】40〜60℃の範囲の温度および4×103〜2
    ×103Paの範囲の圧力において段階(b)を遂行する、
    特許請求の範囲第(1)項〜第(6)項のいずれかに記
    載の製造方法。
  8. 【請求項8】温度が40〜50℃の範囲にあり、かつ圧力が
    4×103〜2.5×103Paの範囲にある、特許請求の範囲第
    (7)項記載の製造方法。
  9. 【請求項9】多糖類がキサンタン バイオポリマーまた
    はスクシノグリカン バイオポリマーである、特許請求
    の範囲第(8)項記載の製造方法。
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