JPH0759505B2 - シクロペンテノン類を活性成分とする骨形成促進剤 - Google Patents
シクロペンテノン類を活性成分とする骨形成促進剤Info
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- JPH0759505B2 JPH0759505B2 JP63288980A JP28898088A JPH0759505B2 JP H0759505 B2 JPH0759505 B2 JP H0759505B2 JP 63288980 A JP63288980 A JP 63288980A JP 28898088 A JP28898088 A JP 28898088A JP H0759505 B2 JPH0759505 B2 JP H0759505B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
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- cyclopentenone
- cyclopentenones
- hydroxy
- substituted
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- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は5−アルキリデン−4−置換−2−シクロペン
テノンを活性成分とする骨形成促進剤に関する。
テノンを活性成分とする骨形成促進剤に関する。
[従来の技術] 通常の健常人の骨の代謝は、破骨細胞による骨吸収と骨
芽細胞による骨形成がバランスよく繰り返されることに
よって成立しているといわれており、この骨吸収と骨形
成のバランスがくずれた場合、骨粗鬆症や骨軟化症とい
った病態になるものと考えられている。このような骨疾
患の治療剤としては、活性型ビタミン製剤,カルシトニ
ン製剤,ジホスホン酸製剤,エストロゲン製剤,カルシ
ウム製剤などが使用されるが、これらの製剤の多くは骨
吸収を抑制すう作用などが報告されているものの、骨形
成を促進する作用を明確に示したものはない。さらにこ
れらの製剤はその効果が確実ではないため、より効果が
確実と考えられる骨芽細胞による骨形成を促進させる作
用をもつ薬剤の開発が強く望まれている。
芽細胞による骨形成がバランスよく繰り返されることに
よって成立しているといわれており、この骨吸収と骨形
成のバランスがくずれた場合、骨粗鬆症や骨軟化症とい
った病態になるものと考えられている。このような骨疾
患の治療剤としては、活性型ビタミン製剤,カルシトニ
ン製剤,ジホスホン酸製剤,エストロゲン製剤,カルシ
ウム製剤などが使用されるが、これらの製剤の多くは骨
吸収を抑制すう作用などが報告されているものの、骨形
成を促進する作用を明確に示したものはない。さらにこ
れらの製剤はその効果が確実ではないため、より効果が
確実と考えられる骨芽細胞による骨形成を促進させる作
用をもつ薬剤の開発が強く望まれている。
一方、本発明における5−アルキリデン−4−置換−2
−シクロペンテノン類はプロスタグランジン類に属する
化合物であり、その生物活性として抗種瘍活性,抗ウイ
ルス活性が知られている。
−シクロペンテノン類はプロスタグランジン類に属する
化合物であり、その生物活性として抗種瘍活性,抗ウイ
ルス活性が知られている。
一方、腰原らは日本生化学会(1988年要旨集p767)でプ
ロスタグランジンD2にヒト骨芽細胞の石灰化促進作用が
あることを見出した。これはプロスタグランジンD2が分
解した12Δ−プロスタグランジンJ2が作用したものと示
唆された。しかし本発明における5−アルキリデン−4
−置換−2−シクロペンテノン類すなわち、Δ7−プロ
スタグランジンA型化合物や12−ヒドロキシ−Δ7−プ
ロスタグランジンA型化合物についての骨形成促進作用
については全く知られていない。
ロスタグランジンD2にヒト骨芽細胞の石灰化促進作用が
あることを見出した。これはプロスタグランジンD2が分
解した12Δ−プロスタグランジンJ2が作用したものと示
唆された。しかし本発明における5−アルキリデン−4
−置換−2−シクロペンテノン類すなわち、Δ7−プロ
スタグランジンA型化合物や12−ヒドロキシ−Δ7−プ
ロスタグランジンA型化合物についての骨形成促進作用
については全く知られていない。
[発明の目的] 本発明者らは従来骨形成促進剤として知られる薬剤とは
異なり、真に骨形成促進作用を有する薬剤を見出すべく
鋭意研究した結果本発明に到達したものである。
異なり、真に骨形成促進作用を有する薬剤を見出すべく
鋭意研究した結果本発明に到達したものである。
[発明の構成および効果] すなわち本発明では、下記式[I] で表わされる5−アルキリデン−4−置換−2−シクロ
ペンテノン類を活性成分とする骨形成促進剤が提供され
る。本発明によれば、特に下記式[I−a] で表わされる5−アルキリデン−4−置換−2−シクロ
ペンテノン類を活性成分とする骨形成促進剤が提供され
る。
ペンテノン類を活性成分とする骨形成促進剤が提供され
る。本発明によれば、特に下記式[I−a] で表わされる5−アルキリデン−4−置換−2−シクロ
ペンテノン類を活性成分とする骨形成促進剤が提供され
る。
上記式[I−a]で表わされる5−アルキリデン−4−
置換−2−シクロペンテノン類において、Rcは−COOR1
(ここでR1は上記定義に同じ。)あるいは−OR2(ここ
でR2は上記定義に同じ。)で置換されていてもよい炭素
数1〜4のアルキル基を表わす。アルキル基としてはメ
チル,エチル,プロピル,イソプロピル,ブチル,イソ
ブチル,t−ブチル等を挙げることができるが、好ましく
はプロピル基,ブチル基である。
置換−2−シクロペンテノン類において、Rcは−COOR1
(ここでR1は上記定義に同じ。)あるいは−OR2(ここ
でR2は上記定義に同じ。)で置換されていてもよい炭素
数1〜4のアルキル基を表わす。アルキル基としてはメ
チル,エチル,プロピル,イソプロピル,ブチル,イソ
ブチル,t−ブチル等を挙げることができるが、好ましく
はプロピル基,ブチル基である。
上記式[I−a]においてRdは水酸基、アセトキシ基、
又はフェノキシ基で置換されていてもよい炭素数1〜8
のアルキル基を表わす。アルキル基としてはRcで挙げた
ものの他にヘキシル基,ヘプチル基,オクチル基などを
挙げることができるが、好ましくはブチル基,ペンチル
基,ヘキシル基,ヘプチル基である。
又はフェノキシ基で置換されていてもよい炭素数1〜8
のアルキル基を表わす。アルキル基としてはRcで挙げた
ものの他にヘキシル基,ヘプチル基,オクチル基などを
挙げることができるが、好ましくはブチル基,ペンチル
基,ヘキシル基,ヘプチル基である。
上記式[I−a]のRc上には−COOR1(ここでR1は水素
原子,炭素数1〜5のアルキル基又は1当量のカチオン
を表わす。)あるいは−OR2(ここでR2は水素原子,又
は炭素数1〜4(カルボニル炭素は含まない)のアシル
基を表わす。)が置換していてもよく、R1の炭素数1〜
5のアルキル基としては上記Rcで挙げたものが挙げられ
る。1当量のカチオンとしては、例えばNH4 +,テトラメ
チルアンモニウム,モノメチルアンモニウム,ジメチル
アンモニウム,トリメチルアンモニウム,ベンジルアン
モニウム,フェネチルアンモニウム,モルホリニウムカ
チオン,モノエタノールアンモニウム,ピペラジニウム
カチオンなどのアンモニウムカチオン;Na+,Li+,K+など
のアルカリ金属カチオン;1/2Ca2+,1/2Mg2+,1/2Zn2+,1/3
A3+,1/3A3+などの2価もしくは3価の金属カチオンなど
が挙げられる。
原子,炭素数1〜5のアルキル基又は1当量のカチオン
を表わす。)あるいは−OR2(ここでR2は水素原子,又
は炭素数1〜4(カルボニル炭素は含まない)のアシル
基を表わす。)が置換していてもよく、R1の炭素数1〜
5のアルキル基としては上記Rcで挙げたものが挙げられ
る。1当量のカチオンとしては、例えばNH4 +,テトラメ
チルアンモニウム,モノメチルアンモニウム,ジメチル
アンモニウム,トリメチルアンモニウム,ベンジルアン
モニウム,フェネチルアンモニウム,モルホリニウムカ
チオン,モノエタノールアンモニウム,ピペラジニウム
カチオンなどのアンモニウムカチオン;Na+,Li+,K+など
のアルカリ金属カチオン;1/2Ca2+,1/2Mg2+,1/2Zn2+,1/3
A3+,1/3A3+などの2価もしくは3価の金属カチオンなど
が挙げられる。
R2の炭素数1〜4のアシル基としては、アセチル基,プ
ロピオニル基,ブタノイル基,ペンタノイル基などが挙
げられる。Rc上の置換基としては好ましいものとしては
水酸基,カルボキシル基,メトキシカルボニル基があ
る。
ロピオニル基,ブタノイル基,ペンタノイル基などが挙
げられる。Rc上の置換基としては好ましいものとしては
水酸基,カルボキシル基,メトキシカルボニル基があ
る。
さらに、上記式[I−a]において、Rdが炭素数2〜4
のアシルオキシ基で置換された炭素数1〜8のアルキル
基であるものも参考例として挙げられる。
のアシルオキシ基で置換された炭素数1〜8のアルキル
基であるものも参考例として挙げられる。
かかる5−アルキリデン−4−置換−2−シクロペンテ
ノン類としては 1. 5−[(E−4,7−ジヒドロキシ−(2E)−ヘプ
テニリデン]−4−(4−フェノキシブチル)−4−ヒ
ドロキシ−2−シクロペンテノン 2. 5−[(Z)−4,7−ジヒドロキシ−(2E)−ヘ
プテニリデン]−4−(4−フェノキシブチル)−4−
ヒドロキシ−2−シクロペンテノン 3. 5−[(E)−4,7−ジアセトキシ−(2E)−ヘ
プテニリデン]−4−(4−フェノキシブチル)−4−
ヒドロキシ−2−シクロペンテノン 4. 4−ヒドロキシ−4−オクチル−5−[(E)−6
−メトキシカルボニルヘキシリデン]−2−シクロペン
テノン 5. 4−ヒドロキシ−4−オクチル−5−[(E)−6
−カルボキシヘキシリデン]−2−シクロペンテノン 6. 4−ヒドロキシ−4−オクチル−5−[(E)−6
−カルボキシヘキシリデン]−2−シクロペンテノン 7. Δ7−プロスタグランジンA1メチルエステル 8. Δ7−プロスタグランジンA1 9. 4−オクチル−5−[(E)−6−カルボキシヘキ
シリデン]−2−シクロペンテノン 10. 5−(4,5,6−トリヒドロキシ−2−ヘキセニリデ
ン)−4−(4−フェノキシブチル)−4−ヒドロキシ
−2−シクロペンテノン 11. 5−(4,5,6−トリアセトキシ−2−ヘキセニリデ
ン)−4−(4−フェノキシブチル)−4−ヒドロキシ
−2−シクロペンテノン などが挙げられる。
ノン類としては 1. 5−[(E−4,7−ジヒドロキシ−(2E)−ヘプ
テニリデン]−4−(4−フェノキシブチル)−4−ヒ
ドロキシ−2−シクロペンテノン 2. 5−[(Z)−4,7−ジヒドロキシ−(2E)−ヘ
プテニリデン]−4−(4−フェノキシブチル)−4−
ヒドロキシ−2−シクロペンテノン 3. 5−[(E)−4,7−ジアセトキシ−(2E)−ヘ
プテニリデン]−4−(4−フェノキシブチル)−4−
ヒドロキシ−2−シクロペンテノン 4. 4−ヒドロキシ−4−オクチル−5−[(E)−6
−メトキシカルボニルヘキシリデン]−2−シクロペン
テノン 5. 4−ヒドロキシ−4−オクチル−5−[(E)−6
−カルボキシヘキシリデン]−2−シクロペンテノン 6. 4−ヒドロキシ−4−オクチル−5−[(E)−6
−カルボキシヘキシリデン]−2−シクロペンテノン 7. Δ7−プロスタグランジンA1メチルエステル 8. Δ7−プロスタグランジンA1 9. 4−オクチル−5−[(E)−6−カルボキシヘキ
シリデン]−2−シクロペンテノン 10. 5−(4,5,6−トリヒドロキシ−2−ヘキセニリデ
ン)−4−(4−フェノキシブチル)−4−ヒドロキシ
−2−シクロペンテノン 11. 5−(4,5,6−トリアセトキシ−2−ヘキセニリデ
ン)−4−(4−フェノキシブチル)−4−ヒドロキシ
−2−シクロペンテノン などが挙げられる。
かかる化合物は、本発明者らが別途に提案した方法、例
えば特開昭59−65068号,特開昭62−96438号公報記載の
方法などに従って合成することができる。
えば特開昭59−65068号,特開昭62−96438号公報記載の
方法などに従って合成することができる。
かくして得られる上記式[I]あるいは[I−a]で示
される化合物は従来抗腫瘍活性あるいは抗ウイルス活性
を示した化合物であり、その他の生物活性は無いとされ
てきた。ところが本化合物はヒト骨芽細胞のアルカリフ
ォスファターゼ活性を高め、さらには骨芽細胞中のカル
シウムやリンの含有量を高める作用を有する。従って本
化合物は骨形成促進剤として有用な化合物であり、骨粗
鬆症,骨軟化症等の治療もしくは予防に有効である。
される化合物は従来抗腫瘍活性あるいは抗ウイルス活性
を示した化合物であり、その他の生物活性は無いとされ
てきた。ところが本化合物はヒト骨芽細胞のアルカリフ
ォスファターゼ活性を高め、さらには骨芽細胞中のカル
シウムやリンの含有量を高める作用を有する。従って本
化合物は骨形成促進剤として有用な化合物であり、骨粗
鬆症,骨軟化症等の治療もしくは予防に有効である。
本発明における化合物は患者に対し、経口,皮下,筋肉
内,静注,動注,座薬等の投与方法により投薬される。
内,静注,動注,座薬等の投与方法により投薬される。
経口投与のためには、固形製剤あるいは、液体薬剤とす
ることができる。製剤としては、例えば錠剤,丸剤,散
剤,顆粒剤,液剤,懸濁液あるいはカプセル剤などがあ
る。錠剤を調整する際には常法に従ってラクトース,ス
ターチ,炭酸カルシウム,結晶性セルロース,あるいは
ケイ酸などの賦形剤;カルボキシメチルセルロース,メ
チルセルロース,リン酸カルシウム,あるいはポリビニ
ルピロリドンなどの結合剤;アルギン酸ナトリウム,重
ソウ,ラウリル硫酸ナトリウムやステアリン酸モノグリ
セライドなどの崩壊財;グリセリン等の湿潤剤;カオリ
ン,コロイド状シリカ等の吸収剤;タルク,顆状ホウ酸
などの潤滑剤等の添加剤が用いられて製剤化される。
ることができる。製剤としては、例えば錠剤,丸剤,散
剤,顆粒剤,液剤,懸濁液あるいはカプセル剤などがあ
る。錠剤を調整する際には常法に従ってラクトース,ス
ターチ,炭酸カルシウム,結晶性セルロース,あるいは
ケイ酸などの賦形剤;カルボキシメチルセルロース,メ
チルセルロース,リン酸カルシウム,あるいはポリビニ
ルピロリドンなどの結合剤;アルギン酸ナトリウム,重
ソウ,ラウリル硫酸ナトリウムやステアリン酸モノグリ
セライドなどの崩壊財;グリセリン等の湿潤剤;カオリ
ン,コロイド状シリカ等の吸収剤;タルク,顆状ホウ酸
などの潤滑剤等の添加剤が用いられて製剤化される。
丸剤,散剤又は顆粒剤についても上記と同様添加剤を用
いて常法に従って製剤化される。
いて常法に従って製剤化される。
液剤および懸濁剤などの液体製剤も常法に従って製剤化
される。担体としては例えばトリカプリトン,トリアセ
チン,ヨード化ケシ油脂肪酸エステル等のグリセロール
エステル類;水;エタノール等のアルコール類;流動パ
ラフィン,ココナッツ油,大豆油,ゴマ油,トウモロコ
シ油等の油性基剤が用いられる。
される。担体としては例えばトリカプリトン,トリアセ
チン,ヨード化ケシ油脂肪酸エステル等のグリセロール
エステル類;水;エタノール等のアルコール類;流動パ
ラフィン,ココナッツ油,大豆油,ゴマ油,トウモロコ
シ油等の油性基剤が用いられる。
上記した散剤,顆粒剤,液体製剤等はゼラチン等のカプ
セルで包むこともできる。
セルで包むこともできる。
本明細書における薬学的に許容しうる担体には、その他
通常必要により用いられる補助剤,芳香剤,安定剤,あ
るいは防腐剤を含む。
通常必要により用いられる補助剤,芳香剤,安定剤,あ
るいは防腐剤を含む。
非経口投与の製剤は、無菌の水性あるいは非水溶性液
剤,懸濁剤,又は乳化剤として与えられる。非水性の溶
液又は懸濁剤は、例えばプロピレングリコール,ポリエ
チレングリコール又はオリーブ油のような植物油,オレ
イン酸エチル,ヨード化ケシ油脂肪酸エステルのような
注射しうる有機エステル類を薬学的に許容しうる担体と
する。このような製剤はまた、防腐剤,湿潤剤,乳化
剤,分散剤,安定剤のような補助剤を含むことができ
る。これらの溶液剤,懸濁剤および乳化剤は、例えばバ
クテリア保留フィルターをとおす過,殺菌剤の配合,
あるいは照射等の処理を適宜行なうことによって無菌化
できる。また無菌の固形製剤を製造し、使用直前に無菌
水又は無菌の注射用溶媒に溶解して使用することができ
る。
剤,懸濁剤,又は乳化剤として与えられる。非水性の溶
液又は懸濁剤は、例えばプロピレングリコール,ポリエ
チレングリコール又はオリーブ油のような植物油,オレ
イン酸エチル,ヨード化ケシ油脂肪酸エステルのような
注射しうる有機エステル類を薬学的に許容しうる担体と
する。このような製剤はまた、防腐剤,湿潤剤,乳化
剤,分散剤,安定剤のような補助剤を含むことができ
る。これらの溶液剤,懸濁剤および乳化剤は、例えばバ
クテリア保留フィルターをとおす過,殺菌剤の配合,
あるいは照射等の処理を適宜行なうことによって無菌化
できる。また無菌の固形製剤を製造し、使用直前に無菌
水又は無菌の注射用溶媒に溶解して使用することができ
る。
また本発明化合物は、α,β又はγ−サイクロデキスト
リンあるいはメチル化サイクロデキストリン等と包接化
合物を形成せしめて使用することもできる。またリポ化
の形態にした注射剤でもよい。
リンあるいはメチル化サイクロデキストリン等と包接化
合物を形成せしめて使用することもできる。またリポ化
の形態にした注射剤でもよい。
本発明化合物の有効投与量は年令,性別,患者の状態に
より異なるが一般には102〜105μg/kg/day、好ましくは
5×102〜104μg/kg/day程度に投与するのがよい。
より異なるが一般には102〜105μg/kg/day、好ましくは
5×102〜104μg/kg/day程度に投与するのがよい。
以下本発明を実施例により更に詳細に説明する。
実施例1 5−[(E−4,7−ジヒドロキシ−(2E)−ヘプテニリ
デン]−4−(4−フェノキシブチル)−4−ヒドロキ
シ−2−シクロペンテノン(化合物A)およびΔ7−プ
ロスタグランジンA1メチルエステル(化合物B)の骨形
成作用 人骨芽細胞(SAM−1,12PDL)を10%牛胎児血清を含むα
−MEMで培養し、増殖が定常状態になってから、2mMα−
グリセロリン酸塩存在下で一定濃度の化合物を加え、25
日間処理した。細胞層をHank′s液で洗浄後アルカリホ
スファターゼ活性をOD410の吸収で測定した。次に5%
の過塩素酸液でカルシウムおよびリンを抽出し、定量し
た。DNAは90℃の5%過塩素酸で抽出し重さを定量し
た。この評価は腰原ら、(Biochemical and Biophysica
l Reserch Communication Vol.145,No2,1987,p651)の
方法に従った。結果を表1に示す。
デン]−4−(4−フェノキシブチル)−4−ヒドロキ
シ−2−シクロペンテノン(化合物A)およびΔ7−プ
ロスタグランジンA1メチルエステル(化合物B)の骨形
成作用 人骨芽細胞(SAM−1,12PDL)を10%牛胎児血清を含むα
−MEMで培養し、増殖が定常状態になってから、2mMα−
グリセロリン酸塩存在下で一定濃度の化合物を加え、25
日間処理した。細胞層をHank′s液で洗浄後アルカリホ
スファターゼ活性をOD410の吸収で測定した。次に5%
の過塩素酸液でカルシウムおよびリンを抽出し、定量し
た。DNAは90℃の5%過塩素酸で抽出し重さを定量し
た。この評価は腰原ら、(Biochemical and Biophysica
l Reserch Communication Vol.145,No2,1987,p651)の
方法に従った。結果を表1に示す。
実施例2 ソフトカプセルの製造 1mgの5−[(E−4,7−ジヒドロキシ−(2E)−ヘプ
テニリデン]−4−(4−フェノキシブチル)−4−ヒ
ドロキシ−2−シクロペンテノンを60gのココナツ油に
とかし、ソフトゼラチンカプセル製造機械によりソフト
カプセルを製造した。
テニリデン]−4−(4−フェノキシブチル)−4−ヒ
ドロキシ−2−シクロペンテノンを60gのココナツ油に
とかし、ソフトゼラチンカプセル製造機械によりソフト
カプセルを製造した。
上記操作により1個につき1μgの5−[(E−4,7−
ジヒドロキシ−(2E)−ヘプテニリデン]−4−(4
−フェノキシブチル)−4−ヒドロキシ−2−シクロペ
ンテノンを含有したソフトカプセルが得られた。
ジヒドロキシ−(2E)−ヘプテニリデン]−4−(4
−フェノキシブチル)−4−ヒドロキシ−2−シクロペ
ンテノンを含有したソフトカプセルが得られた。
実施例3 散剤の製造 散剤は下記の比率により製造された。
活性成分 10μg ラクトース 100mg コーンスターチ 100mg ヒドロキシプロピルセルロース 10mg /210mg 活性成分,ラクトースおよびコーンスターチを混合し、
次いでヒドロキシプロピルセルロースの水溶液を加え
た。この混合物を乾燥し散剤を得た。
次いでヒドロキシプロピルセルロースの水溶液を加え
た。この混合物を乾燥し散剤を得た。
本実施例における活性成分は(4R)−5−[(E)−
6−メトキシカルボニルヘキシリデン]−4−ヒドロキ
シ−4−オクチル−2−シクロペンテノンを用いた。
6−メトキシカルボニルヘキシリデン]−4−ヒドロキ
シ−4−オクチル−2−シクロペンテノンを用いた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒住 精二 東京都日野市旭が丘4丁目3番2号 帝人 株式会社生物医学研究所内 (56)参考文献 特開 平2−22226(JP,A)
Claims (2)
- 【請求項1】下記式[I] で表わされる5−アルキリデン−4−置換−2−シクロ
ペンテノン類を活性成分とする骨形成促進剤。 - 【請求項2】5−アルキリデン−4−置換−2−シクロ
ペンテノン類が下記式[I−a] で表わされる請求項1記載の骨形成促進剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63288980A JPH0759505B2 (ja) | 1988-11-17 | 1988-11-17 | シクロペンテノン類を活性成分とする骨形成促進剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63288980A JPH0759505B2 (ja) | 1988-11-17 | 1988-11-17 | シクロペンテノン類を活性成分とする骨形成促進剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02138118A JPH02138118A (ja) | 1990-05-28 |
JPH0759505B2 true JPH0759505B2 (ja) | 1995-06-28 |
Family
ID=17737285
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63288980A Expired - Lifetime JPH0759505B2 (ja) | 1988-11-17 | 1988-11-17 | シクロペンテノン類を活性成分とする骨形成促進剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0759505B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5675031A (en) * | 1992-09-10 | 1997-10-07 | Teijin Limited | 4-hydroxy-2-cyclopentenone derivatives and anticancer agent and bone formation accelerator containing the same |
US5409911A (en) * | 1992-09-11 | 1995-04-25 | Merck & Co., Inc. | Prostaglandin analog for treating osteoporosis |
US6121253A (en) * | 1998-11-20 | 2000-09-19 | Merck Frosst Canada & Co. | Prostaglandin conjugates for treating or preventing bone disease |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0222226A (ja) * | 1988-07-12 | 1990-01-25 | Ono Pharmaceut Co Ltd | Pgd類似化合物を有効成分として含有する骨疾患治療剤 |
-
1988
- 1988-11-17 JP JP63288980A patent/JPH0759505B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02138118A (ja) | 1990-05-28 |
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